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2016年5月22日日曜日

5/11 田中聡史さんへの「再発防止」研修に抗議・支援行動

5月11日(水)、東京都教職員研修センター前で、石神井特別支援学校の田中聡史さんへの再発防止研修に対する抗議・支援行動が行われました。
田中さんが不当研修にのぞむ朝8時30分~9時過ぎまでと「研修」が終わった視点での12時30分から13時までの行動でした。約60名が参加しました。

朝の抗議・支援集会

朝は、澤藤弁護士がセンターに対して、抗議の申し入れをしました。
田中さんをシュプレヒコールで送り出しました。



そのあと、澤藤弁護士は「舛添知事がもし<政治資金規正法>で処罰されるようなことになれば、公民権停止になり都知事選にも出られなくなる。こういう人間らが『日の丸・君が代』を強制し処分している。」と舛添を糾弾しました

また、「君が代」裁判4次原告のKさんは、「舛添はあんまりだ。旅費規程の3~4倍ものスイートルームに泊まっている。我々が出張の時は、規定から足が出たら自分で払う。
皆さんも守っているだろう。」と、研修所前に居並ぶ都教委職員(約10人)に向かって話しかけました。





さらに山谷労働組合の人は次のように述べました
「1月から都立公園の掃除に行っている。1日9000円で、そこから保険とか引かれて、手取りが8000円を切る。しかもその仕事は1週間から10日に一度しか回って来ない。それで自分たちは生き延びている。1泊20万円のスイートルーム?!労働者のことは全く考えていない。
私たちの要求は<反戦と仕事よこせ!>だ。『日の丸・君が代』は戦争につながるから反対だ。2月の『総決起集会』のときに、大内先生が、<戦争と若者の問題は一つにつながっている>と言ったが、そのことは山谷でもそう思う。
1か月で1000円の組合費、1日8000円の収入からは払えない。街頭カンパで活動費を出している。これまでは、高齢者がカンパしてくれる割合が多かったが、最近は非正規の若い世代のカンパが多くなっている。闘いがなかなか広がらない厳しさはあるが、筋を通していけば、必ず発展すると思う。」

午後の抗議・支援集会

午後から、田中さんが出てくるまでの集会でも、舛添知事の「公私混同」や乙武前教育委員の「破廉恥行為」に対する批判と怒りが出されました。

研修所から出てきた田中聡史さんは次のようなことを述べました。
研修内容は例年と同じだった。2012年以来5年間続けている。
 <振り返りシート>には内心に踏み込む設問がある。これは、 2004 の「再発防止研修」に対する東京地裁決定( 自己の思想、信条に反すると表明する者に対して、何度も繰り返同一内容研修を受けさせるような研修は、違憲遺法の問題を生ずる可能性があると言わなければならない)に反する。
廊下には監視要員がいて、トイレの中までついてくる。これは人権侵害だ。
学校は今多忙な時間帯だ。現場に配慮しない研修はやるべきではない。『日の丸・君が代』は強制すべきではない。今回、『録音は研修内容が深められるのであればよい』と言われた。」
田中さんも述べているように、5年間も( 自己の思想、信条に反すると表明する者に対して、何度も繰り返同一内容研修を受けさせるような研修は、違憲遺法の問題を生ずる可能性がある)のです。

なお、かつて授業を空けることはできないとして、「再発防止研修」の日程変更を要求したにも拘わらず、都教委はそれを認めず、結局授業をやったので処分され、さらに「再発防止研修」を受けさせられた福嶋さんは、その後完全勝訴し、処分は取り消されました。
しかし、都教委はその「再発防止研修」をやったことに対し、福嶋さんに対する謝罪も、
それを行った都教委の責任者に対する処分も出していません