お知らせ

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2020年6月29日月曜日

いま学校はどうなっているのか

知りたい 知らせたい みんなで考え 対処したい 子どもは宝だ。

■学校が始まって

★千葉県立A高校
ひさしぶりに教室に40人いました。こんなに混んでいて、それが当たり前だったなんて。ソーシャルディスタンシングは、保てません。
20人で1日3時間授業 贅沢な時間でした。

★B高校
いよいよ「始まり」ましたね。
予想通り、
・授業中の心配は想定内 
・登下校の昇降口は大混雑。
時差登校にしたのに時間帯を限定したので普段より「大混み」に
・昼食前の手洗いに長蛇の列が。1年生は最後の生徒が終わったのが15分後
・1年と2・3年で時差を設けたので、1年が部活を見に行っても2・3年はまだ授業 中などなどなかなか上手くいかないものです…

★C高校(非常勤講師の報告)
私の勤務は木曜日、金曜日なので、今週、今日初めて学校に行きました。
学校の状況はあまりに密なので大変驚きました。先週は分散登校で、しかも3時間のみだったので気が付きませんでしたが。
教室も廊下も階段も狭すぎます。トイレに行くにも長蛇の列です。
もともとこんなに多くの生徒が学ぶのには狭すぎる空間だったと改めて気づかされました。
私はこの間、全くステイホーム状態で買い物でもsocial distancing を保ち、レジに並ぶのにも1mの間隔をとっていましたが、そんな余裕は学校には全くありませんよね。
学校でいつクラスターが発生してもおかしくない状況ではありませんか。とても危機感をもちましたので、メールしました。学校現場から発信する必要があるのではないでしょうか。コロナ禍後の学校は20人学級ですよね。

★D高校
6月19日(金)の朝の職員打ち合わせで管理厚生部長が「来週(6月23日)から保護者面談週間が始まるので、担任の先生はご自分の教室の清掃を徹底してください」と。
本校では分散登校以来、通常8時40分の授業スタートを9時スタートにずらし、朝の職員打ち合わせが終わった8時30分頃に昇降口を開け、昇降口前の手洗い場での石けんによる手洗いと朝検温してきたかどうかの健康観察表のチェック=検温していない生徒は非接触型の検温計での計測を徹底しています。
そのため、三部制で終わりの時間を延ばせないので、清掃の時間が確保できていません。一応毎週月曜のLHR・総合の時間の最後に週1回は清掃を、ということでしたが、実際は生徒総会、履修ガイダンスとやる内容が盛りだくさんで、清掃はほとんどされていませんでした。

また、トイレ清掃は生徒にさせられないので、職員がやることになり、コンビニやファミレスにあるような点検表が張り出され、誰がいつ清掃・消毒作業をしたかがわかるようになっています。
管理厚生部長に続いて校長も「梅雨寒で窓を開けずに授業をされている先生も見かけました。外部からいらっしゃる方もいるということを意識して」と余計なことを言うので、思わず挙手をしました。
今時、ほうきで清掃しているのは学校ぐらいでしょう。どの家庭でも掃除機でしょう。普段は何人もの生徒が分担しているからいいものの、担任に清掃をお願いするなら掃除機くらい揃えてください。
例えは悪いですが、武器も与えられずに素手で戦え、と言われているような感じがしました。駅の階段の清掃もコードレスの掃除機でごみを吸い取っているご時世に、学校現場の貧弱な清掃道具は教育予算の貧困さの象徴です。
引き続き、みなさんの学校の様子をお知らせください。
名古屋市はトイレ清掃を当初教職員にさせる方針でしたが、スクールサポートスタッフを配置するというニュースがありましたが↓
https://www.asahi.com/articles/ASN5Y5V2ZN5YOIPE016.html
千葉市では業者に委託するようです。県庁でも清掃は業者を入れてしていますが、学校だけ職員が清掃をするというのは理不尽です。
https://news.yahoo.co.jp/articles/42743c91e6f7bb9e6d0abd08507786b34102d58a
千葉市の小中学校 トイレ清掃を業務委託へ
6/19(金) 14:06配信 チバテレ(千葉テレビ放送)
千葉市は、新型コロナウイルスへの感染を防ぐため児童生徒にかわって教職員が行なっている学校のトイレ清掃を、早ければ6月末から業者に委託する方向で準備を進めています。
千葉市教育委員会によりますと、市立学校のトイレ清掃は、新型コロナへの感染リスクを減らすため5月末の学校再開以降、児童生徒に変わって教職員が行なっています。
ただ今後は、教職員の負担を減らして児童生徒と向き合う時間を確保するとして、清掃業者に業務委託する方向で準備を進めているということです。
業者による学校のトイレ清掃は近隣の市町村でも聞いたことがないそうで、異例の取り組みは早ければ6月末から始まるとしています。
期間は「当面の間」ですが市議会への説明によりますと、事業費として予備費から4千万円程度を支出するとみられます。

2020年6月28日日曜日

6/25 都教委定例会 根津公子さんの傍聴記


6/25都教委の定例会が開かれました。以下、根津さんの傍聴報告です。

採択資料にしてほしくない!「調査研究資料」
 3月から自己都合で定例会の傍聴を休止していて、久しぶりに傍聴をしました。

議題は①来年度2校が開校することに伴う設置条例の一部を改正することについてと、
②来年度から使用する都立中学校教科書採択(7月後半の定例会)に向け、都教科用図書選定審議会の答申を踏まえて都教委が出した「教科書調査研究資料」(以下、「調査研究資料」)の報告でした。

■②来年度から使用する都立中学校教科書採択(7月後半の定例会)に向けての……
「教科書調査研究資料」(以下、「調査研究資料」)について。


★毎回そうだが、配られた「調査研究資料」は500ページ以上。
審議会答申は、「都教委の基本方針等を踏まえ」て全教科書について、「我が国の位置と領土をめぐる問題の扱い」「国旗・国歌の扱い」「神話伝承を知り、日本の文化や伝統に関心を持たせる資料」「北朝鮮による拉致問題の扱い」「防災や自然災害の扱い」「一次エネルギーや再生エネルギーの扱い」「持続可能な社会づくりについての扱い」「性差と家族についての扱い」「オリンピック・パラリンピックの扱い」について単元名又は教材名と記述の概要を掲載する----というもの。

★社会科では、領土、国旗国歌、拉致問題、防災、オリンピック・パラリンピックについては各教科書の記述をすべて紹介する。記述分量が多ければ「いい教科書」と惑わされはしないか。
長年にわたって都の教育委員たちは扶桑社、後に扶桑社が100%出資した育鵬社、扶桑社から分裂した自由社の歴史・公民教科書を採択してきた。
そうした経緯の中、教育委員たちがこの「調査研究資料」をリテラシーの視点をしっかり働かせて読まなければ、また、育鵬社や自由社の教科書を採択してしまうのではないかと非常に危惧する。

★文科省は14年、政府見解や判例を書くよう社会科の教科書検定基準を変えた。書かなければ、検定を通らない。「領土」については、小学校4年生から中学3年生までは毎学年、さらに高校では22年度から「地理総合」「公共」で、計8年間も同じことを子どもたちは学ぶ、政府見解を刷り込まされる。

★政府見解は、「北方領土・尖閣諸島・竹島は日本の固有の領土、竹島は韓国が、北方領土はロシアが不法に占拠している。尖閣諸島には領土問題は存在しない」だ。社会・公民的分野での領土の記述を「調査研究資料」で見てみると——

★教育出版の、北方領土について
 「人権とは人が生まれながらにして持っている権利」と書き、アイヌ、在日、ハンセン病など、人々がたたかい勝ち取ってきたことを紹介し、オスプレイ反対デモや安保関連法反対国会前デモの写真を掲載するなど、筆者としては子どもたちに使わせたい教科書の教育出版は、北方領土について次のように記述する。「日本とロシアは、北方領土をめぐって正式な交渉を行っています。1956年の日ソ共同宣言において、ソ連は日本が返還を求める四島のうち、歯舞群島と色丹島を日ソ平和条約締結後に、日本に引き渡すことに同意しています。」「歯舞群島、色丹島、国後島、択捉島の北方領土や、…竹島(島根県)は…歴史的にも国際法のうえでも日本固有の領土というのが、日本政府の立場です。」「北方領土は、第2次世界大戦の終結後にソ連に占領され、現在はロシアに引き継がれています。日本は北方領土の返還をロシアに求めていますが、いまだに実現していません。ロシア政府も領土問題の存在を認めていて、現在両国の政府は交渉を続けています。」「日本政府は、ロシアとの北方領土の返還交渉を長期にわたって続けえてきました。いまだに実現していない平和条約の締結も、目指しています。日本としては、歯舞群島、色丹島、国後島、択捉島の一括返還を求めてきましたが、ロシア側の反応は厳しく、進展する見通しがなかなか立ちにくい状況が続いています。日本は返還を要求するだけでなく、ロシアとの経済協力やエネルギー・資源開発についての協力なども行ってきました。また、領土問題解決に向けた環境整備の一環として、住民が互いに訪問し合って開く、文化交流会や意見交換会などの交流事業も行われています」。日ロ外相会談や択捉島での文化交流会等の写真4枚も掲載する。

★育鵬社の記述は
「北海道に属する北方領土(択捉島、国後島、色丹島、歯舞群島)、島根県の竹島は、どちらも日本固有の領土ですが、それぞれロシアと韓国が領有を主張し、不法占拠(国際法上の根拠がないまま占領)しています。/これらの地域では、船舶の拿捕、船員の抑留が行われたり、その中で過去には日本側に死傷者が出たりするなど、不法占拠のために深刻な問題が発生しています。日本の立場が歴史的にも国際法上も正当であり、日本は平和的な手段による解決に向けて努力しています。」「北方四島は日本固有の領土です。1885(安政元)年に調印された日露和親条約では択捉島とウルップ島の間の国境が確認されています。/しかし、第2次大戦末期の1945(昭和20)年8月9日、ソ連は日ソ中立条約に違反して対日参戦し、日本がポツダム宣言を受諾した後に北方四島のすべてを占領。一方的に自国領に「編入」し、すべての日本人を強制退去させました。それ以降、今日にいたるまでソ連、ロシアによる不法占拠が続いています。/近年ロシア政府は、第2次世界大戦の結果としてこれらの島々がロシアの領土の一部になったと主張しています。日本政府としては、…ロシアと平和条約を締結するという一貫した方針の下、粘り強く交渉を継続しています」。北方領土の写真や年表(北方領土に関する経緯)、資料(日本とロシアの主張)も掲載する。

★両社とも、竹島と尖閣諸島についても、北方領土と同じくらいの字数で記述する。
自由版社にいたっては、育鵬社版の2倍量の記述。


■オリンピック・パラリンピックについては
日文が「おもてなし」や「レガシーの創出」を取り上げ、他社に比べて圧倒的に記載量が多い。「大会にかかわるボランティアの数は8万人にも上ります。その他、街の案内等をする『都市ボランティア』の数も3万人います。関連して、東京都では全学校において、国際交流を進める『世界ともだちプロジェクト』、ボランティア参加をうながす『東京ユースボランティア』、障がい者スポーツを体験し理解を深める『スマイルプロジェクト』、アスリートを学校に派遣する『夢・未来プロジェクト』が行われています。」と、都教委に忖度した(?)記述までしている。

★新学習指導要領が目玉とした、「『主体的・対話的で深い学び』(アクティブラーニング)の実現に向けた工夫」について「調査研究資料」は、「・コラムとして、学習を深めるためにグループで行う作業や活動を取り上げている『みんなでチャレンジ』を設けている。・考察し、学習を深めるために『見方・考え方』のコーナーを設けている。・他分野、他教科との関連を図った学習にマークを示すことで、一つの事象を多面的・多角的に考察できるようにしている。(後略)」(東京書籍)と各社について紹介する。
 しかし、領土問題にみられるような内容を教え込まれたうえでの『主体的・対話的で深い学び』とは、対話を通して、隣国に対する敵愾心を高め合うということ?と疑問に思う。 そもそも、公民で学ぶべきは領土やオリンピック・パラリンピックではない。学ぶべき重要な一つである人権についての記述を教科書で見ると、育鵬社は「基本的人権の尊重」を書くが、「権利の濫用をしないよう公共の福祉による制限」を強調する。上記した教育出版の視点とは異なる。こうしたことについて「調査研究資料」は、「国民主権」「基本的人権」と単語を列挙するのみ。こうしたことこそ、記述を紹介してもらいたいものだ。採択に必要なことは明記しない「調査研究資料」だ。

 なお、北村教育委員から「数年使用して学校現場でどうだったか、声を集約するのがいい(してほしい)」と発言があった。もっともな発言と思うが、指導部の回答は、「現場の教員を選定審議会委員に含めているし、学校訪問の際に現場の声は聴くことができる」というもの。要するに、都教委は現場の声は聞かないということだ。ILO/ユネスコ「教員の地位に関する勧告」(1966年)は次のように謳うのに。「61 教育職は専門職としての職務の遂行にあたって学問上の自由を享受すべきである。教員は生徒に最も適した教材および方法を判断するための格別の資格を認められたものであるから、承認された計画の枠内で、教育当局の援助を受けて教材の選択と採用、教科書の選択、教育方法の採用などについて不可欠な役割を与えられるべきである。」

2020年6月12日金曜日

報告 5/28憲法審査会反対国会前座り込み闘争

5月28日 憲法審査会―「国民投票法」改悪反対国会前座り込み闘争




















安倍政権はコロナ禍で社会が揺れ動いている状況にでも、今国会において憲法審査会を開催し「国民投票法」を改悪し改憲をなしとげようとしています。
改憲に反対するために様々な団体が結集して立ち上げた「戦争・治安・改憲NO!総行動」(都教委包囲ネットもオブザーバー団体として加盟)は、5月28日第一回目の憲法審査会に抗議すべく、コロナ自粛が強制されるなかでも衆議院第二議員会館前にて座り込みを行いました。「総行動」以外には「9条改憲阻止の会」が座り込み闘争を行っていました。
8時に現場結集し、9時の審査会開始と同時にシュプレヒコールを国会に向けて挙げました。





































)の報告によれば、自民公明そして維新はすぐにでも「国民投票法」改悪に向けて採決をしたい様子がありありと現れていたようです。野党はいわゆる「七項目」を中心に意見を述べていたようです。今国会での採決は難しいかもしれませんが、秋の国会をにらんで与野党ともに動きだしています。

私たちはコロナ禍を利用して「緊急事態条項」追加を含む改憲を絶対に許すことはできません。より広範な人々とともに反対の声を強くしていかなければなりません。
改憲に反対する行動にともに立ち上がりましょう!

2020年6月11日木曜日

公開質問状への賛同のお願い 黒川検事長の「訓告」と「君が代」処分

皆さん 「君が代」処分を受けた教職員の方たちが、公開質問状を出しました。賛同を募っています。賛同よろしくお願いします。

            公開質問状の趣意書 
  黒川前検事長の訓告と
公立学校教職員の「君が代」
  処分を対比して

 このたび安倍内閣は、黒川弘務検事長の賭けマージャン行為を、「訓告」としました。
 全国の公務員は、驚きと怒りを持ってこの報道を聞いたと思います。懲戒処分ではなく極めて軽い注意にすぎない「訓告」は、私たちから見れば驚くほど軽く不公平な措置と言わざるを得ません。
 私たち公務員は「全体の奉仕者」として、広く社会全体に対して責任を持って職務を果たすとされています。時の政治権力に対して奉仕する存在ではありません。しかし、今回の黒川氏に対する「訓告」は、政権との距離によって処分量定が決定されるという、公務員制度の根底を揺るがす事態だと思います。


 公務員には服務事故についての通知や研修が頻繁に行われ、勤務時間外の日常生活に関しても、襟をただすよう指示されています。研修で使われるテキストには懲戒処分に当たる事例として、今回の賭博や利益関係者との金銭のやりとり、供応接待などが記載されています。法を司る法務省と検事長が、黒川検事長の行為を「訓告」相当としたことは、全国の公務員に対して、新たな規範と処分量定の基準を示したことになるのではないでしょうか。


 私たちは、この国の主権者であるとともに、公務員、元公務員である立場から、疑問を持ち公開質問状を提出することにしました。公務員の規範が改定されたのかどうかを、行政の責任者である安倍首相及び私たちのそれぞれの任命権者に問いたいと思います。


 私たち教育公務員には、東京・大阪などの教員、延べ約600余名に対し、「君が代」斉唱時の不起立・不伴奏等の、たった40秒間の行為が信用失墜とされ、戒告や減給、停職などの懲戒処分が出されています。これらの処分を最初に行った東京都では、一回の行為で戒告、繰り返すごとに処分を累積加重し、減給、更には停職6ケ月の処分を発し続けました。停職6ケ月の次の処分は、懲戒免職ともいわれ、その恐れを思いつつ争った裁判では、「不起立による戒告以上の処分は重過ぎる」として、減給以上の重い処分の多くは処分取り消しの判決を得ましたが、戒告は適法とされました。更に減給や停職処分が取り消されない例も複数あり、今なお係争中の裁判もあります。また、再任用を拒否された事例も多数あります。
 公務員の処分量定は、公平公正が担保されるべきだと言われています。今回の黒川弘務検事長の訓告は、「君が代」斉唱時の不起立・不伴奏処分と比較して、公平公正な処分量定と言えるのでしょうか。

 予防訴訟最高裁判決における裁判長反対意見(2012年)では、「教育公務員は、一般行政と異なり、教育の目標(教育基本法2条)を達成するために、教育の専門性を掛けた責任があるとともに、教育の自由が保障されており」「教育の場において教育者の精神の自由を尊重するという、自由な民主主義社会にとっては至極当然のことが維持されているものとして、希望の明かりを見る。そのことは、子どもたちの自由な精神、博愛の心、多様な想像力を育むことにつながるであろう。」と言及されています。
 児童生徒の前に立つ良心と責任を覚えて、混乱のない不起立・不伴奏を行い懲戒処分を受けた教員と、賭博という犯罪を犯したのに「訓告」である検事長との間には大きな差が現存しますが、これは憲法14条が規定する「法の下の平等」に反するものと考えます。

 趣意に賛同される方は、公開質問状にお名前を連ねてくださるよう呼びかけます。

◆呼びかけ人
岡田 明(東京都立高校教員) 奥野 泰孝(大阪府立支援学校教員) 木村 葉子(元都京都立高校教員) 佐藤 美和子(元東京都公立小学校教員) 根津 公子(元東京都立特別支援学校教員)伏見 忠(東京都立高校教員)

◆集約先 rlade18230@yahoo.co.jp 
 お名前・住まいの場所(都道府県レベル)・可能なら肩書きをお書きください。公開質問状にはお名前だけが記載されます。
  ※質問状は教員や公務負を想定して書かれていますが、そうでない方も大歓迎です。
◆集約締め切り
 6月14日を目途に集約をして、記者会見を開きたいと思っています。
  
※東京・大阪の知事にも送りますが、自分のところの知事にも送りたい場合は
   その旨をメールしてください。
 以上
2020年6月8日



                公開質問状
    安倍 晋三 首相
 小池 百合子 東京都知事
 吉村 洋文 大阪府知事
 他 各任命権者様

 このたび安倍内閣は、黒川弘務検事長が賭けマージャンを行ったとして、訓告としました。菅義偉官房長官は、「法務省で必要な調査を行った上で、法務省および検事総長が訓告相当だと判断し、決定した後、法相から私に報告があり、異論がない旨を申し上げた」と記者会見で説明しています。
 法を司る法務省と検事総長が、黒川検事長の行為を訓告相当と考えていることは、全国の公務員に対して、新たな規範と処分量定の基準を示したことになると考えます。
 私たち公務員には、服務事故についての研修が頻繁に行われています。そこで今回の安倍内閣の決定を深く理解するために以下のことを質問します。

1.黒川検事長の常習的な賭博行為に対し、安倍内閣は懲戒処分ではなく、注意にすぎない「訓 告」としました。しかし賭博行為は、国家公務員法第98条1項あるいは地方公務員法第29 条の「全体の奉仕者としてふさわしくない非行」に該当しないのでしょうか。
2.利害関係者と金品のやり取りを行い、利害関係者が用意したハイヤーを使って帰宅した行 為は供応接待や収賄罪とはならないのでしょうか。
3.常習的賭博行為や供応接待を受けたことは、国家公務員法第99条あるいは地方公務員法33 条のいわゆる「信用失墜」行為にはあたらないのでしょうか。
4.黒川弘務険事長の「訓告」は、公務員の他の処分量定と比較して、公平公正であると言え るのでしょうか。
5.黒川氏以外の他の公務員も、「テンピン」レートの賭けマージャン等の常習的賭博行為を 行った場合は、懲戒処分ではなく、「訓告」となるのが望ましいのでしょうか。
6.全国の教育公務員に対しては、「君が代」斉唱時の不起立・不伴奏などの40秒間の行為が 「信用失墜」行為とされ、戒告や減給・停職などの懲戒処分が出されています。賭博や収 賄は通常、刑事事件に該当しますが、「君が代」斉唱時の不起立・不伴奏などの行為に対す る懲戒処分より軽い訓告が妥当と考えますか。また、その理由を答えてください。

 以上質問します。回答は2週間以内に文書でお願いします。
   2020年6月8日

2020年6月7日日曜日

知りたい! いま学校はどうなっているのか。

知りたい 知らせたい みんなで考え 対処したい 
子どもは宝だ。

コロナは私たちの社会が矛盾だらけであることを明らかにしました。
私たちはコロナを乗り越えていくためにも、社会の矛盾・問題点をリアルに突き出していかなければならないと考え、とりあえず、学校現場の様子を集め・拡散していこうということになりました。


◆都立学校 6月1日から 再開  2部授業など
●都立A高校
★私の勤務する高校では、1クラスを8人単位で5つのグループに分けての分散登校になりました。
第1週目は、ホームルーム1時間の週1回登校。
2週目から3週間は、3時間の授業となり、週2日の登校です。なので1人の生徒は、週6時間の授業を受けることになります。
教員にとっては、1クラスの授業を終えるためには、同じ事を5回繰り返す事になります。
4週目から、クラスを2分割して、午前、午後、各4時間の授業となり、生徒は毎日登校することとなります。
また、午前と午後の生徒の入れ替えのタイミングで、教員総出で消毒作業が入ります。
★4月4日、教員分のフェースシールドが届きました。マスクはまだです。教職員用のマスクは購入資金として、各校15万円支給されると聞きましたが、どう使うかは不明です。来週の職員会議で協議する予定です。
★今生じている問題点は、通常は、理科や社会の授業は、専門性を重んじて、例えば生物の授業を物理の先生が受持つことはないのですが、時間割が組めないので、専門性を無視して授業を行わざるを得ません。
クラスやグループによって授業の内容に不公平が生ずる可能性が出てきます。
また、朝と夕方の消毒作業は、業務請負の用務員さんに割り振られていて、過重な負担を強いることになります。
ともかく今は、昨年の授業に比べて大幅に進度が遅れて、補習授業をしたとしても間に合いません。特に受験を控えた3年生は不安にかられると思います。来年の入試をどういったかたちで行うのか、文科省による一時も早い方針決定が待たれます。
★1学期に予定していた学校行事はすべて中止となり、2学期以降の行事の目処もたっていません。部活動も再開のめどはなく、通常の授業形態に戻らないと、再開は難しいのではないかと話がされています。
とりあえず今わかった状況は、このようなものです。

●千葉県立 幕張総合高校
幕張総合は5月27日(水) ホールで職員会議(コロナ対応について)、午後学年会議。
28日(木) 1・3学年分散登校
29日(金) 2学年分散登校 各クラス10名程度登校、6月からの日程や健康観察等の説明 1学年は個人写真撮影や体育着の注文も 生徒は30~45分程度の滞在時間
6月1日(月)~出席番号の奇数と偶数を午前、午後に分けて登校 午前組は9時登校 SHR後40分授業×4コマ
 午後組は13時10分登校 SHR後40分授業×3コマ(普段は昼にSHRだが健康観察確認のため登校直後にSHR)初日のみ最初の30分がHRで、その後授業。教員はマスクとフェイスシールド着用で、対面にならないよう授業を行う。
6月15日(月)からは40分×7コマ時間授業? 2期制のため定期考査は夏休み明けか?

●千葉県立市川南高校
6月1日~6月12日 クラスの生徒を出席番号奇数・偶数のグループに分け、午前・午後に分散して登校(鎌ヶ谷西高校と同じ)
オリエンテーション、LHRはなし6月1日から1回目の授業! 1コマ45分の短縮授業で、午前・午後それぞれ3コマずつ。
6月15日~6月19日 1年生は10:00登校、2・3年生は9:00登校とする予定<時差通学!>
1コマ45分の短縮授業で、1年生は時間割上の2限から、2・3年生は時間割通りに授業。
1年生の放課が16:10と遅くなり、最終下校(部活終了)が16:30なので、部活体験などはほとんどできないか?
なお、6月15日以降の部活については、6月11日に本校の原則をきめる予定。
当面は1日1回以上、教室の机を消毒液で消毒するよう指示されました。本来は教員のする仕事ではないような気もします。

●東京都新宿区ののT小学校の2年生の学校再開後の様子
★6月1日から再開されました。学年をAグループ、Bグループに分け登校しています。
出席簿順に分けています。
Aグループは8:20~10:50まで3時間授業。休み時間は5分。11:05~11:45に給食。教職員が全ての配膳を行います。
Bグループは12:45~13:25に給食。13:25~15:05まで2時間授業を行います。
6月8日からの週はAとBが入れ替えます。
★毎日授業があります。国語・算数は毎日あります。生活・体育・音楽・図工が各一時間です。音楽は歌うことができないので、音楽鑑賞のみの授業です。
子どもたちは、お互いに、接触しないように指導されています。休み時間が5分しかないので、子どもたちは学校にいる間は自席で座っている状態ですね。
手洗い・換気・消毒の徹底。児童の間は1mは空けるようにする。トイレ、水のみなども一人空けて使うように指導しています。全員出納持参。
基本的に1教室20人以内とする。教職員・児童とも常時マスクの着用。
体育では密集を避けるため、着替えはしない。水泳指導は行わない。
★本年度は2期制を導入する。前期4月1日~10月9日 後期10月12日~3月31日。
保護者会・学校公開・学校説明会・体力テスト・は中止する。運動会や校外学習は延期する。5年の夏季施設と6年の移動教室は実施する。
一学期終了は8月7日(金)夏季休業日 8月8日(土)~8月24日(月)17日間
9月以降は土曜日に反日授業を月2回程度実施する。
★だいたい、こんな形でスタートしました。6月は60時間の時数が確保されましたが、
時数確保は今年は難しいでしょうね。英語活動や道徳はまず無理でしょう。
文科省は2割を家庭で教えるなどと方針をだしていますが、責任放棄です。それよりも、教育課程の内容の精選を早く打ち出すべきだと思います。
現場と家庭が混乱するだけです。

※みなさん 報告してください。