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2016年3月15日火曜日

2016年3月 都立高校卒業式 チラシ撒き報告(その6)

都立高校卒業式でのチラシ撒き報告です。(その6)

■3/12 W高校

7:55~9:25まで、山谷日雇労働組合と東京都地域連合労組の4人でまく。
8:10 副校長出てきて「交通のじゃまにならないように撒いてください。一枚ください。休日返上で、大変ですね。」
8:20 別の教員が出てきて、「もう少し、正門から離れて、脇によって撒いてください。」 
正門前に、3~4人の教員たっている。こちらを監視しているようでもない。自転車の生徒の交通整理、保護者の対応などしている。生徒、教員、保護者、ビラの受け取りは良い。9時半前に300枚撒ききり、ビラまきを終了した。

■3/12 X高校

7:40~9:00まで撒きました。3月11日には福島・郡山での原発反対行動に参加したが、すぐ帰ってきてのビラまきでした。手元にあったのは150枚弱なので、9:00でなくなってしまいました。
早くから撒いたため教職員半分弱、在校生はほとんど全部・卒業生半分ぐらいに撒きました。保護者には撒けませんでした。
妨害まったくなし。3人の教員が門にいましたが、「お前は受け取らないのか」と3人組同士で冗談を言ったりしていたみたいです。
18歳問題は職場で話されているのかなと思いました。

■3/12 Y高校

元教員と市民の合計4人で行いました。とにかく寒い朝で、Hさんは震えていました。
この高校は京王線の最寄駅から、学校に通じる通学路を歩いていきます。そこで、この通学路の入り口でビラをまきました。ちょうどコンビニがあり、トイレに都合がよいという条件もありました。
生徒の受け取りは極めて悪いものでした。学校で、受け取らないように指導がされていたのではないかと思われるほどでした。
保護者の方は、半分以上が受け取りました。途中、男性の保護者が戻ってきて、ビラを返しにきました。その時の言葉が「お前ら日本人か!」でした。
公安も来なかったようで無事終わりました。
100枚以上は配布できましたが、生徒の受け取りが悪かった結果です。

 ■3/12 Z高校 根津公子さんからの報告です

ここは毎年撒いている学校。Sさんと2人で8時から9時半まで撒いた。8時20分頃だっただろうか、副校長を名乗る男性が来て、「今日は卒業式ですから、ここでチラシをまかないでください。お願いです。」と言う。
「卒業式だから来たのですよ」「ここは公道、あなたが私たちにお願いや指示できることではないですよ」「あなたの言ったことは日本国憲法の表現の自由に違反します。」と2人で言うと、 「わかりました」と言うので、私たちは「そのお願いを撤回しますか」と畳みかけるた。「撤回します」と副校長。
しかし、続けてまた、「9時過ぎるとここ(歩道を指して)は混雑するので、気を付けてください」と言う。
「私たちがそんなに常識がないように見えますか」「気を付けるのは当たり前でしょう」と私たちが返答すると、「そんなふうには思っていません。わかりました。」と言うので、
「では、これも撤回しますか」とさらに畳みかけた。副校長は「撤回します」。
「ちらしを読まれますか」と聞くと、「はい」と言って手を出したので、手渡したら、そこでチラシに目をやったので、「チラシに対しご意見があれば伺いますよ」「議論しましょうか」と声をかけたら、「いや、いいです」と言い、一礼して校舎に戻っていった。
生徒たちのチラシの受け取りはよくはないが、悪くもない。保護者は受け取る人のかなりが、学校の配布物と勘違いしているようだった。280枚ほど撒けた。

この学校のチラシまきに来て実にうれしいことがあった。
「根津先生ですよね」と声をかけられた。

長年の習慣で、教え子が保護者になっている?と思いながら、その方の目をじっとのぞき込んだ。
その方は、私が定年退職するまでの3年間働いたあきる野学園の卒業生の保護者で、今日はその下のお子さんの卒業式に来られたという。
私が停職中、学校前に立っていたこと(停職出勤)も見かけておられて、「話をしたかった。でも、特別支援学校は子どもを人質に取られているようで、それもできなくて。先生の授業は楽しい授業だと聞いていました。うちの子どもも先生に教えていただきたかった。
まさか、ここでお会いできるとは。お元気でよかったです。」と言われた。
「君が代」不起立を含む私の仕事をこんなふうに思ってくださる保護者の声を、しみじみとありがたく思う。

 ■3/12 ア高校

 チラシ撒きは2人で行いました。
女子はきれいな着物と袴、男子もかなりおしゃれです。
途中副校長が出てきた、「高校の敷地内でまかないでくれ、生徒にはまかないでくれ」とつげにきました。「私の息子がお世話になった地元のものです」というと、そそくさと引き上げてしましました。
校門前が交通で危険なため、2人の指導教諭が出ていましたが、「互いにご苦労様」と和気あいあいとまき続けることができました。
卒業生の受け取りは20人に一人くらい、在校生はさらに悪い。校門の中にビラ回収箱がおかれ、受け取るなという指導がなされているかもしれません。
保護者には最後までまき続け、計150枚ぐらいでした。

■ 3/12 イ高校

 すでに「卒業証書授与式」の看板が出されていた。出入りはほぼここに絞られているようだった。
 7時55分開始。既に生徒がちらほら来はじめている。
 8時5分、割合年配の女性の教員(役職等は確認していない)一名が来て、「敷地内では撒かないでください」と言いつつ「どこまで(が敷地)だったかな…」と自分で首をかしげている。
 8時15~20分頃、二名の教員(男女各一)が、門付近で「日の丸」設置作業。「日の丸」の上に付いている金色の玉が落下してパリン?と割れるアクシデントが発生。こちらはフムフムと横目で眺めながらビラまきを続行。そのうち、教員らは、新しい金色の玉を付けた「日の丸」(別の旗?)を改めて持って来る。そんなにいくつもあるのかとゾッとする。
 8時30分~9時ぐらいが生徒の登校ピーク。徒歩で、自転車で。人数まとまって通るときはまず取らない。皆制服で、特に華美な服装の生徒はいない。パラパラと続いて来るときはやはり最初の一人が取るかどうかに影響されている。こちらは「『日の丸、君が代』の強制に反対し、戦争に反対しています」と言いながら撒いているが、生徒たちがどこまでピンときて受け取っているのか、表情ではさっぱりわからない。 
 9時前後から、保護者の数も増えてくる。この頃だったか、一人の男子生徒が、「これは政治活動だ、ここは卒業式の場なんだから帰れよ」と言って、こちらの肩を小突いてきた。軽く抗議したがさっさと行ってしまう。その態度こそ戦争を進めるんだとか言ってやった方がよかったかなあ?周りには教員も保護者たちもいたが、皆何の反応も見せず知らんぷりである。
 そのうち、保護者(男性)が、「それでも日本人か」と言いながら通りすぎていく。受け取ってから「なんで反対するんだ?」と不思議そうにつぶやく保護者(男性)も。9時半頃になると、ほとんどが保護者の駆け込みとなってくる。しかし案外、この最後の時間帯に慌てて来る(仕事に生活に忙しい?)人たちが、例年、よく受け取るという経験があるので、今年もそうした。たまに共感的な反応もある。10時、教員が門を閉める。こちらも終わろうかと思ったが、駅方向を見渡すとまだ数人の人影がこちらに向かって来る。10時5分まで粘り、遅く来た生徒にも渡し、終了。100枚少し越えるぐらいを撒いた。