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2021年3月8日月曜日

3/6 オリンピック反対 JOC前抗議集会で発言の医師

3/6 オリンピック反対 JOC前抗議集会で発言の医師  

寿越冬医療班/鎌田大森野宿夜回りの会の医師のEさんがいた。彼は満身の怒りを込めて発言した。その発言原稿をいただいたので、以下に全文を紹介する。(少し長いです)

まさに、医療現場からの渾身の怒りの声です。










 Eさんの発言

私は医療関係者で、ドヤ街の医療機関でコロナ発熱外来含めた一般医療にも、貧困下の精神的相談にも、横浜や蒲田大森での野宿者支援にも関わっています。           医療関係者として、貧困者支援者として、野宿支援者として、そして人として、五輪開催に異議を表明します。

コロナ禍に感染対策、医療・福祉・貧困対策に少しでも振り向けなければならない時に、感染を蔓延させる五輪に更に巨額をかけ、民には回さないとはどういう事でしょうか。

感染状況に観光族の二階と菅の為にGoToトラベルを強行して感染を全国拡大させておいて、医療機関に丸投げして医療関係者を酷使しておいて、更に十分な治験もしていない外資のワクチンを医療関係者に人体実験し、その上に更に医療関係者を五輪に大量動員しようと言うのです! 何処まで医療関係者を奴隷の様に使おうと言うのでしょうか!

 野宿者がコロナ禍で増加しています!

少し前まではまだ野宿者とじっくりと対話を重ねる行政の対応がありましたが、五輪で強制排除の手荒い対応が増えました!

コロナ禍で野宿者が増え、生活保護申請で、厚生省は生活保護は権利だと綺麗なお題目を掲げてはいますが、実態には五輪排除以来の水際作戦や沖合作戦のマインドはとらず、権利なのに上から目線で施してやる式の対応が重なっており、貧困状況に陥っても特に若者や女性が生活保護でなく自殺に走ってしまう状況が増えています!              自己責任の新自由主義論理が内在化されてしまったのです。

 福島の放射能はアンダーコントロールされていない 

震災から10年たとうとしています。私ども医療者も被災地への支援にうかがっていました。復興五輪の美名を掲げ、放射能はアンダーコントロールと大嘘を言い五輪を強行し、震災から十年が経とうというのに福島はまだ当時のまま立入りも出来ない所、フレコンバッグが田畑を覆い尽くす所が多く、汚染水はなお蓄積するばかりで海に垂れ流そうとし、

 いまだ故郷に帰れず避難しているままの人々も多く、地震の度にヒヤリとする位、事故はなお終息しておらず、被災地の復興はまだまだなのに、原発と同様に被災地には利益もなく更に足蹴にして東京の五輪を開こうとは、幾ら何でもあんまりじゃないでしょうか!

 東京五輪は即刻中止を!

五輪は商業化が進み、商業利権に国家主義を巻き込む新自由主義体制その物となっています!アメリカの報道の為に8月の猛暑に選手を走らせ、応援やボランティアや医療に動員させ、アスリートファーストでもピープルファーストでも全くなく、組織委員会ファースト世界資本ファースト国家ファースト利権ファーストです!

人体を貪り、性別を貪り、優劣をつけ国家主義を煽る優勢思想の顕現です!聖火ランナーはナチス五輪以来の忌まわしき物です!

パラリンピックは障害を弁明的に巻き込みながら、その中に動員するものです!

東京五輪は即刻中止を!そして五輪はもはや役目を終え、再考する時に来ています!