さいたま市は13日、新型コロナウイルス感染防止のマスクを巡り、配布対象から除外していた埼玉朝鮮初中級学校にも、一転して配ると明らかにした。早ければ来週にも配布する。清水勇人市長は記者会見し、マスクの枚数が限られる中で一定の線引きが必要だったとした上で「朝鮮学校だから外したのではない」と釈明した。
 市は当初、配布先を「市の監督下にある施設だけ」と説明し、同校の関係者から抗議を受けていた。清水氏は「抗議があったから対応したのではない。市の所管施設だけが対象という発想では感染を防げないという考えに立ち、対象を広げた」と述べた。