<T高校>
T高校はかなりひどい弾圧で有名だったのですが、校長が変わったそうで、今日は常識的な対応でした。副校長が1回言いに来ただけ、型通りしゃべって終わりでした。
門の警備には組合の先生がついていてその2人は友好的でした。少し話しました。
先生たちは「学校内ではこういう話をすることができない。組合も壊滅的だし、あきらめていたが、あなたたちが来て撒いているのをみて勇気づけられた」「授業はまだ自由にやれるが、もうすぐ教室の中でも制約されていくだろう」と言っていた。
<H高校>
到着したら、すでに、練馬・教育問題交流会の2人が黄色のビラを撒いていました。副校長が「保護者はよいが、生徒には配布しないでください」と言ってきたそうです。こちらは「いえ、生徒にも配ります」と「宣言」して配布しました。
生徒の受け取りは悪かったです。なかには受け取ってから友人に「あっ、受け取っちゃいけなかったんだっけ」という女子もいました。ただこれは卒業式のビラを指すわけではなく、一般的に町で配っているビラをもらわないよう言われているという意味のようでした。奇抜なスタイルの生徒はおらず、ほぼ全員制服でした。保護者の受け取りは例年どおりよかったです。
<AK高校>
午前8時から10時までビラまき行動を取り組みました。ビラまき行動には東京・S労働組合が5人で取り組みました。
卒業生の大半、また教職員・保護者もだいたいビラを受け取り、よく読んでいました。校長がビラまきを始めるとすぐにやってきていつもの「注意」をしていきました。
私服の警察官1人も様子見にやってきました。
<HT高校>
まず、正門で教職員に配布、8時過ぎに北門で生徒に配布。門の脇の歩道にはまだ雪が山になっている。誰かが片付けないものなのだろうか。昔なら教員が数名で片付けたと思うのだが、今はその余裕もないのでしょう。
生徒の受け取りは良好。9時近くなり、生徒が途絶えたところで、また正門に移動、保護者の受け取りも良好で、かなり好意的な姿勢で受け取ってくださる人も数名いる。
校長、副校長とおぼしき人が3名くらいでいつものやりとりをする。どの学校でも管理職のいうことは「敷地内に入るな」「校門前で撒くな」「生徒に渡すな」というところですが、語調や態度、しつこさなどがそれぞれです。
校門警備の人は元被処分者、もう1名は生物教員とのことだったので、福嶋さんの「授業してたのに処分」の裁判が全面勝訴した報告ビラを渡した。
<H高校>
青梅線、そして駅から遠い。8時10分頃につく。玄関のところに大きく「祝卒業」の文字が飾ってある。雰囲気も少し柔らかくなったか。しばらく配っていると校長と名乗る人がありきたりの注意。「十分に注意して行います」と応えると「よろしくお願いします」。元同僚とも少し会話。
9過ぎくらいか、校門警備の人が「福生警察がきています」と教えてくれる。玄関の近くにいる人か。この学校は以前から警察はいつもいる。チラシの受けとりはおおむねよかった。
<HK高校>
「河原井・根津らの「君が代」解雇をさせない会」の4人が7時40分頃に到着。
校舎の改築工事をしている。出勤してきた職員らしき人に尋ねたところ、「はい。今日、卒業式です。ほかで…」とは教えてくれたのだが、私たちが手にしていたチラシに目をやり、「チラシ配りに来た人に(場所を)教えることはできない」と言った。
卒業式は八王子駅近くの大ホールだった。9時少し前になってしまった。でも、間に合ってよかった。
撒きはじめて10分も経つと、副校長がやってきて、「敷地には入らないでくださ
い。できれば生徒には撒かないでください」と言った。
「そうおっしゃるのは、悲しいですね」と返事をすると、「最近は、教育ちょう(……)がうるさいので」という。「お話はお聞きしました」と私たちが言うと、副校長は「よろしくお願いします」と言い、頭を下げて戻って行った。昨年の副校長ではなかった。
「おめでとうございます!」とチラシを差し出すと、ほとんどの生徒は「ありがとうございます!」と最高の絵顔で受け取ってくれた。保護者の受け取りもかなり良かった。
昨年、この高校の校長と副校長は、歩道で撒いていた私たちに向かって、「敷地に入るな」と言い、「ここは公道でしょ」と返すと、「違う。旧内務省の土地だ」と言ってのけた。私たちもそれに乗じて、「では、許可を取りたいので、旧内務省の電話番号を教えてください」と、遊んだが。昨年の副校長は、校門を数歩入ったところで、生徒からチラシを取り上げもしたのだった。