■都教委は明日25日の都教委定例会で入学式での「君が代」斉唱時の不起立などを理由に処分を決定し、連休明けの5月7日(火)(予想)に再発防止研修を強行しようとしています。近藤徹さんからメールをアップします。
◆ 都教委定例会告示 http://www.kyoiku.metro.tokyo.jp/gaiyo/ko130423.htmvdt@q
★都立学校で3名(都立高校2名、特別支援学校1名)が不起立により都教委の事情聴取を受けています。
卒業式で戒告処分5名(都立高校教員)に加えて、連続4回の不起立者1名(特別支援学校)に対しては、最高裁判決をないがしろにして、「秩序維持のため」として減給1月の処分を強行しました。今後都教委が更なる「累積加重処分」に踏み込むのか心配されます。
◆被処分者の会の申し入れを無視
3月18日、都教委定例会を前に、被処分者の会・東京「君が代」裁判原告団は、「入学式処分をするな!再発防止研修を中止せよ!」と都教委に下記の申し入れを行いました。都教委は、最高裁判決、地裁・高裁判決を無視して、原告団・弁護団との「話し合い」をも拒否して問題解決のための努力を放棄する一方、今年の卒業式・入学式でも減給を含む教職員の処分及び再発防止研修を強行しようとしているのです。
<申し入れ事項>
1 東京都教育委員会定例会で入学式に係わり10.23通達に基づく新たな懲戒処分を決定しないこと。
2 最高裁判決を遵守し、「秩序の維持」の理由だけで「累積加重処分」を行わないこと。
3 教育委員会で改めて慎重に議論し、これまでの教育行政及び10.23通達を見直すこと
4 入学式で処分を受けた教職員を対象とした「服務事故再発防止研修」を行わないこと。
5 同研修対象者に受講前報告書の作成を強要しないこと。
6 都教育庁関係部署(人事部職員課、指導部指導企画課、指導部高校教育指導課、教職員研修センター研修センター研修部教育経営課など)の責任ある職員と該当者及び被処分者の会・同弁護団との話し合いの場を研修実施予定日の前に設定すること。
* 上記「申し入れ」に係わり以下の「質問事項」に回答をお願いいたします。
<質問事項>
1.「秩序の維持」の理由だけで「累積加重処分」を行うことは、最高裁判決に違反しているのではないか。
2.卒業式で一人を減給処分にしたことについて、新聞報道によれば都教委は「最高裁判決を踏まえて判断した。戒告では秩序の維持が困難」と説明したという。
最高裁判決文では、減給処分を選択する場合に、「学校の規律や秩序の保持等の必要性」に言及しつつ、それと「処分による不利益の内容」との権衡の観点から検討することを求めている。「減給処分による不利益の内容」との権衡を勘案して、なお「当該処分を選択することの相当性を基礎付ける具体的な事情」とは具体的に何かをご説明願いたい。
◆東京「君が代」裁判二次訴訟の最高裁要請署名にご協力をお願いします。
一人一人が尊重され、学ぶこと・教えることが楽しい学校を取り戻すために「日の丸・君が代」強制は憲法改悪の先取り。暴走する教育行政をストップさせる判決を!
★東京都の公立学校では、「日の丸・君が代」を強制する通達(2003年10.23通達)に従わなかったとして447名の教職員が処分されています。私たち都立学校の原告らは、10・23通達と校長の職務命令が違憲・違法であり、全ての処分の取り消しを勝ち取ろうと、現在、最高裁で東京都・東京都教育委員会を相手に係争中です。
★命令と服従による東京の異常な教育を変え、一人一人が尊重され、学ぶこと・教えることが楽しいと思える学校を取り戻そうと裁判で闘っています。「イジメ」が社会問題になっていますが、最高裁で勝利して、憲法が保障する人権が尊重される学校にしたいと願っています。
★憲法に「国防軍」や国旗・国歌の尊重・義務規定などを明記して、この国を「戦争ができる国」にしようとする憲法改悪の動きが強まっています。学校での「日の丸・君が代」強制はこの先取りに他なりません。
▼署名用紙は被処分者の会ホームページからダウンロードできます。
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http://www7a.biglobe.ne.jp/~hishobunshanokai/
*お手数ですが、集めた署名は署名用紙記載の宛先まで返送してください。