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2017年7月22日土曜日

7/15 <オリンピック災害おことわリンク連続講座(第一期)

◆7月15日(土)、東京で<オリンピック災害おことわリンク連続講座(第一期)>
というのがあり、北村小夜さんが「パラリンピックは障害者差別を助長する」という講義をしました。


★北村さんは「*参加の皆さんへの課題」として、「来年度から小学校で使用される道徳教科書として、使用される予定の『日本文教出版社』の6年生用から二つの教材の本文とノートをコピーしてきました。子どもになったつもりで本文を読んで(学んで)、ノートに記入して提出してください。」と言い、その場で参加者に書かせました。





































★二つの教材というのは、
①ほこりある生き方 スポーツの力 
 佐藤真海さん(パラリンピック出場者)の姿から「ほこりある生き方」について考えましょう。

②東京オリンピック 国旗にこめられた思い
 1964年東京オリンピックで使う国旗づくりをまかされ、アイルランドから色がちがうと言われ、何度も作り直した吹浦忠正さんの話

 本文には、以下のような記述。
 「・・・・十月十日、開会式の日、会場には九十四か国の真新しい国旗が、一つのまちがいもなくかかげられていました。その中を、各国の選手たちが国旗を持って、どうどうと入場してくるのです。吹浦さんの胸に、熱い思いがこみ上げてきました。
(国旗を知ること。それが、国際理解の第一歩になるのだ。)吹浦さんは、そう確信しました。・・・」
 設問として、「日本の文化や伝統で、外国に伝えたいものはありますか。」ということで、「子どもになったつもりで本文を読んで(学んで)ノートに記入して提出してください」とのこと。
ここでは①は省略し、②のノート記述欄を紹介します。
〇2020年の東京オリンピック・パラリンピックに受け継がれる「思い」とはどんな「思い」でしょう。 
〇友達の考え (話し合ってという事)
〇すすんで他国の人と交流したり、親しくしたりするにはどんな心を持つことが大切でしょうか。
これらについて北村さんは参加者(50名前後)に書かせ、それを集め、次回までに集約し発表するとのことでした。
参加者は「えぇー」なんて言って、困惑しながらも書いていました。北村さんに提出しました。
どういう傾向があらわれるやら。
北村さんは私たちに「子どもになったつもりで・・」と言いました。戦前「修身」を学んだ当時の北村さんと同じような意識や傾向が現れるのではないかと考えておられるのでしょう。

◆7月13日に開かれた都教委定例会では 
<平成30~31年度都立特別支援学校(小学部)教科書調査研究資料>と
<平成30~31年度都立特別支援学校(小学部)教科書採択資料>
という資料が出されました。

それらのどちらにも<参考>として
 ・国旗・国歌の扱い
 ・防災や、自然災害の扱い
 ・性差と家族に関する表現
 ・オリンピック・パラリンピックの扱い

という調査項目がついていました。
しかしこれらは「道徳」とどう関係があるのか。「道徳」の名を借りた国策の刷り込み、洗脳ではないでしょうか。
それでも採択では、この<参考>が大きな役割を果たすことになるでしょう。つまりは国策遂行のための教育(=国家主義教育)になってきたという事です。
これでは勉強が平板でつまらないものに堕し、学問・真理からかけ離れた苦役、あるいは単なる点数稼ぎになるだけでしょう。


◆7/20 朝日新聞夕刊記事
吹浦忠正さんがオリンピック授業を出前