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2019年12月19日木曜日

2020年夏のオリンピック観戦 八王子の場合

2020年夏のオリンピック観戦について、辞退が広がっています。
八王子市立小学校の「観戦に係る最終意向調査票」を情報公開で根津さんが入手しましたので、その概要を紹介します。

〇八王子市の場合
それを見ると、
「1観戦を希望する学年 107校すべてが「1 全学年」と記入」しており、「5 その他(自由記述)欄に記入した学校は43校。64校は無記入」です。
 つまり、すべての学校が「観戦を希望」、しかも「全学年」となっていますが、(自由記述)欄への記述を読むと、いかに現場が困惑しているかがわかります。

ここではその中から7つほど紹介します。
第四小
最近の地球温暖化で熱中症が心配である。子供たちの安全を第1に考えたい。熱中症、昼食時の食中毒等の事故も想定される。
また、八王子は有明までの距離も長く、安全に引率できるか不安も大きい。一人でも事故等に巻き込まれたらオリンピック観戦どころではない。
第七小:
基本的に人数が多く、F地区がぎりぎりと考えている。D地区になった場合は辞退する。移動距離が長く、室内観戦以外は、熱中症の危険を考えるとふさわしくないと考える。
宇津木台小:
本校からどの最寄り駅に行くにも時間が掛かり、また公共の交通機関を利用しなければならず、多くの子どもを少ない教員(子ども20名に対し、引率教員1名)で引率するのは安全上無理である。また、夏の暑い炎天下で観戦することについても熱中症の危険が大きいと考える。
弐分方小:
本校は市街地から離れた位置する。路線バスで最寄り駅までの引率も本数が少ない為、他の利用客の支障を招いてしまう。鉄道駅までの引率方法については大きな検討課題である。より多くの職員(観戦チケット配券対象外も含む)を配置するため、夏季休業中に引率する体制を整えることで懸念される課題が少しでもクリアできると考えている。
また、本校では貸切バス以外での校外学習の経験はなく、有明などの臨海地域は乗換が5回前後、2時間以上を要するため、往復の時間と観戦を考えると児童の負担が大きい。
川口小
およそ300名の児童を引率する場合、バスの終点である「京王八王子」から京王線を利用することが便利と考える。なおFゾーン以外の遠距離の場合、児童の健康管理や安全性から参観は難しいことと判断する。
松木小:
オリンピック・パラリンピック期間中に大変な混雑が予想される中、公共交通機関での150名以上の児童のスムーズな乗換が可能かどうか、一般の乗客への影響など、移動について心配しております。
また、暑さが盛りの時期であることを考えると、熱中症等の疾病への対応や食事(弁当)などの点についても、課題だと考えています。
川口中:
本校が学区が広く、通学用スクールバスを市が借り上げているだけでなく、路線バスを利用して生徒が登下校しております。学校最寄り駅までも時間がかかる上、駅解散を想定した際の各家庭最寄り駅もJR中央線高尾駅や青梅線武蔵五日市駅となっており、そこから1時間に1~2本の路線バスを利用して帰宅することとなります。校外学習はこれまで必ず借り上げバスを利用しており、校外学習で公共交通機関を利用して往復したことはこれまでないため、安全管理面、所要時間の面を含め、Fゾーンでの観戦を希望します。

▼コメント
まさに、オリ・パラ教育の「集大成」の観戦は、真夏のさ中子どもたちに「死の行軍」とでも言えるものを強制しているようなものです。真夏の学校単位のオリ・パラ観戦は即刻やめるべきです。