お知らせ

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2014年10月31日金曜日

お知らせ 11月10日 都立大島高校の自衛隊駐屯地での防災訓練に反対!の集会

■自衛隊の高校生、中学生、小学生へのアプローチはどんどん進んでいます。                  都立大島高校の武山駐屯地(神奈川県)での防災訓練に反対する集会がビラのとおり開かれます。    集会にご参集ください。

■この問題についてのブックレットもでます。

Image2自衛隊ビラ

2014年10月27日月曜日

2014年10月26日日曜日

10/23 東京都教育委員会定例会の傍聴記 根津さんの報告

 10月23日(木)、都教委の定例会がありました。根津公子さんの報告です。

1023-02根津

◆ 都教委にとって不都合なことは無視を決め込む?!

・・・乙武教育委員が「この数(認知件数)は少ない感じ。若手の教員はいじめを発表しづらい。指導不足とみられるのではないかと(恐れ)、いじめではないとしてしまう傾向があるのでは」と発言した。前回の定例会
の最後で、乙武教育委員は、「いじめが教員評価の際の減点になるのか気になっている。今後、教員評価について議題に取り上げてほしい」旨の発言をした。しかし、否定のつぶやき発言が他の委員から一言あって、それっきりだった。今回も議論にはならなかった。議論すべきことを議論しない、いや、避けている感がある。

全文

http://www.labornetjp.org/news/2014/1023nezu

2014年10月22日水曜日

10/17 包囲ネット 都教委に 「都立大島高校の自衛隊武山駐屯地での宿泊防災訓練の中止」の申し入れ

■7/1集団的自衛権行使容認の閣議決定がなされる情勢の中で、都立高校の宿泊防災訓練に名を借りた「自衛隊体験入隊」が今年は都立大島高校で行われます。都教委包囲ネットは都教委に対して、中止の申し入れ」を行いました。

<許すな!11月26日~28日 大島高校の自衛隊武山駐屯地での宿泊訓練>

   自衛隊との連携・協力関係、都立高校生への「自衛隊体験入隊」、
   募集業務協力についての抗議ならびに中止の申し入れ
                                                                                        2014年10月16日
東京都教育委員会 教育長 比留間英人様    

 一昨年来、東京都教育委員会は「自衛隊との連携強化」方針のもとで「防災訓練」を具体化し、学校での自衛隊員との宿泊訓練、昨年はさらに都立田無工業高校生を対象として、自衛隊駐屯地での入隊訓練にまで踏み切りました。経費いっさいを都教委が負担し、多くの人員を配置し、かつ私たちを含めた多くの批判、中止要請を無視して、見学者や取材を制限したうえで強行したことに対して、あらためて怒りをこめて抗議します。
 都教委がいかに「防災訓練」と強弁しようとも、その実態は明らかに自衛隊の「体験入隊」です。すでに防衛省側は「入隊訓練」であることを率直に認めているではありませんか。今や自衛隊は、自らが「集団的自衛権行使」—戦争遂行のための軍隊(国軍)であり、その本務が軍事戦闘であることを隠そうとはしません。だからこそ防衛省は生徒たちの入隊訓練をうけいれ、あるいは入隊勧誘を行うのは当然と考えているのでしょう。このような自衛隊に訓練を丸投げし、都教委職員や教員も生徒とともに受ける訓練をなおも「教育活動」と言い張るなら、それは学校における軍事教練の公然たる復活を意味します。これこそ石原慎太郎元知事以来、歴代知事が目指してきた「徴兵制」への明確な足がかりと言わざるを得ません。即刻、学校教育と軍隊との連携、あるいは協力関係をいっさい絶つよう強く申し入れます。
 なによりもまず、11月にせまった都立大島高校の生徒たちを自衛隊武山駐屯地に連れ込み、訓練を受けさせる計画の即時中止を求めます。
 また、以下の質問ならびに申し入れに対し、早急に担当部局の出席のもとで、話し合いの場を設定しての返答を求めます。

1、大島高校の「宿泊防災訓練」について
(1)今回の「訓練」の参加対象(学年・人数・性別など)、説明・募集や申し込み等の諸手続き、および現在の状況(諸決済・手続き終了事項とその内容)を明らかにすること。
(2) 「訓練」内容、スケジュール、都教委・高校からの参加教職員数、経費等、訓練の規模、実態を明らかにすること
(3) 生徒・保護者の参加・不参加の自由意志を尊重すること。どのように尊重するかを具体的にあきらかにすること。参加・不参加による格差、不利益を生じさせないこと。

2、「募集業務」における連携・協力について
(1)自衛隊への「就職」実態と、現在、都教委・学校で行っている具体的な募集協力の内容をすべて明らかにすること。
(2)自衛隊への「職場体験」実施の実態(校名・参加人員数、体験実習の内容など)を明らかにすること。
以上                                     
                                        教委包囲・首都圏ネットワーク Fax 0425-74-3093

みさんも個人・団体で抗議と申し入れをしてください。
・指導部高校教育改革担当課長 藤井大輔   FAX03-5388-1733
・教育情報課課長       上野正之   FAX03-5388-1726   

2014年10月20日月曜日

10/17 田中聡史さん(板橋特別支援学校)への「再発防止研修」についての報告

 10月17日金曜日、水道橋の東京都教職員研修センターで、今年4月の入学式での「君が代」不起立処分を受けた田中聡史に対する「服務事故再発防止研修」が、都立教育研修センターで行われこなわれました。田中さん自身からの報告を送ります。

◆9時30分から、被処分者の会の司会で、再発防止研修への抗議と田中さんの激励の集会を60名以上の支援が集まり行いました。

②澤藤弁護士からの申し入れ

澤藤弁護士は、こういう研修はしてはならない、あってはならないと言いました。被処分者の会ほか、根津さん、近藤順一さんらが、それぞれ抗議と要請文を出しました。 

田中さんを送り出した後、一旦、自由行動。11時30分に再び集まり、「研修」を終えた田中さんを迎えました。

⑤該当者の入構

◆この日の再発防止研修についての田中さんの報告

⑩研修について報告

★9時30分から11時前まで、4階の407会議室という比較的小さな会議室で、四辺に長机が配置され、白板を背にしてイノウエ教育経営課長が座り、対面に田中、私から見て左側の机に校長、右側の机に司会の工藤氏ほか職員3名。

★イノウエ氏からは、「服務指導」として
・「現在の校務分掌は」  「指導上一番大事にしていることは」   「板橋特別支援学校の教育目標は」   「教育目標の達成について校長の職務命令に従う必要について」   「不起立以外に命令違反をしたことはあるか」   「公務員として、いけないことだという意識はあるか」   「なぜ職務命令に従わなかったのか」   「公務員としてどのように職務を遂行すべきか」   「校長からはどのような指導があったか」  「服務事故にかかわる地方公務員方について」  「適正な教育課程の実施について、なぜ校長は職務命令を出すのか」  「教育課程の実施についてはどのような法律が根拠となっているか」  「学習指導要領には法的拘束力がある。どのように指導を行わなければならないか」  「このたびの服務事故は誰にどのような影響を与えたか」
などを、主に口頭で質問する形式で私に答えさせた(答えられるものには答えましたが、忘れたことは忘れたと、裁判で係争中で答えられないものは答えたくない、と返事をしました)。
・最後に「職務命令は憲法19条に違反するとは言えない。起立斉唱は慣例上の儀礼的所作。都の政策の具現化のために通達等を理解して指導を。児童生徒は教員の起立した姿から学ぶ、起立した姿を見せることが大切な指導。職務上、個人的な思想を理由に職務命令に違反することは許されない。」等、 これまで研修センターでの研修や訪問研修で彼らが繰り返し言ってきたことを改めて述べました。

★「服務指導」終了後、
「服務事故再発防止研修 受講報告書」というプリントが配られ、「以下の項目について研修内容を踏まえ、あなたの所感を簡潔にまとめてください。」として、
「1地方公務員に関すること」
「2適正な教育課程の実施に関すること」
「3今回の服務事故の内容に関すること」
「4自分自身の課題に関すること」
「5今後の取り組みに関すること」
「6その他」の6つの回答欄がありました。
さらにプリントの最後には、
「以下の項目について、レ点をつけながら研修の振り返りをしてください。」として、「自分の起こした服務事故について、どのような法律に触れるのかが理解できた。」  「教育公務員として学習指導要領に基づいて指導しなければならないことが理解できた。」  「国旗国歌の指導について、教師自ら範を示すことが大切であることが理解できた。」  「今後、服務事故を起こさないために、校長の職務命令に従うべきであることが理解できた。」  「今回の研修を通して、二度と服務事故を起こさないという決意ができた。」の5項目があげられていました。

★11時からは、イノウエ氏、工藤氏、もう一人の女性職員、校長、私、の5人が研修部長室に集められ、研修部長の前で報告と部長訓話が行われました
私は、再発防止研修の感想等を述べるよう求められたので、現在裁判で係争中のため、私の思いも含めて詳細は裁判で明らかにしたいこと、今後も「全体の奉仕者」として、憲法に基づいて仕事をするつもりであること等を述べました。

★研修部長から、これで今年度の「再発防止研修」を終了する旨の発言があったと思うので、おそらく今年度の再発防止研修はこれまでだと思います。

★なお、研修センターの廊下には監視要員らしき職員が2、3人と、いつもよりやや少なかったのですが、私がトイレに立ったときにも中まで監視についてくるなど、相変わらずひどい状況でした。

⑦支援のシュプレヒコール

★朝9時前から、研修センター前に、50人ほどの方々が、不当研修に対する抗議のために集まってくださいました。大変ありがとうございました。

2014年10月15日水曜日

「防災」名目の「高校生自衛隊体験入隊」の中止を求めよう!

 ◆都立大島高校2年生33名が自衛隊武山駐屯地(神奈川県横須賀市)で「宿泊防災訓練」

 東京都教育委員会は、都立大島高校の2年生33名に11月26~28日、陸上自衛隊武山駐屯地で二泊三日の宿泊防災訓練をすることを決めました。昨年の田無工業高校に続く二校目となります。
 都教委は、防災を理由として、教育的意義を強調していますが、受け入れる側の防衛省は、自衛隊法施行令第119条を引用し「都知事などと連携を保ち募集目標を達成することが主眼」と言っています。
さらに隊内生活に関して、防衛省自衛隊東京地方協力本部(
地本)は「教育庁から団体生活・規律を要望の依頼を受けた。隊内生活のことを向こうは(教育庁)防災訓練と言っているが、うちは(地本)隊内生活体験だ。それを踏まえて内容を調整している。内容が決まれば大島高校には1ヶ月前(10月26日)に(武山駐屯地の)「隊内生活体験」申請(生徒の住所・電話・男・女がわかる名簿)を出してもらう。」と言っています。

昨年すでに、田無工業高校では参加者の名簿が提出されていて、その後の扱いに関しては不明です。体験入隊自体が自衛隊の広報活動の一環であり、入隊勧誘目的に利用される可能性があります。

◆都教委包囲ネットは、以下の行動を提案します。
1.都教委の担当部署に、大島高校の武山駐屯地での「宿泊防災訓練」=「隊内生活体験」の中止を求める要請書をFaxしてください。
2.市民団体が呼びかける東京都教育委員会の要請に参加しましょう。詳細は決定次第お知らせします。
 皆さんのご協力お願いします。                                       

都教委の宿泊防災の担当部署は、
東京都教育委員会 高等学校教育指導課 教育改革担当 FAX:03-5388-1733
番号を間違えないようにお願いします。
また、広報広聴に関しては以下の部署が担当しているようです。
東京都教育委員会 総務部 教育情報課        FAX03-5388-1726

◆要請書の文例

要請書
年 月 日
東京都教育委員会
教育委員長 木村 孟殿                                                要請者(団体)の連絡先     
要請者(団体)の氏名                                                     
 東京都教育委員会は、「防災」を理由として、大島高校の宿泊防災訓練を自衛隊武山駐屯地での実施を七月十日の教育委員会で決定しました。都教委は、防災訓練の教育的意義を強調していますが、受け入れる側の防衛省は、市民の質問に答えて、受け入れの法的根拠を自衛隊法施行令第119条の「自衛官又は自衛官候補生の募集に関する広報宣伝」とし、自衛隊の「体験入隊」としています。
昨年度に実施された田無工業高校では、参加者の住所・性別・電話番号などの個人情報が記載された名簿が提出されていて、その後の扱いは不明です。体験入隊は自衛隊の広報活動の一環であり、入隊勧誘目的に利用される可能性があります。
また、訓練内容はベットメイキングや非常呼集など隊内団体生活やの規律などを体験することに主眼が置かれ、防災訓練は名ばかりのものとなっています。防災を目的とするならばほかにもっとふさわしい機関や方法はたくさんあります。
都教委は「防災」名目の「高校生自衛隊体験入隊」を中止するよう要請します

東京都教育委員会の「防災訓練」に名を借りた自衛隊の都立学校への呼び込みに反対しよう!

都立大島高校の武山駐屯地での「体験入隊」反対!

 東京都教育委員会は2012年度より全都立高校で防災訓練を始めました。消防庁、日本赤十字社などと連携し、体育館などでの訓練が多いのですが、自衛隊との連携も行われています。
                                                                

自衛隊の体験入隊は、今年は都立大島高校を対象に、11月26日~28日まで、神奈川県武山駐屯地(横須賀市御幸浜)で実施されます

昨年は都立田無工業高校が朝霞駐屯地で行いました。この「防災訓練」に対して都教委包囲ネットは抗議し、校長交渉や学校へのチラシ撒きを行いました。また地域の平和団体も訓練そのものをウォッチしたり、田無工業高校・都教委、防衛省自衛隊東京地方協力本部への抗議や要請、交渉を行ってきました。
 そのような行動の結果、この都教委のいう「防災訓練」は防災訓練ではなく「自衛隊体験入隊」であることがはっきりしてきました。自衛隊東京地方協力本部は「隊内生活体験」と言っています。

2014年7月1日の「集団的自衛権行使容認」の閣議決定によって、憲法9条の解体、戦争国家化がいよいよ明らかになってきています。自衛隊の存在はどんどん大きくなっています。都立高校の自衛隊の隊内訓練はかつての「学校での軍事教練」への道を開くものと言っても過言ではありません。
 都立大島高校の武山駐屯地での「自衛隊体験入隊」に反対しましょう。
 都教委の「防災訓練」を口実とした自衛隊呼び込みに反対し、様々な形で行動していきましょう。
 この行動は「教え子を戦場に送らない」闘いであり、教育を戦争のための道具にしない闘いです

【資料】2014年度の「防災教育」実施校は別紙の教育委員会のサイトの通りです。

http://www.kyoiku.metro.tokyo.jp/press/2014/pr140710a.html

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2014年10月10日金曜日

10/9 都教委定例会 根津公子さんの傍聴記

10月9日(木)都教委定例会がありました。根津公子さんの傍聴記です。

■都教委またまたFさんの傍聴を拒否~乙武委員の問題提起も無視

定例会傍聴の受付入口に着くと、久しぶりにFさん(左)が来ていた。

1009-根津

しかし、傍聴受付をさせてもらえず、定例会担当の教育施策課長から「(都教委HPの“告知”が)誤解を与える表現であることは申し訳ありません。でも、誓約書にサインしてもらわないと傍聴できません」と言われていた。                                                                                                                                    「誓約書サインはできない。『申し訳ない』というならば、傍聴させてくれ。委員長に(F氏)を傍聴させていいか聞いてきてくれ」とFさんが言っても、担当課長は「できません」。その時は、課長の表情がこわばった。自分の失態を上司(?)に知られたくないのか、何かを恐れているように私には感じられた。  この課長だけではなく、これまで、どの職員の対応からもそれを感じてきた。

高速道路料金まで使ってきたというのに、結局Fさんは傍聴を拒否された。私は帰宅後、Fさんが退場させられた時の傍聴記録を読み返して、都教委のやりたい放題に、改めて怒りが込み上げてきた。

詳しくはレイバーネットをご覧ください>

全文→http://www.labornetjp.org/news/2014/1009nezu

2014年10月6日月曜日

10/3 『「戦争は教室から始まる」を阻止する10・3集会』報告(続き)

⑪集会-2

■18 :30から「第二部」の集会が、70名の参加で始まりました。
「基調報告」「要請行動報告」の後、まず「学校現場からの報告」がありました。

●分限免職(新採用拒否で)にされた都立高校教員
★都立高に新任で赴任して正式採用にならず、それは不当としたために「分限免職」になり、裁判闘争を闘っている教員から、次のような話がありました。
「着任した学校の校長は、ひどいパワハラを副校長にやっていた。彼は副校長に対し、『人間ヤメロ!』『死ね!』『退職しろ!』『土下座しろ!』などの言葉を投げつけていた。
その副校長は自分と親しかった。自分に対しても校長のパワハラは激しくむけられ、結局、自分は不採用になった。

★ それで裁判闘争を始めた。来る12月8日が判決日だ。
 副校長も証言に立ってくれた。しかし、都教委は校長を全面的に擁護し、『120%正しい』とか、『何のミスもない』と言うばかりだ。
自分は最初都教委で起きていることなど他人事のように考えていた。しかし、大きな現実にぶつかり、とんでもないバカなことが起きていることに気づいた。このような都教委に屈せず、積極的に闘って行かなければならないと思うようになった。」

●多摩教組委員長は、現在職場で起きている実態を、4点にわたり話した。
・<道徳>の授業への介入が進んでいる。授業案のチェックがなされるが、その文は日本語も通じないようなひどいものだ。副読本の使用を強制している。都も文科省も作っている。まさに『国定教科書』が現場に配布されている。
 授業の流れも画一化し、最後に必ず『結語を入れろ』と言う。(徳目の押し付けであろう)
・<学力向上>について。『東京ベーシックドリル』などというものが入ってきている。しかし、この内容、作り方の出来が悪い。子どもにやる気がでない。市販の方が子どもにあうようによく研究されて作られている。しかし、都教委作成のドリルを『必ず取り入れろ』と言う。そうしてテストの結果をデータ調査している。要するに教育内容にまで口を出してきている。
・<授業規律>について。若い教員もベテラン教員も同じように強制されている。「ハイと手を上げ、立って答える」などだ。校長の授業観察もそういう型や、子どもの様子などばかりで評価している。授業の内容やそのことに対するこどもの食いつきなどは二の次でだ。
 若い教員はすぐ校長に聞きに行く。指導要領が変わっても、疑問も持たず、それをバイブルのように思って授業をやっている。
・<勤務実態>について。授業時間が多くなっており、自分は毎日5時間授業をやっている。その後すぐ会議が入る。教材研究などをやる時間はない。夜9時頃まで帰れない人も多い。休日出勤も当たり前だ。振替休暇も夏休みに取れという。過労死寸前だ。病休者も大勢いる。まさにブラック企業だ。」

●千葉の高校教員
 千葉における、この間の実教出版教科書採択をめぐる動きについて報告。(これについてはすでにこのメールでも紹介していますので割愛します。)
 ただ、報告者は10月2日の県議会の様子も報告していましたので、それについて、小松実議員(共産)のブログの一部を紹介しておきます。
★「今日(10月2日)午前、質問に立った船橋市選出の自民党斉藤守議員は日本会議地方議員連盟に名を連ねる改憲・右翼議員です。今回もまた、みずからの特異な歴史観、偏狭なナショナリズムに立って実教出版の高校日本史教科書を攻撃する質問を繰り返しました。昨年来の斉藤議員による学問的根拠のない攻撃とそれに呼応した県教育長の学校・教師への理不尽な圧力にもかかわらず、県立高校10校が、来年度も実教出版の日本史教科書を使うことになりました。現場教師たちの毅然とした姿勢に心から敬意を表したいと思います。
 それがよほど悔しかったのでしょう。神奈川県などでは、県教委の圧力で採択校をゼロにしたのに、千葉県では『こんな教科書を未だに10校も採択するとは。』と、ひとくさり。そのうえで『今後これらの学校をどう指導していくのか』と、教育長に八つ当たり的に質しました。
 教育長は、学習指導要領に沿った教育が行われるよう「引き続き、ていねいに指導していく」と、これまた呼応して、引き続き学校・教師への嫌がらせに近い『指導』を繰り返す姿勢を示しました。」

現場からの報告は、他にも2名予定していたのですが、諸事情により、できませんでした。 
●「連帯の挨拶」
★「共謀罪・盗聴法に反対する共同行動」から
「現在は1930年代前半に似ている。共謀罪・盗聴法・秘密保護法などなど。政府の政策に反対する者はテロリスト、というような位置づけになりつつある。まさに今や日本は『国家総動員体制』に向かって進んでいる。
 その中で、今国会では「カンパ禁止法改悪」や「テロ資産凍結法」などが考えられている。これらは、市民運動や労働組合などを経済・財政面から重罰をもって破壊しようとするものだ。「治安維持法」にも「破防法」にもない攻撃だ」ということが述べられました。
 改めて、現在私たちが直面している現実を知らされました。

★「自衛隊ウオッチ」?では、「この11月下旬に行われる大島高校の、自衛隊における「防災訓練」に大島の人々の中に不安があり、弁護士が呼びかけた集会に生徒・保護者・教員を含め50人が参加した。大島高校の校長は島の人々の評判はよくない。
都教委と学校が行う『防災訓練』は名ばかりでウソ。自衛隊員の幹部が「それは『体験入隊』であり、『軍事教練』であり、『リクルート』活動である」と言っている。都教委が『防災訓練』というのはウソとごまかし」ということが述べられました。
 また、これに関連して、練馬平和委員会作成(2014年10月1日)のわかりやすい資料▼「軍事一体化する都立高校 『防災訓練』指導教官はリクルーター自衛官」
 ~防衛省回答”向こう(教育庁)は「防災訓練」というがうちは(自衛隊)は体験入隊だ”~
▼「総合的学習(職場体験)の支援について(自衛隊愛知地方協力本部)」という資料。
(この中には「体験学習の一例」として<基本教練><ロープワーク><救急法><部隊訓練見学><装備の紹介><天幕展張>などが載せられ、生徒たちが<モールス信号>、<放水訓練>、<ベッドメイキング>、などをしている写真も紹介されています。)

★「辺野古への海上基地建設・ボーリング調査を許さない実行委員会」
 直接辺野古の現地でボーリング調査阻止のために海上での阻止行動に取り組んできた若者が、自分の経験したことをもとに、怒りを込めて発言してくれました。海上保安庁の職員は、警備会社社員を人間の盾にして抗議行動を妨害してくること、マスコミなどの見えない海上では抗議をする人たちに打撲・骨折・溺死寸前まで暴力を振るっていること、マスコミなどがいるところでは全く態度が変わることを言ました。しかし、そうした事態は沖縄の人々の知るところになり、沖縄知事選を前に、かえって反対運動が盛り上がってきていることなどについて報告してくれました。 

★集会では最後に、緊急に、
 「戦争国家を支える兵士・国民づくりを許さない!学校を軍歌で踏みにじるな!いっさいの軍事教練に反対・拒否を!」という『特別決議』を採択しました。

集会の資料の必要な方は、以下のところにFAXしてください。
 多摩教組FAX 042-574-3093 
「都教委包囲ネットの10・3集会の資料を送ってください。
 〒 送り先住所 」と記してください。

10/3 『「戦争は教室から始まる」を阻止する10・3集会』報告

■10月3日(金)『「戦争は教室から始まる」を阻止する10・3集会』(主催:都教委包囲首都圏ネットワーク)が開かれました。

③シュプレヒコール

第一部は、都教委への要請行動でした。
★15:30から都庁第二庁舎前で、簡単な集会を開き都庁に向けてシュプレヒコールをし、
庁舎10階の要請会場(205号)に向かいました。
会場は20人の会議室でしたが、参加者は約40人。椅子を運び入れて、超満員の部屋の中での要請行動(16:10~)となりました。
 ⑤都教委要請行動-2

★ところが、要請の応対にあたった教育情報課の阿部係長は、「要請団体の名前を事前に知らせなかった。話が違う。」などと言い、なかなか要請行動に入れません。
これに対して、参加者から大きな抗議の声があがり、ようやく16:30頃から要請行動に入りました。

⑦都教委要請行動-4

要請団体は以下のとおりでした。

「都教委包囲首都圏ネットワーク」/「予防訴訟をひきつぐ会」/「被処分者の会」/「再雇用撤回を求める第2次原告団」/「河原井さん・根津さんらの『君が代』解雇をさせない会」/「板橋高校卒業式事件から『表現の自由』を考える会」/「学校と地域をむすぶ板橋の会」/「許すな!『日の丸・君が代』強制 止めよう!安倍政権の改憲・教育破壊全国ネットワーク(準)」

★要請の中では、とくに、
 ・田中聡史さんへの板橋特別支援学校での「再発防止研修」に対する怒り、
 ・「教育情報課」の存在というシステムに対する怒り、
が表明されました。

前者では、次のような声が参加者から出されました。「要請に行っても校長は会わない。受け取らない。しかも、研修は毎回(4回)同じ内容の話。田中さんは思想・信条で不起立している。なぜ、同じことを何回もやれるのか。一体都教委は何を考えているのか。」
「しかも警察を導入している。」「都教委はこのことを許しているのか。戦前と同じではないか。」「このような研修を繰り返せば思想・信条の侵害である。」等々。

後者では、次のような声が参加者から出されました。
「このようなシステムは、都庁の他の部署でも、他府県にもない。なぜ、都教委だけこのようなシステムがあるのか。その理由は?」「このようなシステムでは生の声が伝わらない。現場での苦しみ、悲しみ、怒りが届かない」「不誠実な対応だ。都教委は『開かれた学校』などと言っているが、都教委自身は門戸を閉ざしている。」

★これに対し阿部係長は、その理由については一切答えず、「広聴はどの部署もある」、「他府県のことは調べるつもりはない」とか、極めて不誠実な態度に終始しました。
しかし、彼は最初の応対のところで、「こんなに多くの人が・・・あんまりだ」などとも述べており、改めて、多数で都教委に押しかけること(大衆行動)の重要性、を確認することができたと思います。
彼らが不当・不正・理不尽なことをやればこうなる、ということを私たちは実力で示す必要があると思います。(世界のどこを見ても、またどの歴史を見ても、大衆行動が歴史を動かしています)
 阿部係長は謙虚さがみじんも感じられず、なにか自分の地位を誤解して、えらぶっているような感じでした。

要請行動が終了したのは17:30頃でした。

⑨要請行動を終えて

その後、都庁の裏側の方にある角筈(つのはず)区民ホールに移り『10・3集会』の「第二部」を開きました。

2014年10月1日水曜日

お知らせ 都教委申し入れ行動と『「戦争は教室から始まる」を阻止する10・3集会』~集団的自衛権行使容認の閣議決定に反対する~

■10月3日(金 都教委包囲ネットの都教委申し入れと集会があります。ふるってご参加ください。

<日時>10月3日(金)15:30~都庁 
        18:30~角筈(つのはず)区民ホール                                      (都庁裏新宿中央公園の近く 地図参照)
<内容>
  (第一部) 都庁第二庁舎前・都庁通り(間違いないでください。都庁の2Fにあたる)
       15:30~     都庁前で集会
       16:00~17:00 都教委への要請行動
                (各自・各団体は要請文・抗議文を用意してください)
                要請行動終了後、角筈ホールへ移動
  (第二部) 新宿区・角筈区民ホール
       18:30集会開会        
         基調報告(情勢と闘いについて)
         学校現場から(闘いの報告)
          被処分者(田中聡史さん他)
          新採一年目で解雇された教員から          
          教組から
          自衛隊防災訓練 について
          千葉の教科書採択問題
    連帯の挨拶
       治安弾圧強化と共謀罪
          自衛隊の今
          辺野古実行委員会
    全国から

< 集会スローガン>
 1、「日の丸・君が代」強制反対 
 2、10・23通達・懲戒処分を撤回せよ
 3、教育委員会制度改悪を許さない
 4、「道徳」の教科化反対
 5、国定教科書化をめざす教科書検定基準改悪反対
 6、「防災訓練」に名を借りた自衛隊との連携を許すな
 7、国家主義的な教育介入反対
 8、民族排外主義教育反対
 9、反戦平和教育を推進しよう

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