お知らせ

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2020年7月28日火曜日

お知らせ! ビラまき高校生保釈されました。

速報です。 I君救援会(F)

7月28日(火)8時37分、I君が釈放されたと本人から電話がありました。取り急ぎご報告します。

7月8日に逮捕されたI君は、20日間の長期勾留のうえ、処分保留で釈放されました。
処分保留とは、起訴か不起訴を決めずに釈放することです。今回のような、明らかなでっち上げ逮捕は、起訴しても、公判を維持できず負けてしまいます。しかし、犯罪性が有るとして長期勾留したわけですから、簡単には不起訴にできない。
そこで、起訴か不起訴を明確に決めずに処分保留とするのです。また、保留とすることによって、まだ起訴する可能性があるぞと脅す効果もあります。
まさに検察の面子と脅しののための「処分保留」です。

そもそも、今回の逮捕は異例ずくめです。
ビラをまいていた高校生を妨害して、別の中学校の副校長が「公務執行妨害」で、「私人逮捕(警察ではなく民間人が逮捕すること)」私人逮捕の要件は、現行犯逮捕であるにもかかわらず、I君は身分を明らかにして逃亡もしなかった。まったく逮捕要件を満たしていない不当逮捕です。
逮捕した目黒9中副校長高橋は、予備校や塾のビラまきも同じように逮捕するのでしょうか?I君のまいていたビラが、生徒にも意見を表面する権利が有るというビラだから、妨害したのです。この副校長は、憲法の表現の自由も、こどもの権利条約の意見表明権にも違反する、ファシズム教員としか思えません。
上意下達の都教委の体制が、このような管理職、教員を生み出しているのでしょう

I君奪還、碑文谷署抗議行動に参加された皆さん、カンパやご支援くださった皆さん、心より御礼申し上げます。この間の状況や今後の闘いは改めてご報告させていただきます。
不当逮捕の責任がどこにあるのか、警察・検察への反撃等は、改めて行いたいと思います。さらなるご支援をお願いします。

2020年7月26日日曜日

7/22 東京新聞報道 「日の丸・君が代」問題 教職員らの政府交渉

7/22 「日の丸・君が代」問題で教職員らの政府交渉

7月21日、「『日の丸・君が代』ILO/ユネスコ勧告実施市民会議」はILOなどが『日の丸・君が代」の強制の教員への強制は不当だ」と勧告したにも関わらず、日本政府はそれを無視していることに対して文科省交渉をした。
その中心の渡辺厚子さんは、「今後も継続して文科省と都教委を追求していきたいと思っております。取り上げてくださった新聞記事を添付いたします。」とMLに発信された。





2020年7月23日木曜日

7/22 不当逮捕・拘留されているI君激励と碑文谷署抗議


高校生のI君が不当逮捕・勾留されていることに対し、22日、I君激励と碑文谷署への抗議行動が取り組まれました。










★16時に都立大学駅に集合したら、すでに公安が10人余り来ていました。
碑文谷署に着くと(公安もついてきた)、署の前には多数の警官が立ちはだかっていました。
一緒に来てくれた土田弁護士がI君の接見に入り、私たち(20人)は署前の歩道で、
「ビラまき高校生への弾圧を許さない! I君に対する不当な長期拘留をやめ、即時解放しろ。I君宅に対する不当な家宅捜索を糾弾する」というビラを(裏面は「東京新聞」の記事です)通行人に撒きながら、
 ・不当な逮捕に抗議する!
 ・不当な長期勾留をやめ即時釈放しろ!
 ・不当な家宅捜索を糾弾する!
などのシュプレヒコールを、I君に届くよう繰り返しました。

★その後、代表4人が署長に抗議に行こうとしたところ、「抗議は受け付けない。署の中には入れない」と言う。
それに対し、みんなで「都民を入れないのか」と強く抗議をすると、係りの警官が中と連絡を取った結果、「要請なら、代表2名で」と言うので、都教委包囲ネットの渡部と「救援連絡センター」の菊池の2人で入ることになりました。

★通された部屋は取調室のような狭いところで、警務課のT課長代理とI係長が出てきました。
私たちは、公道上で平穏にビラを配っていたI君を逮捕し、長期間勾留していることに対し強く非難しました。(I君は拘留理由開示裁判ののち、さらに10日間拘留になっています。)
私たちは次のようなことも付け加えました。
校長に対する「公務執行妨害」というが、しかもそのビラは目黒9中には関係のないビラであり、かつ交通の邪魔にもなっていなかったのに、副校長は「公務員」の立場でそれを妨害してきた。これこそ憲法違反ではないか。職権乱用ではないか。問われるのは副校長の方だろう。
しかも、普通ビラまきに警察がやってきても、何も問題が無ければ、すぐ帰っていく。それを7人もの警官がやってきて、逃げもしないI君を車に乗せて逮捕する。まさにでっち上げ事件だ。
今、高校では期末テストなどが行われている。I君はそれも受けることができない。あなたたちも子どもさんがいるだろうから、よくわかるだろう。どう思うか、と。
しかし、彼らは「取り調べ中なので・・」と言って、何も答えませんでした。

★「東京新聞に載った記事のことは知っていますか」と聞くと、これには二人ともうなずいていました。
最後に、「抗議声明」(添付のビラに掲載)を渡そうとすると、「受け取りません。置いてっても処分します」というので、「じゃ、置いていきます。そちらで処分してください」
と言って置いてきました。

その後、警察署前で抗議を続けていた仲間たちに報告をし、再度シュプレヒコールを上げ、17時ごろに解散しました。
I君の接見に入った土田弁護士はまだ接見中だったようです。

★レイバーネットに抗議行動がアップされています。
http://www.labornetjp.org/news/2020/0722shasin

2020年7月22日水曜日

7/22 東京新聞コラム 都教委批判


7月22日(水)の東京新聞コラム欄に、斎藤美奈子さん(文芸評論家)の「都教委無責任体制」が載った。前日の東京新聞の「コロナ禍でも『君が代』都教委が指示」の記事を受けて、都教委を批判した。
斎藤さんは公道でビラをまいていた高校生を「私人逮捕」させた目黒9中の高橋副校長をどう批判するだろうか。


2020年7月21日火曜日

公道でビラまきをしていた高校生が不当逮捕・拘留(その三)

《7/17、 I君勾留理由開示公判、法廷外で待機していた報告》

 7/17、I君勾留理由開示公判の傍聴支援行動に参加しました。(報告Y)

東京地裁429法廷(傍聴席を15に制限)での傍聴ができなかった法廷外待機組(25名
ぐらいか?)は、429法廷へ行く通路近くの廊下で、バリケードと東京地裁の臨時警備職員(40名ぐらい?)に阻まれながら、午後1時半から公判の終わる3時頃まで待機し続けた。

公判が始まり1時間ぐらいたったころ、429法廷の方から大きな声が響いてきた。
 まもなく1名の傍聴者が強引な法廷運営と暴力的な退廷に抗議の声をあげながら、複数の職員に暴力的に引きずり出されてきた。
 廊下は騒然となり、不当退廷や強引な引きずり出しに、待機組は当然にも抗議した。
しばらくしてからの退廷者の説明によると、弁護士による裁判長への勾留理由の40項目以上にわたる釈明(説明)要求に対して、裁判長は、ことごとく「答えられない」を連発したという。
 不当勾留かどうかを問いただす裁判なのに、逮捕時の状況やその理由・家宅捜査の合理性・勾留するに足る罪状があるのか等々、弁護士による当然の釈明要求に、裁判長は、ことごとく「答えられない」とごまかし続けたので、退廷者がつい「答えろ!」と叫んだところ、裁判長は、即座に《強制退廷》を命じたとのこと。
 暗黒裁判と言われても仕方がない状態だ!

廊下での待機組は、暴力的に傍聴者を排除した東京地裁の職員たちに、まずは、《1人退廷させたのなら、別人を1人入れさせろ》と要求した。
 新型コロナ対策と称し、傍聴席数を勝手に削減したため、入れない人がたくさんいるのだから、せめて空きができた席数だけは入れさせろと要求したが、正当な理由は示されずに拒否され続けた。
 また、この事件がどんな事件か説明し、職員たちが地裁内でバリケード封鎖に動員されている不当性を訴える話もされた。
 1高校生のビラまきを中学副校長や警察・検察が一体になって不当勾留し続けているこの事件は、他国で起きていたら、マスコミは独裁国家の不当弾圧事件として大きく報じることだろう。

 司法の反動化が激しいこの日本でも、この東京地裁でも、これほどの「ささやかな事件」で、勾留理由開示裁判になることはなかったのではないか。そういう意味で、この裁判は歴史的事件になっている。
こんな逮捕が許されるのなら、あなたの子どもや孫たちが、チラシ撒きのバイトをしていたら、いつ逮捕されてもおかしくない時代になってしまうのだよ。
学校の管理職や裁判官などにも、全部ではないけど強引な連中がいるよね。そんな連中の意見が当たり前のように通る組織ではだめだよね。おかしいことは、おかしいと止めなくちゃいけないときがあるんだよ。今がそのときなんだ。
だから、私たちは駆けつけてきたんだよ。
 などという訴えには、先ほどまで興奮してけんか腰だった職員のなかにも、真剣そうにじっと聞いていたも職員もいた。 

 1時間半ほどして公判が終わり、その後、弁護士会館のロビーで、待機組にも公判
の様子が報告された。

2020年7月20日月曜日

7/20 東京新聞報道「都教委指示 全校で『君が代』

■7月20日、東京新聞朝刊の1面に
「飛沫懸念 校歌もやめたのに… 都教委指示全校で『君が代』」が出ました。18面にも載りました。

「君が代」起立斉唱最優先の卒業式の異常さについてです。都教委となっていますが、この指示は都教委ばかりではなく、千葉県教委もそうだという報告があります。
















2020年7月19日日曜日

高校生が逮捕・拘留の記事の振込先の訂正

高校生が逮捕・拘留の報告記事(その一)の末尾の振込先ナンバーの訂正

(その一)に記した振込先のナンバーは間違っていましたので訂正します。
すみませんでした。

正)振込先 00110-5-449424
  <加入者名>「全国集会・交流集会」
  「I君カンパ」と書いてください。

公道でビラまきをしていた高校生が不当逮捕・拘留 (その三)

高校生が不当逮捕・拘留

■レイバーネット・松原明さんのフェイスブックから
  (7月18日)

●高校生にはビラをまく自由もないのか!〜7.17「勾留理由開示公判」ドキュメント

 「公道上でビラまきがいけないのか」「ビラまき、表現の自由はないのか」「子どもに意見表明権はないのか」。7月17日、東京地裁前で高校生グループ「日本自治委員会」のメンバーはマイクで強く訴えた。この日午後1時半より、学校外の公道でビラをまいていただけで逮捕・勾留されている現役高校生I君の「勾留理由開示公判」が開かれた。(I君は都内の単位制高校生・20歳)

 I君は、7月8日にブラック学校を批判するビラを東京・目黒区立9中付近で撒いていた。それを目黒9中の高橋副校長がとがめ、ビラまきを妨害した。妨害がひどかったためI君がそれをスマホで撮影したところ、副校長が怒鳴りながらI君にぶつかってきた。ところが副校長は逆にI君に殴打されたとして、その場で「私人逮捕」し、警察に引き渡したのだった。罪名は「公務執行妨害罪」。スマホがあたったとしているが、副校長には何一つケガはない。救援会メンバーは裁判所前集会で「こんな“私人逮捕”が乱発されたら大変なことになる。ビラまきひとつできなくなる。絶対に許してはならない」とアピールした。

 今週はじめにネットにこのニュースが流れると、「あまりにひどい話だ」ということで瞬く間に関心が広がっていった。そのせいか、この日の公判には15人の傍聴席に対して48人が集まった。メディア関係者も多かった。

 もともと事件は軽微で、管轄は強行犯係扱いだったのが、この日は公安扱いに「格上げ」されていた。指定された法廷は、軍事法廷なみの「429号警備法廷」。裁判所が「凶悪事件・過激派事件」用につくった法廷で、空港並みの金属探知機での身体・所持品検査、 さらに傍聴席に入る際に再度厳重な所持品検査と全身の身体検査が行われる。初めての傍聴者は「これが日本の国で起きていることか」と驚きを隠せなかった。    

 またいっぽう裁判所前には、10数人の公安警察が監視を続けていた(写真上)。声を上げる高校生を国家権力はなぜに恐れるのだろうか。応援に駆け付けた多くは「日の丸・君が代」の強制に反対してきた元高校の教員メンバーだったが、先生と生徒がタッグをくんで「教育の自由」「表現の自由」を求めることが目障りなのだろうか。それにしても、やりすぎとしか思えなかった。

 記者は傍聴抽選に当たらず、公判の間は同じ4階のフロアーで待機していたが、しばらくすると強制退廷者が出されてきた。事情はこうだった。公判は約1時間行われた。弁護団が勾留理由の説明を10数項目にわたって「求釈明」したが、裁判長は何を聞いても「答えられない」「答えられない」を繰り返した。勾留理由が開示されないのだ。一番前で傍聴していた若者が思わず「ふざけるな!」と声を上げると「退廷命令」が出た。するとあっというまに20〜30人の警備職員が現れ、若者は担ぎあげて外に連れ出されてしまったのだ。傍聴していたある年配者は「あんな回答だったら怒るのはあたりまえ」と語っていた。

 公判後、弁護士会館ロビーで簡単の報告会があった。弁護団がI君からとして「みんなの顔がみえてとてもうれしかった。ありがとう」と伝言すると、「よかった、よかった」の声と大きな拍手が起きた。

・レイバーネット記事 http://www.labornetjp.org/news/2020/0717shasin
・動画(11分) https://youtu.be/T3MualHdLA0

公道でビラまきをしていた高校生が不当逮捕 ・拘留 (その二)

高校生が不当逮捕・拘留

東京新聞報道

2020年7月18日土曜日

公道でビラまきをしていた高校生が不当逮捕・拘留(その一)

 公道でビラまきをしていた高校生が不当逮捕・拘留
(その一)
 不当逮捕を許さない! 支援しよう!

7/17日(金)勾留理由開示裁判が開かれた。
彼を支援する仲間たちがが出した『校民日報』(1号、2020年7月15日発行)を配った。

一、どうして不当逮捕されたのか






































二、Iさんは逮捕されたのちどうなったか。
逮捕されると通常、逮捕されたという被疑事実について、警察官が事情聴取し、次に検察官が事情聴取し、さらに、裁判官が事情聴取して、逮捕が「妥当」かどうか判断して拘留を決める。これを「2泊3日」と言って、今回のような場合は、これで釈放される。

ところがIさんは、さらに10日間の拘留となった。
<被疑事実>には次のように述べられている。
★被疑者は、令和2年7月8日午前8時頃、東京都目黒区洗足1丁目8番13号青木方路上において、目黒区立第九中学校の職員証を首から下げて同所を巡回していた同校副校長高橋秀一(当時55歳)らから、ビラを配ることについて注意を受けたため、所持していた携帯電話機のカメラで同校教員を撮影しようとし、その頃、同所において、被疑者が撮影するのを遮った前記高橋の右手を、携帯電話機で殴打する暴行を加え、もって同人の職務の執行を妨害したものである。

また、勾留の事由としては、下記の2、3に当たるという。
  1、被疑者が定まった住所を有しない。
  2、被疑者が罪証を隠滅すると疑うに足りる相当な理由がある。
  3、被疑者が逃亡し又は逃亡すると疑うに足りる相当な理由がある。

こうした拘留に対して、逮捕され者が「裁判所が拘留を認めるのはおかしい、不当だ」と「拘留理由開示裁判」を請求することができ、7月17日(金)にその裁判が東京地裁で行われた。そこでの裁判官と弁護士のやり取り等が行われ、あろうことか、裁判官はIさんをさらに10日間延長して拘留するかどうか決めた。

三、拘留理由開示裁判
















緊急な連絡だったが、傍聴に48人が駆けつけた。
12時少し前から、裁判所裏門で、数人で、Iさんを乗せた碑文谷署のワゴン「護送車」を待ち受け、激励のシュプレヒコール。Iさんにその声が届く。 

12時過ぎから、裁判所正門前で「Iさん不当逮捕抗議集会」を開く。
















12時45分から傍聴抽選のための並びの開始。13時30分抽選。傍聴席はコロナ感染予防で15席しかなかった。429号法廷は「警備法廷」と言われるもので、429号室の前は40名程の警備の裁判種職員がおり、物々しく、持ち込めるものは筆記用具だけだった。抽選にはずれた者は法廷そばの廊下で待機。

公判の様子
公判では、最初に裁判官がIさんの氏名・生年月日・住所・職業について聞いたが、彼はすべてに「黙秘します」と答えた。
その後、裁判官は先に述べた「被疑事実」と勾留の「事由」を述べた。

それに対し、弁護士(3人)は、40項目以上のことについて釈明を求めた(「求釈明」)。
しかし、多くの項目について、裁判官は「答えられない」と述べたため、傍聴者の一人が
 思わず「答えろ!」と声を上げたところ、裁判官は「退廷」を命じた。
すると、警備の職員が一気に大量に法廷になだれ込み、彼を押さえつけ退廷させた。
(退廷させられた若者が廊下に待機している者たちと合流し、ともに抗議をする。)

 「求釈明」は、次のような構成からなっていた。
  第1、勾留状に記載された被疑事実について
  第2、被疑者に対する逮捕行為(逮捕前置主義について)
  第3、勾留の理由について
  第4、勾留の必要性について
ほとんどの所で、「答えられない」と述べたが、いくつか答えたところがあるので、以下に箇条書きにしたい。

「…青木方路上」とある場所は「第9中学校の構内か」については、「構内ではない」と答えた。
「公道上かそれとも私有地か」については、「公道上である」と答えた。
「公道上で巡回し、注意をする立場であったのか」には答えなかったが、「巡回しビラへの注意をしたことは適法である」と述べたので、弁護士は「本気か?」、「ビラには第9中学校のことは書いていないのに、また生徒に何もやっていないのに、なぜ注意できるのか。なぜ適法なのか理由を述べてもらいたい」と述べた。
しかし、これには答えなかった。
また、「携帯で殴打」についても、「そのとき副校長は職員証を下げていたのか」、「携帯を奪い取ろうとしたのではないか」、「携帯を触ったのではないか」、「どのような資料から殴打したと判断したのか」などについても明確な釈明はなかった。
「逮捕時」のことについても、「Iさんは逃げようとしたのか」(彼は逃げもせず、警察の車に乗せられ初めて逮捕されたことを知った:接見弁護士)、「告知をしたのか」についても釈明はなかった。
そこで弁護士(3人)は、それぞれ、
・「公務執行妨害というでっち上げ事件だ」、
・「言論の自由を妨害するものだ。7月14日に家宅捜索も行われたが、、押収されたの
  はそれ以前の、逮捕と無縁のビラ26点だけで、情報収集活動をしている。これは政治
  活動を鎮圧するものだ」、
・「裁判所は人身の自由を奪っている。証隠滅とか逃亡の疑いなどはない。勾留延期を
  棄却すべきである」と述べた。

 以上のように、今回の事件は、高校生の公道でのビラまきに対し、
 1. ビラに直接関係のない副校長が学校の構外まで出てきて執拗に妨害し、
 2. それを撮影しようとした携帯を取り上げようとし、
 3. 「殴打された」として警察を呼び、「公務執行妨害」で逮捕させ、
 4. 高校生を勾留までしているという、
きわめて不当で異常な言論や表現の自由への弾圧事件であることを明らかにした。

四)拘留延長がついた
にもかかわらず、閉廷後1時間程して、裁判所は「勾留期間の延長」(理由:証拠解析・精査の未了。検察官による被害者、目撃者の取り調べ未了、処分決定のための補充捜査未了)という文書を出してきた。
明らかにこのでっち上げ事件を利用して、ビラまきなどに対する弾圧を強化しようとしていると考えられる。
中学校の副校長が公道でビラまきをしている高校生を警察権力の前に差し出したということである。
私たちは支援し、闘わなければならない
  
「Iさん救援会」は、近く、彼が勾留されている碑文谷警察暑への抗議行動を行います。

 また、闘いが長引くことも考え、カンパ募集も始めました。
  <振替番号>00110-5-49424
  <加入者名>「全国集会・交流集会」で、「I君カンパ」と書いてください。

是非ご協力ください。

法廷内で写真等を撮ることは禁止されているので、映像・動画はありませんが、レイバーネットには、行動については出ていますから、見て、拡散してください。
              
 http://www.labornetjp.org/news/2020/0717shasin

2020年7月10日金曜日

7/7 都教委定例会 ●根津公子さんの傍聴記(

7月7日(木)都教委定例会が開かれました。根津さんの傍聴報告です。

教育委員の皆さん、育鵬社・自由社教科書を採択しないで!

ー都立中学校教科書採択に向けて都教委作成の資料を配付ー

次回の定例会(7月27日・月)で来年度から4年間使用する都立中学校・特別支援学校中学部の教科書採択が予定されている。
6月26日の前回定例会では、都教科用図書選定審議会の認可を得た「調査研究資料」が配付された。同資料は、各教科で学ぶべき内容や視点よりも、より重要なのは「都教委の基本方針等を踏まえ」ているか、すなわち、「我が国の位置と領土をめぐる問題の扱い」「国旗・国歌の扱い」「神話伝承を知り、日本の文化や伝統に関心を持たせる資料」等の記載があるか否かを調査したというものだった。
これを基に、今日の定例会では、「中高一貫教育の特色を踏まえつつ、各学校の特色を考慮し」て、学校ごとの「教科書調査研究資料」「教科書採択資料」(内容が重複している)を作成し配付した。またもや、都教委の意思満載である。

 教科書採択は、教育委員が「都教委の責任と権限の下」行うとする。資料はそれに「資する目的」で作ったと都教委は言う。しかし、すべての教育委員が全教科に精通しているだろうか。生徒たちが各教科書の記述をどう受け取り興味を持つか、それを教員がどう発展させることができるかを、想像できるだろうか。そもそも、全教科書145冊を読破する時間を持てるだろうか。「否」は明白だろう。

 かつて、1990年代初めまでの教科書採択は、権限は現在と同じに教育委員会にあったが、実質は、各区市町村の教員たちが検討し学校ごとの意見を持ち寄って行ってきた(戦後は各学校が教科書を選んできたが、1963年の教科書無償化と引き換えに採択権限が教育委員会に替えられた)。現場の教員たちに採択権を戻すこと、少なくとも現場の教員の意見を聴くことこそが「教育行政の責任と権限」であり、教育委員の仕事ではないか。教育委員たちには、この点を深慮してもらいたい。

■「教科書採択資料」の記述について
 まずは国語で見てみよう。
「話すこと、書くこと、読むことの単元数」「読むことの文種別作品数」を数えたほかに、次にあげる調査研究項目7点の中から各学校の特色を考慮して、4点を選び教材数を数え記す。
「1.日本の文化・伝統を学ぶ古典の教材数 2.日本の文化・伝統を扱っている古典以外の教材数 3.国際的な視野に立った内容を扱っている教材数 4.豊かな読書活動へと発展する教材数 5.音声言語による伝え合う力の育成を図る教材数 6.論理的な思考力・表現力を育てる教材数 7.文章表現能力の育成を図る教材数」。
 「『開拓精神』を教育理念とし」、「授業、行事、部活動において日本の伝統文化を積極的に取り入れている」(当校HP)
白鷗高校附属中の調査内容は、上記項目のうちの「2.3.6.7.」。富士高校附属中は「4.5.6.7」で、「1~3」を調査しない唯一の学校。教材数を数えたところで何の意味があるのか。教材・作品を読まなければ、採択資料とはならないのは明らかだ。

公民では
自由・権利について記述している箇所数」「責任・義務について記述している箇所数」「宗教や伝統文化について取り上げている箇所数」「我が国の位置と領土をめぐる問題を扱っているページ数」「国旗・国歌を扱っている箇所数」「北朝鮮による拉致問題を扱っているページ数」を数えるほかに、「1.我が国の伝統と文化を扱っている箇所数 2.調べ学習の仕方を紹介しているページ数 3.国際社会の諸課題として扱っている箇所数」のうち、各学校の特色を考慮して2項目について個所数・ページ数を記す。
 「我が国の伝統と文化を扱っている箇所数」が最も少ないのが帝国書院の「40」、最も多いのが育鵬社の「112」。「自由・権利について記述している箇所数」は最多が自由社の「192」、「責任・義務について記述している箇所数」の多いのは、育鵬社と自由社。「北朝鮮による拉致問題を扱っているページ数」の最多は育鵬社の7ページ、次が5ページの自由社、他の社は1~2ページ。
 取り上げた箇所数やページ数だけで判断できるものではない。前回配付された「調査研究資料」でも指摘したように、例えば、人権については「人が生まれながらにして持っている権利」とするか、「権利の濫用をしないよう公共の福祉による制限」とセットにするか、視点が大事であるのに、そうしたことは読み取れない資料である。

■7月27日の採択では
 「採択資料」とは言い難いこのような資料をもとに都の教育委員たちはこれまでずっと、日本の侵略の事実を歪曲した扶桑社・育鵬社の歴史教科書、及び、日本国憲法の3原則を事実上否定した育鵬社・自由社の公民教科書を採択してきた。 文科省が社会科の教科書に政府見解や最高裁判決を書くことを義務付け、それをしなければ教科書検定を通らなくしたことによって、どの教科書でも子どもたちは政権の考えを刷り込まされる。中でも、その極みは育鵬社版と自由社版だ。27日には少なくとも、両社の教科書は採択しないでもらいたい。

2020年7月5日日曜日

いま学校はどうなっているのか

いま学校はどうなっているのか
知りたい 知らせたい みんなで考え、対処したい 

子どもは宝だ

●私の意見 かな 田中 「賛同を求めています。」
「部活動強制を今すぐやめてください。」で検索すると、田中さんの主張と賛同要請
      が出てきます。これを紹介してくれませんかという提案がされましたので、紹介しま
     す。
※紹介しますが、それぞれの意見を形成してくださいませんか。(連絡先は追ってお知ら 

    せします。)

〇部活動強制を今すぐやめてください。部活でのコロナ感染防止やいじめや負担に悩んでいる子供たちと先生方のために中学校での部活動強制反対!!
発信者:かな 田中 宛先:文部科学大臣 萩生田 光一様、9人の別の宛先

子供たちのために部活動を強制ではなく完全自由制にしてください。やりたい人だけがやりたい部活に入る。そんな中学校生活にしてください。そして先生の顧問強制もやめてください。
現在部活動では全くコロナ対策が行われていません。コロナウイルス感染対策、毎日子供たちのために夜遅くまで働いてくださっている先生の負担軽減、子供たちの精神的負担、肉体的負担軽減、いじめ対策などのために部活動を完全自由制にしてください。
私たちはこの春入学した中学校一年生です。そして一緒に考えて、協力してくれている方は中学2年生です。私は、部活動を決めるのにとても迷っています。なぜなら、私の住む中学校では、部活はものすごく少ないです。特に文化部は美術部と合唱部のみです。残りは運動部で、数が少なく、決めるのに思いとまどってしまっています。また、先輩との上下関係などで、自分のやりたくない部活動に入らされる生徒も大勢います。運動が苦手で、美術も苦手…そんな私たちのような生徒が大勢います。しかしながら、先生に相談すると自分(先生)が顧問を勤めている部活にさそわれてしまい、なかなか相談することが難しい現状にあります。そんな中で、自分一人で抱え込んでしまい不登校になってしまう生徒も大勢います。
今、中学校では、部活動が強制になっているところがほとんどです。これがどれほど大変なことなのか分かりますか?大人の皆さんは部活動を経験された方がほとんどだと思います。しかし、それは昔の話です。現在、温暖化の影響などで、気温は上昇する一方です。真夏の暑い中、埼玉県で41,1℃(7/23 朝日新聞より)でも栃木県などで部活を行ったそうです。(栃木も40℃近く)この中で何十キロメートルも走るのです。そんな事はないと思うかもしれないが、現実に起こっていることです。
また、中学生で、部活が下手だからいじめられた…顧問(先生)に罵倒されやめたくなった…そんな生徒が大勢いるそうです。(中学2年生の方のお話)こんなことでいいんですか?
実際に考えて見てください。仮に好きでもやりたくもない部活に入ったとして,部活に費やす時間は、一日3時間、土日が6時間だとして、一週間で24時間(本来は30時間だが、ここでは休養等を考え24時間とする)と48時間(土日祝活動6時間とする)で一週間のうち3日間を部活で費やすことになります。これで計算していくと3年間で約1年間を部活動に費やしています。好きでもやりたくもないことを約1年もやるのです。この苦痛が分かりますか?そしてその時間を顧問や副顧問の先生方も費やすのです。
日々私たちのために、子供たちのために夜遅くまで、残業代もあまり出ないのに、先生にも家庭やプライベートもあるのに...これ以上子供たちと先生方に強制をしないでください。
こんな子供たちのことを全く考えていない部活動を強制では完全自由性にしてください。そして先生の顧問強制もやめてください。

Twitterで我々公式は
@kanaya0720 https://twitter.com/kanaya0720
@ZOk95872222 https://twitter.com/ZOk95872222

です。

2020年7月4日土曜日

いま学校はどうなっているのか

いま学校はどうなっているのか
知りたい 知らせたい みんなで考え、対処したい 子どもは宝だ


■千葉県の義務制のいくつかの学校の近況報告です。
《成田市のある小規模小学校》
・5月中は、週1回程度の分散登校があった。
・6/1からは、平常通りの体制で授業を行っている。
(6/1~給食あり、配膳は担任中心で、1~2年は臨時職員が手伝いに入っている。)
・1~2年生の体育は、走る・個人毎のボール運動・フラフープなど。
・子どもたちの掃除はあるが、床ふきや掃き掃除はなし。
・机のから拭き・クイックルワイパーでの拭き掃除・校庭の草取りに出てくる子が多い。
・県教委教育事務所の学校訪問は行うそうだが、授業参観はしない。(形式を残し、中止
 はしない!)
・夏休みは、8/1~23
〇教職員関連
・学校行事や出張はほとんどなくなる。
・教員免許更新講習は、1年先延ばしができるとのこと。
・教職員の帰宅時刻が早くなった。(18時半ぐらいには帰宅。以前は20~21時までい
     た。)

《流山市のある中学校》
・5月中は、週1回の分散登校。
・6/1~12  連日午前・午後3時間ずつの授業(1時間=45分)A・Bグループに分けて授
     業。
・給食はなし
・6/15~26  午前組は、3時間授業・給食後下校。午後組は給食なしで、3時間授業。放課
     後に部活あり。
・6/29からは、平常授業。(6時間授業)
・7/6~30 7時間授業。
・7/31 1学期終業式  給食終了
・8/3~7 3年のみ5時間授業(1時間=40分、給食なし)
・8/3~7 全学年  三者面談
・夏休み 3年生は、8/8~23。 1・2年生は、8/1~23。
・8/24(月) 2学期始業式  給食あり

 《松戸市の小学校》
・5月末に、分散入学式(90分ずつ)、各学年A・B分散登校1回(2時間ずつ)
・6/1~4、分散登校A・B各1回(3時間ずつ)
・8/8~11  全学年A・B分散登校2回(午前中に3時間ずつ)
・6/15~  平常日課(給食は、給食室で詰める弁当給食、箸は持参)
・7/4、7/18、8/1に、土曜授業(給食あり)。
・夏休み  8/2~8/23。

《柏市の小学校》
・5月末 各学年分散登校1回
・6/1入学式(保護者1名まで)
・6/1~8 分散登校(8:15~13:25、隔日、給食あり)
・6/9~12  分散登校(8:15~14:25、隔日、給食あり)
・6/15~ 平常日課(給食あり)
・夏休み  8/8~23。

いま学校はどうなっているのか

いま学校はどうなっているのか
知りたい 知らせたい みんなで考え、対処したい

子どもは宝だ

■都内の小学校の様子。
●S区の場合
・S区では6月29日から通常登校が始まった。7月3日までは1授業時間は40分。
    掃除は無し。
・6時間目終了後、下校は14時10分。
・児童が下校後、教室や共用部分の換気・消毒を教職員で行う。
・トイレの清掃は週に一度主事さんが行っている。

・7月6日から8月7日までは、1授業時間は45分。掃除は無し。
・6時間目終了後、下校は14時45分。
・給食の配膳は1・2年生は全て、廊下で教職員が行う。3年生以上は盛り付けは教員
    が行い、配膳のみ給食当番が行う。
・20分休みは校庭や体育館は使えない。教室で静かに過ごす。
・家庭科は調理実習は無し。個人が自席で取り組める学習を行う。
・体育はストレッチやウォーキングな等の軽めの運動を行う。体育のみ、マスクは外し
 てよいこととする。着替えは原則行わない。
・夏季プール指導は中止。夏季施設(5年生)も中止。
・6年生の移動教室(修学旅行)も中止の可能性がある。

S区 小学校では6月25日、児童B(8歳)の弟(5歳)がコロナ感染者に濃厚接触
 しPCR検査を受けたと保護者から連絡があった。
 児童Bの学年担任2名と養護教諭など接触があった教員がPCR検査を受けた。7月
 3日に児童Bも教職員も感染していないことが判明。学年閉鎖は免れた。

今後、街中で無症状(無反応)のコロナ感染者と接触する可能性が増える。早くPCR検査を行い、無症状コロナ感染者を発見保護し、ホテルなどで隔離することが必要だ。
東京は7月2日、107人が新規感染した。この状況が4週間続くと新規感染者が6倍に拡大する可能性があるそうだ。国立国際医療研究センター長は「街中に感染が広がっている可能性もある」という。
少なくとも、全医療関係者・教育関係者・保育関係者など不特定多数と接触せざるをえない職業者には早急に、全員PCR検査をさせるべきだ。

2020年7月3日金曜日

7/1 クリスチャン新聞記事

公開質問状提出についてのクリスチャン新聞の記事

賭け麻雀で「訓告」 日の丸君が代で「懲戒」 「公務員処分に不公平」教員ら公開質問状
 2020年6月30日 賭け麻雀で「訓告」 日の丸君が代で「懲戒」
 「公務員処分に不公平」教員ら公開質問状

 
















「公務員の処分量定に不公平がないか」。黒川弘務前検事長を巡る「賭け麻雀(マージャン)」についての処分が「訓告」に終わったことについて、公務員側から疑問の声が上がっている。
 公立学校教育現場では、日の丸掲揚、国歌斉唱について、良心の自由などの観点で拒否した大阪府、東京都の教員らのべ600人が戒告、減給、停職などの懲戒処分を受けてきた。戦時中を踏まえた信仰の自由の観点から「日の丸・君が代」を拒否したキリスト者教員らもいる。
これらの教員、元教員らが、「公務員の処分量定に関する公開質問状」を、安倍首相、東京都都知事、大阪府知事らに宛てて提出した。6月30日には東京で呼びかけ人らが記者会見を開いた。

質問状では、黒川元検事長の賭博行為が国家公務員法第99条(あるいは地方公務員法33条)の「信用失墜」に当たるのではないかと問う。一方教育公務員らの「日の丸・君が代」拒否が、「信用失墜」行為をもとに戒告や減給・停職などの懲戒処分を受けたことと比較して、不公平ではないかと質問している。
牧師だった祖父、父の戦前の経験を踏まえ、「天皇をたたえた『君が代』は弾けない」と式典での伴奏拒否をしてきた元小学校音楽科教員の佐藤美和子さんは、そのために「訓告」を経験。より重い懲戒処分を受けた教員らにも触れて、「誰の目にも軽すぎる前検事長の刑法にも抵触する行為の『訓告』と同列同罪にすることに黙っていられなかった」と述べた。
質問状への回答は2週間を求めている。

6/30  伏見さんら公開質問状を提出

先に、この包囲ネットブログでも賛同を呼びかけました「黒川弘務検事長(当時)の訓告と比して、「公務員の処分量定に関する公開質問状」を提出しました。
呼びかけ人の一人の根津さんからの報告とお礼です。

 昨6月30日、記者会見及び都と内閣に提出した報告 
 安倍内閣に与する者は刑法に触れる行為をしても訓告、「日の丸・君が代」の強制に反対し行動した私たち教員は懲戒処分に。どう考えたっておかしい! そう思った私たち東京、大阪の教員・元教員有志6人が呼びかけ人となり、6月8日、SNSやMLで表題の公開質問状への賛同を募りました。ほぼ1週間で300名を超える賛同者が集まり、最終的には25都道府県、アイルランド、カナダからも集まり、398名の賛同者となりました。ご賛同・ご支援くださった皆様、ありがとうございました。
 賛同者のお名前を添えて、公開質問状を提出しています。
 大阪では6月19日に府知事と教育長に宛てて提出し、昨日は都と内閣に提出。愛知、神奈川、埼玉でも提出を希望される方がいらっしゃいます。

 昨日は、東京の呼びかけ人4人の参加で記者会見を、参議院議員会館会議室で開き、その後、公開質問状の提出をしました。以下、その報告です。
 記者会見について

















 今朝(7月1日)の朝刊紙面は、昨日の2つの判決についての記事が大きく記載されていました。 その予測は新聞社には昨日の段階でわかっていたことですから、新聞記者には来てもらえないかと思っていました。ところが、大手2社の記者が来てくださり、雑誌記者、映像関係者等、総計で11名、予想以上の報道関係者が集まってくださいました。個人での参加も3名、ありがとうございました。
 公開質問状への賛同呼びかけ及び質問状を提出する(した)私たちの気持ちを「君が代」不起立処分を受けた伏見忠が説明したうえで、残りの3人が自身の気持ちを話しました。 「決して強制はされない。皆の自由は憲法に保障されている」と授業で伝えた責任を果たそうと、2000年の卒業式で「ピースリボン」を着用。その行為が、「式の間も校長の国旗掲揚に反対の意思表示をした職務専念義務違反」とされ訓告を受けた佐藤美和子。
 「君が代」不起立で延べ6回、しかも後ろ3回は、次は免職を覚悟させる停職6月処分を受けた根津公子。
 自身を含め、「君が代」不起立をした教員たちが受けた不利益は処分にとどまらず、再任用拒否や学級担任を奪われるなどに及ぶ現実について木村葉子。
 休暇の取れない2人は、書面で述べました。

 記者からは、「賛同はどうやって集めたのか」という質問があり、呼びかけ人それぞれのSNS等と答えました。一週間の短い間に集まった約400人の賛同が目を引いたと思います。

 会見後、賛同者398名の名前入り質問状を司法記者クラブ、都庁記者クラブに投げ込み、東京都教育庁担当者に手渡しました。宛先は「都知事」ですが教員の処分量定を決めるのは都教委人事部なので、誠実に回答をするように伝えました。「都民の声」には、faxで送りました。こちらは都の総務部人事課(?)が答えることになると思います。安倍首相宛は、内閣府へ郵送し、官邸への意見欄にも記入しました。二重に送っているので、担当に
は届くと思います。大阪、東京、内閣府からの「回答」が届いたら、お知らせします。大阪の回答は、7月3日の予定です。

 クリスチャン新聞が早速記事にしてくれました。以下に掲載します。高橋良知記者に感謝です

2020年6月29日月曜日

いま学校はどうなっているのか

知りたい 知らせたい みんなで考え 対処したい 子どもは宝だ。

■学校が始まって

★千葉県立A高校
ひさしぶりに教室に40人いました。こんなに混んでいて、それが当たり前だったなんて。ソーシャルディスタンシングは、保てません。
20人で1日3時間授業 贅沢な時間でした。

★B高校
いよいよ「始まり」ましたね。
予想通り、
・授業中の心配は想定内 
・登下校の昇降口は大混雑。
時差登校にしたのに時間帯を限定したので普段より「大混み」に
・昼食前の手洗いに長蛇の列が。1年生は最後の生徒が終わったのが15分後
・1年と2・3年で時差を設けたので、1年が部活を見に行っても2・3年はまだ授業 中などなどなかなか上手くいかないものです…

★C高校(非常勤講師の報告)
私の勤務は木曜日、金曜日なので、今週、今日初めて学校に行きました。
学校の状況はあまりに密なので大変驚きました。先週は分散登校で、しかも3時間のみだったので気が付きませんでしたが。
教室も廊下も階段も狭すぎます。トイレに行くにも長蛇の列です。
もともとこんなに多くの生徒が学ぶのには狭すぎる空間だったと改めて気づかされました。
私はこの間、全くステイホーム状態で買い物でもsocial distancing を保ち、レジに並ぶのにも1mの間隔をとっていましたが、そんな余裕は学校には全くありませんよね。
学校でいつクラスターが発生してもおかしくない状況ではありませんか。とても危機感をもちましたので、メールしました。学校現場から発信する必要があるのではないでしょうか。コロナ禍後の学校は20人学級ですよね。

★D高校
6月19日(金)の朝の職員打ち合わせで管理厚生部長が「来週(6月23日)から保護者面談週間が始まるので、担任の先生はご自分の教室の清掃を徹底してください」と。
本校では分散登校以来、通常8時40分の授業スタートを9時スタートにずらし、朝の職員打ち合わせが終わった8時30分頃に昇降口を開け、昇降口前の手洗い場での石けんによる手洗いと朝検温してきたかどうかの健康観察表のチェック=検温していない生徒は非接触型の検温計での計測を徹底しています。
そのため、三部制で終わりの時間を延ばせないので、清掃の時間が確保できていません。一応毎週月曜のLHR・総合の時間の最後に週1回は清掃を、ということでしたが、実際は生徒総会、履修ガイダンスとやる内容が盛りだくさんで、清掃はほとんどされていませんでした。

また、トイレ清掃は生徒にさせられないので、職員がやることになり、コンビニやファミレスにあるような点検表が張り出され、誰がいつ清掃・消毒作業をしたかがわかるようになっています。
管理厚生部長に続いて校長も「梅雨寒で窓を開けずに授業をされている先生も見かけました。外部からいらっしゃる方もいるということを意識して」と余計なことを言うので、思わず挙手をしました。
今時、ほうきで清掃しているのは学校ぐらいでしょう。どの家庭でも掃除機でしょう。普段は何人もの生徒が分担しているからいいものの、担任に清掃をお願いするなら掃除機くらい揃えてください。
例えは悪いですが、武器も与えられずに素手で戦え、と言われているような感じがしました。駅の階段の清掃もコードレスの掃除機でごみを吸い取っているご時世に、学校現場の貧弱な清掃道具は教育予算の貧困さの象徴です。
引き続き、みなさんの学校の様子をお知らせください。
名古屋市はトイレ清掃を当初教職員にさせる方針でしたが、スクールサポートスタッフを配置するというニュースがありましたが↓
https://www.asahi.com/articles/ASN5Y5V2ZN5YOIPE016.html
千葉市では業者に委託するようです。県庁でも清掃は業者を入れてしていますが、学校だけ職員が清掃をするというのは理不尽です。
https://news.yahoo.co.jp/articles/42743c91e6f7bb9e6d0abd08507786b34102d58a
千葉市の小中学校 トイレ清掃を業務委託へ
6/19(金) 14:06配信 チバテレ(千葉テレビ放送)
千葉市は、新型コロナウイルスへの感染を防ぐため児童生徒にかわって教職員が行なっている学校のトイレ清掃を、早ければ6月末から業者に委託する方向で準備を進めています。
千葉市教育委員会によりますと、市立学校のトイレ清掃は、新型コロナへの感染リスクを減らすため5月末の学校再開以降、児童生徒に変わって教職員が行なっています。
ただ今後は、教職員の負担を減らして児童生徒と向き合う時間を確保するとして、清掃業者に業務委託する方向で準備を進めているということです。
業者による学校のトイレ清掃は近隣の市町村でも聞いたことがないそうで、異例の取り組みは早ければ6月末から始まるとしています。
期間は「当面の間」ですが市議会への説明によりますと、事業費として予備費から4千万円程度を支出するとみられます。

2020年6月28日日曜日

6/25 都教委定例会 根津公子さんの傍聴記


6/25都教委の定例会が開かれました。以下、根津さんの傍聴報告です。

採択資料にしてほしくない!「調査研究資料」
 3月から自己都合で定例会の傍聴を休止していて、久しぶりに傍聴をしました。

議題は①来年度2校が開校することに伴う設置条例の一部を改正することについてと、
②来年度から使用する都立中学校教科書採択(7月後半の定例会)に向け、都教科用図書選定審議会の答申を踏まえて都教委が出した「教科書調査研究資料」(以下、「調査研究資料」)の報告でした。

■②来年度から使用する都立中学校教科書採択(7月後半の定例会)に向けての……
「教科書調査研究資料」(以下、「調査研究資料」)について。


★毎回そうだが、配られた「調査研究資料」は500ページ以上。
審議会答申は、「都教委の基本方針等を踏まえ」て全教科書について、「我が国の位置と領土をめぐる問題の扱い」「国旗・国歌の扱い」「神話伝承を知り、日本の文化や伝統に関心を持たせる資料」「北朝鮮による拉致問題の扱い」「防災や自然災害の扱い」「一次エネルギーや再生エネルギーの扱い」「持続可能な社会づくりについての扱い」「性差と家族についての扱い」「オリンピック・パラリンピックの扱い」について単元名又は教材名と記述の概要を掲載する----というもの。

★社会科では、領土、国旗国歌、拉致問題、防災、オリンピック・パラリンピックについては各教科書の記述をすべて紹介する。記述分量が多ければ「いい教科書」と惑わされはしないか。
長年にわたって都の教育委員たちは扶桑社、後に扶桑社が100%出資した育鵬社、扶桑社から分裂した自由社の歴史・公民教科書を採択してきた。
そうした経緯の中、教育委員たちがこの「調査研究資料」をリテラシーの視点をしっかり働かせて読まなければ、また、育鵬社や自由社の教科書を採択してしまうのではないかと非常に危惧する。

★文科省は14年、政府見解や判例を書くよう社会科の教科書検定基準を変えた。書かなければ、検定を通らない。「領土」については、小学校4年生から中学3年生までは毎学年、さらに高校では22年度から「地理総合」「公共」で、計8年間も同じことを子どもたちは学ぶ、政府見解を刷り込まされる。

★政府見解は、「北方領土・尖閣諸島・竹島は日本の固有の領土、竹島は韓国が、北方領土はロシアが不法に占拠している。尖閣諸島には領土問題は存在しない」だ。社会・公民的分野での領土の記述を「調査研究資料」で見てみると——

★教育出版の、北方領土について
 「人権とは人が生まれながらにして持っている権利」と書き、アイヌ、在日、ハンセン病など、人々がたたかい勝ち取ってきたことを紹介し、オスプレイ反対デモや安保関連法反対国会前デモの写真を掲載するなど、筆者としては子どもたちに使わせたい教科書の教育出版は、北方領土について次のように記述する。「日本とロシアは、北方領土をめぐって正式な交渉を行っています。1956年の日ソ共同宣言において、ソ連は日本が返還を求める四島のうち、歯舞群島と色丹島を日ソ平和条約締結後に、日本に引き渡すことに同意しています。」「歯舞群島、色丹島、国後島、択捉島の北方領土や、…竹島(島根県)は…歴史的にも国際法のうえでも日本固有の領土というのが、日本政府の立場です。」「北方領土は、第2次世界大戦の終結後にソ連に占領され、現在はロシアに引き継がれています。日本は北方領土の返還をロシアに求めていますが、いまだに実現していません。ロシア政府も領土問題の存在を認めていて、現在両国の政府は交渉を続けています。」「日本政府は、ロシアとの北方領土の返還交渉を長期にわたって続けえてきました。いまだに実現していない平和条約の締結も、目指しています。日本としては、歯舞群島、色丹島、国後島、択捉島の一括返還を求めてきましたが、ロシア側の反応は厳しく、進展する見通しがなかなか立ちにくい状況が続いています。日本は返還を要求するだけでなく、ロシアとの経済協力やエネルギー・資源開発についての協力なども行ってきました。また、領土問題解決に向けた環境整備の一環として、住民が互いに訪問し合って開く、文化交流会や意見交換会などの交流事業も行われています」。日ロ外相会談や択捉島での文化交流会等の写真4枚も掲載する。

★育鵬社の記述は
「北海道に属する北方領土(択捉島、国後島、色丹島、歯舞群島)、島根県の竹島は、どちらも日本固有の領土ですが、それぞれロシアと韓国が領有を主張し、不法占拠(国際法上の根拠がないまま占領)しています。/これらの地域では、船舶の拿捕、船員の抑留が行われたり、その中で過去には日本側に死傷者が出たりするなど、不法占拠のために深刻な問題が発生しています。日本の立場が歴史的にも国際法上も正当であり、日本は平和的な手段による解決に向けて努力しています。」「北方四島は日本固有の領土です。1885(安政元)年に調印された日露和親条約では択捉島とウルップ島の間の国境が確認されています。/しかし、第2次大戦末期の1945(昭和20)年8月9日、ソ連は日ソ中立条約に違反して対日参戦し、日本がポツダム宣言を受諾した後に北方四島のすべてを占領。一方的に自国領に「編入」し、すべての日本人を強制退去させました。それ以降、今日にいたるまでソ連、ロシアによる不法占拠が続いています。/近年ロシア政府は、第2次世界大戦の結果としてこれらの島々がロシアの領土の一部になったと主張しています。日本政府としては、…ロシアと平和条約を締結するという一貫した方針の下、粘り強く交渉を継続しています」。北方領土の写真や年表(北方領土に関する経緯)、資料(日本とロシアの主張)も掲載する。

★両社とも、竹島と尖閣諸島についても、北方領土と同じくらいの字数で記述する。
自由版社にいたっては、育鵬社版の2倍量の記述。


■オリンピック・パラリンピックについては
日文が「おもてなし」や「レガシーの創出」を取り上げ、他社に比べて圧倒的に記載量が多い。「大会にかかわるボランティアの数は8万人にも上ります。その他、街の案内等をする『都市ボランティア』の数も3万人います。関連して、東京都では全学校において、国際交流を進める『世界ともだちプロジェクト』、ボランティア参加をうながす『東京ユースボランティア』、障がい者スポーツを体験し理解を深める『スマイルプロジェクト』、アスリートを学校に派遣する『夢・未来プロジェクト』が行われています。」と、都教委に忖度した(?)記述までしている。

★新学習指導要領が目玉とした、「『主体的・対話的で深い学び』(アクティブラーニング)の実現に向けた工夫」について「調査研究資料」は、「・コラムとして、学習を深めるためにグループで行う作業や活動を取り上げている『みんなでチャレンジ』を設けている。・考察し、学習を深めるために『見方・考え方』のコーナーを設けている。・他分野、他教科との関連を図った学習にマークを示すことで、一つの事象を多面的・多角的に考察できるようにしている。(後略)」(東京書籍)と各社について紹介する。
 しかし、領土問題にみられるような内容を教え込まれたうえでの『主体的・対話的で深い学び』とは、対話を通して、隣国に対する敵愾心を高め合うということ?と疑問に思う。 そもそも、公民で学ぶべきは領土やオリンピック・パラリンピックではない。学ぶべき重要な一つである人権についての記述を教科書で見ると、育鵬社は「基本的人権の尊重」を書くが、「権利の濫用をしないよう公共の福祉による制限」を強調する。上記した教育出版の視点とは異なる。こうしたことについて「調査研究資料」は、「国民主権」「基本的人権」と単語を列挙するのみ。こうしたことこそ、記述を紹介してもらいたいものだ。採択に必要なことは明記しない「調査研究資料」だ。

 なお、北村教育委員から「数年使用して学校現場でどうだったか、声を集約するのがいい(してほしい)」と発言があった。もっともな発言と思うが、指導部の回答は、「現場の教員を選定審議会委員に含めているし、学校訪問の際に現場の声は聴くことができる」というもの。要するに、都教委は現場の声は聞かないということだ。ILO/ユネスコ「教員の地位に関する勧告」(1966年)は次のように謳うのに。「61 教育職は専門職としての職務の遂行にあたって学問上の自由を享受すべきである。教員は生徒に最も適した教材および方法を判断するための格別の資格を認められたものであるから、承認された計画の枠内で、教育当局の援助を受けて教材の選択と採用、教科書の選択、教育方法の採用などについて不可欠な役割を与えられるべきである。」

2020年6月12日金曜日

報告 5/28憲法審査会反対国会前座り込み闘争

5月28日 憲法審査会―「国民投票法」改悪反対国会前座り込み闘争




















安倍政権はコロナ禍で社会が揺れ動いている状況にでも、今国会において憲法審査会を開催し「国民投票法」を改悪し改憲をなしとげようとしています。
改憲に反対するために様々な団体が結集して立ち上げた「戦争・治安・改憲NO!総行動」(都教委包囲ネットもオブザーバー団体として加盟)は、5月28日第一回目の憲法審査会に抗議すべく、コロナ自粛が強制されるなかでも衆議院第二議員会館前にて座り込みを行いました。「総行動」以外には「9条改憲阻止の会」が座り込み闘争を行っていました。
8時に現場結集し、9時の審査会開始と同時にシュプレヒコールを国会に向けて挙げました。





































)の報告によれば、自民公明そして維新はすぐにでも「国民投票法」改悪に向けて採決をしたい様子がありありと現れていたようです。野党はいわゆる「七項目」を中心に意見を述べていたようです。今国会での採決は難しいかもしれませんが、秋の国会をにらんで与野党ともに動きだしています。

私たちはコロナ禍を利用して「緊急事態条項」追加を含む改憲を絶対に許すことはできません。より広範な人々とともに反対の声を強くしていかなければなりません。
改憲に反対する行動にともに立ち上がりましょう!

2020年6月11日木曜日

公開質問状への賛同のお願い 黒川検事長の「訓告」と「君が代」処分

皆さん 「君が代」処分を受けた教職員の方たちが、公開質問状を出しました。賛同を募っています。賛同よろしくお願いします。

            公開質問状の趣意書 
  黒川前検事長の訓告と
公立学校教職員の「君が代」
  処分を対比して

 このたび安倍内閣は、黒川弘務検事長の賭けマージャン行為を、「訓告」としました。
 全国の公務員は、驚きと怒りを持ってこの報道を聞いたと思います。懲戒処分ではなく極めて軽い注意にすぎない「訓告」は、私たちから見れば驚くほど軽く不公平な措置と言わざるを得ません。
 私たち公務員は「全体の奉仕者」として、広く社会全体に対して責任を持って職務を果たすとされています。時の政治権力に対して奉仕する存在ではありません。しかし、今回の黒川氏に対する「訓告」は、政権との距離によって処分量定が決定されるという、公務員制度の根底を揺るがす事態だと思います。


 公務員には服務事故についての通知や研修が頻繁に行われ、勤務時間外の日常生活に関しても、襟をただすよう指示されています。研修で使われるテキストには懲戒処分に当たる事例として、今回の賭博や利益関係者との金銭のやりとり、供応接待などが記載されています。法を司る法務省と検事長が、黒川検事長の行為を「訓告」相当としたことは、全国の公務員に対して、新たな規範と処分量定の基準を示したことになるのではないでしょうか。


 私たちは、この国の主権者であるとともに、公務員、元公務員である立場から、疑問を持ち公開質問状を提出することにしました。公務員の規範が改定されたのかどうかを、行政の責任者である安倍首相及び私たちのそれぞれの任命権者に問いたいと思います。


 私たち教育公務員には、東京・大阪などの教員、延べ約600余名に対し、「君が代」斉唱時の不起立・不伴奏等の、たった40秒間の行為が信用失墜とされ、戒告や減給、停職などの懲戒処分が出されています。これらの処分を最初に行った東京都では、一回の行為で戒告、繰り返すごとに処分を累積加重し、減給、更には停職6ケ月の処分を発し続けました。停職6ケ月の次の処分は、懲戒免職ともいわれ、その恐れを思いつつ争った裁判では、「不起立による戒告以上の処分は重過ぎる」として、減給以上の重い処分の多くは処分取り消しの判決を得ましたが、戒告は適法とされました。更に減給や停職処分が取り消されない例も複数あり、今なお係争中の裁判もあります。また、再任用を拒否された事例も多数あります。
 公務員の処分量定は、公平公正が担保されるべきだと言われています。今回の黒川弘務検事長の訓告は、「君が代」斉唱時の不起立・不伴奏処分と比較して、公平公正な処分量定と言えるのでしょうか。

 予防訴訟最高裁判決における裁判長反対意見(2012年)では、「教育公務員は、一般行政と異なり、教育の目標(教育基本法2条)を達成するために、教育の専門性を掛けた責任があるとともに、教育の自由が保障されており」「教育の場において教育者の精神の自由を尊重するという、自由な民主主義社会にとっては至極当然のことが維持されているものとして、希望の明かりを見る。そのことは、子どもたちの自由な精神、博愛の心、多様な想像力を育むことにつながるであろう。」と言及されています。
 児童生徒の前に立つ良心と責任を覚えて、混乱のない不起立・不伴奏を行い懲戒処分を受けた教員と、賭博という犯罪を犯したのに「訓告」である検事長との間には大きな差が現存しますが、これは憲法14条が規定する「法の下の平等」に反するものと考えます。

 趣意に賛同される方は、公開質問状にお名前を連ねてくださるよう呼びかけます。

◆呼びかけ人
岡田 明(東京都立高校教員) 奥野 泰孝(大阪府立支援学校教員) 木村 葉子(元都京都立高校教員) 佐藤 美和子(元東京都公立小学校教員) 根津 公子(元東京都立特別支援学校教員)伏見 忠(東京都立高校教員)

◆集約先 rlade18230@yahoo.co.jp 
 お名前・住まいの場所(都道府県レベル)・可能なら肩書きをお書きください。公開質問状にはお名前だけが記載されます。
  ※質問状は教員や公務負を想定して書かれていますが、そうでない方も大歓迎です。
◆集約締め切り
 6月14日を目途に集約をして、記者会見を開きたいと思っています。
  
※東京・大阪の知事にも送りますが、自分のところの知事にも送りたい場合は
   その旨をメールしてください。
 以上
2020年6月8日



                公開質問状
    安倍 晋三 首相
 小池 百合子 東京都知事
 吉村 洋文 大阪府知事
 他 各任命権者様

 このたび安倍内閣は、黒川弘務検事長が賭けマージャンを行ったとして、訓告としました。菅義偉官房長官は、「法務省で必要な調査を行った上で、法務省および検事総長が訓告相当だと判断し、決定した後、法相から私に報告があり、異論がない旨を申し上げた」と記者会見で説明しています。
 法を司る法務省と検事総長が、黒川検事長の行為を訓告相当と考えていることは、全国の公務員に対して、新たな規範と処分量定の基準を示したことになると考えます。
 私たち公務員には、服務事故についての研修が頻繁に行われています。そこで今回の安倍内閣の決定を深く理解するために以下のことを質問します。

1.黒川検事長の常習的な賭博行為に対し、安倍内閣は懲戒処分ではなく、注意にすぎない「訓 告」としました。しかし賭博行為は、国家公務員法第98条1項あるいは地方公務員法第29 条の「全体の奉仕者としてふさわしくない非行」に該当しないのでしょうか。
2.利害関係者と金品のやり取りを行い、利害関係者が用意したハイヤーを使って帰宅した行 為は供応接待や収賄罪とはならないのでしょうか。
3.常習的賭博行為や供応接待を受けたことは、国家公務員法第99条あるいは地方公務員法33 条のいわゆる「信用失墜」行為にはあたらないのでしょうか。
4.黒川弘務険事長の「訓告」は、公務員の他の処分量定と比較して、公平公正であると言え るのでしょうか。
5.黒川氏以外の他の公務員も、「テンピン」レートの賭けマージャン等の常習的賭博行為を 行った場合は、懲戒処分ではなく、「訓告」となるのが望ましいのでしょうか。
6.全国の教育公務員に対しては、「君が代」斉唱時の不起立・不伴奏などの40秒間の行為が 「信用失墜」行為とされ、戒告や減給・停職などの懲戒処分が出されています。賭博や収 賄は通常、刑事事件に該当しますが、「君が代」斉唱時の不起立・不伴奏などの行為に対す る懲戒処分より軽い訓告が妥当と考えますか。また、その理由を答えてください。

 以上質問します。回答は2週間以内に文書でお願いします。
   2020年6月8日

2020年6月7日日曜日

知りたい! いま学校はどうなっているのか。

知りたい 知らせたい みんなで考え 対処したい 
子どもは宝だ。

コロナは私たちの社会が矛盾だらけであることを明らかにしました。
私たちはコロナを乗り越えていくためにも、社会の矛盾・問題点をリアルに突き出していかなければならないと考え、とりあえず、学校現場の様子を集め・拡散していこうということになりました。


◆都立学校 6月1日から 再開  2部授業など
●都立A高校
★私の勤務する高校では、1クラスを8人単位で5つのグループに分けての分散登校になりました。
第1週目は、ホームルーム1時間の週1回登校。
2週目から3週間は、3時間の授業となり、週2日の登校です。なので1人の生徒は、週6時間の授業を受けることになります。
教員にとっては、1クラスの授業を終えるためには、同じ事を5回繰り返す事になります。
4週目から、クラスを2分割して、午前、午後、各4時間の授業となり、生徒は毎日登校することとなります。
また、午前と午後の生徒の入れ替えのタイミングで、教員総出で消毒作業が入ります。
★4月4日、教員分のフェースシールドが届きました。マスクはまだです。教職員用のマスクは購入資金として、各校15万円支給されると聞きましたが、どう使うかは不明です。来週の職員会議で協議する予定です。
★今生じている問題点は、通常は、理科や社会の授業は、専門性を重んじて、例えば生物の授業を物理の先生が受持つことはないのですが、時間割が組めないので、専門性を無視して授業を行わざるを得ません。
クラスやグループによって授業の内容に不公平が生ずる可能性が出てきます。
また、朝と夕方の消毒作業は、業務請負の用務員さんに割り振られていて、過重な負担を強いることになります。
ともかく今は、昨年の授業に比べて大幅に進度が遅れて、補習授業をしたとしても間に合いません。特に受験を控えた3年生は不安にかられると思います。来年の入試をどういったかたちで行うのか、文科省による一時も早い方針決定が待たれます。
★1学期に予定していた学校行事はすべて中止となり、2学期以降の行事の目処もたっていません。部活動も再開のめどはなく、通常の授業形態に戻らないと、再開は難しいのではないかと話がされています。
とりあえず今わかった状況は、このようなものです。

●千葉県立 幕張総合高校
幕張総合は5月27日(水) ホールで職員会議(コロナ対応について)、午後学年会議。
28日(木) 1・3学年分散登校
29日(金) 2学年分散登校 各クラス10名程度登校、6月からの日程や健康観察等の説明 1学年は個人写真撮影や体育着の注文も 生徒は30~45分程度の滞在時間
6月1日(月)~出席番号の奇数と偶数を午前、午後に分けて登校 午前組は9時登校 SHR後40分授業×4コマ
 午後組は13時10分登校 SHR後40分授業×3コマ(普段は昼にSHRだが健康観察確認のため登校直後にSHR)初日のみ最初の30分がHRで、その後授業。教員はマスクとフェイスシールド着用で、対面にならないよう授業を行う。
6月15日(月)からは40分×7コマ時間授業? 2期制のため定期考査は夏休み明けか?

●千葉県立市川南高校
6月1日~6月12日 クラスの生徒を出席番号奇数・偶数のグループに分け、午前・午後に分散して登校(鎌ヶ谷西高校と同じ)
オリエンテーション、LHRはなし6月1日から1回目の授業! 1コマ45分の短縮授業で、午前・午後それぞれ3コマずつ。
6月15日~6月19日 1年生は10:00登校、2・3年生は9:00登校とする予定<時差通学!>
1コマ45分の短縮授業で、1年生は時間割上の2限から、2・3年生は時間割通りに授業。
1年生の放課が16:10と遅くなり、最終下校(部活終了)が16:30なので、部活体験などはほとんどできないか?
なお、6月15日以降の部活については、6月11日に本校の原則をきめる予定。
当面は1日1回以上、教室の机を消毒液で消毒するよう指示されました。本来は教員のする仕事ではないような気もします。

●東京都新宿区ののT小学校の2年生の学校再開後の様子
★6月1日から再開されました。学年をAグループ、Bグループに分け登校しています。
出席簿順に分けています。
Aグループは8:20~10:50まで3時間授業。休み時間は5分。11:05~11:45に給食。教職員が全ての配膳を行います。
Bグループは12:45~13:25に給食。13:25~15:05まで2時間授業を行います。
6月8日からの週はAとBが入れ替えます。
★毎日授業があります。国語・算数は毎日あります。生活・体育・音楽・図工が各一時間です。音楽は歌うことができないので、音楽鑑賞のみの授業です。
子どもたちは、お互いに、接触しないように指導されています。休み時間が5分しかないので、子どもたちは学校にいる間は自席で座っている状態ですね。
手洗い・換気・消毒の徹底。児童の間は1mは空けるようにする。トイレ、水のみなども一人空けて使うように指導しています。全員出納持参。
基本的に1教室20人以内とする。教職員・児童とも常時マスクの着用。
体育では密集を避けるため、着替えはしない。水泳指導は行わない。
★本年度は2期制を導入する。前期4月1日~10月9日 後期10月12日~3月31日。
保護者会・学校公開・学校説明会・体力テスト・は中止する。運動会や校外学習は延期する。5年の夏季施設と6年の移動教室は実施する。
一学期終了は8月7日(金)夏季休業日 8月8日(土)~8月24日(月)17日間
9月以降は土曜日に反日授業を月2回程度実施する。
★だいたい、こんな形でスタートしました。6月は60時間の時数が確保されましたが、
時数確保は今年は難しいでしょうね。英語活動や道徳はまず無理でしょう。
文科省は2割を家庭で教えるなどと方針をだしていますが、責任放棄です。それよりも、教育課程の内容の精選を早く打ち出すべきだと思います。
現場と家庭が混乱するだけです。

※みなさん 報告してください。

2020年5月26日火曜日

闘いは続く

前回のブログに、3月から4月にかけての私たちの闘いを記しました。
それに関することや今日に至るまでの闘いを紹介します。
まさに闘いはこれからです。

1)4月8日にきたメールの紹介。  渡部
〇4月7日のアルタ前での闘いには100人も結集されたのですね。私も参加していましたが大成功で良かったです。
ところで
「何の集会ですか?」と 私に話し掛けてくれた青年がいて、結構長時間話しました。
モリカケや桜、検察の定年延長などの問題もある。政治が滅茶苦茶で、法律を知っている筈の人たちが法を平気で侵している。権力を背景に数で押し切り、何でもあり。
黒川さんだって、定年延長を断われば良いのに、それもしないし、伊藤詩織さんの事件も典型で、理不尽なことばかりで歯痒い。
野党と言っても立民や国民は信用できず、れいわもどうなのか。自分も周囲も時間が無く、政治に関われないし、政治を考えないようになっている、と 
ポツリポツリと話してくれました。。
彼は集会ビラも他のビラも受け取りませんでした。ただ単に、政治の話を誰かとしたかっただけなのでしょうか。でも、最後まであの場に留まっていたのですからきっと何か切っ掛けがあれば行動してくれると思うのです。
日常生活の中で、皆が気軽に政治について話せる、そんなことが当たり前になれば若者たちは起ち上がる、そんな風に感じた時間でした。
それから余談ですが、「宣言発令日の街の風景」をレポートしているとかで フジTVから取材されました。
4月8日朝8時~の番組で 横断幕と皆さんのコールの様子、呼び掛けビラ、私の意見の一部が放送されました。

2)5月1日に新宿で「自由と生存」メーデー集会があった
★メーデーについてちょっと。
世界的には1890年から始まり、「8時間労動」が大きなスローガンだった。日本的にはロシア革命(1917年)後の1920年から始まった。その第1回は上野公園で開かれ1万人が集まった。そのスローガンは「8時間労働」「失業の防止」「最低賃金法の制定」などだった。しかし1936年に2・26事件が起きると、「治安維持」を口実に敗戦(1945年)まで中止された。
戦後初のメーデー(1946年)は「食糧メーデー」だった。皇居前広場に50万人が集まり「働けるだけ喰わせろ」と叫んだ。日本のメーデーは今年91回目である。
現在、コロナ禍と「緊急事態宣言」により、多くの労働者・人民の仕事と命が危機に瀕している。今こそかつてのスローガンが再び叫ばれなければならない。しかし、「緊急事態宣言」下での忖度と同調圧力が強まり、今年は大きなメーデーの集会やデモは見られなかった。それでも危機を感じる人々は各地で声を上げた。

〇都教委包囲首都圏ネットがオブザーバー参加している『戦争・治安・改憲NO!総行動実行委員会』も、新宿アルタ前で「5・1メーデー情宣」を行った。参加者は50名だった。道行く人々に、「非常事態宣言撤回!」「生活を保障しろ!」「命を守ろう!」
 新宿の「自由と生存のメーデー」の様子はレイバーネットの記事になっています。
 http://www.labornetjp.org/news/2020/0509mayday

3)5月23日(土)の午後、キリスト教会館で「緊急事態宣言糾弾」集会



 5月23日(土)の午後に開かれた「緊急事態宣言糾弾」集会  の主催は「戦争・治安・改憲NO!総行動実行委員会」で都教委包囲ネットはオブザーバー参加しています。
★集会のメインは清水雅彦さん(日本体育大学教授・憲法)で「緊急事態状況下の改憲策動とどう向き合うか~特措法と緊急事態条項論を中心に」という演題で約1時間30分講演されました。
その後、何人かの人の発言がありました。
久しぶり集会だったので「新鮮」な感じがしました。約80名が集まりましたが、広いベランダにも椅子をおいて、ゆっくりとした空間で行われました。
宣言が解除(5月25日解除)されたら、集会やデモを行なおうということでいくつか提起もありました。

★この集会で都教委包囲ネットの伏見さんが発言しました。
■伏見発言

2月27日の安倍の一斉休校の要請に対して、東京は真っ先にそれに応じた。なんの論議もないまま、上から一斉休校の指示が降り、学校長から伝えられました。
ちょうど私が勤務する学校は期末試験の前日ということで、生徒はそのことを聞いた途端に、学校中がどよめきましたね。彼らだけじゃなくて、私が高校生をやってたとしたら安倍晋三に1票入れようと思ったかもしれない。しかし、その後、延々と休校が続いていくわけです。
具体的には、卒業式も誰もいない中でやらざるを得なかったし、在校生も成績がつかないわけです。1、2学期ダメだったけど3学期頑張って取り返そうと思っていた生徒には、1、2学期の成績で3学期もみなすという事態が起きたわけです。
来週あたりから学校がボチボチ解除になりますけれど、今まではクラッシーという一部ベネッセがただでやっているアプリでやっていたり。いま生徒はほとんどスマホはもっているんですけれど、家庭にワイハイ環境がない家庭はいっぱいあるんですよ。それを見ていますと、通信料がガクンと上がるので、結局利用できない。しかもそれが情報漏洩しまして、一時使えないという事態が起きています。
学校の方はガンガン宿題を郵送で送ったために、1年間の郵便代をはるかに超える額になって、もう出せませんという状態になっている。
これから生徒が学校に来るわけですけれど、教員にマスクが配られるというわけでもなく、アルコール消毒液も在庫がすぐ底をつくと思う。それに対して、都の方からなんの補助もない。学校が調達できる範囲でやれと。ともかく、現場はそれに振り回される。
いま9月入学問題が出ていますけれど、本当にそんなことが決まったら、とんでもないことが起きると思います。
いまは落ち着いて勉強の遅れを取り戻すとことに全力をつくす、そのためには1クラスの生徒の数を減らすとか、教員の数を増やすとか、そっちの方に全力を尽くすべきであって、突然欧米化という形でやるんではなく、現状に金を使ってほしいというのが我々の立場です。

2020年5月18日月曜日

■4/30(4/24付)都教委からの回答


2月28日に出した都教委への申し入れに対して、4月30日に回答が届きました。

この間の目まぐるしい情勢の推移で、いったい何があったのかが薄れてしまいそうなので少し整理をしてみて、回答を明確にしたいと思います。

★この間の動き

〇2月9日  包囲ネット 総決起集会 オリンピック問題で世田谷区教組等から報告
〇2月27日 安倍首相 全国の公立学校に休校要請(新型コロナ問題で)
〇2月28日 オリンピック問題、根津さん処分問題で都教委に申し入れ
〇3月1日  都教委包囲ネット 卒業式ビラ配布行動中止
〇3月9日~3月13日 新型コロナウイルスに名をかりた「緊急事態」反対国会前行動
〇3月24日  五輪は延期決定
〇3月25日 根津さん東京高裁で逆転勝訴
〇4月1日  新型コロナ問題で都知事へ抗議・要請文 都庁正門入口で抗議行動
〇4月7日~8日 「緊急事態宣言」発出 新宿駅アルタ前で抗議行動 
〇4月7日   都教委は根津さん判決に対して上告
〇4月    都立学校入学式中止 ~5月6日まで休校
〇5月4日  安倍首相 緊急事態宣言延長決定 都立学校休校~5月51日まで予定 
 

★2/28 都教委へ申し入れ

▼渡部さんの報告です。




















 新型コロナウイルス感染で2月27日夜安倍首相は突然全国一斉臨時休校を要請した。
その結果、現在教育現場と日本社会全体が戸惑い混乱している。
こうした中で、昨日(2月28日)夕、「2・9総決起集会」(都教委包囲首都圏ネット主催)での、五輪に生徒たちを強制動員するなという<特別決議>に基づき、都教委要請行動を行った(11名参加)。
要請項目は以下の通り。
 ①問題の多いオリ・パラ教育をこれ以上強制しないこと
 ②「観戦はオリ・パラ教育の集大成」などというスローガンは撤回すること
 ③観戦やボランティアなどへの生徒や教職員の動員を一切強制しないこと
 ④事故が起きたら都教委が責任をとること


都教委から出てきたのは、情報教育課のN課長とT課長代理。

要請行動は、要請文提出後、いくつか補足意見や質問が出され、それにN課長が答える形で進められた。当該所管の責任者が出てこないのでまともな回答はなかったが、それでも以下のようなことが分かった。

一つ目は、「昨年末、オリンピック観戦への動員辞退が相次ぐことが明らかになった。その後の動きはどうか」の質問に対して、都教委は「当初観戦希望を聞いたところほぼ100%だったが、その後、現場で具体的なことを検討した結果、辞退が出ることになり、都教委が購入(1枚2020円)した100万枚のチケットのうち80万枚くらいの配布になった」と答えた。(という事は5分の1が辞退?)
二つ目は、「事故が起きた場合の責任はどうなるか」という質問に対して、それには答えず、都教委は「事故が起きないように十分対策をとりつつある」と答えた。
 そこで、世田谷区の例を持ち出し、そこでは区と教育委員会が「責任については、校外学習と同様である」と述べていると、聞くと、また同じようなことしか言わなかった。(つまり、観戦を「希望」したのだから責任は現場にあるということか?)
また、「観戦動員中止を決める時の温度の基準を示すべきだ」の質問についても答えなかった(情報課では答えられない?)
三つ目めは、ボランテイアについて。
都教委は、全都立高校対象の「ボランティア・サミット」を開いたり、ある高校では「行きたくない」という生徒もいるのに、全員を参加させるなどの事が起きている。
強制では「ボランティアマインド」を教える意味がない。教育上の位置づけ曖昧なままの動員はやってはならない、などのことを質すと、「ボランティアを体験すると得ることもある」などと述べた。
ところで、この質疑の中で、我々が聞いてもいないのに、N課長は突然、八王子での天皇奉迎の事について言及し、「都教委が奉迎をしろとかいうことは言っていない」などと述べた。
この他、要請行動では「コロナウィルス」に対する都教委の対応なども聞いたが、「資料を持ち合わせていない」とのことで回答無し。

▼都教委の回答(4月24日付け)が4月30日に届きました。
●根津さんの上告の件については、「係争中の訴訟事案に関することは、お答えできません」と書いてありました。
 ※「なんだこれは、都教委はすでに上告しているではないか。それさえも知らせる
  ことができないのか」というのが感想(渡部)です。

●五輪への生徒強制動員についての回答
①問題の多いオリ・パラ教育をこれ以上強制しないこと
(回答)
 オリンピック・パラリンピック教育は、東京2020大会を、子供たちの人生にとってまたとない重要な機会と捉え、 児童・生徒の良いところを更に伸ばし、弱みを克服するための取組を確実に推進することで、国際社会に貢献し、日本の更なる発展の担い手となる人材を育成していくとともに、子供たちの心と体に、大会以降の人生の糧となるような掛け替えのないレガシーを残すものです。

②「観戦はオリ・パラ教育の集大成」などというスローガンは撤回すること
(回答)
 オリンピック・パラリンピック教育で様々な学習や体験を積み重ねてきた子供たちにとって、競技観戦を通して、世界のトップアスリートが最高峰の競技を繰り広げる姿を目の当たりにすることは、その後の人生の糧ともなる貴重な経験であり、掛け替えのないレガシーとなるものです。

③観戦やボランティアなどへの生徒や教職員の動員を一切強制しないこと
(回答)
 競技観戦及び中高生ボランティア体験については、希望制としており、学校が教育活動の一環として実施するものです。

事故が起きたら都教委が責任を取ること
(回答)
 競技観戦及び中高生ボランティア体験については、学校が教育活動の一環として実施するものであり、学校に教育活動を実施する責任があります。

※オリパラ教育を上から一方的に押し付け「観戦は集大成」とまで言っておきながら、
③と④の回答は、その責任を、学校現場に押し付けているものです。特に④に至っては、無責任極まりないと言わざるを得ません。何か問題が起きてもそれは学校現場の責任であり、都教委には責任はありませんと言っているのです。

五輪の火は消えかけていますが、都教委とはこのように無責任なところなのです。

2020年4月17日金曜日

発言・文章の撤回と謝罪

発言・文章の撤回と謝罪
                      都教委包囲・首都圏ネット

 3月9日・10日に行われた「コロナ対策に名をかりた『緊急事態』反対緊急行動」配布した集会の注意事項と、発言に問題がありました。
「安倍ウイルスが日本を重篤な危機に陥れる etc」等の表現です。
 安倍首相をウイルスにたとえ、揶揄するものでした。この発言と文章を撤回し謝罪します。

ハンセン病の差別でも明らかなように、日本には病者の人権を無視し、患者自身が病原体であり悪であるというような差別意識が存在しています。私たち自身も知らず知らずのうちに、その意識がすり込まれていました。
 私たちは、差別をする側ではなく、差別と闘う側でいたいと思っています。自分自身の差別意識を率直に認め、このことを契機に改めて差別と闘うことを、決意したいと思っています。
                                      4月16日 

                                                                             

2020年4月15日水曜日

4/7 安倍政権による「緊急事態宣言」へのビラと弾劾文

すでにブログでは報告しましたが、都教委包囲ネットは4月7日、午後6時から、新宿駅東口ひろば=アルタ前で抗議行動を行いました。約100名超の人たちが集まりました。

その時のビラと弾劾文を、ここにアップします。

■ビラ



■弾劾文