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2015年3月23日月曜日

都立高校卒業式 校門前でのチラシ撒き(その6)

<ア高校>
 正門前で、8時~9時40分まで、2人で、持って行った320枚、すべてまきました。
 以前は制服がなかった学校だったはずですが、現在は制服があるようで、在校生は制服で登校していました。
 卒業生は、ほとんど男子はスーツ、女子は着物に袴のスタイルで、プレ成人式のようでした。
 8時30分の定時?までに登校してきた生徒達のチラシの受け取りは1~2割と大変少ない学校でした。 教員?の受け取りもよくありませんでした。

 8時10分頃登校してきた教員(後に校長と判明)が、「通路をふさがないでください。」と声をかけてきたので、「分かってますよ」と対応しました。
 それから、10~15分後、構内から出てきたその男性が、再び「通路をふさぐな」と言ってきたので、「ふさいでません、あなたは誰?」と、返したところ、「校長です。公道で撒くな!」と言い始めたので、「公道でのチラシまきを止める権利はあなたにはない!」「生徒達には知る権利がある。憲法で認められた思想・信条の自由もある。」「公務員が憲法を否定するのか?」とたたみかけると、「撒くな」ということを数回繰り返してから、引っ込んで行った。

その数分後、ふと校内の校舎入口付近を見ると、大きな青いポリバケツが出され、「不要なチラシ入れ」と書かれていたので、「そんな嫌らしいこと止めなさいよ!」「他の学校ではやってないよ!」入口付近にいた男達(3人)に、その内の1人(背中に「東京都」の名前入り作業着を着ていた)が校門まで出てきて、「厳粛な式をするので、大声は出すな!」といってきた。「あんた誰」と聞くと「副校長」だという。「まだ、大声は出していませんけど。」「この学校は、以前は自由闊達な校風で、生徒達の自主的判断を大切にしていた学校だったのに、いつからそんな管理的対応になったんですか?」「教員なら、いろんな考えを学び、活発に議論し、自分の考えを持とうと呼びかけるのが教育ってものじゃないの?」「都教委や安倍の言うことしか聞いてはいけないと教えているんですか?」
「かつての自由な校風はもうなくなったの?」と質問をたたみかけていると引っ込んでいった。
その後バケツは、撤去はされなかったが、端の方に移動された。

8時半以降、ばらばらと来る卒業生や保護者は、大変よく受け取ってくれた。保護者で、もらってから返しに来た人が1名と、返しには来なかったが「こんなの配るなんて、ばっかじゃねえの」とつぶやきながら入っていった人が1名(どちらも男性)いた。保護者は、9割以上受け取ってくれた。

 <イ高校>
何かと警備がうるさい学校だと記憶していましたが、今回は一人で撒く。
まき始めて10分程度で副校長が出てきた。傍らにもう一人教員が「定型発言」に加えて「ここは交通量が多いので」「自転車が危ない」「迷惑だと通報があったりするので」などと言う。「こちらも気をつけてまきます」と言って、主にJR駅方面から来る人を対象に、校門の脇でまき続ける。
しばらくして紺色の警備車が反対車線にとまる。途中、制服警官が降りて、そこらへんの人に何か注意していたみたいだ。私が帰るとほぼ同時に帰った。
公安はたとえ来ていても、にぎやかすぎて判別不能。

校門脇のポールに「二旗掲揚」。作業は副校長ら二人、式服組が自らやっていた。
生徒さんは内容がわかって受けとる人、受け取らない人、 本当にいろいろ。受け取ってくれたのは3分の1程度か。中には「暗い顔」の人もいたが、女性3人がきゃっきゃとはかまで登場したりで、結構のびのび感も。
正門前の掲示板には大学合格者数が大学別に貼ってある。
10年間で急激な右肩あがりの棒グラフで、「躍進ぶり」を誇示している。
「棒グラフの数字の1にならないでね」と声をかけたら、笑って「は?い」と返事してくれる人も。

警備の担当教員は互いに談笑などしながら特に何も言ってこないし、入り口にダンボールの箱(「ゴミ箱」と表記)が出されただけ。しかし、反対側から来た人にビラを渡して定位置(右門柱脇)にもどろうとしたら、突然こわばった表情の女性が「門から3メートル以上離れろ」と言って来る。びっくりして「道路でしょう」「管理職ですか」ときいたら、「門の正面でまくなんて」「そんな決まりも守れないなんて」と無茶苦茶なことを敵意むき出しでエラッソーに言う。見ればまだ30歳代くらいの女性教員。
しかも「正面でまいていませんよ」と言うと、自分が正面に立ってよびとめたくせに、
「ホラ正面に立っているじゃないですか」と勝ち誇ったように言う。ガマンも限界、さあ反撃と思ったとたん副校長が出てきた。きっと「珍問答」が聞こえたのだろう。プリプリしながら戻って行くこの教員には、「こんな教員がいるんじゃ生徒が気の毒すぎるよ」と言っておきました。

保護者、通行人で話しかけてくれた人もいた。お一人は「板橋(高校)はあんなことをするからすっかりダメになって」と。「F先生いい人なのに」といえば、「そうそう」と刑事弾圧に胸を痛めておられた。ご家族でビラをうけとられたなかで、おじいちゃんとおぼしき方が「ああこれ廃止ね」と。こちらがすぐに意味が分からないでいると、にっこり笑って「アベ ヤメロね」とニッコリ。
新宿は「アベ ヤメロ」デモでおなじみですからね。合い言葉にまでなっているのはうれしいな。
ご高齢の女性が「日の君」のビラと知ってはなしかけてこられ、近くの大学病院の10、11日連日の「弔旗掲揚」に「一体あれはな?に」と不快感いっぱいに問われた。10日は「東京大空襲」、11日は「東北大震災」と説明すると「政府がやれっていったんでしょうね」と。想いは個人個人のもの、もっと自由であるべきだ、と強く主張された。
私も「一斉黙祷」「弔意強制」を批判して「ハンキが・・」と言うと、「ハンキ?」と問われるので「半分あげる半旗」と応えたところ、「アッハ、ハ。違う字のはんき(叛旗)かと思ったわ」と笑われた。愉快なひととき。

もう一人、ラフな服装の男性。
受け取ってから自ら「警察から来たカウンセラーで学校をまわっている」と。
ビックリして「そりゃ失礼。返してもらわなきゃ」とビラを奪い返すと、おだやかに「警察官ではないんですよ」と。「ここの学校は大丈夫なんだけれど、いろいろあるので順番に回っているんです」と。
よくはわからないが、「まあ、じゃあ読んでくださいよ」と渡すと礼を言って受け取り、校内へ。
教員に「どうなってるの?」と聞いたが「なんでしょうね」と。
短時間で出てきて笑顔で何処かへ行ったこの人は、いったいだれでしょうか。
警察と学校の連携強化の中で制度化されているんでしょうが、不勉強でこの人がどういう人かわかりません。どなたか解説をお願いします。

さすが管理体制バッチリだ。。
出席の保護者はみな手に「保護者」と書いた「ネームカード」をしっかり握って来校。事前に手渡してあった模様。

<ウ高校>   
外に、教員3人がいたが、そのうちの一人が「敷地内では配布しないで。道路ならいいです」と言う。
女生徒は着物・袴姿。男生徒はスーツ。ほぼ98%はそうで、なにか異様。
なぜかわからないが、卒業生は保護者と一緒に、あるいは生徒同士が連れだって9時前には登校。7割方がそうだったと思う。
いままでも卒業式のチラシ撒きに参加してきたが、こういう高校にぶつかったのははじめてで驚く。
警備の教職員にもチラシを渡すと「ありがとうございます」と言う。
この学校は斎藤貴男さんの母校とか。知らなかった(知ったところでどうというわけでもないが(笑))。
学校と地域をむすぶ板橋の会が「思想・良心の自由、表現の自由は憲法で保障されています」というチラシをまいた。

<エ高校>
ここは正門と通用門が見えはするものの離れていて、とても両方を走り回ってはまけない。
通用口にしぼってまきました。歩道は狭いし、本当にまきにくい。
10分ほどで女性の副校長がやってきてにこやかに「生徒にはまかないで」と。
門扉に斜めに「日の丸」、さらに校門横のポールに三旗掲揚。
警備・案内は二人。ゴミ箱は外からは見えない。
そもそも生徒はせいぜい5人に一人、保護者も3分の1程度しかうけとらない。だから必要ないということか。教員はそれでも数人が受け取ってくれた。
男性の出席者がしっかり受け取っておきながら「ごみを散らかさないでよ」と言った以外は、全く静か。
生徒たちは、化粧してハカマが多く、ドレスの人もいた。男性も一人、和服(はおり、はかま)。全般的に、のんびりした雰囲気の入学式でした。