お知らせ

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2016年3月30日水曜日

◆3/24 都立高校教員Oさんの懲戒免職処分取消等請求事件 東京高裁が都教委の控訴を棄却 

■3月24日午後、都立高校教員Oさんの懲戒免職処分取消等請求事件で、東京高裁(第4民事部・綿引万里子裁判長)は、都教委の「裁量権の逸脱濫用」を認定し、都教委の控訴を棄却し、懲戒免職処分取り消しを言い渡し、一審原告Oさんが勝訴しました。近藤徹さんの報告です。

★都教委は、Oさんの免職処分を取り消した一審東京地裁判決(2015年10月26日)を不服として、東京高裁に控訴していましたが、高裁は1回の弁論(1月21日)で結審し、3月24日に判決日を指定しました。綿引裁判長は、判決日前までの双方の和解を提案しましたが、都教委側は和解を拒否し、判決に至りました。

◆生徒に寄り添って頑張る教員を励ます判決

★この事件は、東京都教育委員会が、女子生徒Aさんに「不適切なメール」を送ったなどとして、2014年7月、都立F高校の教員Oさんを懲戒免職処分としたことに対して、Oさんが免職処分取り消しを求めた事件です。

★地裁の口頭弁論の中で、「教え子」の生徒Aさんも証人として出廷し、親に学校をやめさせられそうなほどの厳しい家庭環境で、O先生の援助で学校を卒業できて感謝していること、Oさんを免職処分するにあたり、都教委は女生徒本人の事情聴取もしなかったこと、などを証言しました。

★また、F高校の校長(当時)は、都教委作成の虚偽の陳述書に無理矢理署名・押印させられたが、良心の呵責に耐えかねてその陳述書を撤回する旨の陳述書を裁判所に提出しました。

★これらの証言などにより、この免職処分が、生徒を思いひたすら生徒に寄り添う教育実践をめざしていたOさんに対する都教委によるパワーハラスメントであることが明らかになりました。

★Oさんは、地裁に続き、東京高裁で執行停止申立を認められ、1月6日にF高校に復帰し、授業をさせてもらえないものの、教務部などの校務分掌の仕事に就き、勤務していました。特に入学選抜の業務の中心で頑張っていました。そして今回の判決を迎えたのです。
高裁判決を受けて、Oさん(数学科教諭)は「高裁でも勝ってとても嬉しい。授業で教室に行けないのは本当につらい。生徒に数学を好きなってもらうため、一日も早く教壇に立ちたい。」と涙ながらに語りました。

■代理人の加藤文也弁護士の報告

「事実認定は、現場で生徒のためにがんばっている教員を励ます内容となっております。
(判決の結論部分は、次のように述べております。)
 「生徒Aが家庭環境に恵まれず、被控訴人はその窮状を見かねて支援の気持ちから生徒Aを熱心に指導するようになり、本件非違行為に至ったという本件非違行為の原因や動機、生徒Aはそのような控訴人の熱心な対応に感謝し、被控訴人が懲戒処分を受けることを望まず、苦情を申し立てた生徒Aの父親も被控訴人を免職にすることまでは望んでいない状況にあること、被控訴人に過去の処分歴はなく、日常の勤務態度についても特に問題はなく、熱心に生徒を指導し、佐藤校長や他の同僚教員からも評価されていること、本件非違行為が発覚した後も命じられた本件研修に熱心に取り組んでいたにも関わらず、都教委は、復職を前提とするはずの研修が終了する前に本件免職処分を行ったこと、そして、何よりも免職処分は、公務員にとって職を失うという重大な不利益を課すものであることを踏まえると、被控訴人に対して本件処分量定に定められた停職よりも加重して懲戒免職処分を選択することは、社会観念上著しく妥当性を欠くものと言わざるをえない。本件免職処分は、懲戒権者たる都教委が有する広汎な裁量を前提としたとしても、なお、その範囲を逸脱し、又はこれを濫用したものであり、違法であると判断せざるを得ない。」

この教員が、1日も早く授業を持てるようにするため、最後のご支援をよろしくお願いいたします。」

2016年3月28日月曜日

根津公子さんのあきるの学園でのチラシ撒きと敷地外参列

■3/23 あきる野学園

根津さんの<卒業式・ひとり敷地外からの参列>の報告です。
 

3月23日は私が定年退職の年に担任した生徒たちの、高等部の卒業式だった。
卒業式に参列したいと校長に申し出ようと、1度は3月初めに出勤時の職員にチラシまきをした際に、「敷地に入るな。チラシを撒くな」と言いに来た副校長を名乗る人に話をした。
校長から返事が来ないので、18日に学校に電話を入れたが、居留守なのか事実なのか、「接客中」との経営企画室職員の対応。対応した職員に、校長が直接返事をくれるよう頼み、
私の連絡先を伝えたが、校長は無視した。

3月23日7時半少し前に校門前着。3本の旗はすでに揚げられていて、校門前には「学校長の許可がない者の敷地内への立ち入りを禁止します。」と書いたボードを置いていた。玄関入り口には「ゴミ箱」と書いた大きなプラスチック容器が置いてあった。
出勤してきた職員にチラシを手渡した。「保護者の皆さま」宛ての手紙というかチラシというかを。
退職から5年が経ち、私が知った職員は1割くらいか。でも、その後に着任した人たちも「お疲れ様です」「ありがとうございます」と言葉をかけて受け取ってくれる人が多い。
7割がたが受け取ってくれる。今どきの東京の学校では、珍しいのではないかと思う。

7時44分、2人の男が玄関から出て私の前に立ち、「チラシを撒かないでください。敷地に入らないでください。」と言った。
「あなたはどなたですか。何の権限で言われますか」と聞くと、「副校長です」。普段も時々私がここでチラシまきをする時に、都教委のマニュアル通りにこの言辞を発しに来るいつもの2人だ。「私は校長にお願いがあるので、あとで敷地内に入らせていただきます」と告げると、この副校長、「式への参列の件ですか」ときた。
「あなたはなぜ、そう言うのですか」と聞くと、「事前に案内を差し上げた方以外の参列は認めません。」「私は校長に直接話します」と言うと、「私は校長の代理です」と言う。
2人が玄関に向かって歩き出した後ろ姿に2度、「後ほど伺います」と言うと、180度向きを変えて「困ります」だったかという。

8時20分頃から通学バスが入ってきた。私が担任した生徒(Aさん)と私は互いの姿に気づき、両手を振り合った。この生徒は、いつもはとても恥ずかしがりやなのに、この時はうれしさからの思わずの動作だったのだと思う。
8時半ころからは保護者に手渡した。Aさんのご両親に手渡し、「今回も式場には入れてもらえないので、体育館の横でお祝いしますね。」と告げた。

式開始時刻の9時40分、10メートル先の体育館横に行くと、すでに「君が代」は終わり、校歌になっていた。歌声はよく聞こえてきたが、次のプログラムからは全く聞こえず。
13時30分から卒業生の見送りをするというので、少し前から校門前で待っていると、Aさんのお母さんが私のところにやってこられ、私にこれまでのお礼をおっしゃってくださり、プレゼントまでくださった。予めプレゼントを用意されていたのだった。感激し、ありがたさに胸いっぱい。

しばらくして、卒業生見送り。
Aさんら卒業生4人を拍手で送ることに、私も校門外から参加した。他の保護者・生徒ともここまで成長し卒業となったことをお祝いして言葉を交わした。
私と生徒・保護者との心の触れ合いにまで、校長・都教委は踏み込めないのだ。
その風景を目にした校長・副校長たちは、どう感じたのだろうか。
(チラシは省略)

2016年 都立高校のチラシ撒き報告 (その9)

都立学校の卒業式は終わりました。ブログに掲載してない報告をアップします。

■3/3 サ高校

07:50~9:55まで正門で3人でビラまきをした。
旗を上げに来た副校長が「敷地内に入らないでくれ」と形だけ言って中に入る。
8:07 生活指導部 Sとなのる教員出てきて「今日は卒業式なので、じゃまにならないようにしてくれ」と言う。
8:15 また、別な教員がでてきて「卒業式なので、配布はやめていただきたい。車も通るし」と。
こちらは「敷地外での配布です。何か問題でも? 生活指導部の方ですか?」と聞くとその人は「青井高校のものです」と対応。
8:45 生活指導部のSと名乗る教員プラス2人、正門前にたつ。その後もう2人くらい出てきて、生徒に声かけ。「おはよう」など。
ビラの受け取り、教員は悪い。生徒、保護者はまあまあでした。
200枚くらいまきました。 ゴミ箱が正門入り、玄関の入り口においてあった。

■3/5 シ高校

7:50~9:55まで、3人で正門の脇の通用門でビラまき。8:00 正門開門し、副校長出てきて「交通の妨げにならないように。生徒には配らないように。一枚ください」
といってきた。
「警備」の腕章つけた教員3人くらい、最後まで、正門の脇に立っている。正門の奥の校舎の入り口に教員4人くらい、立ち、登校する生徒に、「スカートの丈が短い」だの、「詰襟のボタンが外れている」だの、細かい指示を出している。
9:00 ほぼ生徒は入り、保護者が入校。生徒、教員はビラの受け取り悪し。保護者はまあまあ受け取っていた。ビラの配布枚数約150枚。

■3/5 ス高校

7時50分~9時50分まで一人で約220枚撒く。
〔学校の対応〕> 校内の自転車置き場があるすぐ近くの門でまき始めたが、5分くらいした頃、副校長(女性)が出てきて、「ここでまくのはやめてもらいたい」と言ってきた。 「内容が問題なのですか?」と聞くと、「そうではない。道が狭く、これから自転車でたくさんくるのであぶないからだ」と言った。「わかりました。じゃまにならないよう十分気をつけます」と言って、実際、気をつけながらまき続けた。副校長はまもなく中へ入り、そのあとは若い教員(女性)がきた。その教員は、「私は、こうして学校の前でビラをまくのはおかしいと思います」と言った。こちらが「今年から18才で選挙権を持つので、高校生もいろいろ考えていく必要があるのでは?」と問うと、「私は、あくまで中立でやっていますから!」とえばった言い方をした。その後、いろいろ話しかけてみたが、「何か情報を得ようとするようなことはやめてください」と言われてしまった。ある教員?「昔は組合が強かったからよかったけど、今は弱くなっちゃったからねえ。」と。
卒業生はみんな制服姿。比較的よく受け取ってくれた。 9時10分くらいから正門前に移って、保護者へのビラまきを始めた。「日の丸・君が代」強制反対のビラです。と言うと、受け取らない人もいたが、めだった動きはなかった。
正門でまき始めてすぐに、都教委の職員に手渡してしまい、その男性は憤然と「私は都教委のものだ。こんなものをまくのやめなさい。校長に言ってくるから」と言って、校内に入っていった。まもなく、先ほどの副校長がでてきて、「まだ、まいているのですか。じゃまになるのでやめてください」と言ってきた。また、この副校長は「まく学校の担当が決まっているのですか?」などと聞いてきた。ここ2年間くらい私がこの高校にまきに来ているのをわかっているようすだった。しつこく言ってきたこともあり、少し場所を移してまき続けた。
正門でおしゃべりをしていた若い男女の教員に、「あなた方も読んでください」とビラを渡そうとしてが、「いいです」と断られてしまった。

■3/8  セ高校

8時~10時> 人数:1人で撒く。約250枚。
例年、監視の車が徘徊していたが、今年は徘徊車はなかった。正門前でまき始めて、15~20分くらいしたころ、白いネクタイをした校長らしき男性が出てきて、両手を前に押し出しながら、「どうぞ、ご遠慮願います」と何度か言い、一応言いましたという感じで中へ入っていった。
その後、マスクをした男性が正門を入ったところに一人ずっと立っていた。警備の教員かとばかり思っていたが、あとから不審に思った。というのは、後半に自転車で来る保護者がどこに止めたらいいかとウロウロしているのに何の対応もせず、他に教員がいないときは私が案内係をやっているような状況だったからだ。ああいう教員は、ちょっと考えられないので、もしかしたら教員ではなかったのかもしれない。
卒業式の準備で4人くらい出てきた男性教員にビラを渡そうとしたら、若い教員は受け取らず、60才近い教員だけが受け取った。
自転車置き場が正門前の外にあるので、ほとんどの学生が自転車を置いてからビラを受け取るという流れになるところなので、「おはようございます」と元気よく声をかけるとだいたいビラを受け取ってくれた。ここも全員制服姿だったが、化粧をしている女子が多かった。
保護者は「日の丸・君が代」強制反対のビラです。と言うと、受け取らない人もいたが、めだった動きはなかった。
 ウォーキングをしていた近所の60歳代の女性に何をしてるのかと声をかけられた。ビラを渡して立ち話となった。最近退職したそうだが、いまの安倍政権に批判を持っていて、こちらの行動に共感を示しアメをくれた。

■3/19 ソ高校

東京・山谷日雇労働組合の5人で行ないました。浅草高校は、三部制・単位制の高校で、卒業式は午後2時からの開始です。保護者の受付は午後1時からなので、ビラまきは午後0時15分から正門と昔の「山谷掘」に面する通用門の二ヶ所で始めました。
着いた時点で既に所轄の浅草警察署の私服車が正門脇に来ていました。
学校側からの規制は特になく、正門内に先生が1~3人立っていましたが、生徒や保護者の案内係のような感じで、ビラまきに対しては「いつものこと」という感じでした。
保護者で「こんなビラをまくなんて日本の恥だ」「やめなさい」と大きな声をあげたり、レンズをこちらにむけて断りもなく写真を取って張り切る右翼的な保護者がいました。
学校側は「困ったな」というようなスタンスでした。ビラの受け取りは、9割以上だったと思います。

2016年3月27日日曜日

卒業式処分に断固抗議する! 処分発令抗議 総決起集会に結集を!

2016年3月の卒業式は終わりました。処分についての近藤徹さんからのお知らせをアップします。処分発令抗議と再発防止研修抗議に結集してください。

3月24日、東京都教育委員会(都教委)は第5回定例会で、2校の都立高校卒業式で起立しなかったり、式場に入場しなかった教職員3名の懲戒処分(戒告)を決定し、25日に教育庁人事部職員課の管理主事が、各学校に出向いて、処分発令を強行しました
なお、都教委は、24日のS特別支援学校の卒業式で起立しなかった教員TSさんの事情聴取を同日25日に強行しました。

これにより、卒業式・入学式などで「君が代」斉唱時の起立・斉唱、ピアノ伴奏を強制する都教委の10・23通達(2003年)による処分者数は延べ477名となりました。特別支援学校教員Aさんの処分は3月31日までに発令されると見込まれますが、それを加えると処分者数は、延べ478名になります。
私たちは、都教委の卒業式の不当処分に満身の怒りを込めて抗議すると共に、卒業式被処分者を対象に予定されている服務事故再発防止研修(4月5日(火)9時より)の中止を求めるものです。
◆卒業式処分の内容

都教委卒業式処分発表(都教委HP)
卒業式における職務命令違反に係る懲戒処分について
   ↓
http://www.kyoiku.metro.tokyo.jp/pickup/p_gakko/p_hukumu/160325a.pdf

◆処分内容、処分者数

今回の都教委発表の処分者数・処分の内訳などは以下の通りです。
<卒業式の処分の内訳> (  )内は近藤による注釈
1.都立大森高校    戒告(不起立処分3回目)
2.都立大森高校    戒告(不起立処分2回目)
3.都立石神井高校   戒告(処分初めて 式場に入場せず)

  計2校3名
<学校種別> 都立高校3名
<発令日> 3月28日

●板橋特別支援学校卒業式に係わる処分は、3月31日までに発令されると見込まれます。
●服務事故再発防止研修 4月5日(金)(詳細は下記参照)

■卒業式処分発令抗議・該当者支援総決起集会
*報道関係者の取材歓迎。記者会見も兼ねて行います。

 3月31日(木)
  13時30分 全水道会館5F中会議室
        (JR水道橋東口 都立工芸高校北隣)
  主催:五者卒・入学式対策本部
 (被処分者の会など5団体で構成)

■再発防止研修抗議・該当者支援行動
*早朝からの行動ですが、ご協力を!
*報道関係者の取材歓迎。

 4月5日(火)東京都教職員研修センター前
        (JR水道橋東口、地下鉄水道橋 都立工芸高校隣)
  8時20分支援者集合・行動開始
  8時35分弁護団申し入れ
  8時50分該当者(受講者)入場、激励行動
  9時~ 研修
  12時30分頃(予定) 研修終了後、該当者激励行動

   *呼びかけ:被処分者の会

2016年3月19日土曜日

3・15都教委要請行動報告/都知事の記者会見での発言」

3月15日(火)、都教委要請行動報告が行われました。また、同日、都知事の記者会見があり、その中で都立高校に関する事柄についての質問と発言がありました。
被処分者の会の近藤徹さんからの報告です。
*今回のニュースは長くなりますが、最後までお読みください。

既報の通り、10・23通達(2003年)から13回目の卒業式が都立高校で行われています。毎年良心的な教職員は、卒入学式の度に葛藤し、苦しみ喘いできました。今年は、その中で、「君が代」斉唱時に起立しなかったり、式場に入場せず不服従を貫き、都教委に呼び出され、事情聴取を強要された人が複数出ています。

◆3・15都教委要請行動の報告

こうした状況を受けて、昨日15日、被処分者の会、同弁護団、五者卒入学式対策本部は、3月24日に予定される都教委定例会を前に、不服従を貫いた該当者を支援し、再発防止研修中止を要求して「卒業式処分・再発防止研修強行を許すな!都教委要請行動」を行いました。要請には、原告・支援者・弁護士ら22名が参加しました。都教委は、上野正之教育庁総務部教育情報課長らが対応しました。



★まず、被処分者の会及び五者卒・入学式対策本部から要請書を手交し、要請の趣旨を補足説明し、弁護団からの発言・要請がありました。この中で澤藤弁護士は、「私たちの要請が教育情報課にブロックされて、教育委員に届かない。裁判で11連敗して謝罪もせず、再発防止策も講じないことを教育委員は知っているのか」と追及しました。また、加藤弁護士は、「日弁連の意見書にも耳を傾けず教職員・生徒を過度に管理している都教委は、国際人権条約などに照らしも異常だ」との指摘しました。上野課長は、「要請、ご意見を所管に伝える」と繰り返すだけで、事実上「教育委員には報告しない」というこれまでの対応に固執しました。

★参加者からは、3月8日の不起立の疑いでの都教委の事情聴取に関して、「卒業式に係わり事情聴取を行う際に、当該の教員が弁護士の同席を求めたのに対し、入口で対応した都教委職員が、弁護士及び当該の教員に職氏名も名乗らず、問いにも答えようとしないなど社会常識に反する非礼な態度であった。このことに関して職員課長の見解を求める。」との意見がありました。都教委が上告を断念して(降参して)、減給処分が取り消しになった三次訴訟原告から「実損回復のお金を払えばいい。謝罪はしない。」など反省のない都教委の態度に怒りの声が上がりました。
以下、被処分者の会の要請書をお読みください。
(ホームページに掲載済みでダウンロードできます。)
    ↓
http://www7a.biglobe.ne.jp/~hishobunshanokai/
・・・・・・・・・・・・・・・・・・・
要 請 書
2016年3月15日
「日の丸・君が代」不当処分撤回を求める被処分者の会
東京「君が代」裁判原告団  共同代表 岩木 俊一  星野 直之
東京都教育委員会教育長 中井 敬三 殿

<要請の趣旨>

1.東京都教育委員会は、本会の本年1月26日付「要請書」の「6 卒業式、入学式で10.23通達に基づく新たな懲戒処分を行わないこと」との要請に対して「卒業式等の式典において国歌斉唱時の起立斉唱を教員に求めた校長の職務命令が合憲であることは、最高裁判決で繰り返し認められているところであり、職務命令達反があった場合には、個々の事案の状況に応じて厳正に対処します。(所管:人事部職員課)」と回答し(2月9日付)、今次卒業式・入学式でも新たな懲戒処分を行う姿勢を示しています。

 また同「要請書」の「7 同通達に係わり懲戒処分を受けた教職員に対する『服務事故再発防止研修』を行わないこと」との要請に対する回答(2月9日付)では、「懲戒処分の原因となった服務事故の再発を防止するため、関係規定に基づき、懲戒処分を受けた者に対し、服務事故再発防止研修を実施します。(所管:人事部職員課)」とし、卒業式・入学式の被処分者に対する再発防止研修を強行しようとしています。

2.10・23通達とそれに基づく職務命令違反を理由とした処分は、起立斉唱行為が、「思想及び良心の自由」の「間接的制約」であることを認めた最高裁判決・・・略・・・、教育環境の悪化を危惧して、「教育の現場において…自由で闊達な教育が実施されていくことが切に望まれるところであり、全ての関係者によってそのための具体的な方策と努力が真摯かつ速やかに尽くされていく必要がある」という補足意見(櫻井龍子裁判官 2012年1月16日最高裁判決)、「謙抑的な対応が教育現場における状況の改善に資するものというべき」と述べ、教育行政による硬直的な処分に対して反省と改善を求めている補足意見(鬼丸かおる裁判官 2013年9月6日最高裁判決)などをないがしろにするものです。

3.都教委は、昨年、卒業式及び入学式で「君が代」斉唱時に起立しなかったとして特別支援学校教員にそれぞれ減給10分の1・1月の懲戒処分を発令しました。
 これは、「戒告を超えてより重い減給以上の処分を選択することについては,本件事案の性質等を踏まえた慎重な考慮が必要」「処分の選択が重きに失し、社会観念上著しく妥当を欠き、・・・懲戒権者の裁量権の範囲を超え・・・、違法」として減給以上の処分を取り消し都教委による従来の累積加重処分に歯止めをかけた最高裁判決(2012年1月及び2013年9月)などの趣旨に反するものです。
  
4.卒業式・入学式の被処分者に対する「服務事故再発防止研修」は、2012年度より質量ともに強化され、「繰り返し同一内容の研修を受けさせ、自己の非を認めさせようとするなど、公務員個人の内心の自由に踏み込み、著しい精神的苦痛を与える程度に至るものであれば、そのような研修や研修命令は合理的に許容されている範囲を超えるものとして違憲違法の問題を生じる可能性があるといわなければならない」(東京地裁民事19部決定 2004年7月23日)に反しています。
 特に、「研修」に先立って課された「受講前報告書」の内容は、①服務事故を起こすに至った状況を振り返り、その原因・理由について記述する、②服務事故を起こしたときの気持ちはどのようであったか、その時の気持ちを記述する、③起こした服務事故に対して、現在の気持ちや考えを記述する、というものです。
 事前課題を含む「研修」は、明らかに受講者に内心の表白を迫り、「思想改造」を企図しており、上記東京地裁決定(2004年7月)に反して「思想・良心の自由」を真っ向から踏みにじるものです。

5.最高裁、東京高裁、東京地裁で確定した処分取消の総数は、65件・55名に上ります。東京都教育委員会が、最高裁・東京地裁・東京高裁で「違法」とされた処分を行ったことは、教育行政として重大な責任が問われる行為です。私たちは、処分取消が確定した原告らに謝罪し、再発防止策を講じるよう繰り返し求めてきました。しかし、都教委は、要請に正対せず、的外れで不誠実な回答に終始しています。私たちの要請に真摯に向き合い、回答することを強く求めます。
  
6.私たちは、これまで「都教育庁の責任ある職員と被処分者の会・同弁護団との話し合いの場を設定すること」「(要請書等を)教育委員会で配付し、慎重に検討、議論し、回答すること」を繰り返し要請してきました。しかるに都教委は、「そのような考えはありません。なお、団体からの要請等については、総務部教育情報課を通じて御意見等をお聞きするとともに、必要に応じて回答をしているところです。」(2月9日付)、「教育委員会への配付及び教育委員会での検討、議論は行いません」(2月9日付」)と「回答」しています。
 これでは、教育情報課を隠れ蓑にして、都教委の各所管の責任を曖昧にし、担当部署への直接の要請を拒む都民不在のシステムといわざるを得ません。一方 で「最高裁判決に、本件の紛争の特性に鑑みて付言された補足意見があったことは承知しています」(2月9日付、回答)としながら、他方で「教育委員会への配付及び教育委員会での検討、議論は行いません」というに至っては、教育委員会事務局である教育庁の独断専行であり、教育委員を主体とした教育委員会総体としての問題解決の努力を放棄するものです。
以上の趣旨から、以下の諸点を要請します。

<申し入れ事項>

 東京都教育委員会が2003年10月23日に発出したいわゆる「10.23通達」を撤回すること、また同通達に基づく一切の懲戒処分・厳重注意等を取り消すこと。
 3月24日に予定されている第5回東京都教育委員会定例会で卒業式に係わり10.23通達に基づく新たな懲戒処分を決定しないこと。
3 最高裁判決に反して減給処分を行わないこと。
 「入学式、卒業式等における国旗掲揚及び国歌斉唱について」(平成24年1月24日)の都教委の「議決」を撤回すること。
 卒業式で処分を受けた教職員を対象とした「服務事故再発防止研修」を行わないこと。
6 同研修対象者に受講前報告書の作成を強要しないこと。
 卒業式被処分者対象の再発防止研修予定日の前に、都教育庁関係部署(人事部職員課、指導部指導企画課、指導部高校教育指導課、教職員研修センター研修部教育経営課など)の責任ある職員と該当者及び被処分者の会・同弁護団との話し合いの場を設定すること。
 本要請書を教育委員会で配布し、慎重に検討・審議し、回答すること。
<連絡先> 同会・同原告団事務局長 近藤 徹
<回答期限> 2016年3月23日(水)。上記近藤までFAX及び文書で回答すること。
・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・
<今後の予定> 多くの参加を!
●卒業式処分を決定する都教委定例会への行動 都教委は、3月24日の都教委定例会で卒業式処分を決定することが見込まれます。当日、早朝ビラまき、都教委定例会の傍聴を行います。
 3月24日(木)→例年通りですとこの日程ですが、まだ確定ではありません。
  卒業式処分をするな!早朝都庁前ビラまき(予定)8時
  都教委定例会(卒業式処分決定)傍聴行動(予定)
●卒業式処分発令抗議・該当者支援総決起集会
*記者会見を行います。報道関係者の取材をお願いします。
 3月31日(木)13時30分 全水道会館
  主催:五者卒入学式対策本部

◆舛添知事、記者会見で支離滅裂な発言
15日の都教委要請行動の2時間前の午後2時より、舛添都知事の定例記者会見がありました。その中で、週刊金曜日のフリージャーナリストの永尾さんが、①夜間定時制4校の廃校問題、②再発防止研修、について知事に質問をして、知事が答えていますので紹介します。知事の無知蒙昧振りを示しています。もしかしたら「再発防止研修」のことを知らなかったと思われます。
知事の部屋 記者会見 後ろの方に出ています。
  ↓
http://www.metro.tokyo.jp/GOVERNOR/KAIKEN/TEXT/2016/160315.htm

<質疑応答>

【記者】週刊金曜日の取材をしております、フリーの記者の永尾です。知事の人権認識について2点伺いたいと思います。知事は昨年10月のヒューマンライツ・フェスタという人権を考えるシンポジウムに出席されまして、人権尊重都市東京とか、価値観の多元性の大切さということを説かれたのですけれども、この記者会見の席でも同じ趣旨のことを何回か言われていると思います。それを踏まえて伺うのですけれども、まず1点目なのですが、都立の4校の定時制を廃止するという問題なのですが、昨日、都立の小山台高校定時制を廃止しないでくださいという卒業生たちが、この都庁で記者会見をしまして、それで、小山台の定時制というのは文部科学省やこの東京都の人権推進教育の指定校だったのだと。それで、非常にユニークな、ヘイトスピーチを考えたり、いじめを考えるような多彩な授業が行われていまして、それで、地域の人たちとか、あるいは大学の支援を受けまして、非常にユニークな教育をしていると。
  いわば、都の無形文化財といいますか、あるいは都民の財産のような、そういう重さがある、かけがえのない学校だということだと思うのです。それから、あと、立川高校でありますとか、小山台もそうですが、交通が便利で、夜間の定時制の生徒は夜が遅くなるというのは非常に交通の便で問題があった。そこにしか通えないと訴えていまして、それで、やはり、現役の生徒とか卒業生とか、あるいは教師などから話を聞いて、実態を調査するというおつもりがないかどうかということが一つ。
  それからあともう一つ、長くなって恐縮なのですけれど。都立学校の卒業式、入学式の問題なのですが、不起立などの職務命令に違反した教職員に、再発防止研修というものが行われていまして、これは何で不起立だったのかということを反省させるような研修でございまして、2015年度の場合は6回も行われているのです。これはいじめのような、人権を侵害するものではないかと思うのですけれども。それで、このことについて2004年には東京地裁が、繰り返し何回も自分の非を認めさせるような研修を受けさせるのは違憲の可能性があるという決定を出しておりまして、やはりこういう再発防止研修も、人権という観点から実態を調査していただいて、例えば、処分された先生に話を聞くというような、そういうお考えはないかという、以上2点をお願いします。

【知事】定時制高校の問題は、前からいろいろな意見も聞いておりますし、議会での議論でもお答えをしておりますけれど、我々が全体的に考えて、4校を廃止すると。
しかし、そのことによって不利益をこうむることのないようにという様々な観点から手当てをしていますので、一応、その方針で行きたいと思っています。
  これも詳細、教育庁に確認してもらいたいと思います。それから。

【記者】受け皿を作ればいいというような、そういう問題ではないということなのです。

【知事】ただ、一つひとつ、個々の学校について言うと、全体を見て判断をしないといけないので、それぞれの思い入れがあったりとか、いろいろあることはよく分かりますけれど、これは全体の東京都の定時制高校の教育体制をどうするかという大きな判断だと思ってください。
  それからもう一つの国旗・国歌の問題なのですけれども、これもいつもお話ししていますように、日本国憲法のもとにおいてきちんと制定された国旗・国歌の法律があります。したがって、それは法律違反をしていいということにはならないと思います。そこから先、どういう形でそれをやるかというのは、教育庁を含めての大きな方針だと思いますので、そこは、私は教育庁の方針でしっかりやってもらって、やはり教育の場にいる者が法律を平気で違反するというのはどうなのかと思うので。

【記者】そこをいつもおっしゃるのですが、国旗・国歌法というのは、起立しなければいけないとか、歌わなければいけないということは一切決めていないのです。単に日の丸を国旗にします、君が代を国歌にします、ということしか決まっていなくて、要するに法的な根拠はないのです、強制するという。それで伺いたいのは、何回も何回も同じようなことを繰り返して、反省させるというあり方が、教育の場にふさわしくない、教師へのいじめではないかということなのです。

【知事】そこを何回やっているのかというのは私はつまびらかに知りませんので、それは事実を少しまず調べてみたいと思います。

**速報**
都議会文教委、定時制高校4校の存続を求める請願、陳情を不採択

本日16日、13時から18時20分まで長時間にわたり、都議会文教委員会が開かれました(私も傍聴しました)。議題の中心は、定時制高校4校(小山台、雪谷、江北、立川の各高校の夜間定時制)の存続を求める請願1件、陳情9件、計10件の審査でした。結果は、共産党、生活者ネットの賛成少数で不採択となりました。2万3千筆を超える存続を求める署名、映画監督の山田洋次さん、ノーベル医学・生理学賞受賞者の大村智さんなど学者、文化人の反対声明などに背を向け、採択に反対し、都教委の「改革推進計画」のもと、定時制つぶしに手を貸した自民、公明、民主、維新の各党は、歴史に汚点を残しました。

◆学校に自由と人権を!―粘り強く闘われている「日の丸・君が代」強制反対の裁判に絶大なご支援を!

★東京「君が代」裁判第三次訴訟・第1回最高裁要請行動
*集めた署名を最高裁に提出、要請を行います。
 4月4日(月)
  10時30分 最高裁西門集合・時間厳守 
  10時45分~要請 
 <行き方> 地下鉄永田町駅、半蔵門駅徒歩5分 最高裁正門から左手、国立劇場寄り

★再雇用拒否撤回第三次訴訟・地裁判決
(東京地裁民事19部。2011年再雇用拒否の損害賠償請求、原告3名)
 4月18日(月)
  12時30分弁護士会館集合 
  12時40分弁護士会館より裁判所へ向けて行進
  12時45分傍聴希望者集合(傍聴抽選なし・先着順)
  13時15分開廷 
  東京地裁527号(定員42名)
  報告集会:場所未定。追って連絡。

★東京「君が代」裁判第四次訴訟第10回口頭弁論
(東京地裁民事11部。2010~13年処分取消請求、原告14名)
 5月6日(金)
  15時30分 傍聴希望者集合(抽選なし・先着順 裁判所前で案内) 
  16時 開廷 
  東京地裁527号(定員42名)
  報告集会:場所未定。追って連絡。

2016年3月18日金曜日

2016年3月 都立高校卒業式 チラシ撒き(その8)

都立高校の卒業式でのチラシ撒きの報告です。

■3/15 カ高校 

7時半過ぎからまいた。自転車通学は広い駐輪場にまっしぐらなので渡せない。
校門脇のポールに3旗あがっており、門には「日の丸」はなし。「卒業式」の看板が出てないので写真をとりたいが…と困っている親子が何組か。
前の街道(歩道)が狭いためか、校舎の玄関前に「卒業式」の看板が8時45分頃にたてられると、どっとカメラの波。
ビラの受け取りは、教職員の比較的年齢の高い方々は、きっちりうけとり良好。
「受け取るの当たり前」の慣れた方々に渡せると、本当にホッとする。何人もが「ご苦労さま」と。逆に20歳代くらいの若い方はゼロ。身を固くして拒む人までいて、思わず「ビラは決して噛み付きません」と声をかけてあげたほど。
生徒のうけとりも誠に悪い。卒業生は、女性のほぼ全員がハカマ。男性にも、紋付袴がチラホラ。これじゃまるで「袴」が制服みたいなもの。一人くらい「普段着」の人はいないのか。いるのに、わからないだけか。
校舎の道路側にはズラッと「東京都教育委員会 進学特別推進校指定」だの「祝 インターハイ出場」等の大きな看板が並んで掲げられているし。
進学校は、もう嫌だ。金輪際こないぞ、などと段々不快感が高まったころ(8時50分ころか)に、2人の男性が出て来て、「校門前ではまかないでください」「予備校等にも同様に言っているので」と。さほど敵意を含んだ言い方ではないが、それでも何回も同じことを繰り返しいう。
役職を聞くのも忘れて、「公道でまいているんだから文句言われる筋合いなし」と答えて無視してまき続けた。見える限りで「びら回収箱」はない。受け取り悪いから不要なのかもしれない。
9時15分くらいに、再び一人が出て来て「校門前から離れてください」。その直前に保護者の一人がビラを返却にきたことと関係するのかはわからないが、また言ってくる。
保護者の受け取りもあまりよくない。
そこで、「卒業おめでとう」に加えて、「君が代強制・不起立者への処分の不当性」を訴えながらまくことにした。すると、ちらっとだけ見て受け取らずに入って行った保護者の方が、もどってきて「読みますからいただけますか」と。
校門内に「家庭科初・・」の記念碑が見え、ああ、ここは「伝統をほこる女学校だったんだ」と思い出した。
180枚程度しかまけなかったが、あまりの北風の寒さに負けて、9時40分ころに終了。
警備の教員の方が「ご苦労様」とねぎらってくださったので、すっかり気をとりなおして「来年もがんばるぞ」。

■3/15 キ高校

1人でしたが、100枚以上をまきました。
他の学校の卒業式と異なり、自由服のために、卒業生の一般的な服装は男女共に和服と袴のいでたちでした。かと思うと、体操服の生徒もいました。保護者の服装もまちまちで宝塚のような服装の母親もいました。他の学校では、卒業生は「○○学校卒業授与式」の看板を前に卒業生と共にカメラ撮影する姿が多かったのですが、この学校では、看板そのものをカメラに撮る人が多かったです。
一人の女性教員が「ビラをほしい」というので渡しました。するとしばらくして、校長が出てきて「生徒には配布しないように」と言って来ました。ビラが校長にわたされたようです。なにも答えず無視しました。すぐに校長は学校の中に消えましたが、その代わりに出てきたのが顔見知りの元同僚でした。「今年から嘱託でここで勤務している」とのこと。二言三言話して校門の中に消えていきました。
ビラまきは、あっちとこっちの両側から生徒・保護者が来るので、あっちとこっちを行き来して結構大変でした。「卒業おめでとうございます」というと、保護者の受け取りはよい方でした。生徒の受け取りはあまりよくなかったのですが、それでも受け取った生徒は結構いました。ゴミ箱で回収する様子はありませんでした。

■3/15 ク高校

風は強いが良い天気。遅れて8時5分から、9時55分まで。
どうもこの高校は、生徒は8時30分まで登校のようだった。半分は自転車通学で、これはお手上げ。徒歩の生徒も撒きづらい。生徒は女子生徒が多いようだ。受け取りは悪い。3割?
学校の対応は、都教委の指示をなぞるだけのおざなり。1人の教員が出てきて、常套句を言ってすぐ消える。しばらくしてもう一人出てきて、「どちらの関係の方ですか?」と聞くので、チラシを渡したら、「上に渡してよいですか」と。「どうぞ」でおしまい。
校門には「日の丸」が1本。回収箱も無い。1975年創立の高校らしい。みんな制服。 
親の受け取りは、生徒よりは良く、5~6割。
一人の通行人が「今日卒業式ですか?」と聞くので、ビラを渡すと「私たちの団体でも撒こうかと思っていましたが」と言う。
終わって構内の先生にこれで終わりますと声をかけたらご苦労さまと。

■3/15 ケ高校

Kさんと2人で8時から9時過ぎまで撒いた。正門の左に大きな「日の丸」がくくりつけられていた(昨年は門にはなかった気がする)。
20分頃副校長の女性が来て「敷地内に入らないでください」と言い、「卒業式ですし、学習指導要領に沿ってやっていますから・・・遠慮してほしい。」というので、「敷地外ですし、何か憲法に反することでもしていますか?」というと、「また後で来ますから、無理に渡したりしないでください」と言った。しばらくしてからやってきて笑顔で監視していた。
生徒も保護者も受け取らない人の方が多かった。受け取らないように指導連絡が徹底している感じがした。昔のこの学校の良さが懐かしい。受け取りは50枚弱か。

■3/15 コ高校

センターポールに「日の丸」、右に都旗、左に校旗を従え、校門に高々と翻る。
校門から30メートルほどのところにダンボール箱がひとつ。受け取ったビラを入れさせるもののようだ。生徒の受け取りは厳しい。迷うことなくほとんど無視する感じ。それでも、集団で登校する生徒はしだいに受け取るようになる。
校内から現れた人。「生徒にはまかないように。」とか何とか、ぶつぶつ言って、すぐひっこむ。保護者の受け取りはまずまずかな。
正面校舎には、《イノベーション》の垂れ幕、開発・開拓などの意味があるようだ。
9:30までの行動で、180枚ぐらい、そのうち30枚ほどはダンボール箱へ。

■3/15 青山高校

8時05分に到着。すでに「3本ポール」には3旗があがっていた。門の両サイドにも「日の丸」が出ていた。2人で180枚撒いた。警察は見えるところにはいなかった。
8時20分頃、顔見知りになった副校長が出てきた。続いて男性が出てきた。副校長が敷地と歩道の境を指さし、「敷地内に入らないように、敷地内に入らないように」と2~3回繰り返した。私は「わかっています。今までだって敷地内に入って撒いたことはないでしょう」と言ったが、くどくどと言った。また、「生徒には渡さないでください。保護者にも渡さないでください」「交通のじゃまになりますから」とくどくど言った。
私は「生徒に渡すために撒いているんですし、敷地外ですから撒いても学校には関係ありません」という。副校長は「当校は学習指導要領に基づいてやっているんですから」と言う。「先生は誰に向かって言ってるんですか?」「都教委にもわかるようにちゃんと先生のことをブログに書きますから」というと、 「(包囲ネットの)ブログはウソをばっかし書いてある」と、もう一人の男性とともに言う。また、「毎年来ていないじゃないか」なんていう。私がもう何回もきていますよ」と言うと、副校長は「3年前に青山に来たが、去年はじめてきたじゃないか」と言うようなことをいう。私が「そんなことはありませんよ、ブログを見ればわかりますよ」と言うと、ブログには書いてないと言うようなことを言った。ブログ、見てるんだ!!
そのあと、副校長は校舎内に入ってゆき、もう一人の男性だけが残った。
私は「校長先生ですか、主幹の先生ですか」と聞く。「校長でも主幹でも教務部長でもなんでもいいけど、ウソばっかし書いているじゃないか」とまた言う。私は「今日は警察は呼ばないんですか」と聞くと、「呼びますよ」と言った。
「校長先生ですか」と再度聞くと、「青山高校に来るのにホームページは見てないのか」という。
見れば自分の写真が出ているというニュアンスだったので、あとで、青山高校のホームページを見るとその人は校長だった。ウソばっかし書いてあるというんだったら、去年、青山高校に警察を呼んだことで申し入れに来たとき、忙しいとか居留守をつかわず、会って、そのことを言えばよかったのにと思う。
8時35分過ぎにまた副校長が出てきて、「敷地内に入らないでください、生徒には渡さないでください」を繰り返す。「敷地内に入ってなんかいないじゃないですか。入ったと言うんですか」と言うと、「入ってからでは手遅れになりますから」などと言う。
私は「敷地内に入ると何が手遅れになるんですか。」「なにをそんなにびくびくしてるんですか」「そんなことじゃ教育なんてできませんよ」という。
副校長は「交通の邪魔にりますからやめて」という。
去年は警察を呼んで、警官が歩道にたちふさがり交通のじゃまをさせたことを忘れたのか。
副校長はもう一人の撒き手のHさんのところに行って、Hさんにも「学習指導要領にのっとってやってるんですから、ビラまきをやめてください」と言っていた。
Hさんは「ビラを撒くのは表現の自由です。憲法に保障されています。学習指導要領よりも憲法の方が上位でしょう」と言っていた。
生徒も教職員も保護者もほとんど受けとらなかった。なにか、受け取らないことに「意義」を、「エリート」の証を感じているかのように思えた。しかし、180枚は撒いた。
この学校も、前は和服・袴の生徒がいたが、今年は一人もいない。

2016年3月17日木曜日

2016年3月 都立高校卒業式 チラシ撒き報告(その7)

都立高校の卒業式チラシ撒きの報告です。

■3/11 ウ高校定時制

16時50分から18時20分まで、80枚程度でしょうか。
とにかく寒かった!定時制なのでぱらぱらしか生徒は来ず、たまにしか口元動かさないので、おめでとうという言葉もうまく言葉が出ないほどに。
最初は下校時の在校生。18歳選挙のほうを表にして渡そうとするが、95%は受け取らない。声をかけても見向きもしない。この辺りでは進学校かと思うけど、この程度の偏差値レベルの進学校で公務員だとこわっぱ役人になるんだろうけど60歳も上の先輩に何なんだと腹が立つが仕方が無い。それなりに精一杯活動してきた積りだが、こんな世の中しか作れてなく、手渡せない。
一昨年もこの高校で撒いたが、全般的な印象はおとなしくなった感じがする。受け取り率も悪くなって、70から80%程度。それでも全日制よりは良いのだろう。
この学校の、学校自体の態度は、門には卒業式の表示も旗もなし。入った左端に3本ポールがあり、日の丸、都の旗、高校の旗が、それがいずれも古く、雨に濡れぱなし、しかも半旗の位置?で、いかにも常時そのままの感じ?これって普通ですか?どういう意味。
先生は定時制担当の先生が2人、おめでとうと声をかけたり、親に会場を教えている。
こちらには全く対応なし。式は18時からですか?と聞いたら18時30分からですと答えたのみ。最後にこれで失礼しますと挨拶したら、ご苦労様と。回収の箱などもなし。

■3/12 エ高校
 
Mさんと2人で8時から9時半まで150枚ほど撒いた。15分頃副校長の男性が来て「敷地内に入らないでください」と言い、門のそばの掲揚塔に3本の旗を揚げていった。
まずは中央に日の丸左に水道検針の蓋にある都のマークの旗、右には校旗。色彩も大きさもバラバラで校旗だけ十分なのに。
しばらくして男性が「門の前では撒かないでほしい、危ないから」といってきたので「敷地外ですからここで危なくないように配慮していますから敷地外のここで撒きます」と答えて続けた。
ビラは生徒も、保護者もこだわりなく受け取っていた。「卒業生ではありませんので」という子もいたが「未来の卒業生でもOKです。どうぞ」というと「ありがとうございます」と受け取っていた。

■3/13 オ高校

午前7時55分に、正門前に着いたら、すでにKさんがチラシを撒いていました。
校門には、すでに旗竿にさした「日の丸」が左右に1本ずつ取りつけられていました。
また、「(平成27年度) 卒業式 ウ高校)」の看板が、校門に立てかけてありました。
警部担当の教員が2~5名、校門の内外にいましたが、私たちに干渉することはありませんでした。例年なら、1回は登場する校長や副校長は、全く登場せず、チラシにまきに学校として注意はありませんでした。保護者などからの「抗議」もありませんでした。
9時45分までまきました。3人で、250枚弱 配りました。
しかし、チラシの受け取りは、例年以上に悪かったように感じました。教師の受け取りも大変悪い。例年なら比較的受け取りの良かった保護者の受け取りも2~3割でした。
とても気温が低く、正門前は狭く冷たい風が吹き抜ける場所だったので、冷たい風を避けて、校門脇の歩道で配っていたのですが、正門前で配った方が保護者の受け取りはよかったようにも感じました。
 
以前は私服通学だったためか、多くの卒業生の服装はスーツや和装(着物・袴)・ドレスでした。ところが、今年は制服(標準服?)制に変わったのか? スーツや和装(着物・袴)の卒業生もいましたが、制服(?)の卒業生が結構多かったように感じました。不景気の影響かもしれない。

■3/13 井草高校

7時50分頃着くと、校門の横に花屋さんがやってきて聖火台みたいな籠に「生け花」をしていました。聞くと毎年PTAからの要望で出しているとのこと。なかなかいいので、「このような学校は始めて見ました。いいですね。」と言いながら、写真を撮っておきました。なお、しばらくして校門の「生け花」のある側には校旗、他の側には「日の丸」が立てられました。
この学校は制服がないとのことで、男子生徒は背広か羽織袴、女子生徒はほとんど和装、しかも髪や簪、口紅までにぎやかで、「生け花」の前で写真をとっていました。(例年恒例とのことでした)
ビラまきしてまもなくすると副校長が出てきて、「通りが激しいので気を付けてください」とだけ言い、ビラを受け取り帰っていきました。職員も友好的・協力的でした。
生徒のビラの受けとりはあまりよくありませんでしが、保護者は比較的よく受け取ってくれ、一人で186枚撒きました。
追)校門を少し入ったところに
 <ああ井草 我らが青春の灯 ここに燃ゆ>という小さな石碑があったので、それを写真に取らせてもらおうと、職員の方に頼むと、「どうぞどうぞ。中に入って撮って下さい」と言います。そして「この碑文は誰が書かれたのですか」と聞くと、「ここにはかつて定時制高校があったのです。石碑の裏に書いてあります」と言うので、後ろに回ってみると、
<昭和二十三年四月開校以来 三十六年間の歴史を経て 一〇九八名の友が巣立つ 
昭和六十年三月十七日 東京都立井草高等学校 定時制同窓会>と書いてありました。
改めて碑文の意味がよくわかりました。

■3/14日 石神井特別支援学校(田中聡史さん勤務校)

東京は一日中雨降りでした。この日は都立高校の卒業式は行われませんでした。
ただ、「河原井さん・根津さんらの『君が代』解雇をさせない会」による石神井特別支援学校へのビラまきが行われました。(参加者9人)
★ビラのテーマは、<卒業・入学式での「君が代」起立強制は教育と言えるでしょうか>
というものでした。というのも、石神井特別支援学校の卒業式が3月24日にあるので、主に教職員向けにまいたというわけです。
それに対しては、特に管理職が出てくるわけでもなく、教職員もリラックスした対応で
受け取ってくれる方が比較的多かったように思います。
 
ところが、その後、「10・23通達を撤回し、『君が代』起立の職務命令を発出しないことを求める要請書」を持って校長に面会を求め、事務室のところに行くと、校長は出てきません。代わりに副校長が出てきて、「外部の者は入れません」などと言って、彼自身門外に出て、私たちも門外に出されました。そこで彼は、非常に不誠実な対応をした挙句、
「警察を呼ぶ」などと言う始末でした。「要請書」はすでに送ってあったので、私たちは本日はそれ以上追求せず帰りました。
★その後、昼からは7人で同じ「要請書」を持って都教委への要請行動に行きました。
出てきたのは教育情報課の職員2人でした。
「要請書」には、結論として、
 ①都教委はただちに10・23通達を撤回すること。
 ②T校長は、卒業式での「君が代」起立を求める口頭での職務命令を撤回し、以降、文書による職務命令を出さないこと。
 ③来たる3月24日の石神井特別支援学校の卒業式において「君が代」起立をしない教職員を処分しないこと。
が書いてありました。
そうして、参加者から、
 ・最高裁判決に照らし田中さんへの減給処分は違反していること、
 ・本日朝の副校長の不誠実な対応をしたことと都教委の指導について、
 ・国際的に見た日本の「君が代」強制の異常さについて、
などの意見が出されました。
その中で、最後のことについては、「ひのきみ全国ネット」<首都圏>がこの1月30日に発行したパンフレット『共和か死か!~世界国歌の旅』(2015)(アレックス・マーシャル著)の日本部分を訳したものを紹介しました(原文付き)。
すると、その本を都教委では見たことがなかったようなので、そのパンフを2人に渡し、簡単に内容を紹介しました。
そして、「是非、都教委の皆さんもこの本を読んで頂いて、自分たちがやっていることが、いかに国際的に見て異常なことなのかを知って頂きたい。」付け加えました。
(中略  パンフの部分を読みあげる)
2人はパンフをめくりながら真剣に聞いていたようです。そして、教育委員会に報告するということでした。

2016年3月15日火曜日

2016年3月 都立高校卒業式 チラシ撒き報告(その6)

都立高校卒業式でのチラシ撒き報告です。(その6)

■3/12 W高校

7:55~9:25まで、山谷日雇労働組合と東京都地域連合労組の4人でまく。
8:10 副校長出てきて「交通のじゃまにならないように撒いてください。一枚ください。休日返上で、大変ですね。」
8:20 別の教員が出てきて、「もう少し、正門から離れて、脇によって撒いてください。」 
正門前に、3~4人の教員たっている。こちらを監視しているようでもない。自転車の生徒の交通整理、保護者の対応などしている。生徒、教員、保護者、ビラの受け取りは良い。9時半前に300枚撒ききり、ビラまきを終了した。

■3/12 X高校

7:40~9:00まで撒きました。3月11日には福島・郡山での原発反対行動に参加したが、すぐ帰ってきてのビラまきでした。手元にあったのは150枚弱なので、9:00でなくなってしまいました。
早くから撒いたため教職員半分弱、在校生はほとんど全部・卒業生半分ぐらいに撒きました。保護者には撒けませんでした。
妨害まったくなし。3人の教員が門にいましたが、「お前は受け取らないのか」と3人組同士で冗談を言ったりしていたみたいです。
18歳問題は職場で話されているのかなと思いました。

■3/12 Y高校

元教員と市民の合計4人で行いました。とにかく寒い朝で、Hさんは震えていました。
この高校は京王線の最寄駅から、学校に通じる通学路を歩いていきます。そこで、この通学路の入り口でビラをまきました。ちょうどコンビニがあり、トイレに都合がよいという条件もありました。
生徒の受け取りは極めて悪いものでした。学校で、受け取らないように指導がされていたのではないかと思われるほどでした。
保護者の方は、半分以上が受け取りました。途中、男性の保護者が戻ってきて、ビラを返しにきました。その時の言葉が「お前ら日本人か!」でした。
公安も来なかったようで無事終わりました。
100枚以上は配布できましたが、生徒の受け取りが悪かった結果です。

 ■3/12 Z高校 根津公子さんからの報告です

ここは毎年撒いている学校。Sさんと2人で8時から9時半まで撒いた。8時20分頃だっただろうか、副校長を名乗る男性が来て、「今日は卒業式ですから、ここでチラシをまかないでください。お願いです。」と言う。
「卒業式だから来たのですよ」「ここは公道、あなたが私たちにお願いや指示できることではないですよ」「あなたの言ったことは日本国憲法の表現の自由に違反します。」と2人で言うと、 「わかりました」と言うので、私たちは「そのお願いを撤回しますか」と畳みかけるた。「撤回します」と副校長。
しかし、続けてまた、「9時過ぎるとここ(歩道を指して)は混雑するので、気を付けてください」と言う。
「私たちがそんなに常識がないように見えますか」「気を付けるのは当たり前でしょう」と私たちが返答すると、「そんなふうには思っていません。わかりました。」と言うので、
「では、これも撤回しますか」とさらに畳みかけた。副校長は「撤回します」。
「ちらしを読まれますか」と聞くと、「はい」と言って手を出したので、手渡したら、そこでチラシに目をやったので、「チラシに対しご意見があれば伺いますよ」「議論しましょうか」と声をかけたら、「いや、いいです」と言い、一礼して校舎に戻っていった。
生徒たちのチラシの受け取りはよくはないが、悪くもない。保護者は受け取る人のかなりが、学校の配布物と勘違いしているようだった。280枚ほど撒けた。

この学校のチラシまきに来て実にうれしいことがあった。
「根津先生ですよね」と声をかけられた。

長年の習慣で、教え子が保護者になっている?と思いながら、その方の目をじっとのぞき込んだ。
その方は、私が定年退職するまでの3年間働いたあきる野学園の卒業生の保護者で、今日はその下のお子さんの卒業式に来られたという。
私が停職中、学校前に立っていたこと(停職出勤)も見かけておられて、「話をしたかった。でも、特別支援学校は子どもを人質に取られているようで、それもできなくて。先生の授業は楽しい授業だと聞いていました。うちの子どもも先生に教えていただきたかった。
まさか、ここでお会いできるとは。お元気でよかったです。」と言われた。
「君が代」不起立を含む私の仕事をこんなふうに思ってくださる保護者の声を、しみじみとありがたく思う。

 ■3/12 ア高校

 チラシ撒きは2人で行いました。
女子はきれいな着物と袴、男子もかなりおしゃれです。
途中副校長が出てきた、「高校の敷地内でまかないでくれ、生徒にはまかないでくれ」とつげにきました。「私の息子がお世話になった地元のものです」というと、そそくさと引き上げてしましました。
校門前が交通で危険なため、2人の指導教諭が出ていましたが、「互いにご苦労様」と和気あいあいとまき続けることができました。
卒業生の受け取りは20人に一人くらい、在校生はさらに悪い。校門の中にビラ回収箱がおかれ、受け取るなという指導がなされているかもしれません。
保護者には最後までまき続け、計150枚ぐらいでした。

■ 3/12 イ高校

 すでに「卒業証書授与式」の看板が出されていた。出入りはほぼここに絞られているようだった。
 7時55分開始。既に生徒がちらほら来はじめている。
 8時5分、割合年配の女性の教員(役職等は確認していない)一名が来て、「敷地内では撒かないでください」と言いつつ「どこまで(が敷地)だったかな…」と自分で首をかしげている。
 8時15~20分頃、二名の教員(男女各一)が、門付近で「日の丸」設置作業。「日の丸」の上に付いている金色の玉が落下してパリン?と割れるアクシデントが発生。こちらはフムフムと横目で眺めながらビラまきを続行。そのうち、教員らは、新しい金色の玉を付けた「日の丸」(別の旗?)を改めて持って来る。そんなにいくつもあるのかとゾッとする。
 8時30分~9時ぐらいが生徒の登校ピーク。徒歩で、自転車で。人数まとまって通るときはまず取らない。皆制服で、特に華美な服装の生徒はいない。パラパラと続いて来るときはやはり最初の一人が取るかどうかに影響されている。こちらは「『日の丸、君が代』の強制に反対し、戦争に反対しています」と言いながら撒いているが、生徒たちがどこまでピンときて受け取っているのか、表情ではさっぱりわからない。 
 9時前後から、保護者の数も増えてくる。この頃だったか、一人の男子生徒が、「これは政治活動だ、ここは卒業式の場なんだから帰れよ」と言って、こちらの肩を小突いてきた。軽く抗議したがさっさと行ってしまう。その態度こそ戦争を進めるんだとか言ってやった方がよかったかなあ?周りには教員も保護者たちもいたが、皆何の反応も見せず知らんぷりである。
 そのうち、保護者(男性)が、「それでも日本人か」と言いながら通りすぎていく。受け取ってから「なんで反対するんだ?」と不思議そうにつぶやく保護者(男性)も。9時半頃になると、ほとんどが保護者の駆け込みとなってくる。しかし案外、この最後の時間帯に慌てて来る(仕事に生活に忙しい?)人たちが、例年、よく受け取るという経験があるので、今年もそうした。たまに共感的な反応もある。10時、教員が門を閉める。こちらも終わろうかと思ったが、駅方向を見渡すとまだ数人の人影がこちらに向かって来る。10時5分まで粘り、遅く来た生徒にも渡し、終了。100枚少し越えるぐらいを撒いた。

2016年3月14日月曜日

2016年3月 都立高校卒業式 チラシ撒き報告(その5)

都立高校の卒業式へのチラシ撒きは続けられています。その様子について、報告のあったところをアップします。

3/11 板橋高校

板橋高校は、13年前「10・23通達」後、最初の卒業式で、生徒の9割が着席して、来賓の元教諭が威力業務妨害罪で起訴された高校です。
5年前の卒業式も、3月11日の金曜日でした。
その日の午後にものすごい揺れが来て、東日本大震災が起こりました。
交通機関がすべてストップしてしまい、翌日以降の都立高の卒業式に、日程変更など大幅な影響が出ました。
あの災害から私たちは何を学んだのでしょうか。上からお仕着せの防災教育ではなく、どうすれば未然に大きな災害を防ぐことが出来るのか、原子力発電は必要なのか、安全なエネルギーとは何か、学校でしっかり学習して欲しいものです。

板橋高校では、毎年、「包囲ネット」と「学校と地域をむすぶ板橋の会」の2つの団体が各々のチラシを配布してきましたが、今年はそれに加えて、地元「9条の会」の方が、憲法を抜き書きして小さく折りたたんだリーフレットを配ったので3種類のチラシ。しかも、9条の会の配り手はどんどん増えて、3団体合計で最大13人が並んだので、どれかのチラシを受け取らない人はいないくらいでした。
学校側も、今年は校門の外に、副校長を先頭に米国出身の若い女性ALTや教員、指導主事らしき人など5人が、生徒を迎え入れるためか、警備のためか、出てきて、開式直前まで「おめでとう」を連呼していたので、霧雨の寒い朝でしたが学校前の歩道は寒さも吹っ飛びそうな賑わいでした。
「18歳から選挙権があります」「立派な主権者になるためしっかり勉強しましょう」などの言葉には生徒の反応が良かったです。

板橋高校は校舎改築のため、1月に旧校舎を取り壊したようで、最初、いつもの正門前に行ったら、校舎が跡形もなく消えていたのでビックリしました。
そこから70mほど先に東門と仮校舎があって、そこでチラシを撒きました。体育館はまだ残っていて、今年の卒業式もそこで行われるそうです。
13年前、着席した生徒たちは、土屋都議(当時)や校長から「立て」「歌え」と罵声を浴びせられても動ぜず、最後は「旅立ちの歌」を合唱して感動的に巣立っていきました。
今年も、会場には「旅立ちの歌」が響いたのでしょうか。

■3/11 U高校

8時過ぎ~9時20分頃まで。2名で、220枚程度撒きました。
8時過ぎ、校門前に到着。小雨の降る中、看板もないのできょろきょろすると離れた場所のポールに日の丸と後2つの旗が半旗で掲げられていた。半旗の下で卒業式をやるのかなあと思い、登校中の生徒に「今日、卒業式?」と聞くと「はい」と返事。
安心してチラシを配り始める。最初に受け取ってくれたのは、教員(職員?)で「ご苦労さまです。今年は一人ですか?」と聞かれる。「後からきます」と答えて、次々に登校する生徒達に配る。
ばらばら歩いてくる生徒達はたいてい取ってくれるが、固まってくる生徒達の受け取りは悪い。(絶対受け取らないという頑なな感じではなかったが)
8時半すぎ門柱に卒業式の立て看板を取り付けに来るが、チラシをまいている私たちには何も言わない。その後もう1名背広にネクタイ姿の人もやってくるがやはりこちらを見もしない。
生徒達が来なくなった頃、別の職員2名が校門の内側に立って車のチェックをしていたが私たちが目の前でチラシを配っても何も言わない。保護者達の受け取りはよい。
その途中で丸められたチラシ数枚を別の職員が私たちに渡して「処分して下さい」という。
ということは、他のチラシは捨てられてなかったのだろうか?と思う。こんなことは初めて。9時20分頃、持ってきたチラシはぜんぶ配り終わったので、終了する。

■3/11 V高校

7時55分頃から一人でまき始めました。すると、二人の女性(教員?)が<大きな「日の丸」>を校門の両側に立てました。私が「まるで戦前みたいだな」と言うと、何も言わず校舎の方へ帰っていきました。よく見ると、それは「半旗」になっていました。
(3・11ということで都教委が指示した?)あまりにも仰々しいので写真に撮っておきました。



しばらくすると、副校長が主幹教諭(先ほどの女性の一人)とやってきて、「もう少しあっちに行ってくれ」と言うので、「ここは公道ですよ」と答えると、「警察に連絡します」と言って校舎の方に向かいました。そこで、こちらが少し大きな声で、「そんなことをする学校はない。そんなことをして恥ずかしくないのか。」と批判しました。
すると登校してきてそれを聞いていた女子生徒がビラを受け取りました。
また、その後、やってきた教員に、「こんなに大きな日の丸を二本も門に立て、先ほどは副校長が警察に連絡するなどと言ってきた。」と話したら、「そうなんです。バリバリです。」と言いながらビラを受け取って行きました。
他にも、「ご苦労様」と言ってビラを受け取った教員も何人かいました。
生徒たちは、恥ずかしそうにしていて、ビラの受け取りはあまりよくありませんでした。
しばらくすると、どうやらPTA役員らしき人がやってきて、大きな声で「どけ、出ていけっ!」と私を怒鳴りました。そこには警備で立っている教員や登校してくる生徒、保護者も結構いました。
そこで、「あなたの言っていることは憲法違反だ!ビラを撒くのは国民の権利だ!」とこちらも大声を上げると突然静かになり、「騒がないでください・・」と言って中に入っていきました。
その後、学校パトロール隊(?)のような男性が現れました。前にも会った方で「退職後このような仕事をしている」ということでした。
「前回は若い警察が来ていたけど?」と聞くので、「副校長が警察に言いつけると言っていたけど来ませんね。あなたがその代わりに来たのですか。」と言うと、「いやいやそんなことはない。卒業式が混乱しないようにというので来ている」と言うので、その方と雑談しながらビラまきを最後(9時55分)までやりました。門の中の警備の教員たちは我々の方を見て笑っていました。
結局、ビラは230枚まきました。

2016年3月13日日曜日

2016年3月 都立高校卒業式 チラシ撒き報告(その4)

都立高校卒業式のチラシ撒き報告です。(その4)

■  3/9 Q高校

若い教員がチラシを受け取りそうになって、「何ですか、これは?」と聞いてきたので、「卒業式の『君が代』斉唱に反対して、立たなかったために処分された先生たちを支援して、卒業生や先生、保護者にこうして撒いているのです」「チラシを読めばわかりますから」という。
その教員は「支援?」と言い、「いりません」という。私が「そんなこと言わずに読んでください」というと、「こういうことをするのに許可は取っているんですか」という。「許可はいりません。ここは公道ではから」というと、そのまま校内に入って行ってしまった。
要するに、その教員は本当に「10.23通達」を知らない。
教員一人が生徒に「おはよう」挨拶をし始めた。そのあと、女性の副校長が出てきて、「自転車の生徒にはまかなで、危ないから」と言った。「ハイ、注意して撒いていますから」と答える。
生徒はほとんどチラシを受け取った。教員の受け取りはまあまあ。
副校長はチラシを受け取った生徒に「チラシはちゃんと始末してね。ごみ箱に入れるとか」と言うので、私は「チラシは捨てないで読んでください」と言い、「先生、ごみ箱に捨ててなんていうのはひどいじゃないですか」というと「捨てろとは言ってない。最後はごみ箱に入れて、そこいら辺に置くな、ということですよ」という。私は「先生、こういうのが政治教育なんですよ」と言う。
8時30分前に「校長ですが、くれぐれも生徒に撒かないでください」と言ってきた。
8時30分に校門に「卒業証書授与式」の看板を出す。その後しばらくして、ポールに「日の丸」、都旗、校旗をあげた。
保護者はほとんど受け取った。保護者はほとんど入ったようなので9時50分にやめる。約200枚まいた。

■3/9 戸山高校

・朝8時スタート、9時半終了で、2人で191枚。
・受取は、卒業生は3割程度、保護者が5割、在校生はほぼゼロでした。いままでやっていた板橋区の高校と比較するとずいぶん悪かったです。その高校では、とくに保護者はほぼ全員受け取ってくれていました。まあ、世の中ビラを受け取らないことが定着してしまったのでその反映だろうと思います。(しかしそろそろアピール方法について対策は考えほうがよいかもしれませんね。横断幕を掲げるとか)
・卒業生の服装は、女性は大半がオレンジやピンクの和服、男性も3割くらいが緑やグレーの羽織袴だったのではないかと思います。その他の男性はスーツ姿でした。いままで撒いていた板橋区の高校ではそういうことはありませんでした。ずっと前、練馬区の高校で、和服も含めて仮装姿の卒業生が多いところがありました。
・学校の対応は、管理職と思われる人がもう一人の撒き手に、一度だけ、「敷地には入らないように」「できればビラは撒かないでほしい」と言ってきたそうです。もちろん気にせず敷地外で撒きました。
・この学校にはいつも公安が来ます。明治通りをはさんで50mほど離れたところに駐車していた車が公安のものではないかと思われます。
 ・いっぽう、敷地ではあるものの校門の外に、教員が5人もいたのには驚きました。この学校は、卒業生が列をつくって校門前で記念撮影をしていたので、整理や受付のような意味もあったのかもしれませんが。


    
付)戸山高校でかつてPTAのビラまきをやっていた人に聞いてみました。2004年~2007年まではやっていたとのことでした。
この方は05年と07年がお子さんの卒業式で、レンタル、着付け、美容院、写真で10万ほどかかったので、「確かに裕福でなければ無理でしょう」とのことでした。
 
■3/9 R高校

2人で撒きました。門が2つあるので、分担して、8時からビラが無くなる10時前まで。280枚ぐらい。
まず副校長なるもの(女性)が出てきました。敷地の端に置いた私のバックを見て、何か言おうとしたので、「小さいことに拘ると大きい教育は出来ませんよと」言うと、どけてくれと最後まで言いたそうな目線をバックに向けていましたが、言わずに帰りました。
8時半までの先生は来る人が少なく、生徒と比較して態度が良くない人も少なくない。
生徒も保護者も「おめでとうございます」と言って渡すと「有難うございます」と返しながら受け取る人が9。2~3人で一緒に来る生徒も少なくないので、人数分まとめて渡して「分けてね」と言うと「ハイ」という生徒ばかり。
全日制でこんな学校は私は初めて。3年前だったか、中高一貫のO高校とは雲泥の差。
この差は何なのでしょう?この学校では和服・袴とか派手な格好した生徒は皆無だった。

■3/9 S高校

教頭がすぐ出てきて「敷地内で撒くな」「子どもに撒くな!」というので、「道路で撒くのは自由、子どもとはなんだ! 生徒に配るなというのは18歳問題を妨害する事! 恥を知れ! 教師の風上にも置けない」というと、後ろの玄関に下がり、生徒からチラシを取りあげる行為をする。「ビラを読む自由を!」というとゴミ箱を持って出てくる。
この過程で、やり取りを聞いていた女子卒業生が、戻ってきて、ビラをもらいに来た。嬉しい。
結局、2度出てきたが、教頭引っ込む。かわりに玄関に3人の職員が立つ。ゴミ箱をおいたので、「ビラをごみにするな!ちゃんと読ませて」というと、撤去。
生徒の半分ぐらいに140枚ぐらい撒きました。
18歳選挙権というのは、政治参加ができる、意見を持つ、発言できる行動できるということ。これを弾圧して選挙権・投票行使にきり縮めることはあり得ないこと、許されないことです。 (文科省の指導資料には地公はじめ、教員への制限・罰則が多すぎます!)

■3/9 T高校

8時~9時50分まで撒く。枚数:約320枚 参加者:4名、弁護士1名、
概況:撒きはじめから、校長を名乗る教員が、正門の前に仁王立ちで、 何かと文句を付けて来る。曰わく「生徒に配るな、止めてくれませんか、帰ってほしい」などなど。生徒に対しては、「いいよ受け取らなくて」と指示を出す始末。
当方の弁護士が、生徒には受け取る権利がある、というと、私はお願いしてるだけ、と弁解していた。
この校長は細かい人らしく、当方が植垣の縁でビラを二つ折りしていたら、「その縁も学校内なのでやめてほしい」と言って来た。これは初めての経験だった。
また、脇に立っていた副校長は、校長がいなくなると、弁護士と話を始めていたが、最近まで都高教に属していたそうだ。
生徒、保護者ともビラ受取はかなり好く、クレームを付けて来る保護者もいなかった。
毎年、必ずしも生徒の受取はよくはなかったが、今年は好調で、早々と300枚を超えることができた。

2016年3月12日土曜日

2016年3月 都立高校卒業式 チラシ撒き報告(その3)

都立高校の卒業式でのチラシ撒きの様子の報告をアップします。(その3)します

■3/8 L高校

地域の人たちも含めて撒きました。校長が出てきて、「交通のじゃまするな」「学校の敷地内に入るな」(道路の端を指しているようだが)の注意を一人一人に言いに来た。
校門の中で教員がビラ回収のビニールをもって生徒からビラを回収している。ひどいはなしだ。
例年、同じ顔の公安が2名来るが、今回は1名だけであった。この小太りの公安が私に近寄ってきて「毎年、大変だね」といって、どこかへ行ってしまった。写真をパチパチとったり、帰りのあとをつけられたりしたしたこともあるが、もう例年どおりだから「いいんじゃない」ということなのか? しばらくしていなくなった。
地域の人の中に「昨年よりも受け取りが悪い」という人もいたが、私は例年どおりの受け取りであるように思いました。全体で、300枚ほどを配布しました。

■3/8 M高校

8時から10時まで。大田市民の会の3名一緒に4名で撒く。監視のための弁護士も1名ついた。
副校長はわりとおだやかに、型通りの通告をしただけだったが、むしろ教員の中から、許可をとっているのかなどど、難癖をつけるものがでた。
教員、生徒のうけとり状況はよくない。学校の管理体制の進行を思わせる。保護者の受け取りは良好。全部で180枚程度はまいた。

■ 3/8 N高校

8時に校門前に着くと、教職員と生徒が卒業式の看板を門に取り付けていた。
8時8分に校長が出勤してきて、「生徒には渡さないように。生徒には渡さないで」と言って校門の中に入っていった。
生徒は自転車通学が圧倒的に多かった。生徒たちの多くは別の門から入っていくのでチラシは渡せなかった。校門から入る生徒はほとんど受け取った。保護者も受け取った。教職員の受け取りはよくない。
校門のところにいた教員2人はチラシ撒きを見張っているようだった。チラシを受け取らなかったので、「チラシくらい受け取ったらどうですか」というと「受け取るかどうかは自由だ」と言った。学校について聞いても、「そんなことを答える義務はない」など言っていた。
生徒がチラシを受け取ると「そのまま行っていいんだよ」と言うので、私が「先生、取るななんいうのはおかしいでしょう」と言うと、「取るなんて言ってない。そのまま通り過ぎていいんだと言ったんだ」なんて言う。私「それは詭弁でしょう。取る取らないは生徒の自由でしょ」と言う。
この教員は「正門前で撒くな!警察を呼ぶぞ」などともいった。
教職員が玄関前にたくさん立っていたが、それは生徒たちの服装を点検するため。男子生徒の髪の毛の色、長さなどをチェックしていた。教職員の点検基準に合わない生徒たちは、学校から追い返されていた。「必ず戻って来いよ」と言われている生徒と「明日、登校しろよ」などと言われている生徒がいた。点検する教職員は結構「楽しそうに」やっているように見えた。
私が見たところ、髪の毛のチェックに引っかかった生徒はそんなに気にするほどの色とか長さではなかったように思えた。そういうことをチェックするのはその高校の決まりだろうが、他の学校ではもっとすごい生徒もいるし、濃い化粧をしている女子生徒もいる。
もっと言えば、例えば都立西高の生徒たちは男子生徒も髪型を変えてセットしてきたり、女子生徒たちは華やかに着飾っている。こうした人たちがチェックを受けないのだから、髪の毛のチェックを厳密にするのもどうかと思う。
髪を染めた生徒たちは卒業式に参加したいと思って来たのだ。ともかく、卒業式の思い出づくりに来たのだ。高校の卒業式の思い出は後からとても貴重になる。高校の教職員はもっとその気持ちを汲み取ってやれないのか。
以前、他の高校の卒業式では、先生が茶髪の生徒に黒のスプレーをかけてやっていた。それでいいのではないか。家に帰れなんて言わずに、教員室かなんかで、生徒の髪を切ってやったどうなんだろう。保護者では女性も男性でも茶髪の人はいる。帰れとは言わないだろう。

■3/8 O高校

7時50分から9時30分  3人で撒いた。ビラは220枚くらい。始めると直ぐに副校長が「敷地…」と言いにきたので「大丈夫ですよ、ここで撒きますから」と遮ると直ぐに引っ込んだ。8時過ぎて校長が出勤し3人にそれぞれ「生徒に撒かないでくれ」「保護者に撒かないでくれ」と語気強く言ってきたが、無視して撒き続けた。
校門に立て看と日の丸が設置された。
教職員の受け取りはよかった。生徒たちは7割方自転車で登校するので、タイミング良く渡たさないと素通りされ、数はあまり入らなかった。保護者の受け取りは良かった。見えるところでのビラの回収はなかった。

■3/8 P高校
学校側からは、副校長?が、8時ちょっと前に一瞬現れて、門の内側(5mくらい離れたところ)から、敷地の境界線あたりを指差し、「敷地内に入らないように」と短く言って消えてしまいました。校門内側にいた2人の教員もただ静かに見ておりました。嫌がらせや批判は教員からも親からも一切ありませんでした。全く平穏のうちに無事終了しました。
40~50歳の保護者?(先生?)に「今はこういうことが大切なんですよね。ごくろうさま」と言われました。うれしくなってしまいました。
10時少し前に、教員らしき3人が門のところでエプロンを着たりしていましたが、「国歌」斉唱の時刻に合わせて自転車の整理でもするのかな?と思いました。
また、見えるところには日の丸はありませんでした。子供達は大人しく、素直な感じでした。

2016年3月10日木曜日

2016年3月 都立高校卒業式 チラシ撒き(その2)

都立高校卒業式でのチラシ撒きの報告

■3/4 G高校

7時50分から9時50分  3人で撒いた。ビラは180枚くらい。
始めると直ぐに教員が出てきて「敷地内に入らないでください」「無理強いはしないでください」と言って、逃げるように校内に入っていった。
日の丸は校門ではなく、校内の受付のある玄関入り口の太い柱にくくりつけていた。2年前は校門だったと記憶しているが。校門のところは卒業式の立て看のみ。
教職員は受け取らないで素通りする人が多かった。
生徒たちは、1/3程度か。「読んで考えてみて」に「わかった」と答える子も。
保護者の受け取りはよかった。見えるところではビラの回収はしていなかった。

■3/5 H高校

午前8時20分から9時50分まで、1人で撒いたが、入り口が狭いので能率が良い。
生徒の受け取りは2人に一人くらい。あまりよくはない。
9時少し前に副校長(体育)が出てきて、敷地に入るな、と例によっての通告。しばらくたつともう一度きて、少し離れろ、という。どうしてだ、公道だぞ、というと、学校の看板が隠れる、という。50センチばかり移動すると、それを確認して戻る。
しだらくたつとまた来て、同じことを言う。教科は何だ、と聞くと、体育だ、という答え。
自分もこの学校で教員をやってた、というと、先輩たちがビラまきやってるのは知ってるという。
今の学校はたいへんだな、オリンピック教育に年35時間も何をやるのだ、ときくと、ノーコメント。
保護者に対しては順調に渡せた。

■3/5 I高校

時間:8時~10時。大田区民の会の2人で、約320枚まく。
概況:教員、生徒、保護者いずれも受取よし。保護者で返却してきたのが1、2件あり。
副校長が出て来て、ビラを要求し、交通の邪魔にならないようにとのこと。また、ゴミ箱を出して来て、生徒に捨てるように促していたが、捨てる者はあまりいなかった。「日の丸」が「3本ポ-ル」のほかに、正門の両側にも掲げられていた。

■3/5 J高校
時間:8時~9時55分。大田区民の会の4名で撒く。321枚。
概況:国旗は「3本ポ-ル」のみ。ビラ配布、前半は生徒中心だが、受取はよくない。後半の保護者は、ほぼ受け取っていた。
今年は配布者に文句を言う者はおらず。8時45分過ぎに、副校長が出て来て、 お愛想のにこにこ顔で「今年もいつもの通りですので、よろしくお願いします」とのこと。具体的に、「敷地に入るな、生徒に配るな」との発言もなし。こちら側への対応は、これ1回のみ。女子は和服正装が目に付いた。

■ 3/5 K高校

東京・山谷日雇労働組合の5人で行ないました。
正門と、自転車通学の生徒、徒歩の生徒が多く使う通用門の二ヶ所で行ないました。
管理者が「敷地内で撒かないで」「自転車通学の生徒に撒くときは注意して」と言ってきましたが、それ以上の規制・介入はありませんでした。
「スクールサポーター」という腕章をつけた私服の警官が一名ウロウロしていました。
ビラの受け取りは、生徒、教師、父兄とも良かったです。8割~9割は受け取っていたと思います。比較的若い教師の受け取りが悪かったように思います。

2016年3月9日水曜日

2016年3月 都立高校卒業式 チラシ撒き報告

■3月2日(水)から、都立高校の卒業式が始まりました。都教委包囲ネットは今年も「卒業式 高校正門前チラシ撒き」に取り組みました。順次、報告があったところの様子を報告します。

■3/4 A高校

8時少し前から9時55分まで、2人で撒く。
教職員と生徒の受け取りはあまりよくない。自転車通学の生徒には撒けなかった。
8時過ぎに出勤してきた校長はチラシを受け取りながら「敷地内に入らないように」と言った。8時10分頃、副校長が出てきた。チラシを渡すと受け取り、手にしていたファイルに挟み込んだ。副校長が一人で、校門に「平成27年度卒業式」の看板を出す。
副校長は自転車通学の生徒に邪魔だから、端の方で撒いてと言ってきた。
8時30分頃、校長と二人で、門の前で撒くな、あっちに行ってと言ってきた。
副校長はチラシを受け取った生徒に対して「ちらかさないように」といちいち言っていた。ちらかすとはいったいどういうことを指しているのか、生徒はそこらへんに捨てるという意味なのか。そこらへんに捨てるのは普段、学校がなにも言わないからで、今日ばかり「ちらかさないで」と言ったってしょうがないんじゃないか。そうでなければ、生徒への威圧だ。
11時を過ぎてから、副校長は「ビラは生徒からもらったから返す」と言ってきた。なんたる副校長か。そういう態度は都教委向けか。その心理はどんなものか。なんか情けなく、教育はこうして堕落していくと思った。戦争への道はこうして掃き清められると思った。
校長は安倍首相が「任期中に憲法を改正する」という時代に、卒業生にどんな話をするのか。ききたいものだ。
保護者が一人、「これは学校が作ったものか。そうでないならいらない」と言って返してきた。

■ 3/4 西高校

(ここは昨年12月14日、『高校生のみなさんへのメッセージ 民主主義って何だ?これだ!』というビラをまいた際、社会科の教員が「自分たちが政治教育をやっているからビラはまかないでくれ」と言ってきた高校です。)
「杉並1000人委員会」の仲間が2人ビラまきに協力して下さり、3人で200余枚まきました。
ここは進学校で、生徒たちは(特に女子生徒)は殆ど華やかな和服姿でやってきました。
一緒にビラを撒いてくれた、かつてこの学校を卒業した方は、自分たちの時代との変わりように、「ちゃらちゃらして気分が悪かった」と言っていました。
学校側の対応は、警備の教員が3人、「交通量が多く危ないから、門から少し離れたところでまいてくれ」「静かな卒業式をやりたいから止めてくれ」などと言ってきました。
その後副校長が出てきて、「敷地に入らないで下さい。交通事故が起きないよう気を付けてください。」と言ってきました。
そこで、「この学校では政治教育が行われているようですね。」と言うと、「そうですやっています」と言うので、「この学校はリベラルな学校だと聞きました。このビラまきも政治教育です。」と答えておきました。
卒業生は「8クラス」と言うことでしたから320人前後だと思います。進学校としては比較的ビラの受け取りはよかったと思います。
例年、管理職たちは、「生徒にはまかないでください」と言ってきましたが、それでは、あまりにも露骨に生徒に対する言論統制が明らかになると思ったのか、今年から「18歳選挙権」になるためか、2校ともそういうことは言いませんでした。
しかし、生徒たちから政治を遠ざけようとしている姿勢は相変わらずでした。

■3/4(金) B高校

大田市民の会のメンバーと4人で配布。8時から9時50分まで。
校長と副校長、生徒指導担当者が出てきて、敷地に入るなと通告。それだけを言い残して、再びは現れず。ビラ用の箱も用意せず、淡々としたもの。
ただし、生徒の受け取りはあまりよくない。とくに自転車利用者が多くて手渡すのにひと苦労。保護者の受け取りは良好。
来賓と思わしき人物(中年男性)が出できて、迷惑だから撒くな、戦争になんかなりはしない、でたらめ書くな、とひとしきり。
適当にやり過ごしていると、そのうち引っ込む。約300枚は撒けた。

■3/5 C高校

8時過ぎから10時前まで、ひとりで撒く。約200枚。
生徒は自転車通学が多く、自転車の生徒にはなかなか渡せなかった。
8時20分頃、副校長と校長が来て、門の真ん前では撒かないで、端の方で撒いてくださいと言う。
門を入ったところに、椅子の上に段ボールの箱を置く。段ボールには「いらないものはこの中に入れてください」と書いた紙がはってあった。
この学校は、いままでは「警備」の先生が多かったが、今年は2人だった。
チラシを受け取った男性の保護者が「どういう団体か」と聞いてきた。チラシの裏も見て、「非正規労働か。いろんなことが書いてあるんだな」と言って学校に入って行った。
学校の前の道を通る人にも渡す。わりとよく受け取ってくれる。
この学校にはいつも警察が来ていたが、今年はみえる範囲にはいなかった。

■3/5 D高校

8時前に正門前に行くと、すでに「学校と地域を結ぶ板橋の会」の方が1人でビラまきを始めていました。その後すぐにHさんが到着して2人で包囲ネットのビラを配りはじめると、間もなく板橋の会も2名体制になり、総勢4名で言葉を交わしながら10時前までビラまきを続けました。
今回も8時過ぎに管理職らしき教員が出てきて、「上の方(校長というより都教委というニュアンスでした)から生徒にはまかないでくれと伝えるように言われています」「敷地内には入らないでください」と声をかけてきましたが、笑顔を浮かべながらの穏やかな物言いで、接触してきたのはその1回だけでした(ただし、Hさんは出勤してきた教職員から「敷地内に入ったら警察に通報する」と言われたそうです)。
式の準備ものんびりしたもので、私が着いたときには正門に日の丸だけが掲げられており8時半近くになってから少し離れた別の門の脇に「卒業証書授与式」という看板が取り付けられました(それにしても、なぜ、そしていつ頃から、「卒業式」はでなく、こんな持って回った表現をするようになったのでしょうか?)。保護者を受け付けるテーブルが用意されたのはさらにその後で、テーブルの横にはゴミ箱が置かれましたが、(ずっと見ていたわけではありませんが)そこにビラを捨てる人はほとんどいないようでした。
ビラの受け取りはまずまずで、卒業生が半分程度、保護者は8割くらいだったでしょうか。

■3/5 E高校

午前8時3分から9時50分まで、2人で正門と通用門に分かれてまきました。正門前に到着した8時3分には、正門横校労の掲揚台に3つの旗が揚がっていました。(日の丸・都旗・校旗)
8時10分に、副校長と名乗った男性が出てきて、「敷地内には入らないようにして下さい。
生徒の登校がスムーズにいくようにして下さい。」と軽く言ってきたので、「わかってますよ」と答えていると、すぐ校内に入っていきました。
その後、職員によって校門に、「都立忍岡高校 卒業証書授与式」の看板がつけられました。
校門前には9時半すぎまで、4~5人の職員がいましたが、チラシまきに干渉するようなことはありませんでした。チラシ回収箱を出すこともありませんでした。(以前は校門近くの校舎内に、段ボール箱をおいていた時もあった。)
チラシの受け取りは、「おはようございます」・「おめでとうございます。」といいながら渡すと、生徒も保護者・教員もよく受け取ってくれ、持って行った350枚が9時50分になくなった。 中には、「大丈夫です!」といって受け取らない生徒や手を軽く振ったり・頑なに手を握りしめて通り過ぎる保護者や教員もいましたが、他校に比べると少ないと思います。
母親と思われる1人だけ、チラシを見るなり、「こんな日に、くらい内容のチラシをまかないで」と小さめの声だけれど抗議してきましたが、連れ合いと思われる男の人が止めて、中に入っていきました。こわばった顔で受け取りを拒否する人も数人いました。
おおむね穏やかな雰囲気で、チラシの受け取りもいい学校でした。

■ 3/5 F高校

8時5分過ぎに行くと、校門に日の丸と校旗、卒業証書授与式の立て看板。
大規模団地の奥深くにあって、自転車通学が多いので極めてまきにくいところです。小さな学校で、早くからPTAの女性たちが次々と手伝いに来て、駐車場所の案内に立つ等、和気あいあいの雰囲気。
数少ない徒歩通学の生徒の半数くらいは受け取ってくれたように思います。全員が制服で、お行儀がよい感じ。自転車でも受け取ること人もいるし、教室の窓から見ている生徒もいる。
「18歳、選挙権だね。自分の思ったことはこうやって人に伝えられるよ。選挙の1票にまけないよ、ビラまきって」とか話しかけると、たちどまって聞いてくれる人もいる。
なかに「大丈夫です」とはっきり断る人がいると、これがまたうれしくて「ねえ、ねえ、教えて。何がどうして『大丈夫』なの」と話しかけると、困ったような顔で受け取る人も。
教職員もうけとりはよく、なかには「ご苦労様」と。
しばらくして式服を着た人が「副校長ですが」と。
祝意を述べて挨拶の後「敷地には入りません。事故がないよう気をつけてます」と一方的にこちらが言うのを「ハイ、ハイ」聞いて、「ビラを一枚いただけますか」とのことなので渡し、会釈をかわして、これでオシマイ。
その後、平服の男性が出て来たので身構えましたが「校長です」とのことなので、またこちらがまくしたて、あちらは「はい、はい」でおしまい。ビラ回収用の箱もなし。
昨年は一人突出して文句を付けに来た教員がいましたが、今年はその姿もなし。警備の教員も穏やか、にこやか。
「保護者」さんたちも受け取り良好。「3年間、いや10年間、ご苦労様でした」と声をかけ、笑顔を返してくれる人が多い。

2016年3月8日火曜日

都立高校卒業式 「君が代」不起立者が事情聴取される

  ◆卒業式で起立せず不服従を貫く―都教委、事情聴取を強行

■3月2日から始まった卒業式で、すでに複数名の「君が代」不起立者が出ています。都教委は事情聴取なるものを強行しています。
被処分者の会の近藤徹さんの報告です。

●3月2日に都教委が不「起立者」を事情聴取

10・23通達から13回目の卒業式が各都立高校で行われています。
この中で、「君が代」斉唱時に起立せず、違憲違法な職務命令に従わなかった複数の教員に対して、都教委は3月8日午前、「服務事故」と決めつけ、「事情聴取」を強行しました。
前号で既報の通り、被処分者の会は、1月26日の都教委要請行動で、「校長の職務命令を発出しないこと」「都教育庁関係部署・・・の責任ある職員と被処分者の会・同弁護団との話し合いの場を早期に設定すること」等々を要求していましたが、誠意ある回答もせずに、職務命令に不服従を貫いた教員に対して、ひたすら処分を前提に「事情聴取」をするために呼びつけたのです。

「事情聴取」が行われた都庁35階には、都教委職員14名程が腕章を付け、物々しい雰囲気で廊下に並んでいました。これに対して、被処分者の会事務局のメンバー9名に加えて、弁護団の弁護士が駆け付けて、該当者の代理人として、「事情聴取」への立ち会い・同席を求めました。
ところが、都教委職員が立ちふさがり、その責任者が、「弁護士の同席は都教委の裁量で認めていません」と言い、その理由を尋ねても同じ文言を繰り返すばかりです。
該当者が「弁護士同席で事情聴取を始めてください」と言っても「認めていません。○○先生お入りください」と言うばかりです。30分ほど押し問答を繰り返したあげく、「弁護士同席で事情聴取を始めて・・・」との言葉を遮るように、「これでお引き取りください」と都教委職員(A主任管理主事)が打ち切りました。


以上のようなやり取りは、10・23通達発出後12年間繰り返されて来ました。裁判で都教委は、「○○教諭は事情聴取を拒否した」などと「主張」していますが、実態は「事情聴取」を拒否したのは、都教委に他なりません。

◆都教委に「道徳」や「規範意識」を語る資格なし

石原都政の下で出された10・23通達から12年余り経ち、当時の教育委員、通達発出に係わった教育庁幹部も一人もいません。10・23通達などの「日の丸・君が代」強制に係わる従来の都教委の施策を抜本的に見直すべきよい機会です。しかし、見直すどころか、「機械的に」これまで通りの行政を行っているのです。
最高裁で、教育行政による硬直的な処分に対して反省と改善を求められても無視して、裁判で「違法」とされた処分をしたことを反省・謝罪もせず、再発防止策も講ぜず、処分を繰り返す都教委に「道徳」や「規範意識」を語る資格はないのです。

◆卒業式処分をするな・再発防止研修をするな・入学式処分をするな!都教委要請行動へ!

私たちは決してあきらめず、粘り強く闘います。
都教委は3月24日(予定)の教育委員会定例会で卒業式処分を決めようとしています。そこで例年通り、教育委員会の前に、卒業式処分をするな・再発防止研修をするな・入学式処分をするな!都教委要請行動を行います。多くの参加を切にお願いします。
 3月15日(火)
  15時45分都庁第1庁舎1Fロビー集合 
  16時~同庁舎25F211会議室
 *呼びかけ 被処分者の会
 ●報道関係者の取材歓迎!


<今後の予定> 多くの参加を!

●卒業式処分を決定する都教委定例会への行動 都教委は、3月24日の都教委定例会で卒業式処分を決定することが見込まれます。当日、早朝ビラまき、都教委定例会の傍聴を行います。
 3月24日(木)→例年通りですとこの日程ですが、まだ確定ではありません。
 卒業式処分をするな!早朝都庁前ビラまき(予定)8時
  都教委定例会(卒業式処分決定)傍聴行動(予定)


●卒業式処分発令抗議・該当者支援総決起集会 3月31日(木)13時30分 全水道会館

  主催:五者卒入学式対策本部

2016年3月5日土曜日

3/3 都教委定例会 「根津公子の都教委傍聴記」を更新

3月3日(木)に行われた都教委定例会の「根津さんの傍聴記」です。

■佐々木有美さん(レイバーネット)のコメント
今回は「教員の非行の処分強化」問題ほかがテーマです。
根津さんの視点は都教委の管理・監視が教員の非行を多発させているというもの。
この問題、さっそく朝日・東京で取り上げられていましたが、どれも都教委の発表そのままの記事で、根津さんのように背景に迫っているものはありませんでした。



■根津公子の都教委傍聴記(2016.3.3)

処分を重くすれば教員の非行は減るのか?

・・・
都教委が焦っていることだけは伝わってきた。しかし、処分量定を厳密にすれば
これらの非行が減るというものではないのに、都教委にはそのことがわからない
のか。あるいは対策を講じたということを示すためなのか。管理・監視されてい
ることに耐えられず、教員として働くことや生きることに意味を見いだせなくな
った教員の、その一つの行動が性犯罪や体罰、窃盗などのかたちであらわれてい
る場合がかなり多いのではないかと私は思う。都教委の管理・監視を今すぐやめ
ることこそが、人間性を取り戻させ、犯罪を生まない最善の策と思う。・・・

全文 レイバーネットに載っています。

http://www.labornetjp.org/news/2016/0303nezu

2016年3月2日水曜日

2016年卒業式チラシ 裏面


都立高校の卒業式で撒くチラシです。

3月2日(水)から都立高校の卒業式が始まります。
「10・23通達」によって、教職員の処分が続いています。
都教委包囲ネットは卒業式に高校正門前で「チラシ撒き」を行ってきました。今年で12回目になります。