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2015年10月17日土曜日

北海道で起こった「教育の政治的中立」を盾にした組合弾圧と思想弾圧

■10/17 朝日新聞報道 「安倍政権批判搔かれたファイル」 いつ誰が使用?北海道で学校調査(見出し)

Image2北海道

■10 /15(金) 「新芽」(ML)に寄せられた市村さんからのメール
明日の朝あたり、「北海道の学校の職員室で「校内におけるクリアファイルの配布等に係る調査票(市町村立学校・職員用)」というものがおそらく全ての教職員に配布されます。

大ざっぱにいえば、「アベ政治を許さない」という文書が印刷されたクリアファイルを校内で持っていたり、机の上に置いていたり、他の先生に配っていたりしていた教員がいたら、名前を密告しろというものです。
こんなばかげた調査を北海道教育委員会は行おうとしています。

★私のファイスブック上にアップしていますのでアクセスしてみてください。(これで見れなければ、希望の方に、文書のJPGファイルを送付します。)
https://www.facebook.com/photo.php?fbid=961490003910193&set=a.131020463623822.21000.100001476068198&type=3&theater

この問題を直ちに拡散、シェアし、社会問題化して、抗議電話、FAX、中止要請など、あらゆる手段を創意工夫して、調査を中止に追い込みたいです。どうかよろしくお願いします。新聞社も取材してください。弁護士さんも人権問題として取り上げて、声を上げてください。

■10/16(土) 「新芽」に寄せられた市村さんからのメール
★SNS(Social Networking Service(ソーシャル・ネットワーキング・サービス)の略 。 概要 「人同士のつながり」を電子化するサービス)の力はすごいもので、今回の件はかなりの速さで拡散しました。

★問題となっている調査用紙は、以下のYahooブログに転載していただけましたので、ここでご覧下さい。
http://blogs.yahoo.co.jp/kankitiao/13408618.html

★その後の動きを紹介します。
1.小樽の道議会議員、川澄さんがさっそく動いてくれて明らかになったことは以下のこと。

 予算特別委員会で他会派からの質疑から今回の調査となったとのことです。
 授業に使った訳ではありませんし、こういったことで教員が萎縮しかねないことを、川 澄議員が強く抗議をしておきました。詳細は別の機会にということ。
2.ファイスブックでの友人のシェアを見た朝日新聞と毎日新聞の記者から、私に問い合 わせの取材があり、記事としてこの件を載せたいとのこと。                                                                                         ★新聞記者の取材状況を総合すると以下のことがわかりました。

  日高選出の自民党議員、藤沢すみお議員がこのクリアファイルの存在を知り、議会で 質問した。
  クリアファイルは「高教組」(北教組とは別組織)が作成したらしい(?)。道教委 としては「注意喚起」の意味も含めて調査を発出した。
  高教組では、調査中止を求める抗議をする。
  クリアファイルは藤沢議員のフェイスブックで見ることができる
https://www.facebook.com/藤沢すみお-207902859278880/
                                                                 ★記者の取材に対して私が述べたことは
 「職員室の机の上におかれているクリアファイルに『アベ政治を許さない』と書かれていたとしても、そのことのいったい何が「政治的中立性」に関わる問題なのか、一切説明がなされていないし、そもそも説明は不可能だろうということ。
 政治的中立を言うのであれば、仮に「アベ政治に賛成」と書かれてあっても問題にされなければおかしいことになる。
 今回このように、道教委、教育局、地教委、校長というルートでこの調査が下ろされる段階で、誰も途中で異を唱えることなく調査用紙が配られているように、このような密告や相互監視の社会体制が当たり前のようになってきていることは、非常に危機感を感じる。
 まさに戦前のような体制がつくられていく中での出来事ではないかと危惧している。」

 私が所属する「北教組」の今後の対応は、まだ確認できていませんが、何らかの指示があるでしょう。

■10/17(土) 「新芽」に寄せられた市村さんからのメール
★自分のfacebookに以下のように書きました。
「アベ政治を許さない」クリアファイルは道高教組さんの作成で組合員に配布したものでした。北教組は関係ありませんでした。毎日新聞と朝日新聞では、道高教組に取材していて、ファイルの事実関係をはっきりとさせていたようですが、お膝元の北海道新聞は、ファイルの作成・配布に関係ない北教組に取材して「配布した事実はない」という書記長のコメントを載せていました。これって情報収集力の違い?
今後この問題を切り口に、「教育を取り戻す」といっていたアベ政権が求めている教育の形、求められる教員像がいかなるものかが明らかにされていけばいいのではないかと思っています。
各紙の議論の深まりを期待します。
 特にこの調査方法は問題視するべきだと思います。仮に調査が必要だとしても、校長から教職員への一人一人の聞き取りなどの方法にすれば良かったものを、このように教職員が相互に密告しあうことを求める形で下ろしてきたということは、かつての「赤狩り」のような監視体制を持ち込んだということです。教員相互の信頼の上で協力・協働によって推進されるべき学校現場で、これまで教職員が培ってきた同僚性を破壊し、政権に都合の良いもの言わぬ教員ばかりにしたいということを、道教委は自ら白状しているようなものだと言いたい。

 こんなことしておいて何が「アクティブラーニング」をすすめろだよ。
また、恐ろしいのはこの調査が下りた時に、教育局、地教委、校長のどの段階でも「こんな調査には協力できない」という意見が何も出なかったのかということ。このように上からきたものは何でも下ろすという感覚。何も自分の脳みそで考えていないのではないか?と疑いたくなる。
これはちゃんと考えなきゃだめです。そして、どこかの段階で誰かが「これは協力できない」と一人でも言うべきだったと思います。

毎日新聞
http://mainichi.jp/shimen/news/20151017ddm041100115000c.html

朝日新聞
http://digital.asahi.com/articles/ASHBJ5VCNHBJIIPE020.html…

北海道新聞
http://dd.hokkaido-np.co.jp/…/polit…/politics/1-0191533.html