8/25 国葬反対 都教委への申し入れと質問
東京都教育委員会 2022年8月25日
浜佳葉子教育長 様
要請団体:都教委包囲首都圏ネット
連絡先:( )
安倍元総理の家族葬と「国葬」に関する要請・質問書
(1)
7月8日、安倍元首相は旧統一教会信者の母親を持つ山上容疑者に銃撃され死亡した。理由は、母親が旧統一教会の信者になって以来、霊感商法や多額の献金で一家が破産、兄は自殺、自分の人生も狂わされた、安倍元首相を狙ったのはその旧統一教会の広告塔になっていたからだ、と述べている。その後、この旧統一教会と安倍氏や自民党の多くの議員との関係も次々に明らかになって行った。
そうした中、7月12日の安倍家の葬儀にあわせ、東京都の総務局は11日に「半旗の掲揚につき、特段のご配慮をお願いいたします」という<事務連絡>を出し、都教委はそれを都立の255校に送信した。これに対し、「政治的中立に反する行為では」との声が上がると、都教委は「淡々と転送しただけ。実際に掲げるかどうかは校長の判断で、強制する意図はない」などと述べている。しかし「特段のご配慮」などと書かれており、強制に近いものとなっている。私たちは都教委に対し、今回の<事務連絡>の誤りを認めて撤回し、都民と都立学校関係者に謝罪することを求める。
(2)
岸田首相は安倍氏の死後早々と「国葬を行う
と述べ、9月27日に行うことを閣議決定した。理由は主に①長く政権が続いたから、②世界から弔意が寄せられているから、だと言う。しかし、戦前にあった「国葬令」(勅令)は戦後失効している。「内閣府設置法を根拠に
、などと述べているが、国会で議論して決めたわけでもない。しかも安倍氏は自民党の一議員にすぎない。何ら法的根拠はなく、民主主義を破壊するものである。
また安倍元首相は<戦後レジームからの脱却>をスローガンに、戦後の民主主義や平和主義を一貫して破壊してきた人物である。また彼の内閣時代、森友・加計学園問題、桜を見る会など、政治の私物化が暴かれるたびに国会でウソの発言をし、森友問題では自殺者までも出している。
さらに、銃撃事件で暴かれたように、安倍氏は旧統一教会との深いつながりを持った人物であった。2021年9月には、韓国の統一教会から全世界に配信された「天宙平和連合」主催のWEB集会で、統一教会の幹部・関係者に「敬意を表します」とまで述べている。その際、「全国霊感商法対策弁護士連絡会」は安倍氏あてに、「今後日本社会に深刻な悪影響をもたらす」「是非とも今回のような行動を繰り返されることのないよう・・・強く申し入れます」という文書を送っている。にもかかわらず、安倍氏は無視し、旧統一教会の広告塔の役割を果たし続けていたのである。
したがって、安倍元首相を「国葬
にするということは、そのような安倍氏の行為を国全体として認め、さらに全国民に弔意を強いることに他ならない。また彼を美化することによって、岸田首相は、日本の民主主義を破壊し、安倍元首相の遺志を継ぐとして改憲の道を進めようとしている。わたしたちは、このようなことを決して認めることはできない。以上の理由から、私たちは都教委に対し、以下のことを強く要請します。
1,安倍氏の「国葬」に強く反対すること
2,都立学校へ半旗の掲揚や、黙とうなどの弔意の強制は決してしないこと
また以下の質問をします。
①、安倍家の葬儀に<事務連絡>を出したことを妥当だったと考えているのですか。
妥当だったと考えているのなら、その理由もつけて答えてください。
妥当だと考えているのなら、その理由もつけて答えてください。