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2019年3月29日金曜日

都立高校卒業式びらまき その七

都立高校卒業式びらまき その七

◆ビラまきの簡単な総括
都立高校卒業式のビラまきは終了しました。。
都教委包囲首都圏ネットでは何校に撒いたか、まだ確定した集約はできていません。
ブログで紹介した「報告」は撒いた人が「報告」を寄せてくれた高校で、撒いた学校は他にもかなりあります。
配布校は・配布枚数は雨降りや3月9日は80校余集中していたことなどもあり、昨年(約60校1万2000枚)より少なかったですが、それでも約50校、約1万枚くらいでした。
撒く人たちは包囲ネット以外にも様々な方々が協力してくれ、15年目になる今年度もビラまきを続けることができました。協力して下さった皆さん、ありがとうございました。
管理職の反応は比較的バラバラになってきましたが、中には警察を呼んだりした学校もありましたので、そこには今後抗議に行こうと考えています。
生徒の反応ではやはり、進学校の受け取りが悪いのが特徴です。教員では若い教員の受け取りが良くないのですが、それはやはりこの間、職員会議での採決禁止、職員会議の形骸化などにより、職場での「日の丸・君が代」問題に対する議論ができなくなっていることが背景にあると思われます。教員を黙らせ、生徒を国家意思に従わせようとしているのでしょう。
そして、その流れに乗っている保護者も見られますが、中にはビラを見て「私も同じ考えです」と言ってきてくれた保護者もいました。今年ではありませんでしたが、毎日新聞の記者さん、週刊金曜日の編集長さんが、子どもさんの卒業式でビラを受け取って、「自分も不起立した」という報告を、フェイスブックや関係する雑誌に載せてくださったこともありましたから、保護者の中にも「日の丸・君が代」強制反対の人々はいるのです。
大阪でも高校ビラまきをやっています。今回は大阪の状況もかなり明らかになり、東京都と大阪府の連帯した闘いが進んだと思います。
「抑圧あれば反発あり」、これが世の中です。今後も闘いを堅持して行きたいと思います。

◆義務制でもびらまき
大阪では、義務制の学校でもビラまきをしたところがあります。東京では、国立市の「子どもが主体になる学校行事を求める会」が市内の中学校3校全部で卒業式ビラまきをしました。(小学校は25日で、8校中6校でやるようです。)「日の丸・君が代」弾圧は、「10.23通達」前に、国立市から始まったとも言えます。ここでも、2002年くらいからビラまきが行われています。
そのビラの最後には以下のようなことが述べられていました。
「日本の国歌である『君が代』の『君』とは天皇のことです。天皇の治める時代がいつまでも続きますように、という歌なのです。『君が代』を歌うかどうか、起立するかどうかは、一人一人の考えで決めることです。」 

◆大阪の中学校でのこと。(大阪からの報告)
大阪・H中学での卒業生たちに向けたビラを取り上げたこと
昨日卒業生から思いがけないことを聞かされました。校門前で配布した卒業生へのメッセージは、校内へ入ると用意されたゴミ箱(?)に捨てさせられたというのです。
中には、「読んでいたら取り上げられ捨てられた」という卒業生もいました。誰の指示なのかはわかりませんが、これはあまりにひどいです。
卒業生たちは、手ぶらで登校するように指示されていましたので、校門前で受け取ったビラを捨てるよう指示しただけだと校長は言うかもしれませんが。
しかし、Sさんの報告による卒業生への人権侵害ともいえる教員の対応、卒業式のあり方とも合わせ考え、H中学校長へ、なんらかの「申し入れ」をしたいと考えています。
大阪ネット、Tネット、ZAZA、所属組合と相談しながら、個人の問題として終わらせるのではなく、社会的な問題事例としてなんらかの形で告発したいと思います。
このことをフェイスブックに投稿したところ、現段階で252名のリアクションがあります。
「子どもを追いつめるな!市民の会」で一緒に活動している弁護士さんから、「子どもたちの学習権を踏みにじる行為です。しっかり申し入れしませんか。お手伝いします。」とコメントをいただきました。別の弁護士さんからは「私も同じこと考えてました。手を貸しますよ!」といただきました。心強い限りです。
現在、H中に申し入れる抗議書案を作成中です。今後ともよろしくお願いします

大阪H中学校でのビラ取り上げについての高嶋伸欣さん(琉球大学名誉教授)のコメント
高嶋伸欣さんから「財産権の侵害」のコメントメールが届きました。
「今回の、『生徒が読んでいるビラまで教師が取り上げた』という件は「財産権の侵害」です。紙一枚でも生徒が配布されているものを受け取ったところで、生徒の所持品となり財産となったものですし、それを読んでいる最中に取り上げたのであれば、そうした生徒の自由な行動を妨害したことにもなります。
かつて、学校に持ってきてはいけないゲームや漫画(コミック)などを教師が取り上げてそのまま返さずに破棄するケースが頻発し、「財産権」の侵害として学校側が次々に謝罪に追い込まれたものです。今でも実は頻発していて、それに生徒は抗議できない状況になっているから、上記のような行為を教員は平気でやっているのではないでしょうか。
とりあえず ご参考までに。