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2019年11月10日日曜日

11.4集会 「天皇奉迎」で旗振り 八王子市市民の会の報告

11・4集会 八王子市民の会の報告 
4・23に八王子二小などの児童は沿道で日の丸の小旗を振った


「天皇奉迎」 に子どもを動員することに反対する行動の報告        
         「天皇奉迎」に子どもを動員することに反対する八王子市民の会

1.5月末から萩生田文科大臣就任時までの経過
 子どもを動員したことを知ったのは5月末。根津がまずは5月29日に八王子市教委に電話を入れ、3回のやり取りの後、二小、横山二小、浅川小の各校長に質問と抗議の電話を入れた。各学校の職員にチラシまきをした。

①7月までの市教委の回答
・八王子奉迎会実行委員会から23日の何時頃どこを通るという内容の文書が4月15日に届いたので、4月23日に甲州街道沿道の学校(二小、横山二小、陵南中)に、教育指導課指導主事がメールで天皇が来るという情報提供をした。沿道に立つようには市教委は言っていない、あくまでも情報提供。
 メール文
    「天皇皇后両陛下 武蔵陵昭和天皇山陵に親謁の儀に伴う八王子奉迎(沿道お迎え)対応について」
上記の件について情報提供させていただいたところですが、4月23日(火)の行幸に関する八王子奉迎実行委員会からの資料を入手しましたので、添付にてお送りします。
 学校用の小旗が70本事前に準備されているとのことです。当日についてもある程度の小旗が用意されているとのことですが、必ず全員に配布されるとは限りません。
 また、参加の場合、どこでお迎えをするとのことですが、沿道に出ると警察等の方から指示があるとのことですので、そちらに従ってくださいますようお願いします。
 なお、子どもは優先して前列にしてくださるようです。小旗の対応について検討しますので、お手数ですが、4月18日(木)までに以下の内容についてお知らせ願います。
 1.参加の可否
 2.参加の場合の人数
 3.小旗についての希望(複数校が希望される場合は70本をお渡しできない場合があります)

・陵南中は出迎えなかった。沿道ではない浅川小には市教委からは情報提供をしていない。浅川小は自治連合会からの連絡か要請を受けて子どもたちを沿道に並ばせたということだ。
・各学校の判断で沿道に並ぶ、との報告は事前に市教委に上がっている。この、学校の判断が不適切な判断とは思わない。
・即位は200年ぶりのこと、大事なこと。天皇については学習指導要領6年生社会科で「理解と敬愛の念を深める」と示されている。(したがって沿道に立たせたのは、)学習指導要領に則った指導だ。
・(退位・即位に関する文科省通知文にあるように、出迎えるという行為は「国民こぞって祝意を表する」ことを子どもたちに求めたということで、思想の強制に当たる。子どもたちの思想・良心の自由及び思想・良心の自由の形成過程のか。と根津が訊くと)「私(指導主事)の立場ではお答えできない。


② 二小校長の発言
「23日にメールが来る前に斉藤指導担当部長から『ぜひ学校で対応してもらえないか』と言われた。(「学校の判断で決めた、市教委はあくまでも情報提供をしただけ」と市教委は言ったが、と訊いたら)『対応』ということばを使い、『しなさい』とは言わない。忖度しなさいということだ。

③ 浅川小の校長の発言
「自治連合会から話はあったが、要請を受けた、話があったからやったのではない。校長である私が決めたのだ。最終決定は学校=校長にある。自治連合会が教えてくれたから、(『御見送りと御出迎え』が)できた。自治連合会は子どもたちに旗も準備してくれた。」
  (「『御見送りと御出迎え』をさせることは、敬意の意思表示ですから、思想の強制になるとは考えなかったのですか。」と訊くと)「自治連合会から話があって、あえてそれをやらないのは、反対の意思表明になる。敬意を持つのは、日本の国のルールであり、文化だ。根津さんのように反対する人がいるのは承知だが、多くの国民が天皇に敬意を持っている。共産党も赤旗で代替わりに賛意を表明している。」

2.「天皇奉迎」に子どもを動員することに反対する八王子市民の会の結成と行動
 10月2~4日に市教委(こちらの参加者17名)、二小(9名)、浅川小(16名)、町会自治連合会(八王子奉迎会実行委員会)(16名)に申し入れをした。二小、浅川小は、学校運営協議会のメンバーも同席させた。
 横山二小の校長は電話に出ることさえ拒否した。アポを取らせないので、直接行くことに。
                 
■10月4日は、町会自治連合会、八王子奉迎会実行委員会へ
 町会自治連合会は会長と副会長4人、そして常駐の事務局員。会長は奉迎会実行委員の代表と同一氏名。会長と代表は氏名が同じなので同一人物かを確認すると、「そうです。」「(奉迎会実行委員会には)誰かから集まれと言われた。口頭か電話かで。手帳に書いてあるので行った。ちょうどこの人数(20人ほど)が集まったかな。そこで、誰かが私を推薦して、分からないままに奉迎会実行委員会の代表になった。その後集まりは持っていない。」という。「ならば、4月15日発出の「天皇皇后両陛下 武蔵陵昭和天皇陵に親謁の儀に伴う八王子奉迎対応について」」という文書(=市教委が得たという「情報」)は誰が作成した」のかを質したところ、「わからない。私はワープロが打てないから、私が打ったものではない。事前に見せられてはいる。」と。「それをお聞きして、そうでしたか、とは素直には言えないですね。」とこちらが言うと、「そうだと思います。」
 私たちの申し入れに対し会長は、「町自連としては市教委に要望や要請、強制は一切していない。それはしてはならないことだ(と認識している)。」という。市教委は「『何時にどこを通る』という情報を4月15日に奉迎会実行委員会からもらった。」「小旗は町自連が用意してくれた。」と、また、浅川小の校長は「町自連から情報を得て、小旗も用意してもらった。」と発言したことをこちらが伝えると、再度否定した。
会長は、「4月の小旗は、町自連で購入したのではない。どこからか届いたので、町会長に配った。」「町自連の仕事は、得た情報を町自連の集まりでお知らせすること」という。事務局員は「小旗は、どこかの財団、公益(財団)から届いたのかな。町会に配布した旗を町会長によっては、学校に渡したということがあるかもしれないが、こちらではそこまではわからない。町自連として市教委に渡したり必要数を聞いたりしてはいない。」と補足した。

■市教委の回答は町会自治連合会に合わせた回答に変更となる
 10月17日、同28日、以下のように回答が変更された。10月2日までの回答であった「奉迎会実行委員会→市教委」を取り消し、「町会自治連合会→協働推進課→市教委」という迂回ルートからの「情報」提供だとして、奉迎会実行委員会・町会自治連合会とも教育への介入はしていないと。
 4月12日に協働推進課から斉藤指導担当部長に電話があった。協働推進課からの電話は、「当日交通整理がなされる(必要との意)。沿道の学校は制限を受けるので、学校教育部に伝えねばと考えて」のことだったという。それを受けて、斉藤指導担当部長は学校に電話を入れた(二小校長:「ぜひ学校で対応してもらえないか」と言われた)。15日には協働推進課課長から斉藤指導担当部長に八王子奉迎会実行委員会が出した4月15日付け文書が手渡された。市教委はこの文書に「参加の有無」等の3質問をつけて二小、横山二小、陵南中の校長にメール送信した。この判断は、斉藤指導担当部長による。 16日に二小、横山二小から「参加」の回答が届いた。17日に開かれた副校長会において、指導主事が70本の「日の丸」の小旗を両校の副校長に渡した。小旗は、協同推進課から市教委に渡された。
                 

   天皇奉迎」に子どもたちを動員しないことを
   求める申し入れ書を提出
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                                                                              2019年10月2日
八王子市教育委員会 教育長 安間英潮様
天皇皇后両陛下八王子奉迎会実行委員会 代表 秋間利久様
町会自治連合会 会長 秋間利久様
八王子第二小学校 校長 土屋栄二様
横山第二小学校  校長 鈴木裕子様
浅川小学校    校長 清水弘美様

         「天皇奉迎」に子どもを動員することに反対する八王子市民の会
        
  「天皇奉迎」に子どもたちを動員しないことを求める申し入れ書

 4月23日、天皇夫妻(当時)が昭和天皇の墓に「退位」の報告に来た際に、八王子市教委及び奉迎実行委員会、町会自治連合会は子どもたちを沿道に立たせるよう校長に直接的・間接的に要請し、また、上記した3小学校長はそれに呼応して子どもたちを沿道に立たせ、「日の丸」の小旗を振らせました。沿道に立たせ、「日の丸」の小旗を振らせることは、天皇を敬愛し尊敬の念を抱くよう、子どもたちに教え込むことにほかなりません。
 日本国憲法第1条の天皇条項は、「天皇は、日本国の象徴であり日本国民統合の象徴」と明記しますが、国民・市民に「敬愛」や「尊敬」を要求しません。天皇(制)については、肯定する考えも否定する考えもあります。そうした中、「敬愛」や「尊敬」を求めること
は、憲法19条「思想及び良心の自由」を侵害することになるからです。
 宛先である各位が「天皇奉迎」に子どもたちを動員することを決めた際に、閣議決定や文科省通知が背を押したことは想像に難くありません。
 文科省発出の4月2日付「御即位当日における祝意奉表について(通知)」は、「祝意奉表」のために「日の丸」旗の掲揚を求めました。さらに4月22日付「天皇陛下の御退位及び皇太子殿下の御即位に際しての学校における児童生徒への指導について(通知)」は、「各学校においては、・・・国民こぞって祝意を表する意義について、児童生徒に理解させるようにすることが適当」だとして「配慮」を求めました。子どもたちに「祝意奉表」を理解させるということは、天皇(制)に対する批判的視点には目を向けさせず、最上位の敬称に示される天皇観・国家の価値観の刷り込みを、学校教育を通して強制したということです。また、それは、憲法を遵守すべき政府が、憲法が保障する「思想・良心の自由を子どもたちから奪ったということです。
安倍政権は、集団的自衛権行使を容認する安保関連法を強行成立させるなどの憲法違反を重ねてきました。安保関連法審議の国会で自民党が推薦した長谷部恭男早大教授までもが「安保関連法は憲法違反」だと言い切った(2015年6月4日)ことは、記憶に新しいところです。ですから、閣議決定したからといって自動的に合憲とはなりません。「祝意奉表」は極めて政治的であり、憲法19条に違反する行為の強制です。
 各位は学校教育を通して子どもたちに「祝意奉表」をさせてはなりません。「思想・良心
の形成過程にある子どもたちに国家の価値観を押し付けることはやめてください。
 10月22日の「即位正殿の儀」や11月23日の「大嘗祭」に際しても、天皇夫妻や天皇家族が八王子を訪れることが予想されます。また、4月22日発出の文科省通知は、10月22日のことにも及びます。そこで、以下のことを厳に申し入れます。
                                          記
      1. 子どもたちを沿道に並ばせないこと

      2. 各学校は、子どもたちに「祝意奉表」を求める旨の講話をしないこと。市教委は  
  その講話を各学校に指示しないこと。
      3. 天皇(制)をめぐっては、制度自体や昭和天皇の戦争責任回避等について、人々の間
  に対立した考えがあり、小中学校には、日本の侵略や植民地支配によって肉親が
  被害を受けた外国籍の家庭の子どもも在籍する。そうした中、各学校は、憲法1条につ
  いての解説とともに、憲法及び子どもの権利条約が保障する「思想及び良心の自由」
  が子どもたちにあることを教えてほしい。   以上

■秋間氏回答の嘘が露見される
奉迎会実行委員会が申請して小旗を調達した。
証拠は日本文化興隆財団のHPに「国旗小旗頒布事業 平成30年度上半期助成団体一覧(平成30年7月~令和頑年6月)に「66 天皇皇后両陛下八王子奉迎会 昭和天皇山稜親謁の儀 奉迎」 2500(申請本数) 2500(頒布本数)」とある。

・萩生田の見聞録の4月26日の欄には、
「天皇皇后両陛下は、昭和天皇への退位のご報告の為、八王子の武蔵陵を訪問されました。警備の関係もあり、いつもはギリギリまで日程が公表されないのですが、今回は宮内庁から3週間ほど前に内示があり、町自連、安協、八王子まつりやいちょう祭りの実行委員会にも呼びかけ、『両陛下をお迎えする会』を組織し準備をしました。八王子インターから浅川大橋、追分から御陵まで、沿道にはかつてないほどの市民が出迎え、両陛下は長い道のりを窓を開け、手を振り続けてくださいました。日の丸の小旗4000本はたちまち無くなり、沿道の小学校、幼稚園、保育園の子供たちは手づくりの小旗で集まってくれました。」とある。

「呼びかけ、組織し準備をした」のは、この文章中ここだけが主語がないが、自身が書いているのだから明らかに主語は「私、萩生田」。萩生田が組織して町自連が動き、奉迎会実行委員会ができたということに違いない。
 秋間氏の、「(奉迎会実行委員会には)誰かから集まれと言われた。口頭か電話かで。手帳に書いてあるので行った。」云々の嘘は、萩生田からの呼びかけによるものだったからだ。
  4月12日の欄には、
「4月23日11:00頃八王子インター着で両陛下の『今上天皇としては最後の武蔵陵参拝』が決まりました。浅川大橋を渡り、バイパスで追分→武蔵陵の予定です。片道だけですが、いちょう並木を通って平成最後の来王となります。いつもは直前まで日程を公表しないのですが、今度ばかりは最後という事で、宮内庁も早めに連絡をくれました。」
  「4月23日、「両陛下 武蔵陵行幸啓」は、今上天皇として最後となりますので、各町会を通じて通行予定をお知らせする事となりました。是非沿道へお出かけいただき、お迎えいただければと思います。」とある。
  萩生田が宮内庁に早めの連絡を要請したのか。
 
■再び始まった皇民化教育をやめさせるために、当会は継続して行動を続けます。

2019年11月9日土曜日

11・4集会 大阪の伊賀正浩さんの報告

11・4集会 大阪の伊賀正浩さんの報告


■もはや公立版「森友小学校」
-憲法違反の大阪市立泉尾北小での「天皇即位」児童朝礼
            伊賀正浩(子どもたちに渡すな!あぶない教科書大阪の会)

1.「天皇即位」児童朝礼(5月8日)
(1)小田村直昌校長が新天皇を「126 代目」、「元号も日本古来から続いている」。
(2)「愛国の歌姫」と呼ばれている山口采希(あやき)がゲストとして登場(約 30 分間)  明治時代の唱歌「神武天皇」「仁徳天皇」などを歌った 教育勅語児童読本(1940年)や修身教科書に登場する「民のかまど」の話 「今年で皇紀 2679 年」
 オリジナル曲「行くぞ!日の丸」「令和の時代」も歌った。
「行くぞ!日の丸!」 うつむいた日は過ぎた/時が来た まっしぐら/行くぞ!行くぞ!日の丸が行くぞ! /ああ勇ましく 日の丸が行くぞ
 *山口あやき 「教育勅語」の現代語訳を歌詞にした曲を作り、森友学園が運営して
 いた塚本幼稚園で披露 「愛国行進曲」「月月火水木金金」「広瀬中佐」等の軍歌や
 自衛隊賛美曲を次々にカバー 日本会議の「ありがとう自衛隊」キャンペーンに協力

2.小田島直昌校長
(1)大阪市の民間人校長として 5 年目(泉尾北小では 2 年目)。意図的に再任。
(2)小田村四郎(日本会議副会長、日本教育再生機構顧問、日本戦略研究フォーラム評議 員、「日 本の建国を祝う会」会長などを歴任)の次男。
(3)太い日本会議人脈。 右派団体「学ぼう会北摂」で講演、龍馬プロジェクト(国会議員 参与:杉田水脈)会長の 神谷宗幣のインターネット番組に登場

3.大阪市教委は、「児童朝礼」を「不適切ではない」と容認
(1)小田村校長が新天皇を「第 126 代」と子どもたちに説明したことについて、市教委は、 「宮内庁 が公表している天皇系図に記されている。」「小田村校長はこれを参考にした ものと考えている」
(2)泉尾北小HPに小田村校長と山口が「皇紀 2679」と記した色紙を持った記念写真が掲 載され ているが、市教委は、HP上では「皇紀 2679」の文字が見えない(画像の問題でぼやけている) ので「見解はない」と容認。
(3)山口が戦前の唱歌「神武天皇」「仁徳天皇」を歌い、教育勅語児童読本「民のかまど」 の話をしたことについて、市教委は、「文科省通知(4 月 22 日)や学習指導要領を逸脱するものではない」「小田村校長からは(山口氏は)断定的に話したのではない、と聞 いている」。
(4)山口が「行くぞ!日の丸」を歌ったことに対して、市教委は「文科省通知、学習指導要 領に逸脱するものではない」
(5)大阪市教委は、天皇「敬愛」教育の推進者として任命
 小田村校長が泉尾北小に赴任して推進したこと
 毎日子どもたちに「日の丸」の掲揚・後納をさせる、
 運動会で「君が代」を歌い、「日の丸」を子どもたちに掲揚させる、
  4 ~ 6 月の間に、各クラスで「君が代」を授業で歌わせる、
 創立記念日、終業式で「君が代」を歌わせる、
 「伊勢神宮をのぞいては日本の歴史や文化、伝統を語れない」として修学旅行を伊勢神 

 宮に、

■大阪市立泉尾北小HPに載った「児童朝礼」の記事と写真
 

■「寺子屋だより NO78」(2019年7月)
 民間人から見た教育現場⑥ ----教育の現状を見つめて(4)
 ※5月8日の朝礼のことを書いている。

2019年11月8日金曜日

11/4 都教委包囲ネットの意義ある集会開く

11月4日午後、日比谷図書文化館で討論集会を開催しました






















主催者の予想を超える58名が参加しました。
■見城さん:主催者からの「問題提起」
〇現下の情勢の特徴の一つは、露骨な国益の衝突であるとして、そこから生まれるナナ リズムや排外主義、右翼の台頭、民主主義の危機、天皇制の復活・再生など。
〇教育に関する状況の認識の共有を図りたいとして、1980年代以降の教育をめぐる動き と教職員組合の弱体化など。について述べ、
〇今後どうあるべきか?何をすべきか?について考えていきたい、と述べました。







■伊賀さん:「子どもたちに渡すな!あぶない教科書大阪の会」
 <もはや公立版「森友小学校」-憲法違反尾の大阪市立泉尾北小での「天皇即位」児童朝礼>について報告しました。そこでは、
①朝礼の実態
 (例えば「愛国の歌姫」と呼ばれる山口あやきは、
 オリジナル曲「行くぞ!日の丸」「令和の時代」なども歌った。
 彼女は「教育勅語」現代語訳を歌詞にした曲を作り塚本幼稚園で披露したり、日本会議   の「ありがとう自衛隊」キャンペーンに協力している。)
②小田村校長
 (父親は日本会議の副会長をなどをやった人物。
 橋下や松井の「維新の会」が制度化した「民間人校長」に選考された。
 「日本会議」と太い人脈をもつ。修学旅行を「伊勢神宮」に変えている。)
③大阪市教委は「児童朝礼」を「不適切ではない」と容認
(・新天皇を「第126代」と子どもたちに説明
 ・小学校のHPに小田村校長と山口が「皇紀2679」と記した色紙を持つ写真が掲載された
 ・山口が戦前の唱歌「神武天皇」「仁徳天皇」の歌を歌った教育勅語児童読本「民のか      まど」の話をした
 ・「行くぞ!日の丸」を歌ったことなどに対して、市教委は「文科省通知、学習指要       領に逸脱するものではない」と述べている。(11月18日に再交渉予定)。
  そして伊賀さんは、反対運動をやると、小田村校長は校長会でも孤立気味で、
  「即位の礼」でもおとなしかったようだ。「おかしい」と声を上げ続けることで変 ると述べました。
  
Mさん:「「天皇奉迎」に子どもを動員することに反対する八王子市民の会」
  この間の八王子市民の会の動きを報告してくれました。

 詳細はこの間根津さんが報告してくれていますので略しますが、その中で、この問題 が現場から上がらなかったことの背景にはやはり組合活動が弱体化していることがあると指摘されました。
 そうした中で、「八王子市民の会」が結成され、この間、<市教委><二小><浅川小><横山二小><町会自治連合会(八王子奉迎会実行委員会):会長が同一人物>に申 し入れをしてきたことが報告されました。
 そうした中で、<奉迎実行委員会>が申請して小旗を調達したことが明らかになりました。証拠は「日本文化興隆財団」HPの中に、「天皇皇后両陛下八王子奉迎会 昭和天 皇山稜親謁の儀 奉迎」とあってその中に「2500(申請本数)2500(頒布本数)」とあったことです。
 また、八王子は萩生田文科相の地元ですが、彼のブログ「永田町見聞録」(4月26日) の欄には、「今回は宮内庁から3週間ほど前に内示があり、町自連、安協、八王子まつ りやいちょう祭りの実行委員会にも呼びかけ、『両陛下をお迎えする会』を組織し準備 をしました。
 日の丸の小旗4000本はたちまち無くなり、沿道の小学校、幼稚園、保育園の子供たち は手作りの小旗で集まってくれました。」とあることがわかりました。
 まさに、小学校、幼稚園、保育園の疑問を持たない子どもたちへの洗脳です。
「 八王子市民の会」は「皇民化教育」をやめさせるために、継続して行動を続けるとい うことです。

■①小学校の現場からは、
・教育が「スタンダード」という名のマニュアル化によって、誰がやっても同じ画一化されたものになってきている
・教育現場に〇〇教育などと言って企業が入り込んできている
・オリパラ教育と「観戦チケット」が強制されていることが報告。

②東京教組の役員(非専従)からは、
 この間の教員対策や「道徳の公開授業」の強化、学校運営協議会の設置、免許更新制などによって、教員への締め付けが格段に強化され、特に若い教員への締め付けが強ま っていることが報告。

③高校の教員からは、
 職場では「天皇の問題は触れずにおこう」という意識が多く、組合だけにたよっていて はだめだということ、などが述べられました。

■北村小夜さん(1925年生まれ)


 彼女は、「とうとうここまで来たかという感じだ。自分の祖父と祖母は明治以前に生ま れ、天皇とは関係なかった。(近代)天皇制は最近はじまったばかりだ。それなのに< 教育勅語>体制はそのままで、おさらばしていない。」と述べられ、「教育勅語の跋扈 (ばっこ)」という題での多数の(資料)をもとに、戦前に行われていた様々なことを 説明してくれました。
 その中には例えば、
 1926(昭和元)年に発行された「大阪朝日新聞号外」の「改元の詔書発布 『昭和』と 決定さる」というのがあり、そこには「世界平和と君民一致を現はす」などという見出 しが出ていました。今回、新天皇・徳仁が述べたたことと同じではありませんか。
 また「主唱・大日本国旗協会関西支部 後援・大日本神祇会京都支部」発行の<回覧> 「大東亜戦争必勝祈願」なるものがありましたが、
 そこには、
 国旗尊重 日の丸精神昂揚
 一、国旗掲揚は午前七時家族揃って揚げませう
 一、午後五時には隣組一斉に納め、忘れぬやうにいたしませう(冬期時間)
 一、皆さんの家にある国旗を隣組で纏(まと)め、氏神神社で修祓(しゅうばつ:清めの儀式)をして頂き之(これ)を一層尊重しませう
 一、隣組常会には神社に修祓された国旗がありますから、氏神神社で頒布をして頂き、之を奉掲して日の丸精神で常会を開きましょう。
  (この国旗を順番に常会当番の家に掲げる喜びを当番の家の誇りにしませう)
 国旗掲揚心得(略)などが書かれていました。
 北村さんは、「そのうちこのような回覧板が回ってくるようになり、日の丸を掲げていない家は<非国民>と言われるようになる」と言っていました。

-----休憩------

■「おわてんネット」から
先日(10月22日)の銀座デモ(550人参加)での3人の不当逮捕と釈放の報告・カンパ要請がありました。
その後、質疑・討論をやりましたが割愛します。
■代わりに、千葉の近さんからのメールを二つ紹介します。
数日前、缶コーヒーを買おうとコンビニに入店すると、雑誌売り場で「日の丸」が売られていました。小型の「日の丸」(竿・金の玉つき)が880円でした。産経新聞がキャンペーンした「今年だけの祝日、即位礼に日の丸を掲げましょう」で売れ残った「日の丸」を「日の丸屋」さんがコンビニで処分しようというのでしょうか?一度だけのために「日の丸」を購入するもの好きがどれほどいるかと思うのですが、大嘗祭、新年、天皇誕生日、オリンピックと事あるごとに「日の丸」キャンペーンが行われるのでしょうか。学校でも、「善意の教員」が「日の丸屋」の下請け販売をするなんてこともあるかもです。昔は、よく学校でいろいろなもの(鉛筆とか肝油とか…)を売ってましたね。妄想です。
 
昨日の討論集会、ボクはチョッと飲んでいる抗アレルギー薬と抗生物質のせいでお腹が チクチクするのと、強烈な睡魔に襲われるのとで、15時ごろに早退しました。
 北村さんのお話が聞けずに残念でした。
 大坂、八王子などの小学校からの報告、思っている以上にこの国が、不気味なレベルに達していることを改めて、実感しています。
 9月に台風15号についてのレポートを地理教育研究会に頼まれて、地教研会報11月号 に書いたのですが、台風被害を個々の被害として切り出すのではなく、被害を生み出している“バックグラウンド”を理解することが大切だと書いたつもりです。「台風被害」のバックグラウンドは「気候変動」です。では、「天皇制」を支えるバックグラウンドとは何でしょう。
 一つは、明治維新で新たに創造された(でっちあげられた)天皇を犠牲にし利用する「天皇制」が敗戦後にも反省されず、日本国憲法の下で実質的に強化されてきたことでしょう。
 もう一つは「平成流」などと言って、「ソフト天皇制」を歓迎したり、国民が「天皇は平和主義者」「天皇は護憲派」と妄想したりすることもその一つだと思います。
 現代は、多くの国民、自らが「臣民」であることを「欲している」時代のようにも見えます。しかし、これを世界の中でみてみると、この国が陳腐化していることが際立ちま 日本は内向きのDV国家になり、国民と天皇(+権力)との共依存関係が強まり、抜け 出せなくなっています。

■主催者総括
  学習討論集会「天皇代替わりと替わりと学校教育」の総括
 ・参加者:58名、予想を大きく上回った。天皇制強化に対する危機感の表れであろう。
 ・報告の内容(特に大阪、八王子、北村さん)はそれぞれ充実したもので、
 情勢認識の共有が進んだと考えられる。
 戦前と同様の天皇制の復活、組合の弱体化と学校現場の教員の孤立化などについてその深刻さが共有された。
 ・ただ、今後の具体的な取り組みについてはあまり深まらなかった。
 ・それでも、この集会を開いたことにより、今後の闘いの一つの土台ができた。

 
来年2月の「総決起集会」は
  <日時・場所>2020年2月9日(日)午後、しごとセンター・講堂、に決定。