◆教科書選定の公正性の確保を求める声明 2013年7月26日
神奈川県教育委員会は7月24日、実教出版の日本史教科書「高校日本史A」「高校日本史B」を選定した県立高等学校長に対して、「再考を依頼」した。これは、前日開催された教育委員会委員協議会において、教育委員から同教科書の採択について疑義が 出されたことで、教育委員会事務局が不採択の可能性があると判断したことによる。
各学校は、教科書選定会議において、「使用希望教科書」を選定し、7月10日までに教育長に提出している。「使用希望教科書」は、公正の確保が徹底されるなか、学校目標や教科目標等をふまえ、学校・生徒の実状に則した「最適」なものが選定されている。 したがって、県教委による「再考」の「依頼」は、学校における公正かつ慎重な選定に対する不当介入であり、断じて容認できるものではない。
神高教は、県教委に対して、「使用希望教科書」の「再考」の「依頼」に断固抗議し、各学校への不当な「依頼」を即時撤回することを強く求める。 各学校においては、引き続き、生徒の学習権を保障する視点から、不当な圧力に屈せず、公正かつ慎重に検討され、学校・生徒の実状に則した「最適」な教科書が選定されるべきだとかんがえる。