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2020年3月15日日曜日

新型インフル特措法改正案成立許さない

 ■3月13日の参議院議員会館前での抗議行動の報告
(渡部)

3月11日世界保健機構(WTO)がコロナのパンデミックを認めて以降、世界中の経済活動がさらに縮小され、世界中で株価の暴落が続いている。そして、新たなコロナ対策が出るたびにそれを加速させている。
しかし、安倍政権はコロナ対策をさらに進めるためと称して、本日(3月13日)夕、「新型インフル特措法改正案」を参院で可決した。

■3/13の抗議行動
これには、これまで「安倍政権打倒!」を掲げていた野党の立権・国民・社民なども賛成した。「安倍政権打倒!」で闘ってきた多くの仲間たちが梯子を外された思いである。
























そんな中で、本日も朝から参院議員会館前で<本日コロナ対策に名を借りた「緊急事態」反対!緊急行動>が取り組まれ、70人が参加した。そして20人が発言した。
多くの発言者が怒りを込めて発言したが、前回のメールで多くの発言を紹介したので、
ここでは代表して以下のような発言だけ紹介しておきたい。
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★自分は絶望している。1994年に小選挙区制が導入されたとき、絶望を感じた。石川啄木の「時代閉塞の現状」と同じだと。
2006年に教育基本法が改悪されたときにも絶望を感じた。しかし持ちこたえてここまできた。必ずどこかに出口がある。
『サウンド・オブ・ミュージック』と言う映画で「神様はドアを必ず開けておく」という言葉があった。
成立しても「緊急事態宣言」を出させない事だ。株価が落ちたので『宣言』を出したら、1万円を切るかもしれない。しかし油断はできない。独裁者が出たら出すだろう。
マスコミは油断している。2年間は危ない。改憲に持ち込むこともある。
緊急事態法はファシズム法だ。絶対阻止しよう。

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抗議行動は、午前中だけの予定だったが、委員会が午後まで伸び、本会議もその後になっ
た。一旦、昼休みにして、午後2時30分から元の場所に再結集し、抗議行動を再開。結局、16:30の本会議採決・可決までとになった。























微力ながらの今回の行動であったが、色々なことが明らかになったように思う。
 第一に、あえて改正法案を出す安倍政権の危険性である。すでに,安倍政権は超法規的な大きな権力をふるっている。その安倍政権にさらに強大な権力を与えることになったのである。
 第二に、多くの野党が、自らの立ち位置を忘れ、あるいは投げ捨て、市民たちを置き去りにした事である。その結果市民の中に生まれた不信感は大きい。
 第三に、市民運動がほとんど動けなかったことである。これは「自粛」に屈した結果でもある。国会では毎日大勢で会議をやっているのに、市民の方は集会室閉鎖にも大きな反対もせず、自粛してしまった。
 第四に、微力でも声を上げれば、不満をもっている人々は集まってくるという事である。私たちは「誰も来なくても構わない、しかし誰かが声を上げなければならない」と考えていた。それでも開けてみると多くの人々が集まってくれた。
 第五に、この取り組みがこれからの新たな困難な闘いの第一歩となったことである。そのことは、多くの参加者たちの発言にも表れていた。
コロナ感染と株価暴落で今後世界は大きく揺れ動くであろう。そうした中で私たちは、今回の取り組みを通して、新たな第一歩を踏み出すことができたのである。

「春なれや名もなき山の初がすみ」(芭蕉)

共に闘ったみなさん、協力してくださった方々、本当にありがとうございました。