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2013年4月30日火曜日

4/28 政府主催の『主権回復式典」に抗議し、『天皇陛下万歳」の唱和に抗議する

■4月28日、沖縄では1万人の『屈辱の日』県民大会が開かれ、政府主催の「主権回復式典」に抗議した。政府主催の式典について、渡部さんからの抗議をアップします。

◆「天皇陛下万歳」を三権の長がした。国民主権をふみにじる、憲法違反の行為だ。

★戦後初めて、「主権回復式典」なるものが政府主催で開かれた。サンフランシスコ講和条約発効(1952年)から61年目を迎えてである。この講和条約により占領が終わったからだという。
しかし、同時に旧日米安保条約が結ばれ(1951年)、アメリカ軍の駐留(占領)が現在まで継続することになったのである。「主権回復」などというものでは決してない。

沖縄ではこの日「屈辱の日沖縄大会」(1万人)が開かれ怒りの声が上げられた。本来なら日本全体が「屈辱の日」として怒りの声を上げなければならなかった。有史以来、外国の軍隊がこれほど長期間にわたって
日本に居座ったことなどないのである。(「どこに主権があるというのか!」と言って右翼が騒いでもおかしくない。)

★ところで、昨日の式典の際に次のようなことが起こった。 式典に出席していた天皇、皇后が終了後に退場する際、「天皇陛下万歳」が唱和され、演壇の安倍首相ら三権の長はそろって両手を上げ、声を合わせたのである。 これは明らかに「国民主権」を公然と踏みにじる行為である。

戦前、財閥・軍閥に結びついていた支配勢力は、戦後一貫して支配の立て直しを図り、「日の丸・君が代」の強制を通して、日本社会の戦前回帰に力を入れてきた。それがついに、第二次安倍政権に至り「天皇主権」を公然と表現するにまでになったのである。

戦後一貫して進められてきた「日の丸・君が代」の強制は、単に個々人の思想・良心の自由を侵害するだけのものではなく、戦後日本社会の性格を旧制度に戻す(戦前回帰)手段として目論まれていたと考えることができるのではないだろうか。

★イギリスでもフランスでも革命後、王政復古はあった。しかし、イギリスでは名誉革命(1688年)で、
フランスでは二月革命(1848年)でいずれも再び打倒された。
日本では敗戦と戦後改革により天皇制は弱体化し、国民主権となった。しかし、今また天皇制が息を吹き返し「王政復古」が起きようとしている。

★「日の丸・君が代」強制の行き着く先である。 「歴史は繰り返す」、ということだろう。それならば、また新たな社会変革が起きてこよう。その芽は、この間の粘り強い「日の丸・君が代」強制反対闘争や沖縄闘争や反原発闘争など、一般ピープルの様々な闘いの中に確かに息づいていると言えよう。

◆4/28「沖縄県民大会」の動画です。琉球新報による下記録画をぜひ見て下さい。
「4・28政府式典に抗議する『屈辱の日』沖縄大会」・録画
http://ryukyushimpo.jp/photo/storyid-205973.html