■8月19日、東京地裁で、河原井・根津不起立処分取消訴訟の口頭弁論がありました。
06年の河原井さん<停職3ヶ月>、根津さん<停職6っヶ月>の処分です。42ある傍聴席はほぼ満席でした。
◆裁判について
本日は(1)準備書面(17)(18)などの提出の確認、(2)次回以降の予定の確認、が主で、口頭弁論はありませんでした。
★終了後の弁護士さんの話
準備書面(17)では、根津さんは停職6ヶ月になっただけではなく、本人の希望がないのにT中学校からM養護学校への異校種間移動が行われた(二重処分)ことを問題にしている、ということでした。
準備書面(18)では、処分権の濫用(累積加重処分の違法性)を問題にしている、ということでした。
このことに関して、東京高裁は昨年11月、河原井さんの1ヶ月停職処分を取り消し、精神的苦痛に対し30万円の慰謝料を認めました。都教委は上告しましたが今年7月に却下され、高裁判決が確定しました。
この確定判決も使って、「教育の自由」の観点から処分検討が十分になされていないことを明らかにした、ということでした。
要するに「転向しない限りはどこまでも教員たちを追い詰める都教委の不当性を追及していく」ということでした。
★今後は、「学者意見書」を10月末まで、「最終準備書面」を11月末まで出してもらい、12月16日に最終弁論をやり、年度内に判決だそうです。
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■実教出版教科書問題と「はだしのゲン」問題について
(1)実教出版教科書排除の動き(東京、大阪、神奈川)
(2)「はだしのゲン」の貸出禁止要請(松江市教委)→図書館事務室へ別置き(鳥取市立中央図書館)
など、これまでは考えられなかったような動きが、急速に進行しています。
★こうした動きは、卒業式チラシ撒きの際、(都教委から言われた)管理職たちがしつこく、「生徒に渡さないでください。生徒に渡さないでください」と言って来ることと共通しています。
また、卒業式の際、「不起立」が生徒たちに見られるのを教委や管理職が恐れていることと共通しています。
★要するに、
「子ども・生徒たちに本当のことを知られては困る(恐ろしい!)」のです。知られては困る、知られては恐ろしい、ことを彼らはやっているのです。
子どもたちに目隠しをして、子どもたちを自分たちの都合のよい人間に育て上げようとしていることが見え見えです。
★日本は今、とんでもない世の中になりつつあります。犠牲になるのは多くの子ども若者たちです。子どもたちに「知らせる」方法を編み出しましょう。
皆さん!全国各地でいろいろなやり方で宣伝活動をやりましょう! 子たち若者たちに本当のことを知らせましょう! そしてその実践を全体のものにして行きましょう。