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2017年2月24日金曜日

都教委の動向 卒業式日時・都教委発表

卒業式を前にした、都教委の動向などです。近藤徹さんから寄せられました。

◆これが「都民ファースト」か~卒業式を前に「職務命令」発出が続く
今、豊洲市場問題で石原都政の「黒い闇」が都民の批判を浴びています。しかし都立高校の卒業式では、小池都政の掲げる「都民ファースト」とは正反対の石原都政の「負の遺産」である「10・23通達」(2003年)に基づく「教育破壊」とも言える状況が進行しています。
石原都政下で都教委が発出した卒業式・入学式などで「日の丸・君が代」を強制する10・23通達(2003年)により、子どもたちの門出を祝うべき「最後の授業」たる卒業式が、「職務命令」を受ける教職員にとって「憂鬱で苦痛の場」に変わって14年たちます。
都立高校の校長は、卒業式の実施要項を式の3週間前までに都教委に提出し、2週間前までに「包括的職務命令」を出し、1週間前までに「個別職務命令」(個々の教職員に渡す「職務命令書」)を出すように都教委に「指導」されています(今や「指導」=「命令」です)。
都立高校の卒業式は、いよいよ来週の3月3日から3月4日、8日、9日、11日をピークに行われます。各学校の卒業式の一覧表は、都教委ホームページで見ることができます。

平成28年度都立高等学校、都立高等学校附属中学校及び都立中等教育学校卒業式日程一覧
http://www.kyoiku.metro.tokyo.jp/pickup/p_gakko/28sotsugyo.html

◆強制のターゲットは生徒 「起立しない生徒がいあたら司会が起立を促す」(式進行表)
保育所、幼稚園でも「国旗・国家」に「親しむ」ことを厚生省の「保育指針」や文科省の「教育要領」で定めようとしていることが問題となっています。2015年6月、下村博文文科大臣(当時)が大学でも「日の丸」掲揚、「君が代」斉唱を「要請」してから国公立大学で「日の丸」掲揚、「君が代」斉唱が激増しました。政府、文科省、教育委員会、厚労省、が一体となって、幼児から大学生まで「日の丸・君が代」で染め上げようとしています。
「日の丸・君が代」強制のターゲットは子ども、生徒、若者です。今や、都立高校卒業式・入学式の進行表に「起立しない生徒がいたら司会が起立を促す」とか「(生徒)全員が起立するまで式を始めない」などと記載している学校がほとんどです。「戦争する国」へと暴走する安倍政権のもと、学校での「日の丸・君が代」強制が子どもたちに愛国心を刷り込み、「お国のために命を投げ出す」子どもづくりの道具になっています。まさに「『日の丸・君が代』は戦争への道」です。
「職務命令」に良心的不服従を貫き処分された教職員は延べ478名にのぼります。年々状況は厳しくなっていますが、「『日の丸・君が代」強制は戦争への道」との思いを胸に、闘いを風化させないと頑張っている仲間もいます。
私たちは、「子どもたちを戦場に送らない」決意で憲法を守る闘いと「日の丸・君が代」強制反対の闘いを一体のものとして「命令と処分」の教育行政の抜本的転換をめざして、あきらめずしなやかに闘い続けます。

◆要請に対しての都教委の不誠実な対応~話し合い、検討さえ拒否
2月15日付で、1月25日の「職務命令を出すな・卒業式処分をするな!都教委要請」への回答が届きました。回答全文は被処分者の会HPで見ていただきたいのですが、前年までとと全く同じ「回答」で、「原告団・弁護団との話し合いの場を設定する考えはない」「教育委員会への本要請の報告・議論はしない」という「話し合い」も「検討」も拒否するばかりか、「教育委員会に報告」もせずに事務局たる教育庁が「回答」する不誠極まりない噴飯ものです。「都民ファースト」どころか、「都教委ファースト」そのものです。
1月25日の要請時に、新しい教育委員(秋山新教育委員)に、「10・23通達、関連訴訟の説明をしているいるのか」という問いにに対して矢野課長は、「事務局として教育庁から説明をしている。その中には最高裁判決についての都教委の議決(2012年1月24日)、訴訟のことなども含まれる」と答えましたが、「説明会」の記録を見ても「10・23通達、1・24都教委議決、関連訴訟の説明」の項目などはありません。
都教委要請書、同回答全文は被処分者の会HPにアップされていますのでご覧ください。
   ↓
http://www7a.biglobe.ne.jp/~hishobunshanokai/
ここでは、要請項目の10~12に対する回答のみを載せますが、「都民ファースト」どころか反都民的な「回答」であることをご確認ください。
・・・・・・・・・・・・・・・・・・
10 最高裁判決に従い、「紛争を解決する」ための具体的改善策を策定すること。
(回答)卒業式等の式典において国歌斉唱時の起立斉唱等を教員に求めた校長の職務命令が合憲であることは、最高裁判決で繰り返し認められているところであり、職務命令違反があった場合には、個々の事案の状況に応じて厳正に対処します。
 また、懲戒処分の取消しは、考えておりません。
 なお、判決が確定した事案については、当該各事案に係る判決の内容に応じて、必要な対応を行っています。(所管:人事部職員課)
(回答)最高裁判決に、本件の紛争の特性に鑑みて付言された補足意見があったことは承知しています。
平成24年1月24日の臨時教育委員会で、委員総意の下、「入学式、卒業式等における国旗掲揚及び国歌斉唱について」が議決されたことを踏まえ、今後も、学習指導要領に基づき、入学式・卒業式等の適正な実施を目指して、学校を指導していきます。(所管:指導部指導企画課)
11 都教育庁関係部署(人事部職員課、指導部指導企画課、教職員研修センター研修部教育経営課など)の責任ある職員と被処分者の会・同弁護団との話し合いの場を早期に設定すること。
(回答) そのような考えはありません。 なお、団体からの要請等については、総務部教育情報課を通じて御意見等をお聞きするとともに、必要に応じて回答をしているところです。(所管:指導部指導企画課、人事部職員課、教職員研修センター研修部教育経営課)
12 本要請書を教育委員会で配付し、慎重に検討し、議論し、回答すること。
(回答) 平成24年1月16日に出された最高裁判所の判決を受け、平成24年1月24日の臨時教育委員会で、委員総意の下、「入学式及び卒業式等における国旗掲揚及び国歌斉唱について」が議決されました。平成25年9月6日に出された最高裁判所の判決についても、10.23通達に基づく職務命令が憲法19条に違反するものではないと、改めて示されています。
 既に方針が決定済みの事項であることから、東京都教育委員会事案決定規程等に基づいて回答します。教育委員会への配付及び教育委員会での検討、議論は行いません。(所管:指導部指導企画課、人事部職員課、教職員研修センター研修部教育経営課)
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◆卒業式処分をするな・再発防止研修をするな・入学式処分をするな!都教委要請行動
卒業式処分を決定する教育委員会(今年は3月23日予定)の前に都教委要請行動を行います。この要請では「卒業式処分をするな、再発防止研修をするな・入学式処分をするな」の3点を中心に要請します。
被処分者の会は、「命令と処分」の東京の教育行政を変えるため、多くの皆さんの参加をお願いします。
★卒業式処分をするな・再発防止研修をするな・入学式処分をするな!都教委要請行動
 3月14日(火)
  14時45分都庁第1庁舎1Fロビー集合 
  15時~同庁舎25階116会議室


せ」、通達関連裁判進行状況等随時更新。
各種判決文、声明文、行動予定、資料等入手可能。
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「日の丸・君が代」不当処分撤回を求める被処分者の会
東京「君が代」裁判原告団
事務局長 近藤 徹
携帯:090-5327-8318
e-mail:qq947sh9@vanilla.ocn.ne.jp
事務所:〒160-0008 新宿区三栄町6 小椋ビル401号
被処◎●裁判傍聴に裁判所へ行こう! ―粘り強く闘われている「日の丸・君が代」強制反対の裁判に絶大なご支援を!●◎
◆「君が代」四次訴訟 3月15日に最終弁論(結審)~傍聴支援を!
★東京「君が代」裁判第四次訴訟・最終弁論
 (東京地裁民事11部。2010~13年処分取消請求、原告14名)
 *いよいよ結審です。
 3月15日(水)
  10時30分 傍聴希望者集合(抽選なし・先着順) 
  11時 開廷
  東京地裁527号(定員42名)
  報告集会:弁護士会館5階508ABC

◆再雇用三次訴訟高裁控訴審判決 逆転勝訴をめざしています~駆け付けてください!

★東京「再雇用拒否」第三次訴訟・高裁控訴審判決
 (東京高裁第5民事部。2011年再雇用拒否の損害賠償請求、原告3名)
 *いよいよ高裁(控訴審)判決。逆転勝訴を!
 3月22日(水)
  12時30分 弁護士会館より高裁に向けて入廷行動
  12時45分 傍聴希望者集合(抽選なし・先着順)
  13時15分 開廷・判決
  東京高裁511号(定員42名) 
  報告集会:場所未定。追って連絡。

 <東京地裁・高裁への行き方> 地下鉄霞ヶ関A1出口。徒歩1分。

1・25都教委要請書、同都教委回答掲載。
「お知ら
分者の会HP↓(2月21日更新。下の青のアドレスをクリック・アクセス可)
http://www7a.biglobe.ne.jp/~hishobunshanokai/

2017年2月19日日曜日

根津さんの2/9都教委定例会の報告の③に副校長の手当の問題があります。
そのことに関する2/18東京新聞1面の記事です。
副校長のなり手がないのは手当のせいか。東京都の教育の制度、内容そのもののせいではないのか。



2/9 都教委定例会 根津公子さんの傍聴記

2月9日(木)都教委定例会が開かれました。 根津公子の傍聴記です。

いじめに向き合うことのないいじめ対策

公開議案は 「東京都特別支援教育推進計画(第二期)・第一次実施計画」の策定について 「いじめ総合対策〈第2次〉」の策定について 管理職手当支給に関する規則の一部を改正する規則の制定について。公開報告が「教育支援センター(適応指導教室)等充実方策検討委員会報告書」について。教員等の懲戒処分については議案が4件、報告は何件だか明らかではないが、今回もある。
    「東京都特別支援教育推進計画(第二期)・第一次実施計画――共生社会の実現に向けた特別支援教育の推進」の策定について
11月の定例会で提案され、12月にパブリックコメントを募り(これについては、1月26日に報告があって、パブコメの半数以上が教員からだったというもの)、今回206ページにわたる計画(書)が提案された。パブコメや議会の意見を取り入れて策定したというが、前回の傍聴報告に記したように、特別支援という名の分離教育路線は堅持したまま。この計画では、「共生社会の実現」には向かわないことは明らかだ。


    「いじめ総合対策〈第2次〉」の策定について

これも、11月に提案され、11月終わりからパブコメを募集、そして今回上下2巻の冊子を作り、全教員に配布し、学校・教員がいじめ防止・解決に向けた取り組みをするよう指示する。実施期間は来年度から向こう4年間。

「いじめ防止等の対策を推進する6つのポイント」だとして次を挙げる。

「軽微ないじめも見逃さない《教職員の鋭敏な感覚によるいじめの認知》」
「教員一人で抱え込まず、学校一丸となって取り組む《『学校いじめ対策委員会』を核とした組織的対応》」
「相談しやすい環境の中で、いじめから子供を守り通す《学校教育相談の充実》」
子供たち自身が、いじめについて考え行動できるようにする《いじめの解決に向けて、主体的に行動しようとする態度の育成》

「保護者の理解と協力を得て、いじめの解決をする《保護者との信頼関係に基づく対応》」
「社会全体の力を結集し、いじめに対峙する《地域、関係機関等との連携》」
 上巻は未然防止、早期発見、早期対応、重大事態への対応の、4つの段階に応じた、学校がすべき具体的取組を説明する。
例えば、重大事態への対応では、「問題を明らかにし、いじめを繰り返さない学校づくり」をサブタイトルにあげ、「年間3回以上実施する校内研修のうち、1回以上、・・・『重大事態』・・・の内容を確認し、理解を深める」「重大事態の対処に係る責任は、学校のみならず、所管教育委員会や地方の公共団体の長にまで及ぶことを十分に理解することが必要である」「子供や保護者から申し立てがあった場合は、必ず重大事態が発生したものとして、調査・報告に当たることを、共通理解しておく」と記す。
下巻の前半は、小学校低学年・高学年・中学校・高校・特別支援学校別に授業教材・資料を示し、その授業の展開例、板書例を4例ずつ示す。都教委が用意した教材・資料を使って、全都一斉の授業を行えということのようだ。「教員が自信を持って授業をできるよう、都教委は学校・教職員を支援する」というが、子どもたちの生活の中で起きているいじめの現実に蓋をしているのでは、いじめは解決しない。現実に起きている学級・学年でのいじめに子どもと教員が向き合うことが大事であり、必要なのだ。文科省・都教委がいじめ調査を年に数度してもいじめがなくならないのはなぜか、福島から避難した子どもたちが教員からもいじめを受けるのはなぜかについて、まともに考えたなら、子どもや教員が目の前で起きているいじめに向き合うに至らなかったことがわかるのではないか、と思う。
下巻の後半は年間3回以上実施する校内研修のプログラム及び、いじめに対処した成功事例をあげる。2冊で260ページに及ぶ。忙しい中で、しっかり読む教員がどれほどいるだろうか。
冊子について、どの教育委員も「充実した内容」「素晴らしい資料」と絶賛したが、都教委事務方も教育委員も自身のすべきことを棚に上げて、何をか言わんや、である。上記した重大事態への対応を読めば、子どもや保護者からの訴えにはその意思を尊重して丁寧に当たること、学校及び教育委員会は責任を持って対処することは自明であろう。しかし、一昨年9月、いじめが原因で自殺した小山台高校生の遺族が昨年2月に高校に調査結果を求めたが提供されなかったため、4月に都教委に情報開示請求をしたところ、都教委は「調査部会が干渉や圧力を受ける恐れがある」として、24ページの一部あるいは全てを黒塗り回答(=遺族に情報を開示しない)した(1225日付東京新聞)。都教委事務方及び各教育委員は「真相を究明したい」という遺族の気持ちを踏みつけたのだ。
都教委のすべきことは、この事件について一刻も早く、遺族に対して情報を提供したうえで、東京のすべての学校に、身近なところで起きてしまったいじめの実態を知らせるとともに、教員研修、授業の取り組みを促すことである。そうすることによって、冊子が「絵に描いた餅」ではなく、活かされるのだ。
このことを、都教委関係者に喚起したい。

    管理職手当支給に関する規則の一部を改正する規則の制定について
都教委にとっては、この件が今日のメインではなかったのか、と思わせる提案だった。12月22日に行われた第2回教育総合会議の席上、この4月にでも、定年退職をした再任用者を充てても、副校長に欠員が生じるのではないかと思わせるような中井教育長の発言があり、前回1月26日の定例会では来年度事業予算に「多様な人材を活用して学校組織運営や学校と地域の連携・協働を推進するとともに、学校運営の中心的な役割を担う副校長を支援する学校マネジメント強化モデル事業」に75億1600万円を計上するという議案が可決されていた。

 そして今日のこの議案である。「改正」内容は、副校長の管理職手当を現行月額72300円から改正後80700円(再任用副校長では53000円から59200円)に上げるというもの。
 この程度のお金で、釣られる教員がどれほどいるだろうか。主任教諭、主幹も含め、管理職のなり手が少ない現状の中、今後は副校長の受験資格を現行の主幹(*)だけではなく、主任教諭からの登用も考えたいとも、人事部提案者は言っていた。都教委が学校支配をやめ、各学校に決定権を返さない限り、管理職の受験倍率も、新採用教員の受験倍率(12月22日、中井教育長はこの件でも大きな課題と発言した)も上がるはずがないと思うのだが。
(*)教員職は、教諭→主任教諭→主幹→副校長→校長→統括校長 となっている。

2017年2月8日水曜日

2/5総決起集会で採択された二つの決議

                                       集会決議

安倍政権は憲法改悪を目指して戦争法を強行成立させてきました。日本社会は明らかに戦争に向けて具体的に動き出しています。また今国会に「共謀罪」を上程し、戦争を遂行するための治安体制を強化しようとしています。

そして安倍政権が教育を戦争遂行体制への柱として位置づけてきていることは間違いありません。教科書問題や道徳の教科化など、将来的な兵士一国民総動員を視野に入れた体制に子どもたちを組み込もうとしてきています。教育現場では「防災訓練」や体験学習等として自衛隊が急接近しています。
                                        
私たちは「日の丸・君が代」強制を、国家権力による教育現場支配と子どもたちの戦争動員問題として闘わなければならないと考えます。「教え子を戦場に送るな」の理念が真に問われる時代に突入したことを確認しようではありませんか。

教育現場には例え少数であろうとも断固として闘う教組・教職員がいます。私たちは教育の反動化一戦争化と闘う現場教職員に連帯していかなければなりません。教育の戦争化に歯止めをかけていこうではありませんか。

また、子どもたちの戦争動員と闘うということは戦争反対を目指す人々全体の課題です。
教組「教職員の闘いの弱体化のみをあげつらうのではなく、教職員以外の労働者・保護者・地域市民が教育の戦争化に反対する当事者たる自覚をもって闘っていこうではありませんか。広範な労働者・学生・地域市民との共同した闘いが今こそ必要です。ねばり強く「日の丸・君が代」を批判する教職員と地域市民の運動がこれまで以上に求められていることは間違いありません。

そして、反天皇を掲げたデモにたいして警察権力と一体となった民間右翼が襲撃する事態が発生しています。天皇制を前面に押し立てた排外主義と表裏一体の「愛国心」との攻防は先鋭化していかざるを得ません。

本日、私たちは具体的に進行する改憲と戦争情勢下における「日の丸・君が代」強制反対を確認しました。また同時に、排外主義や天皇制を振りかざした右翼が暴力的に登場する情勢を確認しました。そして同時に闘う教職員と広範な人々の共通した闘いとしての「日の丸・君が代」強制反対を確認しました。

私たちは本集会で確認された内容をもって、2017年「日の丸・君が代」強制反対を闘います。

以上決議する。
                     2017年2・5総決起集会参加者一同


                   特別決議

  愛国心・国家主義を煽り、
     暴力で思想・信条・表現の自由の権利を躁瀾する安倍政権・右翼勢力を許さない!


 新たな侵略戦争国家づくりにひた走る安倍政権のもと、許しがたい弾圧が沖縄で、東京で、そして全国各地で起こっています。
 去る11月20日、吉祥寺で行われた「生前退位?皇族解散だろ!11・20天皇制いらないデモ」に対する右翼、警察一体となっての闘争破壊もその典型です。

 デも出発直後、大勢の右翼が機動隊が見守る中で、先頭の宣伝カーのフロントガラスやミラー、拡声器を散々に破壊しました。右翼はその後も解散地点まで約1時間、デモの両側から襲いかかり、横断幕、のぼり、40枚あったメッセージボード、果てはゼッケンまでを次々奪い、破り去りました。沿道に訴えるためのマイクは奪われ壊されました。天皇制批判のデモであることを示すものをすべからく破壊し、奪い去ることを狙ってのことと思われます。
 同時機動隊は、デモの両側を壁のように囲んで公衆から隠した上で、高齢者、女性の別なく、「前へ進め」「詰めろ」などと声を荒げて押しまくりました。右翼は車道や歩道を悠々と歩き回り、モノを投げる、殴る、蹴る、引き倒すなど、好き放題に暴力をふるい、けが人も多数でました。
 警察は、目の前で暴行、傷害、器物破損、窃盗などが繰り返し行われたにもかかわらず、それを容認し、かつ軌を一にして自らもデモ参加者に罵声を浴びせつつ「規制」と称して暴力的な弾圧をかけました。それは「支配権力に背くもの、国家の秩序を乱すものに人権無し」と言わんばかりの憎悪と差別感に満ちたものであり、沖縄で反基地闘争の参加者を「ボケ、土人」と罵った大阪府警機動隊など警察全体に通じるものです。
 今回の右翼・警察が一体となっての闘争潰しは、まさに天皇・天皇制という「不可侵な存在」への真っ向からの異議申し立てに対してかけられた攻撃です。しかし、今回のようなデモへの襲撃を見逃せば、やがてそれはすべての異義申し立て・デモや集会への襲撃に道を開くことになりかねません。
 改憲・天皇代替わりに向けて、今回のような事態が強まることを危倶しないわけにはいきません。国会での「代替わり」をめぐる法案審義さえ、静詮を旨とすることで与野党が固まりそうな気配です。「日の丸・君が代」・元号・天皇即位関連の祝賀の強制、さらにはオリンピックを通じた国威発揚、愛国心教育などがさらに強まることは必至です。同時にそれらに異議を申し立てるや否や、「非国民jさらには「テロリスト」などの言葉が浴びせられかねません。少しの抵抗も許さない、そのための見せしめとして、闘う人々への襲撃・弾圧はかけられるのです。
                   、
 都教委による不当な弾圧をはねのけて闘いついできた「日の丸・君が代」への不服従の意義を改めて確認し、ともに闘いを進めましょう。それこそが思想・信条・表現の自由と権利を守る唯一の道です。卑劣な暴力にはともに抗議の声を上げ、弾圧を跳ね返して闘い続けましょう。

以上、決議します。
                   2・5総決起集会参加者一同(2017.2.5)




2017年2月7日火曜日

2/5総決起集会(その二)

集会の<現場からの報告>では、次の方々が報告されました。
その中から特に印象に残った部分を紹介します。
















【「日の丸・君が代」日処分者の現職高校教員・Kさん】
 2004年に処分され、10年間担任からはずされた。2013年に担任となった。担任がいかに特別なものかに気づいた。3年間、HRや授業、修学旅行(沖縄)で「平和学習」をやった。法廷闘争をしていることを知った生徒たちは励ましてくれた。
 昨年は校長から起立を頼まれたが、信念を曲げたらこれまで生徒に言ってきたことが嘘になると思った。従順で権力の思いのままになることはできない。現職の使命は大きい。
農業高校の生徒は楢葉町へ花を植える民泊に生かされた。しかし、そこの人は帰っていない。危険な作業に高校生を送り込む。まじめな生徒たちは希望し、保護者は「大丈夫だと思った」と言っていた。
 戦争は普通の顔をしてやってくる。今、何かをしなければ危険だ。「10・23通達以後、思考停止の教員が多くなった。このことが戦争を可能にする。平和の種をまき続けねばならない。

【河原井・根津停職処分で高裁勝利判決確定の根津公子さん】
 これについては多くのところで報告されていますので割愛させてもらいます。

【高校生へのオリンピック教育反対のチラシまき・Kさん】
 これについても割愛させてもらいます。

<さまざまな闘いの現場から>の報告では次の方々が発言されました。

【学校現場を翻弄する自衛隊入隊者獲得の実態・Sさん】
 練馬には2つの自衛隊基地(練馬と朝霞)がある。自衛隊員に話を聞くと「本音は子どもは自衛隊員にしたくない」という言葉か返って来る。「体験入隊」は少なくなった。代わりに自衛隊員が学校に出かけている。家族に安保法制の説明文が来たが、「あんな文書」と言っていた。現職で裁判闘争を起こしている人もいる。志気は低下しており、応募も少なくなっている。

【労働運動・市民運動の解体ねらう共謀罪・Iさん】
 今国会に必ず上程される。公明党は修正案で合意しそうだ。争点に条件をつければ危なくなる。「テロ等準備罪」は限定されない。何にでも適用できる。日本は世界的にも安全な国だ。また、国際的には法律があってもテロは防げていない。天皇代替わり、ラグビー世界選手権、オリンピック、などを口実に成立させようとしている。反対する人々が連携・共闘を深めなければならない。

【東京オリンピックおことわり宣言・Mさん】
 半年の準備期間をもって1月22日に「おことわリンク集会」を持った。これは緩やかなネットワークだ。基本は「返上」だ。1940年の東京大会は2年前になって返上された。
 2020年のオリンピックも必ず開かれるとは限らない。オリンピックは「災害」のデパートだ。東京では反対が少ないかもしれないが、福島・関西などでは反対が多い。世界的にも反対運動が起きている。2020東京オリンピックが一つのターゲットになっている。
 (「復興」、「共謀罪」、「天皇代替わり」、「改憲」などなど)だから様々な立場から反対の声を上げることが重要だ。

【天皇制反対デモへの弾圧・Iさん】
 11月にデモをやったところ右翼により暴行・傷害・器物破損などがやられた。「天皇制やめるべきでは」と言うと街頭での権利はほとんどない状態だ。
 司会者が「学校の前で憲法は立ち止まる」と言われたが、「天皇制の前で憲法は立ち止まる」だ。8月8日の天皇メッセージは、直接的天皇制支持の強制だ。「天皇制いらない」の声を上げていくことが大事だ。
 小1の娘がいるが、「一人でも不起立の先生がいたら学校に希望が持てる。」

【相模原やまゆり園事件について・Yさん】
 (心神喪失者医療観察法(予防拘禁法を許すな!ネットワーク)
 医療観察法ネットとは、12年前に成立した医療観察法の廃案闘争を闘った、精神障碍者・精神医療従事者・弁護士・労働組合活動家が、法の廃止を目指して活動を続けている。
 相模原事件に関しては、・障害者を障害があることを理由に殺害 / ・実際に接している職員による犯行 / ・事件が大規模施設で起きたこと / ・優生思想等の問題がある。
 しかし、障害者は、役に立たない、迷惑をかける、で存在を否定されたくない。社会は人のためにある、手助けが必要な人のために各種制度がある。精神障害者は、殺されるという怖さもあり、調子を崩す人も出ている。そして、「相模原事件検討チーム」の検討の大部分は、容疑者の措置入院についての調査と検討になっている。再発防止策を精神障害者対策である措置入院の強化に求めるのは、精神障害者に対する差別と偏見だ。
 今国会に「精神保健福祉法改定」が上程される予定だ。しかし、概要には、・二度と同様の事件が発生しないよう法整備、/ ・犯罪防止は医療の役割ではない、とある。しかしこの二つは矛盾するのではないか。


















その後、大阪から参加された二人に大阪の状況を報告してもらいました。大阪でもこの間、「君が代」不起立で戒告58人、減給3人が出ており、それに関し「研修」や「意向確認書」、「再任用拒否」問題も起きており、それらに対する裁判闘争、大衆闘争、情報公開などが報告されました。
 
その後、当面の「行動提起」が行われ、「集会決議」・「特別決議」(包囲ネットのブログに掲載)が採択され、力強い「団結頑張ろう!」で、集会を終えました。


















今回の集会は、卒・入学式に向けての「決起集会」でしたが、情勢の発展によってそれだけにとどまらず、<共通の敵「アベを倒す!」ための闘う統一戦線>の様相を示す集会でもあったと思います。
これにさらに、労働戦線が加われば、この統一戦線は大衆的かつ盤石な統一戦線となるでしょう。日本人口の80%は賃金労働者<正規・非正規含む>です。

2/5都教委包囲ネット 2.5総決起集会の報告 (その一)

2月5日(日)、第13回目になる『2・5総決起集会』(主催:都教委包囲首都圏ネットワーク)が、東京しごとセンターで開かれ、120名が集いました。
集会では、主催者挨拶の後、<現場からの報告><様々な闘いの現場から>が行われ、その後に<北村小夜さん(91歳)>の講演「改めていま『教室から戦争がはじまる』」が行われましたが、最初に北村さんの講演から紹介します。

北村さんの講演

北村さんは2月5日の朝まで新潟での日教組教研に参加され、駆け足で東京に戻られて講演してくださいました。そして冒頭、次のようなことを述べました。
「日教組教研に右翼が来ていない。1台だけ見たが3台くらい来たらしい。右翼も相手にしなくなった。参加者も少なかった。」

















「改めていま『教室から戦争がはじまる』」  北村小夜さん

「今は、私が育った時代と同じような状況になっている」として、当時の資料(これは大変参考になるものでした)を参考に多くの事を語ってくれました。
 
○まず、「昭和18(1943)年3月31日発行の『写真週報』(情報局編集)に大きく掲げられた<時の立札>というものを紹介しました。
























そして次のように述べました。
★この年は学制が変えられ5年生が4年生になった。早く兵隊に行かせるためだった。自 分が女学校の時代、勉強をしていなかった。工場で兵隊の服の修理をやらされていた。
 当時まだ大正デモクラシーの雰囲気が残っており、親や教師は疑問や批判を持っていた。
 しかし、子どもたちはそうした親や教師をまどろしく感じた。
 当時、もう少し大人がしっかりと子どもたちに教えてくれれば良かった。今も同じだ、 子どもたちは小学生の時から「日の丸・君が代」で入学式卒業式をしており、それが当 たり前になっている。(たしかに、それを批判する大人を批判したりします。:渡部注)

★その後、2016年の言葉として、イギリスのオックスフォード英語辞書が「Postーtruth (ポスト真実」を選んだことを紹介され、同時に二つの短歌(科学者・歌人の永田和宏 氏作)も紹介されました。
 <不時着と言い替えられて海さむし言葉の危機が時代の危機だ>
 <Postーtruth他所事ならず無表情に衝突と言ひて去りゆく女人>
 そうして、次のように述べられました。
 現代の「嘘がまかり通る時代」を糾すには事実を示し続けるしかありません。
 リテラシー(読み書き能力)をつかさどる教育の役割がますます重視されます。
 
★その後、北村さんは<軍国少女のへの道>と題して以下のような話をされました。
 まず、<軍国少女への道 ~その1>」です。





・日本の所に銃剣に「正義」の旗を 掲げる日本兵
・ロシアの所に銃剣を持つロシア兵 ・中国の所に青竜刀を持つ中国兵 ・アメリカの所にピストルを持つアメリカ兵




 北村さん
「戦争には「嘘と監視」がつきものです。真実を教えてくれる人がいなければ子どもは従っていきます。・・これ(上の絵)を見た幼い私は、なぜだかわかりませんが、正義の 日本が狙われていると理解しました。
★第一次上海事件で爆弾三勇士
北村さん
「小学校就学直前の1932年、第一次上海事件で爆弾三勇士(彼女の故郷の久留米市の工兵隊から出征)が戦死し、その功を讃える旗行列(回覧板で回る)がありましたが、家の人は参加するつもりはありませんでした。しかし当日に町内の世話役のおじさんが束にした「日の丸」の小旗を抱え回ってきたとき「お嬢さんだけでのいいですよ」と言って旗を持たせ、おじさんについて旗行列に参加した。おじさんは彼女を高く抱えて旗の波を見せてくれた」
「上から見る旗の波は美しく私の心がそそられます。すっかり日の丸に魅せられてしまいました。軍国少女の始まりです。
 年始に、ふと宮中参賀のニュースを見て、この大きな旗の波、上からはどう見えるのだろうと考えます。

 「1925年生まれですが、その年に「治安維持法」ができ、すでに物が言えにくくなっており、子どもが何か疑問をもったりすると、大人は<シー>と指をたてた。今も同じことが起こりつつある。大人の役割は大事だ。

<心と体が国に奪われる 軍国少女への道 ~その2(心)>
ここは資料から以下は抜粋で紹介します。
 
★「戦争をするためには国民の逆らわない心と丈夫な体が必要です。私が小学校で学んだのは1932年ー38年で日本が戦争に向かう時でいたが、大正デモクラシーの名残もありました。教えてくれた先生たちもすべてが戦争推進派ではありませんでしたが、子どもたちは日に日に軍国少年少女に育っていきました。・・
どこの学校にも奉安殿が出来、御真影・教育勅語への敬意の表明を厳しくしつけられました。修身の時間は天皇の赤子として生まれたことのありがたさを教えられました。・・
 綴り方の時間には満州の兵隊さんへ慰問文を書き、図工では戦車や飛行機を描いたり模型を作ったりしました。・・
 ・・四大節(一月一日、紀元節、天長節、明治節)には、奉安殿から運ばれた御真影の前で君が代を歌い厳かに読まれる教育勅語をきき講和があり式歌を歌いました。~いま都教委が強制している卒業式は御真影を日の丸に代えてこの形を模しています。
 
★ひたすら皇民教育を受けるうちに、戦争は天皇の宣戦布告に始まり講和条約締結で終わること、戦争には日本が勝ち領土が広まることと覚えました。そして「天皇陛下の為に命を投げ出すこと」こそ最高の善だと思うようになりました。
 それでも子どもです。忠孝一致と言われても、楽はしたいし、欲しい物は欲しい、親孝行どころか親を困らせることもたびたびで、忠義などできそうにありません。深入りしてはいけないことのようですが、「現人神」という天皇は人間ではないのかなどなど、折々に悩みました。(先生に質問)
 「修身の本に書いてあることはみんな本当のことですか?」と聞きました。先生は驚いたようで「本当に決まっています。そんなこと考えて勉強していたの?がっかりした」と言われました。私は即座に「ウサギとカメもですか?」と聞きました。
 担任先生が黙ると隣の組の若い先生が「みんなが親孝行で、みんなが忠臣だったら教科書には載らないよ」「親孝行してもらいたいから、忠臣になってもらいたいからだよ」と言ってくれました。
 途端に長年の疑問が解けたような気がしました。・・でも重ねて「誰が?」と聞くと「それは自分で考えなさい」と言いました。今考えるとよく言ってくれたと思います。でももう一歩踏み込んでくれていたら私の生き方は違っていただろうとも考えます。

<軍国少女への道 ~その3(体)>から、
 
★戦争準備は国民の体力づくりからです。1928年昭和天皇の大典の記念行事としてラジオ体操がはじまり、1930年には「日本一健康優良児」表彰制度(1976年まで)がスタートします。今は学校表彰だけですが、全国の小学校6年生から男女1名ずつ選び、その中から県知事が各1名健代表として選び、その中から日本一を決めます。成績優秀で家庭も健全でなければいけません。
 1938年には厚生省が出来ます。同年にできた国家総動員法はいざという時国家は物的人的資源を自由に調達できるというものですが、厚生省はその人的資源を担当しました。
 1939年には「産めよ増やせよ国のため」という標語が出来ました。そして1940年の「国民体力法」です。
 1条に「政府は国民の体力の向上を図るため、国民の体力を管理する」とあるように 一人一人の国民の意思に関係なくその体力を検査してその向上にかかる必要な措置をするというものです。健康増進法は十分にその機能を持っています。
 私が小学校を終え県立高等女学校を受験したのは1938年でしたが、突如入試制度が変わり口頭試問と体力検査で筆記試験がなくなりました。
 入学してもスカートを穿くことは少なく普段はセーラーの上着にもんぺ(錬成服と呼んでいました)を穿いていました。それを自分で勇ましく感じていました。(「得意になる」とも話されました)・・体育には薙刀(なぎなた)がありました。袴を着けて薙刀を持つともうそれだけで献身奉公・攻撃精神が心身にみなぎるように感じました。

★戦後、GHQの指示によって軍国主義的教育が払拭され、武道の授業は禁止されました。
 それが復活するのは1949年の中華人民共和国の成立、1950年の朝鮮戦争等を契機にアメリカの対日戦略の変更によるもので、1950に柔道・1951に弓道、1953に剣道と順次正式に学校体育の教材「格技」として再登場しました。さらに、卒業式等で国旗の掲揚と国歌斉唱の指導を指示し国家主義的な道徳教育の強化を図る1989年改訂学習指導要領で中・高の保健体育の「格技」を「武道」に改めました。
最後に北村さんは、サトウ・八チローの詩を紹介し、次のように述べました。
 国策・国威発揚にはいつも子どもが狙われます。学校教育は勿論ですが、あらゆる手段で。少年倶楽部は特集を組みました。たくさんの写真を載せ奮い立たせるような文章を添えられていました。
 入場式の場面には「秩父宮殿下から賜った大日章旗を先頭にひるがえしたわが代表選手・役員171名が、威風堂々入場してくる光景をご覧ください。「皆さん、この写真をじっと見つめていると、瞼が熱くなってきますね。」といった具合です。ジーンとこないと日本人じゃないみいな書き方です。
それに輪をかけるのが先に読んだサトウ・ハチローです。
 
    詩人 サトウ・ハチローの翼賛ぶり
 1932年7月、ロサンゼルスオリンピック陸上三段跳びの場面の放送を聞きながら (『 』内は現地からのアナウンス)

 「『一等南部忠平君(日本) 記録は15メートル72、オリンピック並びに世界新記録。二等スヴェン    ソン・・・・』
  もうどうでもいい、スヴェンソンも何もあるものか、南部が勝ったのだ、勝ったのだ。
 『いま、するするとマスト高く日章旗があがりました』
 バンザイ、僕だって唄うぞ君が代を、君が代を。
 『つづいてスエーデンの旗、次に又日本の旗、南部、大島両君は、直立不動ビクトリー・マストの日章旗を仰いでいます』
 僕は目に浮かぶ、同胞の歓喜のさまが、歓呼の声が。優勝した南部は、何百というカメラにかこまれた。トーキー会社は南部をカメラの前に立たした。
 『どうか一言おっしゃって下さい』
 南部は何と言ったか。
 『只今、南部忠平優勝いたしました』
  この言葉をよく聞け諸君、この言葉は南部が、いかに国を愛しているか、いかに陛下のよき民であるかをはっきりとしめすものである。
 『只今、南部忠平が優勝いたしました』
 誰に報告しているのであろうか。天皇陛下へである。そうして、日本国民へである。そうして、その後に大きな声で『日本万歳』と言ったそうである。
 南部!!! 僕の南部、日本の南部、世界の南部、僕は君を愛する。
 僕は君の友情と優勝に感謝する。僕は日本の詩人として、
 君の美しい友情と優勝を、讃美歌となすつとめを持つた。」

  1932、少年倶楽部10月号、南部の優勝を聞く サトウ・ハチロー
 
北村さんは
「この手は今も子どもたちに向かってしきりに使われています。すでに届いています。
そして次のように結ばれました。
 「子どもたちはすでに前に進んでいます。大人が嘘の何倍も正しいことを言わなければならない。」
以上が91歳の北村さんが、力を入れてまとめられた貴重な資料と、大変教訓深い話の概略でした。
北村さん本当にありがとうございました。
    

2017年2月1日水曜日

緊急のお知らせ 2/5総決起集会

3月の卒業式での「日の丸・君が代」強制に反対する総決起集会が開かれます。
10.23通達撤回を求めて、集会は13回になります。
トランプ政権、安倍政権はともに戦争への流れを加速させると思います。
みなさん!2/5総決起集会にご参加ください。

オリンピック教育批判ビラ 第3弾

オリンピック教育批判ビラの第3弾を出しました。高校正門前で撒き始めました。
ご活用ください。

安倍首相は国会答弁で、「共謀罪」(現代の治安維持法とも言われる)を通そうとして「オリンピックを開くには共謀罪が必要」といったことを言っています。とんでもないことです。
オリンピックについてよくよく考えましょう。