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2017年7月30日日曜日

7/27 都教委定例会 根津公子さんの傍聴記 

7月27日(木)に行われた都教委定例会の、根津さんの傍聴記です。

道徳教科書採択、「教育出版」ではなかったけれど

〇公開議題は
①来年度使用の道徳教科書の採択 
②「公立学校の校長・副校長及び教員としての資質の向上に関する指標」の策定についてほか。非公開議題に教員等の懲戒処分(議案、報告とも)と「いじめ防止対策推進法」第28条に基づく調査について(報告)があった。
  同条28条は、「重大事態」のいじめが発覚した場合に「設置者または学校は、…質問票の使用その他の適切な方法により当該重大事態に係る事実関係を明確にするための調査を行うものとする」と規定する。6月22日の定例会で「重大事態」のいじめについて非公開報告にあがっていたので、その件か。
  大杉教育委員が今月13日に辞任し空席になっていたが、案の定、中井教育長から説明はなかった。朝日新聞によると、「同大学によると、大杉氏は6月22日夜、都内の飲食店で酔った状態で面識のない客をたたき、トラブルになったという。大杉氏は大学に『記憶にないが、相手がそう言うなら否定できない』などと説明しているという。」

①来年度使用の道徳教科書の採択(都立特別支援学校)
 私が都教委定例会を傍聴するようになって以来、教科書採択の投票に際し教育委員は申し合わせたように発言をしてこなかった。例外的に唯一発言があったのは、2015年7月の中学校教科書採択の際に乙武教育委員(当時)が「無記名投票」について質問したこと。
  ところが今日は3人から発言があった。「障がいがある子どもたちが使う教科書なので、3本の柱《人の役に立つ、人はそれぞれ違う=多様性、自分自身を高める》が入っているかがポイントだ」(遠藤教育委員)、「正解は数学のように唯一無二ではない。発問をどのようにしているかが大事」(宮崎教育委員)ほか。その後、無記名投票がされ、結果は次の通り。
   聴覚障害特別支援学校:全員一致により学研
   肢体不自由・病弱特別支援学校:全員一致により日文(日本文教出版)
   視聴覚障害特別支援学校:教出(点字教科書は教出しかないとの理由で)

 2冊ともに「全員一致」ということが偶然にもあるのだろうか。傍聴者にも配られた「調査研究資料」の他に教育委員だけに配られた資料があるのか、あるいは事前に秘密会議が開かれたのかと疑念を持ってしまう。都教委には過去に秘密会議を開いた前例があるので。
  日文6年生用には「東京オリンピック 国旗にこめられた思い」と題して、64年東京オリンピックで国旗作りを担当した吹浦忠正氏をとりあげる。これだけならまだしも、いや、これでも十分ぞっとするが、「正解」を強いるように3つの発問を投げかける。「日本の文化や伝統で、外国人に伝えたいものはありますか。」「2020年の東京オリンピック・パラリンピックに受けつがれる『思い』とは、どんな思いだろう。」「進んで他国の人と交流したりするには、どんな心をもつことがたいせつだろう。」と。オリンピックに関心がないとか、オリンピックなんて嫌だと思う子どもはいやーな時間を過ごさねばならないだろう。この教材に限ったことではないが、「正解」を求める発問が日文には多い。
 吹浦氏は「世界の国旗研究協会」会長で、「知っておきたい『日の丸』の話 : 国旗の常識・日本と世界」など、「国旗」に関する著書多数。日本会議と関係すると聞く。2020東京オリ・パラまでに江東区ではすべての小中学校が、都教委が進める「世界ともだちプロジェクト」の一環として国旗・国歌の授業をすると決め、今月20日にはトップバッターとして、江東区西大島中で吹浦氏が講演した。このことも、全員一致での日文採択に影響したのかもしれない。

 《学校現場の意見を十分尊重して採択すること、教育出版の道徳教科書は採択しないこと、教育委員会で請願趣旨を述べられるようにすること》を求めた請願が「つくる会」教科書採択を阻止する東京ネットワークから出されていたが、都教委は資料として入れただけで、「請願は事務局で対応してほしい」(中井教育長)と無視した。

②公立学校の校長・副校長及び教員としての資質の向上に関する指標」の策定について
 都教委は「東京都教員人材育成基本方針」(2008年策定、2015年一部改正)を策定し、計画的に人材育成に取り組んできたが、「教育公務員特例法の一部を改正する法律」(文科省2016年11月)ができたことにより、改めて「指標」を策定したとのこと。「指標」には、職層(教諭、主任教諭、主幹教諭、副校長、校長)に応じて身につけるべき能力を事細かに羅列する。これをリーフレットにして学校及び教員養成大学に配るという。
  これについては教育委員から、「東京は徹底的にやってきた。文科省が指標を作れというのは、やっていない県があるからで、東京はすでにやってきたと言えないのか」、「これを読む教員がどれだけいるだろうか」(=読む気持ちが起きない)との意見が出され、人事部は言い訳のような返答をした。
 論議すべきはそれではない。都教委は9年も前に「人材育成基本方針」を策定し、「徹底的にやってきた」のに成果が出なかったのはなぜかを議論すべきなのだ。それを論議せずに、何度同じことをしても成果があらわれるはずはない
教育は教員たちの、そして教員と子どもたちとの協働の仕事なのに、都教委が学校に介入し、教員を分断し競争させて協働の仕事を破壊したことに気づかないかぎり、成果が出るはずはない。また、都教委が頭を悩ます、管理職受験希望者も新採用受験希望者も増えることはないし、刑事事件の括りに入るような犯罪・懲戒処分も後を絶たないだろう。

7/24 文科省交渉を行う 文科省の回答はかみ合わないもの

7月24日(月)、7・23全国学習交流集会実行委員会主催の文科省交渉が行われました。

私は、議員会館入り口で参加者に首から下げる通行証(?)の係をやっていました。
すると青年男女が10人ほど集まってきました。「文科省の人ですか?」と聞くと、「そうです」と言う。そこで、「文科省の雰囲気はどうですか?」と聞くと、みんなフフフと笑う。「前川さんは頑張っていますね。立派ですね」と言うと、少し戸惑った顔。
そこで、「仕事は国民のためですよ」と話す。
やがて係の人が来て中に入っていきました。渡部さんの報告です。

◆交渉の様子
交渉に関しては、交渉をリードしてくれた仲間が次のように書いています。
ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー
文科省側も、課題別に延べ30名近い答弁者を派遣して来たものの、限られた時間の中、質問と噛み合わないことも多く、回答が尽くされないまま時間切れになってしまった項目が多数残りました。
そこで、参加されていた方はお聞きになっていたように、吉川事務所が間に入って、こちらから、再質問・追加質問事項を文書でまとめて提出し、文科省側から、後日文書で、吉川事務所を通して、再回答していただくことになりました。

交渉の途中
渡部は後から入りましたが、以下のようなやり取りがなされていました。
〇大阪の方:大阪府教委は「君が代」不起立した教員2名に対して、「今後、卒業式・入学式等の   国歌斉唱時を含む上司の職務命令に従います」という「意向確認書」に署名捺印しなかったとして、再任用を拒否した。
 しかし、2名とも、当該校長の「内申」では勤務実績等4項目・総合評価はすべて「適」 とされていた。大阪府商工労働部からも思想信条に関する質問は違反質問だということ が指摘されていた。
 文科省はこれをどう考えるのか。
〇文科省:それは「上司の職務命令に従う」ということではないか。
〇大阪の方:「日・君」が絡んだ「意向質問書」になっている。
〇文科省:「職務命令」について聞いているのでは。
〇大阪の方:「思想信条」を問うていることに関してだ。
〇文科省:・・・・・
  
もう一つは、都教委のオリンピック読本に関する事です。
〇東京の方:オリンピック憲章では「選手団の旗、歌」となっているが、読本で「選手た ちが自国の国旗を先頭に行進」とか「表彰式では・・国歌を演奏します」などと書くの は誤りではないか。
〇文科省:子どもたちのわかりやすさの観点から記述された。
〇東京の方:誤りではないかと聞いている。
〇文科省:憲章2003年版にはあるが2015年版にはない。
〇参加者:じゃ、それには「国旗・国歌」と書いてあるのか。
〇文科省 :・・・・・・・・・

こんな状態でした。 

2017年7月25日火曜日

<7・23「日の丸・君が代」問題等全国学習交流集会とデモ>開催

 7月23日、東京で、「洗脳教育はゴメンダ!」をスローガンにする、<7・23「日の丸・君が代」問題等全国学習交流集会とデモ>が開かれ、全国から130人が集まりました。

◆最初に、高嶋伸欣(琉球大学名誉教授)さんの記念公演がありました。
題名は少し長いのですが以下の通りです。
 『蘇(よみがえ)る「教育勅語体制」と「日の丸・君が代」強制を迎え撃つ ~洗脳教育を教材にし、無力化と反転攻勢の力量育成をめざす~』

・高嶋さんは、最初に「18歳選挙権」問題と「主権者教育」について触れ、憲法第16条に
 「何人も、・・・平穏に請願する権利を有し、何人も、かかる請願をしたためにいかなる差別待遇も受けない。」という事を紹介し、「何人」ということは、中高生にも外国人でも「請願権」がある、という事をきちんと書かれた教科書がない、と述べました。

・そして、「洗脳教育」を払拭する取り組みの準備として、「主権者教育」として、「請願権」理念の学習と「請願権」行使体験の実践学習があることを強調されました。

・そのうえで、
 <君たちが使わされている教科書は内容に誤りがある。そうした誤りのない教科書を選ぶように学校側に要望しよう!
 また正しい内容を教えてくれるように学校側に要望しよう!
 学校も公的な役所の一つであるのだから、そうした要望を文書で提出すると、学校はそれへの誠実な対応が「請願法」で義務づけられている。
 中学生・高校生の皆さん、正しい学習ができるように自分でも行動しよう!>
というような呼びかけのチラシを、校門前で配布するのも効果的と思われる。中学・高校生自身に批判力の定着、底力の育成を目指したい。と述べました。

・その後、いかに現在「洗脳教育」が進んでいるかについての具体的事例を数多く紹介されました。その中には、
 ・「旭日旗」についての無理解(それが再び加害者になる)、
 ・オリンピックは国と国の争いではない、しかし「国旗」を学ばせていること、
 ・文科省「教育課程課」が編集作成した『私たちの道徳』にある「江戸しぐさに学ぼう」については、「ねつ造」があることが指摘されても「『歴史的事実とは書いてない』として、訂正に応じていない」のです。

・要するに、<洗脳教育を教材にし、無力化と反転攻勢の力量育成をめざす>ということで、日本の「学校教育」は新たな段階(洗脳教育)に来ており、それに対し私たちが今後如何に闘うかということの問題提起でした。

◆その後、全国から多くの発言者が発言しました。ここではとても全部を紹介することは出来ませんので、どのような方々から発言があったかだけを紹介しておきます。
≪午前の部≫
 (報告Ⅰ)東京の闘い





















①都教委を訴える会より
②被処分者の会から ・2017年被処分者
   ③被処分者の会から ・4次訴訟原告
 ④再雇用拒否撤回第2次原告団から
 ⑤河原井・根津解雇させない会より
 ⑥ビラまき交流実行委員会より


≪午後の部≫
ライブ演奏  (ジョニーHさん)「ABE IS OVER」の歌唱指導もしてくれました。(感謝)



















(報告Ⅱ)
 大阪の闘い(ここでは8人の方が発言しました)


















(報告Ⅲ) 
首都圏・全国・諸団体
 ①東京 再雇用拒否撤回第3次原告から
 ②千葉 千葉高教組「日の丸・君が代」対策委員会から
 ③神奈川 個人情報保護条例を活かす会・神奈川から
 ④埼玉 埼玉の高校現場からの報告
  
全国
 




 













   ①宮城
 ②新潟(発言は都合により午後の一番最初になりました)
 ・静岡 メッセージ
 ③愛知
 ④兵庫
 ⑤福岡
 ⑥佐賀

諸団体



 














 ①幼児教育問題
 ②小金井市議より
 ③医療の現場より
 ④自衛隊と教育
 ⑤「ひのきみ全国ネット」より
いずれも、現在の情勢とそこでの闘いを反映したものでした。

◆終了後、銀座デモに出ました。


東電前を通り、「原発再稼働反対!」「避難者への支援を打ち切るな!」などのシュプレヒコールを上げている時、道路の反対側に数十人の右翼が集まり、大音響でさかんに私たちのデモを妨害してきました。私たちは相手にせずデモを続けました。
銀座では「ABE IS OVER」を響かせました。
それほど大きな集会・デモではありませんでしたが、情勢に見合った集会・デモとなり、
これからの新しい闘いへの第一歩を踏み出せたと思います。

講演の高嶋さんを始め、参加・賛同などでご協力頂きましたみなさん、
大変ありがとうございました。
なお、24日午前、私たちは文科省交渉を、閉会中審査が行われている国会裏手の衆院第一議員会館で行います。

2017年7月22日土曜日

7/15 <オリンピック災害おことわリンク連続講座(第一期)

◆7月15日(土)、東京で<オリンピック災害おことわリンク連続講座(第一期)>
というのがあり、北村小夜さんが「パラリンピックは障害者差別を助長する」という講義をしました。


★北村さんは「*参加の皆さんへの課題」として、「来年度から小学校で使用される道徳教科書として、使用される予定の『日本文教出版社』の6年生用から二つの教材の本文とノートをコピーしてきました。子どもになったつもりで本文を読んで(学んで)、ノートに記入して提出してください。」と言い、その場で参加者に書かせました。





































★二つの教材というのは、
①ほこりある生き方 スポーツの力 
 佐藤真海さん(パラリンピック出場者)の姿から「ほこりある生き方」について考えましょう。

②東京オリンピック 国旗にこめられた思い
 1964年東京オリンピックで使う国旗づくりをまかされ、アイルランドから色がちがうと言われ、何度も作り直した吹浦忠正さんの話

 本文には、以下のような記述。
 「・・・・十月十日、開会式の日、会場には九十四か国の真新しい国旗が、一つのまちがいもなくかかげられていました。その中を、各国の選手たちが国旗を持って、どうどうと入場してくるのです。吹浦さんの胸に、熱い思いがこみ上げてきました。
(国旗を知ること。それが、国際理解の第一歩になるのだ。)吹浦さんは、そう確信しました。・・・」
 設問として、「日本の文化や伝統で、外国に伝えたいものはありますか。」ということで、「子どもになったつもりで本文を読んで(学んで)ノートに記入して提出してください」とのこと。
ここでは①は省略し、②のノート記述欄を紹介します。
〇2020年の東京オリンピック・パラリンピックに受け継がれる「思い」とはどんな「思い」でしょう。 
〇友達の考え (話し合ってという事)
〇すすんで他国の人と交流したり、親しくしたりするにはどんな心を持つことが大切でしょうか。
これらについて北村さんは参加者(50名前後)に書かせ、それを集め、次回までに集約し発表するとのことでした。
参加者は「えぇー」なんて言って、困惑しながらも書いていました。北村さんに提出しました。
どういう傾向があらわれるやら。
北村さんは私たちに「子どもになったつもりで・・」と言いました。戦前「修身」を学んだ当時の北村さんと同じような意識や傾向が現れるのではないかと考えておられるのでしょう。

◆7月13日に開かれた都教委定例会では 
<平成30~31年度都立特別支援学校(小学部)教科書調査研究資料>と
<平成30~31年度都立特別支援学校(小学部)教科書採択資料>
という資料が出されました。

それらのどちらにも<参考>として
 ・国旗・国歌の扱い
 ・防災や、自然災害の扱い
 ・性差と家族に関する表現
 ・オリンピック・パラリンピックの扱い

という調査項目がついていました。
しかしこれらは「道徳」とどう関係があるのか。「道徳」の名を借りた国策の刷り込み、洗脳ではないでしょうか。
それでも採択では、この<参考>が大きな役割を果たすことになるでしょう。つまりは国策遂行のための教育(=国家主義教育)になってきたという事です。
これでは勉強が平板でつまらないものに堕し、学問・真理からかけ離れた苦役、あるいは単なる点数稼ぎになるだけでしょう。


◆7/20 朝日新聞夕刊記事
吹浦忠正さんがオリンピック授業を出前






2017年7月16日日曜日

7/23 第7回「日の丸・君が代」問題等全国学習交流集会

7月23日(日)午前10時から、別紙チラシの通り、集会を開催します。皆さん、ぜひご参加ください。




2017年7月15日土曜日

オリンピック教育批判ビラまき

根津公子さんからの報告です。

 6月。今週の朝はほぼ毎日がチラシまき。
 13日は恒例の都庁前でのちらしまき、10,12,14日は八王子市内の都立高校前 で「オリンピックってなんだ 第5弾」を撒いた。7時半から1時間。

<南多摩中高一貫校>で。
 撒き手は「授業をしてたのに」裁判の福嶋さんとKさん、そして私の3人。
 5月には、撒き始めたのが7時45分頃と遅かったこともあって、撒けたチラシ数が「生 徒3枚、教員1枚」という記録を残していた学校だ。
 教職員用玄関前と生徒用入り口前とで撒いた。受け取りは生徒、教員ともに各15枚。
 今回のチラシは壱花花さんの漫画をお借りしてドーンと入れたので、そこに視線を向け た生徒が何人かいたという。
 教員の数人は受け取りながら、「ありがとうございます」などと返事を返してくれた。
 ちらっとチラシに目をやった再任用と思しき男性が、背を向け歩きながら「こんなもの 配ってはいけないだろうが」と捨てぜりふを吐いた。
 「なぜいけないのですか」と訊いたが、そのまま校舎に入っていってしまった。

 <富士森高校>で。
    「おはようございます。読んでみませんか」「政治は人々を騙します。騙されないよ う、事実を知って!」などと声をかけながらチラシを差し出した。
 「読んでみます」と言葉に出し、手を出してくれた生徒もいた。
 教員も何人かは、「ありがとうございます」などのことばを返してくれた。
 手渡したチラシは50枚ほど。昨年度よりも受け取りが悪い。
 
 <片倉高校>で。
 やはり、昨年度よりも受け取りが悪く、手渡したのは70枚強。でも、何人かの生徒は、 「ありがとうございます」と言葉で伝えてくれた。きっと丁寧に読んでくれるんだろう。
 ひとりでもそういう生徒がいれば、情報を提供したい。この学校には、チラシまきを続 けてきた中で、立ち話をするなど気持ちの通じる教員が複数いるし、7割位の教員がチ ラシを受け取ってくれるので、疲れを感じない。
  前回撒いたときに管理職は出てこなかったので、八王子の学校はどこも管理職は出て こなくなったのだと思っていたら、この日は再び登場。校地から出てきた中年の女性が
 私たちににこやかな表情で、「チラシまきをされているんですね」と言ってきた。
 「あなたはどなたですか」と私もやわらかく言うと、「副校長です」とにこやかさを崩 さず返し、戻っていった。
 都教委に報告をあげるための一行為なのだろう。私たちが撒き始めたのは7時30分、 副校長が来たのは8時10分。
 早くに出勤してきた教員の一人が、「管理職が何か言ってきたらすぐに対応しますよ。
 言ってくださいね。」と言葉をかけてくれていたが、その報告は次回チラシまきのときにしよう。

渡部さんの報告

<農芸高校>で。
 杉並1000人委員会の仲間と3人でまく。ここはいつも副校長がうるさく言ってくる学 校だが、今回は、「敷地に入らないでください。交通に気を付けて下さい」と、通り一 遍のことを3人に話しただけだった。
 生徒のビラの受け取りは早い時間の生徒は比較的良かったが、大量に登校してくる時間 帯になると受け取りが悪くなる。一つは急いでいるという事もあるだろうが、他の生徒 や校門前に立っている副校長を気にして取らないのかもしれない。
 中には「ここでまかないでください」と言ってきた生徒もいたようだ。それに対しては「まず読んでみてください」と答えたとのこと。

「オリンピック教育批判」のビラを撒き続けています。

オリンピック教育批判のビラ

オリンピックってなんだ’!(第5弾)



2017年6月9日金曜日

6/8 都教委定例会 根津公子さんの傍聴記

6月8日、都教委定例会がありました。その傍聴報告です。

「非国民」のあぶり出しに通じる道徳の教科化

<会議の内容>
 公開報告事項4点のうち、①教科用図書選定審議会の答申について 昨年度に発生した体罰の実態把握について報告します。非公開報告には今回も教員の懲戒処分がありました。



①教科用図書選定審議会の答申について
 今夏は、来年度から始まる小学校道徳の教科書(8社)及び特別支援学校・学校教育法附則9条規定教科書(絵本等)の教科書採択が行われる。それに先立ち、都教委が教科用図書選定審議会に諮問した上で「教科書調査研究資料」を作成したとの報告。分厚い資料が配布された。
資料には――
調査項目は「主として自分自身に関すること(善悪の判断、自立、自由と責任、正直、誠実 他)」、「主として人との関わりに関すること(親切、おもいやり 感謝 礼儀 他)」、
「主として集団や社会との関わりに関すること(規則の尊重 公正、公平、社会正義 伝統と文化の尊重、国や郷土を愛する態度 国際理解、国際親善)」、「主として生命や自然、崇高なものとの関わりに関すること(生命の尊さ 自然愛護 感動、畏敬の念)の4つ。それぞれの項目にどのような教材が使われているかが、またその教材数が示されている。
それに加え、都教委の教育目標に照らして5点について記述があるかを調査している。
 「国旗・国歌の扱い」「防災や、自然災害の扱い」「性差と家族に関する表現」「オリンピック・パラリンピックの扱い」「北朝鮮による拉致の扱い」
「国旗・国歌の扱い」がないのは光村と光文、最も多いのが教育出版(2、5、6学年)。「北朝鮮による拉致の扱い」については調査項目にあげているが、当然ながら一社も取り上げていない。これまでの教科書採択においても、都教委は例えば数学の調査項目にさえ、「拉致」を入れていたから、今回もそれに準じたのであろう。また、自然災害を取り上げるが、原発災害は問わない。こんな調査をするのは東京以外にあるだろうか。
ところで、「国旗や国歌を大切にする気もちのあらわし方」(教育出版)「東京オリンピック 国旗に込められた思い」(日文)など、「日の丸・君が代」は尊重することが前提となる。卒業式・入学式どころの話ではなく、学校教育において、洗脳と「非国民」のあぶり出しが教室で日常的に行われることになる。注意して見れば、教科・道徳の真の狙いはここにあり、と気づかされる。
教育委員には教科書が渡されていたが、教科書の内容についても「教科書調査研究資料」についても発言はなかった。この人たち、大事なことになると、決まって沈黙する。

教科書展示会で道徳の教科書を見る
※定例会のあと、市の教科書展示会に回り、道徳の教科書を手にとった。1年生の教科書は光村を除く7社が最初のところで「あいさつ」を取り上げる。小学校に入学した君たちは元気に気持ちのいい挨拶をしようと促し、「心を込めたあいさつの練習をしよう」とまで書く。挨拶をしたくない対象があるとか、元気に挨拶する精神状態にはないとかは許されない。「だめな子」にされてしまう。このようにして子どもたちは心の管理を9年間されていく。戦前の「修身」の教科書を見るようだ。
 「正解」を教えるのではなく、教科書の教材を異なった視点からも取り上げてくれる教員が、一人でも多くいてほしいと願うばかり。
※短時間だったので、全学年のすべての教科書を読むことはできなかったが、「日の丸・君が代」の扱いが最多の教育出版教科書執筆者の中に武蔵村山市の教員が3人もいることが気になった。武蔵村山は育鵬社歴史・公民教科書を使っているし、また、昨年まで5中では横田基地の兵士を講師に新兵訓練を行事として行ってきた。教育長は2000年に国立市の小中学校に「日の丸」を強行し、2004年からは都教委で「君が代」処分のかなりの中心で動いた持田浩志という人物。※2015年3月25日の市議会で共産党市議団から次のように指摘されている。
 「育鵬社教科書の執筆者などが顔をそろえる日本教育再生機構が事務局の教育再生首長会議の設立総会に市長と教育長が参加し、加盟をしました。教科書採択権者である教育長が参加したのは、全国でも武蔵村山市だけです。またその後の懇親会に教育長も参加しています。公務員は契約者の主催する懇親会などに参加してはならないと公務員倫理でもうたわれていることは、市長も教育長も知らないはずがありません。これまで培われてきた政治的中立や公正な教科書採択を教育長みずから侵すという行為は非常に問題で、子どもたちの見本となるべき教育長の資質に欠けると言わざるを得ません。」

②昨年度に発生した体罰の実態把握について
 体罰の態様を「体罰」「不適切な行為」「指導の範囲内」と分類し、2014年度から2016年度までの人数を上げる。「体罰」は2014年度が68人、2015年度が62人、2016年度が34人。「不適切な行為」は324人、303人、236人。「指導の範囲内」は261人、184人、136人。減少したことの報告。
 ほかに、体罰の原因や体罰の認識の有無の調査結果が報告された。「感情的になって体罰に至った」者は、2014年度の42人、2015年度の47人に比べ、2016年度は20人に減。「過去に体罰により処分を受け、再び2016年度に体罰事故を起こした者」は3人で、前年度と比較して1人減。

 「体罰で処分を受けた者については再発防止研修を受講させた」と人事部長は繰り返したが、再任用・非常勤講師不採用とは言わない。「君が代」不起立は許さないが、体罰は許すという都教委の姿勢が垣間見える報告だった。

2017年5月25日木曜日

5/22 東京地裁 08年「君が代」不起立処分に不当判決



2008年「君が代」不起立停職6月処分取消訴訟地裁判決(清水響裁判長)が今日出されました。これまでの東京の判決で最もひどい、そして、大阪の内藤判決と同レベルの、裁判長の偏見でだけで書いたような、まったくの不当判決です。根津公子さんの怒りの報告です。


5/22判決

河原井さんの処分は取り消し、その余の請求はいずれも棄却、という判決。
その余の請求とは、河原井さんについても損害賠償は棄却、根津については処分を取り消さないというものです。





















◆判決文
「原告らは本件職務命令が憲法19条に違反するというが、学校教育法及び学習指導要領において定める・・・教育活動は一定の価値観やこれに基づく価値の選択を前提とせざるを得ないものであるから、その意味で価値中立的であることは不可能である。」といい、しかし、河原井さんについては停職6付きを選択することの「相当制を基礎づける事情」が不十分だから処分は取り消す。しかし、当時は2012年1月の最判が出されていなかったから停職6月を選択した都教委に注意義務を尽くさなかったとまではいえない。したがって、損賠の理由はない。

★コメント
根津については、処分理由に「君が代」不起立の他に、停職が開けて復帰した10月から、背中に「OBJECTION HINOMARU KIMIGAYO」、胸に「日の丸・君が代強制反対」とロゴの入ったトレーナーを着用し、校長から着用をするなと職務命令が出されたにも関わらずそれに従わなかった、として

◆判決文
「平成19年3月30日付停職6月の処分が取り消されたこと等を考慮しても、本件においては、過去の処分歴に係る非違行為の内容及び頻度、本件トレーナー等着用行為を含む原告根津の一連の言動などに照らし、なお規律や秩序の保持等の必要性の高さを十分基礎づけるに足りる具体的事情があるというべきである。」から処分適法という。

★コメント
アンダーライン部分の「過去の処分歴」については2007年事件処分取り消しの須藤高裁判決・最高裁決定で「具体的事情」に入れてはいけないとされたことです。
それに反した判決を平然と書いています。

★コメント
このトレーナーは南大沢学園養護学校以前の学校でも、その後の学校でも着用していたもので、この校長の他には誰一人問題にした校長はいなかったこと、
また、このトレーナーは作業着として必要であったこと、校長から職務命令は出されていなかったこと(根津が「職務命令か」と訊いても、「職務命令ならば文書で出したら」と言っても校長は「言う必要はない」と。)を主張してきたのですが、判決は私の主張したことは嘘だと言わんばかりに、裁判官の推測を捏造して「事実」として認定し、それを使って停職6月処分を適法としました。

◆判決文
トレーナー着用について判決は次のように言います。
「根津は停職期間中も日の丸君が代並びに停職処分に反対することを明らかにしてビラ配りやプラカードの掲示等を行っており、・・・トレーナー等着用行為は停職期間を終え、生徒指導が始まった初日から開始されたもの」「これらの点に鑑みれば、トレーナー等着用行為は、単なる服装ではなく根津の意図的な表現行為であって、職務専念義務に違反する行為であること、根津が着用行為を行うことにより学校の規律や秩序を乱す行為をあえて選択して実行したものと評価すべき」と。



◆2007年事件の高裁・最高裁決定
停職中に校門前で行った行動について2007年事件高裁判決・最高裁決定は、「勤務時間中に勤務場所で行ったのではなく、これらの行為によって具体的に学校の運営が妨害されたような事実はなく、これらの行為を行ったことを、停職期間の加重を基礎づける具体的な事情として大きく評価することは、思想及び良心の自由や表現の自由を保障する日本国憲法の精神に抵触する可能性がある」としました。

清水判決は須藤判決及び決定をまるっきり無視です。
まだ、判決を丁寧には読んでいないので今日はこの程度にし、しっかり読み追って報告します。

5/22 河原井さん・根津さんの08年「君が代」不起立裁判 東京地裁不当判決

5/22 河原井さん・根津さんの08年「君が代」不起立裁判の東京地裁判決がありました。全く不当な判決でした。渡部さんの報告です。

5月22日(月)の東京地裁判決



07年「君が代」不起立裁判は、2015年5月に東京高裁で、二人(河原井さん停職3か月、根津さん停職6ヶ月)がともに勝訴し、損害賠償も勝ち取りました。都教委は上告しましたが、最高裁が都教委の上告を棄却し(2016年5月)、確定しました。そこでは次のように述べられていました。

◆07年停職処分の最高裁判決
戒告から減給、減給から停職へと機械的に一律にその処分を加重していくとすると、教職員は、2、3年間不起立を繰り返すだけで停職処分を受けることになってしまい、仮にその後にも不起立を繰り返すと、より長期間の停職処分を受け、ついには免職処分を受けることにならざるを得ない事態に至って、自己の歴史観や世界観を含む思想等により忠実であろうとする教員にとっては、自らの思想や信条を捨てるか、それとも教職員としての身分を捨てるかの二者択一の選択を迫られることになり、そのような事態は、もともとその者が地方公務員としての教職員という地位を自ら選択したものであることを考慮しても、日本国憲法が保障している個人としての思想及び良心の自由に対する実質的な侵害につながるもであり、相当ではないというべきである。

◆5.22 08年処分の地裁判決
★河原井さんの6ヶ月停職は取り消されましたが、根津さんの6ヶ月停職は取り消されず、
二人の損害賠償請求は棄却されました。
最高裁が都教委の上告を棄却し確定した07年高裁裁判を正面から踏みにじるような判決でした。
★報告会で弁護士は、「非常識・最悪の判決」、「2012年最高裁判決の前にもどるような判決」と述べていました。
2012年最高裁判決では、
・思想・良心の自由への<間接的制約>があることを認め、
・加重処分は原則認めないと言っていました。

しかし、今回の判決では、
根津さんが勤務中に、08年以前も以後も「OBJECTION HINOMARU KIMIGAYO」というトレーナーを着ていたことを問題にし、6ヶ月処分を認めました。
しかし、当時、少なからぬ教員が同じようなトレーナーを着ていました。また根津さん自身も08年以前も、以後も、着ていたにも関わらず、そのことを執拗に問題にしてきました。

★判決文には次のような下りがあります。
「本件職務命令は、憲法19条に反するものではないから、公立学校の教員として地方公務員であった原告らに対し、その式典に教員と言う立場で参加するに際して、式典における慣例上の儀礼的な所作として社会一般に広く認められている起立及び国歌斉唱(憲法がこれらの行為を禁止しているとは認められない。)を求めることは、何ら公務員としての憲法擁護義務に反するものではないというべきである。(48~49ページ)
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「本件トレーナー等着用行為を勤務時間中に行うことは、職務上の注意力のすべてを職務遂行のために用い職務にのみ従事すべき義務に違反し、職務に専念すべき学校内の規律秩序を乱すおそれがあるものであったといわなければならない。(59ページ)
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「原告らは、学習指導要領に沿って、教育課程の一つである特別活動たる卒業式を適正に実施するため本件各校長が発した本件職務命令に対し、地方公務員として職務命令に従う義務を負い、かつ、生徒の模範となるべき教員と言う立場にありながら、公然と職務命令に違反した。その違反行為は児童・生徒、保護者その他の学校関係者の面前で行われたものであって、教員の職の信用を傷つける行為に該当するものというべきである。(60ページ)

★これでは、教員は「公務員」と「職務専念義務」の名の下、政権が決めた考え方ややり方に対しては、一切反対の意思を表明してはならないということである。(判決文では学校外や休みのときは例外、などとしているが、根津さんが停職中に抗議活動をしていたことも理由に挙げている。)
報告会である参加者は、「公務員は奴隷か!」と言っていたがまさにその通りである。

★前の方で紹介した97年裁判の高裁判決では、「公務員」に関
 「もともとその者が地方公務員としての教職員という地位を自ら選択したものであることを考慮しても、日本国憲法が保障している個人としての思想及び良心の自由に対する実質的な侵害につながるもであり、相当ではないというべきである。」
しては次のように述べられていた。
いかに今回の判決が反動判決であるかがわかる。
まさに戦前の「聖職教師(国定教師)」「洗脳教育」の復活である。
私たちは、このような、一回その正体が暴かれているような、
復活を断じて許すわけにはいかない。
そのために、これからも声を上げ続け、闘い続ける。

2017年5月12日金曜日

都教委包囲ネットの「教育勅語」容認の閣議決定に抗議し、撤回を求める声明

私たち「都教委の暴走をとめよう!都教委包囲・首都圏ネットワークは、3.31に安倍内閣が「教育勅語」を教材として使ってもいいと閣議決定したことに抗議し、その撤回を求める声明を出しました。これから、いろいろの方法で闘っていきます。皆さん! ともに闘っていきましょう。

  「教育勅語」容認の閣議決定に抗議し、撤回を求める声明

 安倍内閣は去る3月31日に、「教育勅語」を学校で教材として取り扱うことについて、教育の「唯一の根本」とせず、「憲法や教育基本法に反しないような形で」教材として用いることを容認するという内容の「閣議決定」を行った。われわれは戦前教育制度の根幹をなし、軍国主義の精神的骨組みを形成してきた「教育勅語」を「閣議決定」の形で復権させ市民権を獲得させようとするこのような暴挙に対して断固抗議し、閣議決定の撤回を要求する。

 第一に、「勅語」とは言うまでもなく、天皇の言葉である。憲法前文と98条に明記されているように、日本国憲法のもとにあっては、「詔勅」その他は「排除」され「効力を有しない」のである。つまり存在する余地がないのである。国民主権の原理とまったく相いれないものであるから、1948年に衆参両議院で、「排除」と「失効確認」の決議が行われたのである。
 「憲法に反しないかぎり」の教材として教育勅語を用いることはとうてい認められない。
 
 第二に、「教育勅語」(正確には「教育ニ関スル勅語」)は「臣民」としての国民が遵守すべき徳目を政治権力者が天皇家の祖先からの「遺訓」という形をとって呈示し強制したものであり、その目的は国家のために進んで貢献し、命を捧げる「帝国臣民」の育成にあったのである。
「教育勅語」には普遍的道徳が入っているなどと言う者もいるが、その根本は、「一旦緩急アレバ(ママ)義勇公ニ奉ジ以テ天壌無窮ノ皇運ヲ扶翼スベシ」、つまり身も心も天皇つまり国家のために捧げよということにある。
 
第三に、そもそも、どのような教材を使用するかなどということは時の内閣が言及することなどあってはならないことであり、あきらかに内閣の権限外のことである。教育の内容については「学習指導要領」によってその大綱が示されるのみであり、その内容は教科等の専門的知見に裏付けられたものでなければならない。一内閣が一時の思惑であれ、教育内容に言及することがあってはならないのである。
閣議決定は明らかに教育行政や教育の内容に何らかの影響や干渉をもたらすものであり、教育に対する不当な支配にほかならない。

  以上の理由から、上記の「閣議決定」は不当であるばかりでなく違法かつ無効であり、断固撤回を要求する。
この「教育勅語」の閣議決定は安倍政権による「愛国心」教育の具体的中身に他ならない。「教育勅語」の閣議決定は共謀罪や改憲と連動した改悪教育基本法の実働化攻撃そのものである。
 
われわれ都教委包囲首都圏ネットは06年に教育基本法改悪反対を国会前闘争として闘いぬき、以降も「改悪教育基本法の実働化を許さない」と闘ってきた。かかる立場からして教育勅語の閣議決定を許すことはできない。
 

 「日の丸・君が代」の強制を許すな! 改悪教育基本法の実働化阻止! 教育勅語の復活弾劾!

                   2017年4月                 都教委包囲首都圏ネットワーク

2017年5月11日木曜日

5/10再発防止研修への抗議・該当者支援行動の報告

5/10 再発防止研修抗議・該当者支援行動の報告(近藤さん)

■安倍首相の2020年オリンピックまでに憲法九条に「自衛隊」を明記する第三項を加えるという改憲への執念、「共謀罪」法案の審議など「戦争する国」への暴走が新たな局面を迎えています。そんな中、「『日の丸・君が代』強制は戦争への道」を実感させるのが被処分者に対する「再発防止研修」です。

裁かれるべきは都教委―違憲違法な被処分者イジメの再発防止研修をやめよ!

時折雨が降る5月10日、早朝より「再発防止研修抗議・該当者支援行動」を研修場所の都教職員研修センター前(都内水道橋)で行いました。被処分者の会の緊急の呼び掛けに応えておよそ50名の人が駆け付けてくれました。早朝から4時間30分にわたる行動への参加、誠にありがとうございました。該当者(受講者)も皆さんの支援・激励に感謝しています。
「体罰・セクハラ・飲酒運転」等で処分された教員を対象に行われる「服務事故再発防止研修」が、自らの良心に従って起立せず処分された教員にも科されるのです。
卒・入学式などで処分された教職員を対象とした再発防止研修は、2004年8月に強行実施されてから13年、毎年繰り返されて来ました。今年は、卒業式で「君が代」斉唱時に起立せず不当にも処分されたを都立高校教員2名(工芸高校・減給1月・不起立処分4回目、葛西南高校・戒告処分・同3回目)が対象となりました。この研修は、被処分者に対して都教委が「反省・転向」を迫るもので、被処分者を「恫喝」する「イジメ」「懲罰」(精神的・物理的圧迫)に他なりません。違憲違法な研修を毎年・毎回繰り返す都教委こそ反省すべきであり、裁かれるべきです。
会場の同研修センターの外壁には、「授業録向上」と大書した垂れ幕が下がっていました。授業をつぶして命令で「研修」に呼び出しているのが都教委です。授業をつぶして生徒の学習権を侵害している都教委が「授業力向上}が標語?! まさにブラックジョークです。

◆思想・良心の自由を侵害する再発防止研修を中止せよ!

研修開始に先立って、被処分者の会等が抗議声明を手交し、研修の中止をセンターに申し入れを行いました。この研修は、思想・良心の自由を定めた憲法に反しており、戦前の天皇制軍国主義の思想弾圧と同じ発想で、転向を強要する人権侵害で「良心を鞭打つ」ものに他なりません。都教委こそ謝罪するべきなのです。対応した同研修センター総務部総務課長は、「要請の趣旨は上司に伝えます。答える立場にはありません」と繰り返すだけでした。

◆ものものしい雰囲気―戒厳体制下の研修の内容と実態
2人の該当者は、支援者の拍手に送られて会場に入りました。該当者は、研修センターの4階の部屋に缶詰にされ、センター側の講師、司会など3名、校長に取り囲まれて、長時間の研修を強いられました。講義は、「地方公務員法について」と「適正な教育課程の実施について」の2本で、例年と全く同じでした。要するに「上司の命令に従えば」「生徒の模範となるよう『君が代』を立って歌え」ということです。その後振り返りシートを記入させ、研修部長に提出させられました。
トイレに行く時もまるで「ストーカー」のようについてくる。「精神的・物理的圧迫」=イジメにより、被処分者に「反省・転向」を強要するものです。こんなことを教育行政がしていることが信じられないかも知れませんが、本当の話しなのです。

◆まだ続く研修―およそ3ヶ月もの長期に亘る

なお、これで「研修」は終わらず、長期の所属校研修、月1回の教職員センターの指導主事所属校訪問研修、2回目のセンター研修があります。長期の闘いになりますが、皆さんの励ましが力を与えてくれると思います。

◆被処分者の会は、抗議声明を発表しましたのでお読みください。長い声明文ですが、これまでの経過、再発防止研修の仕組み・内容、違憲・違法性などについても言及しています。

5/10 再発防止研修抗議・該当者支援行動の報告(渡部さん)

小雨模様の中、朝8時から、研修抗議と被処分者2人に対して激励行動を行い、約50人が参加しました。
今回研修の対象者にされたのは、卒業式で「君が代」不起立で処分された都立高校教員2名 ①葛西南高校・戒告処分・同3回目、 ②工芸高校・減給1月・不起立処分4回目、
です。
二人は、9:00~12:30の研修後、それぞれ次のようなことを語りました。
①のOさん
 今日から研修のスタートの日だ。しかし、今まだ、今後のスケジュールを教えてもらっていない。これまでは教えてもらっていた。2回目の時と内容はほぼ同じ(地公法、学習指導要領など)だったが、少し説明が詳しかったかな。いかに立って歌い、模範を示すことが責務か、ということを述べていた。
 ところで自分は定時制の教員で夕方から授業がある。しかし、本日は勤務時間を変更され9:00からとされた。そして授業が始まる15分前に勤務時間は終わった。生徒の学ぶ権利を奪ったのは再発防止研修だ。わたしは日常の事を大切にしたい。特別の日ではなくて。

②のSさん
 工芸高で9年目だ。今日は電車が遅れ満員電車となり大変だった。しかし研修の方が苦行だった。3時間無為に過ごしたようなものだ。12:30まで目いっぱいで、途中休憩はない。
 講義後「振り返りシート」があり、「どう考えますか?」などが聞かれた。回答しなかった。突っ込まれることもなかった。再発防止恵研修に対する2004年に出された地裁決定(「繰り返し同一内容の研修を受けさせ、自己の非を認めさせようとするなど、公務員個人の内心の自由にふみこみ、著しい精神的苦痛を与える程度に至るものであれば、・・・違憲遺法の問題を生じる可能性がある・・」)が効いている。
 これからの裁判闘争をしっかり闘う。権利侵害をさせないようにしたい。

ところで、①のOさんは
「生徒の学ぶ権利を奪ったのは再発防止研修だ」と述べましたが、研修センターの屋上からは、<めざせ!授業力向上>などと書いてある垂れ幕が下がっていました。全く悪い冗談です。都教委にとっては<授業よりも「君が代」>が大事なのです。東京の教育もここまで落ちました。
支援に駆けつけた「授業してたのに処分」の福嶋さんは、抗議集会で次のようなことを述べました。
 これまで都教委は裁判で67件の処分を取り消されている。しかし該当者らの名誉回復はなされていない。処分の時はマスコミやHPにも実名で周知される。しかし取り消されても発表や報告はされないままだ。また、再発防止研修まで受けさせられた人は、生徒、同僚にまで迷惑をかけた。都教委からの謝罪があって当然だ。都教委の道徳・倫理感はどうなっているのか。当時講義をした方々はどう思っているのか。

また、千葉から駆けつけてくれたKさんは
研修所前に居並ぶ10人ほどの都教委の職員に向かってここは「東京サティ(最低)庵」ではないか」と述べていました。
東京では、すでに被処分者の会の近藤徹さんが紹介していますが、
【小池知事を「忖度」 都立看護学校でも「君が代」(朝日新聞社会面 5月10日付)】というようなことまで起きています。


2017年4月27日木曜日

4/26 東京「再雇用拒否」第三次訴訟 高裁が控訴棄却の不当判決 第一次訴訟判決、第二次訴訟と異なる判決

4月26に(水)東京「再雇用拒否」第三次訴訟の高裁判決がありました。控訴棄却の不当判決でした。原告3人は直ちに最高裁に上告しました。
近藤徹さんの報告です。

◆再雇用拒否を容認し行政に追随する不当な判決―原告らは上告を表明

4月26日(水)午後東京高裁で、東京「再雇用拒否」第三次訴訟の判決があった。東京高裁(永野厚郎裁判長)は一審東京地裁判決を踏襲し再雇用について東京都の広範な裁量を認め、一審原告らの控訴を棄却した。
〈判決主文〉
1.本件控訴をいずれも棄却する。
 2.控訴費用は控訴人らの負担とする。

裁判所が「憲法の番人」としての役割を完全に放棄した典型的な行政追随の不当判決だ(怒)。裁判所前で抗議のコールを上げた。

●あきらめず最高裁での逆転勝訴をめざして闘う
東京高裁の不当判決を受けて、控訴人(3名)らは、直ちに最高裁に上告することを表明した。記者会見を終えて報告集会に来た控訴人らは、決してあきらめず最高裁での逆転勝訴をめざして闘う決意を述べた。
卒業式で「君が代」斉唱時に起立せず「職務命令」違反として処分を受けたのに加えて、同じ理由で退職時に再雇用を拒否するのは余りにも理不尽だと3人の都立学校教員が、2014年1月15日に東京地裁に提訴してから3年3ヶ月余。一審東京地裁で敗訴(2016年4月)しながらも東京高裁に控訴して闘ってきたこれまでの道のりを思うと、怒りを禁じ得ない。

●「結論先にありき」の不当判決
判決は、「結論先にありき」で控訴人らの主張を斥ける一方、徹頭徹尾都教委の主張のみ採用している。「国旗・国歌」を「指導するものとする」とした文科省の学習指導要領を根拠に教育委員会(都教委)が「具体的な命令を発することができる」と判断している。同通達により生徒が主人公であるべき卒業式が「日の丸・君が代」が主人公の式に変質してしまったという認識などさらさらない。それどころか学習指導要領の国旗・国歌条項に関して、「これからの国際社会に生きていく国民として、・・・国旗・国歌に対する正しい認識とそれらを尊重する態度を育てることが重要である」と文科省の「解説書」と同じ主張をする。これが裁判所か。まるで文科大臣や安倍首相の「答弁」みたいだ。
憲法19条(思想・良心の自由)、同20条(信教の自由)、国連自由権規約18条(思想、良心、宗教の自由)、都教委の裁量権・逸脱濫用があるかどうか等の「争点」についてもいずれも控訴人らの主張は「採用できない」とか「理由がない」と述べる一方、都教委の主張をほぼ全面的に採用する典型的な行政追随の判決である。

●「わいせつ、体罰、公金横領」などは採用、不起立は不採用~社会常識に反する判決
判決は、「わいせつ、体罰、公金横領」などで停職などの重い処分を受けても採用されている事実を認めつつ、不起立のみを理由として再雇用を拒否されたことを「職務命令違反という重大なる非違行為」という都教委の主張を肯定し、都教委が「広範な裁量権」を有するからと本件採用拒否を容認する。「わいせつ、体罰、公金横領」は採用に合理性があるが、不起立者は採用しない、という都教委を徹底的に擁護する。世間の常識なぞ「どこ吹く風」という判決だ。

●不起立を罪人視
さらに判決文は、卒業式で「大多数が起立する中で、積極的な妨害行為に及ばずとも、一部の教職員が起立しないことは、・・・式典の厳粛さを大きく害する」として控訴人らを非難するのである。さらに「・・・公務を円滑に遂行すべきところ、控訴人らは、公然とこれに反する行動をとった」と卒業式で黙って座っていた控訴人らを示威行為をした「罪人」のように論難する。都教委、安倍政権などが「躍り上がって喜ぶ」判決だ。「共謀罪」法案が通ったら司法(裁判所)も「権力の手先」となると思わせる。読んでいて怒りがこみ上げてくる。

●「日の丸・君が代」で染め上げる「教育」は「戦争への道」~負けるわけにはいかない! 逆転勝訴をめざして頑張る一審原告らを支援しよう。展望はある。
再雇用二次訴訟(一審原告22名)は、一審東京地裁(2015年5月)、二審東京高裁(2015年12月)は、不起立による職務命令違反を理由とした再雇用拒否が、原告らの「期待権を侵害」し「(都の)裁量権の逸脱濫用で違法」として、東京都に約5370万円の損害賠償を命じ、原告らが勝訴し、東京都が司法の場で断罪された(都側が最高裁に上告受理申立)。
高裁の判断が分かれたことになり、最高裁の判断が問われる。ここで引くわけにはいかない。

保育所、幼稚園から大学まで「日の丸・君が代」で染め上げる「教育」は「戦争への道」だから。「子どもたちを戦場に送らない」ために踏ん張りどころだ。負けるわけにいかない。

2017年4月21日金曜日

4/20 卒業式での「君が代」不起立者を処分

◆卒業式処分に断固抗議する! 処分者数延べ480名に

4月13日東京都教育委員会(都教委)は第7回定例会で、3月の卒業式で「君が代」斉唱時にきりつしなかった都立高校教員2名の懲戒処分(不起立4回目に対し減給10分の1・1月、同3回目に対し戒告)を決定し、本日4月20日、処分発令を強行しました。
これにより、卒業式・入学式などで「君が代」斉唱時の起立・斉唱、ピアノ伴奏を強制する都教委の10・23通達(2003年)による処分者数は延べ480名となりました。
私たちは、都教委の卒業式の不当処分に満身の怒りを込めて抗議すると共に、卒業式被処分者を対象に予定されている服務事故再発防止研修(5月10日(水))の中止を求めるものです。
※近藤徹さんからの報告です。

◆卒業式処分の内容
都教委卒業式処分発表(都教委HP)
卒業式における職務命令違反に係る懲戒処分について
http://www.kyoiku.metro.tokyo.jp/pickup/p_gakko/p_hukumu/170420.pdf

◆処分内容、処分者数
今回の都教委発表の処分者数・処分の内訳などは以下の通りです。
<卒業式の処分の内訳> (  )内は近藤による注釈
1.都立工芸高校  減給10分の1・1月(不起立処分4回目)
2.都立葛西南高校 戒告(不起立処分3回目)
  計2校2名

 <学校種別> 都立高校
 <発令日> 4月20日


◆都教委に抗議の電話・FAXを集中してください。→数は力です。
「都立高校教員2名に対する不当処分に抗議する」などの内容の電話・FAXをお願いします。

【抗議先】東京都教育庁 新宿区西新宿2-8-1
◎教育庁総務部教育情報課  電話 03-5320-6733 FAX  03-5388-1725
◎教育庁人事部職員課    電話 03-5320-6792 FAX 03-5388-1729
◎教育長          FAX  03-5388-1725


◆再発防止研修を中止せよ! 反省すべきは都教委だ!
都教委は処分発令と同時に、処分された教員に「反省・転向」を強要する「再発防止研修」<5月10日(水)>の受講命令を発令しました。一体何を反省しろと言うのでしょうか。思想・良心の自由を侵害し「良心を鞭打つ」憲法違反の再発防止研修の中止を求めます。
都教委が同研修を強行した場合は、下記の抗議、該当者支援行動を展開します。なお、時程は現段階では予定です。
★再発防止研修抗議・該当者支援行動 
  都教職員研修センター前(JR・地下鉄水道橋。都立工芸高校隣)

 2017年5月10日(水)
  8時20分行動開始 
  8時35分弁護団申し入れ
  8時50分該当者(受講者)入場 
  9時~ 研修
  12時30分(予定)研修終了後の該当者激励行動
  主催:被処分者の会

 *相手の挑発に乗らず、整然と行動するご協力ください。

◆ 粘り強く闘われている「君が代」訴訟の判決の傍聴支援をお願いします。
★東京「再雇用拒否」第三次訴訟・高裁控訴審判決~逆転勝訴をめざして
 (東京高裁第5民事部。2011年再雇用拒否の損害賠償請求、原告3名)
 2017年4月26日(水)
  12時30分 弁護士会館集合・写真撮影
  12時40分 高裁に向けて入廷行動
  12時45分 傍聴希望者集合(抽選なし・先着順)
  13時15分 開廷・判決
  東京高裁511号(定員42名) 
  報告集会:ハロー貸会議室虎ノ門(裁判所から6分。案内あり)
 *混雑が予想されますので早めにお出で下さい。入廷できなかった人は裁判所前でお待ちくだ   さい(旗出しあり)。


★根津・河原井さん停職6ケ月取消訴訟処分
 ●2008年事件・判決
  2017年5月22日 (月)13:15~
 東京地裁527号法廷

  15:30から弁護士会館にて報告集会

●2009年事件 口頭弁論
 2017年5月25日 (木) 13:30~
 東京地裁 527号法廷

2017年4月17日月曜日

「オリンピック教育」批判(第四弾)のビラ

「オリンピック教育」批判(第四弾)のビラ



4月17日)朝、杉並総合高校で、
「オリンピック教育」批判(第四弾)のビラまきをしました。
ビラの表面は
 <「共謀罪(テロ等準備罪)がないとオリンピックができない?>
裏面は
 <塚本幼稚園は安倍首相のモデル校 教育勅語はすばらしい?>
という見出しです。
教職員、生徒のビラの受け取りはまあまあで69枚撒くことができました。
管理職は出てきませんでした。
 「オリンピックと共謀罪について書いてあります。」
 「共謀罪って知っていますか?」
と問いかけると、驚くことに生徒のほとんどが
 「知らない」と答えました。
 「知っている」と答えたのは、一人だけでした。
先生たちは、現在大きな問題になっており、
また生徒たちの未来に大きな影を落とす「共謀罪」について、
生徒たちには何も話していないのでしょうか。
あるいは、「政治的中立性」という言葉に恐れ、
何も言えなくなっているのでしょうか。
しかし、一方で、安倍首相は、
 (ビラの裏面にも書いておきましたが)
憲法違反の「教育勅語」を暗誦させている
塚本幼稚園の教育を「すばらしい」ともち上げているのです。
ここには「教育の政治的中立性」も何もありません。
日本中の先生たちが、政治的発言を何もしなくなったら、
日本の教育はまさに死滅し、残るのは「洗脳教育」だけになります。
しかし、現在の若い先生たちの多くは、
この間の、政府の教員対策により、
「多忙化」のために社会に目を向けることが少なく、
「業績評価」「職階制」などの為に絶えず上司の眼を気にし、
戦前同様「政治的無知」の状態に置かれるように
なったのかもしれません。
この状況を何とか打破しなければなりません。

2017年4月2日日曜日

3/31 <卒業式「君が代」不起立者支援集会>

■ 3月31日(金)、東京水道橋の文京区民センターで、<卒業式「君が代」不起立者支援集会>(「五者卒・入学式対策本部」主催)が開かれ70名が参加しました。
(「君が代」不起立者2名の処分は3月31日現在出ていません。)

集会では、最初に対策本部長・Kさんから、「今年の卒業式をめぐる状況」が報告されましたが、その中で特に目立ったこととして次のような報告がありました。

★今年新たに加わったことは「生徒への指導」の問題です。
1月の校長連絡会、副校長連絡会で「生徒への指導が適正か、「教職員の指導状況を確認」するよう指示が出されました。
さらに今年度は、卒業式の3週間前までに都教委に提出する卒業式の進行表の中に生徒の不起立に対する対応が書かれていないと「司会は、生徒の不起立者多数の場合『ご起立ください』という」という文言を入れるよう、都教委から強い指導を受けるようになりました。
2008年から多くの学校で、進行表に「不起立の生徒がいたら司会が起立を促す」という文言が入れられるようになったのですが、これまではその文言がなくても都教委は受け取っていたのですが、今年度は受け取ってもらえなくなったのです。
さらに、それでも起立しない場合は副校長がマイクで起立を促し、生徒が全員起立したことを確認したうえで司会にマイクを渡す、となっていたようです。
 また小池都知事は、全都立学校の校長・副校長にメールで卒業式のお祝いのメッセージを送り、卒業式の祝電メッセージの冒頭で読むこと、メッセージを校内に掲示することを指示しました。

★報告者は、「「君が代」強制の狙いが生徒にあったことがハッキリした。」「小池都知事のメッセージは都議会選(7月)をにらんだものではないか。3年生たちはすでに選挙権を持つのだから。」とも述べました。

★さらに次のようなことも報告されました。
2月14日に公表された保育所の運営指針に初めても報告されました。国旗と国歌に「親しむ」と明記され、幼稚園の教育要領見直し案にも同様の趣旨が盛り込まれ、幼児にまで国旗国歌の押し付けが始まろうとしています。3月16日の都議会予算特別委員会で、小池都知事は自民党の
松田都議の質問に対して、首都大学東京・都立看護専門学校の卒入学式で「君が代」を斉唱するよう望むと答弁しました。
国旗国歌の強制は拡大しています。

■まさに、ここには、「日本会議国会議員連盟副会長」だった小池都知事の危険な本性が出てきています。もはや「君が代」斉唱は戦前の「教育勅語」と同じような扱いになっています。
その後、二人の不起立者(SさんとOさん)からの報告もありましたが、Sさんは不起立時の状況について次のように語りました。

★「君が代」が始まったので着席したら、副校長が来て起立を促した。その声がでかい。
 <あなたは〇月〇日の職務命令に従って起立斉唱してください。>と。私は「迷惑ですから静かにしてください」と言ったが構わず続ける。<あなたは校長の職務命令に従わず、国歌を斉唱できないのですか。> 大きな声なので周りの生徒たちにも聞こえる。しかし、
<〇〇先生・・・・・。>と繰り返し言い続ける。私が「静かにしてください」と言っても聞かない。<△時△分、起立できないことを現認しました。><卒業式が終わった後、校長室に来て事情聴取に応じてください。>と、約40秒の「君が代」の間30秒間位、このようなことを言い続けた。「厳粛」も何もあったものではなかった。
 そこで、校長室に行った際、「なんででかい声でやるんだ」と聞くと校長は「都教委に言われている通りにやっただけです」と答えた。そういう指示が出ていたという事だ。

★もう一人の不起立者のOさんの職場の副校長は耳元でそっとささやいただけだったそうだ。そうして次のように続けました。
自分のところの副校長は「忖度」してやったと思う。しかしこれは怖いことで、歴史的には良くあることだ。「日・君」にはそういう危険性があることが改めて明らかになった。
それらは非常に危険なツールだ。それへの警戒心が必要だ。副校長の姿を見て危ないと思った。そうした「空気」を動かすのが我々だ。「君が代」が悪い影響をばらまく。闘わざるを得ない。
  
「日の丸・君が代」強制反対闘争の重要性が、改めて明らかになった集会だったと思います。

2017年3月30日木曜日

3/31 卒業式処分発令抗議・該当者支援総決起集会に結集を

3/31 卒業式での不起立者への処分を許さない集会に結集してください。
被処分者の会・近藤徹さんからです。

既にお知らせの通り、10・23通達に基づく校長の職務命令に不服従を貫いて、複数の都立高校教員が都教委の事情聴取を受けています。しかし現時点でまだ都教委の処分発令はなされていません。予断を許さない緊迫した状況が続いています。
不当な処分発令があろうとなかろうと、厳しい状況の中不服従を貫いた教員を励まし、共に闘う意思を表そうではありませんか。
3/31集会への多くの皆さんの参加を訴えます。

★卒業式処分発令抗議・該当者支援総決起集会
(報道関係者の取材歓迎) 
 3月31日(金)13時30分 文京区民センター2A会議室
 〈当日の予定〉
    13時30分~ 総決起集会  
  15時(予定)  記者会見 
 主催:五者卒・入学式対策本部

2017年3月23日木曜日

◆【卒業式速報(2)】3/23都教委での卒業式処分決定の強行を許さない!

●都立高校卒業式ほぼ終了 不服従を貫いた教員の「事情聴取」に厳重に抗議
被処分者の会の近藤さんからの情報です。

今年の卒業式で、理不尽な職務命令に不服従を貫いた複数の教員に対して、都教委は3月13日及び3月21日にを都庁に呼び出し、事情聴取を強行しました。これに対して被処分者の会は、本人が指定する第三者の事情聴取への「立ち会い」を求め、「都教委の裁量で認めない」として拒否した都教委に対して現地(都庁第1庁舎35F)で断固たる抗議行動を展開しました。

●事情聴取は「見せしめ」「嫌がらせ」 その驚くべき実態
3月21日の事情聴取の様子は以下のようなものです。まさに「見せしめ」「嫌がらせ」です。
3月21日午後、都教委事情聴取には不服従を貫いた教員を支援して10名(被処分者の会事務局などが対応)が参加して「被事情聴取者」ともに都庁第1庁舎35階に行きました。
都教委の警備体制はものものしく、35階の廊下に7名、内5名が事情聴取中(1時間半以上)も立ちっぱなし。こちらが何を話しても言葉を発せず。まるで「ロボット」のようでした。

【主なやり取り】
相手責任者の職・氏名を尋ねる(事情聴取の時には職員用の名札をつけていない)が答えず。名刺も受け取らず。「答えません。○○先生に中でお話しします」。
事情聴取への第三者の立ち会いを求めるが、「都教委の裁量で認めていません。○○先生お入りください。」を繰り返す。
憲法31条の適正手続きの保障にもとずき、事情聴取への立会いを認めるよう求めましたが、相変わらず「都教委の裁量で、第三者の立会いは認めていない」との答えにならない答えを繰り返す。
○○さんが中に入った後、各人が警備の職員に、事情聴取が嫌がらせ・見せしめであること、10・23通達後の教育現場の荒廃、最高裁判決の内容、部下に責任を転嫁する石原教育行政の負の遺産であること、管理職のなり手がいないこと、こんなやり方(事情聴取)が教育庁の本来の仕事(教育条件の整備確立)に反する時間と労力の無駄遣いであること、などを話しかけましたが、全く応答せず突っ立っているだけ。
事情聴取をしたのは、人事部職員課○○管理主事(中で名乗る)、他に記録係1名、校長も同席。
事情聴取は1時間半以上の長きに亘る。まるで「拷問」。

●いくつかの特徴
事情聴取の際の都教委の対応がひどくなっていることを改めて痛感しました。
2012年1・16最高裁判決(減給以上の処分を取り消し都教委が一部敗訴)の前までは、事情聴取の都教委側の責任者は、職・氏名を名乗っていました(2004年、2005年に私が事情聴取に呼ばれた時には立ち会い要求の弁護士と名刺交換もしていました)。ところが同最高裁判決後一部敗訴したことを反省するどころか、都教委はかえって頑なになり、よりひどい対応になっています。
こちらの支援行動に過剰反応をしており、応答すら「してはいけない」との対応になっています。人事部の打ち合わせのマニュアル通りではないかと思えます。
ある学校の管理職の不起立の現認では、管理職が「回りに聞こえる」ような大きな声を出していたとのことでした。「厳粛さ・静粛さ」(都教委用語)を明らかに妨害していたとのことでした。

不当処分に対する抗議行動に参加してください。

2017年3月22日水曜日

都立高校卒業式チラシ撒き報告(その六)

3月3日から始まった都立高校卒業式チラシ撒きはほぼ終わりました。チラシ撒きはいろいろの意味で意義が大きいと思います。チラシ撒き報告は「その六」で終わります。
報告を寄せられなかったところもたくさんあります。
卒業式チラシ撒きの「総括」は追って出します。

<タ高校>
天気は良かったが、風が強くとにかく寒かった。女生徒が圧倒的に多い。生徒の受け取りは全くない。8割以上は手元に「おめでとうございます」と言って差し出しても完全な黙殺。保護者は5割程度。
こういう子たちが、この後の社会を担ってゆくのかと思うと暗澹たる気持ちになる。学校の対応は、都教委の指導そのまま。校門に日の丸、都旗。学校側は「敷地内に入らないで」と言ってきたのみ。しかし、保護者には、段ボール箱を指して、「捨てて貰って結構です」との声掛けをしていた。それでも140枚撒いた。

<チ高校>
朝起きたら雨!気象情報をチェックしたら9時位まで雨とある。前にも撒いたことがあり、自転車通学がとても多い高校であることを思い出し、条件が圧倒的に悪いが、ともかく校門までは行ってみようと思った。
校門には卒業式の看板のみで旗は無し。管理職の注意喚起も無し。7~8人の先生が、校門の外にいて、自転車の子に傘をさして乗るな、イヤホン外せとか注意喚起しているが雰囲気は比較的フレンドリー。
9時過ぎには雨もやんだ。その時刻でもまだ生徒は来る!先生も誰が来ていないと状況把握しているようで、「遅刻の女王やっときたか!」とか声掛けをしていた。こちらの気分も和む。歩きの生徒の受け取りは圧倒的に良く9割程度。保護者の受け取りは7割程度。
先生の1人が、「首都圏包囲ネットの方ですか?」と聞いてきたので「そうです」と言うと、「被処分者です」と言われる。そうしたら「彼もです」と。もう一人被処分者の先生がいた。ビラ撒きをしてよかったと思った。

<ツ高校>
雨が多少心配でしたが、降ることもなく…。
驚き① とにかく受け取りが悪い。教員と覚しき人の受け取りはよいのだが生徒、保護者の受け取りがきわめて悪い。生徒の受け取りは以前からよくなかったが、保護者までとはどうしたことか。全部で90枚程度。
驚き② 敷地と歩道 管理職と覚しき人が「敷地ではやらないでください」。ここまでは良くあること。しかし歩道に当たるところが全て高校の敷地とのこと。で、法令遵守意識が高い私は門から50mほど離れた角の交差点で行ったのだがしばらくして今度は2名できて、そこも敷地内という。
「市役所で調べてください。」とのこと。「一般の人は当たり前に歩道として利用していますよね。」というのは認めるが「敷地内です。敷地内では」を繰り返す。「常識の範囲で行いますので」といいつづけるが…。
雑談 交差点の角で配布を始めると、近くにいた人(近くで工事の準備をしている人たちのリーダーらしい)がチラシを所望。 1枚渡すと丁寧に読んでいる。読み終わると「北朝鮮のミサイル、どう思います?」「困ったことですね。」その後その人は北朝鮮の危険性を穏やかな口調ながら述べ「このようなこと(ビラまき)をしているから北朝鮮を調子づかせるんだ」というようなことを言う。
私はどう言ったものか、なめらかな反応は出来ませんでした。いろいろな人がいるものです。

<テ・高校定時制> 
風が強く寒かった。例年撒いている。午後4時50分頃から18時まで撒く。90枚撒いた。ここは学校敷地内歩道に入らないと撒けない。生徒、保護者共に8割程度。校門の中に先生が2人居たが、注意は無し。17時50分ごろにアリバイ的に、副校長が出てきて、名を名乗って「貴方のお名前は?」と。こちらは「それは必要ないでしょう、チラシの作成責任はチラシにあります」と応える。副校長は「平穏な雰囲気の中でやりたいので、乱す行為は止めて欲しい、お聞き入れいただけないのであれば外部対応します」と。
生徒が来たので、敷地内歩道に入って渡そうとしたら、副校長に「敷地内です」と制止された。副校長は、校門内の先生と会話をして消えたが、その後は変化なし。

<ト高校>
3部制高校なので、昼の12時15分~13時40分まで、東京・山日労の5人で行いました。学校側からはビラまきに対しては何も言ってきませんでした。
「ご卒業おめでとうございます」と声をかけながら配ると、生徒、親などもほとんど「ありがとうございます」「お世話になりました」という返事で受け取ってくれました。
学校側は「恒例のこと」という感じの対応でした。普段からビラまきをしていて、「顔なじみ」であれば、もっと会話になったかなと思います。(生徒とも)

<ナ高校>  
2人で撒きました。8時頃校長が出勤してきて「敷地内に入るな。保護者はいいけど、生徒には渡すな。ここは教育の場だ」と言ってきたので、「教育の場だからこそ生徒達に読んでほしいんです」と言い返すと、無言で校内に入っていった。教員とは話せた。

<ニ高校(全)> 
7時35分頃副校長が出てきて、「こちらには入らないで。早いですね、式は10時からですよ」と言ってきたので、「教職員の方に読んでほしいので、早く来ました」と返した。7時30分には、分厚い木の板に「卒業式」の立て看、大きな「日の丸」の旗が設置されていた。雨が降っていて、受け取りが悪かったです。都合で短時間しか撒けませんでした。
(葛飾区内の高校には「葛飾区労組連絡会」が毎年、ほぼ全校に撒いています。)

<ヌ中等>
この高校は入り口がたくさんあり、どこで配るか迷うところです。駅に近い西門につくと以前見たような人が「副校長のKです。去年お会いしましたよね。」「去年きましたっけ。」(私の記憶では去年はこられず一昨年か、更に前のような…。)で、それ以上は何も言われず。それにしても受け取りが悪い。生徒はもちろん保護者も。一人の生徒がチラシ受け取り、1秒程度見てから私の持っていたチラシをはたき落とし受け取ったチラシを投げ捨てて 門を入っていきました。さて、どんな国際人が育つのか。
一人の保護者は3秒ほど見てから返しに来ました。正門の内側にはごみ箱が2つもっとも受け取る人も少なく、当然入れる人もなく、受け取った生徒も入れてはいないようでした。
看板は「卒業証書授与式」でした。80枚まきました。

2017年3月17日金曜日

【速報】都教委、卒業式での「君が代」不起立の教員を事情聴取

 【速報】都教委、卒業式で「君が代」不起立の不服従を貫いた教員の事情聴取を強行 
被処分者の会の近藤さんからの報告です。

◆都立高校教員 卒業式で「君が代」不起立
10・23通達から14回目の都立高校の卒業式で、理不尽な「日の丸・君が代」の強制に対して学校現場で様々な形での粘り強い抵抗が続いています。
3月13日都教委は、10・23通達に基づく校長の職務命令に不服従を貫いた教員を都庁に呼び出し、事情聴取を強行しました。これに対して被処分者の会は、厳重に抗議し、本人が指定する第三者の事情聴取への「立ち会い」を求めましたが、都教委は「都教委の裁量で認めない」として拒否しました。

◆都教委要請
さらに3月14日、被処分者の会・五者卒入学式対策本部は、「卒業式処分をするな、再発防止研修をするな・入学式処分をするな」などを要求して都教委要請を行いました。
 14時45分都庁第1庁舎1Fロビー集合 
 15時~同庁舎25階116会議室 加藤弁護士が同席

◆都教委定例会傍聴
3月23日(木)の都教委第6回定例会で卒業式処分を決定か。
○3月23日当日、都庁前早朝ビラまき 8時 都庁第1庁舎入口
○処分決定の都教委定例会の傍聴 

◆3月31日に抗議集会
卒業式処分発令抗議・該当者支援総決起集会(報道関係者の取材歓迎) 
 3月31日(金)13時30分 文京区民センター2A会議室
 13時30分~ 総決起集会  
 15時(予定)  記者会見 
 主催:五者卒・入学式対策本部

2017年3月16日木曜日

都立高校卒業式チラシ撒き(その五)

3月3日から行われている都立高校卒業式でのチラシ撒き報告です。

<ケ高校>この高校は「卒業式式場」という看板、他では見ない文言かと思います。
若い教員が一人で看板を門に付けるとき難儀しているので手伝う。
生徒の受け取りはよいとは言えない。副校長かな、にこやかな愛想がいい女性がきわめて丁寧に形ばかりのご注意をしてきた。ここも以前はきわめてとげとげした対応でしたがずいぶんと変わりました。
3名での配布の威力か、受け取りは今ひとつの印象ながら、310枚くらい撒いた。
日の丸は校門にはなく、近くの掲揚塔に半旗で揚がっていました。

<コ高校>
3人で卒業生の登校時に配布した。約90枚。昨年よりは受けとりは良かった。
はかま姿の卒業生が大半、男子は背広ネクタイ、たまに羽織はかまも。教職員で、「ご苦労様」、「拝見します」と言って受け取る人が数名いた。途中副校長が出てきて名乗り、「在校生と参列者に渡さないで。学校の敷地内では配らないように」と通告。形ばかり言い置いて立ち去る。

<サ高校>
7時45分から撒く。しばらくして副校長が来て、「敷地内に入らないでください」とだけ言って入っていきました。
生徒の受け取りは、早い時間に登校の生徒たちはよかったのですが、登校時間近に集団で登校の生徒たちは良くありませんでした。職員は若い職員の受け取りが良くありませんでした。保護者は比較的良く受け取ってくれました。
中に、ぎりぎりにやってきたお母さんが、「うちの子はいろいろと先生の世話になり、今日はどうしても、先生にお礼が言いたくて。」と言ってビラを受け取り中に入っていきました。これこそが血の通った卒業式です。卒業式で「日の丸・君が代」強制に血眼になることが如何に異常かがわかります。都教委のやっている卒業式は物(旗・歌)が第一で、人間は二の次です。これはまともな教育ではありません。一人でしたが約200枚撒けました。

<シ高校>
昨年も同じ高校で1人で撒きましたが今年は2人だったせいか、生徒の受け取りが良く、280枚ほど配布できました。卒業生は、着物と袴、男子生徒も和服が多くいました。保護者も和服が多かったです。校門に出された看板には「卒業式」と書かれており、「卒業証書授与式」ではありませんでした。また、校門に日の丸出ていませんでした。
「おんなじ考え方です」と私に話しかけてきた方保護者もいて、比較的順調でした。

<青山高校>
7時50分に着いたときには正門門扉と3本ポールに日の丸はあった。正門前の敷地部分と歩道の境目に赤の三角コーンが置いてあり、脇の方が通り道として開いていた。そんなことははじめてだったし他の学校でも見たことはない。
8時過ぎに副校長が来て、「敷地内には…」と言った。そのあと副校長はコーンを卒業証書授与式の立て看板(と日の丸)の前にも置いたので、余計ことだとは思ったが、私は「その立て看板の前で生徒さんたちが写真を撮りますよ。三角コーンを置いたらじゃまと思いますよ」と言ったら、副校長も「そうですね」と言ってやめて、写真を撮りやすくするため、むしろ空間を広げた。
玄関の脇にカバン?を持った男性が所在なげにいた。去年もその前年のひどい弾圧があったときもその辺に私服警官がいたので私服警官かと思ったが、それは推測である。その他に警察の動きは感じられなかった。(注:「ひどい弾圧」というのは、校長・副校長が警察に通報してビラまきを弾圧した。私服警官、制服警官は「ビラまきは違法だ」などいうことを言って、ビラまきにまとわりついて妨害した。歩道でのビラまきは最高裁判例で認められている。その後、包囲ネットは、原宿署と学校当局に抗議をした。原宿署は抗議文を受け取ったが、高校は逃げ回り、あれこれ言って会おうとしなかった。そういうことがあった。)
生徒も保護者も教職員もチラシの受け取りはよくない。男子生徒の一人が「許可をとってやってるんですか」「生徒に撒いているでしょ」という。私は「許可は必要ありません」「生徒に撒くのは自由です」と答える。生徒はそれ以上言わず校門の中に入っていった。
歩道を通る人が「卒業式」の看板をみて、笑顔になり「もうそういう季節になったんですね」と言った。また、通行人に渡したら、その人は戻ってきて、「もっとください」と言ったので10枚くらい渡した。
9時過ぎから霧雨が降り出した。9時35分にチラシ撒きをやめた。150枚撒いた。

<ス高校> 
約150枚。雨模様のためやるかどうか迷う。とりあえず行ってみようと8時着。傘を差しながら行うが、そのうち雨も止んでくる。
生徒の受け取りはよくない。ここ数年はこんなもの。看板は大きな字で簡潔に「卒業式」、小さく学校名があるだけで、年度、何回は書いてない。
保護者の受け取りもそれほどはよくない。副校長だろうか、丁寧にありきたりの注意。「2007年からしていますので、心得ています。」と言うと、「そうですね。よろしくお願いします。」と。数年前より職員も快く挨拶してくれる。
帰るときに校門の教員2名に私・福嶋の「授業してたのに処分」のチラシを渡すと「こんなことあったんですか」と少し話になる。
(注:福嶋さんは「不起立」で処分され、その「再発防止研修」の日に、授業が目いっぱいあったので、都教委に、別の日に「再発防止研修をしてください」と頼んだのに都教委は認めなかった。福嶋さんは授業の方を選んで再発防止研修に出なかったところ、そのことでも処分された。)

<セ高校>
雨の中、卒業式チラシまきを「河原井・根津らの『君が代』解雇をさせない会」のメンバー3で、7時50分近くから1時間程行いました。
この学校は教員・生徒とも、いつも受け取りが極端に悪いのですが、今日はさんざんでした。雨だったことや、7時50分にはかなりの教員・生徒が校舎内に入っていたようで、また、卒業学年以外は休みだったようで、手渡したチラシ枚数は何と、教員に3枚、生徒に2枚、通行人に1枚でした。
9時半開式ということでしたが、9時近くになっても保護者は現れず、雨もやまないので、チラシまきを止めて帰ろうとしたところに、中年の男性教員2人がやってきて、 「チラシを1枚ください」と居丈高に言った。この人は副校長なのだろう。「あなたはどなたですか」と返すと、やや置いて、「教員です」「交通の妨害をしないでください」と言う。「交通の妨害を私たちがしましたか。していませんよ。現認してから言うものです」 と返して引き上げました。
この学校の生徒の表情の硬いのが、私達には気になりました。いつも感じてはいたことですが、卒業の喜びも感じさせない表情でした。
(注:大阪府立高校でのチラシまきの報告を読ませてもらって思うことは、チラシの受け取りに違いがある。一言で言えば大阪の生徒は屈託ない感じて受け取っているようだ。その違いは、都教委の独裁支配に慣らされ抵抗しなくなった東京の気質と、橋下府知事を辞任に追い込んだ大阪の人たちの気質の違いなのだろうか…)。

<ソ高校>
包囲ネットの仲間と2人で行った。ここは「進学指導特別推進校」で、校門脇の掲示板に、この10年くらいの進学実績が貼ってある。見ると、棒グラフでこの間「国立大」+「早・慶」+「上智、?」が増えていることがわかる。おそらく受験に特化した授業になっているのだろう。まさに高校の予備校化である。でも、戦争になって徴兵とか学徒動員とかになったら、そのような実績はあまり意味がないだろうにと思う。  
生徒のビラの受け取りは良くないがチラホラ受け取る生徒もいる。しばらくすると副校長が出て来て、「敷地内に入らないでください」と言う。「わかっていますよ」と言うと、「ビラを下さい」というので、「いいですよ。どうぞ。都教委から何か言われているんですか。
警察を呼ぶようにとか」と聞くと、「場合によってはそのように・・」と言う。「何か書類はあるのですか」と聞くと、それには答えず、中に入って行った。
職員や保護者のビラの受け取りもあまり良くなかった。まいたビラは全部で100枚余だった。

2017年3月15日水曜日

3/9 都教委定例会ではなく都総合教育会議 根津公子さんの傍聴記

根津さん「3/9は都教委定例会ではなく同日開催された第3回東京都総合教育会議傍聴記です。

前回2月24日の定例会で担当者が「次回は3月9日午前10時」と通告した。ところがその後、総合教育会議を午前中に入れ、定例会は午後に繰り下げた。この変更について「総合教育会議及び定例会の冒頭、教育長は然るべき説明をするよう、言ってほしい」と私は要求したが、「2日前にネット上に訂正を載せている」と言う。「インターネットが使えない環境にいる者には、傍聴の権利を保障しないということか。傍聴者に毎回、住所・氏名を書かせるのは何のためなのか。傍聴者は数人なのだから、その住所に変更のお知らせを送るくらいの気遣いがあって当然ではないか」と言うと、担当者はぶち切れた。「都民ファースト」ではなく、いつも「都ファースト」。
私は、午後はすでに予定を入れてしまっていたので、都教委定例会は傍聴できず、総合教育会議(10:30~12:00)だけを傍聴した。













職階制、賃金査定、都教委の学校支配の弊害を考えるとき

■議題は1件、「教育管理職の確保について」

 管理職、とりわけ副校長の受験希望者が極端に少なく、受験者を増やすための対策を講じなければならないところに都教委が追い込まれての議題であった。「教育管理職を取り巻く現状と課題」について中井教育長が資料をもとに説明し、その後、参考人として呼ばれた都内公立小・中学校の校長・副校長・教員、男女各1名ずつ計6名の意見を聞くというものだった。
 傍聴して感じたことは、これでは受験希望者は増えない、ということ。6人の教員たちは、都教委の教育施策に批判的な人ではないから抜本的解決には至らない話ばかり。管理職受験希望者だけでなく、新採の受験希望者も非常に少ないのは、都教委の教育施策に批判が多いということ。まずはその批判から学ぶことが、都教委にとって必要なことと私は思うのだが。
 私は、管理職は不要と考えるから、管理職の確保に関心はない。でも、都教委が確保をしたいのならば、ピラミッド組織を止め、都教委が嫌う「鍋蓋」組織に戻すことだ。都教委の指示を受けた管理職がその実行を職員に指示するという上意下達の働かされ方を止め、かつてのように、職員会議で論議し学び合いながら協働する組織に変えること、それが、教員がいきいきと働き、子どもが楽しいと思える学校になるのだ。職階制、賃金査定、都教委の学校支配の弊害を都教委が考えるときなのだ。

■「教育管理職を取り巻く現状と課題」についての説明より
1.教育管理職(校長・副校長)選考の状況
2016年度は、①必要数572人 ②受験者数450人(うち女性は125人) ③合格者数418人(116人) ④不足数=①-③=527-418=154人
不足については、定年退職した再任用校長・副校長で対応していて、現段階では欠員は発生していない。 
2.2017年度の新たな取組
①副校長の多忙解消に向けて、副校長の業務を担う非常勤職員を配置する。2017年度は、1900校のうち小学校6校、中学校6校で試行実施。
②受験できるのはこれまでは主幹教諭だけだったが、これに加え、46歳~53歳の主任教諭まで拡大するよう制度を改正する。これにより、受験有資格者が、これまでの3倍、女性ではこれまでの5倍になる。
③副校長の管理職手当の引き上げ:現行の月72300円を80700円に。校長は現行の月104500円。(中井教育長は「80700円、これで(受験希望者増を」期待するのは無理かと思うが」と付け足した)

■6人の発言
★副校長:土、日も部活をやっている職員がいるから出勤する。地域の行事にも参加する。1日に12~13時間は勤務する。それが教職員には大変に見えるのか。
★校長:声をかけられ、研修センターに通ったことで副校長になった。副校長は女性に向いた仕事だが、子どもの病気のときに困った。
★副校長:多忙解消は、他の人に仕事を振れるかどうかだ。4割位の仕事は振れる。副校長の仕事を経験した人にサポートしてもらえたらありがたい。
★校長:副校長の仕事は我々には到底できないと、教員は思ってしまう。自信が持てないのだ。
★校長:管理職受験を職員に勧めるが、職員は「自信がない」「子どもと関わりたい」「時間が厳しい」と言う。
★副校長:管理職になると子どもから離れるイメージがあるから、私は休み時間は子どもと遊んでいる。
★10年目の教員:研修会に参加して自信が持てるようになったので、管理職になりたいと思っている。
★9年目の教員:子育て・介護で今でも大変だが、管理職の先生が輝いていると、私も管理職になりたいと思うようになる。
★校長:輝くようにしたい。疲れていても化粧して、職員にアドバイスができたり、本来の業務で力を発揮する。業務改善が必要。
★校長:自分がしっかりしたロールモデルにならないと。事務量を軽減し、校長が副校長を育てる。
6人の話を聞いて教育委員たちは、副校長の業務の見直し、女性が働きやすい働き方改革が必要とまとめた。

■職階制の破綻ではないのか

「教諭→主任教諭→主幹教諭・指導教諭→副校長→校長」の職階制を敷き、このコースに乗るための研修体制も整えたが、管理職受験希望者数はこれに反比例したという現実。職階制が破綻したのだ。冒頭に述べた、都教委が嫌う「鍋蓋式学校運営」に戻すことが、この解決につながる。
 === === === ===
小池知事は、10年前にうつ病になり自殺した西東京市の新任教員の自殺訴訟で、業務が原因の公務災害だと認めた東京高裁判決を受け入れ、上告しないことをこの場で話した(今朝の東京新聞はそれを報じている)。この判断は当然ではあるが、都教委のこれまでと比較して評価する。
しかし、新任教員に対して、指導教員が補佐しない・いじめる、校長がパワハラを繰り返し退職に追い込むという現実が相当数あること、それは職階制、業績評価による賃金査定、都教委の学校支配が始まってからの現象であることを、都教委・都知事は認識すべきである。

都立高校卒業式でのチラシ撒き報告(その五)

3月3日から行われている都立高校卒業式でのチラシ撒き報告です。

『週刊金曜日』3月10日号に掲載された小林和子さん執筆の「編集長後記」の記事






2017年3月14日火曜日

都立高校卒業式でのチラシ撒きの報告(その四)

3月3日から始まった都立高校卒業式での都教委包囲ネットのチラシ撒き報告(その四)です。

<ア高校>
快晴だが寒い朝。この学校は校舎入口付近に塀も正門もなく、歩道と敷地の区別がつきにくにので、道路を渡ったところで撒きました。
生徒の受取りは悪く、手を振り「ノー・サンキュー」の仕種をしてくれたり、「大丈夫です」と断ってくれるのはまだよく、当方が透明人間であるかのように無視する生徒が大半でした。こちらが「お早うございます」と呼びかけ、返事してくれたり会釈してくれる生徒は2―3割。受け取ってくれるのはだいたいそういう生徒で大半が女子でした(もっと女子が多い高校ですが)。それでも生徒には60~70枚手渡せたかと思います。教員の受取もあまりよくなかったです。
9時ごろからやってきた保護者は「ご卒業おめでとうございます」と声をかけると、7~8割受け取ってもらえました。
こちらが撒き始めたのと同じくらいの時刻に校門指導の男性教員が1人登場、生徒からビラを受け取りどこかに携帯で連絡、すぐにもう2人現れ何か協議。白ネクタイの男性が「副校長」と名乗り「人通りが多いので、通行の邪魔にならないようにしてください」との要望、「わかりました」と答えて撒き続けました。9時ごろ教員は4人に増えたが保護者への対応要員のようで、それ以上の接触はありませんでした。一人でしたが210枚撒きました。

 <イ高校>
3人でビラまきしましたが生徒も保護者も受け取りが悪く、50~60枚くらいしかまけませんでした。特に生徒は全く受け取ろうとしませんでした。この学校の教員の話では、「受け取らないように」と指導したわけではないようでした。長い当局の指導の中で、画一的な教育が「成果」を上げているというように見るということなのでしょうか。特に進学校ほどその傾向が強いいと感じています。この学校は決して進学校とはいえませんがこうした傾向が浸透している様に思います。
私たちのチラシ行動はまますます重要になってきているように思います。

<ウ高校>
正門前と通用門前で、2名で配りました。毎年、生徒も保護者も、チラシの受け取りがいい学校で、今年も7~8割の生徒、8~9割の保護者が、「卒業おめでとうございます」と配ると受け取ってくれました。単位制高校で、進学でぎすぎすするとかはないようで、全体に落ち着いた明るい高校生たちの学校です。ということで、持って行った280枚のチラシは9:35には配り終わりました。
8時すぎに、正門に「ウ高校卒業証書授与式」の看板が設置されましたが、正門脇の三旗掲揚台には、しばらく何もありませんでした。8:25になって、職員が「日の丸」・「都旗」・「校旗」を半旗状態で上げました。理由を聞いたところ、「指示された」とのことでした。
8:40ごろ、副校長が出てきて、「敷地内で配らないで下さい」と行ってきたので、「承知してますよ」と答えると更に「生徒に配らないで下さい」といってきたので、「読ませないではなく、いろんな意見をよく聞いて、自分の意見を持ちましょうというのが教育じゃないですか?」と質問したところ、「それはあなたの考えだ。」「あなたは誰? 私も名のったので聞かせて」と言ってきたので、「都教委包囲ネットの者です」と答えたところ、更にしつこく「名前は」と聞いてきたので、「チラシ配りを止めるような人には言いません」と断った。
その後、三旗を見ると、半旗をやめて、通常の掲揚に直してあった。(副校長が直した模様)9時頃、再び副校長が現れて、「生徒には配らないで下さい」とまた言ってきたので、「他の学校で、2度も行ってくる学校はないよ」と言い返したが、それ以上、ゴミ箱を置いたり、生徒から取りあげようとはしていなかった。その副校長は細かいところにこだわり、管理的な人という評判らしかった。
生徒や保護者・職員は、全体的に穏やかで感じのいい人が多い学校です。一人の保護者がみんながチラシを持っていたので、「私にもください」と取りに来たので、「どうぞ」と渡したら、「君が代のことが書いてあるチラシだ」と言って返してきました。他に、文句を言ってきた人はいませんでした。昨年よりは受けが良かった。

 <エ高校>
8時~10時 4人で190枚まいた。校長と副校長がそれぞれ、敷地内では撒かないようにとだけ告げる。それ以上は何もなし。静か。生徒数そのものが少ない。生徒の受け取り状況はよくはないが去年よりは良い。 
     
<オ高校>
8時~10時 3人で300枚。校長と副校長ともう一人(主幹か)がそれぞれ、敷地内では撒かないようにと言う。晴れて暖かくなる。毎年この学校の卒業式は晴れ。受け取り状況は生徒が5割、保護者は6~7割。
 
<カ高校>
8時~10時まで4人で280枚まいた。校門に日の丸が2本立っていた。かなり目立つ。
校長と副校長がそれぞれ、「敷地内では撒かないように」と言って来た。それ以上は何もなかった。受け取り状況は生徒はよくない。保護者は6割か。
 
この区では、7校で卒業式ビラ撒きをした。市民の会の人たちが包囲ネットのチラシを一緒にまいてくれた。これからも続けたい。

<板橋高校>の補足
 去年も、今年も、校舎全面建て替え工事が続いていて、臨時通用門前でのチラシ配りとなりました。最終的には、包囲ネット2人、学校と地域をむすぶ板橋の会3人、いたばし9条の会7人の計12人の豪華で賑やかなビラまきになりました。その中で、9条の会が配っているのは、チラシではなく、日弁連発行の『憲法って、何だろう?』という小冊子。
お金がかかってますが、その分有益で受け取ったら永久保存版もの。素敵なアイデアだと思いました。
先の報告にもあるとおり、今年の受け取り状況は、去年までとは様変わり。去年までは、200枚でも300枚でも持っていった分が全部さばけました。ところが今年は、生徒も保護者もなかなか受け取ってくれません。学校側が、事前に何らかの対策を講じたように思われます。

<キ高校>
被処分者のKさんとチラシ配りをしました。8時少し前に門前に着きました。「第〇〇回卒業証書授与式 都立き高校」というパネルが門柱に立てかけられていました。(昨年は普通の立て看だった気がするのですが)毎年使えそうな無味乾燥な感じのものでした。
日の丸はありませんでした。
ポツポツと生徒や教員がやって来はじめました。最初から3人の教員は、「ご苦労様です」と私たちに声をかけて受け取ってくれました。生徒達の受け取りもよく、気持ちよく始められましたが、そのうち大勢来はじめると受け取りはあまりよくありませんでした。それでも教員はかなり受け取ってくれました。卒業生、在校生に120枚ぐらい配りました。
門の中では教員が一人立っていましたが、私たちには何も言いませんでした。その後やってきたもう一人の教員は「危ないので自転車の生徒には渡さないように」と割に丁寧にいいました。10時開式で、保護者にはほとんど渡せませんでした。おもしろい髪型の男の子や化粧しているかなと思われる女の子が多い気がしました。でも市内の他校に比べると生徒の表情が明るくのびのびしていてほっとしました。

<ク高校>
7時半過ぎから2人で撒き始めるとすぐに校舎から男性が出てきて、「チラシをください」と言う。「どなたですか」と聞くと「教員です」。「平教員ではないでしょ。役職は」と返すと少し間を置いて、「副校長です」と言う。 「どうぞ」とチラシを手渡すと、頭を少し下げ、余計なことは言わずに校舎に戻っていった。さらに数分経って、出勤してきた男性がチラシを受け取り、「ここは交通量が多いですから、撒くなとは言いませんが、安全に気をつけてください」。「あなたはどなた」と返すと、「副校長です」。副校長が2名いるとのことでした。
教員の受け取りは7割弱か。手を出さなかった若い教員2人(別々に)に、「あなたは教員でしょ」-「はい」。「ならば、拒否するのではなく、まずは読んで考えてください」と言うと、受け取った。また、「ありがとうございます」と言って受け取った男性は、「都教委はホント、ひどいです。でも、教員は処罰されるから」と言うので、「私は処分され続けました」と返すと、「そうでしたか、子どもが20歳をすぎれば、(不起立を)やるんですが、まだ小学生なので、ごめんなさい、できません」。「それはそうです。そういうことも考えて私は不起立し続けたのです」と私は返した。 こんなふうに考える教員がいたことに心強く思った。
それから、「根津さん!」と女性教員から声をかけられた。私が南大沢学園に回されたときに、ここに在職しておられたという。1年毎に都教委は私を異動させたから、百数十人も職員がいたら覚えられるわけはないのだ。
私は1年毎の異動を繰り返させられたが、そのすべての学校で私の気持ちを職員会議の発言や私が作ったチラシによって伝えた。都教委の根津いじめは成功しなかったのだ。
生徒たちの受け取りもまあまあだった。6~7割は受け取ってくれた。3人の生徒(別々に)は「どういうことが書いてあるんですか」と聞いてきた。「『日の丸・君が代』には教育委員会と異なる意見があるということを書いているの」と答えたら、「読ませてください」と受け取った生徒、片や、受け取らなかった生徒がいる。保護者は「おめでとうございます」の文字に、8割以上が受け取った。
チラシ配りの意味は大きいと思った。

2017年3月13日月曜日

都立高校卒業式 チラシ撒き(その三)

3月3日から始まった都立高校卒業式のチラシ撒き報告(その三)です。

<板橋高校>
正門前に着くと、もう10人ほどの方が到着していました。包囲ネットの他は「いたばし九条の会」と「学校と地域を結ぶ板橋の会」の方たちでした。この日卒業式が行われる板橋区内の都立高はここだけでしたから、それぞれ多くの方が参加されたのでしょう。
包囲ネットは2人で撒きました。空気は少し冷たかったのですが、よく晴れて風もなく絶好の卒業式日和、ビラ撒き日和でした。校舎の建て替え工事中。
この日いちばん驚いたのは、副校長など管理者が何も言ってこなかったことで、こんなことは初めてでした。黙殺というか無視というか、「もはやお前らなんか眼中にない、相手にするまでもない」ということなのでしょうか? それとも愚かなことに気付いたのでしょうか。
生徒たちの受け取りの悪さはこれまでに例のないほどでした。しかもほとんどが「卒業おめでとう」の声掛けにも全く反応せず。教員と保護者は2~3割が受け取ってくれたと思いますが、生徒はせいぜい1割という感じでした。というわけで、包囲ネットのビラは2人で100枚ほどしか撒けなかったと思います。

<Q高校> 
257枚撒く。正門前は住宅地で、車もあまり通らず、通っても正門前で90度曲がっているためゆっくりです。8時過ぎにつくと「東京都Q高等学校卒業式」と1行書きの看板。なかなかいいですね。日の丸は正門にはなく、近くの掲揚塔に挙げられているようでしたが樹木で見えにくくなっています。 
身なり正しい長身の男性(副校長か)が門の中にいるがぽつぽつくる生徒にチラシを渡してもとくにこれと言った動きはない。生徒の受け取りもよい。ただ、自転車の生徒にチラシを渡したときには先の男性が声を荒げ、「自転車の生徒には渡さないでください。事故になります」とはっきりという。「生徒だって判断します。」といっても「小学生も通っています。怪我をさせたら大変です。」とのこと。
自転車の生徒は止まって受け取る者、かなり速度を落として受け取る者、速度を落とさない生徒には渡さないようにはしました。
恰幅のいい男性が「敷地に入らないように」ということを言ったくらいでした。保護者の受け取りもいいですね。

<R高校>
2人で264枚撒く。7時50分につくと卒業証書授与式の看板。歩道が心持ち広くなっていて、以前より配布しやすそう。校門にいた教員が軽い注意にくる。その後 副校長がきて、ありきたりの注意。「十分に注意します」と応える。
教職員の受け取りはよくないが、生徒・保護者の受け取りはこんなものかというところかな。年配の教員が「校長です」と穏やかに言い始めたので「先ほど副校長先生から注意は聞きました。十分に注意して行います。」といったら「よろしくお願いします。」
ここは数年前は主幹のようだがやたらに張り切って「生徒に渡すな、配るな、校門前ではやるな、危ない」などとずっと言い続け、生徒に渡そうとするとその間に割り込むこともあったのですが、ずいぶんやりやすくなりました。
つまらない印象なのですが、遅刻ぎりぎりでくる生徒がほとんどいなくなった。保護者も遅刻する人はほとんどいないように思います。 いいことなのだろうとは思うのですが、、。

<S高校> 
ここは進学校で男女とも和装でにぎやかですが、ビラの受け取りはあまり良いところではありません。しかし今回、杉並1000人委員会の方と二人で205枚まきました。 
ビラまきを始めてしばらくすると副校長が出て来て、「門の前に立たないでください。車の通行が激しいから気を付けてください」と言って中に入っていき、その後は特に何もありませんでした。気づいたのは若い教員のビラの受け取りが悪いということでした。「民主的な教員」ではなく、「官僚的な教員」になりつつあるのでしょう。生徒、保護者はそれなりに受け取ってくれ、こちらが「卒業おめでとうございます」と声を掛けると、「ありがとございます」と返してくれました。

<T高校>
一人で撒いたが約200枚。副校長(女性)がでてきて、「学校の敷地内に入らないでください」「通行のじゃまにならないようにしてください」と言っていく。
校門に立っている若い教員に話しかけても、自分は関心がないという対応だった。

<U高校>
ビラまきを始めてしばらくすると副校長が出て来て、「敷地内に入らないようにして下さい」といってきました。そこで、「都教委からそうした通知が出ているのですか」と聞くと、少しつまって、「通知のようなものは・・」と述べ、その後「慣習ですから」と言ってそそくさと中に入っていきました。
生徒たちは、こちらが「卒業式おめでとうございます」と言ってビラを渡すと、多くは嬉しそうに「ありがとうございます!」と言って受け取りました。約80%の生徒(女子が多かった)が受け取ったと思います。教職員もビラを受け取った方が多く、中にはわざわざ校舎から出て来てビラを受け取っていった方もいました。
9時の段階で足が途絶えたので、保護者が来る前に引き上げました。179枚まきました。

<V高校>
8時に正門前に着くと、すでに正門には、「日の丸」が左右から斜めに取り付けてあり、「平成28年度 卒業式」の看板が立てかけてあった。チラシをまき始めると、男性教員が一人出てきて「敷地内では、・・・」と言い始めたので、「分かってますよ」と返すと、それ以上は言わなかった。「教頭さんですか?」と聞くと「副校長です。」と言って、引き上げました。一応注意はした、という形式的職務態度で、とげとげさはありませんでした。副校長や数人の教員が、10mほど入った校舎入口にずっといたが、監視と言うより生徒・保護者などへの案内のためのようだった。公安警察などの気配はなかった。
生徒・職員の受け取りは、3割程度。(約100枚)。保護者は、5割程度。(約150枚)手持ちのチラシがなくなったので、午前9時半で終了しました。
教職員で「ご苦労様」と言って、受け取ってくれた人が2人ほどいました。例年、突き返してくるとか、文句を言ってくる人が1~2名いるのですが、今年はそのような人はいませんでした。
V高校は、以前制服のない学校だったので、卒業生の服装は袴やパーティー服などとても華やかだったのですが、いまは制服(標準服)が定着した。展望のない社会の反映でもあるのかもしれませんが、明るさや元気さが減ってきているように感じました。

<W高校>
8時少し前、正門前でチラシを撒き始めると5分もしないかで2人の職員がやってきて、
バインダーに止めた紙を見ながら例の「敷地の中に入らないでください。生徒にチラシをまかないでください」と言う。役職を訊いても名乗らず、「今の発言は都教委の指示でのことか」と訊いても、返事をしなかった。
その2人が来るまでに私たち(2人)の前を通った6~7人の職員は一人もチラシを受け取らなかったから、その人達の通報だったのか、それとも、チラシまきに今年も来るだろうと監視カメラの前にいたのか。
2人が引き上げてすぐに、玄関を入ったところにゴミ箱が置かれた。「可燃ごみ用ごみ箱」の表示。玄関からもってきたのだろう。
職員のチラシの受け取りは非常に悪かった。敵視し睨みつけるような目で通る職員もいた。
「ありがとうございます」という職員はほんの数名。一人だけ、「やあ、根津さん!」という方がいらした。
8時半、生徒用昇降口に回り手渡しはじめてしばらく経った頃、いかにも生活指導担当というような一人の職員がやってきて階段上から、下にいる私たちに向かって、「生徒に撒かないでください」と大声で言った。「なぜ撒くなというのですか」と訊くと、「大事な卒業式だから」。「卒業式だから撒いているのです。」と返すと、何か言いたげではあったけれど、校舎方向に戻っていった。
「おめでとうございます」と声をかけると、7割の生徒たちは「ありがとうございます」とにっこりして受け取った。10時半開式ということなので、保護者が来るのは待たずに終了とした。

 <X高校>
午前7時50分~10時まで3人で卒業式のビラまきを行ないました。8時過ぎに、教員が寄ってきたので、「副校長さんですか」と言うと「そうです。」といって、何も言わずに、ビラを受け取っていきました。教員、生徒のビラの受け取りはあまりよくなかったです。保護者の方の受け取りは、まあまあでした。
遅刻してくる生徒もなく、風紀が良い学校に思えましたが、いいことなのか? 保護者も10時前にはすっかり構内に入っていました。ビラまきにも、何も言ってこなくて、淡々とビラまきを行ないました。

<Y高校>
「卒業式」の看板を出していた教員が、「学校の敷地内にはいらない」ことと「自転車の邪魔にならないように」と言ってきた。
正門のすぐ前が大きな自転車置き場なので、そこの管理に教員2人と生徒会の学生3人が出ていた。正門の前にも3人ほど教員がいたが、自分からビラをもらいに来る人はいなかった。こちらが「読んでください」と渡すとだいたい受け取った。読んでいる若い教員もいた。
去年は、私服車が何回かビラまきをしている前を通り過ぎ、少し離れたところで車を止めて監視していたが、今年は私服車はとめずに、10~15分間隔で通過。
保護者の男性がビラを受け取るなり「君が代・日の丸は、国旗、国歌と決まっているんだ。こんなものを撒くな!」とビラを突き返してくるということがあった。
9時50分ごろ、ビラも残り4枚となり保護者もほとんど来なくなったので、そろそろ終わりにしようかなと思っていたころ、正門前にパトカーが1台止まった。何事かと思って見ていたら、中から制服警官2名が出てきて私の方に寄ってきたので、「何ですか」と聞くと、「迷惑行為があったと通報があったので」と言う。そして「何を撒いているのか、見せてください」と言ってきた。同時に、ちょっと離れたところに私服車も止まった。
私は制服警官に「何も警察に見せる必要はない」と言って、帰ることにしたところ、制服警官は「見せないのは怪しい」とか言ってしつこくついてきた。私服車から私服も1人降りてきてもう一人の制服警官と話していたようだ。
その後も大通りに出るまで制服がまとわりついてきた。「通報とは誰からか」と聞くと、「匿名ですから」とのみ。大通りに出たところで「こんなふうにまとわりつくのは違法ですよ、離れなさい!」と大きな声で抗議して駅の方へ向かった。それ以上は追ってこなかった。学校が通報して警察を呼んだのか。こういう弾圧はおかしい。共謀罪国会のさなかのことだ。

<Z高校>
正門と東門に分かれて、「戦争をさせない杉並1000人委員会」の人と包囲ネットで、それぞれ2人づつで撒いた。しかし、生徒の受け取りは悪く50枚足らずだった。5分ぐらい経ってゴミ箱が生徒入口に置かれる。間もなく、副校長が出てきて、「敷地外でお願いします」「生徒には配らないでください」というので、「情けないですね、ごみ箱を出して、捨てろという指導をしているの」というとそれ以上は黙っている。そして、東門の方へ見に行って、また帰ってきて生徒に「おはよう」と声をかけていた。副校長が校内に入ってから生徒の受け取りはややよくなる。何年か前によく見かけた茶髪がほとんどいない。制服もミニスカート。
保護者には2人で126枚まいた。

2017年3月12日日曜日

都立高校卒業式 チラシ撒き報告(その二)

3月3日から始まった都立高校卒業式での包囲ネットのチラシ撒き報告(その二) 

<I高校>
7時55分から10時まで 東京都地域連合労働組合員3人でビラまきを行いました。
8時10分過ぎに、副校長が出てきて、「敷地内に入らないように。生徒にビラを撒かないように」と言ってきました。3~4人の教員が受け取りましたが、受け取りはあまりよくありませんでした。受け取った教員のなかには、「頑張ってください」と声をかけてくれる方もいました。
生徒の受け取りはまあまあでした。自転車通学の生徒が半分くらいいて、自転車に乗ったまま、校門に入っていくので撒きつらかったのですが、それなりに受け取ってくれたと思います。保護者の方も、受け取りは良かったです。
ある保護者は、ビラをじっと見てから「これはここの学校とは関係ないですよね」といってビラを返してきたので、「卒業式に関してのことなので、ぜひ呼んでください。」と対応しましたが、さっさと行ってしまいました。ビラは200枚くらい撒くことができました。

<J高校>
卒業生へのチラシ撒きを2人で行った。J高校の卒業式は公共施設で行われた。生徒の登校は午前中。式は午後だった。生徒の8割は受け取った。妨害はなかった。警察の動きもなかった。

<K高校>
管理職も職員も誰も出てきませんでした。職員の中に、ビラを受け取る時に、丁寧に「ありがとうございます」と言ってくれた方や、「ご苦労様です」と言ってくれた方がありました。生徒たちのビラの受け取りはあまり良くありませんでしたが、それでも自転車を止めてビラを受け取ってくれた生徒もいました。保護者の方は比較的良くビラを受け取ってくれました。
一人でまいたのですが、138枚まけました。クラスは5クラスですから卒業生は200人くらいだったと思います。

<L高校>
卒業式は午後からだった。間違えて朝8時に着いてしまいました。
午後、管理職など職員から ビラ撒きをやめろに類する言動は一切なし。数年前は公安警察と覚しき人物が構内に出入りしていたのに警察関係と覚しき人物も見あたらず、平穏でした。
若い教員と思われる人物が、チラシを受け取りながら低い声で「退職者ですか」「はいそうです」「ご苦労様です。ありがとうございます」
保護者が多くなってきて、忙しいときに車から降りた男性が「PTAの会長をしています。ビラを撒かないでください」。私が言おうとすると「敷地の外、道路の上と言うことも分かっています。撒かないでください。」回りに向かって「これは学校と関係ありません。受け取らないでください。」と繰り返す。しかし、30秒ほどで中に入っていきました。「そういわれたら受け取れないわねえ」と女性の保護者たち。しかし、男性が奥に入った後は皆さん良く受け取ってくれました。296枚撒けました。
 
<M高校>
この学校は進学校。卒業生は例年男女とも派手な和装で、ビラの受け取りが比較的よくないのが特徴です。まき始めてしばらくすると、出勤してきた方が「私は校長だが、門の前から離れてお願いしたい」と言うので「自由です」と言うと、そのまま中に入っていきました。
そのままビラまきを続けていると、自転車に乗った一人の若い警官が目の前に止まりました。私が「ご苦労様。学校から電話があったので来たんですか」と言うと、「いや、匿名で門前で交通の妨害をしている人がいるというので来ました。」と言います。また「ビラまきは何人いるんですか」とも聞いてきました。「一人ですよ。ほら何ら交通の妨害になっていないでしょう。」と言うと、「そうですね」と戸惑っているので、「忙しいのでしょう。帰った方がいいですよ。」と言うと、ノートを出して「名前を教えてください」と言うので、「それは教えられません」と言うと上司に報告する必要があるのか困った顔をするので、「Aさんとしておきなさい」と言ってビラを渡すと、あきらめて帰る支度をしたので、「体に気を付けて、元気で!」と声を掛けました。すると、「お互いに頑張りましょう!」と言って帰って行きました。いいおまわりさんでした。あるいは、警察で弱い者いじめにあっているのかもしれません。
ビラの受け取りは、教職員が比較的良く、「ご苦労様」と言ってくれる方や、「かつてこの学校では『日の丸・君が代』強制反対闘争があった」と語ってくれる方もいました。
生徒の受け取りは例年同様あまり良くありませんでした。なかには、ビラを一度受け取り、返しにきた生徒もいました。保護者も、他の学校に比べ良くありませんでした。

<N高校>
7時45分から正門で始める。生徒も先生も通用門からの入る方が多い。2人で撒く。
8時少し前に、副校長が来て、「ご遠慮ねがいたいのですが」というので「ご遠慮しません」と答える。8時10分頃、校長が出勤してきて、「敷地内に入らないように。保護者と生徒には配らないように」という。「生徒と保護者に配るために来ているんです。ここは歩道で自由です」と答える。
副校長はしばらくして、校舎入口の3ケ所に大きなポリのごみ箱を置く。また、しばらくして、通用門の自転車置き場に2つのポリごみ箱を置く。こっちの方は用務員さんが置いた。しかし、副校長は「込み箱にチラシをいれてください」とも何とも書かなかったので、ほとんどの人は入れなかったようだったが、一人の生徒がごみ箱にチラシを入れたので、「チラシは捨てないで。読んで」と門外から言うと、生徒は拾って持って行った。
教職員はチラシをほとんどとらない。
若い教員で「私は国旗・国歌に賛成であろうと反対だろうと、集団でやると決まったことはやります」と言った人がいた。
生徒が「先生どうしよう」とチラシを受け取るかどうかきくと、聞かれた教員は「自由だよ。でも俺はとらない」と言ったので生徒はとらなかった。
生徒の一人が「強制はしてないでしょ」という。「いえ、強制です。だから先生たちは処分されてるんです。」と言うと「よく考えてみます」と言った。生徒には強制されてはいないと思っているようだった。
先生たちは割と多くが外に出ていたが生徒の服装や髪型のチェックをしていたようだ。
生徒は自転車が多かったがそれなりに受け取った。保護者はほとんど受け取った。通行人にも渡した。通行人のおばさんが、「日の丸と君が代のどこが悪いの。そんなの当たり前でしょ」と言ってチラシを返してきた。約200枚撒いた。

<O高校>
卒業生たち制服で、落ち着いた感じでした。
まき始めるとすぐに副校長さんが出てきましたが、対応は丁寧で、「お約束事」を一回言っておしまい。小さなダンボール箱を持ち出してきたものの、置いただけ。誰も気にせず、何も言わず、用途の表示もない。「教委から言われたように仕事はしていますからね」ということか。正門横のポールに日の丸掲揚。看板は「卒業式」でした。
生徒さん、保護者とものびのびしていて、「ありがとう」と「お断り」が6対4といったところか。自転車通学者には無理をしませんでしたが、わざわざ止めて戻って受け取る生徒もいました。
「在校生」が内容を知って話しかけてきました。開口一番「共産党ですか」。自己紹介をすると「こういうのを配るのは共産党か9条の会あたりだと思ったもので」。「君が代不起立処分」のことを話すと「僕は日本人なら歌う方がいいと思いますが」。「みんな社会のことに関心がなさすぎて」と。「私も何もわからない時はあなたと同様に『日の丸・君が代』が当然と思ってきたけれど…」話し始めたところへ、教員が「係について」と彼を呼び戻しに来てしまいました。「またゆっくりね」でおしまい。会える日を楽しみにしましょう。
保護者の中にも「処分」のことを知っている人はいて、「あれはひどい」「ご苦労様」と応える人も数人いました。不起立処分の話をすると女性がニコニコ笑って「あれって変ですよね」、私「ええ、本当に」。保護者「私『神話』の勉強しているんですけれど、あれって奥が深いでしょう」、私「はぁ?まあ歴史は奥が深く・・」なんて珍妙なやりとりもありましたが。一瞬とはいえ、直接話したり聞いたり、ビラ撒きはいいですね。

<P高校>
8時~10時までで、地域の人達とともに10人で300枚ちかく撒きました。例年必ず来ていた顔見知りの私服も今年は来ていませんでした。
8時過ぎくらいに校長が現れ、「好ましくないものを読ませたくいない」と言ってきました。そこで「こちらは好ましいと思っているから撒いているのだ」と返すと、それ以上言い返してきませんでした。それで、こちらから「校門でゴミ箱を出して回収することはしないように。もしそのような行為があれば写真に撮って証拠にするから」と言ってカメラを見せました。そして「あのね、生徒にも強制をしてはいけないのだからね。」「強制は駄目だよ」と言って聞かせました。
他のメンバーは両側で撒いていましたが、私は校門正面に正対して中を観察(監視)していました。教員はビラを取り上げることもなく、髪の毛チェックをしていたようです。追い返された生徒がいたので、「卒業生なのか?」と聞いたところ「在校生だ」というので苦情を言わなかったのですが、卒業生で帰らされた場合、文句を言う必要があります。

2/25 都教委定例会 根津公子さんの都教委傍聴記

2月25日に都教委定例会が開かれました。その傍聴報告です。


▲手続き




失敗に学ばない新たな施策を次々と

・公開議題は議案は「東京都指定文化財の指定について」、報告が①「商業教育検討委員会報告書と今後の商業教育の方向性について」 ②「東京都におけるチームとしての学校の在り方検討委員会報告書について」 ③「来年度教育庁主要施策について」。
・非公開議題はいつものように議案も報告も「教員の懲戒処分について」。議案にするのは停職・免職事案、報告にするのは戒告・減給処分事案のようだ。「ようだ」としたのは、このことについて私は都教委に何度か質問し説明を求めたが説明をしてもらえず、条文を読んで判断したからである。

①「商業教育検討委員会報告書と今後の商業教育の方向性について」
学識経験者や産業界の代表などからなる商業教育検討委員会が昨年1月から4回の検討を経て出したもの。現行の商業科では資格取得、検定合格等に向けた授業が中心だが、実際のビジネス活動の体験や企業・商店街との連携強化が産業界や保護者のニーズであり、それに応える商業教育の改革をするのだという。都立高校改革推進計画・新実施計画の一環である。具体的取組の一つは、都独自の補助教材「東京のビジネス」(2016年度作成)を使用する科目「ビジネス基礎」及び、都独自の学校設定科目「ビジネスアイデア」を全日制の必修科目とする。2017度は芝商業高校で試行し、2018年度から全商業高校で実施するという。教員の研修は2017年度から2020年まで4年間続く。これで商業高校がよみがえるとはとても思われない。偏差値で商業科、工業科等をつくっていることをそのままにして、「改革」はあり得ないのではないか。

②「東京都におけるチームとしての学校の在り方検討委員会報告書について」
 報告書は「これまでの学校体制」について、次のようにいう。
○ 我が国の学校は、明治期の学制発布以来の民主的かつ平等の名の下に、同じ学校の教職員は、管理職も教員も、その経験や力量、職責や職務内容の違いにかかわらず、対等な立場で学校運営に携わるべきだという考えの下に運営がなされ、そうした考えによる運営を当たり前とする、学校独自の慣習、いわゆる「学校文化」が根付いていた。
○ また、学校の構成員のほとんどが教員であり、学校の意思決定も教員を中心に行われてきた。
○ このため、東京都における「主任制度に関する検討委員会最終報告(平成 14 年1月)」では、三つの学校運営上の問題点が指摘されている。第一に、意思決定のシステムが十分機能していないこと、第二に、教職員間に「横並び意識」が存在していること、第三に、学校がいわゆる「鍋蓋型組織」 になっていることであった。
○ このような状況においては、校長の学校経営方針が教員に十分に浸透せず、教員一人一人が熱心に教育活動に取り組んでも、それぞれの力が統一されずに、学校全体の教育力として高まりにくい状況となっていた。
○ こうした課題に対応するため、平成 20 年度には学校教育法の改正が行われ、新たな職として「副校長」と「主幹教諭」が設置された。この改正のねらいは、学校の組織対応力を高め、課題解決や校務運営を校長・副校長を中心に、主幹教諭が副校長などを補佐しながら、学校運営を進めていく体制づくりにあった。
○ また、子供をめぐる様々な教育課題については、教員の子供に対する熱意と、研修や能力開発により、それぞれが専門以外の知識・技術を身に付けて「多能化」することで解決を図ってきた。
○ 本来「教員免許」を持つ専門職であるはずの教員が、教員免許を持たずともできる業務まで請け負ってきたが、社会が大きく変化し、子供をめぐる課題が複雑化・多様化していくのに伴い、教員の「多能化」には限界が生じ、本来の業務である授業や学習活動に費やす時間が十分に確保できない状況となった。
○ こうした中で、専門家を学校に取り込んでいくこととなり、スクールカウンセラーやスクールソーシャルワーカーなど、様々な専門家を学校に導入している現状はあるものの、教員との連携が十分とは言えない状況も散見される。

この報告も昨年6月から12月まで7回の検討委員会(学識経験者3名+学校関係者3名で構成)を経て出されたもの。文科省に並行して、都教委はこれを先取り実施する。
チーム学校とは、教員を中心とした学校組織から、「教職員が多様な専門人材と連携・協働しながら対応していく新しい学校観」への転換であり、その実現に当たっては、「教員の多能化による組織運営」から「多様な人材との協働による組織運営」へと学校の組織文化の転換が不可欠だという。これまでに都教委は「校長や副校長・教頭に業務が集中する『鍋蓋型組織』の弊害を打破し、職層に応じた業務分担ができる『ピラミッド型組織』に変換を図った」と評価した上で、校長のリーダーシップのもと、チーム学校の実現のためのマネジメント力を強化するのだと言う。「ピラミッド型」学校運営が、子どもの学びの場である学校を、都教委の考えを刷り込む場に化してしまったのに、平然とこう言いのける検討委員会なのだ。
そしてチーム学校を実現するために早急に取り組むべきこと4点を挙げる。 注:( )内    は筆者の言
 1.学校マネジメントの強化=副校長を支援する人材を、非常勤職員で新たに配置する。
  2.小・中学校事務職の1校1人配置を止め、共同実施を進める。「チェック機能を働    かす」ため(というが、人員削減でしかない)。
 3.教員と専門人材の役割分担と連携=部活動指導における外部指導員の活用。
 4.地域との連携=地域の組織をまとめるコーディネーターの育成支援や地域との窓口   となる教員などの育成(さらに忙しさを増すだろうことは必至)。

遠藤委員発言
報告を受けて遠藤教育委員が「地域」について、「地域の父兄(ママ)がサポートするのに、片や、学区自由・学校選択制では、地域はいつまでもお題目だけと私は考える」と、いつもの持論を発言したが、今日もこの一言発言で終わってしまった。この点だけでも徹底的に論議したら、都教委の施策の誤りや矛盾が明らかになるだろうに、そうはしない。一言が報酬分?なのか。論議し、問題点を明らかにすることが教育委員の仕事であることを自覚してほしいものだ。

部活動の外部指導員についてはかなり以前に導入したが、指導手当も少なく、頓挫した。スクールカウンセラーを配置したのに、今年のいじめ調査で、いじめは減少しなかった。11月10日の定例会で担当者は、「教員とスクールカウンセラーが連携して対応した事例のうち、効果が見られた事例の割合が、どういうわけか過去2年間よりも減少した」と不可解そうに報告した。大勢の目で子どもを見守る、相談に乗る、と言えば聞こえはいいが、子どもにとっては“たらい回し”と映るのではないか。その子が最も信頼できる教員・大人がじっくりとかかわってはじめて、子どもは心を開くのだ。こうした失敗に学んでいない「報告と今後の取り組み」である。

③「来年度教育庁主要施策について」
 東京都教育ビジョン(第3次・一部改訂)をもとに、来年度都教委が重点的に取り組む施策を出した。「知」「徳「体」「オリンピック・パラリンピック教育」「学校」「家庭」「地域・社会」の7つの柱に10の取り組みの方向をあげる。そのいくつかを紹介する。
 .10区市を学力ステップアップ推進地域として指定し、小・中学校の算数・数学   及び理科における教員の指導力向上、児童生徒の基礎学力の定着を図る。
 イ.基礎学力の定着が十分でない生徒に対し、「校内寺子屋」を都立高校10校で実施  する。あわせて、生徒が明確な目標を持ち、進路実現に努力できるよう支援するため、  「東京リ・スタディ(仮称)」を作成し、それを活用した「ゆめナビプロジェクト」  を実施する。
 ウ.小学校英語教科化の先行実施に向け、英語教育推進リーダーを配置(来年度は76  名)している10地区を「英語教育推進地域」として継続指定。
 他に、道徳授業地区公開講座の改善・充実を図る 良識ある公民として必要な主権者教育 防災への高い使命感、奉仕の精神を併せ持った防災リーダー育成のため「合同防災キャンプ」の実施  教員が研修履歴を確認できる「マイ・キャリア・ノート」の導入 等々。
 子どもも教員も一層都教委に管理されるのは間違いない。

2017年3月10日金曜日

都立高校卒業式 チラシ撒きの報告

3月3日から都立高校の卒業式が始まりました。今年も都教委包囲ネットをはじめ、いくつかの団体が、卒業式当日に、正門前で「日の丸・君が代」強制と処分反対のチラシを撒きました。その様子を順次報告します。

<A高校>
 8時少し前から撒き始める。8時過ぎから若い教職員が構内に立つ。前は不起立しそうな人を警備係にして外に出したようだが、今はそういう感じではない。普通の日も毎朝、声掛け行動として、何人もの教職員がそのように立っているそうだ。教職員の受け取りが悪い。
女性の副校長ら3人が門に「日の丸」を立てに来た。副校長はチラシを受け取って、「通行の邪魔にならないように」と言うので、「はい、気を付けてやります」というと、それ以上なにも言わなかった。3人で「日の丸」を立てているところを写真に撮ったら、声掛け係の若い男性の教員が飛んできて、「何をするんだ、やめろ」と大声で2回くらい言う。こちらが「そんなことをいう学校はありませんよ」というと、副校長が「大きな声を出さないで」とその教員をたしなめ、こちらに対して「大きな声を出してすみません」と謝ったので、その教員は引っ込む。いったいどういう教員なのかと思う。
さらに男性の副校長が来て、「ビラ撒きは…」と言い始めたので、「先ほど女性の副校長から注意をいわれました」というと、「じゃあ、わかってますね。よろしくお願いします」と言う。
自転車通学者が多いので、受け渡しが難しい。保護者の受け取りはまあまあ。200枚撒く。
「声掛け係」と言うのは実は「見張り係」で生徒の髪型や色、服装をチェックする係。何人かの生徒が引っかかっていた。
例えば、一人の女生徒は髪が黒くなかったようで注意される。生徒は自分のカバンからスプレーを取り出す。先生はそれを髪にかけていた。女性の先生がやっいたがそばに男性の先生が2人ついて、あれこれ言っていた。それで、あとで、こちらが「男性の先生がそばであれこれいうのはどんな気持ちですか」と聞いたら「別に。規則をやらせているので」という答えだった。また別の一人は、軽く化粧をしていたらしく、目の周りや頬の化粧をふかされていた。
男子生徒の一人はチラシを受け取って、「僕、卒業するんです」と嬉しそうに言った。こちらも「おめでとうございます。よかったですね」というと「ありがとうございます」と答えた。そうだ、それでいいんだ。

<B高校>
2人で行いました。交通の便の悪い場所で、自転車やタクシーで来る生徒や保護者が多く、撒きづらかったですが、220~30枚くらい負けました。
この学校は以前にビラまきで、不法侵入で逮捕されたことがあり、警察の車が張り付いて見張っていました。とにかく、バスロータリーの当たりが学校の私有地で、知らなければ境界線を越えるのが自然な場所です。被処分者のaさんがチラシ撒きに挨拶してくれました。10時になりビラまきを終えて、こちらが車で帰るとき、ずっと尾行してきました。人権侵害です。
 補足です。
(1)学校自身の対応は、10時少し前になって「管理職です」という方が出てきて、「卒業式の邪魔になる?」みたいなことを言いかけたけれど、こちらが自己紹介して「話し会いましょう」というと「邪魔とは言っていません。式が始まりますので」と逃げるように去っていく。まるでやる気なく、ビラを進呈したが受け取る手はなぜか震えていました。
思い当たることは、その少し前に「五輪バッチ」をつけた二人組の車が私たちの近くに駐車してしばらく見ていて中へ入って行きました。それが教育委員会だとしたら、学校当局を脅かしたのは、教育委員会に違いないと推察するところです。校門に日の丸はなかったようだ。。
(2)公安はマスクをして、道路に近い敷地内(ビラ撒きの人の真後ろ)に車をとめていました。
 車で来た保護者が私に駐車スペースを質問されたので、教員につなぎました。どこに置いたらいいかの返事が来るまでその保護者と話をしていると、なんとマスク男が車から降りてきて、「公園駐車場はあっちだ」というではありませんか。「あんた誰?」には無言。一瞬、あれ?! 公安がこんなことをしたのは初めて。よほど学校と一体なのか。戻ってきた先生が「公園へ」と言うのをきいて、保護者は駐車場へ。
こちらは声をかけながら「おめでとう」のビラを配るので結構和気あいあいでした。

<C高校>
7時45分~10時まで撒きました。受け取りは良かったです。9割近くの人に撒けたと思います。学校側は、「敷地内でのビラまきはしないでくださいね」と言ってきただけで、それ以上の介入・妨害はありませんでした。
ビラまきの途中に、校舎から先生が出てきて、「このビラに賛同する人がいます。頑張ってください」「都教委のやり方には腹が立ちます」と伝えに来てくれました。
「戦時中は、こんなビラまきもできなかったんだな」と考えながら、一人ひとりにあいさつをしながらビラを渡しました。

<D高校>
正門には「日の丸」なし。看板には「卒業式」。「ボス的な教員」に「正面じゃないのですか」と聞くと、胸を張って「ウチは正門の真横にポールがあって、そこにほら、あげているから」と。ここはずっと門には掲揚していなかった模様。
通学指導中の警備の教員が「ここではビラは巻かないでください」と言う。「表現の権利だから、お役目ご苦労」と返すと、その後は何も言ってこない。「指導」の教員が門の内外に7人近くでっぱって「ネクタイをあげろ」「車に気をつけろ」など怒鳴り声。曰く「いつものこと」だそうだ。ボス的な教員が盛んに「交通の邪魔だ」などと言ってくる。
副校長が登場。門を入って10歩ほどの場所に大小のごみ箱を二つ並べて、副校長がそこに立って「ここへ捨てて」と一人一人に言い始めた。抗議するとその教員は「読んでからいらない人はここへ捨てるように指導しているだけだ」という。「10歩で読めるか」と抗議したら黙るが、その後も「生徒から苦情が来た」という。都教委のマニュアルに忠実なので「この頃副校長になり手が少ないってね」と声をかけると、顔色を変えて「どこで聞いたんだ、そんなことはない」と他の教員の前で必死の抗弁。「大丈夫。あなたはすぐに校長になれるよ」と言えば「なりたいんです。ありがとう」と応える。生徒の登校指導をしているボス的教員も「私も校長になりたい」。「大丈夫。あなたもすぐになれそうよ」。
私が「学校の気に入らないビラはゴミ箱へ、なんておかしい。そんなことを堂々と言える社会って恐ろしくないですか」と話しかけると、副校長はますますカッカして「遅刻しそうな生徒を引き止めるな」と。「これじゃ学校がダメになる」と私。「いい学校ですよ、ここは」と副校長。「学校はいいでしょう。悪いのはあなた」と私。「いや、私、これでも人気あるんだ」と胸を張る副校長。「『人気がある』のを嬉しがる教員て気持ちわる~。」と私。そしたら、さすがに周りの教員が笑い出した。
保護者の中に一人だけ「共産党ね」と受け取りを拒否した方あり。あとはほぼ全員受け取り。生徒は本当に色々。ミニパトが一回巡回。

<G高校>
8時から10時まで 227枚撒き平穏に終わりました。
校長が「生徒に撒かないでいただきたいのですが」と。私「私、『表現の自由』として撒いています。」のやりとり。
校長はもう一度言うので、「都教委から言われているのだと思いますが」と言うと、「そうなんです」とのこと。
一名の男性保護者が「G高校の人か。違うんだったらやめろ」と。警察関係と覚しき人は見ませんでした。   

<H高校>
 看板は「卒業式」。「日の丸」は3本柱。教職員が門の内側に何人か立っていた。副校長は「正門の真中で撒かないでください」「交通の邪魔にならないように」などと言う。この副校長は何回か出てきて、チェックしていた。3回目かに「交通の邪魔になっていると保護者が言うので」と言うので、こちらは「そんなことありませんよ。保護者が直接、撒いている私に言えばいいじゃありませんか。そう伝えてください」というと言うと、それ以上は言わず。
生徒は自転車通学。撒きづらいが、自転車を停めて、よく取ってくれた。さすがに、8時30分の登校時間の時は一斉に来て撒けなかった。保護者は「ご卒業おめでとうございます」の字を見て、「ありがとうございます」とよく取った。一人受け取ってから返しに来た。一人チラシに目をやって、くちゃくちゃにした。一人、「これI先生のでしょ」と言われた。I先生は「元1A」担任として卒業式に参加された。3年前に「担任」になったのに、「君が代」不起立問題が原因で、担任を外され、そのうえ、異動までさせられてしまった。本当にひどい。本来ならI先生は卒業生の担任だったのだ。
学校は「チラシをお入れください」の箱を置いたが、ふと気づくとその紙は裏返しになっていた。その抵抗はあまりにも小さいがすごい抵抗だ。
毎年この学校には警察が中にいたり、外で隠れてチラシ撒きを見張っていたが、今年は見当たらなかった。9時50分には保護者も来なくなったので終わりにした。

2017年2月24日金曜日

都教委の動向 卒業式日時・都教委発表

卒業式を前にした、都教委の動向などです。近藤徹さんから寄せられました。

◆これが「都民ファースト」か~卒業式を前に「職務命令」発出が続く
今、豊洲市場問題で石原都政の「黒い闇」が都民の批判を浴びています。しかし都立高校の卒業式では、小池都政の掲げる「都民ファースト」とは正反対の石原都政の「負の遺産」である「10・23通達」(2003年)に基づく「教育破壊」とも言える状況が進行しています。
石原都政下で都教委が発出した卒業式・入学式などで「日の丸・君が代」を強制する10・23通達(2003年)により、子どもたちの門出を祝うべき「最後の授業」たる卒業式が、「職務命令」を受ける教職員にとって「憂鬱で苦痛の場」に変わって14年たちます。
都立高校の校長は、卒業式の実施要項を式の3週間前までに都教委に提出し、2週間前までに「包括的職務命令」を出し、1週間前までに「個別職務命令」(個々の教職員に渡す「職務命令書」)を出すように都教委に「指導」されています(今や「指導」=「命令」です)。
都立高校の卒業式は、いよいよ来週の3月3日から3月4日、8日、9日、11日をピークに行われます。各学校の卒業式の一覧表は、都教委ホームページで見ることができます。

平成28年度都立高等学校、都立高等学校附属中学校及び都立中等教育学校卒業式日程一覧
http://www.kyoiku.metro.tokyo.jp/pickup/p_gakko/28sotsugyo.html

◆強制のターゲットは生徒 「起立しない生徒がいあたら司会が起立を促す」(式進行表)
保育所、幼稚園でも「国旗・国家」に「親しむ」ことを厚生省の「保育指針」や文科省の「教育要領」で定めようとしていることが問題となっています。2015年6月、下村博文文科大臣(当時)が大学でも「日の丸」掲揚、「君が代」斉唱を「要請」してから国公立大学で「日の丸」掲揚、「君が代」斉唱が激増しました。政府、文科省、教育委員会、厚労省、が一体となって、幼児から大学生まで「日の丸・君が代」で染め上げようとしています。
「日の丸・君が代」強制のターゲットは子ども、生徒、若者です。今や、都立高校卒業式・入学式の進行表に「起立しない生徒がいたら司会が起立を促す」とか「(生徒)全員が起立するまで式を始めない」などと記載している学校がほとんどです。「戦争する国」へと暴走する安倍政権のもと、学校での「日の丸・君が代」強制が子どもたちに愛国心を刷り込み、「お国のために命を投げ出す」子どもづくりの道具になっています。まさに「『日の丸・君が代』は戦争への道」です。
「職務命令」に良心的不服従を貫き処分された教職員は延べ478名にのぼります。年々状況は厳しくなっていますが、「『日の丸・君が代」強制は戦争への道」との思いを胸に、闘いを風化させないと頑張っている仲間もいます。
私たちは、「子どもたちを戦場に送らない」決意で憲法を守る闘いと「日の丸・君が代」強制反対の闘いを一体のものとして「命令と処分」の教育行政の抜本的転換をめざして、あきらめずしなやかに闘い続けます。

◆要請に対しての都教委の不誠実な対応~話し合い、検討さえ拒否
2月15日付で、1月25日の「職務命令を出すな・卒業式処分をするな!都教委要請」への回答が届きました。回答全文は被処分者の会HPで見ていただきたいのですが、前年までとと全く同じ「回答」で、「原告団・弁護団との話し合いの場を設定する考えはない」「教育委員会への本要請の報告・議論はしない」という「話し合い」も「検討」も拒否するばかりか、「教育委員会に報告」もせずに事務局たる教育庁が「回答」する不誠極まりない噴飯ものです。「都民ファースト」どころか、「都教委ファースト」そのものです。
1月25日の要請時に、新しい教育委員(秋山新教育委員)に、「10・23通達、関連訴訟の説明をしているいるのか」という問いにに対して矢野課長は、「事務局として教育庁から説明をしている。その中には最高裁判決についての都教委の議決(2012年1月24日)、訴訟のことなども含まれる」と答えましたが、「説明会」の記録を見ても「10・23通達、1・24都教委議決、関連訴訟の説明」の項目などはありません。
都教委要請書、同回答全文は被処分者の会HPにアップされていますのでご覧ください。
   ↓
http://www7a.biglobe.ne.jp/~hishobunshanokai/
ここでは、要請項目の10~12に対する回答のみを載せますが、「都民ファースト」どころか反都民的な「回答」であることをご確認ください。
・・・・・・・・・・・・・・・・・・
10 最高裁判決に従い、「紛争を解決する」ための具体的改善策を策定すること。
(回答)卒業式等の式典において国歌斉唱時の起立斉唱等を教員に求めた校長の職務命令が合憲であることは、最高裁判決で繰り返し認められているところであり、職務命令違反があった場合には、個々の事案の状況に応じて厳正に対処します。
 また、懲戒処分の取消しは、考えておりません。
 なお、判決が確定した事案については、当該各事案に係る判決の内容に応じて、必要な対応を行っています。(所管:人事部職員課)
(回答)最高裁判決に、本件の紛争の特性に鑑みて付言された補足意見があったことは承知しています。
平成24年1月24日の臨時教育委員会で、委員総意の下、「入学式、卒業式等における国旗掲揚及び国歌斉唱について」が議決されたことを踏まえ、今後も、学習指導要領に基づき、入学式・卒業式等の適正な実施を目指して、学校を指導していきます。(所管:指導部指導企画課)
11 都教育庁関係部署(人事部職員課、指導部指導企画課、教職員研修センター研修部教育経営課など)の責任ある職員と被処分者の会・同弁護団との話し合いの場を早期に設定すること。
(回答) そのような考えはありません。 なお、団体からの要請等については、総務部教育情報課を通じて御意見等をお聞きするとともに、必要に応じて回答をしているところです。(所管:指導部指導企画課、人事部職員課、教職員研修センター研修部教育経営課)
12 本要請書を教育委員会で配付し、慎重に検討し、議論し、回答すること。
(回答) 平成24年1月16日に出された最高裁判所の判決を受け、平成24年1月24日の臨時教育委員会で、委員総意の下、「入学式及び卒業式等における国旗掲揚及び国歌斉唱について」が議決されました。平成25年9月6日に出された最高裁判所の判決についても、10.23通達に基づく職務命令が憲法19条に違反するものではないと、改めて示されています。
 既に方針が決定済みの事項であることから、東京都教育委員会事案決定規程等に基づいて回答します。教育委員会への配付及び教育委員会での検討、議論は行いません。(所管:指導部指導企画課、人事部職員課、教職員研修センター研修部教育経営課)
・・・・・・・・・・・・・・・・・・
◆卒業式処分をするな・再発防止研修をするな・入学式処分をするな!都教委要請行動
卒業式処分を決定する教育委員会(今年は3月23日予定)の前に都教委要請行動を行います。この要請では「卒業式処分をするな、再発防止研修をするな・入学式処分をするな」の3点を中心に要請します。
被処分者の会は、「命令と処分」の東京の教育行政を変えるため、多くの皆さんの参加をお願いします。
★卒業式処分をするな・再発防止研修をするな・入学式処分をするな!都教委要請行動
 3月14日(火)
  14時45分都庁第1庁舎1Fロビー集合 
  15時~同庁舎25階116会議室


せ」、通達関連裁判進行状況等随時更新。
各種判決文、声明文、行動予定、資料等入手可能。
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「日の丸・君が代」不当処分撤回を求める被処分者の会
東京「君が代」裁判原告団
事務局長 近藤 徹
携帯:090-5327-8318
e-mail:qq947sh9@vanilla.ocn.ne.jp
事務所:〒160-0008 新宿区三栄町6 小椋ビル401号
被処◎●裁判傍聴に裁判所へ行こう! ―粘り強く闘われている「日の丸・君が代」強制反対の裁判に絶大なご支援を!●◎
◆「君が代」四次訴訟 3月15日に最終弁論(結審)~傍聴支援を!
★東京「君が代」裁判第四次訴訟・最終弁論
 (東京地裁民事11部。2010~13年処分取消請求、原告14名)
 *いよいよ結審です。
 3月15日(水)
  10時30分 傍聴希望者集合(抽選なし・先着順) 
  11時 開廷
  東京地裁527号(定員42名)
  報告集会:弁護士会館5階508ABC

◆再雇用三次訴訟高裁控訴審判決 逆転勝訴をめざしています~駆け付けてください!

★東京「再雇用拒否」第三次訴訟・高裁控訴審判決
 (東京高裁第5民事部。2011年再雇用拒否の損害賠償請求、原告3名)
 *いよいよ高裁(控訴審)判決。逆転勝訴を!
 3月22日(水)
  12時30分 弁護士会館より高裁に向けて入廷行動
  12時45分 傍聴希望者集合(抽選なし・先着順)
  13時15分 開廷・判決
  東京高裁511号(定員42名) 
  報告集会:場所未定。追って連絡。

 <東京地裁・高裁への行き方> 地下鉄霞ヶ関A1出口。徒歩1分。

1・25都教委要請書、同都教委回答掲載。
「お知ら
分者の会HP↓(2月21日更新。下の青のアドレスをクリック・アクセス可)
http://www7a.biglobe.ne.jp/~hishobunshanokai/

2017年2月19日日曜日

根津さんの2/9都教委定例会の報告の③に副校長の手当の問題があります。
そのことに関する2/18東京新聞1面の記事です。
副校長のなり手がないのは手当のせいか。東京都の教育の制度、内容そのもののせいではないのか。



2/9 都教委定例会 根津公子さんの傍聴記

2月9日(木)都教委定例会が開かれました。 根津公子の傍聴記です。

いじめに向き合うことのないいじめ対策

公開議案は 「東京都特別支援教育推進計画(第二期)・第一次実施計画」の策定について 「いじめ総合対策〈第2次〉」の策定について 管理職手当支給に関する規則の一部を改正する規則の制定について。公開報告が「教育支援センター(適応指導教室)等充実方策検討委員会報告書」について。教員等の懲戒処分については議案が4件、報告は何件だか明らかではないが、今回もある。
    「東京都特別支援教育推進計画(第二期)・第一次実施計画――共生社会の実現に向けた特別支援教育の推進」の策定について
11月の定例会で提案され、12月にパブリックコメントを募り(これについては、1月26日に報告があって、パブコメの半数以上が教員からだったというもの)、今回206ページにわたる計画(書)が提案された。パブコメや議会の意見を取り入れて策定したというが、前回の傍聴報告に記したように、特別支援という名の分離教育路線は堅持したまま。この計画では、「共生社会の実現」には向かわないことは明らかだ。


    「いじめ総合対策〈第2次〉」の策定について

これも、11月に提案され、11月終わりからパブコメを募集、そして今回上下2巻の冊子を作り、全教員に配布し、学校・教員がいじめ防止・解決に向けた取り組みをするよう指示する。実施期間は来年度から向こう4年間。

「いじめ防止等の対策を推進する6つのポイント」だとして次を挙げる。

「軽微ないじめも見逃さない《教職員の鋭敏な感覚によるいじめの認知》」
「教員一人で抱え込まず、学校一丸となって取り組む《『学校いじめ対策委員会』を核とした組織的対応》」
「相談しやすい環境の中で、いじめから子供を守り通す《学校教育相談の充実》」
子供たち自身が、いじめについて考え行動できるようにする《いじめの解決に向けて、主体的に行動しようとする態度の育成》

「保護者の理解と協力を得て、いじめの解決をする《保護者との信頼関係に基づく対応》」
「社会全体の力を結集し、いじめに対峙する《地域、関係機関等との連携》」
 上巻は未然防止、早期発見、早期対応、重大事態への対応の、4つの段階に応じた、学校がすべき具体的取組を説明する。
例えば、重大事態への対応では、「問題を明らかにし、いじめを繰り返さない学校づくり」をサブタイトルにあげ、「年間3回以上実施する校内研修のうち、1回以上、・・・『重大事態』・・・の内容を確認し、理解を深める」「重大事態の対処に係る責任は、学校のみならず、所管教育委員会や地方の公共団体の長にまで及ぶことを十分に理解することが必要である」「子供や保護者から申し立てがあった場合は、必ず重大事態が発生したものとして、調査・報告に当たることを、共通理解しておく」と記す。
下巻の前半は、小学校低学年・高学年・中学校・高校・特別支援学校別に授業教材・資料を示し、その授業の展開例、板書例を4例ずつ示す。都教委が用意した教材・資料を使って、全都一斉の授業を行えということのようだ。「教員が自信を持って授業をできるよう、都教委は学校・教職員を支援する」というが、子どもたちの生活の中で起きているいじめの現実に蓋をしているのでは、いじめは解決しない。現実に起きている学級・学年でのいじめに子どもと教員が向き合うことが大事であり、必要なのだ。文科省・都教委がいじめ調査を年に数度してもいじめがなくならないのはなぜか、福島から避難した子どもたちが教員からもいじめを受けるのはなぜかについて、まともに考えたなら、子どもや教員が目の前で起きているいじめに向き合うに至らなかったことがわかるのではないか、と思う。
下巻の後半は年間3回以上実施する校内研修のプログラム及び、いじめに対処した成功事例をあげる。2冊で260ページに及ぶ。忙しい中で、しっかり読む教員がどれほどいるだろうか。
冊子について、どの教育委員も「充実した内容」「素晴らしい資料」と絶賛したが、都教委事務方も教育委員も自身のすべきことを棚に上げて、何をか言わんや、である。上記した重大事態への対応を読めば、子どもや保護者からの訴えにはその意思を尊重して丁寧に当たること、学校及び教育委員会は責任を持って対処することは自明であろう。しかし、一昨年9月、いじめが原因で自殺した小山台高校生の遺族が昨年2月に高校に調査結果を求めたが提供されなかったため、4月に都教委に情報開示請求をしたところ、都教委は「調査部会が干渉や圧力を受ける恐れがある」として、24ページの一部あるいは全てを黒塗り回答(=遺族に情報を開示しない)した(1225日付東京新聞)。都教委事務方及び各教育委員は「真相を究明したい」という遺族の気持ちを踏みつけたのだ。
都教委のすべきことは、この事件について一刻も早く、遺族に対して情報を提供したうえで、東京のすべての学校に、身近なところで起きてしまったいじめの実態を知らせるとともに、教員研修、授業の取り組みを促すことである。そうすることによって、冊子が「絵に描いた餅」ではなく、活かされるのだ。
このことを、都教委関係者に喚起したい。

    管理職手当支給に関する規則の一部を改正する規則の制定について
都教委にとっては、この件が今日のメインではなかったのか、と思わせる提案だった。12月22日に行われた第2回教育総合会議の席上、この4月にでも、定年退職をした再任用者を充てても、副校長に欠員が生じるのではないかと思わせるような中井教育長の発言があり、前回1月26日の定例会では来年度事業予算に「多様な人材を活用して学校組織運営や学校と地域の連携・協働を推進するとともに、学校運営の中心的な役割を担う副校長を支援する学校マネジメント強化モデル事業」に75億1600万円を計上するという議案が可決されていた。

 そして今日のこの議案である。「改正」内容は、副校長の管理職手当を現行月額72300円から改正後80700円(再任用副校長では53000円から59200円)に上げるというもの。
 この程度のお金で、釣られる教員がどれほどいるだろうか。主任教諭、主幹も含め、管理職のなり手が少ない現状の中、今後は副校長の受験資格を現行の主幹(*)だけではなく、主任教諭からの登用も考えたいとも、人事部提案者は言っていた。都教委が学校支配をやめ、各学校に決定権を返さない限り、管理職の受験倍率も、新採用教員の受験倍率(12月22日、中井教育長はこの件でも大きな課題と発言した)も上がるはずがないと思うのだが。
(*)教員職は、教諭→主任教諭→主幹→副校長→校長→統括校長 となっている。