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2016年4月8日金曜日

4/5 都立高校の不起立者・被処分者に「再発防止研修」

4月5日卒業式の「君が代」不起立・被処分者に対する再発防止研修がありました。3人のうち1人は退職されましたので、対象は2人でした。
石神井特別支援学校の田中聡史さん(まだ処分は出ていません)も、抗議・支援行動(60人参加)に来てくれました。




■当日朝、8時30分より、都教委への抗議行動と被処分者への激励行動

朝、抗議のシュプレヒコール、都教委への「抗議声明」などの後、澤藤弁護士は、研修センターの職員たち(入り口に10人)に向かって次のようなことを話しました。


★澤藤弁護士の申し入れ

「憲法19条を読み直していただきたい。そこには、<思想及び良心の自由は、これを侵
しかし、「日の丸・君が代」でそれが侵害されている。教育委員会がその命令に背いている。
 
どんな思想を持つかは個人と国家のスタンスの問題だ。個人はどんな思想を持っても構わない。しかし、都教委は特定のイデオロギーで統制しようとしている。「日・君」は戦前天皇制国家・軍国主義と結びつき、思想弾圧が行われた。今また拒否することが弾圧されている。教員は良心の自由に従って、戦前のような国家主義教育を繰り返してはならないとして不服従している。その良心が鞭打たれているのだ。
 
「再発防止研修」は、さかさまだ。あなたたちが間違っているのだ。教育委員の6名、その中には乙武もいた。しかも、この2年間、都教委は裁判で負け続けている。「違法」だとされて断罪され、それが12回も続いている。謝罪し、再発防止策の為の研修を受けなければならないのは都教委だ。全く、アベコベである。尊敬すべき2人に対する研修をやめるべきだ。


  ▲「研修」に入る2人
 
その後2人が研修センターに入っていった後も、シュプレヒコールや発言が相次ぎました。
その中で、「授業をしていたのに処分」裁判を闘い勝訴した福嶋さんは次のように述べました。

★福嶋さんの発言

都教委はこのところの裁判で12連敗だ。いくつもの処分が取り消されている。しかし、「処分」はマスコミに出るが、取り消しは「本人への通知」、「取り消しの理由」などを出すべきだがそれを全くしていない。無責任である。処分だけが知らされている。
また、取り消されたら、強制(再発防止)研修をやった都教委の責任はどうなるのか。
研修で生徒にも不利益を与えている。責任者は処分を受けるべきではないか。本来、教育委員会は条件整備が仕事ではないか。いつから、管理・統制機関になったのか。本来の仕事に戻って下さい。

★4次訴訟裁判のKaさん

2人の事情聴取の支援に言った。その時の都教委職員の態度が悪い。名札を付けているのにも関わらずそれを隠す。自分たちが悪いことをしていると思っているからだろう。そして弁護士の立ち合いも認めない。「そういうことになっている」というが、そんな決まりは勝手に作ったものだ。これでは「ブラック官庁」、「悪徳官庁」だ。乙武に関して言えば、処分を出した人がそういうことをしている。全体に許すことはできない。乙武を任命した責任もある。都教委は水に落ちた。打つしかない。

★山谷から7人で支援に駆けつけてくれた日雇い労働者

卒業式のビラまきをやった。今年は9割近くの人が受け取った。戦争法制定で、安倍政権に対する危機感の結果ではないか。山谷では福祉センター排除の動きがある。2020年オリンピックに向けて「金儲けの街」にする動きだ。日雇いの人が働きたいと言っても、
野宿(住所不定)だなどと難癖つけて追い払う。

★渡部さんの発言
昨年イギリスで発行された『共和か死か!~世界国歌の旅』の原本と日本語訳パンフを研修所の職員に見せ、そこには「いかに都教委がおかしなことをやっているかが書いてある」
と紹介しました。

■昼過ぎ「再発防止研修」を終えて出てきたKwさんは、次のように述べました。

今回で3度目だが、何回目でも不愉快だ。周りには監視が沢山いるし、トイレにもついてくるし、まるで囚人のようだ。ただ、今回は録音が可になった。これは闘いの成果だ。
研修は事務的に進められ、雰囲気は緩やかになった。

■なお、悪い冗談としか言いようがありませんが、研修所には屋上から、『教師が伸びる 生徒が伸びる』という大きな垂れ幕が掛かっており、また研修所の入り口付近には「敷地内立入禁止 立ち入った場合は、警察に連絡します」という立て看板が立ててありました。





▲「教師が伸びる 生徒が伸びる」

まさに、まるでどこかの「強制収容所」です。