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2019年3月23日土曜日

都立高校卒業式でのビラまき その四

都立高校卒業式でのビラまき その四

 <松が谷高校>(八王子市)
3人でびらを撒き、300枚近くを持って行き1枚残らず全て撒ききりました。
①生徒には「読んで」と言って渡すと「はい」と言って受け取ったりしました。
それでも受け取らない生徒には「これを読んでちゃんと勉強して」というと受け取ったりしました。もちろんそれでも受け取らない生徒はいましたが。
保護者には「おめでとうございます」というと、「ありがとうございます」と受け取りました。
②私が撒いていると、突然に「Nさん」と大きな声が聞こえました。行ってみると、(都高教組)執行部派で、私達の「日の丸・君が代」運動に反対をしてきた元執行委員でした。「何をしているの」と言うから、びらを渡しました。
その後に、教員が校門まで出てきて監視を始めました。多いときで4人も並んでいました。
管理職らしい女性の教員が出てきて、「ここは公道だから通行の邪魔をしないで」と言ってきました。公道だから何の問題も無いのに!
③ある一人の保護者に渡したところ、びらを見て「これはまずいでしょう」と烈しく叫んだ。この人物、どういうわけか、校門の中に入ってしばらくしてまた出てきてつっかかってきた。「先生方がなにも言えないようなので私が言いますが、今日は卒業式でお祝いでしょう。こんなびらを撒くのはまずいでしょう」と。
私「卒業式だから撒いているのです」。
保(保護者)「どれだけ正しいことを言ってても卒業式で撒くのはまずいでしょう」。
私「教育基本法の14条で、政治的教養の教育はこれを尊重しなければならない、と書かれている。これは法律の則った行為です」。
保「あのね、法律を知っている人が何人いますか。みんな法律なんか知らないですよ」(だんだん支離滅裂になってくる)。
私「法律を守って行動するのは市民に義務ですよ」
保「しかし、ここは公立学校で、その卒業式ですよ。まずいでしょう」
私「都教委も卒業式は教育だと文書で書いていますよ。だから、政治的教養のびらなのですよ」
保「私はね、感情のことを言っているのです。こんなこと感情が許せませんよ」
私「感情は人によって皆違いますよ。みんな違うんですよ」
保「人はみな違うんですよね」と言って、校門の中に入っていった。
この方は教員たちに、「俺がやめさせてくる」と言って、勇んで突っかかってきたのだと思います。

<杉並総合高校> 
ビラをまき始めてしばらくすると副校長が出て来て、「敷地に…」と言うので、「わかっている」と言うと帰って行った。生徒のビラの受け取りはあまり良くない。わざわざ避けて行く生徒もいる。受け取るのが悪いことだとでも教育されているのだろうか。
あるいは彼らなりの無言の忖度なのだろうか。職員はそれなりに受け取る。但し若い教員はあまり取らない。いつも受け取ってくれる教員は今日も笑顔で受け取ってくれた。
保護者もそれなりに受け取る。ある保護者は、ビラに「君が代」について、<卒業生・在校生、教職員、保護者の皆さん 誰にも立たない、歌わない自由があります>という見出しを見て、「私も同じ考えです」と言ってきてくれた。
撒けたビラは多くはなかったが、やはり、同じように考えている保護者はいるのだ。私たちのビラまきがそうした保護者の激励になれば、と思う。まして、そう思っている教職員や生徒の激励になれば、と思う。

<八王子桑志高校>
3人でチラシまきをしました。8時少し前に校門前に着き、チラシをカバンから出しているところに、私たちの来るのを待っていたとばかりに2人の男性が来て頭を下げ、「敷地には入らないでください。自転車登校の生徒も多いのでよろしくお願いします」と言う。「副校長ですか」と訊くと、一人が「はい」。「はい」と言わなかった男性に「あなたは?」と訊くと、「私も副校長です」。副校長が2人いる学校という。
「私たちは毎年、十分配慮して配っていますよね」と2人に同意を求めたうえで、「『日の丸・君が代』についてこの学校では生徒にどのように指導されていますか。私たち市民に説明してください。」と言うと、「今日は(無理)」「後日」と言うので、チラシにある連絡先を指して「ここに連絡をしてください。お待ちしています」。2人はたちまちのうちに退散していった。
この学校も生徒たちのチラシの受け取りは年々悪くなっていて、手渡したのはたぶん、50枚未満。チラシの受け取りが悪くなっただけではなく、生徒たちの表情がよくなくなっているように感じた。保護者は学校が配っている者と勘違いしているだろう人が多数。
手渡そうとしたところで、50代と思われる保護者が、「これは何ですか。」と聞いてこられたので、チラシの見出しを指しながら「卒業式で行われる『日の丸・君が代』について考えていただきたいと思い、ここに投げかけています」。そう対応すると、「ああ、そういうことありましたね。」と受け取って行かれた。

<井草高校>
ビラ撒きは あいにく私一人でしたが約2時間行いました。配布開始時間には 既に 数人の職員が 生徒たちを迎えていた。30分程 経過した頃、校長が現れビラを所望し、「ここからは高校の敷地ですから」と公道との境を指し示す。当方は 最初から公道上で行なっているので何の問題も無い。彼が松葉杖歩行なので 訳を尋ねると「加齢で『大腿骨損傷』のため」との事。天候に恵まれ良かったですね、などの会話をした後、彼は「ご苦労様です」と言い、去って行った。因みに 他の職員からのクレームも 終始無かった。
保護者の来校が途絶えた頃終了。こちらの会釈に 正門の向こうの職員から笑顔の会釈が返ってきたのは意外だった。
それにしても、 報道されている様に、殆どの女子高生の袴姿(男子は1割位)は髪飾りから袴、履物に至るまで、まるで「制服」の様。しかも  両親付き添いで (あるいは祖父母も)次々 タクシーやマイカーで乗り付けて来る姿にはどこにも「18歳」や「貧困」は感じられない。これからの社会に彼らが どう関わって行くのか、彼らの未来が 明るい事を祈りたい。

 <忍岡高校>
 チラシ配布を2名で行いました。 午前8時10分ごろ、正門に、「卒業証書授与式」と書かれた立て看板を出す。その後、副校長と思われる男性が出てきて、遠慮がちに「できれば撒かないでほしい」と言ってきたが、「選挙権も持っている高校生にチラシを読んで考えてもらいたい。それが教育でしょ!」と投げかけたが、反論もなく、立場上、《一応言いましたよ》という態度で引き上げた。別の入口で撒いていた方へも同じ対応だったとのこと。8時30分頃、正門脇の3旗掲揚ポールに「日の丸」・都旗・校旗をあげる。
この学校は、毎年生徒と保護者のチラシの受け取りはよい。今年も徒歩の生徒の7割程度
(自転車で来る生徒の場合は、そのままいってしまう子が多い。)、保護者の9割程度は受け取ってくれた。 教員の受け取りが一番悪く、2~3割。ということで、持って行った約300枚は、9時半になくなり終了。 (まだ、保護者で来ている人がいたが、チラシ切れで渡せず。)

<荒川工業高校>
東京・山谷日雇労働組合の組合員4人で行ないました。午前8:00から9:50まで、玄関の前の門と自転車小屋がある門の二ヶ所で行ないました。
管理職が「ビラまきはやらないでください」「敷地内に入らないでください」と形ばかりのことを言いにきました。最初から「どうせ、言ってもムダだろうけど、都教委への報告書に書かないといけないから」という姿勢があらわでした。
ビラは、歩いてくる生徒や父兄には、「卒業式おめでとうございます」という声をかけて配ると、ほとんどの人が受け取りました。自転車で来る生徒には、無理をして渡して、転倒でもしたら大変なので、あまり配れませんでした。

<福生高校>    
多摩西部市民の会として2人で撒く。生徒の受け取りは以前より悪くなったな、と思うのですが、それでも他校と比べればいい方でしょう。
電車の関係で固まりでくる生徒は先頭が受け取るとまあまあ受け取るが、先頭が受け取らないとほとんど受け取らない(先頭の法則)。以前は先頭がうけとらなくてももう少し受け取ったと思うのだが…。
保護者の受け取りはよいほうでしょう。教職員の受け取りも良く、対応も好意的。副校長が好意的な口調で安全面の注意を型どおりしたのもお約束。06年に私が退職してから勤務している職員は2周りくらい入れ替わっているはずなのだがそれでも元教員というのが効いているのかなと思います。
今まではチラシのほうがなくなってしまっていたので今回は500枚持っていってみました。撒いた数は384枚でした。

<国立高校>
本日は1人で国立高校のびらまきをしました。100枚近くを撒くことができました。
国立高校は東京でも有数の進学校です。最近の傾向では、進学校ほど受け取りが悪い傾向にあります。卒業生の中には、男子の羽織袴と女子の振り袖に袴のいでたちの生徒が多くいて、格差の問題が浮き彫りにされています。保護者も和服の正装の人が多く、他の学校との差が目立ちます。最近は、小学校の卒業式でも和服が現れていると言うから、教育の格差を象徴しています。
とにかく生徒は受け取らない。保護者は誇らしげに校門で列をついて写真を撮っていました。保護者の受け取りはまあまあでした。通りかかった市民がびらを受け取り、「これは共産党か?」といって通っていきました。「違います」と言ったのですが。
元同僚が出てきて「Nさんお元気でしたか」と挨拶されました。
この国立高校は、通学時間が自由なために、例年はいつ登校するのかわからない、何時までもポツンポツンと登校してきていましたが、今年は時間に集中して登校してきていました。昔は、進学校と言えば、社会問題に最も関心が高かったのですが、最近は進学校ほど無関心の傾向が特徴的です。

<白鴎高校>
4人でビラまきを行いました。教員が出勤して来ましたが受け取りは良くありません。
既に、卒業証書授与式という看板が出ていて、校庭の三本のポールの一本に日の丸が掲げられていました。生徒も徐々に登校してきましたが、生徒もあまり受け取りは良くありません。
8:15ころ、6人ぐらい教員が校舎の入り口に待機し、生徒にあいさつしながら、登校を見守っています。待機していた若い女性の教員が、ビラまきをしているメンバーからビラ一枚をもらっていきました。
9:00過ぎに卒業式に参加する保護者がちらほら現われました。保護者は、7割がた受け取っていました。
9:50には、保護者も構内に入ったので、ビラまきを終了しました。
ここの高校は、ビラまきをしていても、何にも言ってきません。校長、副校長らしき人も見かけませんでした。

<昭和高校>
 7時45分~9時50分 多摩西部市民の会として2人で撒きました。ここは受け取りが悪いところです。オリンピックチラシの時は12枚とか多くても20枚いったかな、というところです。
はじめの4人に渡せたので 今日はさい先がいいなと思ったのですが、やはり悪い。それでも卒業式、ぽつぽつとは受け取る生徒はいます。
3年ほど前までは女子は袴、男子はスーツが多い学校でしたが、強力な指導があったらしく2年前の袴2名を最後に去年からは全員が制服になっています。在校生との区別がつきにくい。在校生と思われる生徒には「在校生もどうぞ」と一言付け加えると受け取ることが多い。保護者も受け取りは悪い。
校長と名乗る人が大きい声で「ここで配らないでくれ」というようなことを言う。議論はしない。「指導要領に則っ取って行ってる」ともいう。とにかく人の話は聞かない。こちらが「教育委員会に『言うことはいった』と連絡しておけばいいんでしょ」というと、何かごちゃごちゃいいながらも帰って行った。