■都教委ネットは、予定通り、4月21日(月)午後2時~4時30分まで、安倍教育再生に反対し、教育委員会制度の解体反対で「国会前抗議行動」を行いました。
★この日も雨で、気温も低く、参加者は10人余でしたが、国会議事堂に向かって、抗議のシュプレヒコールとリレートークを元気に行いました。 オバマ訪日を受けて厳しい警戒を予期していましたが、国会周辺はガランとしていて拍子抜けでした。
★4月28日(月)もこの「月曜日抗議行動」を午後2時から、同じ場所の衆議院第2議員会館前の歩道で行います。
★今後の日程
4月23日(水) 地方公聴会(仙台、福岡)
4月25日(金) 文部科学委員会で質疑
(連休中は下村大臣が外遊のため休み)
5月7日(水) 午後、参考人質問(名古屋大学・中島哲彦氏)
5月9日(金) 文部科学委員会質疑疑
5月14日(水) 参考人質問
その後はいつでも、委員会採決ができるとしている。
★その間、2名で、衆議院第二議員会館にある石原慎太郎衆議院議員の事務所を訪ね、石原議員への『公開質問状』を届けました。
議員はいませんでした。秘書の男性は「本人が回答するかどうかわからない」などと言って、受け取りました。
◆石原慎太郎元東京都知事への公開質問状
2014年4月21日
都教委の暴走をとめよう!都教委包囲・首都圏ネットワーク
【前提的事柄】
あなたが都知事時代の2003年、都立学校の教職員に対して「君が代」の起立斉唱義務を命じた「10・23通達」を都教委に出させ、翌年4月には、「5年先、10年先になったら、首をすくめて見ている他県はみんな、東京の真似をすることになるだろう。それが、東京から日本を変えていくことになると私は信じています」(04年4月、都教育施策連絡会)などと述べました。
しかし、1.「君が代」は天皇主権の歌であり、2.かつての侵略戦争のシンボルの歌でもあり、3.「日の丸・君が代」法制化当時、政府は繰り返し「強制するものではない」と述べており、4.強制は許しがたい「思想良心」の侵害であり、5.教員への強制は保護者・生徒への強制につながる、などの理由で、これまで、多くの教職員が反対し、不起立などで抗議してきました。
それに対し、都教委はこれまで不当な処分を繰り返し、被処分者は実に延べ461名にも上ります。そのため被処分者とその家族らは大きな経済的、精神的負担を強いられてきました。
そのあなたが、『文學界』3月号の「石原慎太郎『芥川賞と私のパラドクシカルな関係』」と題された、中森明夫さんのインタビューの中で、次のような発言をしています。
「いや、皇室にはあまり興味はないね。僕、国歌歌わないもん。国歌を歌うときにはね、僕は自分の文句で歌うんです。『わがひのもとは』って歌うの」
また、あなたは、戦時中、父親から「天皇陛下がいるから皇居に向かって頭を下げろ」と言われた際、「姿も見えないのに遠くからみんなお辞儀する。バカじゃないか、と思ったね」と語っています。
ではあの「君が代」強制の『10・23通達』というのは、一体何だったのでしょうか。人を馬鹿にするにも程があるというものです。私たちは腹の底から怒っています。このようなことがまかり通っていいのでしょうか。「否、決してまかり通してはならない、あなたには責任をとってもらわなければならない」、と私たちは考えています。
そこで、この点について、以下のことを質問します。誠実にお答え下さい。
返事は、都教委包囲ネット宛に、2週間のうちに(東京都の情報公開の返事の期間)送って下さるようお願いします。
【質問】
1、「僕、国歌歌わないもん」というあなたが、どうして都知事時代に都教委に「10・23通達」を出させ、教職員に「君が代」の起立斉唱を強制し、処分するようなことまでしたのですか。
2、あなたは2003年に「10・23通達」出し、2004年4月に、「5年先、10年先になったら、首をすくめて見ている他県はみんな、東京の真似をすることになるだろう。それが、東京から日本を変えていくことになると私は信じています」(04年4月、都教育施策連絡会)などと述べました。10年たった今日、他県は真似ていません。今現在「10・23通達」は正しかったと思いますか。
3、あなたの今回の発言で「10・23通達」は実質的に破綻したのではないですか。
4、もし破綻したのではないとすれば、あなたは今でも自分が歌わない歌を他人に強制できると思っているのですか。
5、あなたは、「国歌を歌うときにはね、僕は自分の文句で歌うんです。『わがひのもとは』って歌うの」と言っていますが、それはあなたが「君が代」という文句を否定しているということですね。
6、あなたは、戦時中に天皇崇拝を「バカじゃないか、と思ったね」と述べていますが、その考えは今も変わりませんか。
7、あなたは自民党憲法改正草案にある天皇の元首化と「国旗・国歌」の尊重義務について賛成ですか、反対ですか。
以上。