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2014年2月6日木曜日

2/2 都教委包囲ネット「2・2総決起集会」の報告の続き

⑤シツキ 

写真:高橋さんの講演についての質疑

■「現場からの報告」
●「『君が代』不起立と闘うということ」 板橋支援学校の田中聡史さん
 田中さんの報告についてはこれまでも紹介していますので割愛しますが、都教委や校長はこの集会でみんなに知らされるのを恐れたのか、田中さんに対して1月31日(金)に「2月3日(月)朝校長室に来るように」と言ってきました。

 2/3に田中さんが行ってみると、副校長立会いのもとで、「職務命令に従って職務を遂行するように」「卒業式では「国歌」斉唱時に、どうするつもりか」「2012年の最高裁判決で職務命令が合憲だとされたことは理解しているか」「公務員としての立場をわきまえて行動するように」などのことを言ってきたようです。
 それに対し田中さんは、「卒業式でどのようにするかは今のところ決めかねているので何ともいえない」「起立斉唱の職務命令は思想および良心の自由の制約となるので、
  文書による命令は出さないでほしいと願っている。」と返答したということです。

田中さんへの不当・執拗な攻撃が始まりました。
田中さんを支援するために、田中さん(美術の教員)の彫刻作品の「絵はがき」(2枚、300円)が完成しました。改めて協力依頼をしたいと思います。

●「職場はいまどうなっているか」 業績評価裁判で勝利した世田谷の大嶽昇一さん
 昨年9月から現場の管理職や教員たちに話を聞いてまとめた『今、学校現場は 現職の先生たちの生の声です』という詳しい資料を出され、話されました。
 この資料には、<管理職><現職教員><若い教員>それぞれの声が載せられています。
★ある副校長は次のようなことを述べています。
「勤務時間が毎日12時間以上である」「体調が悪くても、通院する時間がなく、日々薬等を処方して、仕事を続けている」「副校長から『教諭』へと自ら降格人事を希望する人が多い」「相談する人が回りにいない。いつも、一人で悩むことが多い」などなど。

★若い教員は次のようなことを述べています。
「<数値目標>いつも言われます。『学級通信を何枚出したか』、『給食の完食率100%か』、『図書の本を学期1人が10冊以上借りている』、『おはようのあいさつが、クラス全員の子が大きな声で言える』など。実際にどの先生も数値目標達成しているのかなあといつも疑問に感じています。」「子どものためにと思って学校の先生になったのですが、現実は違いました。時を考えて教員を止めます。自分が駄目になってしまいます。」などなど。
★また、大嶽さんは、この1月香川県で、藤田英晃先生が「勤務評定裁判」で勝利したことを報告しました。 

●「『君が代』不起立減給処分取り消しでも再処分(戒告)」 Fさん(割愛します)
⑨福嶋

●「授業していたのに処分」裁判で勝利確定 福嶋常光さん(割愛します)  写真

●大阪から「橋下大阪市政・松井大阪府政・維新の会との闘い」について
 「『君が代』強制反対・大阪ネット」の被処分者ら4人の教職員から
山田肇さんは攻撃の概略と闘いについてはなされました。
「2011年に橋下の「君が代」条例が出されて、それから2013年3月までに職務命令に違反したとして約50名が処分されている。3回違反したらクビとなっている。再任用の拒否とも闘っている。今年から「口もとチェック」として歌っているかどうかを調べることもやろうとしている。
 大阪では、最高裁の判決以前に大阪高裁の確定判決=「歌うことの強制は内心の自由を侵す可能性が高い。従って歌わない自由も尊重されなければならない」があるので、処分撤回署名を出してたたかっている。」と。

大阪 

辻谷博子さん(元高校教員)の発言。
 橋下の府条例に対してある政治学者は「大阪は新自由主義の実験場にされようとしてる」と言いましたが、本当にそうなった。安倍教育改革の先兵として橋下の行為があった。2011君が代強制条例、2012職員基本条例(処分条例、府立学校条例、教育基本行政条例、教育基本整備条例、が出された。教育公務員の管理支配と公教育のコストダウンをはかるものだった。
 私は2012年、「君が代」起立斉唱に反対、条例は許せないと思って座った。処分取り消しだけでなく条例が憲法違反であることともたたっていく。運動が大事だ。

佐藤訓子さん(元小学校教員)
 「東京で田中聡史さんは戦い続けている。大阪でも闘っている。きちんと口元にチャックをして堂々と座り続けるしかないと思っている。すでに子どもたちは立たされ、歌わされもいる。私たちは天皇の臣民にも赤子にもならない。子どもたちを天皇に命を捧げる者にしてはならないと思っている。」

吉田正弘さん(府立高校教員) 
 「去年20年ぶりの卒業式の担任だつた。今年は外回りにされた。大阪では弁護団が気合いが入っていて、2回処分を受けたら、差し止め訴訟をすると言ってくれていて、誰が処分を受けてもすぐ訴状を提出する体制が出来ている。この木曜日、職員会議で校長に対して「教員ひとりひとりの前に来て口元をチェックするのか」と聞いた。校長は「致しません」言った。管理職は「維新の凋落があり、風向きは変わっている」と言っている。闘いに寄って「風向き」を変えていこう。」

続く。