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2013年11月11日月曜日

10/26 都教委包囲ネットの集会での被処分者の発言

■10・26集会では今年4月の入学式での、「君が代」不起立で処分された田中さん(特別支援学校)とKさん(都立高校)が発言されました。そのうち、Kさんの発言を紹介します。

◆Kさん(都立高校教員)
★今年の入学式の不起立で2回目の処分を受けた。1回目の処分以来、担任を希望していたが「担任をしたいなら卒・入学式で不起立はしないと約束して」と言われて、担任にはなれなかった。ところが昨年、校長から「来年度担任になってもらいたい。起立することを約束してもらいたい。それが出来ないなら、担任にはできない。そういう人には異動してもらわないといけない」と言われた。その言い分はあまりにひどいので、抗議し、「弁護士などにも相談します。大きな問題になるでしょう」と言ったら発言は撤回した。
 1月になって再度「担任をしてもらいたい。不起立はしないと約束せよ」と言われたので、「約束はできません。自分でも、いま、どうしたらいいかわからないから答えられません」と言った。3月になって、やっと担任になることが決まった。

s-川村

★私自身も同僚の教員もすごくビックリした。主幹など「川村さんを担任にして本当にいいんですか」と校長に言ったりした。校長も本当は私を担任にしたくないに違いないのだが、人がいなかった。都立高校は教員の異動が激しく、また、精神的な問題を抱えた人もいて、担任できる人が本当にいない。
 3月から4月のはじめにかけた、何回も何回も校長室に呼ばれて「起立してもらいたい」と話をされました。同僚に対しても「川村さんを不起立しないように説得してほしい」と言ったりしていた。
 都教委も「川村さんが担任になるというのは問題だ。都立高校の中で不起立の危険がある学校はA高校だけだ、担任からはずせ」と校長に迫ったそうだ。こうした状況の中で入学式の当日を迎えた。
 校長は私が不起立をするだろうということは予想していたのですが、もう一人、不起立したので、不起立者が2人というまさかのことで本当にショックのようで、怒っていたようだ。

★そして、戒告処分され、再発防止研修が始まりました。研修は概略別紙のようなものでした。

◆再発防止研修の概要 別紙参照。
★訪問研修があり(指導部から、先週センターから、東部支所から)、これは1回目、2回目とセンター研修で話されたこととほぼ同じ。同じことを何回も何回も繰り返す。
 最後にセンター研修Ⅱ(8/16)は総まとめで西山氏がしゃべった。ひどい内容のことをしつこくしつこく言った。こちらの思想改造を迫るようなとんでもない内容だった。
 添付のプリント参照。

★西山氏の話のあと、【受講報告書作成】があった。書くところがいっぱいあって、自分のことに引きつけて、自分が日頃どういうことをやっているかを書いた。6のその他のところでは、今回の研修がどんなに苦痛だった、思想改造を迫る者だったので非常に精神的な苦痛を受け問題の多いものだことを書いた。
 一番ビックリしたのは、「レ点を付けながら振り返りをして下さい」というもので、どの項目もレ点なんて付けられないような内容で、空白で出した。

★最後の【センター研修】で研修部長が講話した。
 私が6のその他のところで書いた内容にに対して、「われわれの研修は当たり前のことをやっているので、それを苦痛と感じるのは「先生に考え方を変えていただかないといけない」といった。それで、「考え方を変えるなんてことを言っていいのですか」といったら、あわてて、思想をかえろなんて決して言っていません」と何回も繰り返した。
こういう発言についてはなんとかしないといけないと思った。
 レ点をつける所では、「先生にはこの研修を理解してくれたと私たちは理解して居ます。紙にはチェックしませんでしたけども先生は目でチェックされたんだと思います。研修の成果が上がっていると理解してます。この2ケ月間を無駄にしなようにして下さい」と言って終わった。

★西山氏のところを見るとわかりますが、毎回、学校の教育目標を聞かれる。同僚で処分を受けた人は西山氏から「学校の教育目標は?}と聞かれたとき、答えられなかったので、「校長先生なんでしたっけ?」と聞いたら校長もしどろもどろになんとか答えた。それで同僚が東京都の教育目標は何ですかと聞いたら、西山氏は「知りませ。なんですか」と聞いてきたそうだ。職員もちょっと資料が手元にないのでとあたふたして、見つ
け出して読み上げたそうだ。教育目標をいわせるなんていやがらせだ。
★研修は去年から強化されている。たった一人で取り囲まれてすごいイヤだが、研修当日はたくさんの仲間が支援にかけつけてくれて、心強かった。私は一人じゃないと思うことができ、勇気をもって研修を受けることが出来た。

★いま都立高校だけでなく、全国の学校が戦争をする国づくりのための教育に邁進しているなかで、私たちの取り組みは重要なんだと痛感してい。担任はすごく大変だが、担任になれてよかった。担任じゃなくちゃ出来ないことがたくさんあります。この3年間の中で、私は自分の思いとかを伝えて行きたいと思っています。教員に対しても、なぜ「君が代不起立が問題なのかを伝えていかなければならないと思っています。

◆再発防止研修について
・センター研修Ⅰ 5月8日(水)9:00~12:30 センター地下の窓のない部屋で
 ※事前に受講前報告諸を提出
・センター訪問1回目 6月11日(火)15:25~16:25 (地方公務兵法について)
・センター訪問2回目 7月3日(水)15:25~16:25(適正な教育課程の実施について)
・センター研修Ⅱ 8月16日(金) 9:30~11:30

▼センター研修Ⅰ
1.集合研修 議題1「地方公務員法に定める服務事故について」
      議題2「適正な教育課程の実施について」
  振り返りシート記入
2.個別研修
  振り返りシートの設問の読み上げ
  本人回答読み上げ/ 正解と補足説明等

▼センター研修Ⅱ 
【研修部教育経営課長・西山氏からの服務指導】 9:35~10:15
 ※以下は西山氏の質問発言のみ記載   .
・教育公務員としてのあり方を確認する。どういうことを一番大切にして職務にあたっているか?
・それを実践するに際して具体的にはどんなことをしているか?
・A高校の教育目標は?
・この歌青目標を達成するために、日常的にどんなことをしているか?
・校長はなぜ職務命令を出しているのか?
・教育目標の実現と今回の職務命令は関連性があると思うかどうか?
・今回の服務事故の内容を説明してほしい。
・公務員の責務についてどのようにとらえているか?
・自分の意に添わないことには従わないということか?
・法令に基づく義務違反を問われているということ理解しているのか?
・国歌斉唱のl際に起立することは職務上の義務であることは理解しているか?
・学習指導要領では国旗国歌の指導についてどのように記されているか?
・学習指導要領が法的拘束力を有するものであるあるということを踏まえると、学習指導要領に示されている内容をどのようにとらえるべきか?
・10.23通達の背景には法規や学習指導要領がある。法規や学習指導要領に基づいて行っている。それは理解しているか?
・学習指導要領に書かれていることを踏まえてどうすべきか?
・今回の服務事故は地方公務員法に基づいているものであるが、どのようにうけとめているか?
・(「今回の服務事故は不当だと思っている}と言うが)どういう意味で不当なのか?
・今回の服務事故の原因をどのように考えているか?
・10.23通達が出たために服務事故が起こったと考えているのか?
・東京都の教員として指導するということは、東京都の教育目標の具現化をはかるということであり、そのために通達を出している。
・都教委と自分たちを別のようにとらえているのはどうしてか?
・教育委員会のやっていることが自分の考えとあわない場合はやらないということはいいことなのか?
・果たしてそれは組織で仕事をするものとしてどうなのか?
・法に抵触する指導をしているわけではない。自分と相容れない場合は都教委に従えないということなのか?
・個人としてさまざまな思いをもつことは構わない。しかし都の教育公務員として職務を遂行する上では職務命令に従わなければならない。守るべきルールがあるということを再確私したい。教育公務員である以上、このルールに従わなければならないということは認識してほしい。教職員が範を示すということが国旗国歌の指導では重要。個人的な思想を変えよとは都教委は言っていない。組織の一員として責務を果たすにはどうすべきなのか考えてほしい。

【受講報告書作成】 10:15~10:45
〈服務事故再発防止研修 受講報告書〉
○以下の項目について、これまでの研修内容を踏まえ、あなたの所感を簡潔にまとめてください。
I.地方公務員法に関すること
2.適正な教育課程の実施に関すること
3.今回の服務事故の内容に関すること
4.自分自身の課題に関すること
5.今後の取り組みに関すること
6.その他
○以下の項目について、レ点を付けながら研修の振り返りをしてください.
□自分の起こした服務事故について、どのような法令に触れるのかが理解できた。
□教育公務員として学習指導要領に基づいて指導しなければならないことが理解できた。
□国旗・国歌の指導について、教師自ら範を示すことが大切であることが理解できた。
□今後、服務事故を起こさないために、校長の職務命令に従うべきであることが理解できた。
□今回の研修を通して、二度と服務事故を起こさないという決意ができた。

【センター研修】 11:00~12:30
*自分の♯いた受講報告書を読み上げる。
*校長が所属校研修の報告書を朗読。
*研修部長訓話。(部分)
・先生のようにしっかり仕事をする方がどうして服務事故をおこしてしまうのですか?
・(受講報告の3に「傭人の内心に関わることなので書けません」と書いたことについて)内心に関わるというのはどういうことですか?
・(受講報告書の6に須藤決定を引用して「何度も繰り返し同一内容の研修を受けさせ、自己の非を認めさせようとするなど、個人の内心の自由に踏み込み、著しい精神的苦痛を感じる研修だった」と書いたことについて)我々の研鮮は当たり前のことをやっているのであって、それを苦痛と感じるというのは先生の先生の考え方を変えていただかないとこういうことが続くということになります。我々が言っていることは都の教員として誰でも卒入学式でやっていることですから、それをもって精神的苦痛と言えるのでしょうか?
・教育公務員には命令に従う義務があるので、思想をかえろということではない。
・職務上の義務であって、思想をかえろとかそういう問題ではない。
・レ点の欄が空欄なのなぜか?
・「二度と服務事故を起こさないという決意ができた」という項目にチェックがないということは、服務事故を繰り返すということか?
・我々が言っていることの意味はきっと先生は理解されているのだと患います。先生の思想を変えろとは決して言っていません。服務事故が起きないようにご理解いただきたいということです。同じ事が起きないように研修を振り返ってほしい。(レ点の欄について)紙にはチェックしなかったけれど、先生は目でチェックされたんだと思います。二ケ月間を無駄にしないようにしてほしい。