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2019年8月2日金曜日

<教育の国家支配はゴメンダ!>のつづき

<教育の国家支配はゴメンダ!(2)で、「スマートスクール推進校」になっている
         都立高校の教員(女性)からの報告


東京都の教育現場からの報告で、都立高校教員のKさんは<都立高校の現状>とKさんに対して3年後には再任用しないの事前通告攻撃がなされていることを報告しました。
現在どこまで教育現場がひどい状態になっているか、また「君が代」不起立者に対する処分がいかに苛酷なものになっているか、がよくわかると思います。
これが安倍政権下での「悪夢」でなくて何でしょうか。
是非読んで頂きたいと思います。また、転送・転載も歓迎です。
~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~
都立高校の教員のKです。
私は2004年と2013年、2016年に処分されました。予防訴訟、君が代裁判2次訴訟の原告でした。それから君が代裁判4次訴訟の原告でした。それからもう一つ君が代裁判5次訴訟の原告になります。

「10・23通達」が発せられてから16年目の都立高校はどのようになってきたのかを簡単にお話し、そして今年の卒業式の状況として、私に起こったことをお話ししたいと思います。
先ほど世取山先生のお話を聞いて、私が日頃思っていることがいろいろあって、すごく胸に突き刺さりました。

私の学校は「スマートスクール推進校」になっておりまして、まさにスマホを指ではじくようなことをやる授業が推進されているんです。私には言いませんけけども、他の教員にはIC器具を使った授業、スマートフォンを使った授業をするようにと校長が言っているそうです。
その「スマートスクール推進校」に関しては、教員はみな反対していました。全員が反対していましたけれど、校長が勝手に決めて導入しました。導入された今でもみんなこんなことは意味がないと思っています。ですけれども、リクルートのサプリをいろんなところで利用して、たとえば夏休みの宿題とか朝学習に使ったりとか授業のときにスマートフォンを使って、ゲームのような形で、生徒に学習させるとかをさせています。
私はそういうのをみるにつけ、ほんとにこんなことでいいんだろうか、まさに教育の〇〇化、これからの教育が本当に心配だなーと常に思っています。こういうことも「10・23通達」以降、校長が思うままのことができるようになったからだと思います。

新学期の終業式がおとといありましたけれども、その日に文化祭実行委員の生徒と話していたら「先生たちも長時間労働が大変らしいじゃん」と言ってきました。それで私が「よく知っているね。ニュースとかにも出されているからね」と言ったら、「いやそうじゃなくて、今日プリントで配らたから」と生徒が言うんですね。「学校閉庁日」、今年度から本格的に導入されたんですけれども、その説明が全部に配られたらしいです。
長時間労働を解消するための方策として、鳴り物入りで導入されたものなんですけれども、
学校の「閉庁日」なんて、都立高校の教員にとってはなんの意味もないと思います。
夏休みとか冬休みに何日か休暇をとる自由はまだあります。いつ休めなんて、そんなこと強制されたくないと思います。教員の長時間労働解消とか働き方改革などと盛んに言われていますけれども、業務を縮小するための方策はなにも示されていません。
6月末から夏休みまでの時期は成績処理とか、私は文化祭の準備などで息つく暇もない忙しさでした。最近、体力の衰えを感じていますけれども、私だけでじゃなく、私の職場でも、職員室で咳込んでいる教員がすごくたくさんいます。

ただでさえ忙しいのに、6月末頃から「ストレスチェック」とか、「日常業務の自己点検表」とか、「スマホやITを使った授業をしているかどうかのアンケート」とか、「退屈防止チェックとシート」とか、「個人情報取り扱い自己点検票」などというようなアンケート類が学校にいくと毎日のように机の上に置いてあるんです。
私の周りで、副校長が「ナニナニ先生ストレスチェックまだですよ」とか声をかけているんです。教員は「そういうふうに副校長にせかされるのがストレスなんですよ」と言って、副校長も「私も先生たちにせかすのがストレスなんですよ」とか言っているんですけれど、実際副校長も私たちも大変です。
体罰防止に至っては校長室に全員呼び出されて、「体罰してませんね」とか確認されていますが全く意味がないです。「体罰してます」なんて言うわけがない。「見た」なんて言うわけはない。

それに加えて、6月26日の職員会議では、「7月5日までにイーランニングをやってください」というお達しがありました。「イーランニング」と言うのはタイムスで行う研修で、
5年くらい前から始まったんですけれども、最初は量も少なかったんですが、だんだん多くなってきて、今年は決まっている回答をみながらやったとしても1時間以上かかるというようなものすごい量になっています。記述まであって、なんでこんな忙しい時期に
こんなことをやらせるのかって、みんなすごく怒ってました。
私は自力で毎年やっているんですけれども、自力で取り組んでいる教員は多分とても少ないと思います。でも自力で回答を見ながらやっても1時間以上かかる。こんな無駄なことをやらせるということにホントに頭に来ます。
都高教もこれはまずいと思って要請をし、校長会も動いて、8月9日まで期間が延長されたんですけれども、その通知が来たのは当初の期限である7月5日なんですね。ほとんどの人が副校長にせかされてやり終えていましたので、まったく意味がありませんでした。

また、成績会議の日には体罰防止とかいろんなことに対する校内研修が長時間行われたため、会議は5時までに終わりませんでした。ホントに無意味な雑用が多すぎるんです。
先日は若い教員が「週案」とか、「学力スタンダード」とか、「自己申告書」とか、無意味な雑用が多すぎるとぼやいていましたけれども、ホントにこういう無意味なことばかりをやらされ続けると、教員の心の中のとっても大切な何かを傷つけていくんじゃないかと私は心配してます。

再任用の件
私は今年から再任用で働いています。いろんな問題があって、都立高校が大好きで、定年後5年間は再任用として働き続けたいと思っていました。
1月24日に再任用が決まったということを校長から25日の朝、言われたんですけれどもその日の午後、朝とは打って変わった暗い表情をした校長が私のところにやってきて、「大事な話があるので校長室に来てほしい」と言ったんです。校長室に行くと校長が「事前通告」を見せました。
「事前通告」を読むと、前日の夜の10時に人事部から送られてきたメールは、文書を該当者に渡してはいけない。校長の言葉で伝えるように。という指示があったそうです。
校長はあまりにもひどいと思って、「こんなこと自分の言葉で伝えることはできない、この文書をこのまま読み上げていいか」という確認を都教委にとったそうです。それで校長はこの文書をゆっくりと読み上げて私に書き写させてくれました。


この「事前通告」の内容を簡単に言うと、年金支給開始年齢に達するまでは都労連との合意があるために採用するけれども、そのあとは平成28年3月に処分されているから任期を更新しないし、非常勤教員にも採用しないというものです。
耳を疑いました。あまりの衝撃で呆然としました。2016年3月の卒業式で、国歌斉唱に起立しなかったために3回目の処分を受けて、十分不利益を受けているのに、定年後の職まで奪われてしまうのか、それはあまりにもひどいと思いました。何よりも大好きないまの学校にあと3年しかいられないと思うと悲しくてたまりませんでした。仕事が無くなったらどうやって生活していけばいいんだろうっていうことも考えました。1年更新再任用・非常勤教員の採用についても3年後は採用しない、ということを事前に通告するという点でも極めて不当だと思います。

校長も「ひどいよ。怒っていいよ」と言っていました。職場会でもみんなにこのことを話しました。「あまりにもショックで言葉が出なかった」「心が凍り付くようだった」「ひどすぎる。私にできることがあれば力になる」といろんな人が声をかけてくれました。
そして「これはKさんだけの問題じゃないから」と職場決議もあげてくれました。
組合にも要請したり、弁護士たちにも相談したりしていますけれども、まだいい解決策は見つかっていません。


でも私は、まだまだ生徒に伝えたいことがいっぱいありますし、授業でいろいろなとを生徒たちに伝え、いろいろのことを考えさせる、そういうことを、生徒と一緒にやっていきたいと思いますので、これから5年間は教員でいたいなーと思いますので、みなさんにも力を貸してほしいなーと思います。

今年の卒業式、初めて卒業式での不起立者がいませんでした。ですけれども、「10・23通達」の問題が終わったわけではありません。
いま都立高校で一番問題だなーと思うのは、生徒に対する強制が進んでいることですです。
2008年から多くの学校で、卒入学式の進行表に、不起立の生徒がいたら近寄って起立を促す、という文言が入れられるようになって、1昨年度からは卒入学式の進行表の中に生徒の不起立にたいする対応が書かれていないと司会は起立してない生徒がいた場合、「ご起立ください」という文言を入れるように都教委から強い指導を受けるようになって、
この文言がないと受理してもらえないとなりました。これは生徒に対する明らかな強制だと思います。


私たちが闘っていかないとどんどんどんどん強まっていきます。これからも生徒のための卒業式をとりもどすため、自由な学校をとりもどすために、闘いを続けていきたいと思います。皆さんもともに一緒に闘いましょう。

2019年8月1日木曜日

第9回「日の丸・君が代」問題等全国学習・交流集会 つづき

『第9回「日の丸・君が代」問題等全国学習・交流集会』
    ~教育の国家支配はゴメンダ!~

の続報です。

講演の後、
 ①<報告(Ⅰ)東京の闘い>(4人)
 (昼休み:ジョニーHさんのミニライブ)
 ②<特別報告 広島の闘い>(2人)

③<報告(Ⅱ)大阪の闘い>(8人)



④<報告(Ⅲ)全国から>(4人+メッセージなど2)
⑤<報告(Ⅳ)市民・諸団体から>(9人)
というように多彩な発言が相次ぎました。
いずれも現在の「日の丸・君が代」強制とそれを取り巻く
様々な問題(いずれも大変厳しい)の報告でした。
凡て紹介したいのですが、それはとても無理なので、以下に幾つか或いその項目を紹介します。
①では「東京の学校現場」として、 「スマートスクール推進校」になっている都立高校の教員からの報告がありました。ICTを使っての授業が、全員反対したにも関わらず、校長がトップダウンで導入しておきながら、「ストレスチェック」などのアンケートをやらせていることなど、バカバカしいことが次々に要求され、職場では不満が渦巻いているということでした。(これは後ほど、テープを起こし報告したいと思います)

②では、かつて「平和教育」が盛んだった広島では文部省による「是正指導」で「平和教育」が弾圧され、「日の丸・君が代」が強制されるようになりました。そして、教組も十分闘えなくなったが、最近有志7名の呼びかけで、「改憲・戦争阻止!教え子を再び戦場に送らない!広島教職員100人声明」というものを出したところ、それだけの数の教職員が賛同したこと、「君が代」不起立者に対する差別的な人事や仕事の振り分け(卒業式ではいつも駐車場係り)が起きていること、などが報告されました。


















③では、大阪から以下の報告がありました。




































 ・2019年大阪での卒・入学式等の現状
 ・戒告処分取消し訴訟 原告7名による行動提訴について
 ・2017年大阪府の再任用拒否 国賠訴訟報告
 ・信教の自由と合理的配慮(被処分者から)
 ・戒告処分取消請求・人事委員会闘争 今秋裁決
  「天皇退位を祝う」児童朝礼の校長に面談を要請
 ・校長への郵便物受け取り拒否行為について
 ・「君が代」不起立を唯一の理由としての
  再任用合格取り消し許さない裁判、上告棄却を許さない
 ・自由にものを言えない空気が充満している学校

④では神奈川から、
 「日の丸・君が代」強制、「元号強制」、
 「生徒の個人情報の取り扱い問題」、
 「文科省:の新時代の学びを支える先端技術活用推進方策
 (最終まとめ 2019・06・25)」
 「神奈川における生徒の個人情報取り扱いに関する交渉」についての報告がありました。
 福岡からは、
 情勢と諸闘争についての報告があり、「学校現場での闘い」のところでは、<校務支援システム>で児童生徒の情報がすべて教育委員会のサーバーに集約されていること、<土曜日授業、夏休み短縮、小学校の午前中5時間授業>などに対し、<我々と共に闘う議員の獲得>や<学習会の街頭宣伝行動>、などが報告されました。

⑤では、以下に紹介するような報告がありました。
 ・自衛隊・大東大学学園祭問題(板橋区議・五十嵐やす子さん)
 ・天皇代替わり(靖国・天皇制問題情報センター・中川信明さん)
 ・地方議会で起きていること(あきるの市議・辻よし子さん)
   ここでは「君が代」不起立の市議に対する
   さまざまな圧力と、それに抗する闘いが述べられました。
 ・道徳教科化をどう受け止めるか(多摩教組委員長・宮沢弘道さん)
 ・朝鮮学校無償化排除問題(同連絡会共同代表・長谷川和男さん)
 ・五輪副読本裁判(原告の方)
 ・生徒による自治委員会運動(日本自治委員会・平松けんじさん)
   平松さんは「The Interschool Journal」を出しています。検索すれば出てきます。
 ・「ひのきみ」全国ネットワークからのアピール(小野さん)

ご覧のように、集会ではきわめて多彩な報告が行われ、「改元・代替わり」で天皇制が強化されようとする困難な情勢下、全国各地で「闘いの火を消すな」と、それぞれの持ち場で闘いを堅持している方々、また新たな闘いを作り出している方々、がいる事がわかりました。

集会では最後に、
・「特別決議 憲法を無視した大阪市立泉尾北小学校での
  『新天皇即位記念児童朝礼』に抗議する!
  小田村直昌校長は、子どもたちと保護者に謝罪を行え!」

・「『日の丸・君が代』問題等全国学習・交流集会決議」を採択し、
銀座・数寄屋橋デモ(90名参加)を行いました。



















全国のみなさん!
世の中が暗くなればなるほど、「闘いの火」の光は遠くまで届くことになります。「明けない夜はない」のです。ともに連帯して、闘いを発展させましょう!!

7/21 第9回「日の丸・君が代」問題等全国学習・交流集会

7月21日(日)参院選の日、東京・日比谷図書文化館で、東京と大阪の教職員が中心に
『第9回「日の丸・君が代」問題等全国学習・交流集会』
    ~教育の国家支配はゴメンダ!~
が開かれた。(124名参加)

新潟大の世取山(よどりやま)洋介さんが「『日の丸・君が代』と子どもの良心形成」という講演を行った。


















講演内容は大変具体的で豊富なものであった。しかしここでは、残念ながらその全体を紹介できないので、まず、講演レジュメにあるその骨子を以下に紹介する。
<1、安倍第2次政権における教育再生実行改革>
 (ア)「人材育成」に基づく国民の「統合と排除」
 (イ)その展開(1)行政組織、学校体系、学校組織の改革
 (ウ)その展開(2)教育内容改革
 (エ)その展開(3)「生徒指導」
 (オ)展開の全体的特徴
 (カ)この流れのもとにあって学校で起きていること
    ①学校 ②教師 ③子ども
 <2、「日の丸・君が代」問題の位置づけの変化
 (ア)競争的環境の中で競争を行う階層的学校づくりの手段
 (イ)陳腐化した教育の中で「光り輝く筋」(?)としての国家への
    帰属意識・忠誠意識の涵養の手段という新しい位置づけ
 (ウ)道徳の「特別教科化」にもかかわらず「共同体」イメージの
    ねつ造が進んでいないからこそ、イメージねつ造と
    日の丸・君が代の利用が進むはず
 (エ)「日の丸・君が代」の位置づけの変化
  <3、子どもの非宗教的良心形成と教師・学校>
 (ア)外界に関する認識の統合+自らの行動を律する価値体系
 (イ)ではこのような連続体はどのようにして形成されうるのか?
 (ウ)国連への説得活動の現段階
 (エ)以上のような教師と学校を再構築するという課題と
    連動させながら「日の丸・君が代」強制ないしは
    政治的利用の反対という活動の重要性
そうして、<おわりに>のところでは以下のようにまとめられていた。
 ・「教師への『日の丸・君が代』強制は、子どもへの強制に帰着する」という当初から確認されていたテーゼが正しいということがわかったということ。
 ・「日の丸・君が代」問題の意味を市民に広く理解してもらうには、教育とはそもそも何なのかということを理解してもらうことがポイントに。
いずれの項目も、最新の具体的な例を紹介して講演されたので日本の教育が現在いかにおかしな方向に向かっているかがよく理解できた。
その中で、
<1、安倍第2次政権における教育再生実行改革>
(カ)この流れのもとにあって学校で起きていること
 のところでは、以下のような項目で説明された。
  ①学校
   1、責任の範囲の人格の全面的発達から「学力」形成への縮減
   2、フラットな協働的組織から階層的な上位下達的組織へ
  ②教師
   1、本務である「教育」の授業への縮減
    (授業準備も自主研修も総労働時間の中に組み入れられていないのでなお顕著)
   2、本務である「教育」の一環としての「生活指導」は規則制定と
     罰の機械的用に縮減(ゼロトレランス)
  ③子ども
    1、自分のことを全対としてわかってくれている大人が学校には不在
   2、陳腐化した授業を受けることだけが学校に行くことの意味

結局、子どもたちにとって学校は、「陳腐化した授業を受けることだけが学校に行くことの意味」となってきているのだ。
教員や生徒たちの自主的創造的な活動がことごとく潰されつつあるのだ。
学校はきわめてつまらないものになりつつあるという事だ。
それは、教職員の処分を背景に行われる全国一律の儀式的な「日の丸・君が代」強制の卒・入学式の導入が始まりでもあったといえる。
そして「陳腐化した授業」は、どのようにしてできたのかについては、その上にある
(ウ)その展開(2)教育内容改革の①のところに次のように述べてある。
「2018年学習指導要領による全国的最低水準の維持のための統制から、方法にまでおよぶ全面的な統制へ。方法改革を梃子にした教育の規格化・陳腐化(アクティブラーニングとICT活用による子ども・教師の相互的関係に基づく授業の排除)。」
まさに最新の技術を用いて、「陳腐化した授業」が行われるようになっているのである。

次回(各地の現場からの報告)につづく。







2019年7月24日水曜日

7/18 八王子市立浅川小学校に撒いたチラシ

■7月18日に八王子市立浅川小学校に撒いたチラシ

浅川小学校の教職員の皆さまへ
 4月23日に天皇夫妻の出迎え・見送りに子どもたちを参加させた件について

 私たちは八王子市在住の市民です。4月23日に天皇夫妻が多摩陵(昭和天皇墓地)及びみころも霊堂に来た際に、貴校では子どもたちを出迎え・見送りに参加させたと聞き、危機感を持ちました。先生方にご一考願えたらと思い一筆申し上げる次第です。校長先生から話がなされた際に、先生方はどのように考え了承されたのでしょうか。
 
 この日、沿道に子どもたちを立たせたのは、浅川小、第二小、横山第二小でした。市教委に問い合わせたところ、第二小、横山第二小は甲州街道沿いにある学校なので、市教委が「天皇陛下が23日の何時頃、どこを通る」というメールを「情報提供として」3校に送信した。その情報は八王子奉迎実行委員会から受けた、とのことです。市教委が情報提供した3校のうち、陵南中は「奉迎」をしませんでしたから、市教委の言うとおり、「情報提供であって、沿道に立つよう、言っていない」のでしょう。
しかし、校長にしてみれば、市教委から「第二小の前を通るのは〇時頃」と言われれば、子どもたちを沿道に並ばせなくては、と考えるでしょう。この20年近く都教委は、学校が職員会議で論議し決定することを禁止し、市教委を通して各学校に指示し従わせてきましたから、校長は今回の件も‟指示”と受け取ったのではないかと思います。事実、「立たせろとは言われていないが、忖度しろということ」と校長の一人は言いました。

 清水校長先生はこちらの質問に、「自治連合会から話はあったが、話があったからやったのではない。校長である私が決めたのだ。最終決定は学校=校長にある。自治連合会が教えてくれたから、(『御見送りと御出迎え』が)できた。自治連合会は子どもたちに旗も準備してくれた。」「自治連合会から話があって、あえてそれをやらないのは、反対の意思表明になる。敬意を持つのは、日本の国のルールであり、文化だ。あなたのように反対する人がいるのは承知だが、多くの国民が天皇に敬意を持っている。共産党も赤旗で代替わりに賛意を表明している。」と言われました。天皇に敬意を示す行為を学校教育として行ったということです。

 私たちが危機感を持ちましたのは、学校(先生方)が子どもたちを参加させることはよいことであり、当たり前、と判断された点です。先生方から反対の声はなかった、と清水校長先生から聞いております。

 憲法第1条は天皇について、「日本国および日本国民統合の象徴」と書き、6年生社会科の学習指導要領は「天皇についての理解と敬愛の念を深める」と書きます(私たちはこのこと自体を誤りと考えます)。しかし、憲法は同時に、「思想・良心の自由」「信教の自由」を定めていますから、天皇制を肯定し、「敬愛の念」を抱く人が多い一方で、天皇制はなくすべきと考える人も少数ですが、存在します。先の侵略戦争では裕仁・昭和天皇の命令の下、日本兵はアジア諸国を侵略、2000万人に及ぶ人々の命を奪いました。わずか70余年前のことです。ご自身が殺された側の一人と考えたならば、忘れてよい問題ではないことがおわかりかと思います。侵略の歴史の事実を歪める政治勢力がはびこり、教科書も侵略の事実をまともに記述しない中、先生方には事実を心して教えていただきたいと強く願います。

 先生方には、保護者や子どもたちの中にも天皇制を肯定できない、しない人がいるということに思いを馳せていただきたいと思います。日本が侵略したり植民地にしたりした国々から来た子どもさんが浅川小にも在籍するのではないでしょうか。また、日本兵として虐殺に加担したことに生涯苦しむ人や戦争孤児にされた人もいます。先生方が少数に位置する子どもたちに心を砕くことは、人権教育の基本であり、いじめ防止にも繋がることだと思います。

出迎えについて、保護者には清水校長先生が手紙で知らせたとのことですが、保護者は学校に「苦情」を寄せにくいのではないでしょうか。「苦情」を寄せたことで子どもがいじめを受けるということも心配するでしょうから。
また、例え保護者や子どもたちすべてが天皇に親しみを感じているとしても、天皇についての一つの考え(=政府見解・国家のイデオロギー)に沿って子どもたちを動かしてはなりません。学校がすべきことは、子どもたちが事実をもとに考え判断できるよう、資料の提供や調べ学習を行い、意見交換の場を提供することです。昭和天皇の戦争犯罪については、事実を示す資料はあるのですから、「奉迎」を予定したならばなおのこと、知らせるべきです。「思想・良心」の形成過程にある子どもたちに、憲法及び子どもの権利条約が謳う「思想・良心の自由」「信教の自由」があることを、今回の件のような現実に即して教えてほしいと思います。

 清水校長先生は「(天皇奉迎・送迎を実施すると告げたら)子どもたちは大喜びをした」と言いますが、それは歴史の事実を隠したゆえのことではありませんか。
私たちが先生方にこの件を訴えるのは、戦前の学校教育が異論を排し隠して、「天皇のために」「お国のために」を教え込んだ結果、進んで戦場に行く子どもたちをつくり出してしまった歴史的事実があるからです。安保関連法が成立し、自衛隊員が海外や訓練に駆り出されている中、戦争は絵空事ではなくなっていますから、今回の件を看過できなかったのです。


私たちの中には教員をしていた者もいます。都教委が2004年から卒業式・入学式で「日の丸」に正対し「君が代」起立斉唱をしない教員の処分を始めてからは、毎年処分を受けてきた者も何人かいます。
起立をしなかったのは、子どもたちに「日の丸・君が代」の意味や歴史を教えず、これらについて判断できない状態に子どもたちを置いたまま、これらを尊重するよう起立・斉唱させることは、国家の価値観(イデオロギー)の刷り込みであって、戦前の学校教育と同じであり、学校(教員)がしてはならないと考えたからでした。今回の件もこれと同じく、一つの価値観(国家の価値観)の刷り込みにほかなりません。
 
 憲法第1条に天皇条項を定めたことを私たちは誤りと考えます。敗戦後の占領時にマッカーサーは、天皇制を残すことで日本をうまく統治できると考え、また裕仁・昭和天皇は戦争責任を問われて処刑されることを恐れ、沖縄をアメリカに差し出すことと引き換えに自身の身の安全を確保しようとしました。それが、マッカーサーと天皇との会談で合意され、憲法第1条に天皇条項が規定されたのです。
現在の沖縄の基地問題も、裕仁天皇が沖縄戦と同じく、戦後も沖縄を「捨て石」にしたために起きたことです。

 なお、この件で、インタビューに応じたお子さん(たち)の姿が全国に報道されたと聞いています。しかし、これは個人情報の流失であり、犯罪等にもつながりかねない問題をはらんでいます。都・市教育委員会は、児童・生徒の写真1枚を外に出すことにも、懲戒処分の措置を採っています。浅川小の校長先生及び教職員の皆さんの判断に、過失があったと思わざるを得ません。
 どうぞ、ご一考くださいますようお願いします。
                 2019年7月18日
                八王子市民有志 (連絡先:根津公子)

2019年7月22日月曜日

八王子市浅川小学校の校長とのやりとり

  4月23日の天皇「奉迎」へ子どもたちを動員したことについてのその後

7月17日(水) 八王子市浅川小
今朝、浅川小の校長にテレビ報道の件で確認の電話を入れました。
根津「浅川小の保護者から聞いたのですが、間違いがあるといけないので確認します。NHKのインタビューに応じた子どもさんの保護者には了解を取りましたか。」と訊くと、
校長、「とりましたよ。NHKではなく、テレ朝かな。夕方のニュースで5秒ほど流れた」。
根津「事前に園や保護者から了解を取っていなかったと私は聞いていますが、それは間違いですか。校長は、事前に了解を取ったのですね。」と念押しすると、
校長「研究会への資料としてなどで写真を使うことは、(一つひとつ断らなくても)使っていいと許可を取っている。(今回の)テレビのメディアについては事前に保護者の了解を取らなかった。でも、事後に了解してもらった。根津さんはことを荒げて私をクビにしたいのか。そのために電話をしたのか。」
根津「肖像権侵害、個人情報の流出の問題がある。保護者や子ども自身に聞かずに写真を掲載して処分された教員はかなりの数います。清水校長のしたことは間違っていると思いませんか。私は事実を確認するために電話を入れたのです。」と言うと、
校長、「これで処分にはなりませんが、確かに私の間違いです。」
清水校長にはあきれ返ってしまいます。

市教委に確認
その後すぐに市教委に校長から報告が上がっているかを確かめました。対応した上野指導主事は「私は把握していないので、調べて電話をします」とのことで、2時間半後に電話を受けました。
上野指導主事の話では、「事前にも事後にも校長から報告はなかった。校長の判断で行ったこと。校長は、児童がテレビに映ってしまった件で根津さんから電話を受けた。保護者と都には謝罪した」とのこと。
根津「私が校長に電話をしたのは8時58分から10分強で、その後すぐに市教委へ電話をしたのですが、報告は校長から上がったのか、市教委が校長に電話を入れてのことか、どちらですか。」と訊いたが、上野指導主事はわからないとのことでした。
根津「事前に了解を取らないまま児童・生徒の写真等を使ったことで処分になったケースはありますよね。」と確認すると、
上野指導主事は「あると思います。都肖像権、個人情報については厳しくなっていますから。」
根津「市教委はしっかり調査し、このまま終わらせることのないようにしてください。今後の市教委の動きを注視していきます。」と念を押して電話を切リました。
 市教委指導担当部長(佐生専任指導主事は「教育指導課指導主事」と言ったが)が3校に送信したメール文書は次の通り。上野指導主事が読み上げるのを根津が書き留めたので、正確さに欠ける点もあるかもしれません。
   
    「天王皇后両陛下 武蔵陵昭和天皇山陵に親謁の儀に伴う八王子奉迎(沿道お迎え)対応について
   
上記の件について情報提供させていただいたところですが、4月23日(火)の行幸に関する八王子奉迎実行委員会からの資料を入手しましたので、添付にてお送りします。
 学校用の小旗が70本事前に準備されているとのことです。当日についてもある程度の小旗が用意されているとのことですが、必ず全員に配布されるとは限りません。
 また、参加の場合、どこでお迎えをするとのことですが、沿道に出ると警察等の方から指示があるとのことですので、そちらに従ってくださいますようお願いします。
 なお、子どもは優先して前列にしてくださるようです。小旗の対応について検討しますので、お手数ですが、4月18日(木)までに以下の内容についてお知らせ願います。
 1.参加の可否
 2.参加の場合の人数
 3.小旗についての希望(複数校が希望される場合は70本をお渡しできない場合があります)
 冒頭、「上記の件について情報提供させていただいたところですが」とあるのは、二小校長が「23日にメールが来る前に斉藤指導担当部長から「ぜひ学校で対応してもらえないか」と言われたということなのか。佐生専任指導主事はこのことを否定していたが。
 この文面は、情報提供にはとどまらず、市教委の関与があったということだと思います。

2019年7月6日土曜日

7/3 共同通信報道 大阪市立泉尾北小問題

■7/3 共同通信報道 大阪市立泉尾北小問題

児童朝礼に「愛国の歌姫」、大阪市立小、市民団体が不適切と抗議
大阪市立泉尾北小(小田村直昌校長)が改元に伴う10連休後の5月8日、全校児童を集めた朝礼に「愛国の歌姫」と呼ばれる女性歌手を招き、初代天皇とされる神武天皇に関する歌や、「ああ勇ましく、日の丸が行くぞ」という歌詞のオリジナル曲などを聞かせていたことが3日、分かった。(写真下)



市民団体が「国民主権にそぐわない内容。公立学校でこのような集会は不適切で、児童や保護者に謝罪すべきだ」と市教育委員会に抗議。

市教委の担当者は取材に「神話など不確かな内容を教育の場で取り扱う際は、多面的な捉え方をするよう留意すべきだった」と話している。
関係者によると、朝礼では小田村校長が5月1日に即位された天皇陛下について、神武天皇から126代目に当たると説明。歌手からは、仁徳天皇にまつわる「民のかまど」の話もあった。小田村校長は同小のホームページに朝礼の様子を写真とともに掲載。「とてもいいお話」などとコメントした。歌手に謝礼は支払っていないという。
 市教委の聞き取りに小田村校長は「文部科学省の通知にのっとって実施した」と説明。文科省が4月22日付で都道府県教委などに出した通知は、代替わりに際し「国民こぞって祝意を表する意義について、児童生徒に理解させるようにすることが適当」としている。
 小田村校長は銀行勤務を経て2012年に大阪府大東市立小の校長に就任。その後、大阪市教委の公募で同市立小の校長になった。保守派の講演会やインターネット動画などで発言している。泉尾北小は「校長は多忙で、対応できない」としている。

特定の価値観押し付け                      
 ジャーナリスト青木理(あおき・おさむ)さんの話 
「政治的中立が求められる教育の現場で、しかも全校児童が参加せざるを得ない朝礼で、神武天皇など事実に基づかない神話を基に特定の価値観を押し付けていると言える。信教や思想信条の尊重といった観点から憲法違反だし、教育の原則にも反する。外国籍の子どもらへの配慮も全くない。一部の右派にみられる戦後民主主義に対する肥大化した憎悪が、稚拙かつ乱暴な方法で教育現場に表れているのだろう。校長は趣旨をきちんと説明すべきだ。」

■抗議文の賛同締め切りは7月7日です。
以下で個人署名が可能です。
http://form01.star7.jp/new_form/?prm=6a6b423%2F2--21-0583fb

2019年7月2日火曜日

7/21 第9回「日の丸・君が代」問題等全国学習・交流集会

下記の要領で、全国集会とデモを行います。
みなさんこぞってご参集ください。 (資料代)500円

全国から集う!全国で闘おう!
 第9回「日の丸・君が代」問題等全国学習・交流集会』
    ~教育の国家支配はゴメンダ!~
<日時>2019年7月21日(日)10:30~17:00

<場所>日比谷図書文化館コンベンションホール
    (日比谷図書館地階)
<講演>世取山洋介さん
    (新潟大学准教授・教育法学会事務局長)
    テーマ「『日の丸・君が代』と子どもの良心形成」
<全国各地からの闘いの報告>

<デモ> 集会後:銀座デモ
 <主催>第9回「日の丸・君が代」問題等全国学習・
     交流集会実行委員会 
        (連絡先:090-7015-3344(永井)


翌7月22日(月)は、文科省交渉(詳細は21日に)









2019年7月1日月曜日

天皇夫妻の「昭和天皇陵」への車列に児童を動員(その二)

■天皇夫妻の「昭和天皇陵」への車列に児童を動員させた件で、抗議のチラシ撒き
 6月26,27日に八王子第二小前で、28日は横山二小前で


天皇奉迎に動員させた八王子第二小学校でのチラシまきの報告
   
6月26日に根津が一人でチラシ撒きに行ったところ、入り口がいくつもあって、10人にしか手渡せませんでした。そこで、27日にも行きました。この日はあと2人(Iさん、Eさん)が参加してくれたので、根津一人の行動ではないことが市教委に伝わったことでしょう。
27日には12人に渡せたので、たぶん全教員が受け取ったと思います。不思議なことに受け取りを拒否した教員が一人もいませんでした。また、受け取ると、ほぼ全員が読みながら歩いていました。
私は定期的に都立高校前で生徒や教職員に向けてチラシを撒いているのですが、とりわけ若い教員の受け取りは悪く、二小の教員たちの受け取りの良さに驚きました。

26日は撒き始めて20分ほど経ったところで
「学校安全ボランティア」と大きく書いたベストを着た男性がやってきて、「なぜ、撒くのか。ここで撒くのはやめてほしい。保護者にも手渡したではないか。」と言ってきました。自分から名乗らないので聞くと、校長でした。副校長もやってきました。
私が、「先生方に考えてほしいと思い、文字にしてきました。受け取りたくない人は手を出さないでしょうし、返すでしょう。『教職員の皆様』と書いているので、保護者も要らなければ返すでしょう。」と応答すると校長は、「迷惑です。ここは学校の前です。学校管理者として、撒かれるのは困ります」。
そこで、「ここは学校の敷地ではなく、公道です。公道でのチラシまきは、日本国憲法が保障しています。」と言うと、「憲法何条ですか」と繰り返し聞くので、「おわかりでしょう、子どもたちにも憲法を教えていらっしゃるのですから。もしもおわかりにならないのなら、ご自分で憲法にあたってください。」と返し、その話は終わりました。

1ヶ月ほど前の、私が電話をした際に校長が「市教委は子どもたちを沿道に立たせろ、とは言わない。『対処(してほしい)』ということは、忖度しなさいということだ」と警戒心なく私に言ったことについて確認すると、「忖度なんて言っていない」と前言を翻そうとしました。
私は、「しっかりメモを取っていたので間違いありません。」と返すと、「そうかな」と、これまた、素直に応じました。個人的には悪い人ではないのでしょう。でも、校長職にあることで、無自覚に悪事をはたらく。
校長にその指摘をしたうえで、「市教委の顔を見て仕事をするのではなく、子どもたちを見て仕事をしてくださいね。」と言っておきました。

 話の中で校長は「根津さんも長いこと教員をされてきたのだから」と言いました。
私が八王子の教員だったのは19年前まで。市教委の役職にある人たちでも、私の名前を知っている人はまずいないと思っていましたが、どこからか、わかったのですね。
それで、市教委の佐生専任指導主事は、私の質問したことに回答をよこさなかったのだと思いました。

27日にも、校長と副校長がIさん、Eさんのところへ来ました。副校長が来たところへ、私も2人に合流しました。副校長は2人の名前を聞くためにメモ帳を用意していました。
2人が「市民の名前を聞いていいと思いますか。責任者の名前はチラシに書いているというのに。」と優しく抗議すると、すぐに引っ込めましたが。「根津さんが名前を名乗ったので、お二人も名前を教えてくれると思ったんです」だって。

(中略:教員の方との話)
中から論議が起きない現状で、外から声を届けることの大事さを再確認した思いです。

◆横山二小前で
6月28日この学校も入り口が3か所あってどこに立とうか判断に困っていたところへ、Hさん(元高校教員で「君が代」不起立被処分者)が来てくれたので、大助かり。
この学校は二小よりもさらに小規模の、各学年1~2クラス。二小の職員はバス・自転車通勤なのですべての人にチラシを手渡せたのですが、この学校はマイカー通勤者が6~7人。さらに、7時前に出勤している教員も何人かいたようで、チラシを手渡せたのは6人だけ。この学校の職員も差し出すと全員が受け取ってくれました。
校長も副校長も7時前に来ているようでしたが、顔を見せませんでした


「横山第二小学校3年生様」と名札をつけたバスが甲州街道に停車していたので、
社会科見学なのでしょう。始業の8時半近くにHさんと合流しようと歩いていくと、
そのバスは消えていました。なんと、8時15分頃、子どもたちはバスに乗ったのだそうです。「勤務時間前から学校行事を入れるとは?!」と、Hさんも仰天していました。

来週以降になりますが、自治連合会からの要請に応じて子どもたちを沿道に動員させた浅川小の校長にも質問・意見をしようと思います。そのうえで、教職員にチラシを配ろうと思います。

■撒いたチラシ

第二小学校の教職員の皆さまへ
4月23日に天皇夫妻の出迎えに子どもたちを参加させた件で

 私たちは八王子市在住の市民です。4月23日に天皇夫妻が多摩陵に来た際に、貴校では6年生を出迎えに参加させたと聞き、危機感を持ちました。先生方にご一考願えたらと思い、一筆申し上げる次第です。校長先生から話がなされた際に、先生方はどのように考え、了承されたのでしょうか。

 市教委に問い合わせたところ、「天皇陛下が23日の何時頃、どこを通る」というメールを沿道の3校(第二小、横山第二小、陵南中)の校長に送った。あくまで情報提供で、沿道に立つようにと市教委は言っていない。第二小、横山第二小の校長からは、学校の判断で沿道に並ぶとの報告は事前に受けている。」とのことでした。
このうち陵南中は出迎えをしなかったのですから、市教委の言う通り、学校教育法に沿った「学校(=校長)の判断」なのでしょう。しかし、校長にしてみれば、市教委から「横山第二小の前を通るのは〇時頃」と言われれば、子どもたちを沿道に並ばせなくては、と考えるでしょう。
この20年近く都教委は、学校が職員会議で論議し決定することを禁止し、市教委を通して各学校に指示し従わせてきましたから、校長は今回の件も‟指示”と受け取ったのではないかと思います。

 私たちが危機感を持ちましたのは、学校(先生方)が子どもたちを参加させることはよいことであり、当たり前、と判断された点です。先生方から反対の声はなかった、と聞いております。

 憲法第1条は天皇について、「日本国および日本国民統合の象徴」と書き、6年生社会科の学習指導要領は「天皇についての理解と敬愛の念を深める」と書きます(私たちはこのこと自体を誤りと考えます)。しかし、憲法は同時に、「思想・良心の自由」「信教の自由」を定めていますから、天皇制を肯定し、「敬愛の念」を抱く人が多い一方で、天皇制はなくすべきと考える人も少数ですが、存在します。
先生方には、保護者や子どもたちの中にも肯定する人ばかりではないということに思いを馳せていただきたいと思います。少数に位置する子どもたちに心を砕くことは、いじめ防止にも繋がることだと思います。

出迎えについて、保護者には校長がメールで知らせたとのことですが、保護者は学校に「苦情」を寄せにくいのではないでしょうか。「苦情」を寄せたことで子どもがいじめを受けるということも心配するでしょうから。

また、例え保護者や子どもたちすべてが天皇に親しみを感じているとしても、天皇についての一つの考え(=政府・国家の考え)に沿って子どもたちを動かしてはならないと思います。学校がすべきことは、子どもたちが事実をもとに考え判断できるよう、資料の提供や調べ学習を行い、意見交換の場を提供することです。「思想・良心」の形成過程にある子どもたちに、憲法及び子どもの権利条約が謳う「思想・良心の自由」「信教の自由」が子どもたちにもあることを、今回の件のような現実に即して教えてほしいと思います。

私たちが先生方にこの件を訴えるのは、戦前の学校教育が異論を排し隠して、「天皇のために」「お国のために」を教え込んだ結果、進んで戦場に行く子どもたちをつくり出してしまった歴史的事実があるからです。安保関連法が成立し、自衛隊員が海外や訓練に駆り出されている中、戦争は絵空事ではなくなっていますから、今回の件を看過できなかったのです。

私たちの中には教員をしていた者もいます。都教委が2004年から卒業式・入学式で「日の丸」に正対し「君が代」起立斉唱をしない教員の処分を始めてからは、毎年処分を受けてきた者も何人かいます。
子どもたちに「日の丸・君が代」の意味や歴史を教えず、これらについて判断できない状態に子どもたちを置いたまま、これらを尊重するよう起立・斉唱させることは、国家の価値観の刷り込みであって、戦前の学校教育と同じであり、学校(教員)がしてはならないと考えたからでした。今回の件もこれと同じく、一つの価値観(=国家の価値観)の刷り込みにほかなりません。 


憲法第1条に天皇条項を定めたことを私たちは誤りと考えます。敗戦後の占領時にマッカーサーは、天皇制を残すことで日本をうまく統治できると考え、また裕仁天皇(=昭和天皇)は戦争責任を問われて処刑されることを恐れ、沖縄をアメリカに差し出すことと引き換えに自身の身の安全を確保しようとしました。それが、マッカーサーと天皇との会談で合意し、憲法第1条に天皇条項が規定されたのです。
現在の沖縄の基地問題も、裕仁天皇が沖縄戦と同じく、沖縄を「捨て石」にしたために起きたことです。
どうぞ、ご一考くださいますようお願いします。
                              
  2019年6月26日                       
                           八王子市民有志 (連絡先:根津公子 以下略)


2019年6月30日日曜日

4月23日(火) 天皇夫妻の「昭和天皇陵」への車列に児童を動員 (その一)

4月23日(火) 天皇夫妻の「昭和天皇陵」への車列に児童を動員 (その一)

八王子市教育委員会は「昭和天皇陵で譲位を告げる儀式に際し、天皇夫妻の車列が甲州街道を通った際に、八王子の2校(第二小学校、横山第二小学校)の児童を沿道で迎えさせました。
このことを後日知り、「根津さんと河原井さんを「君が代」解雇させない会」は八王子市教委、第二小校長、横山小校長への事実確認等を行いました。
根津さんからの報告です。

月23日の昭和天皇陵で譲位を告げる儀式に際し、天皇夫妻の車が甲州街道を通った際に八王子の2校(第二小学校、横山第二小学校)の児童が沿道で迎えさせられた件について
     
この件を知り、根津はまずは5月29日に八王子市教委に電話を入れ、3回のやり取りの後、2校の校長に電話を入れ、再度市教委に確認の電話を入れた(6月13日)。その回答結果を報告します。

<八王子市教委と校長とのやり取り>
1 市教委(対応したのは専任指導主事)の回答
〇4月22日に都教委から通知が来たので、4月23日に甲州街道沿道の学校(二小、横山二小、陵南中)に、教育指導課指導主事がメールで天皇が来るという情報提供をした。沿道に立つようには市教委は言っていない、あくまでも情報提供。
→6月13日に確認したところ、佐生専任指導主事は「混乱していた。22日に都教委から通知が来たのは、文科省が出した通知のことで、この件では八王子奉迎会実行委員会から23日の何時頃どこを通るという内容の文書が4月15日に届いた。」と訂正した。

市教委が3校に送信したメール文とその作成者を教えてほしいと要求しているが、6月23日現在、回答はない。

〇陵南中は出迎えなかった。
〇浅川小(沿道ではない)には市教委からは情報提供をしていない。浅川小は自治連合会からの連絡か要請を受けて子どもたちを沿道に並ばせたということだ。
各学校の判断で沿道に並ぶ、との報告は事前に市教委に上がっている。この、学校の判断が不適切な判断とは思わない。
即位は200年ぶりのこと、大事なこと。天皇については学習指導要領6年生社会科で「理解と敬愛の念を深める」と示されている。(したがって沿道に立たせたのは、)学習指導要領に則った指導だ。
佐生専任指導主事は横山二小の現場に行った。危険はないかの確認を含めて、様子を知っておくために。6年生だけでなく、たぶん全校児童が参加していたと思う。
(退位・即位に関する文科省通知文にあるように、出迎えるという行為は「国民こぞって祝意を表する」ことを子どもたちに求めたということで、思想の強制に当たる。子どもたちの思想・良心の自由及び思想・良心の自由の形成過程のか。と私が訊くと)私の立場ではお答えできない。

2 2校の校長には
.なぜ出迎え・沿道に立たせたのか
.対象児童は何年生か 
ウ.職員から反対はなかったか 
エ.児童保護者への説明はどのようにしたか。「苦情」はなかったのか 
出迎えは敬意の意思表示、「国民こぞって祝意を表する」ことを子どもたちに求めたということで、思想の強制に当たる。子どもたちの思想・良心の自由及び思想・良心の自由の形成過程にある子どもたちのその自由を侵害するとは考えなかったのか。 について質問した。

二小校長の回答
ア. 23日にメールが来る前に斉藤指導担当部長から「ぜひ学校で対応してもらえないか」と言われた(電話でのようだったが、不明)。(「学校の判断で決めた、市教委はあくまでも情報提供をしただけ」と市教委は言ったが、と訊いたら)「対応」ということばを使い、「しなさい」とは言わない。忖度しなさいということだ。
イ.6年生。
ウ.特になかった。
エ.児童には担任から元号が変わること、陵のことを話してもらった。裁量の時間を使った。保護者にはメールで説明した。「意見があれば、連絡をください」と書いた。苦情はなかった。
オ.(この質問をしたら)来客もあるので、電話を切らせてもらいます。(「私はこの件について問題があると思ったから質問をしたのです。市民である私の考えを聞いてください」と言うと)では、2分認めます。(私が問題点を指摘したところで)2分を過ぎたので切らせていただきます。
 
この校長はオの質問を受けた時点ではじめて学校批判の電話であることに気づいた様子。初めは「忖度しなさいということ」に示されるように、全く警戒することなく本音をことばにしていたのだ。

横山二小校長の回答
.多摩御陵は横山二小に近い。地域を愛する子どもたちを育てたいから。また、本校はオリンピック・パラリンピック教育の指定校なので、沿道に立たせることで日本人の自覚と誇りを育むことも考えた。
以降の質問をしたところエまでについて校長は、「答えません」の一言で、根津がオの質問をしている最中に電話を切った。


市教委が言う、八王子奉迎実行委員会が市教委に届けた文書を以下に転載します。

 なんと、問い合わせ先は市教委の教育センター内事務所となっています。町会自治会連合会は市の市民活動推進部協働推進課の管轄になっているようなので、教育センターは今回だけの問い合わせ先なのでしょうか。

                                        
平成314月15日
 各位
 天皇皇后両陛下八王子奉迎実行委員会 代表 秋間利久

 天王皇后両陛下 武蔵陵昭和天皇山陵に親謁の儀に伴う
八王子奉迎(沿道お迎え)対応について

 春暖の候 皆様方にはご清祥のこととお慶び申しあげます。
  さて、宮内庁情報によりますと、来る423日(火)に天皇皇后両陛下は、御退位に伴
 う「昭和天皇山陵に親謁の儀」に際しまして、皇居御発された後、中央道八王子イ ン  ターチェンジから市内をご通過され、武蔵陵墓地へ向かわれます。
今生天皇として、最後の御参拝となることからも、多摩御陵の地元として、市民の皆様と
歓迎の意を表したく、下記のとおり沿道でのお迎えを実施することといたします。
つきましては、ご多用中、また期日が迫っている中、誠に恐縮でございますが、天皇皇后
両陛下奉迎について、より多くの市民の皆様が沿道でお迎えいただけますよう、周知をお願いするとともに、ご理解とご協力を賜わりますよう宜しくお願い申しあげます。

 1.日時   平成31423日(火)
       八王子インター11:00頃 ⇒ 武蔵陵 11:25頃
       (時間については、前後することがあります。)
 2.場所   別紙「路面図」参照願います。
       八王子インター ⇒ 左入交差点 ⇒ 道の駅八王子滝山 ⇒ 
       ひよどり山トンネル ⇒ 浅川大橋南交差点 ⇒ 20号バイパス
       ⇒ 大横丁交差点 ⇒ 追分交差点 ⇒国道20
       ⇒ 多摩御陵入口交差点 ⇒ 武蔵陵
 3.その他  ・国旗小旗は、当日沿道にて、町会自治会連合会の方から配布します。
      ・沿道では、子どもたちが前列でお迎えできるよう御配慮方お願いします。

               問い合わせ先
八王子市町会自治会連合会事務局
               八王子市散田町2-37-1
                教育センター内事務所 TELfax 042-673-4680



2019年6月29日土曜日

6/27 都教委定例会の傍聴報告

●6/27(水)都教委定例会についての根津公子の傍聴記 

こんな「資料」で教科書採択されてはたまらない!

第2週・第4週の木曜日に開催されることになっている都教委定例会がこのところ何度も週が変えられ、今月は、第2週は開催されず第3週である先週の開催だった。議題がないからと中止になることもあるので、今月も1回かと踏んでいたところ、先週の「定例会」で今回の第4週開催を告げられた。理由も告げずに定例会を変更するのは、傍聴者を軽く見ていることにほかならない。


 この日の公開議題は、議案「都立学校設置条例の一部を改正する条例の立案依頼 ほか1件」(=特別支援学校新設に伴い)と報告「教科用図書選定審議会(第2回)の答申について~教科書調査研究資料について~」のみ。非公開議案には3件の教員の懲戒処分案件(停職から免職)が上がっていた。2週続けて定例会を開催しなければならなかった案件はこのうちのどれなのか、と思ってしまう。

報告「教科用図書選定審議会(第2回)の答申について~教科書調査研究資料について~」――こんな「資料」を参考にして採択されてはたまらない!
 今年は小学校の教科書採択の年。採択にあたって都道府県教委は「教科書調査研究資料」を作成することになっている(教科用図書無償措置法)。そこで都教委は審議会に諮問し、答申を受けて、以下に示す「教科書調査研究資料」を作成した。
 都教委は、この「教科書調査研究資料」を都立義務教育諸学校の教科書採択の参考資料にするとともに、都内の区市町村教委、国立及び私立の義務教育諸学校の校長に配布し、教科書採択に関する指導、助言または援助をすることになっている。
 
調査内容は――。教育基本法、学習指導要領、都教委の方針等を踏まえて調査研究したという。
さらには、a.「我が国の位置と領土の扱い」、b.「国旗・国歌の扱い」、c.「神話伝承を知り、日本の文化や伝統に関心を持たせる資料」、d.「北朝鮮による拉致問題の扱い」、e.「防災や自然災害の扱い」、f.「一次エネルギーや再生エネルギーの扱い」、g.「持続可能な社会づくりについての扱い」、h.「性差と家族についての扱い」、i.「オリンピック・パラリンピックの扱い」に関しても調査研究をしたとのこと。a~iは都教委が力点を置くところだから、という。

 国語では4つの発行者(出版社)すべてについて、「調査の結果、dについては記載のないことを確認した」と記す。開いた口が塞がらない。

 6年生社会では、3つの発行者別に「国家・社会の発展に大きな働きをした先人名」「国宝・文化遺産名」を古代から現代までに分けて列挙したり、「国際社会において我が国が果たしている役割を取り上げているページの扱い」を「政府・省庁・自衛隊」「ODA(JICA・青年海外協力隊等」「非政府組織(NGO)・その他」に分けて掲載ページや教科書「本文」を紹介したりする。
 また、上記aからiのすべての項目について、「本文」を使って詳細に掲載する。ここに力点を置いていることは一目瞭然だ。

 一方で、6年生で学ぶべき日清戦争以降の日本の政治についての調査研究は皆無である。上記した「先人名」で十分ということか。社会科を学ぶ意味をはき違えている。
教育委員には、採択にあたり、このような毒にしかならない「調査研究資料」に振り回されないでほしい。

 そもそも、文科省は、2014年に社会科教科書検定基準に「政府見解」や「確定した判決」があればそれを書くことを追加した。それによって、社会科教科書は「政府見解」を書かなければ教科書検定を通らなくなっている。したがって、どの社も「領土」を大きく取り上げる。その記述は安倍内閣の「見解」だから、嘘ばかり。安倍内閣の宣伝冊子のようだ。今後は原発に関する最高裁判決も書かれていくだろうが、忖度判決が記載される心配がある。
 国定教科書になっている現実を直視したい。

2019年6月25日火曜日

オリンピック教育批判ビラ 第17弾

オリンピック教育批判ビラ 第17弾をアップします。

撒きたい人はご連絡ください。送ります。



2019年6月23日日曜日

オリンピック教育批判ビラ 第16弾のビラまき報告

「オリンピック教育」批判第16弾 ビラまき報告

■<井草高校> 5月20日(月)
ここも最近受け取りが悪くなっていました。それでもいつも受け取ってくれる教職員の方は、今回も「ご苦労様」と言って受け取ってくれました。生徒の受け取りは相変らずで、
生徒たちの多くは他人事のように通り過ぎますが、それでもわざわざ自転車を止め受け取って行く生徒もいました。今回は29枚まけました。

■<杉並工業高校> 5月22日(水)
杉並1000人委員会の方と二人でやりました。ここは比較的ビラの受け取りは良かったのです。今回は比較的受け取りが良く、80枚でした。
いつも「ご苦労様」と言って受け取ってくれる教職員の方は、今回もそう言って受け取ってくれました。生徒では、新入生らしき生徒たちが比較的よく受け取ってくれたように思います。

■<武蔵丘高校> 5月24日(金)
すでに多くの生徒たちが体育着で登校していた。聞くと「朝練」だと言う。それにしても数が多い。又聞くと体育祭のための「朝練」だという。ということで、7:30頃には半数位の生徒は登校していたようだ。そこであとはちょぼちょぼとやってくる生徒と教職員へのビラまきとなる。それでもビラの受け取りはまあまあ。
ある教員は「この季節に珍しい」と言ってビラを受け取ってくれた。また、別の顔見知りの教員が「ご苦労様」と言ってビラを受け取ってくれた。
校門前にはいつものように副校長がずーっと立っていたが、それでも受け取る生徒は受け取って行く。結局38枚だった。

■<中野工業高校> 5月27日(月)
ここは比較的ビラの受け取りが良く、12月10日は65枚、2月8日は50枚だった。
それで、今回100枚を持って行った。すると、早い時間に登校する生徒からビラの受け取りが良い。教職員もまあまあ。
1年生とわかる生徒たちもビラを受け取って行く。中には「ありがとうございます」という生徒もいる。
8時10分頃になると10人ほどの教員が校門前で登校指導を始めた。「毎日ですか?」と聞くと「そうです」と言う。「勤務時間前ではないですか?」と聞くと「はい」と答える。
「働き方改革ですよ。無理しなくてもいいのでは」と言うと、笑っているだけ。そして、生徒に、制服、ネクタイ、ピアスのことなど「指導?」している。10人もいると生徒も反抗できないのだろう。言う事を聞いている。
それでもビラは受け取って行く。8:20分頃には、まだ登校してくる生徒もいたが、100枚持って行ったビラは全部はけてしまった。

■<戸山高校> 5月28日(火)
 校門前に着くと、予備校の女性宣伝スタッフが二人来ていました。聞くと大学生とのこと。そこで、「君が代の意味って知っている?」と聞いてみました。すると二人とも「知らない」と言うのです。そこで、「この中に書いてあるから読んでみて」とビラを渡しました。
この学校は有数の進学校で、参考書などを読みながら登校する生徒が多いのが特徴です。この日も、中間テストなのか、テスト勉強をしながら登校してくる生徒が多かったです。
都教委包囲ネットのFさんと二人でまきましたが、彼が通りすがりの中学生にビラを渡そうとしたところ、「先生からビラを受け取るなと言われている」と言って受け取らなかったそうです。これでは、若者が社会的無知状態にされるのも無理はないですね。
教科書は政府の「広報誌」のようなものに成り下がり、「道徳」が特別の教科として持ち上げられている現在、まさに新たな「少国民」が作り出されつつあるという事でしょう。
教職員のビラの受け取りも良くありません(「国定教師化」?)。
それでも、ビラは42枚まけました。

■<新宿高校> 5月30日(木)
ここは最近とみに進学実績に力を入れてきている学校です。参考書を読みながら登校してくる生徒たちも多いです。そしてビラの受け取りは良くない所です。今回も良くなく、24枚どまりでした。
それでも教職員の中には「ご苦労様」と言って受け取ってくれる方がいます。
おそらく「予備校化」しつつある職場の中で、民主教育を守るために奮闘しているのではないかと思います。ならば、なおビラを届けなければとも思います

2019年6月22日土曜日

大阪でとんでもないことが起こっている 抗議の賛同を

天皇代替わり 「新天皇即位」に関係して、大阪市立泉尾北小学校で許されざる事態が起こっています。
「子どもたちに渡すな!あぶない教科書 大阪の会」の呼びかけに賛同をお願いします。

抗議文への団体・個人賛同をお願いします!■
  憲法を無視した大阪市立泉尾北小学校での
  『「天皇陛下ご即位記念」児童朝礼』に対する抗議文


 5月8日(水)、大阪市立泉尾北小学校において全校の子どもたちが参加する『「天
皇陛下ご即位記念」児童朝礼』(以下、「児童朝礼」)が行われました。「児童朝
礼」では、まず小田村直昌校長が代替わりと新元号の説明をしました。なんと新天皇
を「126代目」とまで紹介しています。
 その後、「愛国の歌姫」と呼ばれている山口采希(あやき)氏(「教育勅語」を歌
にし、塚本幼稚園でも歌ったことがある)がゲストとして登場しました。そこでは、
明治時代の唱歌「神武天皇」「仁徳天皇」を歌いました。どちらも神話上の天皇を賛
美し、「万世一系」を印象づける国民主権に反する歌です。さらに「仁徳天皇」を歌
う前には、教育勅語児童読本(1940年)や修身教科書に登場する「民のかまど」の話
をしました。
 さらには、自身のオリジナル曲「行くぞ!日の丸」「令和の時代」も歌いました。
「行くぞ!日の丸!」は、「日の丸」を先頭にしてアジア諸国に侵略した戦前の日本
軍の姿を彷彿とさせます。外国籍の子どもたち、中でもかって日本が侵略・植民地支
配した国々にルーツを持つ子どもたちは、この歌によって深く傷つくのではないかと
私たちは憂慮します。
 小田村校長は動向のHPで山口氏の歌や話を「とてもいいお話」「とても素晴らし
いゲストでした」と絶賛しました。このような「児童朝礼」は、戦前の教育勅語教育
を小学校に露骨に持ち込もうとした森友学園の「瑞穂の國小學院」に通じるものがあ
り、明らかに憲法違反です。公立学校でこのような集会が行われていること自体、全
国的に例を見ません。
 私たちは、憲法に反する内容を子どもたちに押しつけた「児童朝礼」を行った小田
村校長と、同校長を任命した大阪市教育委員会に対して厳しく抗議したいと思ってい
ます。そして同校の保護者・子どもに対してはもちろんのこと、大阪市民に対する説
明と謝罪を求めたいと思います。
大阪市教委に対して抗議の申し入れを行いたいと思っています。
それまでに出来るだけ多くの団体・個人賛同を集めたいと思っています。
ぜひ、ご協力をお願いします。

■下記の要望書への団体・個人賛同を呼びかけます。
◇団体賛同の場合
  団体名をお知らせください。
◇個人賛同の場合
  お名前
  お立場(教職員、保護者、生徒、学生、研究者、弁護士、市民など)
   できればで結構です。
  お名前の公表(インターネットを含む)の有無
◇締め切りは7月7日(日)
◇送り先
    メール iga@mue.biglobe.ne.jp
◇PC・スマホ用署名ページ
http://form01.star7.jp/new_form/?prm=6a6b423%2F2--21-0583fb

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大阪市立泉尾北小学校小田村直昌校長大阪市教委に抗議する
■憲法を無視した大阪市立泉尾北小学校での『「天皇陛下御即位記念」児童朝礼』に対する抗議文の内容

〇5月8日(水)、大阪市立泉尾北小学校において全校の子どもたちが参加する「天皇
陛下ご即位記念」児童朝礼(以下、「児童朝礼」)が行われました。
「児童朝礼」では、小田村直昌校長が「天皇陛下がお代りになった話と126代目であること、元号も日本古来から続いているお話」(泉尾北小HP)をしています。新天皇を「126代」とすることは、神話上の神武天皇なども含む数え方をしており、歴史的事実に反し皇室が「万世一系」であるかのように教えることに他なりません。

〇その後、「児童朝礼」では「愛国の歌姫」と呼ばれている山口采希(あやき)氏
(「教育勅語」を歌にし、塚本幼稚園でも歌ったことがある)がゲストとして登場し
ました。そこで山口氏は、明治時代の唱歌「神武天皇」「仁徳天皇」を歌いました。
どちらも神話上の天皇を賛美し、「万世一系」を印象づける国民主権に反する歌で
す。さらに「仁徳天皇」を歌う前には、教育勅語児童読本(1940年)や修身教科書に
登場する「民のかまど」の話をしました。
これは、戦前の皇国臣民化教育の定番教材
で、子どもたちを「臣民」に仕立て上げていったものです。
2015年2月、愛知県一宮市教育委員会は、「建国記念の日」を前にした全校朝会で「民のかまど」の話をした市立中学校校長を注意をしたこともありました。
 しかし、大阪市立泉尾北小学校のHPには、この「児童朝礼」の様子が紹介されて
おり、小田村校長は山口氏の歌・話を「とてもいいお話」「とても素晴らしいゲスト
でした」と絶賛しました。
HP記事の最後には、小田村校長が山口氏の書いた色紙を
もった写真も掲載されています。その色紙には、「皇紀2679」と書かれています。
「皇紀」は神話上の天皇である神武天皇に由来するもので、戦後は公教育でも行政文
書でも一切使用されていません。「皇紀」を使った色紙の画像を公立小学校のHPに
載せることは不適切です。

山口氏は、自身のオリジナル曲「行くぞ!日の丸」「令和の時代」も歌いました。
「行くぞ!日の丸!」は、「日の丸」を先頭にしてアジア諸国に侵略した戦前の日本
軍の姿を彷彿とさせます。外国籍の子どもたち、中でもかって日本が侵略・植民地支
配した国々にルーツを持つ子どもたちは、この歌によって深く傷つくのではないかと
私たちは憂慮します。大阪市がめざす「多文化・多民族共生教育」に反するものです
(資料)。
 公立学校の児童朝会での山口氏の歌や話は、戦前の教育勅語教育を小学校に露骨に
持ち込もうとした森友学園の「瑞穂の國小學院」に通じるものがあり、明らかに憲法
違反です。公立学校でこのような集会が行われていること自体、全国的に例を見ませ
ん。


泉尾北小に山口氏を呼び、「天皇陛下ご即位記念」児童朝礼を行ったのは小田村校
長です。小田村校長は大阪市の民間人校長として5年目(泉尾北小では2年目)で、任
命したのは市長と教育委員会です。小田村校長は、大阪市立小学校校長になってか
ら、右派団体である「学ぼう会北摂」で講演をしたり、龍馬プロジェクト会長の神谷
宗幣氏のインターネット番組に登場し、大阪市の人権教育や歴史教育を「偏向教育」
と批判している人物です。今回の「児童朝礼」は、小田村校長が意図的に実施したこ
とは明らかです。


〇私たちは、憲法に反する内容を子どもたちに押しつけた「児童朝礼」を行った小田
村校長に対して抗議します。小田村校長を任命し、「児童朝礼」を実施させた大阪市
教委の責任を追及します。
小田村校長と大阪市教委は、同校の保護者・子どもに対し
てはもちろんのこと、大阪市民に対する説明と謝罪を行ってください。

■山口采希氏が歌った曲
□「行くぞ!日の丸!」
喜びと悲しみに
情熱が肩を組む
うつむいた日は過ぎた
時が来た まっしぐら
行くぞ!行くぞ!日の丸が行くぞ!
ああ勇ましく 日の丸が行くぞ
ひたぶるに駆け抜けた
根こそぎのなにくそで
どん底も手を伸ばし
風一つ 掴んだる!
行くぞ!行くぞ!日の丸が行くぞ!
揺るがぬ魂 日の丸が行くぞ
行くぞ!行くぞ!日の丸が行くぞ!
ああ勇ましく 日の丸が行くぞ
行くぞ!行くぞ!日の丸が行くぞ!
白地に赤く 日の丸が行くぞ
□「令和の御代」
春の訪れ 風も和やかに
薫り高く 梅の花のように
うるわしき日々を 
ありのままに
咲き誇る
令和の御代に
和らぎの日々を
それぞれの心
満ち足りて
咲き誇る
令和の御代に
心寄せ合う
令和の御代に

□「仁徳天皇(唱歌)」
玉の宮居は名のみにて
あれにぞあれし 大殿に
三歳の月日 凌ぎつつ
民のかまどを にぎはし給ふ
その大御めぐみ
雨ふりしきる あしたにも
風ふきすさぶ 夕にも
大御身の上は 忘られて
民のうえのみ 思ほし給ふ
その大御心

■呼びかけ団体 
子どもたちに渡すな!あぶない教科書 大阪の会


■資料
◇山口あやきブログより
《今日は大阪市立泉尾北小学校の全校集会「新天皇ご即位記念集会」で歌わせて頂き
ました(*^^*)》
https://ameblo.jp/ayaki0416/entry-12459876448.html
◇神谷宗幣氏の番組での小田村直昌校長のインタビュー動画
ぜひ、みてください。あまりにもひどいです。
https://www.youtube.com/watch?v=fIAFEDXE1ns

2019年4月26日金曜日

東京都教育委員会の場合

東京都教育庁 5月1日の天皇代替わりの日に「国旗」をあげることについて

東京都教育庁総務部に電話で問い合わせた結果です。
1. 通知を出したが、それは「内部」のものなので、教育委員会のホームページには載せていない。
2. その通知の内容はおおよそ以下の通りである。
    都立学校においては文部科学事務次官通知にあるような「趣旨にふまえ、適切な対応をお願いします」というようなもの。

各学校では、10日間の連休中のことなので、「日の丸」をあげるのかどうかはわからないようです。校長らが出勤してあげるのかどうかわかりません。

4/2 文部科学省 5月1日に「祝意奉表について」の通知

4/2 文部科学省 5月1日に「祝意奉表について」の通知

5月1日の天皇代替わりの日に、学校のポールに「日の丸」をあげるというのか。
政府は5月1日、メーデーに天皇代替わり行事をぶつけてきました。そして「通知」などを各レベルで出しています。それら関係文書等をアップします。これらの文書は神奈川の「個人情報保護条例を活かす会」が情報開示請求をして得たものです。

■教育新聞記事



■閣議決定



2019年4月23日火曜日

オリンピック教育批判ビラまきを再開しました。

新年度に入り、オリンピック教育批判ビラまきを再開しました。
第16弾ビラのタイトルは
 「改元」って?「代替わり」って?  何のため? 誰のため?
で、これまでどおり勇気くんと知佳ちゃんの会話です。
そして裏面には
『絶対トクする 学生バイト術』(角谷信一著)の紹介、
<チラシ配りに「受け取るな!」は?>という意見、
朝日川柳から三つ。

 ・「忖度」と命名したい安倍の御代」(兵庫県 横山閲治郎)
 ・「命令」はまずいとあわて「ビューティフル」(東京都 三井正夫)
 ・やっぱりね復興五輪はウソだった(長崎県 黒崎雄三)

『オリンピック。パラリンピック教育批判』ビラまき報告(いままでアップしてこなかったのですが、適宜アップします。)

*4月22日(月)
< 八王子桑志高校> 7時33分から約1時間 100枚
 わりと受け取りはよかった。
 副校長からありきたりの注意。教職員と覚しき男性がビラを受け取り、1秒くらい見てから突っ返してきた。昔の同僚と会った。産休代替出来ているとのこと。
 穏やかな感じの生徒が多い学校です。ズボンの女子も数名いました。

*4月23日(火)
<千歳が丘高校>7:20~約1時間
 この学校は比較的元気な生徒が多く、参考書を手にして登校する生徒は殆ど見かけません。こちらが「おはようございます」と挨拶すると、大きなこえで「おはようございます」と返してくれます。
ビラまきを始めてしばらくすると、いつものように、野球部の生徒たち15名ほどが学校周辺のゴミ拾いに出てきました。そのうち3名ほどがビラを受け取って行きました。
しばらくして返って来ると、そのうちの1名がビラをかざし、「ビラに感動した」、「クラスのみんなにも見せるから5枚ほど下さい」と言ってきました。
ビラをあげると「感動するビラ、感動するビラ」などと言って中に入って行きました。
何に感動したのかは聞きそびれましたが、このような反応は初めてでした。
また、いつもビラを受け取る教員が、「今度は何のビラですか」と聞いてきました。
「改元と代替わりのビラです」というと、ビラを受け取っていきました。

他の教職員も比較的受け取りが良かったと思います。というような具合で、ビラは112枚撒けました。



2019年4月21日日曜日

4/11 都教委定例会 根津公子の都教委傍聴記

4月11日(木)、都教委定例会が開かれました。根津公子の傍聴報告です。

 自己反省なしの都教委からのメッセージ  

今日の公開議題は、
議案「東京都教育委員会から生徒と教員へのメッセージについて」、
報告が「来年度使用の都立高校用教科書の採択方針について」。
非公開議題は議案「教員の懲戒処分について」(停職・免職事案)が2件。報告も「教員の懲戒処分について」(戒告・減給)。北村教育委員が欠席。 

議案「東京都教育委員会から生徒と教員へのメッセージについて」を報告します。  
メッセージを出す目的は、生徒に対しては「学校生活を送る上で生じる様々な感情と上手に付き合うことの大切さを伝えるとともに、悩んだときには身近な大人に相談するよう促す」、教員に対しては「日頃の教育活動に感謝して激励するとともに、課題の解決に向けた取組をともに行っていくことを伝える」のだという。
メッセージは次のようにいう。
 ◆生徒の皆さんへ 
新学期が始まりました。皆さんは、今、学校生活を楽しんでいますか。保護者の方や学校の先生たちは、皆さんが楽しく充実した学校生活を送ってほしいと願っています。
充実した学校生活を送るためには、友人や先生などと心を通わせて、良好な人間関係を 普段から築くとともに、学校の集団生活における決まりや社会のルールを守ることが大 切です。
しかし、学校生活を送る上で、困ったことや納得できないことが起きた時などは、不安 や不満、怒りなどの感情が湧くことがあるかもしれません。皆さんにとって、こうした 感情と上手に付き合っていくことも重要です。
そして、自分たちだけでは解決できないと思った時には、まず、保護者の方や先生など 身近な大人に相談してみましょう。もし、大人への相談が難しいと感じたら、東京都教 育相談センターなどの相談機関を利用することができます。また、LINEで気軽に相 談できる「相談ホットLINE@東京」という方法もあります。これらの相談窓口は皆 さんを全力でサポートしてくれます。
ところで、皆さんがよく使うSNSは便利な反面、軽い気持ちや何気ない言葉などの書 き込みによって人を傷つけることがあります。また、写真や動画等をSNS上に一度流 出させると完全に消すことはできなくなります。こうしたSNSの危険性を正しく理解 してください。
皆さんが夢と希望を胸に、未来に向かって羽ばたいていけるよう、保護者の方や学校の 先生、地域の皆さんと一緒に、東京都教育委員会は心から応援しています。
                     平成31年4月11日 東京都教育委員会

◆子供たちの健やかな成長を願って ~教員の皆さんへ~ 
先生方におかれましては、全ての児童・生徒が充実した学校生活を送れるよう、日頃か らご尽力いただき、ありがとうございます。 ○さて、児童・生徒への指導に当たっては、日頃から個別の言葉掛けなどにより一人一人の理解を深め、教員としての信頼に基づく良好な人間関係を構築することが大変重要です。
そして、学校の集団生活における決まりや、社会のルールを守る意味などについて、児 童・生徒が十分に理解し、日常の行動として実践できるよう、丁寧かつ継続的に指導し ていくことが必要です。
また、児童・生徒への指導や外部への対応に苦慮するケースもあることから、担当教員 を孤立させないよう、学校は複数の教員が協力して指導に当たることを基本とした校内体制をしっかり定着させる必要があります。こうした組織的な取組を通じて、体罰を絶対に許さない学校風土を一層強固なものにすることにも努めていただきたいと思います。
東京都教育委員会は、教員の皆さんがやりがいをもって日々の仕事ができるよう、今後 も学校訪問等を通して皆さんの仕事の実情や日々の努力を理解、共有するとともに、皆さんが抱えている様々な課題や悩みなどの解決に向けた具体的な取組を全力で行っていきます。  
                      平成31年4月11日 東京都教育委員会

根津さんのコメント
生徒へのメッセージは都立学校の生徒に発出する。また、区市町村立中学校では校内掲示するよう、各地教委に依頼する。教員へのメッセージは、都立学校の全教員にメールで発出する。また、区市町村立学校の全教員に配布するよう各地教委に依頼するとのこと。  この提案に対して教育委員からは、「掲示だけではなく、全ての生徒に伝わるようにしてほしい」などの補強意見があっただけで問題点の指摘はなく、議案は承認された。こんな内容でどうして教育委員たちは承認してしまうのか、と思う。 
問題点を挙げると—―。 
1.両メッセージは、都教委の存在をアピールするためのもの。
2.「生徒の皆さんへ」では、都教委が良しとする生徒像そのままに、決まりやルールを 守ること、自分の感情をコントロールすることが大事と説く。決まりやルールを論議し見直すことが必要となっても、それにブレーキをかけることになりはしまいか。一人が皆と異なる捉え方や判断をし、納得できないことが起きたなら、皆で話し合いをすることこそが大事なのに、それを否定する。個性を認めず、「規律と秩序維持」を最優先する、都教委の道徳心を刷り込むものだ。
3.「教員の皆さんへ」では、都教委がすべき教員の過重労働軽減については触れないま ま、したがって、教員が子どもと自由に過ごす時間的保証をしないままに、「児童・生徒への指導に当たっては…」と説き、職務職階級制賃金及び人事考課制度で教員を競わせ、協働を奪っておきながら、「複数の教員が協力して」と説く。 教員が子どもと自由に過ごす時間があれば、教員はいじめに気づくし、相談にも乗れることが、教育委員にはなぜわからないのか。「複数の教員が協力して」の前に必要なのは、教員たちが論議し学び合える場である職員会議を復活させることだ(2004年から都教委は職員会議を校長の伝達機関とし、教員の発言を禁止した)。
 「学校訪問等を通して」というのも、これまでの都教委の学校訪問から推察すれば、学校を監視し、管理支配を強めるという ことではないかと疑念を持つ。
4.区市町村中学校では、生徒向けメッセージを校内に掲示するという。「それでは、読 まない生徒もいるかもしれない。全ての生徒に伝わるようにしてほしい」との教育委員からの発言に対して指導部長は、「16日に全中学校の校長を集めるので、そこで依頼する」とのこと。「東京都教育委員会」名の入った掲示は、都教委の威厳を示そうとするものか。
ここに書かれているのは、人が日々を丁寧に生きていけばみんな、自分で力をつけることができることばかり。教育関係者が訴える事柄ではない。自己反省のかけらもない両メッセージに、恥ずかしく、怒りが沸き上がる。もっと教育界で筋を通すべきことがあるはずだ。教育について真剣に考えてほしいと思う。

2019年4月9日火曜日

3/28 最高裁決定 第四次訴訟

◆3/28 最高裁決定
  「君が代」四次訴訟・減給処分取消・一部勝訴確定

①被処分者の会・近藤徹さんからの報告です。

東京「君が代」裁判四次訴訟(一審原告14名、上告人13名。現職教員8名)は、東京地裁(2017年9月)・高裁(2018年4月)で減給・停職処分計6名・7件が取り消され、一部勝訴しました。
これに対して、都教委は田中聡史さんの2件(不起立4回目と5回目)の減給処分取り消しを不服として最高裁に上告受理申立を行い、他方、原告らは憲法判断での前進、戒告処分の取り消し、損害賠償を求めて上告及び上告受理申立をしました。最高裁第1小法廷に係属し、双方が正面対決する構図になっていました。
3月28日、最高裁第一小法廷は、「君が代」処分の違憲判断を求める一審原告らの上告を棄却し、戒告処分取消・損害賠償を求める上告受理申立を「受理しない」(不受理)と決定する一方、減給処分取消を認めた東京高裁判決を不服とした都教委の上告受理申立についても「受理しない」(不受理)と決定し、決定文を送付しました(決定文全文は被処分者の会HPに掲載)。
これは、要するに、戒告処分を容認したものの、これまでの不起立の回数(今回は4回目・5回目)を理由に減給処分という累積過重処分を行った都教委の暴走に歯止めをかけたものと評価できます。
2014年3月17日の東京地裁提訴以来5年間の東京「君が代」裁判四次訴訟への
皆さんのご支援に心から感謝いたします。

①被処分者の田中聡史志さんからの報告です。
新年度が始まりますが、皆様お元気ですか。
昨日、弁護団より「最高裁第一小法廷は、3月28日付で、東京君が代処分第四次訴訟の被告東京都の上告受理申し立てを却下、原告の上告を棄却し、原告の上告受理申し立ても却下」という内容の送達があった、との連絡がありました。
これにより高裁判決が確定し、争点の一つだった私の減給処分取り消しが確定しました。
残念ながら戒告処分容認の判決も確定してしまい、損害賠償も認められませんでしたが、第四次訴訟の減給および停職処分は全て取り消されました。
私の減給処分は私の不起立4回目と5回目に対する「回数加重処分」でしたので、今後、東京都が不起立4回ないし5回での処分を加重することは難しくなると思います。
戒告処分が容認されたことは残念ですし、私に対しても減給取り消し後の再処分の可能性が高いのですが、ひとまずは減給取り消しが確定したことは大変良かったです。
これまでご支援をいただいた皆様、大変ありがとうございました。(田中聡史)

都立高校卒業式に関して

都立高校卒業式についての報告

3月30日に行われた卒業式闘争の総括会議で川村さんが発言されました。その内容が
『週刊金曜日』に掲載されていますので、転載させてもらいます。


2019年4月1日月曜日

都立高校の卒業式でびらまき その八

都立高校の卒業式でびらまき その八

◆総括の集会
3月30日(土)東京で、卒業式総括集会(主催:五者卒入学式対策本部)が開かれました。
そこでは、本部からの報告の中で、「年々都教委からの指示は細かくなり、卒業式・入学式の実施要領に各学校の裁量が入る余地は全くなくなっており、管理を徹底しようとする
都教委の意図が感じられます」という事が述べられました。
そうした都教委の意図を忖度したような例が二つほど出されました。
一つは、ある高校で卒業式の際に、卒業証書をもらった後、あるクラスが一斉に、担任と保護者に対して「ありがとうございました」というお礼の言葉を述べたという事です。(私の経験でもそういう事はあり、それはこれまで苦労してきた保護者や担任にたいする生徒たちの最大の感謝の表明でした。そして、その都度会場から大きな拍手が起きました。)
ところが、卒業式終了後、そのことに対して、
若い教員が「今年の卒業式はひどかった。あんなことをするなんて。式じゃないよ」と言ったという事です。
もう一つは、別のある高校で「セーター・カーディガン事件」というのが起きたそうです。
その日(3月7日)は寒い日であさから小雨が降っていました。この学校は標準服で式に臨むことになっていたようですが、寒いので生徒たちはセーターやカーディガンを許可してくれるように言ったそうです。特に吹奏楽部の生徒たちは寒くて震えるのでしっかり演奏ができないと言ったそうです。
しかし、職員会議ではすでに決まっていることだからという意見が出されましたが、この3月で退職する生活指導の教員が生徒の健康よりも規律を重視するようなことは「おかしい事だと知ってください」と述べたそうです。しかし他の教員は言わず、吹奏楽部の生徒たちだけは認められたようですが、他の生徒たちは震える中で式に臨んだそうです。
これらの二つの例は、今の学校現場が如何におかしくなっているかを物語っています。
一言で言えば、規律が第一で情愛や健康は二の次になっているということです。つまるところ人間を大事にしない学校になっているのです。そして、これが「日の丸・君が代」強制の行き着く先です。
ところで、後者の例を紹介してくれた教員は、次のようなことも話してくれました。
それは、卒業式ビラを受け取り読んだ生徒がやってきて、「日の丸・君が代」強制に反対する意味が「分かった」と言ってくれたという事です。
私たちの卒業式ビラまきも役立ったようです。

◆「学校と地域をむすぶ板橋の会」の方たちが独自に作って撒いたビラの一部を紹介します。

<卒業おめでとう>
卒業式は主役である卒業生一人一人の門出の場です。ところが2003年から東京都教育委員会の指示で、檀上正面の「日の丸」への礼と、「君が代」の起立斉唱が全員に強制される儀式の場になりました。私たちは戦争に結びつき、主権在民にそぐわない
「日の丸・君が代」強制はおかしいと考えています。
・・・・・・・・・・
<「日の丸・君が代」強制は「戦争のできる国」の露払い>
・・・・・・・・・・
<正しい情報や意見表明の保障はあなたの権利>
学校では教員管理が強まり、職員会議は話し合いの場でなく伝達機関とされ、意見表明・交換の機会は減少しています。
皆さんには、意見を言う機会は十分にありましたか?
今、様々な場で「意見」が尊重されない実態を見聞きすると、声を上げる元気が奪われがちです。何度も示された沖縄の民意も軟弱地盤や予算・期間増大の事実も無視して、政府は辺野古新基地建設を進めています。サンゴを移植したと嘘までついて。
それでも沖縄の人は諦めず反対し続けています。
国会のデータ改ざん、情報隠し、諸法案の強行採決などに抗議して、国会前で声を上げ続けている人たちがいます。
軍隊化を強める自衛隊を9条に明記しようとの憲法改定に危機感を抱き、署名活動を続けている人たちがいます。
このような声や活動が、民主主義を破壊し戦争に向かおうとする動きのブレーキになっていると私たちは考えています。
私たちは、大人も子どもも、自分で考え意見を言い、行動していくことが大切だと思います。
今日の卒業式がその一歩になってくれればと願っています。
<新しい生活が、希望に満ちたものになりますように!>

2019年3月30日土曜日

都立高校卒業式びらまき その八

都立高校卒業式びらまき その八

◆川村さんの闘い『被処分者の会通信 122号』(2019年3月19日)より
〇2019年卒業式をめぐる状況と今後の取り組み (被処分者の会通信)
           都立高校教職員 被処分者の会・卒入学式対策本部・川村佐和
 10.23通達発出から16回目の卒業式が行われています。
最近の私にとって一番大事な取り組みは、卒業式の包括的職務命令が出される職員会議での発言です。できるだけわかりやすく、他の教員に共感してもらえるように、できれば短く…と一か月ぐらい前から考え初め、発言を練りに練ります。職員会議が始まるまでは憂欝になったり、ものすごく緊張したりします。どんな集会で発言するよりも緊張します。
 10.23通達が発出する前までは、卒業式前の職員会議で「日の丸・君が代」のことについて、発言しない方が肩身が狭かった(私はいつも肩身の狭い思いをしていました)のに、今では、自分の中にある勇気を振り絞らなければ発言できないのです。
 「みんなから白い目で見られるかも…でも言わなければ。これが私の闘いだ!」と、わけのわからない使命感にかられて、やっとの思いで発言しているのです。けれど、発言した後はいつでも「言ってよかった」と思います。今年もそうでした。
 私の後、卒業式で司会をする教務主任(分会長です)が手を上げ、「多数の生徒が起立しないようなことはまずないので、言うことはないのですが、もし多数の生徒が座っていても、その生徒たちに対して『ご起立ください』とは言えません。それは生徒に強制することになるからです。」と言ってくれたのです。私はうれしくてたまりませんでした。
 一昨年度から卒業式入学式の進行表に「起立していない生徒多数の場合には、起立を促すようにする。司会『ご起立ください。』それでも、起立しない場合は、副校長が司会席へ移動し、副校長『ご起立ください。』」という文言を入れなければならなくなったのですが、これは生徒への強制に他なりません。そのことが教務主任の発言ではっきりとみんなに伝わったに違いありません。
 職員会議の後、若い教員から「いつもありがとうございます。大切なことをしっかり発言してくれて。みんな言いたくてもなかなか言えないんです。」と言われたことも、うれしかったことの一つです。これからも勇気をもって言うべきことを言っていこうと思いました。
 2月10日に行われた都高教女性部の「冬のつどい」では、四次訴訟の原告からのレポートもありました。討論の中で、若い教員が自分の思いを語り、「日の丸・君が代」強制問題をしっかりうけとめてくれている若い教員がいることを実感し、頼もしく感じました。この問題を風化させず次につなげていくことは今後ますます切実な課題になっていきます。
 そのため昨年度から卒入学式対策本部では、全組合員配布のリーフレットを作成しています。昨年よりも、「もっと伝わる言葉、わかりやすい表現、手に取ってもらえるレイアウト」にこだわって練り上げました。
 職場で配布した時、若い教員から「『君が代』を歌いたくない生徒もいるんですね」「昔は卒業式に『国歌斉唱』はなかったんですか」などという声があがりました。
 今年は新たな弾圧がありました。私は今年の3月で定年を迎えるのですが、まだまだ元気ですし、どんなに変わり果てても都立高校が大好きなので、5年間は再任用として都立高校で働こうと思っていました。
 ところが1月24日再任用の採用が決定した後、夜の10時に校長あてに人事部からとんでもないメールが送られてきたのです。25日の午後校長室で、私は人事部から送られてきた文書を校長が読み上げるのを聞きました。
 「懲戒処分歴のある職員に対する事前通告」と題された文書の内容は、年金支給開始年齢に達する年度までは採用するけれど、その後は、平成28年3月に戒告処分されているから任期を更新しないし、非常勤教員にも採用しないというものです。目の前が真っ暗になりました。
 文書の中の「再任用職員としての資質に欠けるものがある」という文言にも傷つきました。「こんなに一生懸命仕事しているのに、卒業式で起立しなかっただけで資質に欠けるとみなされるのか」と憤りを感じました。
 そして、何よりもあと3年しか都立高校で仕事できないということが辛くてなりませんでした。
 自分が、授業だけでなく、行事や生徒会活動、部活動、進路指導も含めた学校の仕事全体をどんなに好きなのかを改めて思い知らされました。
 3月12日(火)の都教委要請では、この事前通告についての申し入れも行いました。
 今のところまだ卒業式での不起立の情報は入ってきていませんが、不起立があった場合は3月28日(木)8時から都庁第1庁舎前で「処分をするな」という内容のチラシを配布する予定です。被処分者の会のHPをご確認の上、よろしくご協力お願いします。
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 3月30日(土)には18時から、としま産業振興プラザ6階第3会霞室で卒業式についての集会を行います。不起立があった場合は「卒業式処分抗議・該当者支援総決起集会」を、なかった場合は「卒業式総括集会」を行って、今年の卒業式の状況についての詳しい説明を行います。ぜひお集まりください

2019年3月29日金曜日

都立高校卒業式びらまき その七

都立高校卒業式びらまき その七

◆ビラまきの簡単な総括
都立高校卒業式のビラまきは終了しました。。
都教委包囲首都圏ネットでは何校に撒いたか、まだ確定した集約はできていません。
ブログで紹介した「報告」は撒いた人が「報告」を寄せてくれた高校で、撒いた学校は他にもかなりあります。
配布校は・配布枚数は雨降りや3月9日は80校余集中していたことなどもあり、昨年(約60校1万2000枚)より少なかったですが、それでも約50校、約1万枚くらいでした。
撒く人たちは包囲ネット以外にも様々な方々が協力してくれ、15年目になる今年度もビラまきを続けることができました。協力して下さった皆さん、ありがとうございました。
管理職の反応は比較的バラバラになってきましたが、中には警察を呼んだりした学校もありましたので、そこには今後抗議に行こうと考えています。
生徒の反応ではやはり、進学校の受け取りが悪いのが特徴です。教員では若い教員の受け取りが良くないのですが、それはやはりこの間、職員会議での採決禁止、職員会議の形骸化などにより、職場での「日の丸・君が代」問題に対する議論ができなくなっていることが背景にあると思われます。教員を黙らせ、生徒を国家意思に従わせようとしているのでしょう。
そして、その流れに乗っている保護者も見られますが、中にはビラを見て「私も同じ考えです」と言ってきてくれた保護者もいました。今年ではありませんでしたが、毎日新聞の記者さん、週刊金曜日の編集長さんが、子どもさんの卒業式でビラを受け取って、「自分も不起立した」という報告を、フェイスブックや関係する雑誌に載せてくださったこともありましたから、保護者の中にも「日の丸・君が代」強制反対の人々はいるのです。
大阪でも高校ビラまきをやっています。今回は大阪の状況もかなり明らかになり、東京都と大阪府の連帯した闘いが進んだと思います。
「抑圧あれば反発あり」、これが世の中です。今後も闘いを堅持して行きたいと思います。

◆義務制でもびらまき
大阪では、義務制の学校でもビラまきをしたところがあります。東京では、国立市の「子どもが主体になる学校行事を求める会」が市内の中学校3校全部で卒業式ビラまきをしました。(小学校は25日で、8校中6校でやるようです。)「日の丸・君が代」弾圧は、「10.23通達」前に、国立市から始まったとも言えます。ここでも、2002年くらいからビラまきが行われています。
そのビラの最後には以下のようなことが述べられていました。
「日本の国歌である『君が代』の『君』とは天皇のことです。天皇の治める時代がいつまでも続きますように、という歌なのです。『君が代』を歌うかどうか、起立するかどうかは、一人一人の考えで決めることです。」 

◆大阪の中学校でのこと。(大阪からの報告)
大阪・H中学での卒業生たちに向けたビラを取り上げたこと
昨日卒業生から思いがけないことを聞かされました。校門前で配布した卒業生へのメッセージは、校内へ入ると用意されたゴミ箱(?)に捨てさせられたというのです。
中には、「読んでいたら取り上げられ捨てられた」という卒業生もいました。誰の指示なのかはわかりませんが、これはあまりにひどいです。
卒業生たちは、手ぶらで登校するように指示されていましたので、校門前で受け取ったビラを捨てるよう指示しただけだと校長は言うかもしれませんが。
しかし、Sさんの報告による卒業生への人権侵害ともいえる教員の対応、卒業式のあり方とも合わせ考え、H中学校長へ、なんらかの「申し入れ」をしたいと考えています。
大阪ネット、Tネット、ZAZA、所属組合と相談しながら、個人の問題として終わらせるのではなく、社会的な問題事例としてなんらかの形で告発したいと思います。
このことをフェイスブックに投稿したところ、現段階で252名のリアクションがあります。
「子どもを追いつめるな!市民の会」で一緒に活動している弁護士さんから、「子どもたちの学習権を踏みにじる行為です。しっかり申し入れしませんか。お手伝いします。」とコメントをいただきました。別の弁護士さんからは「私も同じこと考えてました。手を貸しますよ!」といただきました。心強い限りです。
現在、H中に申し入れる抗議書案を作成中です。今後ともよろしくお願いします

大阪H中学校でのビラ取り上げについての高嶋伸欣さん(琉球大学名誉教授)のコメント
高嶋伸欣さんから「財産権の侵害」のコメントメールが届きました。
「今回の、『生徒が読んでいるビラまで教師が取り上げた』という件は「財産権の侵害」です。紙一枚でも生徒が配布されているものを受け取ったところで、生徒の所持品となり財産となったものですし、それを読んでいる最中に取り上げたのであれば、そうした生徒の自由な行動を妨害したことにもなります。
かつて、学校に持ってきてはいけないゲームや漫画(コミック)などを教師が取り上げてそのまま返さずに破棄するケースが頻発し、「財産権」の侵害として学校側が次々に謝罪に追い込まれたものです。今でも実は頻発していて、それに生徒は抗議できない状況になっているから、上記のような行為を教員は平気でやっているのではないでしょうか。
とりあえず ご参考までに。

2019年3月28日木曜日

都立高校卒業式でびらまき その六

都立高校卒業式でびらまき その六

<神代高校> 
神代高校は校舎改築中で、卒業式会場が調布駅前のグリーンホールの大ホールで行われました。昨年もそうでした。学校でないため、時間が変則的でした。
卒業式は午後1時半からですが、卒業生は10時15分までに集まって予行演習なので、卒業生へのビラ入れは9時30分からはじめ9時50分頃からが忙しくなりました。生徒は制服でした。一人で配ったので十分配りきれませんでした。「卒業式おめでとうございます」といって配ると「ありがとうございます」と言って受け取ってくれます。受け取らない生徒もたくさんいます。
9時45分頃小柄な優しそうな若い男性教師が現れてクレームを付けてきました。「ゴミになるから撒かないでくれ」「ゴミを掃除する私たちのことも考えてくれ」の繰り返しでした。「ゴミになるから」というクレームは10年くらい毎年配ってきましたが初めてでした。思想信条の自由、表現の自由など抗議しやり合っていると50分頃、 羽織・袴で正装した女性の教師が出勤してきて、私に向かって「ご苦労さまです! ありがとうございます!」といった瞬間に勝負が付きました。その男性教師は「生徒に受け取るなとまでは言いませんよ、考えて下さい」といって生徒の中に紛れ込んでいきました。彼は生徒になかなか人気があるようだった。それにしても闘う教師がいるということは偉大だと思いました。学校管理職の介入はありませんでした。
 午後12時半から保護者向けのビラ配りをはじめました。私たちと地域で改憲反対の活動をしているいるOさんが「俺の主張も配りたい」と言って、手作りの「日本人なら知っている! 憲法って何?」という独自チラシを持ってきて2枚重ねて配りました。「私の父は戦地に行って戻ってきませんでした。私の命は私のものです。天皇のものではありません」と歌うようにして呼びかけながら配っていました。保護者になかなか好評でした。
一方で、受け取ったビラをもって建物の横にはいり、こちらを見ながら携帯片手に持ち、片手でビラを何度もひっくり返して読み上げたりしてどこかに連絡している保護者もいました。
式が始まる頃、周辺を巡回してきた教師が「お疲れ様です。ありがとうございました。」と声をかけてくれました。「君が代」起立斉唱を拒否し、処分されたA教諭でした。
撒けたビラの枚数はまあまあでした。

<狛江高校>
 Mさんと2人で実施しました。あまり受け取りが良くなく、2人で100枚を越えた枚数がはけました。
すぐに管理職が出てきて、敷地内に立ち入らないことを言ってきました。そして「どこの団体だ」と言ってきたので、「ビラに書いてある。このためにつくられた団体だ」といいました。
校門に「卒業証書授与式」の看板と、「日の丸」が塀のフェンスに縛り付けてありました。
出てきた校長が「学校としてはこのようなビラは撒いて欲しくないのだ」と言うので、「我々も元教員だ。むしろこれを読んでもらうことが教育だと思っている」と返した。
この校長は校門まえで9時過ぎまで監視していました。監視があると生徒は受け取りが悪くなる。そこですぐの通りに入った見えないところに移動したのですが、この校長も見える所まで移動してきたので、元の位置に戻りました。生徒は制服、保護者はリボンをつけていました。

<立川国際中等学校>
8時~9時50分 中高一貫校で一学年の生徒数は少ない。また受け取りもよくない。
教員、保護者も受け取りはよくない。でもとくに批判的な、あるいは敵対的なことはなかった。
主幹と思われる人がそれなりの注意をしたのと8時半過ぎに、おそらく管理職と思われる上品な物腰の柔らかい女性が「これから来る人も多くなりますので事故のないように・・」といいますので、「昨年は来ませんでしたが何回か来ていますので事情は分かっています」と応え お互いに「よろしくお願いします」と挨拶。
ごみ箱だろうか、プラスチックの大きなバケツが門の奥に用意されてはいたが、とくに入れるように指導はしてはいない。入れる生徒も見なかった。
保護者へのご挨拶だろうか、若めの教員2名が門の近くにいるのだが、こちらにもとくにこれといったこともなく、9時半をすぎて門を閉めるときには「こちらの門は閉めます。
向こうの正門に回ってもらうことになりますので」と親切に教えてくれた。
それにしても「世界で活躍 異文化交流云々」の基本はいろいろな意見・考えがあるということを知ることだと思うのだが、このチラシの受け取り具合でそのような素養は育っているのだろうか、国際レベルの人権感覚が育っているのだろうかといつも考えてしまう。

<新宿山吹高校>
この高校は4部制(通信制も入っている)の定時制高校。12:30頃に着くとすでに卒業生たち10名余りが学校の前(広い歩道。そこからすぐに校舎に入る)で、嬉しそうに記念写真を撮っている。彼ら彼女らに「卒業おめでとうございます」と言って、ビラを渡そうとすると、お互い顔を見合わせて、受け取ろうとしない。そのうち、一人の生徒が「気持ちだけ受け取っておきます」というので、「分かりました」と言って、彼らから少し離れたところでビラまきを始める。
1人の男子生徒が近くの花壇の所に座っていたので、「卒業生ですか」と聞くと、「そうです。自分は3年で卒業しなければいけないと言われたので、苦しかったです」というようなことを話した。「頑張りましたね」と言うと、「ハイ」と返事をし、ビラを受け取った。
その後、次々にやって来る生徒や保護者は、「卒業式おめでとうございます」と言うと比較的よく受けとった。そうしているうちに顔見知りになった若い教員が出て来たので
ビラを渡し、「卒業生が嬉しそうにしているね。これまで苦労してきた生徒たちが多いからね」などと話し、ビラの内容も説明する。彼は間もなく仕事があるらしく、中に入って行った。今回は管理職は出てこなかった。
そうこうしているうち、夫婦連れの保護者がやってきたので、ビラを渡すと、「学校に許可を取っていますか」と言うので、「公道でのビラまきには許可はいらないのです」と答えると、今度は二人でビラを見、ビラを返して、中に入って行った。
このようなこともあったが、全体としては穏やかなビラまきだった。

2019年3月25日月曜日

都立高校卒業式でびらまき その五

都立高校卒業式でびらまき その五

<立川高校>
7時45分~9時20分 。ここは女子はほとんどが袴、男子はスーツ。少数の女子がいわゆる和服、男子の10名くらいが羽織袴。
ちらしの受け取りは以前からよくないが、今年は例年よりはよいほうかな。保護者の受け取りもよくない。それでも例年よりは…。
8時過ぎから生徒がぽつぽつ、そのうちに保護者も混じりだし、夫婦と生徒という組もある。両親そろっても多いし、祖父母と思われる年代の人も見受けられる。保護者席は足りるのか。生徒は8時半過ぎくらいからは少なくなり、保護者も9時くらいまで。9時10分以降はほんの少数。式は9時半開始とか。20分に吹奏楽での「威風堂々」が聞こえてきた ので帰ることにする。
立川高校は毎年、近くの交差点から正門までの、どうみても歩道を高校の敷地だ言って、ビラまきをクレームをつける。今年も「副校長の〇〇です」という人が穏やかな口調で敷地の件をいいますので、こちらは「昨日 警察に行き確認してきました。ここが登記上どうなっているかは警察は把握していません。ただ日常的に歩道として使用されているのであれば常識的に歩道として扱うことになるでしょう、とのことでしたので、歩道として認められているととらえて、びらまきをおこないます」とお話ししました。
副校長にチラシを渡し、見ているようなので、「政権批判が出来なくては主権者教育は出来ませんよね」「今の政府はひどいですよね」というと「そのお話をするとブログに書かれることもあるかもしれませんので」とのこと。(学校もブログを読んでいる!)
その後しばらくして出てきた元同僚が、敷地の件やチラシの受け取りを無理強いしないように」など少ししつこかったのはなぜなのだろう。その人は教諭としては退職し、再雇用のはずで、その任用も終わりに近いのではと思うのだが…。

<青山高校>
校門の鉄扉の左右には『日の丸」が括り付けられていた。一方の方には「卒業証書授与式」の看板。8時5分に副校長が「交通の邪魔にならないようにお願いします」と言いに来る。こちら「心得ています」と言う。生徒の受け取りも悪いが教員の受け取りが悪い。
副校長は、ビラを受け取った女性教職員からビラを「取った」ので、「副校長先生、ビラはあげますから人のをとらないでください」と言うと、ビラを返して、こちらに取りに来た。いつの間にか、校門前の空間に青のポリゴミ箱がポツンと置かれた。ビラを入れよとか書いてない。
8時30分頃に副校長がまた来て、「卒業生の登校も多くなってきたので、生徒にビラを渡さないでください」という。ビラを撒きに来たこと、ビラを撒く行為は違反でもなんでもないことを言う。「青山高校はビラを撒くなと言って警察を呼んで大変だった。私たちは学校にも、原宿警察署にも抗議に行った。聞いているでしょ?」と聞くと、副校長は「聞いている」と。なお、その時、ポリごみ箱を置くなんてひどいと抗議した。
卒業生や保護者は校門と看板のところで写真をとり賑わっていた。ビラに「おめでとう」の文字があるので、保護者はよく受け取ってくれる。
男性がビラを受け取りながら「相変わらずやってんだね」という。顔を見ると男性は「顔忘れた?」と笑う。そうだ、去年、一昨年と副校長?として、われわれにあれこれ言って来た人だ。今日は来賓で来たようだ。
青山高校の前を通る国学院高校の生徒で受け取った者もいる。通行人も受け取る。帰るとき、外にいる「警備」の教員にビラを渡すと受け取った。挨拶して終わる。
暖かな卒業式日和だった。警察の姿は見えなかった。

<町田高校>
びらまきをMさんと2人で実施しました。町田高校は町田地区第一の進学校で、広い町田市の中にあって、駅近くの最も利便性のある地域にあります。しかし、学校の前の通りが狭く、同時に交通量が多く、歩行に危険なために、あまり受け取ってもらえませんでした。そして、私は保護者の一人から暴力を受けました。
①学校へ向かう途中から、振り袖袴姿の女子生徒の姿が目立ちました。校門の中では2~30人の振り袖袴姿の女子がワイワイしていました。前日の国立高校との違いは、男子の羽織袴は2~3人でした。国立高校は男子の羽織袴が多く、町田高校の男子はネクタイの背広姿が多かったです。保護者は、国立高校は和服の母親が圧倒的でしたが、町田高校では和服姿の保護者をみることはできませんでした。進学校は着飾った卒業生が多く、学校と間に大きな格差があります。安倍教育(経済)政策の結果です。
②副校長が出てきて、「ここは危ないですからあちらの広いところへ行って撒いてください」と言ってきました。実際、校門前の通りだけでなく、あちらの路地、こちらの路地から次々に車が出てきて、安心して撒けません。歩行者も注意しながら歩いています。
しかし、副校長の言う「あちらの広いところ」というのはかなりあちらで、誰が卒業式で学校へくるのかが分からない場所ですのでそうはしませんでした。
その際、副校長は「表現の自由は認めねばなりませんが、危険です」と言ってきました。これまでとかなり対応が違ってきていると思いました。これは、取り締まりが緩和されたと言うよりも子どもたちを制圧している自信からだと思います。実際、子どもたちの受け取りはすこぶる悪い状況でした。
③保護者の一人が学校の中から出てきて「お前らくだらないことをするんじゃないよ」と興奮気味で寄ってきました。「卒業式だぞ」と迫ってきました。「卒業式だから撒いているのです」と言いますと、「卒業式にこんなものを撒くんじゃないよ」と迫ってきました。
私は「卒業式だから撒いているのです」というと、「ふざけんな。卒業式をなんだと思っているのだ」と言ってきました。
私が「これは教育委基本法14条に基づいた「政治的教養の教育」にもとづいたものですというと、「法律がなんだ」と言って、手で私の腕を強く押し、私は「暴力」を受けました。副校長が「危険だ」と言っている場所での暴力ですから、危険そのものでした。副校長がこの保護者を制止していましたが、何かこれまでと逆さまの感じがしました。
「日の君」訴訟では、私達原告が「卒業式は最後の授業で、子どもたちの教育の結実なのだ」と主張してきたのに、都教委(文科省)は、学習指導要領に基づいた「教育だ」と言ってきたのですから、逆転している感じです。
Mさんが副校長と長くやり合っていました。そんなに危ないと言うならば「警察を呼べ」と言ってやった、と言っていました。卒業式のびらまきは、政治の側面を覗かせています。

<新宿高校>
ビラまきを始めてしばらくすると、年配の男性教員がやってきて、「敷地に入らないでください。交通の邪魔にならないでください」と言うので、「はい。校長さんですか」と聞くと、「そうだ」と言って校門の中に入って行きました。
しばらくすると、一人の男子生徒が登校してきて、ビラを受け取るなり、読みもしないで、その場で破りクシャクシャにしました。そこで私は彼を呼びとめ、「何をするんだ。そんなことをしていいのか。いじめのつもりか。」などと、言っていると、直ぐあとから来ていた若い女性教員が、「どうしたんですか」と言うので、先ほどの経過を話し、「ここには、こんなことをする生徒がいるのか」と言うと、「そうですか、せっかく作ってきたものなのにですね」などと言い、生徒を校門の中に連れて行きました。生徒は薄ら笑いをしていました。そこで、私は、「後で校長に抗議に行くから」と言いました。
すると、しばらくして「副校長です」という男性が出て来たので、先ほどのことを話すと、「申し訳ありませんでした」と謝ってきました。
さらにしばらくすると、ビラを受け取る男性教員がいたので、彼にもそのことを話しました。また、その後にも「ご苦労様です」と言ってビラを受け取ってくれた男性教員もいたので、同じように話しました。
ビラまきでは、「いろいろな意見があることを知ってくっださい」「再び同じ過ちをしない様にまいています。」などと言いながらやりましたが、生徒も保護者もビラの受け取りはよくありませんでした。まけたビラは67枚でした。
ただ、積極的にビラを受け取った生徒が2、3名いました。また、校門で指導してた教員に「頑張って下さい」などとも言われました。

<雪谷高校> 
大田市民の会のメンバー2人と合計3人で配布。弾圧監視のための弁護士が南部総合事務所から1名。8時20分ころ、副校長が形式とおりの通告。生徒は比較的受け取ったように思う。保護者の受け取り状況は昨年よりもよくない。配布枚数は去年よりも少なかったか。でも、無事に終わった。

<つばさ総合高校>
大田市民の会2名と、合計3人で配布。弁護士1名。8時20分ころ、学校関係者が出てきて、形式とおりの通告。受け取り状況だか、何しろ生徒は多くが自転車通学なので。で配布が困難。保護者の受け取りは良好。