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2014年3月16日日曜日

都立高校 卒業式チラシ撒き報告 大泉高校の場合

<大泉高校>のチラシ撒き
8時頃からビラを撒き始める。ここは進学校で卒業生たちは男女とも和装が圧倒的に多く、華やかだ。しかし、ビラの受け取りは悪い。
そうしているうちに、副校長がやってきて、「学習指導要領どおりに卒業式をやっているのでビラを撒かないで欲しい」と言ってきた。
そこで、「石原は国歌を歌わないと言っていますよ。あなたたちはハシゴを外されていますよ」と言うと、「議論はしません。議論はしません」と言って、盛んに校門から少し離れたところで撒くように言ってくる。そうして一人で校門の前に立っていた。その他の警備教員はいない。

しばらくすると、「練馬・教育問題交流会」の人たち(計3人)がやって来て、「日本国憲法は、主権在民です。……わたしたちには、この国から命令されたり強制されたりはしない『自由』がある。……なぜなら、主権者は、わたしたちだからです。」というような文言の入ったビラを、包囲ネットのビラと一緒にして撒き始めた。
保護者も着飾ってくる保護者が多い。ビラの受け取りはあまりよくない。
「練馬・教育問題交流会」の人たちも「ここは受け取りがわるいのよね」と言っていた。

9時過ぎになると、都教委の職員が校門のそばに立つ。9時20分、車から降り立った山口香教育委員を出迎え、副校長と3人で校舎の中へ。

※自民党都議・柴崎幹男議員(大泉高校出身)が卒業式に来ていて、包囲ネットのビラまきにいて、都議会・予算特別委員会で問題にした。

■「都議会・予算特別委員会」での質疑 質問者・柴崎幹男さん(自民党)        都議会ホームページより

「(包囲ネットのビラをかざしながら)午前中、母校の卒業式に行ってきました。そうしたら、校門の前でこんな紙を配っていた方々がいて、今だにいる。
(チラシを読み上げる)「卒業生、在校生、教職員、保護者の皆さん 誰にも立たない、歌わない自由があります。」
 こんな紙を今だに高校の卒業式の正門の前で配っている。私の母校ですよ、今日行ったのは。こんなことが行われているなんていうのは驚きました。以前はかなり近くの高校でもやっていたこんな風景を見たわけでありますが、まさかこんなことが行われるなんていうのは、夢にも思いませんでした。

やはり是非、公立学校、都立学校、私の母校であります大泉高校ですが、やはり是非ともこうした点、こういったものを配布しないような、そういうことをですね、なかなか難しい部分があるのかもしれません。しかしながら、こんなことが正門で配られることは、是非とも今後やめていただきたい。そんな思いでいっぱいでございます。もしこうしたことにつきまして、ご答弁を頂けるのであれば、お願いしたいと思います。」

<比留間英人教育長>答弁(出てきて、柴崎議員から包囲ネットのビラを受け取り)

「今お話のございました卒業式におけるこうした行為につきまして、東京都教育委員会としては、この間、入学式、卒業式、周年行事、こうした儀式的な行事においては、きちんと、国旗を掲揚し、国歌を斉唱するように全力を上げて取り組んでまいりました。
この点につきましては、この間の長い取り組みによりまして、一定の成果がでてきているというふうに感じておりますが、ただいま委員からご指摘ございましたように、校門の外で配っているというようなお話しもございまして、私どもとしては、引き続き努力をしてまいりたいという風に考えております。」

<コメント>

柴崎議員は私たちのビラを読み上げました。
 「卒業生、在校生、教職員、保護者の皆さん 誰にも立たない、歌わない自由があります。」と。      このどこが問題なのでしょうか。
彼は次のようなことも言っています。
 「以前はかなり近くの高校でもやっていたこんな風景を見たわけでありますが、まさかこんなことが行われるなんていうのは、夢にも思いませんでした。」
 彼にとっては、「悪夢」だったのでしょう。もはや誰も反対する者などいないと思っていのかもしれません。しかし、人民大衆はいつまでも黙ってはいないのです。
比留間教育長は、「一定の成果がでてきている」、「引き続き努力をしてまいりたい」 などと言っていますが、ここに来て彼のボスだった石原慎太郎が、「僕は国歌を歌わない」と言ってしまったのです。
 これによって「一定の成果」も水泡に帰してしまったのです。「引き続き努力」と言っても、『覆水盆に返らず』ではないでしょうか。