<戦争反対!改憲阻止!4・30集会> 主催:都教委包囲・首都圏ネットワーク)が開かれた。 報告・渡部
主旨は、ウクライナ戦争を口実に軍拡・改憲の動きが強まる一方、反対勢力の足並みが乱れ、このままでは大変なことになる、<討論集会>を開き、いろんな意見を出しあい連帯の輪を広げよう、というものであった。
集会では、まず以下の二つのレポートが報告された。
①「明文改憲のねらいと進む実質改憲」
(池田五律さん:戦争に協力しない!させない!練馬アクション)
②「憲法審査会、各党の改憲案、動きなど」
(伏見忠さん:都教委包囲・首都圏ネットワーク)
いずれもこの間の動きを詳細にまとめたもので、ウクライナ戦争を口実に、軍拡・改憲が急速に進行しつつあることが明らかになった。
また、それらに対する反対勢力の動きが後退していることも明らかになった。
その後、討論になり、全員に意見を出してもらった。
その中で多かったのが、
「攻められたらどうすると言われるが、どう答えればよいか」という意見だった。
これに対しては、
〇日本も軍拡をすればアジアの軍事的緊張が高まり、日本は再び侵略国家になる。
〇若者はウックライナで起きている戦争の実態を見て「戦争は嫌だ」という反応が多い。
かつて「非武装中立」と言っていた。この考えを出していかなければならないのでは。
〇ゼレンスキーは、男はウクライナ外に出さず武器を持たせ、女こどもにも火炎瓶を作らせたりしている。本土防衛のようなものだ。これでは人命を守れない。
〇ちゃんと反論できなければならない。たとえば。「主権侵害される」というが、日米安保は日本の主権を侵害している。しかし多くの人は何とも思わない。日米安保のことを 問題にしなければならない。
〇「攻められたら・・」は乱暴すぎる言い分だ。日本はそうはなっていない。また武器を 取って戦えない人間は多い。「戦って守る」などとは言えない。
〇「攻められる理由があるから攻められる。理由を作らないことが大事だ。しかし日本は責められる理由を沢山作っている。アメリカの言いなりになる状態だ。これをどうやって破るかだ。
〇「どこが攻めるのか。」台湾の人だって攻められると考えている人はそんなにいない。
「非武装中立」ということをもう一度考えてみることだ。
〇アメリカの世界戦略に基づいて戦争が起こされている。アジアでも、クアッドとかオークスとかで準備されている。日本は「攻められる」のではなく、アメリカと一緒になって「攻めようとしている」のだ。そして戦争になれば最前線基地となり多くの犠牲が出るだろう。それを知らせなければならない。
などの意見が出された。結論は出なかったが、これらの意見の中には、今後の参考になるものもあるのではないだろうか。
集会では最後に、「若者を再び三度戦場におくるな!改憲反対運動への参加の呼びかけ」を参加者一同で確認、今後も連帯して討論を重ね、闘って行くことになった。
そのためにも、「攻められたらどうする」を打破しなければならない。またそのためにも、戦争が世界中の人々の生命と生活を脅しつつあることを暴露し、世界中で「戦争反対!」の声を大きくすることが重要であろう。