◆琉球新報と東京新聞(共同通信配信)
◆高嶋伸欣さんのコメント
大阪府教育委員会が実教版日本史教科書の記述についての「見解」を管内の府立高校長たちに送りつけ、採択に干渉している件について、「朝日新聞」だけでなく、共同通信の配信記事が17日の地方紙の朝刊に掲載されていました。
私はその記事を沖縄で読み、記事の終わりに近い部分で<既に複数校が実教出版の教科書を選ぶと伝えているが、不採択にはしない考えだ>とあることに注目しましたので、そのことを先般のメールで紹介した次第です。
その後に、「神戸新聞」にほぼ同じ記事が掲載されていたことも教えていただきました。また「東京新聞」にも掲載されているとの指摘もいただきました。ただ残念なことに、「東京」の場合は、後半部分の13行が削除されていて、そのために上記の注目部分が読者には伝えられていませんでした。この部分は都教委との相違点としての意味があると思われるだけに「東京」のデスクの判断が惜しまれます。沖縄などの地方紙がほぼ全文を掲載するほどの関心を表明しているのですから。
ところで、このように、東京だけでなく大阪府、さらには大阪市の教育委員会までがこの教科書について採択妨害の不当行為の動きをしつつあることが、次々と報道される事態になると、「社会的に広く知られたできごとであるとして、教科書に記述出来る」条件が整うことになります。次の教科書検定に提出する際に各社の教科書がこの件を書くのは当然という状況にするためにも、各教委への抗議の声を全国から集中させ、それらを公表していきましょう。