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2019年3月25日月曜日

都立高校卒業式でびらまき その五

都立高校卒業式でびらまき その五

<立川高校>
7時45分~9時20分 。ここは女子はほとんどが袴、男子はスーツ。少数の女子がいわゆる和服、男子の10名くらいが羽織袴。
ちらしの受け取りは以前からよくないが、今年は例年よりはよいほうかな。保護者の受け取りもよくない。それでも例年よりは…。
8時過ぎから生徒がぽつぽつ、そのうちに保護者も混じりだし、夫婦と生徒という組もある。両親そろっても多いし、祖父母と思われる年代の人も見受けられる。保護者席は足りるのか。生徒は8時半過ぎくらいからは少なくなり、保護者も9時くらいまで。9時10分以降はほんの少数。式は9時半開始とか。20分に吹奏楽での「威風堂々」が聞こえてきた ので帰ることにする。
立川高校は毎年、近くの交差点から正門までの、どうみても歩道を高校の敷地だ言って、ビラまきをクレームをつける。今年も「副校長の〇〇です」という人が穏やかな口調で敷地の件をいいますので、こちらは「昨日 警察に行き確認してきました。ここが登記上どうなっているかは警察は把握していません。ただ日常的に歩道として使用されているのであれば常識的に歩道として扱うことになるでしょう、とのことでしたので、歩道として認められているととらえて、びらまきをおこないます」とお話ししました。
副校長にチラシを渡し、見ているようなので、「政権批判が出来なくては主権者教育は出来ませんよね」「今の政府はひどいですよね」というと「そのお話をするとブログに書かれることもあるかもしれませんので」とのこと。(学校もブログを読んでいる!)
その後しばらくして出てきた元同僚が、敷地の件やチラシの受け取りを無理強いしないように」など少ししつこかったのはなぜなのだろう。その人は教諭としては退職し、再雇用のはずで、その任用も終わりに近いのではと思うのだが…。

<青山高校>
校門の鉄扉の左右には『日の丸」が括り付けられていた。一方の方には「卒業証書授与式」の看板。8時5分に副校長が「交通の邪魔にならないようにお願いします」と言いに来る。こちら「心得ています」と言う。生徒の受け取りも悪いが教員の受け取りが悪い。
副校長は、ビラを受け取った女性教職員からビラを「取った」ので、「副校長先生、ビラはあげますから人のをとらないでください」と言うと、ビラを返して、こちらに取りに来た。いつの間にか、校門前の空間に青のポリゴミ箱がポツンと置かれた。ビラを入れよとか書いてない。
8時30分頃に副校長がまた来て、「卒業生の登校も多くなってきたので、生徒にビラを渡さないでください」という。ビラを撒きに来たこと、ビラを撒く行為は違反でもなんでもないことを言う。「青山高校はビラを撒くなと言って警察を呼んで大変だった。私たちは学校にも、原宿警察署にも抗議に行った。聞いているでしょ?」と聞くと、副校長は「聞いている」と。なお、その時、ポリごみ箱を置くなんてひどいと抗議した。
卒業生や保護者は校門と看板のところで写真をとり賑わっていた。ビラに「おめでとう」の文字があるので、保護者はよく受け取ってくれる。
男性がビラを受け取りながら「相変わらずやってんだね」という。顔を見ると男性は「顔忘れた?」と笑う。そうだ、去年、一昨年と副校長?として、われわれにあれこれ言って来た人だ。今日は来賓で来たようだ。
青山高校の前を通る国学院高校の生徒で受け取った者もいる。通行人も受け取る。帰るとき、外にいる「警備」の教員にビラを渡すと受け取った。挨拶して終わる。
暖かな卒業式日和だった。警察の姿は見えなかった。

<町田高校>
びらまきをMさんと2人で実施しました。町田高校は町田地区第一の進学校で、広い町田市の中にあって、駅近くの最も利便性のある地域にあります。しかし、学校の前の通りが狭く、同時に交通量が多く、歩行に危険なために、あまり受け取ってもらえませんでした。そして、私は保護者の一人から暴力を受けました。
①学校へ向かう途中から、振り袖袴姿の女子生徒の姿が目立ちました。校門の中では2~30人の振り袖袴姿の女子がワイワイしていました。前日の国立高校との違いは、男子の羽織袴は2~3人でした。国立高校は男子の羽織袴が多く、町田高校の男子はネクタイの背広姿が多かったです。保護者は、国立高校は和服の母親が圧倒的でしたが、町田高校では和服姿の保護者をみることはできませんでした。進学校は着飾った卒業生が多く、学校と間に大きな格差があります。安倍教育(経済)政策の結果です。
②副校長が出てきて、「ここは危ないですからあちらの広いところへ行って撒いてください」と言ってきました。実際、校門前の通りだけでなく、あちらの路地、こちらの路地から次々に車が出てきて、安心して撒けません。歩行者も注意しながら歩いています。
しかし、副校長の言う「あちらの広いところ」というのはかなりあちらで、誰が卒業式で学校へくるのかが分からない場所ですのでそうはしませんでした。
その際、副校長は「表現の自由は認めねばなりませんが、危険です」と言ってきました。これまでとかなり対応が違ってきていると思いました。これは、取り締まりが緩和されたと言うよりも子どもたちを制圧している自信からだと思います。実際、子どもたちの受け取りはすこぶる悪い状況でした。
③保護者の一人が学校の中から出てきて「お前らくだらないことをするんじゃないよ」と興奮気味で寄ってきました。「卒業式だぞ」と迫ってきました。「卒業式だから撒いているのです」と言いますと、「卒業式にこんなものを撒くんじゃないよ」と迫ってきました。
私は「卒業式だから撒いているのです」というと、「ふざけんな。卒業式をなんだと思っているのだ」と言ってきました。
私が「これは教育委基本法14条に基づいた「政治的教養の教育」にもとづいたものですというと、「法律がなんだ」と言って、手で私の腕を強く押し、私は「暴力」を受けました。副校長が「危険だ」と言っている場所での暴力ですから、危険そのものでした。副校長がこの保護者を制止していましたが、何かこれまでと逆さまの感じがしました。
「日の君」訴訟では、私達原告が「卒業式は最後の授業で、子どもたちの教育の結実なのだ」と主張してきたのに、都教委(文科省)は、学習指導要領に基づいた「教育だ」と言ってきたのですから、逆転している感じです。
Mさんが副校長と長くやり合っていました。そんなに危ないと言うならば「警察を呼べ」と言ってやった、と言っていました。卒業式のびらまきは、政治の側面を覗かせています。

<新宿高校>
ビラまきを始めてしばらくすると、年配の男性教員がやってきて、「敷地に入らないでください。交通の邪魔にならないでください」と言うので、「はい。校長さんですか」と聞くと、「そうだ」と言って校門の中に入って行きました。
しばらくすると、一人の男子生徒が登校してきて、ビラを受け取るなり、読みもしないで、その場で破りクシャクシャにしました。そこで私は彼を呼びとめ、「何をするんだ。そんなことをしていいのか。いじめのつもりか。」などと、言っていると、直ぐあとから来ていた若い女性教員が、「どうしたんですか」と言うので、先ほどの経過を話し、「ここには、こんなことをする生徒がいるのか」と言うと、「そうですか、せっかく作ってきたものなのにですね」などと言い、生徒を校門の中に連れて行きました。生徒は薄ら笑いをしていました。そこで、私は、「後で校長に抗議に行くから」と言いました。
すると、しばらくして「副校長です」という男性が出て来たので、先ほどのことを話すと、「申し訳ありませんでした」と謝ってきました。
さらにしばらくすると、ビラを受け取る男性教員がいたので、彼にもそのことを話しました。また、その後にも「ご苦労様です」と言ってビラを受け取ってくれた男性教員もいたので、同じように話しました。
ビラまきでは、「いろいろな意見があることを知ってくっださい」「再び同じ過ちをしない様にまいています。」などと言いながらやりましたが、生徒も保護者もビラの受け取りはよくありませんでした。まけたビラは67枚でした。
ただ、積極的にビラを受け取った生徒が2、3名いました。また、校門で指導してた教員に「頑張って下さい」などとも言われました。

<雪谷高校> 
大田市民の会のメンバー2人と合計3人で配布。弾圧監視のための弁護士が南部総合事務所から1名。8時20分ころ、副校長が形式とおりの通告。生徒は比較的受け取ったように思う。保護者の受け取り状況は昨年よりもよくない。配布枚数は去年よりも少なかったか。でも、無事に終わった。

<つばさ総合高校>
大田市民の会2名と、合計3人で配布。弁護士1名。8時20分ころ、学校関係者が出てきて、形式とおりの通告。受け取り状況だか、何しろ生徒は多くが自転車通学なので。で配布が困難。保護者の受け取りは良好。