■11月26日の都教委定例会についての、渡部さんのコメントを紹介します。
11月26日の東京都教育委員会で、「オリパラ教育」や「五輪観戦」、「ボランティア」は既定方針通り進めることが確認された。
それを受けて11月30日に都教委は、『令和3年度オリンピック・パラリンピック教育の実施について』という通知を現場に出した。
そこには、次のようなことが述べてある。
東京2020大会の開催年である令和3年は、本教育の集大成の一年となります。 これまでに各学校が実践してきた本教育を総括し、大会終了後はレガシーとして各学校の教育活動に引き継がれるよう、本事業の趣旨を御理解の上、ご協力をよろしくお願いします。
そして、
1、対象校 都内全公立学校
2、事業内容 (これまで出されているものなので略するが、「ボランティアマイ ンド」が第一になっている)
3、事業期間 令和3年4月1日から令和4年3月31日まで
4、予算規模 令和3年1月下旬に通知予定
5、事業の進め方
(1)年間指導計画等を作成し、年間35時間程度を目安として、組織的・計画的に実践する。
(2)(3)略
6、・・子供の競技観戦(学校連携観戦)について
(1)事前・事後学習の充実
(2)教育課程上の位置付け
(ア)学校連携観戦は、原則、特別活動の学校行事(3)健康安全。体育的行事に 位置付けて実施する。
(イ)教育課程届の年間行事計画に「学校連携観戦」と記載する。
(3)・・引率教職員の服務の取扱い(基本的には「出張」で、休日の場合は代休日を指定)
7、・・・Q&A
(あくまでも五輪実施を前提に「67項目」に渡って述べてある。
「13」のところには、
Q:新型コロナ感染症の収束が見通せないが、学校連携観戦はどうなるのか。
A:・・現在、大会組織委員会では、大会全体の「安全・安心」「簡素化」等を運営方針とし、大会開催に向けた準備や検討を進めるとしている。学校連携観戦についても、大会組織委員会等と実施に向けて検討しており、引き続き関係機関と検討していく。と述べてある。)
〇現在、日本でも世界でもコロナ感染は拡大の一途をたどっている。なのに、都教委はあくまでも五輪実施を前提に、来年は「オリパラ教育」の集大成の年と位置付けている。
これでは、「三密を避ける」とか「五つの小」どころではない。子どもたちをコロナの禍中に投げ込むようなものである。まさに、「インパール作戦」の現代版に他ならない。