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2013年7月16日火曜日

7/9 田中聡史さん支援で板橋特別支援学校でチラシ撒きと校長への申し入れ行動

■7月9日(火)、この日は「君が代」不起立で処分を受けた田中聡史さんに対し、都教委が訪問しての2回目の「再発防止研修」の日。
 河原井・根津らの「君が代」解雇をさせない会は、板橋特別支援学校への行動を行った。なお、「解雇をさせない会」は事前に都教委を訪問して「再発防止研修」の中止を求めた。私たちの他に、板橋で活動されている地域の会の人たちも、チラシ配りをされていた。根津さんからの報告をアップします。

◆7/9の行動
★7時少し過ぎから、出勤する教職員にチラシを配った。「ありがとうございます」「ご苦労様です」とことばを返してくれる人が何人かいる。チラシまきが定着してきたのかと思う。

★チラシを撒いた後、校長に会いに行く。
 前日の8日に校長宛に「再発防止研修の中止を求める」要請書をファックス送信し、面会をしたい旨経営企画室長に電話で伝えていたが、「まったく会う意志はない」というひどい対応であった。
(町田教組元委員長の菊岡さんの報告参照)
 対応に当たった経営企画室長に、「こちらはいつでも出向くので校長の都合のよい日時を連絡してほしい」と告げて引き上げた。その後、連絡はない。
粘り強く繰り返していくしかないと思う。

★「不起立前後の態度等」がよくなければ、「戒告を超える重い処分」をしてもいい、と読める昨年1月の最高裁判決。都教委は不起立を続ける田中さんをそれに引っかけるつもりだ。そうさせないために、大勢の人が見ているぞ!と、都教委にわからせていく闘いを続けて行こう。(根津)

◆町田教組菊岡元委員長の報告
★7月9日(火)、「君が代」不起立処分を受けた田中さんに2回目の都教委による再発防止研修が行われた。
 研修とは、辞典に「知識・技能を確実に身につけるため、特別な勉強や実習をすること」とある。だが、都教委がやっているのは、辞典の語義ですらない、単なる「見せしめ、拷問」だ。都教委の拷問に抗議するため、板橋特別支援学校に行った。

★憲法・法律は、市民が守るより、権力者が暴走しないように定められたものだ。公務員・教員も権力の末端だから、教育公務員の田中さんが、遵守すべき憲法にのっとり不起立をしたのは当然のこと。憲法・法律を守ろうとしない輩が、自分の非を覆い隠すために、「研修」などと言っている。とんでもない話である。

★ビラを配 っていると、副校長と主幹が監視のためだろうか、出てきた。副校長は、「前回、校門のところに皆さんがいて、ものものしい雰囲気だったから、重度の子が、ここから登校できなくなってしまった。ちゃんと記録してますよ」と言ってきた。普通なら、少々普段と違う雰囲気でも、職員の顔を見て安心させられるものだ。この副校長は、その子から顔を見ただけで安心できるほどの信頼は得られていないらしい。そのことに何も感じていない様子なので、あえて黙っていた。

★「君が代」を強制した、おどろおどろしい入学式に会場を見て入場できなかった子もわたしは見てきた。入学式ではよく会場外の受付担当を命じられ、やってきたから、そういう子を見てきたのだ。教員として 恥ずかしいことだが、わたしの声かけも信頼を得るにいたらず、入学式の写真にも入れなかった子が何人かいた。(2003年の10・23通達以前は、椅子をまるく並べ、在校生の作品で装飾した温かい雰囲気だった。以前の会場なら、参加できなかった子も安心して入れたかもしれない。)

★都教委もどこの校長もそうだが、抗議に出かけて行って、「君が代」強制の正当性の主張を彼らから一回も聞いたことがない。

 この日、根津さんが校長への面談を求めたが、「会わない」と経営企画室長が伝えてきた。理由を尋ねると、「会う意思がない」。「会う意思がない」というのは、問題ではないですか、と指摘すると、「公務(研究授業)があって会えない」。公務が終わるまで待ちましょう、といっても「会わない」。公立学校の訪問者の対応として、こんな礼を欠いた応対は、わたしが勤めた36年間したことがない。こういう校長、事務方にこそ再発防止研修をし、市民が訪ねてきた時の応 接をしっかり身につけてほしい。
 都教委の拷問は3時からだそうで、残念ながら、その抗議には参加出来なかった。

★憲法を順守しようとしない都教委、差別発言を繰り返した石原前知事、失言で世界に恥を晒した現知事にこそ防止研修が必要だ。時間はかかるだろうが、こうした違法公務員たちに粘り強く市民として防止研修を行わせていきたい