お知らせ

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2019年4月26日金曜日

東京都教育委員会の場合

東京都教育庁 5月1日の天皇代替わりの日に「国旗」をあげることについて

東京都教育庁総務部に電話で問い合わせた結果です。
1. 通知を出したが、それは「内部」のものなので、教育委員会のホームページには載せていない。
2. その通知の内容はおおよそ以下の通りである。
    都立学校においては文部科学事務次官通知にあるような「趣旨にふまえ、適切な対応をお願いします」というようなもの。

各学校では、10日間の連休中のことなので、「日の丸」をあげるのかどうかはわからないようです。校長らが出勤してあげるのかどうかわかりません。

4/2 文部科学省 5月1日に「祝意奉表について」の通知

4/2 文部科学省 5月1日に「祝意奉表について」の通知

5月1日の天皇代替わりの日に、学校のポールに「日の丸」をあげるというのか。
政府は5月1日、メーデーに天皇代替わり行事をぶつけてきました。そして「通知」などを各レベルで出しています。それら関係文書等をアップします。これらの文書は神奈川の「個人情報保護条例を活かす会」が情報開示請求をして得たものです。

■教育新聞記事



■閣議決定



2019年4月23日火曜日

オリンピック教育批判ビラまきを再開しました。

新年度に入り、オリンピック教育批判ビラまきを再開しました。
第16弾ビラのタイトルは
 「改元」って?「代替わり」って?  何のため? 誰のため?
で、これまでどおり勇気くんと知佳ちゃんの会話です。
そして裏面には
『絶対トクする 学生バイト術』(角谷信一著)の紹介、
<チラシ配りに「受け取るな!」は?>という意見、
朝日川柳から三つ。

 ・「忖度」と命名したい安倍の御代」(兵庫県 横山閲治郎)
 ・「命令」はまずいとあわて「ビューティフル」(東京都 三井正夫)
 ・やっぱりね復興五輪はウソだった(長崎県 黒崎雄三)

『オリンピック。パラリンピック教育批判』ビラまき報告(いままでアップしてこなかったのですが、適宜アップします。)

*4月22日(月)
< 八王子桑志高校> 7時33分から約1時間 100枚
 わりと受け取りはよかった。
 副校長からありきたりの注意。教職員と覚しき男性がビラを受け取り、1秒くらい見てから突っ返してきた。昔の同僚と会った。産休代替出来ているとのこと。
 穏やかな感じの生徒が多い学校です。ズボンの女子も数名いました。

*4月23日(火)
<千歳が丘高校>7:20~約1時間
 この学校は比較的元気な生徒が多く、参考書を手にして登校する生徒は殆ど見かけません。こちらが「おはようございます」と挨拶すると、大きなこえで「おはようございます」と返してくれます。
ビラまきを始めてしばらくすると、いつものように、野球部の生徒たち15名ほどが学校周辺のゴミ拾いに出てきました。そのうち3名ほどがビラを受け取って行きました。
しばらくして返って来ると、そのうちの1名がビラをかざし、「ビラに感動した」、「クラスのみんなにも見せるから5枚ほど下さい」と言ってきました。
ビラをあげると「感動するビラ、感動するビラ」などと言って中に入って行きました。
何に感動したのかは聞きそびれましたが、このような反応は初めてでした。
また、いつもビラを受け取る教員が、「今度は何のビラですか」と聞いてきました。
「改元と代替わりのビラです」というと、ビラを受け取っていきました。

他の教職員も比較的受け取りが良かったと思います。というような具合で、ビラは112枚撒けました。



2019年4月21日日曜日

4/11 都教委定例会 根津公子の都教委傍聴記

4月11日(木)、都教委定例会が開かれました。根津公子の傍聴報告です。

 自己反省なしの都教委からのメッセージ  

今日の公開議題は、
議案「東京都教育委員会から生徒と教員へのメッセージについて」、
報告が「来年度使用の都立高校用教科書の採択方針について」。
非公開議題は議案「教員の懲戒処分について」(停職・免職事案)が2件。報告も「教員の懲戒処分について」(戒告・減給)。北村教育委員が欠席。 

議案「東京都教育委員会から生徒と教員へのメッセージについて」を報告します。  
メッセージを出す目的は、生徒に対しては「学校生活を送る上で生じる様々な感情と上手に付き合うことの大切さを伝えるとともに、悩んだときには身近な大人に相談するよう促す」、教員に対しては「日頃の教育活動に感謝して激励するとともに、課題の解決に向けた取組をともに行っていくことを伝える」のだという。
メッセージは次のようにいう。
 ◆生徒の皆さんへ 
新学期が始まりました。皆さんは、今、学校生活を楽しんでいますか。保護者の方や学校の先生たちは、皆さんが楽しく充実した学校生活を送ってほしいと願っています。
充実した学校生活を送るためには、友人や先生などと心を通わせて、良好な人間関係を 普段から築くとともに、学校の集団生活における決まりや社会のルールを守ることが大 切です。
しかし、学校生活を送る上で、困ったことや納得できないことが起きた時などは、不安 や不満、怒りなどの感情が湧くことがあるかもしれません。皆さんにとって、こうした 感情と上手に付き合っていくことも重要です。
そして、自分たちだけでは解決できないと思った時には、まず、保護者の方や先生など 身近な大人に相談してみましょう。もし、大人への相談が難しいと感じたら、東京都教 育相談センターなどの相談機関を利用することができます。また、LINEで気軽に相 談できる「相談ホットLINE@東京」という方法もあります。これらの相談窓口は皆 さんを全力でサポートしてくれます。
ところで、皆さんがよく使うSNSは便利な反面、軽い気持ちや何気ない言葉などの書 き込みによって人を傷つけることがあります。また、写真や動画等をSNS上に一度流 出させると完全に消すことはできなくなります。こうしたSNSの危険性を正しく理解 してください。
皆さんが夢と希望を胸に、未来に向かって羽ばたいていけるよう、保護者の方や学校の 先生、地域の皆さんと一緒に、東京都教育委員会は心から応援しています。
                     平成31年4月11日 東京都教育委員会

◆子供たちの健やかな成長を願って ~教員の皆さんへ~ 
先生方におかれましては、全ての児童・生徒が充実した学校生活を送れるよう、日頃か らご尽力いただき、ありがとうございます。 ○さて、児童・生徒への指導に当たっては、日頃から個別の言葉掛けなどにより一人一人の理解を深め、教員としての信頼に基づく良好な人間関係を構築することが大変重要です。
そして、学校の集団生活における決まりや、社会のルールを守る意味などについて、児 童・生徒が十分に理解し、日常の行動として実践できるよう、丁寧かつ継続的に指導し ていくことが必要です。
また、児童・生徒への指導や外部への対応に苦慮するケースもあることから、担当教員 を孤立させないよう、学校は複数の教員が協力して指導に当たることを基本とした校内体制をしっかり定着させる必要があります。こうした組織的な取組を通じて、体罰を絶対に許さない学校風土を一層強固なものにすることにも努めていただきたいと思います。
東京都教育委員会は、教員の皆さんがやりがいをもって日々の仕事ができるよう、今後 も学校訪問等を通して皆さんの仕事の実情や日々の努力を理解、共有するとともに、皆さんが抱えている様々な課題や悩みなどの解決に向けた具体的な取組を全力で行っていきます。  
                      平成31年4月11日 東京都教育委員会

根津さんのコメント
生徒へのメッセージは都立学校の生徒に発出する。また、区市町村立中学校では校内掲示するよう、各地教委に依頼する。教員へのメッセージは、都立学校の全教員にメールで発出する。また、区市町村立学校の全教員に配布するよう各地教委に依頼するとのこと。  この提案に対して教育委員からは、「掲示だけではなく、全ての生徒に伝わるようにしてほしい」などの補強意見があっただけで問題点の指摘はなく、議案は承認された。こんな内容でどうして教育委員たちは承認してしまうのか、と思う。 
問題点を挙げると—―。 
1.両メッセージは、都教委の存在をアピールするためのもの。
2.「生徒の皆さんへ」では、都教委が良しとする生徒像そのままに、決まりやルールを 守ること、自分の感情をコントロールすることが大事と説く。決まりやルールを論議し見直すことが必要となっても、それにブレーキをかけることになりはしまいか。一人が皆と異なる捉え方や判断をし、納得できないことが起きたなら、皆で話し合いをすることこそが大事なのに、それを否定する。個性を認めず、「規律と秩序維持」を最優先する、都教委の道徳心を刷り込むものだ。
3.「教員の皆さんへ」では、都教委がすべき教員の過重労働軽減については触れないま ま、したがって、教員が子どもと自由に過ごす時間的保証をしないままに、「児童・生徒への指導に当たっては…」と説き、職務職階級制賃金及び人事考課制度で教員を競わせ、協働を奪っておきながら、「複数の教員が協力して」と説く。 教員が子どもと自由に過ごす時間があれば、教員はいじめに気づくし、相談にも乗れることが、教育委員にはなぜわからないのか。「複数の教員が協力して」の前に必要なのは、教員たちが論議し学び合える場である職員会議を復活させることだ(2004年から都教委は職員会議を校長の伝達機関とし、教員の発言を禁止した)。
 「学校訪問等を通して」というのも、これまでの都教委の学校訪問から推察すれば、学校を監視し、管理支配を強めるという ことではないかと疑念を持つ。
4.区市町村中学校では、生徒向けメッセージを校内に掲示するという。「それでは、読 まない生徒もいるかもしれない。全ての生徒に伝わるようにしてほしい」との教育委員からの発言に対して指導部長は、「16日に全中学校の校長を集めるので、そこで依頼する」とのこと。「東京都教育委員会」名の入った掲示は、都教委の威厳を示そうとするものか。
ここに書かれているのは、人が日々を丁寧に生きていけばみんな、自分で力をつけることができることばかり。教育関係者が訴える事柄ではない。自己反省のかけらもない両メッセージに、恥ずかしく、怒りが沸き上がる。もっと教育界で筋を通すべきことがあるはずだ。教育について真剣に考えてほしいと思う。

2019年4月9日火曜日

3/28 最高裁決定 第四次訴訟

◆3/28 最高裁決定
  「君が代」四次訴訟・減給処分取消・一部勝訴確定

①被処分者の会・近藤徹さんからの報告です。

東京「君が代」裁判四次訴訟(一審原告14名、上告人13名。現職教員8名)は、東京地裁(2017年9月)・高裁(2018年4月)で減給・停職処分計6名・7件が取り消され、一部勝訴しました。
これに対して、都教委は田中聡史さんの2件(不起立4回目と5回目)の減給処分取り消しを不服として最高裁に上告受理申立を行い、他方、原告らは憲法判断での前進、戒告処分の取り消し、損害賠償を求めて上告及び上告受理申立をしました。最高裁第1小法廷に係属し、双方が正面対決する構図になっていました。
3月28日、最高裁第一小法廷は、「君が代」処分の違憲判断を求める一審原告らの上告を棄却し、戒告処分取消・損害賠償を求める上告受理申立を「受理しない」(不受理)と決定する一方、減給処分取消を認めた東京高裁判決を不服とした都教委の上告受理申立についても「受理しない」(不受理)と決定し、決定文を送付しました(決定文全文は被処分者の会HPに掲載)。
これは、要するに、戒告処分を容認したものの、これまでの不起立の回数(今回は4回目・5回目)を理由に減給処分という累積過重処分を行った都教委の暴走に歯止めをかけたものと評価できます。
2014年3月17日の東京地裁提訴以来5年間の東京「君が代」裁判四次訴訟への
皆さんのご支援に心から感謝いたします。

①被処分者の田中聡史志さんからの報告です。
新年度が始まりますが、皆様お元気ですか。
昨日、弁護団より「最高裁第一小法廷は、3月28日付で、東京君が代処分第四次訴訟の被告東京都の上告受理申し立てを却下、原告の上告を棄却し、原告の上告受理申し立ても却下」という内容の送達があった、との連絡がありました。
これにより高裁判決が確定し、争点の一つだった私の減給処分取り消しが確定しました。
残念ながら戒告処分容認の判決も確定してしまい、損害賠償も認められませんでしたが、第四次訴訟の減給および停職処分は全て取り消されました。
私の減給処分は私の不起立4回目と5回目に対する「回数加重処分」でしたので、今後、東京都が不起立4回ないし5回での処分を加重することは難しくなると思います。
戒告処分が容認されたことは残念ですし、私に対しても減給取り消し後の再処分の可能性が高いのですが、ひとまずは減給取り消しが確定したことは大変良かったです。
これまでご支援をいただいた皆様、大変ありがとうございました。(田中聡史)

都立高校卒業式に関して

都立高校卒業式についての報告

3月30日に行われた卒業式闘争の総括会議で川村さんが発言されました。その内容が
『週刊金曜日』に掲載されていますので、転載させてもらいます。


2019年4月1日月曜日

都立高校の卒業式でびらまき その八

都立高校の卒業式でびらまき その八

◆総括の集会
3月30日(土)東京で、卒業式総括集会(主催:五者卒入学式対策本部)が開かれました。
そこでは、本部からの報告の中で、「年々都教委からの指示は細かくなり、卒業式・入学式の実施要領に各学校の裁量が入る余地は全くなくなっており、管理を徹底しようとする
都教委の意図が感じられます」という事が述べられました。
そうした都教委の意図を忖度したような例が二つほど出されました。
一つは、ある高校で卒業式の際に、卒業証書をもらった後、あるクラスが一斉に、担任と保護者に対して「ありがとうございました」というお礼の言葉を述べたという事です。(私の経験でもそういう事はあり、それはこれまで苦労してきた保護者や担任にたいする生徒たちの最大の感謝の表明でした。そして、その都度会場から大きな拍手が起きました。)
ところが、卒業式終了後、そのことに対して、
若い教員が「今年の卒業式はひどかった。あんなことをするなんて。式じゃないよ」と言ったという事です。
もう一つは、別のある高校で「セーター・カーディガン事件」というのが起きたそうです。
その日(3月7日)は寒い日であさから小雨が降っていました。この学校は標準服で式に臨むことになっていたようですが、寒いので生徒たちはセーターやカーディガンを許可してくれるように言ったそうです。特に吹奏楽部の生徒たちは寒くて震えるのでしっかり演奏ができないと言ったそうです。
しかし、職員会議ではすでに決まっていることだからという意見が出されましたが、この3月で退職する生活指導の教員が生徒の健康よりも規律を重視するようなことは「おかしい事だと知ってください」と述べたそうです。しかし他の教員は言わず、吹奏楽部の生徒たちだけは認められたようですが、他の生徒たちは震える中で式に臨んだそうです。
これらの二つの例は、今の学校現場が如何におかしくなっているかを物語っています。
一言で言えば、規律が第一で情愛や健康は二の次になっているということです。つまるところ人間を大事にしない学校になっているのです。そして、これが「日の丸・君が代」強制の行き着く先です。
ところで、後者の例を紹介してくれた教員は、次のようなことも話してくれました。
それは、卒業式ビラを受け取り読んだ生徒がやってきて、「日の丸・君が代」強制に反対する意味が「分かった」と言ってくれたという事です。
私たちの卒業式ビラまきも役立ったようです。

◆「学校と地域をむすぶ板橋の会」の方たちが独自に作って撒いたビラの一部を紹介します。

<卒業おめでとう>
卒業式は主役である卒業生一人一人の門出の場です。ところが2003年から東京都教育委員会の指示で、檀上正面の「日の丸」への礼と、「君が代」の起立斉唱が全員に強制される儀式の場になりました。私たちは戦争に結びつき、主権在民にそぐわない
「日の丸・君が代」強制はおかしいと考えています。
・・・・・・・・・・
<「日の丸・君が代」強制は「戦争のできる国」の露払い>
・・・・・・・・・・
<正しい情報や意見表明の保障はあなたの権利>
学校では教員管理が強まり、職員会議は話し合いの場でなく伝達機関とされ、意見表明・交換の機会は減少しています。
皆さんには、意見を言う機会は十分にありましたか?
今、様々な場で「意見」が尊重されない実態を見聞きすると、声を上げる元気が奪われがちです。何度も示された沖縄の民意も軟弱地盤や予算・期間増大の事実も無視して、政府は辺野古新基地建設を進めています。サンゴを移植したと嘘までついて。
それでも沖縄の人は諦めず反対し続けています。
国会のデータ改ざん、情報隠し、諸法案の強行採決などに抗議して、国会前で声を上げ続けている人たちがいます。
軍隊化を強める自衛隊を9条に明記しようとの憲法改定に危機感を抱き、署名活動を続けている人たちがいます。
このような声や活動が、民主主義を破壊し戦争に向かおうとする動きのブレーキになっていると私たちは考えています。
私たちは、大人も子どもも、自分で考え意見を言い、行動していくことが大切だと思います。
今日の卒業式がその一歩になってくれればと願っています。
<新しい生活が、希望に満ちたものになりますように!>