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2016年11月1日火曜日

10/27 都教委定例会 根津公子さんの傍聴記

●根津公子の都教委傍聴記(2016年10月27日・都教委定例会及び第1回東京都総合教育会議)




■定例会の議題  

副校長のなり手がいない東京都

定例会の冒頭、木村教育委員退任に伴い、中井教育長は教育長職務代理者を遠藤教育委員に選任したと発表した。木村教育委員の後任は秋山千枝子氏(医学博士)。

定例会の公開議題は

議案が①杉並区学校教育職員の教育管理職選考及び四級職(主幹教諭・指導教諭)選考に係る事務の受託の議案提出依頼について、

報告が②教育支援センター(適応指導教室)等充実方策検討委員会(中間のまとめ)について、
東京都におけるチームとしての学校の在り方検討委員会(中間まとめ)について。

①杉並区学校教育職員の教育管理職選考及び四級職(主幹教諭・指導教諭)選考に係る事務の受託の議案提出依頼について
 山田宏区長時代に杉並区は民間校長(藤原校長、代田校長)を和田中校長に抜擢し(2003~2013年)、また、師範塾を立ち上げ、杉並区独自採用の杉並区学校教職員を採用した(2003年~2008年)。区長が替わって現在はどちらも廃止になったが
採用した杉並区学校教職員は現在もこの職にあるわけで、杉並区はこの教職員が、都教委の行う昇進試験を受験させてほしいと選考の事務委託を都教委に依頼。それを受けての議案で、遠藤委員は「経済同友会として師範塾発足に係り、研修を担当した者として喜ばしい」と言った。
しかし、杉並区学校教職員に採用された120人のうち、すでに28人が職を去ったという。山田区長時代に華々しく立ち上げた教育施策が、どれも失敗に帰したという証しだろう。その総括を、杉並区教委もそれを認可した都教委もはじめに示すべきと思う。

以下略
長いですが、レイバーネットで詳しくみてください。

■学習発表会を見ているような東京都総合教育会議

午後は、小池都知事になって初めての東京都総合教育会議。13時30分開始というのに、12時40分で受け付け終了、その後、手荷物検査をされ待機させられ、荷物を置かされ、たったの16人というのに2列に並ばされて会場に入る。それは昨年の舛添都知事のときも同じだったけれど。

議題は「東京教育施策大綱骨子(案)~東京の輝く未来を創造する教育の実現に向けて~」について。昨年は骨子案が配られただけだったが、今回は教育施策の現状と課題を示すデータ集が添付されていた。知事はあいさつの中で、「事務局に大綱骨子案を用意させた」と言ったが、データ集は事務方の発案か、小池都知事の発案か。
会議は台本が都知事と各教育委員・教育長に配られていて、その台本通りに演じた学習発表会のようだった

はじめに知事が原稿を読み上げて挨拶をしたのが傍聴席からよく見えて、こんなものなのかと思っていたら、傍聴席から顔の見える教育委員がやはり台本(原稿)を読み上げていた。そうやってほかの教育委員を観察すると、どうもみんな同じようだった。傍聴席からは後姿しか見えない教育委員の目元は確認できなかったけれど。

遠藤教育委員が「学校、家庭、地域が一体となった防災教育の推進」の項で、何度か聞いた持論を展開したのを聞いていて、発言内容をあらかじめ教育委員が提出し、それに対し知事が回答を用意して台本にしたのだと思った。

遠藤委員の発言は、「地震の阪神大震災の体験から、学校選択制は学校と地域が一体となった防災を形骸化する」というもの
ちなみに、それに対する都知事の回答は、「地域の絆と防災、考えていきたい」という学校選択制についての回答は避けた、あやふやな回答であった。遠藤委員には、一言の発言で終わりにするのではなく、この持論を徹底した論議
に持ち込む姿勢を見せてほしいものだ。それが責任ある仕事ではないのか。
パブリックコメントを受け付けて、次回は大綱案を示すということだ。知事がおつきの人に伴われて退室し、続いて教育委員が退出、傍聴者はそれが済むまで着席のままだった。これも、舛添都知事のときと同じに。
全文
 ↓
http://www.labornetjp.org/news/2016/1027nezu