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2013年1月24日木曜日

1/17 都教委に要請行動 「君が代」不起立教員を分限処分するな

■1月17日(木)、都教委包囲ネットは都教委(実際には教育情報課)に対して、卒業式・入学式での「不起立」と「服務事故再発防止研修」の態度で懲戒処分や分限免職の発動をしないことを求める要請書を提出しました。

◆教育情報課とのやりとり
▼前提的ことがら
★要請行動は12月21日(金)に行われるはずでしたが、事前に都教委窓口・教育情報課は包囲ネットの見城さんに<要請行動の仕方・内容についての「当日のながれ」>というプリントをFAXしてきました。(当ブログ12/24参照)そのため、これは要請行動を制限するものであると考え、12月21日はFAXの真意を確かめ、糾すものとしてもちました。教育情報課長も要請行動ではないとして出席しませんでした。
 教育情報課係長らと交渉しましたがラチがあかず、そのため、30階の教育情報課の部屋に行くも、部屋の外の廊下で、波田課長とも交渉しました。
約1時間近くの交渉をして、最後は、次のような確認で終わりました。
「<包囲>今日、私たちは要請権を妨害されたと客観的には思っています。その上で、要請の際、お互いに時間を守ろうということは確認できると思います。しかし、細かい進行の流れは決めなくてもよい。私たちが私たちのやり方で進行させるということが確認されました。
≪課長≫ そのかわり、私どもの方で、途中でどうなんですかと促したり出来なくなる。
<包囲>それはいいんです。やらなくて。
≪課長≫それであればけっこうです。」
そして、年が明けてから要請書を出すことを確認して、1月17日に至りました。

★1月17日の要請行動に関しても、教育情報課は再び同じような「当日の流れ」の書式をFAXしてきました。しかし、それについては「一応FAXした。それにとらわれず要請は受ける」ということを確認したので要請行動をしました。 

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▼要請について                                                      ★最初に見城さんから、「12月21日の教育情報課の対応によって要請が流れてしまった。課長は出席しておらず、やむを得ず30階に行って課長と会おうとしたら、係長らはエレベーターのドアを閉めさせなかったりして妨害しました。それは都の職員としてふさわしい行動ではありません。その点についてはこの場で抗議します。」と言い、その上で本日は要請をするということを言いました。

★根津さんが別紙の要請文を読み上げました。
<内容は昨年の再発防止研修が強化された。1.16最高裁判決の抜け道をさぐって重い懲戒処分または分限免職をやろうとしているのではないかと心配している。そういうことはやめてほしいという 。

★要請文ついての補足的質問・意見
<質問>この間、田中さんに対して行われた再発防止研修の実態を課長たちはご存じですか。
≪課長≫今日は話をうかがうだけです。聞かれても応答はなしです。
<意見>以前の課長さんたちは答られる範囲で答えていましたのでお願いします。
<根津>私たちは教育情報課という担当者を介して要請してます。文書だけでなく、こちらの気持も伝えてほしい。直接所管と話せるならそうする。教育情報課が壁となっている現状だ。なのだから、教育情報課が、私たちの思いをどこまで理解し、受け止めているのかを確かめながら要請したい。そうでなければ、担当所管に伝えられるのかどうか私たちにはわからない。質問には応じないという姿勢では、教育情報課長という人と会って要請したことの意味がなくなる。課長は要請者の思いを受け止め、それを最大限担当所管に伝える、それがあなたがたの仕事ではないか。
≪課長≫そういう意味なら、研修の詳細を説明してください。こういうことがあるなら、事前に言ってくれるならば、要請文の内容に精通してきて、要請で理解を深めて所管に言うこともできます。
<質問>要請文を事前に送るとより踏み込んだ答弁ができるというわけですか。私たちも事前に出すこともある(文科省とか)が、担当責任者が出てきて、回答を示すときにはそうすることが必要だ。事前に出して論点整理をするとかするのですか。
≪課長≫そういうことではないが、「わかってんのか」と言われれば、わかるようにしておきたいということです。スムーズにいくということです。
●確認=事前に出さずに要請の場で出すのでもいい。

▼田中さんへの「再発防止研修」
★<根津>私も何度も「再発防止研修」を受けさせられてきましたが、そういう今までの再発防止研修と田中さんのそれは違います。東京地裁仮処分決定では「繰り返し同一の研修を受けさせてはいけない」とあるのですが、田中さんの再発防止研修はその決定とは全く違います。

★「昨年田中さんに対して都教委が行った再発防止研修の回数は、研修センターに呼び出して2回、都教委が学校に乗り込んでの研修が3回、校長による研修が週1回(これについては毎回はできず)で4月から8月までの5か月間に20回を超える研修を強行しました。これは東京地裁の決定にも抵触するものです。“こういう研修をしたのに田中さんは「君が代」不起立を繰り返している”として、分限免職にしないことを要請します。

★<質問>一人の教員になんども繰り返しやるべき研修内容なのか。研修の目的、「成果」はなんなのか。いじめ、いやがらせです。

★1.16最高裁判決後処分は限定されていますが、いま再発防止研修は内容、回数が急変して中身が分限免職に直結しているという危機感を私たちはもっている。2004年7.23、2005年の7.15決定と完全に抵触する。それなので、再度「再発防止研修」について提訴することを検討している。

★田中さんに対して行われている研修は教育かおしおきか。これが教育だとすれば恐ろしい。「日の丸・君が代」にたいする教職員の思いをきちっと受け止めていればこういう研修にはならない。田中さんに「あなたの行為は非行だ。直しなさい」と言っているようだけど、不起立している教職員は自分たちは悪いことをしたとは全然思ってない。正しいことをしていると思っている。10.23通達で、命令で強制していくことへの反対を表明している。その思想信条をやめて、別の思想信条を持ちなさいと強要している。思想信条の自由を否定している。 

★教育のとらえ方がまちがっている。すりこみだ。セクハラをした教員の再発防止研修をこんだけやりますか。この研修は田中さんを排除するための研修だ。行政は政治の手先になるな。

★研修は質疑応答があるものだが、再発防止研修ではない。研修は伝達とは違うのに、質問を受け付けない。講師は言うことを言ったらぱっと消えていく。同じことを繰り返すなら研修ではない。拷問、体罰だ。研修だ言ってやって、目的は分限免職だ。

▼その他の質問、確認
1.前回、係長ともう一人の人がいたが、「その人はなんでいるのか?名前、役職?」ときていも答えなかった。そんなことは許されない。誰なのか?
≪課長≫申しわけありません。お詫びします。教育情報課課長補佐の○○です。彼にはにはいままでの要請行動の流れが見えてなかった。私の責任です。名乗らないことはあり得ないことです。

2.前回係長は、要請行動の「当日のながれ」をFAXで送り、流れに沿って要請した団体が他にもあると言っていた。また、これからはそういうやり方をとるともいった。その団体名、いつ行ったか。どういう理由でか。私たちには時間の問題を言ったが、他の団体もそうか。教えてください。
≪課長≫いまは即答出来ないので、調べてあとで答えます。質問といっしょに答えます。

3.前回、係長はテープもメモも取っていなかった。係長は課長にどのような報告書を出したのか。交渉はオフィシャルなやりとりだ。30階で課長とも話したので内容はわかっているということではない。実際、課長がいわれたことと係長が言われたことと違う点もある。
≪課長≫組織の責任者は私なので、私が言ったことを採ってください。

<見城>本日はこれで終わります。