八王子市の給食献立に「軍隊カレー」が出た!! (その一)
根津さんからの報告です。
私の住む八王子市の学校給食に「海軍カレー」という献立が供されました。
非常に問題と思い、市教委に申し入れをしました。(また、新聞2社には報道をお願いしましたが取り上げられませんでした。)
■「海軍カレー」の献立名に恐怖 ——子どもたちを戦場に駆り出すのか。市教委に行く
★4 月の八王子市立小中学校給食で「海軍カレー」が供されました。献立表を見て問題と感じた教員が退職した先輩教員に伝えたことにより、私も知りました。
Web 上で閲覧すると、献立名に「海軍カレー」とあり、
「一口コメント」には「★和み献立~神奈川県~★横須賀市には、海上自衛隊の基地があり、「海軍カレー」は日本のカレーのルーツだと言われています。海上自衛隊では、毎週金曜日にカレーを食べる習慣があります。」と記します。ぞっとしました。「戦争への道」はここまで進んでしまったかと。至急撤回させねばと思い、4 月 11 日に M さんと市教委に質問と要請に行きました。
★八王子市学校給食課の女性職員 A さんが対応した。
・根津
私たちは、「海軍」の献立名が「陸海空軍その他の戦力は、これを保持しない」と書いた憲法に違反すること、折しも、ロシア・ウクライナ問題が緊迫しており、また、小学校高学年に向けて「はじめての防衛白書」(防衛庁・自衛隊)が昨夏に出される中、子どもたちを戦場にかりたてようとしての献立名なのかと恐ろしく思って来たのだと言いました。「自衛隊」「海軍」「軍隊」については、国民の間で意見が分かれるなか、それを献立名にすることは一方の価値観を押し付けることであり、公立学校がしてはいけないこと、私企業がこの名称を使うこととは異なることとも言いました。
・A さんは、
「2017 年度から『郷土料理』を毎月一県ずつ紹介してきて、4 月は神奈川県の番だった。神奈川県には有名な郷土料理がなく、調べていく中で三浦市の『海軍カレー』に出会った。三浦市が町おこしとして勧めているとあったので、これに決めた」のだが、「今お聞きしたようなお気持ちを推しはかっていなかった。深掘りしないで決めてしまった。こうした声をお聞きできてよかった」「給食には『食育』が入ってきたので、その担当には指導課も入っていて、『海軍カレー』の献立名についても、指導課に情報提供し合議し決済は通っている」。こうしたやり取りを経たうえで、「指導課と検討してなるべく早くに回答する。根津に電話を入れる」とのことでした。
・A さんから電話が入いりました。( 4時間後)そして、根津とのやり取り
「上司と話し合って決めた」と言って、案の定「深掘りしないで決めてしまった」という反省の気持ちはみじんもなくなっていました。「原則、『海軍カレー』でよいがウクライナの現状況があるので『よこすか海軍カレー』とする。『海軍カレー』は横須賀市が街おこしとして行う食文化であり、『海軍カレー』は固有名詞であるから献立名として使って問題ない。『自衛隊』『海軍』を肯定する考えは市教委にはない。全国学校栄養士協議会(=個人参加)も『海軍カレー』を献立にあげている。ネットで検索しただけだが」という。
根津が、献立名に「よこすか」を付け加えたことを子どもたちにどう説明するかを聞いたところ回答がない。しかし、次のようにAさんはつけくわえました。
「『海軍』を入れることに疑問を持つ人もいるようなので横須賀市の町おこし料理であることを明確にするために『よこすか海軍カレー』と献立名を変更しました。『海軍』を称賛するものではありませ。」と。
根津が、「食育」として校長に話してもらうようにしてほしい」と提案したところ、
★Aさんの上司である T 課長に電話を交替。 課長も同じことしか言わず、しかし「再度検討します」とのことでした。
数分後「検討した結果」として「校長が説明したら、逆に戦争を礼賛してしまう危険があるかもしれない。したがって、校長が説明することはしない。献立名の変更だけを伝える。」との回答。
根津が、「私のように、子どもたちが軍隊に行かされるというような危機感を持つ保護者・市民の声には耳を貸さないのか」と質したが、返事はありませんでした。
根津は、「質問と要請」書を提出していますが、1 か月近くが経とうとしているのに、「回答」がありません。市民をなめ切っている、としか思えません。
私たち二人だけではなく、給食に提供された後ではあるが、市民団体やT 教組も抗議・申し入れを行いました。