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2019年4月9日火曜日

3/28 最高裁決定 第四次訴訟

◆3/28 最高裁決定
  「君が代」四次訴訟・減給処分取消・一部勝訴確定

①被処分者の会・近藤徹さんからの報告です。

東京「君が代」裁判四次訴訟(一審原告14名、上告人13名。現職教員8名)は、東京地裁(2017年9月)・高裁(2018年4月)で減給・停職処分計6名・7件が取り消され、一部勝訴しました。
これに対して、都教委は田中聡史さんの2件(不起立4回目と5回目)の減給処分取り消しを不服として最高裁に上告受理申立を行い、他方、原告らは憲法判断での前進、戒告処分の取り消し、損害賠償を求めて上告及び上告受理申立をしました。最高裁第1小法廷に係属し、双方が正面対決する構図になっていました。
3月28日、最高裁第一小法廷は、「君が代」処分の違憲判断を求める一審原告らの上告を棄却し、戒告処分取消・損害賠償を求める上告受理申立を「受理しない」(不受理)と決定する一方、減給処分取消を認めた東京高裁判決を不服とした都教委の上告受理申立についても「受理しない」(不受理)と決定し、決定文を送付しました(決定文全文は被処分者の会HPに掲載)。
これは、要するに、戒告処分を容認したものの、これまでの不起立の回数(今回は4回目・5回目)を理由に減給処分という累積過重処分を行った都教委の暴走に歯止めをかけたものと評価できます。
2014年3月17日の東京地裁提訴以来5年間の東京「君が代」裁判四次訴訟への
皆さんのご支援に心から感謝いたします。

①被処分者の田中聡史志さんからの報告です。
新年度が始まりますが、皆様お元気ですか。
昨日、弁護団より「最高裁第一小法廷は、3月28日付で、東京君が代処分第四次訴訟の被告東京都の上告受理申し立てを却下、原告の上告を棄却し、原告の上告受理申し立ても却下」という内容の送達があった、との連絡がありました。
これにより高裁判決が確定し、争点の一つだった私の減給処分取り消しが確定しました。
残念ながら戒告処分容認の判決も確定してしまい、損害賠償も認められませんでしたが、第四次訴訟の減給および停職処分は全て取り消されました。
私の減給処分は私の不起立4回目と5回目に対する「回数加重処分」でしたので、今後、東京都が不起立4回ないし5回での処分を加重することは難しくなると思います。
戒告処分が容認されたことは残念ですし、私に対しても減給取り消し後の再処分の可能性が高いのですが、ひとまずは減給取り消しが確定したことは大変良かったです。
これまでご支援をいただいた皆様、大変ありがとうございました。(田中聡史)