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2020年7月21日火曜日

公道でビラまきをしていた高校生が不当逮捕・拘留(その三)

《7/17、 I君勾留理由開示公判、法廷外で待機していた報告》

 7/17、I君勾留理由開示公判の傍聴支援行動に参加しました。(報告Y)

東京地裁429法廷(傍聴席を15に制限)での傍聴ができなかった法廷外待機組(25名
ぐらいか?)は、429法廷へ行く通路近くの廊下で、バリケードと東京地裁の臨時警備職員(40名ぐらい?)に阻まれながら、午後1時半から公判の終わる3時頃まで待機し続けた。

公判が始まり1時間ぐらいたったころ、429法廷の方から大きな声が響いてきた。
 まもなく1名の傍聴者が強引な法廷運営と暴力的な退廷に抗議の声をあげながら、複数の職員に暴力的に引きずり出されてきた。
 廊下は騒然となり、不当退廷や強引な引きずり出しに、待機組は当然にも抗議した。
しばらくしてからの退廷者の説明によると、弁護士による裁判長への勾留理由の40項目以上にわたる釈明(説明)要求に対して、裁判長は、ことごとく「答えられない」を連発したという。
 不当勾留かどうかを問いただす裁判なのに、逮捕時の状況やその理由・家宅捜査の合理性・勾留するに足る罪状があるのか等々、弁護士による当然の釈明要求に、裁判長は、ことごとく「答えられない」とごまかし続けたので、退廷者がつい「答えろ!」と叫んだところ、裁判長は、即座に《強制退廷》を命じたとのこと。
 暗黒裁判と言われても仕方がない状態だ!

廊下での待機組は、暴力的に傍聴者を排除した東京地裁の職員たちに、まずは、《1人退廷させたのなら、別人を1人入れさせろ》と要求した。
 新型コロナ対策と称し、傍聴席数を勝手に削減したため、入れない人がたくさんいるのだから、せめて空きができた席数だけは入れさせろと要求したが、正当な理由は示されずに拒否され続けた。
 また、この事件がどんな事件か説明し、職員たちが地裁内でバリケード封鎖に動員されている不当性を訴える話もされた。
 1高校生のビラまきを中学副校長や警察・検察が一体になって不当勾留し続けているこの事件は、他国で起きていたら、マスコミは独裁国家の不当弾圧事件として大きく報じることだろう。

 司法の反動化が激しいこの日本でも、この東京地裁でも、これほどの「ささやかな事件」で、勾留理由開示裁判になることはなかったのではないか。そういう意味で、この裁判は歴史的事件になっている。
こんな逮捕が許されるのなら、あなたの子どもや孫たちが、チラシ撒きのバイトをしていたら、いつ逮捕されてもおかしくない時代になってしまうのだよ。
学校の管理職や裁判官などにも、全部ではないけど強引な連中がいるよね。そんな連中の意見が当たり前のように通る組織ではだめだよね。おかしいことは、おかしいと止めなくちゃいけないときがあるんだよ。今がそのときなんだ。
だから、私たちは駆けつけてきたんだよ。
 などという訴えには、先ほどまで興奮してけんか腰だった職員のなかにも、真剣そうにじっと聞いていたも職員もいた。 

 1時間半ほどして公判が終わり、その後、弁護士会館のロビーで、待機組にも公判
の様子が報告された。