2・6総決起集会 (その三)
大阪の梅原さんの<特別報告>の後、現場からの報告になった。
(1)最初は、根津公子さんの報告
高裁判決は最高裁で、「君が代」不起立で6か月停職処分の取り消し(2020年4月の東京高裁判決)が決定された。
根津さんは「不起立行為ではなく、私の人格を裁いた」地裁判決を批判。それに対し、停職6月処分は、「控訴人根津の過去の処分歴や不起立行為が繰り返されてきたことを考慮しても、なお正当なものとみることはできない」「懲戒権者としての都教委に与えられている裁量権の合理的範囲を逸脱してされたものと言わざるを得ず、違法なものというべきである」とした、高裁(小川秀樹裁判長)判決を紹介、
「事実をきちんと見て審議し出された判決だと思う」と述べた。
また、その点でその後(昨年12月)に出された梅原さんの大阪高裁判決とも同じだと述べた。
(2)次は「東京「君が代」裁判五次訴訟」原告の大能清子さんの報告。
五次裁判は2021年3月31日に提訴。原告は15名(うち現職10名)。この中には戒告3件、減給5件の田中聡さんもいる。その後減給は取り消されたが、都教委は謝罪をするどころかその1年9か月後に、戒告という再処分をしてきた。これにより、定期昇給は4号のところを2号に減らされ、さらに6月の勤勉手当は36%の減額とされ、およそ17万円が減額された。これでは減給処分と同じだ。
この裁判は「再処分」取り消しを求める初めての裁判だ。また、定年前の不起立による処分を理由とした再任用打ち切りも起きており、今年3月で打ち切られた人もいる。
私も来年3月に打ち切られる。だから五次裁判を立ち上げた。
(3)次は、宮澤弘道(多摩教組委員長)さんが報告予定だったが、コロナ急拡大で参加できなかったので、送って頂いた資料を司会が抜粋する形で報告した。
「GIGAスクール構想がもたらす教育現場の混乱」。
宮澤さんは「コロナ禍が教育現場にもたらした課題」と「GIGAスクール構想が現場に何をもたらしているのか」について話したいと述べていた。
以下、その項目にそって簡単に紹介したい。(詳しくは添付参照)
(教科書の内容は全て教えるべきか?)
(学習内容の精選)
(オンライン授業)
「これこそ教育格差を助長する最たる例と言えるでしょう。」
(GIGAスクール構想)
「コロナで必要性を煽り、GIGAスクール構想の本質的な課題を見えなくさせる今の為政者のやり方は本当に姑息という他ありません。」
そして、以下のような課題を挙げている。
1,研修時間の確保
2,活用のための授業構築の困難さ
3,Chomebook(添付参照)の目的化
4,膨大なデータの管理
最後の方では、次のように述べている。
「今はマスコミも世論もオンライン等を活用した学びの充実、保障に 目が向いているように感じますが、現場に身を置く者としては、 それはあまりに性急で弱者に残酷な方向性であると感じています。」
(4)次に渥美昌純さんの「反オリ・パラ運動の報告」---「東京にオリンピックはいらないネット」
自宅近くあ在る新国立競技場周辺からみたオリ・パラの実態について彼が撮った以下のような写真をパネルにして報告した。
①自衛隊の存在が目立った。
1枚目新国立競技場。2枚目が都立代々木公園。
警察やガードマンがいるのに警備なども担当。
②障害者理解といいながら、バリアを増やす。
3枚目ビクター本社前の都バスの霞ヶ丘バス亭の写真など。
③新型コロナの影響。
7枚目の写真。代々木病院のアピール文。
「五輪中止。命を最優先に感染対策優先ワクチンに集中させて」
その中から、「①自衛隊の存在が目立った。」の写真を一枚添付する。
(5)報告の最後に「改憲反対闘争」として、
池田五律さん「戦争・治安・改憲NO!総行動実行委員会」の発言。
『はじめての防衛白書』で中高生の記者のことがが話されたが、実際には、「総合学習」ですでに多くの生徒たちが自衛隊に行っている。解釈改憲の事態は進行している。
しかし、国会前には抗議に来る人が少ない。自分たちは、<許すな!改憲 とめよう!憲法審査会 集まろう!国会前2・24国会行動>
日時:2月24日(木)10:00~12:00
場所:衆議院議員会館前
を計画している。多数集まってください。
その後、都教委包囲首都圏ネットから二つの行動提起が行われた。
①都教委要請行動 2月25日(金)
15:00 都庁第一庁舎前集合 抗議のシュプレヒコール
16:00 都教委に抗議要請行動
オリパラ強行、学校観戦の強行、オリパラ教育続行に 抗議
卒・入学式での「日の丸・君が代」強制反対
②改憲反対の諸行動に参加しよう。
(自民党は2月より参院選に向け、全都道府県での憲集会を計画)
最後に「集会決議」(添付)を採択、団結ガンバロウーで集会を終えた。
当日会場の外に右翼が来ていた。
し会に来た右翼新聞の記事です。
「子供たちに誤った教育を押し付けるな」教職員らによる日の丸・君が代反対集会に抗議 (日章新聞)
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コロナ感染拡大で、一時はどうなるか危ぶまれたが、皆さんの協力で、無事開催することができ、内容ある「決起集会」(第18回)になった。
これを新たな踏み台にし、今後、改憲情勢下での教育の国家支配と闘って行きたい。
また、改憲反対の諸運動にも参加して行きたい。
共に闘いましょう!!