5/8 都教委から返事がきた。
4月8日に、①東京にオリンピックはいらないネットと ②都教委包囲首都圏ネットワークが都教委に出した「五輪反対すべし」と「子どもたちの動員中止すべし」等の都教委への要請に対する「回答」(5月7日付)が届いた。
①には、以下のような回答。
・都教委から「組織委員会に出向した職員はおりません」。
・昨年度実施予定だった「中高生ボランティア体験」は「参加者の決定前に中止」、今 年度は「現在調整中」。
・「競技観戦は、学校の希望により、教育活動の一環として実施するものです。
②の「五輪反対すべし」と「子どもたちの動員中止」について、
<・・東京2020年大会を、子供たちの人生にとってまたとない重要な機会と捉え、児童・生徒の良いところを更に伸ばし、弱みを克服するための取り組を確実に推進することで、国際社会に貢献し、日本の更なる発展の担い手となる人材を育成していくとともに、子供たちの心と体に、大会以降の人生の糧となるような掛け替えのないレガシーを残すものです。>と。
その上で、①へと同様、「競技観戦は、学校の希望により、教育活動の一環として実施するものです。」と書いてきた。
要するに、都教委はコロナ感染がこれほど酷くなっても子どもたちの健康や命より五輪が第一で、現場には「突撃せよ!」、「しかし学校が希望したのだからその責任は学校にある」と述べているのである。
しかし、そもそも、オリパラ教育を現場に強制し、「観戦はその集大成」としたのは都教委である。
また、②への回答にある文言は、いかにも押しつけがましい。その中でも特に、
<国際社会に貢献し、日本の更なる発展の担い手となる人材を育成していくとともに、子供たちの心と体に、大会以降の人生の糧となるような掛け替えのないレガシーを残すものです。>は、読めば読むほど腹立たしい。
この間、コロナで一斉休校、分散登校などがなされ、さらに遠足や修学旅行、体育祭や文化祭、部活や競技大会などが尽く中止されている。
なのに、「緊急事態宣言」が出されても東京五輪だけは、<子供たちの心と体に、大会以降の人生の糧となるような掛け替えのないレガシーを残すものです。>などという回答を平気で出してくる。
この無責任で、硬直化した、ロボットのような姿勢。戦争中に学徒動員で多くの若者を死に至らせた。都教委は今同じことを繰り返そうとしている。しかし、人々はもう二度と騙されないだろう。
これは、証拠としてしっかり記録しておくことにしよう。
■5月7日、スガ政権は3回目の緊急事態宣言を5月31日まで延長
結局、感染拡大をまたしても止めることができなかったのである。それどころか感染はこれまで以上に拡大した。それなのにスガ首相は、五輪について問われ、「国民の命と健康を守り、安心、安全の大会を実現することは可能」と強弁した。
しかし、五輪中止の声は益々大きくなっている。
・「五輪中止」と書かれたTシャツは売れに売れている。
・立川の病院の窓には「医療は限界、五輪はやめて!」「もうカンベン、オリンピックむり!」のメッセージ
・宇都宮けんじさんが5月5日に始めた五輪中止のネット署名は、5月8日現在、すでに28万3000筆超に。
しかも、感染者は全国でどんどん増え、全国各地で医療崩壊状況に陥りつつある。
それでも、IOCやスガ政権は、あくまで五輪開催を強行しようとしている。一体、誰のための、何のための五輪なのか。五輪のためならいくら死人が出ようがかまわないというのか。どこに、「国民の命と健康を守り、安心、安全の大会」があるというのか。
強行すれば、そこにあるのは累々とした犠牲の山だろう。
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「子どもの命を守れ!五輪強行反対!
オリンピックを中止せよ!JOC前行動」
プラカード・要請文をもって抗議行動へ
<日時>5月18日(火)14:30~ 抗議行動
15:30 JOCへの要請行動
16:00 まとめ、解散
<場所>JOC前(JR千駄ヶ谷駅から徒歩10分)
(地下鉄外苑前駅から5分)
<お願い>
・できればプラカード、要請文を持ってきてください。
・マスク、ソシアル・ディスタンスで。