■天皇夫妻の「昭和天皇陵」への車列に児童を動員させた件で、抗議のチラシ撒き
6月26,27日に八王子第二小前で、28日は横山二小前で
天皇奉迎に動員させた八王子第二小学校でのチラシまきの報告
6月26日に根津が一人でチラシ撒きに行ったところ、入り口がいくつもあって、10人にしか手渡せませんでした。そこで、27日にも行きました。この日はあと2人(Iさん、Eさん)が参加してくれたので、根津一人の行動ではないことが市教委に伝わったことでしょう。
27日には12人に渡せたので、たぶん全教員が受け取ったと思います。不思議なことに受け取りを拒否した教員が一人もいませんでした。また、受け取ると、ほぼ全員が読みながら歩いていました。
私は定期的に都立高校前で生徒や教職員に向けてチラシを撒いているのですが、とりわけ若い教員の受け取りは悪く、二小の教員たちの受け取りの良さに驚きました。
26日は撒き始めて20分ほど経ったところで
「学校安全ボランティア」と大きく書いたベストを着た男性がやってきて、「なぜ、撒くのか。ここで撒くのはやめてほしい。保護者にも手渡したではないか。」と言ってきました。自分から名乗らないので聞くと、校長でした。副校長もやってきました。
私が、「先生方に考えてほしいと思い、文字にしてきました。受け取りたくない人は手を出さないでしょうし、返すでしょう。『教職員の皆様』と書いているので、保護者も要らなければ返すでしょう。」と応答すると校長は、「迷惑です。ここは学校の前です。学校管理者として、撒かれるのは困ります」。
そこで、「ここは学校の敷地ではなく、公道です。公道でのチラシまきは、日本国憲法が保障しています。」と言うと、「憲法何条ですか」と繰り返し聞くので、「おわかりでしょう、子どもたちにも憲法を教えていらっしゃるのですから。もしもおわかりにならないのなら、ご自分で憲法にあたってください。」と返し、その話は終わりました。
1ヶ月ほど前の、私が電話をした際に校長が「市教委は子どもたちを沿道に立たせろ、とは言わない。『対処(してほしい)』ということは、忖度しなさいということだ」と警戒心なく私に言ったことについて確認すると、「忖度なんて言っていない」と前言を翻そうとしました。
私は、「しっかりメモを取っていたので間違いありません。」と返すと、「そうかな」と、これまた、素直に応じました。個人的には悪い人ではないのでしょう。でも、校長職にあることで、無自覚に悪事をはたらく。
校長にその指摘をしたうえで、「市教委の顔を見て仕事をするのではなく、子どもたちを見て仕事をしてくださいね。」と言っておきました。
話の中で校長は「根津さんも長いこと教員をされてきたのだから」と言いました。
私が八王子の教員だったのは19年前まで。市教委の役職にある人たちでも、私の名前を知っている人はまずいないと思っていましたが、どこからか、わかったのですね。
それで、市教委の佐生専任指導主事は、私の質問したことに回答をよこさなかったのだと思いました。
27日にも、校長と副校長がIさん、Eさんのところへ来ました。副校長が来たところへ、私も2人に合流しました。副校長は2人の名前を聞くためにメモ帳を用意していました。
2人が「市民の名前を聞いていいと思いますか。責任者の名前はチラシに書いているというのに。」と優しく抗議すると、すぐに引っ込めましたが。「根津さんが名前を名乗ったので、お二人も名前を教えてくれると思ったんです」だって。
(中略:教員の方との話)
中から論議が起きない現状で、外から声を届けることの大事さを再確認した思いです。
◆横山二小前で
6月28日。この学校も入り口が3か所あってどこに立とうか判断に困っていたところへ、Hさん(元高校教員で「君が代」不起立被処分者)が来てくれたので、大助かり。
この学校は二小よりもさらに小規模の、各学年1~2クラス。二小の職員はバス・自転車通勤なのですべての人にチラシを手渡せたのですが、この学校はマイカー通勤者が6~7人。さらに、7時前に出勤している教員も何人かいたようで、チラシを手渡せたのは6人だけ。この学校の職員も差し出すと全員が受け取ってくれました。
校長も副校長も7時前に来ているようでしたが、顔を見せませんでした。
「横山第二小学校3年生様」と名札をつけたバスが甲州街道に停車していたので、
社会科見学なのでしょう。始業の8時半近くにHさんと合流しようと歩いていくと、
そのバスは消えていました。なんと、8時15分頃、子どもたちはバスに乗ったのだそうです。「勤務時間前から学校行事を入れるとは?!」と、Hさんも仰天していました。
来週以降になりますが、自治連合会からの要請に応じて子どもたちを沿道に動員させた浅川小の校長にも質問・意見をしようと思います。そのうえで、教職員にチラシを配ろうと思います。
■撒いたチラシ
第二小学校の教職員の皆さまへ
4月23日に天皇夫妻の出迎えに子どもたちを参加させた件で
私たちは八王子市在住の市民です。4月23日に天皇夫妻が多摩陵に来た際に、貴校では6年生を出迎えに参加させたと聞き、危機感を持ちました。先生方にご一考願えたらと思い、一筆申し上げる次第です。校長先生から話がなされた際に、先生方はどのように考え、了承されたのでしょうか。
市教委に問い合わせたところ、「天皇陛下が23日の何時頃、どこを通る」というメールを沿道の3校(第二小、横山第二小、陵南中)の校長に送った。あくまで情報提供で、沿道に立つようにと市教委は言っていない。第二小、横山第二小の校長からは、学校の判断で沿道に並ぶとの報告は事前に受けている。」とのことでした。
このうち陵南中は出迎えをしなかったのですから、市教委の言う通り、学校教育法に沿った「学校(=校長)の判断」なのでしょう。しかし、校長にしてみれば、市教委から「横山第二小の前を通るのは〇時頃」と言われれば、子どもたちを沿道に並ばせなくては、と考えるでしょう。
この20年近く都教委は、学校が職員会議で論議し決定することを禁止し、市教委を通して各学校に指示し従わせてきましたから、校長は今回の件も‟指示”と受け取ったのではないかと思います。
私たちが危機感を持ちましたのは、学校(先生方)が子どもたちを参加させることはよいことであり、当たり前、と判断された点です。先生方から反対の声はなかった、と聞いております。
憲法第1条は天皇について、「日本国および日本国民統合の象徴」と書き、6年生社会科の学習指導要領は「天皇についての理解と敬愛の念を深める」と書きます(私たちはこのこと自体を誤りと考えます)。しかし、憲法は同時に、「思想・良心の自由」「信教の自由」を定めていますから、天皇制を肯定し、「敬愛の念」を抱く人が多い一方で、天皇制はなくすべきと考える人も少数ですが、存在します。
先生方には、保護者や子どもたちの中にも肯定する人ばかりではないということに思いを馳せていただきたいと思います。少数に位置する子どもたちに心を砕くことは、いじめ防止にも繋がることだと思います。
出迎えについて、保護者には校長がメールで知らせたとのことですが、保護者は学校に「苦情」を寄せにくいのではないでしょうか。「苦情」を寄せたことで子どもがいじめを受けるということも心配するでしょうから。
また、例え保護者や子どもたちすべてが天皇に親しみを感じているとしても、天皇についての一つの考え(=政府・国家の考え)に沿って子どもたちを動かしてはならないと思います。学校がすべきことは、子どもたちが事実をもとに考え判断できるよう、資料の提供や調べ学習を行い、意見交換の場を提供することです。「思想・良心」の形成過程にある子どもたちに、憲法及び子どもの権利条約が謳う「思想・良心の自由」「信教の自由」が子どもたちにもあることを、今回の件のような現実に即して教えてほしいと思います。
私たちが先生方にこの件を訴えるのは、戦前の学校教育が異論を排し隠して、「天皇のために」「お国のために」を教え込んだ結果、進んで戦場に行く子どもたちをつくり出してしまった歴史的事実があるからです。安保関連法が成立し、自衛隊員が海外や訓練に駆り出されている中、戦争は絵空事ではなくなっていますから、今回の件を看過できなかったのです。
私たちの中には教員をしていた者もいます。都教委が2004年から卒業式・入学式で「日の丸」に正対し「君が代」起立斉唱をしない教員の処分を始めてからは、毎年処分を受けてきた者も何人かいます。
子どもたちに「日の丸・君が代」の意味や歴史を教えず、これらについて判断できない状態に子どもたちを置いたまま、これらを尊重するよう起立・斉唱させることは、国家の価値観の刷り込みであって、戦前の学校教育と同じであり、学校(教員)がしてはならないと考えたからでした。今回の件もこれと同じく、一つの価値観(=国家の価値観)の刷り込みにほかなりません。
憲法第1条に天皇条項を定めたことを私たちは誤りと考えます。敗戦後の占領時にマッカーサーは、天皇制を残すことで日本をうまく統治できると考え、また裕仁天皇(=昭和天皇)は戦争責任を問われて処刑されることを恐れ、沖縄をアメリカに差し出すことと引き換えに自身の身の安全を確保しようとしました。それが、マッカーサーと天皇との会談で合意し、憲法第1条に天皇条項が規定されたのです。
現在の沖縄の基地問題も、裕仁天皇が沖縄戦と同じく、沖縄を「捨て石」にしたために起きたことです。
どうぞ、ご一考くださいますようお願いします。
2019年6月26日
八王子市民有志 (連絡先:根津公子 以下略)
お知らせ
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2019年7月1日月曜日
2019年6月30日日曜日
4月23日(火) 天皇夫妻の「昭和天皇陵」への車列に児童を動員 (その一)
4月23日(火) 天皇夫妻の「昭和天皇陵」への車列に児童を動員 (その一)
八王子市教育委員会は「昭和天皇陵で譲位を告げる儀式に際し、天皇夫妻の車列が甲州街道を通った際に、八王子の2校(第二小学校、横山第二小学校)の児童を沿道で迎えさせました。
このことを後日知り、「根津さんと河原井さんを「君が代」解雇させない会」は八王子市教委、第二小校長、横山小校長への事実確認等を行いました。
根津さんからの報告です。
4月23日の昭和天皇陵で譲位を告げる儀式に際し、天皇夫妻の車が甲州街道を通った際に八王子の2校(第二小学校、横山第二小学校)の児童が沿道で迎えさせられた件について
この件を知り、根津はまずは5月29日に八王子市教委に電話を入れ、3回のやり取りの後、2校の校長に電話を入れ、再度市教委に確認の電話を入れた(6月13日)。その回答結果を報告します。
<八王子市教委と校長とのやり取り>
1 市教委(対応したのは専任指導主事)の回答
〇4月22日に都教委から通知が来たので、4月23日に甲州街道沿道の学校(二小、横山二小、陵南中)に、教育指導課指導主事がメールで天皇が来るという情報提供をした。沿道に立つようには市教委は言っていない、あくまでも情報提供。
→6月13日に確認したところ、佐生専任指導主事は「混乱していた。22日に都教委から通知が来たのは、文科省が出した通知のことで、この件では八王子奉迎会実行委員会から23日の何時頃どこを通るという内容の文書が4月15日に届いた。」と訂正した。
市教委が3校に送信したメール文とその作成者を教えてほしいと要求しているが、6月23日現在、回答はない。
〇陵南中は出迎えなかった。
〇浅川小(沿道ではない)には市教委からは情報提供をしていない。浅川小は自治連合会からの連絡か要請を受けて子どもたちを沿道に並ばせたということだ。
〇各学校の判断で沿道に並ぶ、との報告は事前に市教委に上がっている。この、学校の判断が不適切な判断とは思わない。
〇即位は200年ぶりのこと、大事なこと。天皇については学習指導要領6年生社会科で「理解と敬愛の念を深める」と示されている。(したがって沿道に立たせたのは、)学習指導要領に則った指導だ。
〇佐生専任指導主事は横山二小の現場に行った。危険はないかの確認を含めて、様子を知っておくために。6年生だけでなく、たぶん全校児童が参加していたと思う。
〇(退位・即位に関する文科省通知文にあるように、出迎えるという行為は「国民こぞって祝意を表する」ことを子どもたちに求めたということで、思想の強制に当たる。子どもたちの思想・良心の自由及び思想・良心の自由の形成過程のか。と私が訊くと)私の立場ではお答えできない。
2 2校の校長には
ア.なぜ出迎え・沿道に立たせたのか
イ.対象児童は何年生か
ウ.職員から反対はなかったか
エ.児童保護者への説明はどのようにしたか。「苦情」はなかったのか
オ.出迎えは敬意の意思表示、「国民こぞって祝意を表する」ことを子どもたちに求めたということで、思想の強制に当たる。子どもたちの思想・良心の自由及び思想・良心の自由の形成過程にある子どもたちのその自由を侵害するとは考えなかったのか。 について質問した。
二小校長の回答
ア. 23日にメールが来る前に斉藤指導担当部長から「ぜひ学校で対応してもらえないか」と言われた(電話でのようだったが、不明)。(「学校の判断で決めた、市教委はあくまでも情報提供をしただけ」と市教委は言ったが、と訊いたら)「対応」ということばを使い、「しなさい」とは言わない。忖度しなさいということだ。
イ.6年生。
ウ.特になかった。
エ.児童には担任から元号が変わること、陵のことを話してもらった。裁量の時間を使った。保護者にはメールで説明した。「意見があれば、連絡をください」と書いた。苦情はなかった。
オ.(この質問をしたら)来客もあるので、電話を切らせてもらいます。(「私はこの件について問題があると思ったから質問をしたのです。市民である私の考えを聞いてください」と言うと)では、2分認めます。(私が問題点を指摘したところで)2分を過ぎたので切らせていただきます。
この校長はオの質問を受けた時点ではじめて学校批判の電話であることに気づいた様子。初めは「忖度しなさいということ」に示されるように、全く警戒することなく本音をことばにしていたのだ。
横山二小校長の回答
ア.多摩御陵は横山二小に近い。地域を愛する子どもたちを育てたいから。また、本校はオリンピック・パラリンピック教育の指定校なので、沿道に立たせることで日本人の自覚と誇りを育むことも考えた。
イ以降の質問をしたところエまでについて校長は、「答えません」の一言で、根津がオの質問をしている最中に電話を切った。
■平成31年4月15日
各位
天皇皇后両陛下八王子奉迎実行委員会 代表 秋間利久
今生天皇として、最後の御参拝となることからも、多摩御陵の地元として、市民の皆様と
歓迎の意を表したく、下記のとおり沿道でのお迎えを実施することといたします。
つきましては、ご多用中、また期日が迫っている中、誠に恐縮でございますが、天皇皇后
両陛下奉迎について、より多くの市民の皆様が沿道でお迎えいただけますよう、周知をお願いするとともに、ご理解とご協力を賜わりますよう宜しくお願い申しあげます。
八王子インター11:00頃 ⇒ 武蔵陵 11:25頃
(時間については、前後することがあります。)
2.場所 別紙「路面図」参照願います。
八王子インター ⇒ 左入交差点 ⇒ 道の駅八王子滝山 ⇒
ひよどり山トンネル ⇒ 浅川大橋南交差点 ⇒ 20号バイパス
⇒ 大横丁交差点 ⇒ 追分交差点 ⇒国道20号
⇒ 多摩御陵入口交差点 ⇒ 武蔵陵
3.その他 ・国旗小旗は、当日沿道にて、町会自治会連合会の方から配布します。
・沿道では、子どもたちが前列でお迎えできるよう御配慮方お願いします。
八王子市散田町2-37-1
教育センター内事務所 TEL&fax 042-673-4680
八王子市教育委員会は「昭和天皇陵で譲位を告げる儀式に際し、天皇夫妻の車列が甲州街道を通った際に、八王子の2校(第二小学校、横山第二小学校)の児童を沿道で迎えさせました。
このことを後日知り、「根津さんと河原井さんを「君が代」解雇させない会」は八王子市教委、第二小校長、横山小校長への事実確認等を行いました。
根津さんからの報告です。
4月23日の昭和天皇陵で譲位を告げる儀式に際し、天皇夫妻の車が甲州街道を通った際に八王子の2校(第二小学校、横山第二小学校)の児童が沿道で迎えさせられた件について
この件を知り、根津はまずは5月29日に八王子市教委に電話を入れ、3回のやり取りの後、2校の校長に電話を入れ、再度市教委に確認の電話を入れた(6月13日)。その回答結果を報告します。
<八王子市教委と校長とのやり取り>
1 市教委(対応したのは専任指導主事)の回答
〇4月22日に都教委から通知が来たので、4月23日に甲州街道沿道の学校(二小、横山二小、陵南中)に、教育指導課指導主事がメールで天皇が来るという情報提供をした。沿道に立つようには市教委は言っていない、あくまでも情報提供。
→6月13日に確認したところ、佐生専任指導主事は「混乱していた。22日に都教委から通知が来たのは、文科省が出した通知のことで、この件では八王子奉迎会実行委員会から23日の何時頃どこを通るという内容の文書が4月15日に届いた。」と訂正した。
市教委が3校に送信したメール文とその作成者を教えてほしいと要求しているが、6月23日現在、回答はない。
〇陵南中は出迎えなかった。
〇浅川小(沿道ではない)には市教委からは情報提供をしていない。浅川小は自治連合会からの連絡か要請を受けて子どもたちを沿道に並ばせたということだ。
〇各学校の判断で沿道に並ぶ、との報告は事前に市教委に上がっている。この、学校の判断が不適切な判断とは思わない。
〇即位は200年ぶりのこと、大事なこと。天皇については学習指導要領6年生社会科で「理解と敬愛の念を深める」と示されている。(したがって沿道に立たせたのは、)学習指導要領に則った指導だ。
〇佐生専任指導主事は横山二小の現場に行った。危険はないかの確認を含めて、様子を知っておくために。6年生だけでなく、たぶん全校児童が参加していたと思う。
〇(退位・即位に関する文科省通知文にあるように、出迎えるという行為は「国民こぞって祝意を表する」ことを子どもたちに求めたということで、思想の強制に当たる。子どもたちの思想・良心の自由及び思想・良心の自由の形成過程のか。と私が訊くと)私の立場ではお答えできない。
2 2校の校長には
ア.なぜ出迎え・沿道に立たせたのか
イ.対象児童は何年生か
ウ.職員から反対はなかったか
エ.児童保護者への説明はどのようにしたか。「苦情」はなかったのか
オ.出迎えは敬意の意思表示、「国民こぞって祝意を表する」ことを子どもたちに求めたということで、思想の強制に当たる。子どもたちの思想・良心の自由及び思想・良心の自由の形成過程にある子どもたちのその自由を侵害するとは考えなかったのか。 について質問した。
二小校長の回答
ア. 23日にメールが来る前に斉藤指導担当部長から「ぜひ学校で対応してもらえないか」と言われた(電話でのようだったが、不明)。(「学校の判断で決めた、市教委はあくまでも情報提供をしただけ」と市教委は言ったが、と訊いたら)「対応」ということばを使い、「しなさい」とは言わない。忖度しなさいということだ。
イ.6年生。
ウ.特になかった。
エ.児童には担任から元号が変わること、陵のことを話してもらった。裁量の時間を使った。保護者にはメールで説明した。「意見があれば、連絡をください」と書いた。苦情はなかった。
オ.(この質問をしたら)来客もあるので、電話を切らせてもらいます。(「私はこの件について問題があると思ったから質問をしたのです。市民である私の考えを聞いてください」と言うと)では、2分認めます。(私が問題点を指摘したところで)2分を過ぎたので切らせていただきます。
この校長はオの質問を受けた時点ではじめて学校批判の電話であることに気づいた様子。初めは「忖度しなさいということ」に示されるように、全く警戒することなく本音をことばにしていたのだ。
横山二小校長の回答
ア.多摩御陵は横山二小に近い。地域を愛する子どもたちを育てたいから。また、本校はオリンピック・パラリンピック教育の指定校なので、沿道に立たせることで日本人の自覚と誇りを育むことも考えた。
イ以降の質問をしたところエまでについて校長は、「答えません」の一言で、根津がオの質問をしている最中に電話を切った。
■市教委が言う、八王子奉迎実行委員会が市教委に届けた文書を以下に転載します。
なんと、問い合わせ先は市教委の教育センター内事務所となっています。町会自治会連合会は市の市民活動推進部協働推進課の管轄になっているようなので、教育センターは今回だけの問い合わせ先なのでしょうか。
■平成31年4月15日
各位
天皇皇后両陛下八王子奉迎実行委員会 代表 秋間利久
天王皇后両陛下 武蔵陵昭和天皇山陵に親謁の儀に伴う
八王子奉迎(沿道お迎え)対応について
春暖の候 皆様方にはご清祥のこととお慶び申しあげます。
さて、宮内庁情報によりますと、来る4月23日(火)に天皇皇后両陛下は、御退位に伴
う「昭和天皇山陵に親謁の儀」に際しまして、皇居御発された後、中央道八王子イ ン ターチェンジから市内をご通過され、武蔵陵墓地へ向かわれます。今生天皇として、最後の御参拝となることからも、多摩御陵の地元として、市民の皆様と
歓迎の意を表したく、下記のとおり沿道でのお迎えを実施することといたします。
つきましては、ご多用中、また期日が迫っている中、誠に恐縮でございますが、天皇皇后
両陛下奉迎について、より多くの市民の皆様が沿道でお迎えいただけますよう、周知をお願いするとともに、ご理解とご協力を賜わりますよう宜しくお願い申しあげます。
記
1.日時 平成31年4月23日(火)八王子インター11:00頃 ⇒ 武蔵陵 11:25頃
(時間については、前後することがあります。)
2.場所 別紙「路面図」参照願います。
八王子インター ⇒ 左入交差点 ⇒ 道の駅八王子滝山 ⇒
ひよどり山トンネル ⇒ 浅川大橋南交差点 ⇒ 20号バイパス
⇒ 大横丁交差点 ⇒ 追分交差点 ⇒国道20号
⇒ 多摩御陵入口交差点 ⇒ 武蔵陵
3.その他 ・国旗小旗は、当日沿道にて、町会自治会連合会の方から配布します。
・沿道では、子どもたちが前列でお迎えできるよう御配慮方お願いします。
問い合わせ先
八王子市町会自治会連合会事務局八王子市散田町2-37-1
教育センター内事務所 TEL&fax 042-673-4680
2019年6月29日土曜日
6/27 都教委定例会の傍聴報告
●6/27(水)都教委定例会についての根津公子の傍聴記
この日の公開議題は、議案「都立学校設置条例の一部を改正する条例の立案依頼 ほか1件」(=特別支援学校新設に伴い)と報告「教科用図書選定審議会(第2回)の答申について~教科書調査研究資料について~」のみ。非公開議案には3件の教員の懲戒処分案件(停職から免職)が上がっていた。2週続けて定例会を開催しなければならなかった案件はこのうちのどれなのか、と思ってしまう。
報告「教科用図書選定審議会(第2回)の答申について~教科書調査研究資料について~」――こんな「資料」を参考にして採択されてはたまらない!
今年は小学校の教科書採択の年。採択にあたって都道府県教委は「教科書調査研究資料」を作成することになっている(教科用図書無償措置法)。そこで都教委は審議会に諮問し、答申を受けて、以下に示す「教科書調査研究資料」を作成した。
都教委は、この「教科書調査研究資料」を都立義務教育諸学校の教科書採択の参考資料にするとともに、都内の区市町村教委、国立及び私立の義務教育諸学校の校長に配布し、教科書採択に関する指導、助言または援助をすることになっている。
調査内容は――。教育基本法、学習指導要領、都教委の方針等を踏まえて調査研究したという。
さらには、a.「我が国の位置と領土の扱い」、b.「国旗・国歌の扱い」、c.「神話伝承を知り、日本の文化や伝統に関心を持たせる資料」、d.「北朝鮮による拉致問題の扱い」、e.「防災や自然災害の扱い」、f.「一次エネルギーや再生エネルギーの扱い」、g.「持続可能な社会づくりについての扱い」、h.「性差と家族についての扱い」、i.「オリンピック・パラリンピックの扱い」に関しても調査研究をしたとのこと。a~iは都教委が力点を置くところだから、という。
国語では4つの発行者(出版社)すべてについて、「調査の結果、dについては記載のないことを確認した」と記す。開いた口が塞がらない。
6年生社会では、3つの発行者別に「国家・社会の発展に大きな働きをした先人名」「国宝・文化遺産名」を古代から現代までに分けて列挙したり、「国際社会において我が国が果たしている役割を取り上げているページの扱い」を「政府・省庁・自衛隊」「ODA(JICA・青年海外協力隊等」「非政府組織(NGO)・その他」に分けて掲載ページや教科書「本文」を紹介したりする。
また、上記aからiのすべての項目について、「本文」を使って詳細に掲載する。ここに力点を置いていることは一目瞭然だ。
一方で、6年生で学ぶべき日清戦争以降の日本の政治についての調査研究は皆無である。上記した「先人名」で十分ということか。社会科を学ぶ意味をはき違えている。
教育委員には、採択にあたり、このような毒にしかならない「調査研究資料」に振り回されないでほしい。
そもそも、文科省は、2014年に社会科教科書検定基準に「政府見解」や「確定した判決」があればそれを書くことを追加した。それによって、社会科教科書は「政府見解」を書かなければ教科書検定を通らなくなっている。したがって、どの社も「領土」を大きく取り上げる。その記述は安倍内閣の「見解」だから、嘘ばかり。安倍内閣の宣伝冊子のようだ。今後は原発に関する最高裁判決も書かれていくだろうが、忖度判決が記載される心配がある。
国定教科書になっている現実を直視したい。
こんな「資料」で教科書採択されてはたまらない!
第2週・第4週の木曜日に開催されることになっている都教委定例会がこのところ何度も週が変えられ、今月は、第2週は開催されず第3週である先週の開催だった。議題がないからと中止になることもあるので、今月も1回かと踏んでいたところ、先週の「定例会」で今回の第4週開催を告げられた。理由も告げずに定例会を変更するのは、傍聴者を軽く見ていることにほかならない。この日の公開議題は、議案「都立学校設置条例の一部を改正する条例の立案依頼 ほか1件」(=特別支援学校新設に伴い)と報告「教科用図書選定審議会(第2回)の答申について~教科書調査研究資料について~」のみ。非公開議案には3件の教員の懲戒処分案件(停職から免職)が上がっていた。2週続けて定例会を開催しなければならなかった案件はこのうちのどれなのか、と思ってしまう。
報告「教科用図書選定審議会(第2回)の答申について~教科書調査研究資料について~」――こんな「資料」を参考にして採択されてはたまらない!
今年は小学校の教科書採択の年。採択にあたって都道府県教委は「教科書調査研究資料」を作成することになっている(教科用図書無償措置法)。そこで都教委は審議会に諮問し、答申を受けて、以下に示す「教科書調査研究資料」を作成した。
都教委は、この「教科書調査研究資料」を都立義務教育諸学校の教科書採択の参考資料にするとともに、都内の区市町村教委、国立及び私立の義務教育諸学校の校長に配布し、教科書採択に関する指導、助言または援助をすることになっている。
調査内容は――。教育基本法、学習指導要領、都教委の方針等を踏まえて調査研究したという。
さらには、a.「我が国の位置と領土の扱い」、b.「国旗・国歌の扱い」、c.「神話伝承を知り、日本の文化や伝統に関心を持たせる資料」、d.「北朝鮮による拉致問題の扱い」、e.「防災や自然災害の扱い」、f.「一次エネルギーや再生エネルギーの扱い」、g.「持続可能な社会づくりについての扱い」、h.「性差と家族についての扱い」、i.「オリンピック・パラリンピックの扱い」に関しても調査研究をしたとのこと。a~iは都教委が力点を置くところだから、という。
国語では4つの発行者(出版社)すべてについて、「調査の結果、dについては記載のないことを確認した」と記す。開いた口が塞がらない。
6年生社会では、3つの発行者別に「国家・社会の発展に大きな働きをした先人名」「国宝・文化遺産名」を古代から現代までに分けて列挙したり、「国際社会において我が国が果たしている役割を取り上げているページの扱い」を「政府・省庁・自衛隊」「ODA(JICA・青年海外協力隊等」「非政府組織(NGO)・その他」に分けて掲載ページや教科書「本文」を紹介したりする。
また、上記aからiのすべての項目について、「本文」を使って詳細に掲載する。ここに力点を置いていることは一目瞭然だ。
一方で、6年生で学ぶべき日清戦争以降の日本の政治についての調査研究は皆無である。上記した「先人名」で十分ということか。社会科を学ぶ意味をはき違えている。
教育委員には、採択にあたり、このような毒にしかならない「調査研究資料」に振り回されないでほしい。
そもそも、文科省は、2014年に社会科教科書検定基準に「政府見解」や「確定した判決」があればそれを書くことを追加した。それによって、社会科教科書は「政府見解」を書かなければ教科書検定を通らなくなっている。したがって、どの社も「領土」を大きく取り上げる。その記述は安倍内閣の「見解」だから、嘘ばかり。安倍内閣の宣伝冊子のようだ。今後は原発に関する最高裁判決も書かれていくだろうが、忖度判決が記載される心配がある。
国定教科書になっている現実を直視したい。
2019年6月25日火曜日
2019年6月23日日曜日
オリンピック教育批判ビラ 第16弾のビラまき報告
「オリンピック教育」批判第16弾 ビラまき報告
■<井草高校> 5月20日(月)
ここも最近受け取りが悪くなっていました。それでもいつも受け取ってくれる教職員の方は、今回も「ご苦労様」と言って受け取ってくれました。生徒の受け取りは相変らずで、
生徒たちの多くは他人事のように通り過ぎますが、それでもわざわざ自転車を止め受け取って行く生徒もいました。今回は29枚まけました。
■<杉並工業高校> 5月22日(水)
杉並1000人委員会の方と二人でやりました。ここは比較的ビラの受け取りは良かったのです。今回は比較的受け取りが良く、80枚でした。
いつも「ご苦労様」と言って受け取ってくれる教職員の方は、今回もそう言って受け取ってくれました。生徒では、新入生らしき生徒たちが比較的よく受け取ってくれたように思います。
■<武蔵丘高校> 5月24日(金)
すでに多くの生徒たちが体育着で登校していた。聞くと「朝練」だと言う。それにしても数が多い。又聞くと体育祭のための「朝練」だという。ということで、7:30頃には半数位の生徒は登校していたようだ。そこであとはちょぼちょぼとやってくる生徒と教職員へのビラまきとなる。それでもビラの受け取りはまあまあ。
ある教員は「この季節に珍しい」と言ってビラを受け取ってくれた。また、別の顔見知りの教員が「ご苦労様」と言ってビラを受け取ってくれた。
校門前にはいつものように副校長がずーっと立っていたが、それでも受け取る生徒は受け取って行く。結局38枚だった。
■<中野工業高校> 5月27日(月)
ここは比較的ビラの受け取りが良く、12月10日は65枚、2月8日は50枚だった。
それで、今回100枚を持って行った。すると、早い時間に登校する生徒からビラの受け取りが良い。教職員もまあまあ。
1年生とわかる生徒たちもビラを受け取って行く。中には「ありがとうございます」という生徒もいる。
8時10分頃になると10人ほどの教員が校門前で登校指導を始めた。「毎日ですか?」と聞くと「そうです」と言う。「勤務時間前ではないですか?」と聞くと「はい」と答える。
「働き方改革ですよ。無理しなくてもいいのでは」と言うと、笑っているだけ。そして、生徒に、制服、ネクタイ、ピアスのことなど「指導?」している。10人もいると生徒も反抗できないのだろう。言う事を聞いている。
それでもビラは受け取って行く。8:20分頃には、まだ登校してくる生徒もいたが、100枚持って行ったビラは全部はけてしまった。
■<戸山高校> 5月28日(火)
校門前に着くと、予備校の女性宣伝スタッフが二人来ていました。聞くと大学生とのこと。そこで、「君が代の意味って知っている?」と聞いてみました。すると二人とも「知らない」と言うのです。そこで、「この中に書いてあるから読んでみて」とビラを渡しました。
この学校は有数の進学校で、参考書などを読みながら登校する生徒が多いのが特徴です。この日も、中間テストなのか、テスト勉強をしながら登校してくる生徒が多かったです。
都教委包囲ネットのFさんと二人でまきましたが、彼が通りすがりの中学生にビラを渡そうとしたところ、「先生からビラを受け取るなと言われている」と言って受け取らなかったそうです。これでは、若者が社会的無知状態にされるのも無理はないですね。
教科書は政府の「広報誌」のようなものに成り下がり、「道徳」が特別の教科として持ち上げられている現在、まさに新たな「少国民」が作り出されつつあるという事でしょう。
教職員のビラの受け取りも良くありません(「国定教師化」?)。
それでも、ビラは42枚まけました。
■<新宿高校> 5月30日(木)
ここは最近とみに進学実績に力を入れてきている学校です。参考書を読みながら登校してくる生徒たちも多いです。そしてビラの受け取りは良くない所です。今回も良くなく、24枚どまりでした。
それでも教職員の中には「ご苦労様」と言って受け取ってくれる方がいます。
おそらく「予備校化」しつつある職場の中で、民主教育を守るために奮闘しているのではないかと思います。ならば、なおビラを届けなければとも思います
■<井草高校> 5月20日(月)
ここも最近受け取りが悪くなっていました。それでもいつも受け取ってくれる教職員の方は、今回も「ご苦労様」と言って受け取ってくれました。生徒の受け取りは相変らずで、
生徒たちの多くは他人事のように通り過ぎますが、それでもわざわざ自転車を止め受け取って行く生徒もいました。今回は29枚まけました。
■<杉並工業高校> 5月22日(水)
杉並1000人委員会の方と二人でやりました。ここは比較的ビラの受け取りは良かったのです。今回は比較的受け取りが良く、80枚でした。
いつも「ご苦労様」と言って受け取ってくれる教職員の方は、今回もそう言って受け取ってくれました。生徒では、新入生らしき生徒たちが比較的よく受け取ってくれたように思います。
■<武蔵丘高校> 5月24日(金)
すでに多くの生徒たちが体育着で登校していた。聞くと「朝練」だと言う。それにしても数が多い。又聞くと体育祭のための「朝練」だという。ということで、7:30頃には半数位の生徒は登校していたようだ。そこであとはちょぼちょぼとやってくる生徒と教職員へのビラまきとなる。それでもビラの受け取りはまあまあ。
ある教員は「この季節に珍しい」と言ってビラを受け取ってくれた。また、別の顔見知りの教員が「ご苦労様」と言ってビラを受け取ってくれた。
校門前にはいつものように副校長がずーっと立っていたが、それでも受け取る生徒は受け取って行く。結局38枚だった。
■<中野工業高校> 5月27日(月)
ここは比較的ビラの受け取りが良く、12月10日は65枚、2月8日は50枚だった。
それで、今回100枚を持って行った。すると、早い時間に登校する生徒からビラの受け取りが良い。教職員もまあまあ。
1年生とわかる生徒たちもビラを受け取って行く。中には「ありがとうございます」という生徒もいる。
8時10分頃になると10人ほどの教員が校門前で登校指導を始めた。「毎日ですか?」と聞くと「そうです」と言う。「勤務時間前ではないですか?」と聞くと「はい」と答える。
「働き方改革ですよ。無理しなくてもいいのでは」と言うと、笑っているだけ。そして、生徒に、制服、ネクタイ、ピアスのことなど「指導?」している。10人もいると生徒も反抗できないのだろう。言う事を聞いている。
それでもビラは受け取って行く。8:20分頃には、まだ登校してくる生徒もいたが、100枚持って行ったビラは全部はけてしまった。
■<戸山高校> 5月28日(火)
校門前に着くと、予備校の女性宣伝スタッフが二人来ていました。聞くと大学生とのこと。そこで、「君が代の意味って知っている?」と聞いてみました。すると二人とも「知らない」と言うのです。そこで、「この中に書いてあるから読んでみて」とビラを渡しました。
この学校は有数の進学校で、参考書などを読みながら登校する生徒が多いのが特徴です。この日も、中間テストなのか、テスト勉強をしながら登校してくる生徒が多かったです。
都教委包囲ネットのFさんと二人でまきましたが、彼が通りすがりの中学生にビラを渡そうとしたところ、「先生からビラを受け取るなと言われている」と言って受け取らなかったそうです。これでは、若者が社会的無知状態にされるのも無理はないですね。
教科書は政府の「広報誌」のようなものに成り下がり、「道徳」が特別の教科として持ち上げられている現在、まさに新たな「少国民」が作り出されつつあるという事でしょう。
教職員のビラの受け取りも良くありません(「国定教師化」?)。
それでも、ビラは42枚まけました。
■<新宿高校> 5月30日(木)
ここは最近とみに進学実績に力を入れてきている学校です。参考書を読みながら登校してくる生徒たちも多いです。そしてビラの受け取りは良くない所です。今回も良くなく、24枚どまりでした。
それでも教職員の中には「ご苦労様」と言って受け取ってくれる方がいます。
おそらく「予備校化」しつつある職場の中で、民主教育を守るために奮闘しているのではないかと思います。ならば、なおビラを届けなければとも思います
2019年6月22日土曜日
大阪でとんでもないことが起こっている 抗議の賛同を
天皇代替わり 「新天皇即位」に関係して、大阪市立泉尾北小学校で許されざる事態が起こっています。
「子どもたちに渡すな!あぶない教科書 大阪の会」の呼びかけに賛同をお願いします。
■抗議文への団体・個人賛同をお願いします!■
憲法を無視した大阪市立泉尾北小学校での
『「天皇陛下ご即位記念」児童朝礼』に対する抗議文
5月8日(水)、大阪市立泉尾北小学校において全校の子どもたちが参加する『「天
皇陛下ご即位記念」児童朝礼』(以下、「児童朝礼」)が行われました。「児童朝
礼」では、まず小田村直昌校長が代替わりと新元号の説明をしました。なんと新天皇
を「126代目」とまで紹介しています。
その後、「愛国の歌姫」と呼ばれている山口采希(あやき)氏(「教育勅語」を歌
にし、塚本幼稚園でも歌ったことがある)がゲストとして登場しました。そこでは、
明治時代の唱歌「神武天皇」「仁徳天皇」を歌いました。どちらも神話上の天皇を賛
美し、「万世一系」を印象づける国民主権に反する歌です。さらに「仁徳天皇」を歌
う前には、教育勅語児童読本(1940年)や修身教科書に登場する「民のかまど」の話
をしました。
さらには、自身のオリジナル曲「行くぞ!日の丸」「令和の時代」も歌いました。
「行くぞ!日の丸!」は、「日の丸」を先頭にしてアジア諸国に侵略した戦前の日本
軍の姿を彷彿とさせます。外国籍の子どもたち、中でもかって日本が侵略・植民地支
配した国々にルーツを持つ子どもたちは、この歌によって深く傷つくのではないかと
私たちは憂慮します。
小田村校長は動向のHPで山口氏の歌や話を「とてもいいお話」「とても素晴らし
いゲストでした」と絶賛しました。このような「児童朝礼」は、戦前の教育勅語教育
を小学校に露骨に持ち込もうとした森友学園の「瑞穂の國小學院」に通じるものがあ
り、明らかに憲法違反です。公立学校でこのような集会が行われていること自体、全
国的に例を見ません。
私たちは、憲法に反する内容を子どもたちに押しつけた「児童朝礼」を行った小田
村校長と、同校長を任命した大阪市教育委員会に対して厳しく抗議したいと思ってい
ます。そして同校の保護者・子どもに対してはもちろんのこと、大阪市民に対する説
明と謝罪を求めたいと思います。
大阪市教委に対して抗議の申し入れを行いたいと思っています。
それまでに出来るだけ多くの団体・個人賛同を集めたいと思っています。
ぜひ、ご協力をお願いします。
■下記の要望書への団体・個人賛同を呼びかけます。
◇団体賛同の場合
団体名をお知らせください。
◇個人賛同の場合
お名前
お立場(教職員、保護者、生徒、学生、研究者、弁護士、市民など)
できればで結構です。
お名前の公表(インターネットを含む)の有無
◇締め切りは7月7日(日)
◇送り先
メール iga@mue.biglobe.ne.jp
◇PC・スマホ用署名ページ
http://form01.star7.jp/new_form/?prm=6a6b423%2F2--21-0583fb
*********************************
大阪市立泉尾北小学校小田村直昌校長と大阪市教委に抗議する
■憲法を無視した大阪市立泉尾北小学校での『「天皇陛下御即位記念」児童朝礼』に対する抗議文の内容
〇5月8日(水)、大阪市立泉尾北小学校において全校の子どもたちが参加する「天皇
陛下ご即位記念」児童朝礼(以下、「児童朝礼」)が行われました。
「児童朝礼」では、小田村直昌校長が「天皇陛下がお代りになった話と126代目であること、元号も日本古来から続いているお話」(泉尾北小HP)をしています。新天皇を「126代」とすることは、神話上の神武天皇なども含む数え方をしており、歴史的事実に反し皇室が「万世一系」であるかのように教えることに他なりません。
〇その後、「児童朝礼」では「愛国の歌姫」と呼ばれている山口采希(あやき)氏
(「教育勅語」を歌にし、塚本幼稚園でも歌ったことがある)がゲストとして登場し
ました。そこで山口氏は、明治時代の唱歌「神武天皇」「仁徳天皇」を歌いました。
どちらも神話上の天皇を賛美し、「万世一系」を印象づける国民主権に反する歌で
す。さらに「仁徳天皇」を歌う前には、教育勅語児童読本(1940年)や修身教科書に
登場する「民のかまど」の話をしました。これは、戦前の皇国臣民化教育の定番教材
で、子どもたちを「臣民」に仕立て上げていったものです。
2015年2月、愛知県一宮市教育委員会は、「建国記念の日」を前にした全校朝会で「民のかまど」の話をした市立中学校校長を注意をしたこともありました。
しかし、大阪市立泉尾北小学校のHPには、この「児童朝礼」の様子が紹介されて
おり、小田村校長は山口氏の歌・話を「とてもいいお話」「とても素晴らしいゲスト
でした」と絶賛しました。HP記事の最後には、小田村校長が山口氏の書いた色紙を
もった写真も掲載されています。その色紙には、「皇紀2679」と書かれています。
「皇紀」は神話上の天皇である神武天皇に由来するもので、戦後は公教育でも行政文
書でも一切使用されていません。「皇紀」を使った色紙の画像を公立小学校のHPに
載せることは不適切です。
〇山口氏は、自身のオリジナル曲「行くぞ!日の丸」「令和の時代」も歌いました。
「行くぞ!日の丸!」は、「日の丸」を先頭にしてアジア諸国に侵略した戦前の日本
軍の姿を彷彿とさせます。外国籍の子どもたち、中でもかって日本が侵略・植民地支
配した国々にルーツを持つ子どもたちは、この歌によって深く傷つくのではないかと
私たちは憂慮します。大阪市がめざす「多文化・多民族共生教育」に反するものです
(資料)。
公立学校の児童朝会での山口氏の歌や話は、戦前の教育勅語教育を小学校に露骨に
持ち込もうとした森友学園の「瑞穂の國小學院」に通じるものがあり、明らかに憲法
違反です。公立学校でこのような集会が行われていること自体、全国的に例を見ませ
ん。
〇泉尾北小に山口氏を呼び、「天皇陛下ご即位記念」児童朝礼を行ったのは小田村校
長です。小田村校長は大阪市の民間人校長として5年目(泉尾北小では2年目)で、任
命したのは市長と教育委員会です。小田村校長は、大阪市立小学校校長になってか
ら、右派団体である「学ぼう会北摂」で講演をしたり、龍馬プロジェクト会長の神谷
宗幣氏のインターネット番組に登場し、大阪市の人権教育や歴史教育を「偏向教育」
と批判している人物です。今回の「児童朝礼」は、小田村校長が意図的に実施したこ
とは明らかです。
〇私たちは、憲法に反する内容を子どもたちに押しつけた「児童朝礼」を行った小田
村校長に対して抗議します。小田村校長を任命し、「児童朝礼」を実施させた大阪市
教委の責任を追及します。小田村校長と大阪市教委は、同校の保護者・子どもに対し
てはもちろんのこと、大阪市民に対する説明と謝罪を行ってください。
〇■山口采希氏が歌った曲
□「行くぞ!日の丸!」
喜びと悲しみに
情熱が肩を組む
うつむいた日は過ぎた
時が来た まっしぐら
行くぞ!行くぞ!日の丸が行くぞ!
ああ勇ましく 日の丸が行くぞ
ひたぶるに駆け抜けた
根こそぎのなにくそで
どん底も手を伸ばし
風一つ 掴んだる!
行くぞ!行くぞ!日の丸が行くぞ!
揺るがぬ魂 日の丸が行くぞ
行くぞ!行くぞ!日の丸が行くぞ!
ああ勇ましく 日の丸が行くぞ
行くぞ!行くぞ!日の丸が行くぞ!
白地に赤く 日の丸が行くぞ
□「令和の御代」
春の訪れ 風も和やかに
薫り高く 梅の花のように
うるわしき日々を
ありのままに
咲き誇る
令和の御代に
和らぎの日々を
それぞれの心
満ち足りて
咲き誇る
令和の御代に
心寄せ合う
令和の御代に
□「仁徳天皇(唱歌)」
玉の宮居は名のみにて
あれにぞあれし 大殿に
三歳の月日 凌ぎつつ
民のかまどを にぎはし給ふ
その大御めぐみ
雨ふりしきる あしたにも
風ふきすさぶ 夕にも
大御身の上は 忘られて
民のうえのみ 思ほし給ふ
その大御心
■呼びかけ団体
子どもたちに渡すな!あぶない教科書 大阪の会
■資料
◇山口あやきブログより
《今日は大阪市立泉尾北小学校の全校集会「新天皇ご即位記念集会」で歌わせて頂き
ました(*^^*)》
https://ameblo.jp/ayaki0416/entry-12459876448.html
◇神谷宗幣氏の番組での小田村直昌校長のインタビュー動画
ぜひ、みてください。あまりにもひどいです。
https://www.youtube.com/watch?v=fIAFEDXE1ns
「子どもたちに渡すな!あぶない教科書 大阪の会」の呼びかけに賛同をお願いします。
■抗議文への団体・個人賛同をお願いします!■
憲法を無視した大阪市立泉尾北小学校での
『「天皇陛下ご即位記念」児童朝礼』に対する抗議文
5月8日(水)、大阪市立泉尾北小学校において全校の子どもたちが参加する『「天
皇陛下ご即位記念」児童朝礼』(以下、「児童朝礼」)が行われました。「児童朝
礼」では、まず小田村直昌校長が代替わりと新元号の説明をしました。なんと新天皇
を「126代目」とまで紹介しています。
その後、「愛国の歌姫」と呼ばれている山口采希(あやき)氏(「教育勅語」を歌
にし、塚本幼稚園でも歌ったことがある)がゲストとして登場しました。そこでは、
明治時代の唱歌「神武天皇」「仁徳天皇」を歌いました。どちらも神話上の天皇を賛
美し、「万世一系」を印象づける国民主権に反する歌です。さらに「仁徳天皇」を歌
う前には、教育勅語児童読本(1940年)や修身教科書に登場する「民のかまど」の話
をしました。
さらには、自身のオリジナル曲「行くぞ!日の丸」「令和の時代」も歌いました。
「行くぞ!日の丸!」は、「日の丸」を先頭にしてアジア諸国に侵略した戦前の日本
軍の姿を彷彿とさせます。外国籍の子どもたち、中でもかって日本が侵略・植民地支
配した国々にルーツを持つ子どもたちは、この歌によって深く傷つくのではないかと
私たちは憂慮します。
小田村校長は動向のHPで山口氏の歌や話を「とてもいいお話」「とても素晴らし
いゲストでした」と絶賛しました。このような「児童朝礼」は、戦前の教育勅語教育
を小学校に露骨に持ち込もうとした森友学園の「瑞穂の國小學院」に通じるものがあ
り、明らかに憲法違反です。公立学校でこのような集会が行われていること自体、全
国的に例を見ません。
私たちは、憲法に反する内容を子どもたちに押しつけた「児童朝礼」を行った小田
村校長と、同校長を任命した大阪市教育委員会に対して厳しく抗議したいと思ってい
ます。そして同校の保護者・子どもに対してはもちろんのこと、大阪市民に対する説
明と謝罪を求めたいと思います。
大阪市教委に対して抗議の申し入れを行いたいと思っています。
それまでに出来るだけ多くの団体・個人賛同を集めたいと思っています。
ぜひ、ご協力をお願いします。
■下記の要望書への団体・個人賛同を呼びかけます。
◇団体賛同の場合
団体名をお知らせください。
◇個人賛同の場合
お名前
お立場(教職員、保護者、生徒、学生、研究者、弁護士、市民など)
できればで結構です。
お名前の公表(インターネットを含む)の有無
◇締め切りは7月7日(日)
◇送り先
メール iga@mue.biglobe.ne.jp
◇PC・スマホ用署名ページ
http://form01.star7.jp/new_form/?prm=6a6b423%2F2--21-0583fb
*********************************
大阪市立泉尾北小学校小田村直昌校長と大阪市教委に抗議する
■憲法を無視した大阪市立泉尾北小学校での『「天皇陛下御即位記念」児童朝礼』に対する抗議文の内容
〇5月8日(水)、大阪市立泉尾北小学校において全校の子どもたちが参加する「天皇
陛下ご即位記念」児童朝礼(以下、「児童朝礼」)が行われました。
「児童朝礼」では、小田村直昌校長が「天皇陛下がお代りになった話と126代目であること、元号も日本古来から続いているお話」(泉尾北小HP)をしています。新天皇を「126代」とすることは、神話上の神武天皇なども含む数え方をしており、歴史的事実に反し皇室が「万世一系」であるかのように教えることに他なりません。
〇その後、「児童朝礼」では「愛国の歌姫」と呼ばれている山口采希(あやき)氏
(「教育勅語」を歌にし、塚本幼稚園でも歌ったことがある)がゲストとして登場し
ました。そこで山口氏は、明治時代の唱歌「神武天皇」「仁徳天皇」を歌いました。
どちらも神話上の天皇を賛美し、「万世一系」を印象づける国民主権に反する歌で
す。さらに「仁徳天皇」を歌う前には、教育勅語児童読本(1940年)や修身教科書に
登場する「民のかまど」の話をしました。これは、戦前の皇国臣民化教育の定番教材
で、子どもたちを「臣民」に仕立て上げていったものです。
2015年2月、愛知県一宮市教育委員会は、「建国記念の日」を前にした全校朝会で「民のかまど」の話をした市立中学校校長を注意をしたこともありました。
しかし、大阪市立泉尾北小学校のHPには、この「児童朝礼」の様子が紹介されて
おり、小田村校長は山口氏の歌・話を「とてもいいお話」「とても素晴らしいゲスト
でした」と絶賛しました。HP記事の最後には、小田村校長が山口氏の書いた色紙を
もった写真も掲載されています。その色紙には、「皇紀2679」と書かれています。
「皇紀」は神話上の天皇である神武天皇に由来するもので、戦後は公教育でも行政文
書でも一切使用されていません。「皇紀」を使った色紙の画像を公立小学校のHPに
載せることは不適切です。
〇山口氏は、自身のオリジナル曲「行くぞ!日の丸」「令和の時代」も歌いました。
「行くぞ!日の丸!」は、「日の丸」を先頭にしてアジア諸国に侵略した戦前の日本
軍の姿を彷彿とさせます。外国籍の子どもたち、中でもかって日本が侵略・植民地支
配した国々にルーツを持つ子どもたちは、この歌によって深く傷つくのではないかと
私たちは憂慮します。大阪市がめざす「多文化・多民族共生教育」に反するものです
(資料)。
公立学校の児童朝会での山口氏の歌や話は、戦前の教育勅語教育を小学校に露骨に
持ち込もうとした森友学園の「瑞穂の國小學院」に通じるものがあり、明らかに憲法
違反です。公立学校でこのような集会が行われていること自体、全国的に例を見ませ
ん。
〇泉尾北小に山口氏を呼び、「天皇陛下ご即位記念」児童朝礼を行ったのは小田村校
長です。小田村校長は大阪市の民間人校長として5年目(泉尾北小では2年目)で、任
命したのは市長と教育委員会です。小田村校長は、大阪市立小学校校長になってか
ら、右派団体である「学ぼう会北摂」で講演をしたり、龍馬プロジェクト会長の神谷
宗幣氏のインターネット番組に登場し、大阪市の人権教育や歴史教育を「偏向教育」
と批判している人物です。今回の「児童朝礼」は、小田村校長が意図的に実施したこ
とは明らかです。
〇私たちは、憲法に反する内容を子どもたちに押しつけた「児童朝礼」を行った小田
村校長に対して抗議します。小田村校長を任命し、「児童朝礼」を実施させた大阪市
教委の責任を追及します。小田村校長と大阪市教委は、同校の保護者・子どもに対し
てはもちろんのこと、大阪市民に対する説明と謝罪を行ってください。
〇■山口采希氏が歌った曲
□「行くぞ!日の丸!」
喜びと悲しみに
情熱が肩を組む
うつむいた日は過ぎた
時が来た まっしぐら
行くぞ!行くぞ!日の丸が行くぞ!
ああ勇ましく 日の丸が行くぞ
ひたぶるに駆け抜けた
根こそぎのなにくそで
どん底も手を伸ばし
風一つ 掴んだる!
行くぞ!行くぞ!日の丸が行くぞ!
揺るがぬ魂 日の丸が行くぞ
行くぞ!行くぞ!日の丸が行くぞ!
ああ勇ましく 日の丸が行くぞ
行くぞ!行くぞ!日の丸が行くぞ!
白地に赤く 日の丸が行くぞ
□「令和の御代」
春の訪れ 風も和やかに
薫り高く 梅の花のように
うるわしき日々を
ありのままに
咲き誇る
令和の御代に
和らぎの日々を
それぞれの心
満ち足りて
咲き誇る
令和の御代に
心寄せ合う
令和の御代に
□「仁徳天皇(唱歌)」
玉の宮居は名のみにて
あれにぞあれし 大殿に
三歳の月日 凌ぎつつ
民のかまどを にぎはし給ふ
その大御めぐみ
雨ふりしきる あしたにも
風ふきすさぶ 夕にも
大御身の上は 忘られて
民のうえのみ 思ほし給ふ
その大御心
■呼びかけ団体
子どもたちに渡すな!あぶない教科書 大阪の会
■資料
◇山口あやきブログより
《今日は大阪市立泉尾北小学校の全校集会「新天皇ご即位記念集会」で歌わせて頂き
ました(*^^*)》
https://ameblo.jp/ayaki0416/entry-12459876448.html
◇神谷宗幣氏の番組での小田村直昌校長のインタビュー動画
ぜひ、みてください。あまりにもひどいです。
https://www.youtube.com/watch?v=fIAFEDXE1ns
2019年4月26日金曜日
東京都教育委員会の場合
東京都教育庁 5月1日の天皇代替わりの日に「国旗」をあげることについて
東京都教育庁総務部に電話で問い合わせた結果です。
1. 通知を出したが、それは「内部」のものなので、教育委員会のホームページには載せていない。
2. その通知の内容はおおよそ以下の通りである。
都立学校においては文部科学事務次官通知にあるような「趣旨にふまえ、適切な対応をお願いします」というようなもの。
各学校では、10日間の連休中のことなので、「日の丸」をあげるのかどうかはわからないようです。校長らが出勤してあげるのかどうかわかりません。
東京都教育庁総務部に電話で問い合わせた結果です。
1. 通知を出したが、それは「内部」のものなので、教育委員会のホームページには載せていない。
2. その通知の内容はおおよそ以下の通りである。
都立学校においては文部科学事務次官通知にあるような「趣旨にふまえ、適切な対応をお願いします」というようなもの。
各学校では、10日間の連休中のことなので、「日の丸」をあげるのかどうかはわからないようです。校長らが出勤してあげるのかどうかわかりません。
4/2 文部科学省 5月1日に「祝意奉表について」の通知
4/2 文部科学省 5月1日に「祝意奉表について」の通知
5月1日の天皇代替わりの日に、学校のポールに「日の丸」をあげるというのか。
政府は5月1日、メーデーに天皇代替わり行事をぶつけてきました。そして「通知」などを各レベルで出しています。それら関係文書等をアップします。これらの文書は神奈川の「個人情報保護条例を活かす会」が情報開示請求をして得たものです。
■教育新聞記事
5月1日の天皇代替わりの日に、学校のポールに「日の丸」をあげるというのか。
政府は5月1日、メーデーに天皇代替わり行事をぶつけてきました。そして「通知」などを各レベルで出しています。それら関係文書等をアップします。これらの文書は神奈川の「個人情報保護条例を活かす会」が情報開示請求をして得たものです。
■教育新聞記事

■閣議決定
2019年4月23日火曜日
オリンピック教育批判ビラまきを再開しました。
新年度に入り、オリンピック教育批判ビラまきを再開しました。
第16弾ビラのタイトルは、
「改元」って?「代替わり」って? 何のため? 誰のため?
で、これまでどおり勇気くんと知佳ちゃんの会話です。
そして裏面には
『絶対トクする 学生バイト術』(角谷信一著)の紹介、
<チラシ配りに「受け取るな!」は?>という意見、
朝日川柳から三つ。
・「忖度」と命名したい安倍の御代」(兵庫県 横山閲治郎)
・「命令」はまずいとあわて「ビューティフル」(東京都 三井正夫)
・やっぱりね復興五輪はウソだった(長崎県 黒崎雄三)
『オリンピック。パラリンピック教育批判』ビラまき報告(いままでアップしてこなかったのですが、適宜アップします。)
*4月22日(月)
< 八王子桑志高校> 7時33分から約1時間 100枚
わりと受け取りはよかった。
副校長からありきたりの注意。教職員と覚しき男性がビラを受け取り、1秒くらい見てから突っ返してきた。昔の同僚と会った。産休代替出来ているとのこと。
穏やかな感じの生徒が多い学校です。ズボンの女子も数名いました。
*4月23日(火)
<千歳が丘高校>7:20~約1時間
この学校は比較的元気な生徒が多く、参考書を手にして登校する生徒は殆ど見かけません。こちらが「おはようございます」と挨拶すると、大きなこえで「おはようございます」と返してくれます。
ビラまきを始めてしばらくすると、いつものように、野球部の生徒たち15名ほどが学校周辺のゴミ拾いに出てきました。そのうち3名ほどがビラを受け取って行きました。
しばらくして返って来ると、そのうちの1名がビラをかざし、「ビラに感動した」、「クラスのみんなにも見せるから5枚ほど下さい」と言ってきました。
ビラをあげると「感動するビラ、感動するビラ」などと言って中に入って行きました。
何に感動したのかは聞きそびれましたが、このような反応は初めてでした。
また、いつもビラを受け取る教員が、「今度は何のビラですか」と聞いてきました。
「改元と代替わりのビラです」というと、ビラを受け取っていきました。
他の教職員も比較的受け取りが良かったと思います。というような具合で、ビラは112枚撒けました。
第16弾ビラのタイトルは、
「改元」って?「代替わり」って? 何のため? 誰のため?
で、これまでどおり勇気くんと知佳ちゃんの会話です。
そして裏面には
『絶対トクする 学生バイト術』(角谷信一著)の紹介、
<チラシ配りに「受け取るな!」は?>という意見、
朝日川柳から三つ。
・「忖度」と命名したい安倍の御代」(兵庫県 横山閲治郎)
・「命令」はまずいとあわて「ビューティフル」(東京都 三井正夫)
・やっぱりね復興五輪はウソだった(長崎県 黒崎雄三)
『オリンピック。パラリンピック教育批判』ビラまき報告(いままでアップしてこなかったのですが、適宜アップします。)
*4月22日(月)
< 八王子桑志高校> 7時33分から約1時間 100枚
わりと受け取りはよかった。
副校長からありきたりの注意。教職員と覚しき男性がビラを受け取り、1秒くらい見てから突っ返してきた。昔の同僚と会った。産休代替出来ているとのこと。
穏やかな感じの生徒が多い学校です。ズボンの女子も数名いました。
*4月23日(火)
<千歳が丘高校>7:20~約1時間
この学校は比較的元気な生徒が多く、参考書を手にして登校する生徒は殆ど見かけません。こちらが「おはようございます」と挨拶すると、大きなこえで「おはようございます」と返してくれます。
ビラまきを始めてしばらくすると、いつものように、野球部の生徒たち15名ほどが学校周辺のゴミ拾いに出てきました。そのうち3名ほどがビラを受け取って行きました。
しばらくして返って来ると、そのうちの1名がビラをかざし、「ビラに感動した」、「クラスのみんなにも見せるから5枚ほど下さい」と言ってきました。
ビラをあげると「感動するビラ、感動するビラ」などと言って中に入って行きました。
何に感動したのかは聞きそびれましたが、このような反応は初めてでした。
また、いつもビラを受け取る教員が、「今度は何のビラですか」と聞いてきました。
「改元と代替わりのビラです」というと、ビラを受け取っていきました。
他の教職員も比較的受け取りが良かったと思います。というような具合で、ビラは112枚撒けました。
2019年4月21日日曜日
4/11 都教委定例会 根津公子の都教委傍聴記
4月11日(木)、都教委定例会が開かれました。根津公子の傍聴報告です。
自己反省なしの都教委からのメッセージ
今日の公開議題は、
議案「東京都教育委員会から生徒と教員へのメッセージについて」、
報告が「来年度使用の都立高校用教科書の採択方針について」。
非公開議題は議案「教員の懲戒処分について」(停職・免職事案)が2件。報告も「教員の懲戒処分について」(戒告・減給)。北村教育委員が欠席。
議案「東京都教育委員会から生徒と教員へのメッセージについて」を報告します。
メッセージを出す目的は、生徒に対しては「学校生活を送る上で生じる様々な感情と上手に付き合うことの大切さを伝えるとともに、悩んだときには身近な大人に相談するよう促す」、教員に対しては「日頃の教育活動に感謝して激励するとともに、課題の解決に向けた取組をともに行っていくことを伝える」のだという。
メッセージは次のようにいう。
◆生徒の皆さんへ
〇新学期が始まりました。皆さんは、今、学校生活を楽しんでいますか。保護者の方や学校の先生たちは、皆さんが楽しく充実した学校生活を送ってほしいと願っています。
〇充実した学校生活を送るためには、友人や先生などと心を通わせて、良好な人間関係を 普段から築くとともに、学校の集団生活における決まりや社会のルールを守ることが大 切です。
〇しかし、学校生活を送る上で、困ったことや納得できないことが起きた時などは、不安 や不満、怒りなどの感情が湧くことがあるかもしれません。皆さんにとって、こうした 感情と上手に付き合っていくことも重要です。
〇そして、自分たちだけでは解決できないと思った時には、まず、保護者の方や先生など 身近な大人に相談してみましょう。もし、大人への相談が難しいと感じたら、東京都教 育相談センターなどの相談機関を利用することができます。また、LINEで気軽に相 談できる「相談ホットLINE@東京」という方法もあります。これらの相談窓口は皆 さんを全力でサポートしてくれます。
〇ところで、皆さんがよく使うSNSは便利な反面、軽い気持ちや何気ない言葉などの書 き込みによって人を傷つけることがあります。また、写真や動画等をSNS上に一度流 出させると完全に消すことはできなくなります。こうしたSNSの危険性を正しく理解 してください。
〇皆さんが夢と希望を胸に、未来に向かって羽ばたいていけるよう、保護者の方や学校の 先生、地域の皆さんと一緒に、東京都教育委員会は心から応援しています。
平成31年4月11日 東京都教育委員会
◆子供たちの健やかな成長を願って ~教員の皆さんへ~
〇先生方におかれましては、全ての児童・生徒が充実した学校生活を送れるよう、日頃か らご尽力いただき、ありがとうございます。 ○さて、児童・生徒への指導に当たっては、日頃から個別の言葉掛けなどにより一人一人の理解を深め、教員としての信頼に基づく良好な人間関係を構築することが大変重要です。
〇そして、学校の集団生活における決まりや、社会のルールを守る意味などについて、児 童・生徒が十分に理解し、日常の行動として実践できるよう、丁寧かつ継続的に指導し ていくことが必要です。
〇また、児童・生徒への指導や外部への対応に苦慮するケースもあることから、担当教員 を孤立させないよう、学校は複数の教員が協力して指導に当たることを基本とした校内体制をしっかり定着させる必要があります。こうした組織的な取組を通じて、体罰を絶対に許さない学校風土を一層強固なものにすることにも努めていただきたいと思います。
〇東京都教育委員会は、教員の皆さんがやりがいをもって日々の仕事ができるよう、今後 も学校訪問等を通して皆さんの仕事の実情や日々の努力を理解、共有するとともに、皆さんが抱えている様々な課題や悩みなどの解決に向けた具体的な取組を全力で行っていきます。
平成31年4月11日 東京都教育委員会
■根津さんのコメント
生徒へのメッセージは都立学校の生徒に発出する。また、区市町村立中学校では校内掲示するよう、各地教委に依頼する。教員へのメッセージは、都立学校の全教員にメールで発出する。また、区市町村立学校の全教員に配布するよう各地教委に依頼するとのこと。 この提案に対して教育委員からは、「掲示だけではなく、全ての生徒に伝わるようにしてほしい」などの補強意見があっただけで問題点の指摘はなく、議案は承認された。こんな内容でどうして教育委員たちは承認してしまうのか、と思う。
問題点を挙げると—―。
1.両メッセージは、都教委の存在をアピールするためのもの。
2.「生徒の皆さんへ」では、都教委が良しとする生徒像そのままに、決まりやルールを 守ること、自分の感情をコントロールすることが大事と説く。決まりやルールを論議し見直すことが必要となっても、それにブレーキをかけることになりはしまいか。一人が皆と異なる捉え方や判断をし、納得できないことが起きたなら、皆で話し合いをすることこそが大事なのに、それを否定する。個性を認めず、「規律と秩序維持」を最優先する、都教委の道徳心を刷り込むものだ。
3.「教員の皆さんへ」では、都教委がすべき教員の過重労働軽減については触れないま ま、したがって、教員が子どもと自由に過ごす時間的保証をしないままに、「児童・生徒への指導に当たっては…」と説き、職務職階級制賃金及び人事考課制度で教員を競わせ、協働を奪っておきながら、「複数の教員が協力して」と説く。 教員が子どもと自由に過ごす時間があれば、教員はいじめに気づくし、相談にも乗れることが、教育委員にはなぜわからないのか。「複数の教員が協力して」の前に必要なのは、教員たちが論議し学び合える場である職員会議を復活させることだ(2004年から都教委は職員会議を校長の伝達機関とし、教員の発言を禁止した)。
「学校訪問等を通して」というのも、これまでの都教委の学校訪問から推察すれば、学校を監視し、管理支配を強めるという ことではないかと疑念を持つ。
4.区市町村中学校では、生徒向けメッセージを校内に掲示するという。「それでは、読 まない生徒もいるかもしれない。全ての生徒に伝わるようにしてほしい」との教育委員からの発言に対して指導部長は、「16日に全中学校の校長を集めるので、そこで依頼する」とのこと。「東京都教育委員会」名の入った掲示は、都教委の威厳を示そうとするものか。
ここに書かれているのは、人が日々を丁寧に生きていけばみんな、自分で力をつけることができることばかり。教育関係者が訴える事柄ではない。自己反省のかけらもない両メッセージに、恥ずかしく、怒りが沸き上がる。もっと教育界で筋を通すべきことがあるはずだ。教育について真剣に考えてほしいと思う。
自己反省なしの都教委からのメッセージ
今日の公開議題は、
議案「東京都教育委員会から生徒と教員へのメッセージについて」、
報告が「来年度使用の都立高校用教科書の採択方針について」。
非公開議題は議案「教員の懲戒処分について」(停職・免職事案)が2件。報告も「教員の懲戒処分について」(戒告・減給)。北村教育委員が欠席。
議案「東京都教育委員会から生徒と教員へのメッセージについて」を報告します。
メッセージを出す目的は、生徒に対しては「学校生活を送る上で生じる様々な感情と上手に付き合うことの大切さを伝えるとともに、悩んだときには身近な大人に相談するよう促す」、教員に対しては「日頃の教育活動に感謝して激励するとともに、課題の解決に向けた取組をともに行っていくことを伝える」のだという。
メッセージは次のようにいう。
◆生徒の皆さんへ
〇新学期が始まりました。皆さんは、今、学校生活を楽しんでいますか。保護者の方や学校の先生たちは、皆さんが楽しく充実した学校生活を送ってほしいと願っています。
〇充実した学校生活を送るためには、友人や先生などと心を通わせて、良好な人間関係を 普段から築くとともに、学校の集団生活における決まりや社会のルールを守ることが大 切です。
〇しかし、学校生活を送る上で、困ったことや納得できないことが起きた時などは、不安 や不満、怒りなどの感情が湧くことがあるかもしれません。皆さんにとって、こうした 感情と上手に付き合っていくことも重要です。
〇そして、自分たちだけでは解決できないと思った時には、まず、保護者の方や先生など 身近な大人に相談してみましょう。もし、大人への相談が難しいと感じたら、東京都教 育相談センターなどの相談機関を利用することができます。また、LINEで気軽に相 談できる「相談ホットLINE@東京」という方法もあります。これらの相談窓口は皆 さんを全力でサポートしてくれます。
〇ところで、皆さんがよく使うSNSは便利な反面、軽い気持ちや何気ない言葉などの書 き込みによって人を傷つけることがあります。また、写真や動画等をSNS上に一度流 出させると完全に消すことはできなくなります。こうしたSNSの危険性を正しく理解 してください。
〇皆さんが夢と希望を胸に、未来に向かって羽ばたいていけるよう、保護者の方や学校の 先生、地域の皆さんと一緒に、東京都教育委員会は心から応援しています。
平成31年4月11日 東京都教育委員会
◆子供たちの健やかな成長を願って ~教員の皆さんへ~
〇先生方におかれましては、全ての児童・生徒が充実した学校生活を送れるよう、日頃か らご尽力いただき、ありがとうございます。 ○さて、児童・生徒への指導に当たっては、日頃から個別の言葉掛けなどにより一人一人の理解を深め、教員としての信頼に基づく良好な人間関係を構築することが大変重要です。
〇そして、学校の集団生活における決まりや、社会のルールを守る意味などについて、児 童・生徒が十分に理解し、日常の行動として実践できるよう、丁寧かつ継続的に指導し ていくことが必要です。
〇また、児童・生徒への指導や外部への対応に苦慮するケースもあることから、担当教員 を孤立させないよう、学校は複数の教員が協力して指導に当たることを基本とした校内体制をしっかり定着させる必要があります。こうした組織的な取組を通じて、体罰を絶対に許さない学校風土を一層強固なものにすることにも努めていただきたいと思います。
〇東京都教育委員会は、教員の皆さんがやりがいをもって日々の仕事ができるよう、今後 も学校訪問等を通して皆さんの仕事の実情や日々の努力を理解、共有するとともに、皆さんが抱えている様々な課題や悩みなどの解決に向けた具体的な取組を全力で行っていきます。
平成31年4月11日 東京都教育委員会
■根津さんのコメント
生徒へのメッセージは都立学校の生徒に発出する。また、区市町村立中学校では校内掲示するよう、各地教委に依頼する。教員へのメッセージは、都立学校の全教員にメールで発出する。また、区市町村立学校の全教員に配布するよう各地教委に依頼するとのこと。 この提案に対して教育委員からは、「掲示だけではなく、全ての生徒に伝わるようにしてほしい」などの補強意見があっただけで問題点の指摘はなく、議案は承認された。こんな内容でどうして教育委員たちは承認してしまうのか、と思う。
問題点を挙げると—―。
1.両メッセージは、都教委の存在をアピールするためのもの。
2.「生徒の皆さんへ」では、都教委が良しとする生徒像そのままに、決まりやルールを 守ること、自分の感情をコントロールすることが大事と説く。決まりやルールを論議し見直すことが必要となっても、それにブレーキをかけることになりはしまいか。一人が皆と異なる捉え方や判断をし、納得できないことが起きたなら、皆で話し合いをすることこそが大事なのに、それを否定する。個性を認めず、「規律と秩序維持」を最優先する、都教委の道徳心を刷り込むものだ。
3.「教員の皆さんへ」では、都教委がすべき教員の過重労働軽減については触れないま ま、したがって、教員が子どもと自由に過ごす時間的保証をしないままに、「児童・生徒への指導に当たっては…」と説き、職務職階級制賃金及び人事考課制度で教員を競わせ、協働を奪っておきながら、「複数の教員が協力して」と説く。 教員が子どもと自由に過ごす時間があれば、教員はいじめに気づくし、相談にも乗れることが、教育委員にはなぜわからないのか。「複数の教員が協力して」の前に必要なのは、教員たちが論議し学び合える場である職員会議を復活させることだ(2004年から都教委は職員会議を校長の伝達機関とし、教員の発言を禁止した)。
「学校訪問等を通して」というのも、これまでの都教委の学校訪問から推察すれば、学校を監視し、管理支配を強めるという ことではないかと疑念を持つ。
4.区市町村中学校では、生徒向けメッセージを校内に掲示するという。「それでは、読 まない生徒もいるかもしれない。全ての生徒に伝わるようにしてほしい」との教育委員からの発言に対して指導部長は、「16日に全中学校の校長を集めるので、そこで依頼する」とのこと。「東京都教育委員会」名の入った掲示は、都教委の威厳を示そうとするものか。
ここに書かれているのは、人が日々を丁寧に生きていけばみんな、自分で力をつけることができることばかり。教育関係者が訴える事柄ではない。自己反省のかけらもない両メッセージに、恥ずかしく、怒りが沸き上がる。もっと教育界で筋を通すべきことがあるはずだ。教育について真剣に考えてほしいと思う。
2019年4月9日火曜日
3/28 最高裁決定 第四次訴訟
◆3/28 最高裁決定
「君が代」四次訴訟・減給処分取消・一部勝訴確定
①被処分者の会・近藤徹さんからの報告です。
東京「君が代」裁判四次訴訟(一審原告14名、上告人13名。現職教員8名)は、東京地裁(2017年9月)・高裁(2018年4月)で減給・停職処分計6名・7件が取り消され、一部勝訴しました。
これに対して、都教委は田中聡史さんの2件(不起立4回目と5回目)の減給処分取り消しを不服として最高裁に上告受理申立を行い、他方、原告らは憲法判断での前進、戒告処分の取り消し、損害賠償を求めて上告及び上告受理申立をしました。最高裁第1小法廷に係属し、双方が正面対決する構図になっていました。
3月28日、最高裁第一小法廷は、「君が代」処分の違憲判断を求める一審原告らの上告を棄却し、戒告処分取消・損害賠償を求める上告受理申立を「受理しない」(不受理)と決定する一方、減給処分取消を認めた東京高裁判決を不服とした都教委の上告受理申立についても「受理しない」(不受理)と決定し、決定文を送付しました(決定文全文は被処分者の会HPに掲載)。
これは、要するに、戒告処分を容認したものの、これまでの不起立の回数(今回は4回目・5回目)を理由に減給処分という累積過重処分を行った都教委の暴走に歯止めをかけたものと評価できます。
2014年3月17日の東京地裁提訴以来5年間の東京「君が代」裁判四次訴訟への
皆さんのご支援に心から感謝いたします。
①被処分者の田中聡史志さんからの報告です。
新年度が始まりますが、皆様お元気ですか。
昨日、弁護団より「最高裁第一小法廷は、3月28日付で、東京君が代処分第四次訴訟の被告東京都の上告受理申し立てを却下、原告の上告を棄却し、原告の上告受理申し立ても却下」という内容の送達があった、との連絡がありました。
これにより高裁判決が確定し、争点の一つだった私の減給処分取り消しが確定しました。
残念ながら戒告処分容認の判決も確定してしまい、損害賠償も認められませんでしたが、第四次訴訟の減給および停職処分は全て取り消されました。
私の減給処分は私の不起立4回目と5回目に対する「回数加重処分」でしたので、今後、東京都が不起立4回ないし5回での処分を加重することは難しくなると思います。
戒告処分が容認されたことは残念ですし、私に対しても減給取り消し後の再処分の可能性が高いのですが、ひとまずは減給取り消しが確定したことは大変良かったです。
これまでご支援をいただいた皆様、大変ありがとうございました。(田中聡史)
「君が代」四次訴訟・減給処分取消・一部勝訴確定
①被処分者の会・近藤徹さんからの報告です。
東京「君が代」裁判四次訴訟(一審原告14名、上告人13名。現職教員8名)は、東京地裁(2017年9月)・高裁(2018年4月)で減給・停職処分計6名・7件が取り消され、一部勝訴しました。
これに対して、都教委は田中聡史さんの2件(不起立4回目と5回目)の減給処分取り消しを不服として最高裁に上告受理申立を行い、他方、原告らは憲法判断での前進、戒告処分の取り消し、損害賠償を求めて上告及び上告受理申立をしました。最高裁第1小法廷に係属し、双方が正面対決する構図になっていました。
3月28日、最高裁第一小法廷は、「君が代」処分の違憲判断を求める一審原告らの上告を棄却し、戒告処分取消・損害賠償を求める上告受理申立を「受理しない」(不受理)と決定する一方、減給処分取消を認めた東京高裁判決を不服とした都教委の上告受理申立についても「受理しない」(不受理)と決定し、決定文を送付しました(決定文全文は被処分者の会HPに掲載)。
これは、要するに、戒告処分を容認したものの、これまでの不起立の回数(今回は4回目・5回目)を理由に減給処分という累積過重処分を行った都教委の暴走に歯止めをかけたものと評価できます。
2014年3月17日の東京地裁提訴以来5年間の東京「君が代」裁判四次訴訟への
皆さんのご支援に心から感謝いたします。
①被処分者の田中聡史志さんからの報告です。
新年度が始まりますが、皆様お元気ですか。
昨日、弁護団より「最高裁第一小法廷は、3月28日付で、東京君が代処分第四次訴訟の被告東京都の上告受理申し立てを却下、原告の上告を棄却し、原告の上告受理申し立ても却下」という内容の送達があった、との連絡がありました。
これにより高裁判決が確定し、争点の一つだった私の減給処分取り消しが確定しました。
残念ながら戒告処分容認の判決も確定してしまい、損害賠償も認められませんでしたが、第四次訴訟の減給および停職処分は全て取り消されました。
私の減給処分は私の不起立4回目と5回目に対する「回数加重処分」でしたので、今後、東京都が不起立4回ないし5回での処分を加重することは難しくなると思います。
戒告処分が容認されたことは残念ですし、私に対しても減給取り消し後の再処分の可能性が高いのですが、ひとまずは減給取り消しが確定したことは大変良かったです。
これまでご支援をいただいた皆様、大変ありがとうございました。(田中聡史)
2019年4月1日月曜日
都立高校の卒業式でびらまき その八
都立高校の卒業式でびらまき その八
◆総括の集会
3月30日(土)東京で、卒業式総括集会(主催:五者卒入学式対策本部)が開かれました。
そこでは、本部からの報告の中で、「年々都教委からの指示は細かくなり、卒業式・入学式の実施要領に各学校の裁量が入る余地は全くなくなっており、管理を徹底しようとする
都教委の意図が感じられます」という事が述べられました。
そうした都教委の意図を忖度したような例が二つほど出されました。
一つは、ある高校で卒業式の際に、卒業証書をもらった後、あるクラスが一斉に、担任と保護者に対して「ありがとうございました」というお礼の言葉を述べたという事です。(私の経験でもそういう事はあり、それはこれまで苦労してきた保護者や担任にたいする生徒たちの最大の感謝の表明でした。そして、その都度会場から大きな拍手が起きました。)
ところが、卒業式終了後、そのことに対して、
若い教員が「今年の卒業式はひどかった。あんなことをするなんて。式じゃないよ」と言ったという事です。
もう一つは、別のある高校で「セーター・カーディガン事件」というのが起きたそうです。
その日(3月7日)は寒い日であさから小雨が降っていました。この学校は標準服で式に臨むことになっていたようですが、寒いので生徒たちはセーターやカーディガンを許可してくれるように言ったそうです。特に吹奏楽部の生徒たちは寒くて震えるのでしっかり演奏ができないと言ったそうです。
しかし、職員会議ではすでに決まっていることだからという意見が出されましたが、この3月で退職する生活指導の教員が生徒の健康よりも規律を重視するようなことは「おかしい事だと知ってください」と述べたそうです。しかし他の教員は言わず、吹奏楽部の生徒たちだけは認められたようですが、他の生徒たちは震える中で式に臨んだそうです。
これらの二つの例は、今の学校現場が如何におかしくなっているかを物語っています。
一言で言えば、規律が第一で情愛や健康は二の次になっているということです。つまるところ人間を大事にしない学校になっているのです。そして、これが「日の丸・君が代」強制の行き着く先です。
ところで、後者の例を紹介してくれた教員は、次のようなことも話してくれました。
それは、卒業式ビラを受け取り読んだ生徒がやってきて、「日の丸・君が代」強制に反対する意味が「分かった」と言ってくれたという事です。
私たちの卒業式ビラまきも役立ったようです。
◆「学校と地域をむすぶ板橋の会」の方たちが独自に作って撒いたビラの一部を紹介します。
<卒業おめでとう>
卒業式は主役である卒業生一人一人の門出の場です。ところが2003年から東京都教育委員会の指示で、檀上正面の「日の丸」への礼と、「君が代」の起立斉唱が全員に強制される儀式の場になりました。私たちは戦争に結びつき、主権在民にそぐわない
「日の丸・君が代」強制はおかしいと考えています。
・・・・・・・・・・
<「日の丸・君が代」強制は「戦争のできる国」の露払い>
・・・・・・・・・・
<正しい情報や意見表明の保障はあなたの権利>
学校では教員管理が強まり、職員会議は話し合いの場でなく伝達機関とされ、意見表明・交換の機会は減少しています。
皆さんには、意見を言う機会は十分にありましたか?
今、様々な場で「意見」が尊重されない実態を見聞きすると、声を上げる元気が奪われがちです。何度も示された沖縄の民意も軟弱地盤や予算・期間増大の事実も無視して、政府は辺野古新基地建設を進めています。サンゴを移植したと嘘までついて。
それでも沖縄の人は諦めず反対し続けています。
国会のデータ改ざん、情報隠し、諸法案の強行採決などに抗議して、国会前で声を上げ続けている人たちがいます。
軍隊化を強める自衛隊を9条に明記しようとの憲法改定に危機感を抱き、署名活動を続けている人たちがいます。
このような声や活動が、民主主義を破壊し戦争に向かおうとする動きのブレーキになっていると私たちは考えています。
私たちは、大人も子どもも、自分で考え意見を言い、行動していくことが大切だと思います。
今日の卒業式がその一歩になってくれればと願っています。
<新しい生活が、希望に満ちたものになりますように!>
◆総括の集会
3月30日(土)東京で、卒業式総括集会(主催:五者卒入学式対策本部)が開かれました。
そこでは、本部からの報告の中で、「年々都教委からの指示は細かくなり、卒業式・入学式の実施要領に各学校の裁量が入る余地は全くなくなっており、管理を徹底しようとする
都教委の意図が感じられます」という事が述べられました。
そうした都教委の意図を忖度したような例が二つほど出されました。
一つは、ある高校で卒業式の際に、卒業証書をもらった後、あるクラスが一斉に、担任と保護者に対して「ありがとうございました」というお礼の言葉を述べたという事です。(私の経験でもそういう事はあり、それはこれまで苦労してきた保護者や担任にたいする生徒たちの最大の感謝の表明でした。そして、その都度会場から大きな拍手が起きました。)
ところが、卒業式終了後、そのことに対して、
若い教員が「今年の卒業式はひどかった。あんなことをするなんて。式じゃないよ」と言ったという事です。
もう一つは、別のある高校で「セーター・カーディガン事件」というのが起きたそうです。
その日(3月7日)は寒い日であさから小雨が降っていました。この学校は標準服で式に臨むことになっていたようですが、寒いので生徒たちはセーターやカーディガンを許可してくれるように言ったそうです。特に吹奏楽部の生徒たちは寒くて震えるのでしっかり演奏ができないと言ったそうです。
しかし、職員会議ではすでに決まっていることだからという意見が出されましたが、この3月で退職する生活指導の教員が生徒の健康よりも規律を重視するようなことは「おかしい事だと知ってください」と述べたそうです。しかし他の教員は言わず、吹奏楽部の生徒たちだけは認められたようですが、他の生徒たちは震える中で式に臨んだそうです。
これらの二つの例は、今の学校現場が如何におかしくなっているかを物語っています。
一言で言えば、規律が第一で情愛や健康は二の次になっているということです。つまるところ人間を大事にしない学校になっているのです。そして、これが「日の丸・君が代」強制の行き着く先です。
ところで、後者の例を紹介してくれた教員は、次のようなことも話してくれました。
それは、卒業式ビラを受け取り読んだ生徒がやってきて、「日の丸・君が代」強制に反対する意味が「分かった」と言ってくれたという事です。
私たちの卒業式ビラまきも役立ったようです。
◆「学校と地域をむすぶ板橋の会」の方たちが独自に作って撒いたビラの一部を紹介します。
<卒業おめでとう>
卒業式は主役である卒業生一人一人の門出の場です。ところが2003年から東京都教育委員会の指示で、檀上正面の「日の丸」への礼と、「君が代」の起立斉唱が全員に強制される儀式の場になりました。私たちは戦争に結びつき、主権在民にそぐわない
「日の丸・君が代」強制はおかしいと考えています。
・・・・・・・・・・
<「日の丸・君が代」強制は「戦争のできる国」の露払い>
・・・・・・・・・・
<正しい情報や意見表明の保障はあなたの権利>
学校では教員管理が強まり、職員会議は話し合いの場でなく伝達機関とされ、意見表明・交換の機会は減少しています。
皆さんには、意見を言う機会は十分にありましたか?
今、様々な場で「意見」が尊重されない実態を見聞きすると、声を上げる元気が奪われがちです。何度も示された沖縄の民意も軟弱地盤や予算・期間増大の事実も無視して、政府は辺野古新基地建設を進めています。サンゴを移植したと嘘までついて。
それでも沖縄の人は諦めず反対し続けています。
国会のデータ改ざん、情報隠し、諸法案の強行採決などに抗議して、国会前で声を上げ続けている人たちがいます。
軍隊化を強める自衛隊を9条に明記しようとの憲法改定に危機感を抱き、署名活動を続けている人たちがいます。
このような声や活動が、民主主義を破壊し戦争に向かおうとする動きのブレーキになっていると私たちは考えています。
私たちは、大人も子どもも、自分で考え意見を言い、行動していくことが大切だと思います。
今日の卒業式がその一歩になってくれればと願っています。
<新しい生活が、希望に満ちたものになりますように!>
2019年3月30日土曜日
都立高校卒業式びらまき その八
都立高校卒業式びらまき その八
◆川村さんの闘い『被処分者の会通信 122号』(2019年3月19日)より
〇2019年卒業式をめぐる状況と今後の取り組み (被処分者の会通信)
都立高校教職員 被処分者の会・卒入学式対策本部・川村佐和
10.23通達発出から16回目の卒業式が行われています。
最近の私にとって一番大事な取り組みは、卒業式の包括的職務命令が出される職員会議での発言です。できるだけわかりやすく、他の教員に共感してもらえるように、できれば短く…と一か月ぐらい前から考え初め、発言を練りに練ります。職員会議が始まるまでは憂欝になったり、ものすごく緊張したりします。どんな集会で発言するよりも緊張します。
10.23通達が発出する前までは、卒業式前の職員会議で「日の丸・君が代」のことについて、発言しない方が肩身が狭かった(私はいつも肩身の狭い思いをしていました)のに、今では、自分の中にある勇気を振り絞らなければ発言できないのです。
「みんなから白い目で見られるかも…でも言わなければ。これが私の闘いだ!」と、わけのわからない使命感にかられて、やっとの思いで発言しているのです。けれど、発言した後はいつでも「言ってよかった」と思います。今年もそうでした。
私の後、卒業式で司会をする教務主任(分会長です)が手を上げ、「多数の生徒が起立しないようなことはまずないので、言うことはないのですが、もし多数の生徒が座っていても、その生徒たちに対して『ご起立ください』とは言えません。それは生徒に強制することになるからです。」と言ってくれたのです。私はうれしくてたまりませんでした。
一昨年度から卒業式入学式の進行表に「起立していない生徒多数の場合には、起立を促すようにする。司会『ご起立ください。』それでも、起立しない場合は、副校長が司会席へ移動し、副校長『ご起立ください。』」という文言を入れなければならなくなったのですが、これは生徒への強制に他なりません。そのことが教務主任の発言ではっきりとみんなに伝わったに違いありません。
職員会議の後、若い教員から「いつもありがとうございます。大切なことをしっかり発言してくれて。みんな言いたくてもなかなか言えないんです。」と言われたことも、うれしかったことの一つです。これからも勇気をもって言うべきことを言っていこうと思いました。
2月10日に行われた都高教女性部の「冬のつどい」では、四次訴訟の原告からのレポートもありました。討論の中で、若い教員が自分の思いを語り、「日の丸・君が代」強制問題をしっかりうけとめてくれている若い教員がいることを実感し、頼もしく感じました。この問題を風化させず次につなげていくことは今後ますます切実な課題になっていきます。
そのため昨年度から卒入学式対策本部では、全組合員配布のリーフレットを作成しています。昨年よりも、「もっと伝わる言葉、わかりやすい表現、手に取ってもらえるレイアウト」にこだわって練り上げました。
職場で配布した時、若い教員から「『君が代』を歌いたくない生徒もいるんですね」「昔は卒業式に『国歌斉唱』はなかったんですか」などという声があがりました。
今年は新たな弾圧がありました。私は今年の3月で定年を迎えるのですが、まだまだ元気ですし、どんなに変わり果てても都立高校が大好きなので、5年間は再任用として都立高校で働こうと思っていました。
ところが1月24日再任用の採用が決定した後、夜の10時に校長あてに人事部からとんでもないメールが送られてきたのです。25日の午後校長室で、私は人事部から送られてきた文書を校長が読み上げるのを聞きました。
「懲戒処分歴のある職員に対する事前通告」と題された文書の内容は、年金支給開始年齢に達する年度までは採用するけれど、その後は、平成28年3月に戒告処分されているから任期を更新しないし、非常勤教員にも採用しないというものです。目の前が真っ暗になりました。
文書の中の「再任用職員としての資質に欠けるものがある」という文言にも傷つきました。「こんなに一生懸命仕事しているのに、卒業式で起立しなかっただけで資質に欠けるとみなされるのか」と憤りを感じました。
そして、何よりもあと3年しか都立高校で仕事できないということが辛くてなりませんでした。
自分が、授業だけでなく、行事や生徒会活動、部活動、進路指導も含めた学校の仕事全体をどんなに好きなのかを改めて思い知らされました。
3月12日(火)の都教委要請では、この事前通告についての申し入れも行いました。
今のところまだ卒業式での不起立の情報は入ってきていませんが、不起立があった場合は3月28日(木)8時から都庁第1庁舎前で「処分をするな」という内容のチラシを配布する予定です。被処分者の会のHPをご確認の上、よろしくご協力お願いします。
-------------------------------------------------------------------------------------------------------------------------
3月30日(土)には18時から、としま産業振興プラザ6階第3会霞室で卒業式についての集会を行います。不起立があった場合は「卒業式処分抗議・該当者支援総決起集会」を、なかった場合は「卒業式総括集会」を行って、今年の卒業式の状況についての詳しい説明を行います。ぜひお集まりください
◆川村さんの闘い『被処分者の会通信 122号』(2019年3月19日)より
〇2019年卒業式をめぐる状況と今後の取り組み (被処分者の会通信)
都立高校教職員 被処分者の会・卒入学式対策本部・川村佐和
10.23通達発出から16回目の卒業式が行われています。
最近の私にとって一番大事な取り組みは、卒業式の包括的職務命令が出される職員会議での発言です。できるだけわかりやすく、他の教員に共感してもらえるように、できれば短く…と一か月ぐらい前から考え初め、発言を練りに練ります。職員会議が始まるまでは憂欝になったり、ものすごく緊張したりします。どんな集会で発言するよりも緊張します。
10.23通達が発出する前までは、卒業式前の職員会議で「日の丸・君が代」のことについて、発言しない方が肩身が狭かった(私はいつも肩身の狭い思いをしていました)のに、今では、自分の中にある勇気を振り絞らなければ発言できないのです。
「みんなから白い目で見られるかも…でも言わなければ。これが私の闘いだ!」と、わけのわからない使命感にかられて、やっとの思いで発言しているのです。けれど、発言した後はいつでも「言ってよかった」と思います。今年もそうでした。
私の後、卒業式で司会をする教務主任(分会長です)が手を上げ、「多数の生徒が起立しないようなことはまずないので、言うことはないのですが、もし多数の生徒が座っていても、その生徒たちに対して『ご起立ください』とは言えません。それは生徒に強制することになるからです。」と言ってくれたのです。私はうれしくてたまりませんでした。
一昨年度から卒業式入学式の進行表に「起立していない生徒多数の場合には、起立を促すようにする。司会『ご起立ください。』それでも、起立しない場合は、副校長が司会席へ移動し、副校長『ご起立ください。』」という文言を入れなければならなくなったのですが、これは生徒への強制に他なりません。そのことが教務主任の発言ではっきりとみんなに伝わったに違いありません。
職員会議の後、若い教員から「いつもありがとうございます。大切なことをしっかり発言してくれて。みんな言いたくてもなかなか言えないんです。」と言われたことも、うれしかったことの一つです。これからも勇気をもって言うべきことを言っていこうと思いました。
2月10日に行われた都高教女性部の「冬のつどい」では、四次訴訟の原告からのレポートもありました。討論の中で、若い教員が自分の思いを語り、「日の丸・君が代」強制問題をしっかりうけとめてくれている若い教員がいることを実感し、頼もしく感じました。この問題を風化させず次につなげていくことは今後ますます切実な課題になっていきます。
そのため昨年度から卒入学式対策本部では、全組合員配布のリーフレットを作成しています。昨年よりも、「もっと伝わる言葉、わかりやすい表現、手に取ってもらえるレイアウト」にこだわって練り上げました。
職場で配布した時、若い教員から「『君が代』を歌いたくない生徒もいるんですね」「昔は卒業式に『国歌斉唱』はなかったんですか」などという声があがりました。
今年は新たな弾圧がありました。私は今年の3月で定年を迎えるのですが、まだまだ元気ですし、どんなに変わり果てても都立高校が大好きなので、5年間は再任用として都立高校で働こうと思っていました。
ところが1月24日再任用の採用が決定した後、夜の10時に校長あてに人事部からとんでもないメールが送られてきたのです。25日の午後校長室で、私は人事部から送られてきた文書を校長が読み上げるのを聞きました。
「懲戒処分歴のある職員に対する事前通告」と題された文書の内容は、年金支給開始年齢に達する年度までは採用するけれど、その後は、平成28年3月に戒告処分されているから任期を更新しないし、非常勤教員にも採用しないというものです。目の前が真っ暗になりました。
文書の中の「再任用職員としての資質に欠けるものがある」という文言にも傷つきました。「こんなに一生懸命仕事しているのに、卒業式で起立しなかっただけで資質に欠けるとみなされるのか」と憤りを感じました。
そして、何よりもあと3年しか都立高校で仕事できないということが辛くてなりませんでした。
自分が、授業だけでなく、行事や生徒会活動、部活動、進路指導も含めた学校の仕事全体をどんなに好きなのかを改めて思い知らされました。
3月12日(火)の都教委要請では、この事前通告についての申し入れも行いました。
今のところまだ卒業式での不起立の情報は入ってきていませんが、不起立があった場合は3月28日(木)8時から都庁第1庁舎前で「処分をするな」という内容のチラシを配布する予定です。被処分者の会のHPをご確認の上、よろしくご協力お願いします。
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3月30日(土)には18時から、としま産業振興プラザ6階第3会霞室で卒業式についての集会を行います。不起立があった場合は「卒業式処分抗議・該当者支援総決起集会」を、なかった場合は「卒業式総括集会」を行って、今年の卒業式の状況についての詳しい説明を行います。ぜひお集まりください
2019年3月29日金曜日
都立高校卒業式びらまき その七
都立高校卒業式びらまき その七
◆ビラまきの簡単な総括
都立高校卒業式のビラまきは終了しました。。
都教委包囲首都圏ネットでは何校に撒いたか、まだ確定した集約はできていません。
ブログで紹介した「報告」は撒いた人が「報告」を寄せてくれた高校で、撒いた学校は他にもかなりあります。
配布校は・配布枚数は雨降りや3月9日は80校余集中していたことなどもあり、昨年(約60校1万2000枚)より少なかったですが、それでも約50校、約1万枚くらいでした。
撒く人たちは包囲ネット以外にも様々な方々が協力してくれ、15年目になる今年度もビラまきを続けることができました。協力して下さった皆さん、ありがとうございました。
管理職の反応は比較的バラバラになってきましたが、中には警察を呼んだりした学校もありましたので、そこには今後抗議に行こうと考えています。
生徒の反応ではやはり、進学校の受け取りが悪いのが特徴です。教員では若い教員の受け取りが良くないのですが、それはやはりこの間、職員会議での採決禁止、職員会議の形骸化などにより、職場での「日の丸・君が代」問題に対する議論ができなくなっていることが背景にあると思われます。教員を黙らせ、生徒を国家意思に従わせようとしているのでしょう。
そして、その流れに乗っている保護者も見られますが、中にはビラを見て「私も同じ考えです」と言ってきてくれた保護者もいました。今年ではありませんでしたが、毎日新聞の記者さん、週刊金曜日の編集長さんが、子どもさんの卒業式でビラを受け取って、「自分も不起立した」という報告を、フェイスブックや関係する雑誌に載せてくださったこともありましたから、保護者の中にも「日の丸・君が代」強制反対の人々はいるのです。
大阪でも高校ビラまきをやっています。今回は大阪の状況もかなり明らかになり、東京都と大阪府の連帯した闘いが進んだと思います。
「抑圧あれば反発あり」、これが世の中です。今後も闘いを堅持して行きたいと思います。
◆義務制でもびらまき
大阪では、義務制の学校でもビラまきをしたところがあります。東京では、国立市の「子どもが主体になる学校行事を求める会」が市内の中学校3校全部で卒業式ビラまきをしました。(小学校は25日で、8校中6校でやるようです。)「日の丸・君が代」弾圧は、「10.23通達」前に、国立市から始まったとも言えます。ここでも、2002年くらいからビラまきが行われています。
そのビラの最後には以下のようなことが述べられていました。
「日本の国歌である『君が代』の『君』とは天皇のことです。天皇の治める時代がいつまでも続きますように、という歌なのです。『君が代』を歌うかどうか、起立するかどうかは、一人一人の考えで決めることです。」
◆大阪の中学校でのこと。(大阪からの報告)
大阪・H中学での卒業生たちに向けたビラを取り上げたこと
昨日卒業生から思いがけないことを聞かされました。校門前で配布した卒業生へのメッセージは、校内へ入ると用意されたゴミ箱(?)に捨てさせられたというのです。
中には、「読んでいたら取り上げられ捨てられた」という卒業生もいました。誰の指示なのかはわかりませんが、これはあまりにひどいです。
卒業生たちは、手ぶらで登校するように指示されていましたので、校門前で受け取ったビラを捨てるよう指示しただけだと校長は言うかもしれませんが。
しかし、Sさんの報告による卒業生への人権侵害ともいえる教員の対応、卒業式のあり方とも合わせ考え、H中学校長へ、なんらかの「申し入れ」をしたいと考えています。
大阪ネット、Tネット、ZAZA、所属組合と相談しながら、個人の問題として終わらせるのではなく、社会的な問題事例としてなんらかの形で告発したいと思います。
このことをフェイスブックに投稿したところ、現段階で252名のリアクションがあります。
「子どもを追いつめるな!市民の会」で一緒に活動している弁護士さんから、「子どもたちの学習権を踏みにじる行為です。しっかり申し入れしませんか。お手伝いします。」とコメントをいただきました。別の弁護士さんからは「私も同じこと考えてました。手を貸しますよ!」といただきました。心強い限りです。
現在、H中に申し入れる抗議書案を作成中です。今後ともよろしくお願いします
大阪H中学校でのビラ取り上げについての高嶋伸欣さん(琉球大学名誉教授)のコメント
高嶋伸欣さんから「財産権の侵害」のコメントメールが届きました。
「今回の、『生徒が読んでいるビラまで教師が取り上げた』という件は「財産権の侵害」です。紙一枚でも生徒が配布されているものを受け取ったところで、生徒の所持品となり財産となったものですし、それを読んでいる最中に取り上げたのであれば、そうした生徒の自由な行動を妨害したことにもなります。
かつて、学校に持ってきてはいけないゲームや漫画(コミック)などを教師が取り上げてそのまま返さずに破棄するケースが頻発し、「財産権」の侵害として学校側が次々に謝罪に追い込まれたものです。今でも実は頻発していて、それに生徒は抗議できない状況になっているから、上記のような行為を教員は平気でやっているのではないでしょうか。
とりあえず ご参考までに。
◆ビラまきの簡単な総括
都立高校卒業式のビラまきは終了しました。。
都教委包囲首都圏ネットでは何校に撒いたか、まだ確定した集約はできていません。
ブログで紹介した「報告」は撒いた人が「報告」を寄せてくれた高校で、撒いた学校は他にもかなりあります。
配布校は・配布枚数は雨降りや3月9日は80校余集中していたことなどもあり、昨年(約60校1万2000枚)より少なかったですが、それでも約50校、約1万枚くらいでした。
撒く人たちは包囲ネット以外にも様々な方々が協力してくれ、15年目になる今年度もビラまきを続けることができました。協力して下さった皆さん、ありがとうございました。
管理職の反応は比較的バラバラになってきましたが、中には警察を呼んだりした学校もありましたので、そこには今後抗議に行こうと考えています。
生徒の反応ではやはり、進学校の受け取りが悪いのが特徴です。教員では若い教員の受け取りが良くないのですが、それはやはりこの間、職員会議での採決禁止、職員会議の形骸化などにより、職場での「日の丸・君が代」問題に対する議論ができなくなっていることが背景にあると思われます。教員を黙らせ、生徒を国家意思に従わせようとしているのでしょう。
そして、その流れに乗っている保護者も見られますが、中にはビラを見て「私も同じ考えです」と言ってきてくれた保護者もいました。今年ではありませんでしたが、毎日新聞の記者さん、週刊金曜日の編集長さんが、子どもさんの卒業式でビラを受け取って、「自分も不起立した」という報告を、フェイスブックや関係する雑誌に載せてくださったこともありましたから、保護者の中にも「日の丸・君が代」強制反対の人々はいるのです。
大阪でも高校ビラまきをやっています。今回は大阪の状況もかなり明らかになり、東京都と大阪府の連帯した闘いが進んだと思います。
「抑圧あれば反発あり」、これが世の中です。今後も闘いを堅持して行きたいと思います。
◆義務制でもびらまき
大阪では、義務制の学校でもビラまきをしたところがあります。東京では、国立市の「子どもが主体になる学校行事を求める会」が市内の中学校3校全部で卒業式ビラまきをしました。(小学校は25日で、8校中6校でやるようです。)「日の丸・君が代」弾圧は、「10.23通達」前に、国立市から始まったとも言えます。ここでも、2002年くらいからビラまきが行われています。
そのビラの最後には以下のようなことが述べられていました。
「日本の国歌である『君が代』の『君』とは天皇のことです。天皇の治める時代がいつまでも続きますように、という歌なのです。『君が代』を歌うかどうか、起立するかどうかは、一人一人の考えで決めることです。」
◆大阪の中学校でのこと。(大阪からの報告)
大阪・H中学での卒業生たちに向けたビラを取り上げたこと
昨日卒業生から思いがけないことを聞かされました。校門前で配布した卒業生へのメッセージは、校内へ入ると用意されたゴミ箱(?)に捨てさせられたというのです。
中には、「読んでいたら取り上げられ捨てられた」という卒業生もいました。誰の指示なのかはわかりませんが、これはあまりにひどいです。
卒業生たちは、手ぶらで登校するように指示されていましたので、校門前で受け取ったビラを捨てるよう指示しただけだと校長は言うかもしれませんが。
しかし、Sさんの報告による卒業生への人権侵害ともいえる教員の対応、卒業式のあり方とも合わせ考え、H中学校長へ、なんらかの「申し入れ」をしたいと考えています。
大阪ネット、Tネット、ZAZA、所属組合と相談しながら、個人の問題として終わらせるのではなく、社会的な問題事例としてなんらかの形で告発したいと思います。
このことをフェイスブックに投稿したところ、現段階で252名のリアクションがあります。
「子どもを追いつめるな!市民の会」で一緒に活動している弁護士さんから、「子どもたちの学習権を踏みにじる行為です。しっかり申し入れしませんか。お手伝いします。」とコメントをいただきました。別の弁護士さんからは「私も同じこと考えてました。手を貸しますよ!」といただきました。心強い限りです。
現在、H中に申し入れる抗議書案を作成中です。今後ともよろしくお願いします
大阪H中学校でのビラ取り上げについての高嶋伸欣さん(琉球大学名誉教授)のコメント
高嶋伸欣さんから「財産権の侵害」のコメントメールが届きました。
「今回の、『生徒が読んでいるビラまで教師が取り上げた』という件は「財産権の侵害」です。紙一枚でも生徒が配布されているものを受け取ったところで、生徒の所持品となり財産となったものですし、それを読んでいる最中に取り上げたのであれば、そうした生徒の自由な行動を妨害したことにもなります。
かつて、学校に持ってきてはいけないゲームや漫画(コミック)などを教師が取り上げてそのまま返さずに破棄するケースが頻発し、「財産権」の侵害として学校側が次々に謝罪に追い込まれたものです。今でも実は頻発していて、それに生徒は抗議できない状況になっているから、上記のような行為を教員は平気でやっているのではないでしょうか。
とりあえず ご参考までに。
2019年3月28日木曜日
都立高校卒業式でびらまき その六
都立高校卒業式でびらまき その六
<神代高校>
神代高校は校舎改築中で、卒業式会場が調布駅前のグリーンホールの大ホールで行われました。昨年もそうでした。学校でないため、時間が変則的でした。
卒業式は午後1時半からですが、卒業生は10時15分までに集まって予行演習なので、卒業生へのビラ入れは9時30分からはじめ9時50分頃からが忙しくなりました。生徒は制服でした。一人で配ったので十分配りきれませんでした。「卒業式おめでとうございます」といって配ると「ありがとうございます」と言って受け取ってくれます。受け取らない生徒もたくさんいます。
9時45分頃小柄な優しそうな若い男性教師が現れてクレームを付けてきました。「ゴミになるから撒かないでくれ」「ゴミを掃除する私たちのことも考えてくれ」の繰り返しでした。「ゴミになるから」というクレームは10年くらい毎年配ってきましたが初めてでした。思想信条の自由、表現の自由など抗議しやり合っていると50分頃、 羽織・袴で正装した女性の教師が出勤してきて、私に向かって「ご苦労さまです! ありがとうございます!」といった瞬間に勝負が付きました。その男性教師は「生徒に受け取るなとまでは言いませんよ、考えて下さい」といって生徒の中に紛れ込んでいきました。彼は生徒になかなか人気があるようだった。それにしても闘う教師がいるということは偉大だと思いました。学校管理職の介入はありませんでした。
午後12時半から保護者向けのビラ配りをはじめました。私たちと地域で改憲反対の活動をしているいるOさんが「俺の主張も配りたい」と言って、手作りの「日本人なら知っている! 憲法って何?」という独自チラシを持ってきて2枚重ねて配りました。「私の父は戦地に行って戻ってきませんでした。私の命は私のものです。天皇のものではありません」と歌うようにして呼びかけながら配っていました。保護者になかなか好評でした。
一方で、受け取ったビラをもって建物の横にはいり、こちらを見ながら携帯片手に持ち、片手でビラを何度もひっくり返して読み上げたりしてどこかに連絡している保護者もいました。
式が始まる頃、周辺を巡回してきた教師が「お疲れ様です。ありがとうございました。」と声をかけてくれました。「君が代」起立斉唱を拒否し、処分されたA教諭でした。
撒けたビラの枚数はまあまあでした。
<狛江高校>
Mさんと2人で実施しました。あまり受け取りが良くなく、2人で100枚を越えた枚数がはけました。
すぐに管理職が出てきて、敷地内に立ち入らないことを言ってきました。そして「どこの団体だ」と言ってきたので、「ビラに書いてある。このためにつくられた団体だ」といいました。
校門に「卒業証書授与式」の看板と、「日の丸」が塀のフェンスに縛り付けてありました。
出てきた校長が「学校としてはこのようなビラは撒いて欲しくないのだ」と言うので、「我々も元教員だ。むしろこれを読んでもらうことが教育だと思っている」と返した。
この校長は校門まえで9時過ぎまで監視していました。監視があると生徒は受け取りが悪くなる。そこですぐの通りに入った見えないところに移動したのですが、この校長も見える所まで移動してきたので、元の位置に戻りました。生徒は制服、保護者はリボンをつけていました。
<立川国際中等学校>
8時~9時50分 中高一貫校で一学年の生徒数は少ない。また受け取りもよくない。
教員、保護者も受け取りはよくない。でもとくに批判的な、あるいは敵対的なことはなかった。
主幹と思われる人がそれなりの注意をしたのと8時半過ぎに、おそらく管理職と思われる上品な物腰の柔らかい女性が「これから来る人も多くなりますので事故のないように・・」といいますので、「昨年は来ませんでしたが何回か来ていますので事情は分かっています」と応え お互いに「よろしくお願いします」と挨拶。
ごみ箱だろうか、プラスチックの大きなバケツが門の奥に用意されてはいたが、とくに入れるように指導はしてはいない。入れる生徒も見なかった。
保護者へのご挨拶だろうか、若めの教員2名が門の近くにいるのだが、こちらにもとくにこれといったこともなく、9時半をすぎて門を閉めるときには「こちらの門は閉めます。
向こうの正門に回ってもらうことになりますので」と親切に教えてくれた。
それにしても「世界で活躍 異文化交流云々」の基本はいろいろな意見・考えがあるということを知ることだと思うのだが、このチラシの受け取り具合でそのような素養は育っているのだろうか、国際レベルの人権感覚が育っているのだろうかといつも考えてしまう。
<新宿山吹高校>
この高校は4部制(通信制も入っている)の定時制高校。12:30頃に着くとすでに卒業生たち10名余りが学校の前(広い歩道。そこからすぐに校舎に入る)で、嬉しそうに記念写真を撮っている。彼ら彼女らに「卒業おめでとうございます」と言って、ビラを渡そうとすると、お互い顔を見合わせて、受け取ろうとしない。そのうち、一人の生徒が「気持ちだけ受け取っておきます」というので、「分かりました」と言って、彼らから少し離れたところでビラまきを始める。
1人の男子生徒が近くの花壇の所に座っていたので、「卒業生ですか」と聞くと、「そうです。自分は3年で卒業しなければいけないと言われたので、苦しかったです」というようなことを話した。「頑張りましたね」と言うと、「ハイ」と返事をし、ビラを受け取った。
その後、次々にやって来る生徒や保護者は、「卒業式おめでとうございます」と言うと比較的よく受けとった。そうしているうちに顔見知りになった若い教員が出て来たので
ビラを渡し、「卒業生が嬉しそうにしているね。これまで苦労してきた生徒たちが多いからね」などと話し、ビラの内容も説明する。彼は間もなく仕事があるらしく、中に入って行った。今回は管理職は出てこなかった。
そうこうしているうち、夫婦連れの保護者がやってきたので、ビラを渡すと、「学校に許可を取っていますか」と言うので、「公道でのビラまきには許可はいらないのです」と答えると、今度は二人でビラを見、ビラを返して、中に入って行った。
このようなこともあったが、全体としては穏やかなビラまきだった。
<神代高校>
神代高校は校舎改築中で、卒業式会場が調布駅前のグリーンホールの大ホールで行われました。昨年もそうでした。学校でないため、時間が変則的でした。
卒業式は午後1時半からですが、卒業生は10時15分までに集まって予行演習なので、卒業生へのビラ入れは9時30分からはじめ9時50分頃からが忙しくなりました。生徒は制服でした。一人で配ったので十分配りきれませんでした。「卒業式おめでとうございます」といって配ると「ありがとうございます」と言って受け取ってくれます。受け取らない生徒もたくさんいます。
9時45分頃小柄な優しそうな若い男性教師が現れてクレームを付けてきました。「ゴミになるから撒かないでくれ」「ゴミを掃除する私たちのことも考えてくれ」の繰り返しでした。「ゴミになるから」というクレームは10年くらい毎年配ってきましたが初めてでした。思想信条の自由、表現の自由など抗議しやり合っていると50分頃、 羽織・袴で正装した女性の教師が出勤してきて、私に向かって「ご苦労さまです! ありがとうございます!」といった瞬間に勝負が付きました。その男性教師は「生徒に受け取るなとまでは言いませんよ、考えて下さい」といって生徒の中に紛れ込んでいきました。彼は生徒になかなか人気があるようだった。それにしても闘う教師がいるということは偉大だと思いました。学校管理職の介入はありませんでした。
午後12時半から保護者向けのビラ配りをはじめました。私たちと地域で改憲反対の活動をしているいるOさんが「俺の主張も配りたい」と言って、手作りの「日本人なら知っている! 憲法って何?」という独自チラシを持ってきて2枚重ねて配りました。「私の父は戦地に行って戻ってきませんでした。私の命は私のものです。天皇のものではありません」と歌うようにして呼びかけながら配っていました。保護者になかなか好評でした。
一方で、受け取ったビラをもって建物の横にはいり、こちらを見ながら携帯片手に持ち、片手でビラを何度もひっくり返して読み上げたりしてどこかに連絡している保護者もいました。
式が始まる頃、周辺を巡回してきた教師が「お疲れ様です。ありがとうございました。」と声をかけてくれました。「君が代」起立斉唱を拒否し、処分されたA教諭でした。
撒けたビラの枚数はまあまあでした。
<狛江高校>
Mさんと2人で実施しました。あまり受け取りが良くなく、2人で100枚を越えた枚数がはけました。
すぐに管理職が出てきて、敷地内に立ち入らないことを言ってきました。そして「どこの団体だ」と言ってきたので、「ビラに書いてある。このためにつくられた団体だ」といいました。
校門に「卒業証書授与式」の看板と、「日の丸」が塀のフェンスに縛り付けてありました。
出てきた校長が「学校としてはこのようなビラは撒いて欲しくないのだ」と言うので、「我々も元教員だ。むしろこれを読んでもらうことが教育だと思っている」と返した。
この校長は校門まえで9時過ぎまで監視していました。監視があると生徒は受け取りが悪くなる。そこですぐの通りに入った見えないところに移動したのですが、この校長も見える所まで移動してきたので、元の位置に戻りました。生徒は制服、保護者はリボンをつけていました。
<立川国際中等学校>
8時~9時50分 中高一貫校で一学年の生徒数は少ない。また受け取りもよくない。
教員、保護者も受け取りはよくない。でもとくに批判的な、あるいは敵対的なことはなかった。
主幹と思われる人がそれなりの注意をしたのと8時半過ぎに、おそらく管理職と思われる上品な物腰の柔らかい女性が「これから来る人も多くなりますので事故のないように・・」といいますので、「昨年は来ませんでしたが何回か来ていますので事情は分かっています」と応え お互いに「よろしくお願いします」と挨拶。
ごみ箱だろうか、プラスチックの大きなバケツが門の奥に用意されてはいたが、とくに入れるように指導はしてはいない。入れる生徒も見なかった。
保護者へのご挨拶だろうか、若めの教員2名が門の近くにいるのだが、こちらにもとくにこれといったこともなく、9時半をすぎて門を閉めるときには「こちらの門は閉めます。
向こうの正門に回ってもらうことになりますので」と親切に教えてくれた。
それにしても「世界で活躍 異文化交流云々」の基本はいろいろな意見・考えがあるということを知ることだと思うのだが、このチラシの受け取り具合でそのような素養は育っているのだろうか、国際レベルの人権感覚が育っているのだろうかといつも考えてしまう。
<新宿山吹高校>
この高校は4部制(通信制も入っている)の定時制高校。12:30頃に着くとすでに卒業生たち10名余りが学校の前(広い歩道。そこからすぐに校舎に入る)で、嬉しそうに記念写真を撮っている。彼ら彼女らに「卒業おめでとうございます」と言って、ビラを渡そうとすると、お互い顔を見合わせて、受け取ろうとしない。そのうち、一人の生徒が「気持ちだけ受け取っておきます」というので、「分かりました」と言って、彼らから少し離れたところでビラまきを始める。
1人の男子生徒が近くの花壇の所に座っていたので、「卒業生ですか」と聞くと、「そうです。自分は3年で卒業しなければいけないと言われたので、苦しかったです」というようなことを話した。「頑張りましたね」と言うと、「ハイ」と返事をし、ビラを受け取った。
その後、次々にやって来る生徒や保護者は、「卒業式おめでとうございます」と言うと比較的よく受けとった。そうしているうちに顔見知りになった若い教員が出て来たので
ビラを渡し、「卒業生が嬉しそうにしているね。これまで苦労してきた生徒たちが多いからね」などと話し、ビラの内容も説明する。彼は間もなく仕事があるらしく、中に入って行った。今回は管理職は出てこなかった。
そうこうしているうち、夫婦連れの保護者がやってきたので、ビラを渡すと、「学校に許可を取っていますか」と言うので、「公道でのビラまきには許可はいらないのです」と答えると、今度は二人でビラを見、ビラを返して、中に入って行った。
このようなこともあったが、全体としては穏やかなビラまきだった。
2019年3月25日月曜日
都立高校卒業式でびらまき その五
都立高校卒業式でびらまき その五
<立川高校>
7時45分~9時20分 。ここは女子はほとんどが袴、男子はスーツ。少数の女子がいわゆる和服、男子の10名くらいが羽織袴。
ちらしの受け取りは以前からよくないが、今年は例年よりはよいほうかな。保護者の受け取りもよくない。それでも例年よりは…。
8時過ぎから生徒がぽつぽつ、そのうちに保護者も混じりだし、夫婦と生徒という組もある。両親そろっても多いし、祖父母と思われる年代の人も見受けられる。保護者席は足りるのか。生徒は8時半過ぎくらいからは少なくなり、保護者も9時くらいまで。9時10分以降はほんの少数。式は9時半開始とか。20分に吹奏楽での「威風堂々」が聞こえてきた ので帰ることにする。
立川高校は毎年、近くの交差点から正門までの、どうみても歩道を高校の敷地だ言って、ビラまきをクレームをつける。今年も「副校長の〇〇です」という人が穏やかな口調で敷地の件をいいますので、こちらは「昨日 警察に行き確認してきました。ここが登記上どうなっているかは警察は把握していません。ただ日常的に歩道として使用されているのであれば常識的に歩道として扱うことになるでしょう、とのことでしたので、歩道として認められているととらえて、びらまきをおこないます」とお話ししました。
副校長にチラシを渡し、見ているようなので、「政権批判が出来なくては主権者教育は出来ませんよね」「今の政府はひどいですよね」というと「そのお話をするとブログに書かれることもあるかもしれませんので」とのこと。(学校もブログを読んでいる!)
その後しばらくして出てきた元同僚が、敷地の件やチラシの受け取りを無理強いしないように」など少ししつこかったのはなぜなのだろう。その人は教諭としては退職し、再雇用のはずで、その任用も終わりに近いのではと思うのだが…。
<青山高校>
校門の鉄扉の左右には『日の丸」が括り付けられていた。一方の方には「卒業証書授与式」の看板。8時5分に副校長が「交通の邪魔にならないようにお願いします」と言いに来る。こちら「心得ています」と言う。生徒の受け取りも悪いが教員の受け取りが悪い。
副校長は、ビラを受け取った女性教職員からビラを「取った」ので、「副校長先生、ビラはあげますから人のをとらないでください」と言うと、ビラを返して、こちらに取りに来た。いつの間にか、校門前の空間に青のポリゴミ箱がポツンと置かれた。ビラを入れよとか書いてない。
8時30分頃に副校長がまた来て、「卒業生の登校も多くなってきたので、生徒にビラを渡さないでください」という。ビラを撒きに来たこと、ビラを撒く行為は違反でもなんでもないことを言う。「青山高校はビラを撒くなと言って警察を呼んで大変だった。私たちは学校にも、原宿警察署にも抗議に行った。聞いているでしょ?」と聞くと、副校長は「聞いている」と。なお、その時、ポリごみ箱を置くなんてひどいと抗議した。
卒業生や保護者は校門と看板のところで写真をとり賑わっていた。ビラに「おめでとう」の文字があるので、保護者はよく受け取ってくれる。
男性がビラを受け取りながら「相変わらずやってんだね」という。顔を見ると男性は「顔忘れた?」と笑う。そうだ、去年、一昨年と副校長?として、われわれにあれこれ言って来た人だ。今日は来賓で来たようだ。
青山高校の前を通る国学院高校の生徒で受け取った者もいる。通行人も受け取る。帰るとき、外にいる「警備」の教員にビラを渡すと受け取った。挨拶して終わる。
暖かな卒業式日和だった。警察の姿は見えなかった。
<町田高校>
びらまきをMさんと2人で実施しました。町田高校は町田地区第一の進学校で、広い町田市の中にあって、駅近くの最も利便性のある地域にあります。しかし、学校の前の通りが狭く、同時に交通量が多く、歩行に危険なために、あまり受け取ってもらえませんでした。そして、私は保護者の一人から暴力を受けました。
①学校へ向かう途中から、振り袖袴姿の女子生徒の姿が目立ちました。校門の中では2~30人の振り袖袴姿の女子がワイワイしていました。前日の国立高校との違いは、男子の羽織袴は2~3人でした。国立高校は男子の羽織袴が多く、町田高校の男子はネクタイの背広姿が多かったです。保護者は、国立高校は和服の母親が圧倒的でしたが、町田高校では和服姿の保護者をみることはできませんでした。進学校は着飾った卒業生が多く、学校と間に大きな格差があります。安倍教育(経済)政策の結果です。
②副校長が出てきて、「ここは危ないですからあちらの広いところへ行って撒いてください」と言ってきました。実際、校門前の通りだけでなく、あちらの路地、こちらの路地から次々に車が出てきて、安心して撒けません。歩行者も注意しながら歩いています。
しかし、副校長の言う「あちらの広いところ」というのはかなりあちらで、誰が卒業式で学校へくるのかが分からない場所ですのでそうはしませんでした。
その際、副校長は「表現の自由は認めねばなりませんが、危険です」と言ってきました。これまでとかなり対応が違ってきていると思いました。これは、取り締まりが緩和されたと言うよりも子どもたちを制圧している自信からだと思います。実際、子どもたちの受け取りはすこぶる悪い状況でした。
③保護者の一人が学校の中から出てきて「お前らくだらないことをするんじゃないよ」と興奮気味で寄ってきました。「卒業式だぞ」と迫ってきました。「卒業式だから撒いているのです」と言いますと、「卒業式にこんなものを撒くんじゃないよ」と迫ってきました。
私は「卒業式だから撒いているのです」というと、「ふざけんな。卒業式をなんだと思っているのだ」と言ってきました。
私が「これは教育委基本法14条に基づいた「政治的教養の教育」にもとづいたものですというと、「法律がなんだ」と言って、手で私の腕を強く押し、私は「暴力」を受けました。副校長が「危険だ」と言っている場所での暴力ですから、危険そのものでした。副校長がこの保護者を制止していましたが、何かこれまでと逆さまの感じがしました。
「日の君」訴訟では、私達原告が「卒業式は最後の授業で、子どもたちの教育の結実なのだ」と主張してきたのに、都教委(文科省)は、学習指導要領に基づいた「教育だ」と言ってきたのですから、逆転している感じです。
Mさんが副校長と長くやり合っていました。そんなに危ないと言うならば「警察を呼べ」と言ってやった、と言っていました。卒業式のびらまきは、政治の側面を覗かせています。
<新宿高校>
ビラまきを始めてしばらくすると、年配の男性教員がやってきて、「敷地に入らないでください。交通の邪魔にならないでください」と言うので、「はい。校長さんですか」と聞くと、「そうだ」と言って校門の中に入って行きました。
しばらくすると、一人の男子生徒が登校してきて、ビラを受け取るなり、読みもしないで、その場で破りクシャクシャにしました。そこで私は彼を呼びとめ、「何をするんだ。そんなことをしていいのか。いじめのつもりか。」などと、言っていると、直ぐあとから来ていた若い女性教員が、「どうしたんですか」と言うので、先ほどの経過を話し、「ここには、こんなことをする生徒がいるのか」と言うと、「そうですか、せっかく作ってきたものなのにですね」などと言い、生徒を校門の中に連れて行きました。生徒は薄ら笑いをしていました。そこで、私は、「後で校長に抗議に行くから」と言いました。
すると、しばらくして「副校長です」という男性が出て来たので、先ほどのことを話すと、「申し訳ありませんでした」と謝ってきました。
さらにしばらくすると、ビラを受け取る男性教員がいたので、彼にもそのことを話しました。また、その後にも「ご苦労様です」と言ってビラを受け取ってくれた男性教員もいたので、同じように話しました。
ビラまきでは、「いろいろな意見があることを知ってくっださい」「再び同じ過ちをしない様にまいています。」などと言いながらやりましたが、生徒も保護者もビラの受け取りはよくありませんでした。まけたビラは67枚でした。
ただ、積極的にビラを受け取った生徒が2、3名いました。また、校門で指導してた教員に「頑張って下さい」などとも言われました。
<雪谷高校>
大田市民の会のメンバー2人と合計3人で配布。弾圧監視のための弁護士が南部総合事務所から1名。8時20分ころ、副校長が形式とおりの通告。生徒は比較的受け取ったように思う。保護者の受け取り状況は昨年よりもよくない。配布枚数は去年よりも少なかったか。でも、無事に終わった。
<つばさ総合高校>
大田市民の会2名と、合計3人で配布。弁護士1名。8時20分ころ、学校関係者が出てきて、形式とおりの通告。受け取り状況だか、何しろ生徒は多くが自転車通学なので。で配布が困難。保護者の受け取りは良好。
<立川高校>
7時45分~9時20分 。ここは女子はほとんどが袴、男子はスーツ。少数の女子がいわゆる和服、男子の10名くらいが羽織袴。
ちらしの受け取りは以前からよくないが、今年は例年よりはよいほうかな。保護者の受け取りもよくない。それでも例年よりは…。
8時過ぎから生徒がぽつぽつ、そのうちに保護者も混じりだし、夫婦と生徒という組もある。両親そろっても多いし、祖父母と思われる年代の人も見受けられる。保護者席は足りるのか。生徒は8時半過ぎくらいからは少なくなり、保護者も9時くらいまで。9時10分以降はほんの少数。式は9時半開始とか。20分に吹奏楽での「威風堂々」が聞こえてきた ので帰ることにする。
立川高校は毎年、近くの交差点から正門までの、どうみても歩道を高校の敷地だ言って、ビラまきをクレームをつける。今年も「副校長の〇〇です」という人が穏やかな口調で敷地の件をいいますので、こちらは「昨日 警察に行き確認してきました。ここが登記上どうなっているかは警察は把握していません。ただ日常的に歩道として使用されているのであれば常識的に歩道として扱うことになるでしょう、とのことでしたので、歩道として認められているととらえて、びらまきをおこないます」とお話ししました。
副校長にチラシを渡し、見ているようなので、「政権批判が出来なくては主権者教育は出来ませんよね」「今の政府はひどいですよね」というと「そのお話をするとブログに書かれることもあるかもしれませんので」とのこと。(学校もブログを読んでいる!)
その後しばらくして出てきた元同僚が、敷地の件やチラシの受け取りを無理強いしないように」など少ししつこかったのはなぜなのだろう。その人は教諭としては退職し、再雇用のはずで、その任用も終わりに近いのではと思うのだが…。
<青山高校>
校門の鉄扉の左右には『日の丸」が括り付けられていた。一方の方には「卒業証書授与式」の看板。8時5分に副校長が「交通の邪魔にならないようにお願いします」と言いに来る。こちら「心得ています」と言う。生徒の受け取りも悪いが教員の受け取りが悪い。
副校長は、ビラを受け取った女性教職員からビラを「取った」ので、「副校長先生、ビラはあげますから人のをとらないでください」と言うと、ビラを返して、こちらに取りに来た。いつの間にか、校門前の空間に青のポリゴミ箱がポツンと置かれた。ビラを入れよとか書いてない。
8時30分頃に副校長がまた来て、「卒業生の登校も多くなってきたので、生徒にビラを渡さないでください」という。ビラを撒きに来たこと、ビラを撒く行為は違反でもなんでもないことを言う。「青山高校はビラを撒くなと言って警察を呼んで大変だった。私たちは学校にも、原宿警察署にも抗議に行った。聞いているでしょ?」と聞くと、副校長は「聞いている」と。なお、その時、ポリごみ箱を置くなんてひどいと抗議した。
卒業生や保護者は校門と看板のところで写真をとり賑わっていた。ビラに「おめでとう」の文字があるので、保護者はよく受け取ってくれる。
男性がビラを受け取りながら「相変わらずやってんだね」という。顔を見ると男性は「顔忘れた?」と笑う。そうだ、去年、一昨年と副校長?として、われわれにあれこれ言って来た人だ。今日は来賓で来たようだ。
青山高校の前を通る国学院高校の生徒で受け取った者もいる。通行人も受け取る。帰るとき、外にいる「警備」の教員にビラを渡すと受け取った。挨拶して終わる。
暖かな卒業式日和だった。警察の姿は見えなかった。
<町田高校>
びらまきをMさんと2人で実施しました。町田高校は町田地区第一の進学校で、広い町田市の中にあって、駅近くの最も利便性のある地域にあります。しかし、学校の前の通りが狭く、同時に交通量が多く、歩行に危険なために、あまり受け取ってもらえませんでした。そして、私は保護者の一人から暴力を受けました。
①学校へ向かう途中から、振り袖袴姿の女子生徒の姿が目立ちました。校門の中では2~30人の振り袖袴姿の女子がワイワイしていました。前日の国立高校との違いは、男子の羽織袴は2~3人でした。国立高校は男子の羽織袴が多く、町田高校の男子はネクタイの背広姿が多かったです。保護者は、国立高校は和服の母親が圧倒的でしたが、町田高校では和服姿の保護者をみることはできませんでした。進学校は着飾った卒業生が多く、学校と間に大きな格差があります。安倍教育(経済)政策の結果です。
②副校長が出てきて、「ここは危ないですからあちらの広いところへ行って撒いてください」と言ってきました。実際、校門前の通りだけでなく、あちらの路地、こちらの路地から次々に車が出てきて、安心して撒けません。歩行者も注意しながら歩いています。
しかし、副校長の言う「あちらの広いところ」というのはかなりあちらで、誰が卒業式で学校へくるのかが分からない場所ですのでそうはしませんでした。
その際、副校長は「表現の自由は認めねばなりませんが、危険です」と言ってきました。これまでとかなり対応が違ってきていると思いました。これは、取り締まりが緩和されたと言うよりも子どもたちを制圧している自信からだと思います。実際、子どもたちの受け取りはすこぶる悪い状況でした。
③保護者の一人が学校の中から出てきて「お前らくだらないことをするんじゃないよ」と興奮気味で寄ってきました。「卒業式だぞ」と迫ってきました。「卒業式だから撒いているのです」と言いますと、「卒業式にこんなものを撒くんじゃないよ」と迫ってきました。
私は「卒業式だから撒いているのです」というと、「ふざけんな。卒業式をなんだと思っているのだ」と言ってきました。
私が「これは教育委基本法14条に基づいた「政治的教養の教育」にもとづいたものですというと、「法律がなんだ」と言って、手で私の腕を強く押し、私は「暴力」を受けました。副校長が「危険だ」と言っている場所での暴力ですから、危険そのものでした。副校長がこの保護者を制止していましたが、何かこれまでと逆さまの感じがしました。
「日の君」訴訟では、私達原告が「卒業式は最後の授業で、子どもたちの教育の結実なのだ」と主張してきたのに、都教委(文科省)は、学習指導要領に基づいた「教育だ」と言ってきたのですから、逆転している感じです。
Mさんが副校長と長くやり合っていました。そんなに危ないと言うならば「警察を呼べ」と言ってやった、と言っていました。卒業式のびらまきは、政治の側面を覗かせています。
<新宿高校>
ビラまきを始めてしばらくすると、年配の男性教員がやってきて、「敷地に入らないでください。交通の邪魔にならないでください」と言うので、「はい。校長さんですか」と聞くと、「そうだ」と言って校門の中に入って行きました。
しばらくすると、一人の男子生徒が登校してきて、ビラを受け取るなり、読みもしないで、その場で破りクシャクシャにしました。そこで私は彼を呼びとめ、「何をするんだ。そんなことをしていいのか。いじめのつもりか。」などと、言っていると、直ぐあとから来ていた若い女性教員が、「どうしたんですか」と言うので、先ほどの経過を話し、「ここには、こんなことをする生徒がいるのか」と言うと、「そうですか、せっかく作ってきたものなのにですね」などと言い、生徒を校門の中に連れて行きました。生徒は薄ら笑いをしていました。そこで、私は、「後で校長に抗議に行くから」と言いました。
すると、しばらくして「副校長です」という男性が出て来たので、先ほどのことを話すと、「申し訳ありませんでした」と謝ってきました。
さらにしばらくすると、ビラを受け取る男性教員がいたので、彼にもそのことを話しました。また、その後にも「ご苦労様です」と言ってビラを受け取ってくれた男性教員もいたので、同じように話しました。
ビラまきでは、「いろいろな意見があることを知ってくっださい」「再び同じ過ちをしない様にまいています。」などと言いながらやりましたが、生徒も保護者もビラの受け取りはよくありませんでした。まけたビラは67枚でした。
ただ、積極的にビラを受け取った生徒が2、3名いました。また、校門で指導してた教員に「頑張って下さい」などとも言われました。
<雪谷高校>
大田市民の会のメンバー2人と合計3人で配布。弾圧監視のための弁護士が南部総合事務所から1名。8時20分ころ、副校長が形式とおりの通告。生徒は比較的受け取ったように思う。保護者の受け取り状況は昨年よりもよくない。配布枚数は去年よりも少なかったか。でも、無事に終わった。
<つばさ総合高校>
大田市民の会2名と、合計3人で配布。弁護士1名。8時20分ころ、学校関係者が出てきて、形式とおりの通告。受け取り状況だか、何しろ生徒は多くが自転車通学なので。で配布が困難。保護者の受け取りは良好。
2019年3月23日土曜日
都立高校卒業式でのビラまき その四
都立高校卒業式でのビラまき その四
<松が谷高校>(八王子市)
3人でびらを撒き、300枚近くを持って行き1枚残らず全て撒ききりました。
①生徒には「読んで」と言って渡すと「はい」と言って受け取ったりしました。
それでも受け取らない生徒には「これを読んでちゃんと勉強して」というと受け取ったりしました。もちろんそれでも受け取らない生徒はいましたが。
保護者には「おめでとうございます」というと、「ありがとうございます」と受け取りました。
②私が撒いていると、突然に「Nさん」と大きな声が聞こえました。行ってみると、(都高教組)執行部派で、私達の「日の丸・君が代」運動に反対をしてきた元執行委員でした。「何をしているの」と言うから、びらを渡しました。
その後に、教員が校門まで出てきて監視を始めました。多いときで4人も並んでいました。
管理職らしい女性の教員が出てきて、「ここは公道だから通行の邪魔をしないで」と言ってきました。公道だから何の問題も無いのに!
③ある一人の保護者に渡したところ、びらを見て「これはまずいでしょう」と烈しく叫んだ。この人物、どういうわけか、校門の中に入ってしばらくしてまた出てきてつっかかってきた。「先生方がなにも言えないようなので私が言いますが、今日は卒業式でお祝いでしょう。こんなびらを撒くのはまずいでしょう」と。
私「卒業式だから撒いているのです」。
保(保護者)「どれだけ正しいことを言ってても卒業式で撒くのはまずいでしょう」。
私「教育基本法の14条で、政治的教養の教育はこれを尊重しなければならない、と書かれている。これは法律の則った行為です」。
保「あのね、法律を知っている人が何人いますか。みんな法律なんか知らないですよ」(だんだん支離滅裂になってくる)。
私「法律を守って行動するのは市民に義務ですよ」
保「しかし、ここは公立学校で、その卒業式ですよ。まずいでしょう」
私「都教委も卒業式は教育だと文書で書いていますよ。だから、政治的教養のびらなのですよ」
保「私はね、感情のことを言っているのです。こんなこと感情が許せませんよ」
私「感情は人によって皆違いますよ。みんな違うんですよ」
保「人はみな違うんですよね」と言って、校門の中に入っていった。
この方は教員たちに、「俺がやめさせてくる」と言って、勇んで突っかかってきたのだと思います。
<杉並総合高校>
ビラをまき始めてしばらくすると副校長が出て来て、「敷地に…」と言うので、「わかっている」と言うと帰って行った。生徒のビラの受け取りはあまり良くない。わざわざ避けて行く生徒もいる。受け取るのが悪いことだとでも教育されているのだろうか。
あるいは彼らなりの無言の忖度なのだろうか。職員はそれなりに受け取る。但し若い教員はあまり取らない。いつも受け取ってくれる教員は今日も笑顔で受け取ってくれた。
保護者もそれなりに受け取る。ある保護者は、ビラに「君が代」について、<卒業生・在校生、教職員、保護者の皆さん 誰にも立たない、歌わない自由があります>という見出しを見て、「私も同じ考えです」と言ってきてくれた。
撒けたビラは多くはなかったが、やはり、同じように考えている保護者はいるのだ。私たちのビラまきがそうした保護者の激励になれば、と思う。まして、そう思っている教職員や生徒の激励になれば、と思う。
<八王子桑志高校>
3人でチラシまきをしました。8時少し前に校門前に着き、チラシをカバンから出しているところに、私たちの来るのを待っていたとばかりに2人の男性が来て頭を下げ、「敷地には入らないでください。自転車登校の生徒も多いのでよろしくお願いします」と言う。「副校長ですか」と訊くと、一人が「はい」。「はい」と言わなかった男性に「あなたは?」と訊くと、「私も副校長です」。副校長が2人いる学校という。
「私たちは毎年、十分配慮して配っていますよね」と2人に同意を求めたうえで、「『日の丸・君が代』についてこの学校では生徒にどのように指導されていますか。私たち市民に説明してください。」と言うと、「今日は(無理)」「後日」と言うので、チラシにある連絡先を指して「ここに連絡をしてください。お待ちしています」。2人はたちまちのうちに退散していった。
この学校も生徒たちのチラシの受け取りは年々悪くなっていて、手渡したのはたぶん、50枚未満。チラシの受け取りが悪くなっただけではなく、生徒たちの表情がよくなくなっているように感じた。保護者は学校が配っている者と勘違いしているだろう人が多数。
手渡そうとしたところで、50代と思われる保護者が、「これは何ですか。」と聞いてこられたので、チラシの見出しを指しながら「卒業式で行われる『日の丸・君が代』について考えていただきたいと思い、ここに投げかけています」。そう対応すると、「ああ、そういうことありましたね。」と受け取って行かれた。
<井草高校>
ビラ撒きは あいにく私一人でしたが約2時間行いました。配布開始時間には 既に 数人の職員が 生徒たちを迎えていた。30分程 経過した頃、校長が現れビラを所望し、「ここからは高校の敷地ですから」と公道との境を指し示す。当方は 最初から公道上で行なっているので何の問題も無い。彼が松葉杖歩行なので 訳を尋ねると「加齢で『大腿骨損傷』のため」との事。天候に恵まれ良かったですね、などの会話をした後、彼は「ご苦労様です」と言い、去って行った。因みに 他の職員からのクレームも 終始無かった。
保護者の来校が途絶えた頃終了。こちらの会釈に 正門の向こうの職員から笑顔の会釈が返ってきたのは意外だった。
それにしても、 報道されている様に、殆どの女子高生の袴姿(男子は1割位)は髪飾りから袴、履物に至るまで、まるで「制服」の様。しかも 両親付き添いで (あるいは祖父母も)次々 タクシーやマイカーで乗り付けて来る姿にはどこにも「18歳」や「貧困」は感じられない。これからの社会に彼らが どう関わって行くのか、彼らの未来が 明るい事を祈りたい。
<忍岡高校>
チラシ配布を2名で行いました。 午前8時10分ごろ、正門に、「卒業証書授与式」と書かれた立て看板を出す。その後、副校長と思われる男性が出てきて、遠慮がちに「できれば撒かないでほしい」と言ってきたが、「選挙権も持っている高校生にチラシを読んで考えてもらいたい。それが教育でしょ!」と投げかけたが、反論もなく、立場上、《一応言いましたよ》という態度で引き上げた。別の入口で撒いていた方へも同じ対応だったとのこと。8時30分頃、正門脇の3旗掲揚ポールに「日の丸」・都旗・校旗をあげる。
この学校は、毎年生徒と保護者のチラシの受け取りはよい。今年も徒歩の生徒の7割程度
(自転車で来る生徒の場合は、そのままいってしまう子が多い。)、保護者の9割程度は受け取ってくれた。 教員の受け取りが一番悪く、2~3割。ということで、持って行った約300枚は、9時半になくなり終了。 (まだ、保護者で来ている人がいたが、チラシ切れで渡せず。)
<荒川工業高校>
東京・山谷日雇労働組合の組合員4人で行ないました。午前8:00から9:50まで、玄関の前の門と自転車小屋がある門の二ヶ所で行ないました。
管理職が「ビラまきはやらないでください」「敷地内に入らないでください」と形ばかりのことを言いにきました。最初から「どうせ、言ってもムダだろうけど、都教委への報告書に書かないといけないから」という姿勢があらわでした。
ビラは、歩いてくる生徒や父兄には、「卒業式おめでとうございます」という声をかけて配ると、ほとんどの人が受け取りました。自転車で来る生徒には、無理をして渡して、転倒でもしたら大変なので、あまり配れませんでした。
<福生高校>
多摩西部市民の会として2人で撒く。生徒の受け取りは以前より悪くなったな、と思うのですが、それでも他校と比べればいい方でしょう。
電車の関係で固まりでくる生徒は先頭が受け取るとまあまあ受け取るが、先頭が受け取らないとほとんど受け取らない(先頭の法則)。以前は先頭がうけとらなくてももう少し受け取ったと思うのだが…。
保護者の受け取りはよいほうでしょう。教職員の受け取りも良く、対応も好意的。副校長が好意的な口調で安全面の注意を型どおりしたのもお約束。06年に私が退職してから勤務している職員は2周りくらい入れ替わっているはずなのだがそれでも元教員というのが効いているのかなと思います。
今まではチラシのほうがなくなってしまっていたので今回は500枚持っていってみました。撒いた数は384枚でした。
<国立高校>
本日は1人で国立高校のびらまきをしました。100枚近くを撒くことができました。
国立高校は東京でも有数の進学校です。最近の傾向では、進学校ほど受け取りが悪い傾向にあります。卒業生の中には、男子の羽織袴と女子の振り袖に袴のいでたちの生徒が多くいて、格差の問題が浮き彫りにされています。保護者も和服の正装の人が多く、他の学校との差が目立ちます。最近は、小学校の卒業式でも和服が現れていると言うから、教育の格差を象徴しています。
とにかく生徒は受け取らない。保護者は誇らしげに校門で列をついて写真を撮っていました。保護者の受け取りはまあまあでした。通りかかった市民がびらを受け取り、「これは共産党か?」といって通っていきました。「違います」と言ったのですが。
元同僚が出てきて「Nさんお元気でしたか」と挨拶されました。
この国立高校は、通学時間が自由なために、例年はいつ登校するのかわからない、何時までもポツンポツンと登校してきていましたが、今年は時間に集中して登校してきていました。昔は、進学校と言えば、社会問題に最も関心が高かったのですが、最近は進学校ほど無関心の傾向が特徴的です。
<白鴎高校>
4人でビラまきを行いました。教員が出勤して来ましたが受け取りは良くありません。
既に、卒業証書授与式という看板が出ていて、校庭の三本のポールの一本に日の丸が掲げられていました。生徒も徐々に登校してきましたが、生徒もあまり受け取りは良くありません。
8:15ころ、6人ぐらい教員が校舎の入り口に待機し、生徒にあいさつしながら、登校を見守っています。待機していた若い女性の教員が、ビラまきをしているメンバーからビラ一枚をもらっていきました。
9:00過ぎに卒業式に参加する保護者がちらほら現われました。保護者は、7割がた受け取っていました。
9:50には、保護者も構内に入ったので、ビラまきを終了しました。
ここの高校は、ビラまきをしていても、何にも言ってきません。校長、副校長らしき人も見かけませんでした。
<昭和高校>
7時45分~9時50分 多摩西部市民の会として2人で撒きました。ここは受け取りが悪いところです。オリンピックチラシの時は12枚とか多くても20枚いったかな、というところです。
はじめの4人に渡せたので 今日はさい先がいいなと思ったのですが、やはり悪い。それでも卒業式、ぽつぽつとは受け取る生徒はいます。
3年ほど前までは女子は袴、男子はスーツが多い学校でしたが、強力な指導があったらしく2年前の袴2名を最後に去年からは全員が制服になっています。在校生との区別がつきにくい。在校生と思われる生徒には「在校生もどうぞ」と一言付け加えると受け取ることが多い。保護者も受け取りは悪い。
校長と名乗る人が大きい声で「ここで配らないでくれ」というようなことを言う。議論はしない。「指導要領に則っ取って行ってる」ともいう。とにかく人の話は聞かない。こちらが「教育委員会に『言うことはいった』と連絡しておけばいいんでしょ」というと、何かごちゃごちゃいいながらも帰って行った。
<松が谷高校>(八王子市)
3人でびらを撒き、300枚近くを持って行き1枚残らず全て撒ききりました。
①生徒には「読んで」と言って渡すと「はい」と言って受け取ったりしました。
それでも受け取らない生徒には「これを読んでちゃんと勉強して」というと受け取ったりしました。もちろんそれでも受け取らない生徒はいましたが。
保護者には「おめでとうございます」というと、「ありがとうございます」と受け取りました。
②私が撒いていると、突然に「Nさん」と大きな声が聞こえました。行ってみると、(都高教組)執行部派で、私達の「日の丸・君が代」運動に反対をしてきた元執行委員でした。「何をしているの」と言うから、びらを渡しました。
その後に、教員が校門まで出てきて監視を始めました。多いときで4人も並んでいました。
管理職らしい女性の教員が出てきて、「ここは公道だから通行の邪魔をしないで」と言ってきました。公道だから何の問題も無いのに!
③ある一人の保護者に渡したところ、びらを見て「これはまずいでしょう」と烈しく叫んだ。この人物、どういうわけか、校門の中に入ってしばらくしてまた出てきてつっかかってきた。「先生方がなにも言えないようなので私が言いますが、今日は卒業式でお祝いでしょう。こんなびらを撒くのはまずいでしょう」と。
私「卒業式だから撒いているのです」。
保(保護者)「どれだけ正しいことを言ってても卒業式で撒くのはまずいでしょう」。
私「教育基本法の14条で、政治的教養の教育はこれを尊重しなければならない、と書かれている。これは法律の則った行為です」。
保「あのね、法律を知っている人が何人いますか。みんな法律なんか知らないですよ」(だんだん支離滅裂になってくる)。
私「法律を守って行動するのは市民に義務ですよ」
保「しかし、ここは公立学校で、その卒業式ですよ。まずいでしょう」
私「都教委も卒業式は教育だと文書で書いていますよ。だから、政治的教養のびらなのですよ」
保「私はね、感情のことを言っているのです。こんなこと感情が許せませんよ」
私「感情は人によって皆違いますよ。みんな違うんですよ」
保「人はみな違うんですよね」と言って、校門の中に入っていった。
この方は教員たちに、「俺がやめさせてくる」と言って、勇んで突っかかってきたのだと思います。
<杉並総合高校>
ビラをまき始めてしばらくすると副校長が出て来て、「敷地に…」と言うので、「わかっている」と言うと帰って行った。生徒のビラの受け取りはあまり良くない。わざわざ避けて行く生徒もいる。受け取るのが悪いことだとでも教育されているのだろうか。
あるいは彼らなりの無言の忖度なのだろうか。職員はそれなりに受け取る。但し若い教員はあまり取らない。いつも受け取ってくれる教員は今日も笑顔で受け取ってくれた。
保護者もそれなりに受け取る。ある保護者は、ビラに「君が代」について、<卒業生・在校生、教職員、保護者の皆さん 誰にも立たない、歌わない自由があります>という見出しを見て、「私も同じ考えです」と言ってきてくれた。
撒けたビラは多くはなかったが、やはり、同じように考えている保護者はいるのだ。私たちのビラまきがそうした保護者の激励になれば、と思う。まして、そう思っている教職員や生徒の激励になれば、と思う。
<八王子桑志高校>
3人でチラシまきをしました。8時少し前に校門前に着き、チラシをカバンから出しているところに、私たちの来るのを待っていたとばかりに2人の男性が来て頭を下げ、「敷地には入らないでください。自転車登校の生徒も多いのでよろしくお願いします」と言う。「副校長ですか」と訊くと、一人が「はい」。「はい」と言わなかった男性に「あなたは?」と訊くと、「私も副校長です」。副校長が2人いる学校という。
「私たちは毎年、十分配慮して配っていますよね」と2人に同意を求めたうえで、「『日の丸・君が代』についてこの学校では生徒にどのように指導されていますか。私たち市民に説明してください。」と言うと、「今日は(無理)」「後日」と言うので、チラシにある連絡先を指して「ここに連絡をしてください。お待ちしています」。2人はたちまちのうちに退散していった。
この学校も生徒たちのチラシの受け取りは年々悪くなっていて、手渡したのはたぶん、50枚未満。チラシの受け取りが悪くなっただけではなく、生徒たちの表情がよくなくなっているように感じた。保護者は学校が配っている者と勘違いしているだろう人が多数。
手渡そうとしたところで、50代と思われる保護者が、「これは何ですか。」と聞いてこられたので、チラシの見出しを指しながら「卒業式で行われる『日の丸・君が代』について考えていただきたいと思い、ここに投げかけています」。そう対応すると、「ああ、そういうことありましたね。」と受け取って行かれた。
<井草高校>
ビラ撒きは あいにく私一人でしたが約2時間行いました。配布開始時間には 既に 数人の職員が 生徒たちを迎えていた。30分程 経過した頃、校長が現れビラを所望し、「ここからは高校の敷地ですから」と公道との境を指し示す。当方は 最初から公道上で行なっているので何の問題も無い。彼が松葉杖歩行なので 訳を尋ねると「加齢で『大腿骨損傷』のため」との事。天候に恵まれ良かったですね、などの会話をした後、彼は「ご苦労様です」と言い、去って行った。因みに 他の職員からのクレームも 終始無かった。
保護者の来校が途絶えた頃終了。こちらの会釈に 正門の向こうの職員から笑顔の会釈が返ってきたのは意外だった。
それにしても、 報道されている様に、殆どの女子高生の袴姿(男子は1割位)は髪飾りから袴、履物に至るまで、まるで「制服」の様。しかも 両親付き添いで (あるいは祖父母も)次々 タクシーやマイカーで乗り付けて来る姿にはどこにも「18歳」や「貧困」は感じられない。これからの社会に彼らが どう関わって行くのか、彼らの未来が 明るい事を祈りたい。
<忍岡高校>
チラシ配布を2名で行いました。 午前8時10分ごろ、正門に、「卒業証書授与式」と書かれた立て看板を出す。その後、副校長と思われる男性が出てきて、遠慮がちに「できれば撒かないでほしい」と言ってきたが、「選挙権も持っている高校生にチラシを読んで考えてもらいたい。それが教育でしょ!」と投げかけたが、反論もなく、立場上、《一応言いましたよ》という態度で引き上げた。別の入口で撒いていた方へも同じ対応だったとのこと。8時30分頃、正門脇の3旗掲揚ポールに「日の丸」・都旗・校旗をあげる。
この学校は、毎年生徒と保護者のチラシの受け取りはよい。今年も徒歩の生徒の7割程度
(自転車で来る生徒の場合は、そのままいってしまう子が多い。)、保護者の9割程度は受け取ってくれた。 教員の受け取りが一番悪く、2~3割。ということで、持って行った約300枚は、9時半になくなり終了。 (まだ、保護者で来ている人がいたが、チラシ切れで渡せず。)
<荒川工業高校>
東京・山谷日雇労働組合の組合員4人で行ないました。午前8:00から9:50まで、玄関の前の門と自転車小屋がある門の二ヶ所で行ないました。
管理職が「ビラまきはやらないでください」「敷地内に入らないでください」と形ばかりのことを言いにきました。最初から「どうせ、言ってもムダだろうけど、都教委への報告書に書かないといけないから」という姿勢があらわでした。
ビラは、歩いてくる生徒や父兄には、「卒業式おめでとうございます」という声をかけて配ると、ほとんどの人が受け取りました。自転車で来る生徒には、無理をして渡して、転倒でもしたら大変なので、あまり配れませんでした。
<福生高校>
多摩西部市民の会として2人で撒く。生徒の受け取りは以前より悪くなったな、と思うのですが、それでも他校と比べればいい方でしょう。
電車の関係で固まりでくる生徒は先頭が受け取るとまあまあ受け取るが、先頭が受け取らないとほとんど受け取らない(先頭の法則)。以前は先頭がうけとらなくてももう少し受け取ったと思うのだが…。
保護者の受け取りはよいほうでしょう。教職員の受け取りも良く、対応も好意的。副校長が好意的な口調で安全面の注意を型どおりしたのもお約束。06年に私が退職してから勤務している職員は2周りくらい入れ替わっているはずなのだがそれでも元教員というのが効いているのかなと思います。
今まではチラシのほうがなくなってしまっていたので今回は500枚持っていってみました。撒いた数は384枚でした。
<国立高校>
本日は1人で国立高校のびらまきをしました。100枚近くを撒くことができました。
国立高校は東京でも有数の進学校です。最近の傾向では、進学校ほど受け取りが悪い傾向にあります。卒業生の中には、男子の羽織袴と女子の振り袖に袴のいでたちの生徒が多くいて、格差の問題が浮き彫りにされています。保護者も和服の正装の人が多く、他の学校との差が目立ちます。最近は、小学校の卒業式でも和服が現れていると言うから、教育の格差を象徴しています。
とにかく生徒は受け取らない。保護者は誇らしげに校門で列をついて写真を撮っていました。保護者の受け取りはまあまあでした。通りかかった市民がびらを受け取り、「これは共産党か?」といって通っていきました。「違います」と言ったのですが。
元同僚が出てきて「Nさんお元気でしたか」と挨拶されました。
この国立高校は、通学時間が自由なために、例年はいつ登校するのかわからない、何時までもポツンポツンと登校してきていましたが、今年は時間に集中して登校してきていました。昔は、進学校と言えば、社会問題に最も関心が高かったのですが、最近は進学校ほど無関心の傾向が特徴的です。
<白鴎高校>
4人でビラまきを行いました。教員が出勤して来ましたが受け取りは良くありません。
既に、卒業証書授与式という看板が出ていて、校庭の三本のポールの一本に日の丸が掲げられていました。生徒も徐々に登校してきましたが、生徒もあまり受け取りは良くありません。
8:15ころ、6人ぐらい教員が校舎の入り口に待機し、生徒にあいさつしながら、登校を見守っています。待機していた若い女性の教員が、ビラまきをしているメンバーからビラ一枚をもらっていきました。
9:00過ぎに卒業式に参加する保護者がちらほら現われました。保護者は、7割がた受け取っていました。
9:50には、保護者も構内に入ったので、ビラまきを終了しました。
ここの高校は、ビラまきをしていても、何にも言ってきません。校長、副校長らしき人も見かけませんでした。
<昭和高校>
7時45分~9時50分 多摩西部市民の会として2人で撒きました。ここは受け取りが悪いところです。オリンピックチラシの時は12枚とか多くても20枚いったかな、というところです。
はじめの4人に渡せたので 今日はさい先がいいなと思ったのですが、やはり悪い。それでも卒業式、ぽつぽつとは受け取る生徒はいます。
3年ほど前までは女子は袴、男子はスーツが多い学校でしたが、強力な指導があったらしく2年前の袴2名を最後に去年からは全員が制服になっています。在校生との区別がつきにくい。在校生と思われる生徒には「在校生もどうぞ」と一言付け加えると受け取ることが多い。保護者も受け取りは悪い。
校長と名乗る人が大きい声で「ここで配らないでくれ」というようなことを言う。議論はしない。「指導要領に則っ取って行ってる」ともいう。とにかく人の話は聞かない。こちらが「教育委員会に『言うことはいった』と連絡しておけばいいんでしょ」というと、何かごちゃごちゃいいながらも帰って行った。
2019年3月20日水曜日
都立高校卒業式でビラまき その三
都立高校卒業式でビラまき その三
<富士森高校>
生徒の受け取りは悪い。しかし、完全無視ではなく敵対的な雰囲気もなく、何となく好意的な雰囲気で笑顔を見せながら軽く会釈して受け取らないという生徒が多い。
生徒数は25学級で1000人弱か。次から次に来る感じ。
年配の教員は受け取りはよいが若い人は受け取りがきわめて悪い。保護者の受け取りもよいとは言えないが、夫婦そろっても多いので受け取りは悪いながらも230枚くらいの枚数になった。
きわめて腰の低い女性の副校長が、敷地内に入らないように、事故のないように、と丁寧に挨拶。校門近くの教員も好意的な感じ。式に出席の町会長が自転車で来て「変態男が近くに来ているので、こっちに来ると思うので厳しく対応して」と私と近くの教員に伝えていく。結局その男は来なかったが、、、。
元同僚の女子教諭もこの3月で配偶者が定年退職するのにあわせて定年前退職するとか。知っている教員がどんどん少なくなります。高校生がやたらにかわいく見えるのは 私が年をとったせいかな。
<町田総合高校>
二人で行きました。8時過ぎ、硬い表情の中間管理職と思しき背広組が「グルッと周り見て」など、数人で学校の周囲に目を光らせている。彼らは、私たちの存在は見て見ぬ振り。何も言わない。
入り口近くのポールに三旗掲揚。看板は「第7回卒業式」で、ほっとする。
教員は、にこやかに受け取ってくれる方と、緊張して顔を背ける人に二分。生徒は最初は警戒している人もいたが「生徒も教員も、いろんな人がいて当たり前。それでいいんだ。
社会はもっと複雑だよ。頑張れ」と声をかけ続けると、明るい笑顔でほぼ全員受け取ってくれる。保護者もうけとり良好。
「日の君」不起立処分を話すと「え?!知らなかった」。「私の子育て中はそんなことなかったのに。 それはなんなのよ」という年配の方。現在80歳とか。「学校は教員をいじめるし、なってない。私は今の教育は『レシピ教育だ』って怒ってるのよ。だから子どもたちは自分で考えて対応できないのよ」などなど憤懣やるかたない様子。おかげで、こちらも元気に。
副校長かナ、が出てきて型どおりの注意。その後、背広にオリンピック紀章つけた
教育委員会と思えるのがタクシーで乗り付け。中間管理職が丁寧にお出迎えして保護者とは別の入り口に案内。「バスで来なさいよ。タクシー使うんじゃないヨ」と一発。
9時すぎには手持ちのほぼ200枚の ビラが底をつき、残念。
「また来年きます」とあいさつすると、中間管理職諸君とは対照的なお二人の教員が笑顔で見送ってくれました。嬉しいビラまきでした。
<豊多摩高校>
3人でまきました。生徒はほとんど受けとらず、受け取ったのは20名ほど。先生で、「頑張ってください」と声をかけてくれる方がいて、2枚とっていきました。
その後、「副校長から言われて1枚渡したのでもう一枚ください」と取りに来ました。
この先生が登校する生徒の指導教員で校門に居たためトラブルはなく、副校長は一度見に来ただけですぐ戻りました。
<小松川高校>
学校に着くと、予備校らしき男性2人がティシュのようなものを渡していた。
先生でビラを受け取る人は60%くらいか。男性教員(校長?)が出勤してきて門にはいるところで「ビラを撒くな」と怒鳴る。立ち止まることもなく、そのうえ、校内を歩きながら「警察を呼ぶぞ」と怒鳴るので、こちらは「どうぞ呼んでください」「警察を呼んでください。待っています」と言う。ティシュ配りはいなくなった。
用務員さんと思われる男性が「第71回卒業式」のタテカンを門にだす。「日の丸」はない。3本ポールもない。非常にすっきりしている。卒業生の何人かはそこで写真を撮っていた。
しばらくすると。自転車の制服警官がきた。「ビラを撒くのをやめてください」と言う。学校に言われてきたと言う。私は「こういうビラまきは違法でもなんでもない。裁判の判決も出ている。この学校だけで撒いているのではない。いろんな高校で撒いているが、警察を呼ぶような校長はいない。だから、校長にそういうことを言ってください」と言うと
警官は「そういうことは私の口からは言えない」と。
ちょうど、私と警官が穏やかにやり取りをしている時、学生が止まり、「今日は卒業式ですからビラを撒かないでください。ビラを撒くなら別の日にしてください」と言う。
私は、「今日は卒業式だから撒きに来ました。別の日にも、別のビラを撒いている学校はあります。あなたの意見はちゃんとみんなに伝えます」と答える。
警官は報告をするために校舎に向かい、玄関ドア-の向こうで男性教員と話していた。戻ってきて、「この学校だけでやってるんじゃないですよね。手分けしてやっているのですか?」などと聞く。「あなたの名前はなんて言うんですか」と言ってから「言いませんよね」と向こうから言う。「当り前じゃありませんか」で終わり。警官は帰っていった。
校長は結局出てこなかった。だから、敷地内で撒くなとかいう注意もなかった。いきなり「警察を呼ぶぞ」とは短気のせいかも。それとも小心なせいか。笑える!
ビラをいらないと返してきた人2人、丸めて返してきた人1人。正門前のテニスコートの網に「進学推進校」というバナーがあった。
<第三商業高校>
今朝、江東区の第三商業高校卒業式(全日制)の校門前で、1人でビラまきをしてきました。この学校は隣は民間マンション、向かいは福山通運の大きな倉庫(東京本部)ですが
1階はミニストップ、大戸屋、福山の企業内保育園などになっています。
8時5分前から撒き始め、9時45分まで配布できました。
開始後45分ほどしたころ(保護者受付開始の30分前)に副校長が現われ、穏やかな口調ではありましたが「敷地内には絶対入らないようにしてください。生徒や保護者には配らないように」との要望がありました。敷地には入らないが、配るためにやってきたのだから「そういうわけにはいきません」と答えておきました。
少しあとに「こういうチラシをわざわざ印刷しているのか。保護者の邪魔にならないように」という方がいたので、てっきり指導部の先生かと思ったら「わたしは用務の者だ。第三者なので公平に見ている」とのことでした。非正規職員の方かもしれません。
4割くらいは自転車通学で、しかも入口が2つあり、わたくしは電車通学の生徒にしか渡せませんでした。いまどきの生徒なので、路上のビラは受け取らないことが条件反射のように身についているようで、こちらが「お早うございます」と呼びかけても目を合わそうとしません。たまたま目が合い、うまく手のあたりにチラシをもっていけた生徒だけ、もらってくれる感じでした。一人が受け取ると、つられて次の生徒も受け取るような、他人の行動に合わせることもいまの風潮のように思いました。
生徒は、男子2割、女子8割ですが、在校生も卒業生も同じ制服なので見分けがつきません。もらったビラをみてまず目に入るのが「ご卒業おめでとうございます」というキャッチなので、ときどき「ワハハ」という笑声が聞こえてきました。たぶん在校生だったのでしょう。晴着を着ている生徒は1人もいませんが、口紅などの化粧をしている女子は大勢いました。生徒に撒けたのはせいぜい50枚くらいだと思います。
教員も路上の通行人と見分けがつかないので、何枚も渡せていないと思います。
保護者は「ご卒業おめでとうございます」と声をかけると、「ありがとうございます」といって受け取ってくれる人が多いのはいままでどおりですが、やはり路上ビラを受け取らない習慣がついていて「ありがとうございます」とだけいって受け取らず通り過ぎる人も2割くらいいました。
「こんなもの気分が悪いから、こんな場所で配るな。あっちで撒け!」と怒って向かってきた若いお父さんが1人いました。校門前で配るのが気に入らなかったようでした。話には聞いたことはありますが、こういう体験はわたくしは10年ほどやっていて初めてでした。
この学校は校門に「卒業証書授与式」という看板は立っていましたが、国旗や校旗はありませんでした。どこにもないわけではなく、はるか遠くのグラウンドの3本の掲揚ポール(校舎の近く)に掲揚されていました。でも、すがすがしい校門前風景でした。
<光が丘高校>(Nさんから)
ビラまきは、練馬教育問題交流会の2人と都教委包囲ネットの人と3人でまきました。
まき手が少なかったので、包囲ネットと、教育問題交流会のビラを一緒にしてまきました。
天気もよく、出足も、歩いてくる生徒はだいたい受け取ってくれて(自転車の人はなかなかとまってくなかったけれど)、最初は順調でした。
だいぶ早い段階で、「交通のジャマにならないように」と教員が言いにきたけれど、すぐに引き下がりました。ところが、生徒に加えて保護者も増え始めた9時すぎぐらいに制服警官が自転車でやってきて、「高校前でビラまきをしているので迷惑している。やめさせてほしい、と匿名通報があった。どういうことでビラをまいているのか」と言ってきた。「交通の妨害にならないようまいている。受け取らない人に強制はしていない」と説明しても、住所や名前を聞いたり、いろいろ言ってきた。
その間もビラまきをOさんが続けておりましたが、特に、トラブルがないようなことを確認すると、去っていきました。その後もビラまきは何事もなく続けられました。
ただし、気がついたら、高校側は玄関前に「燃やす」と紙が貼ったゴミ箱をおきました。
ただし、ビラをそこに入れていった生徒や保護者は少なかったようです(多ければ、回収も考えたのですが)。
警察官の介入がなければ、もっと撒けたのに、とちょっと残念でした。あと、校門前には、事務職員もしくは用務職員が「日の丸」と都旗を掲げました。
<光丘高校>(Hさんから)
(この高校はすでに報告がありましたが、別の方の報告です)
晴れて、寒い日です。光丘高校正門前でまきました。7時44分着、正門には卒業証書授与式のタテカン一つ以外何もなし。
門前には係の在校生が10人ほど。教師は2~4人ぐらい。私のことは無視。47分、いったん立ち去った彼らが正門の上に乗せるアーチを運んできた。
第40回卒業証書授与式(だったかな?)と書いててある。アーチを取り付けたのち、ポールを2本運んできて、かなり大きな旗を2つ、正門の両側に取り付けた。一つは日の丸で、一つは紫色の旗。東京都のマークじゃなさそうだが、校旗なのかな?
これで8時までに準備が整いました。
練馬の会から二人きました。黄色のビラでした。お互いのビラを交換して、黄とピンクを重ね2枚づつまきました。
受け取りは、生徒は「普通」でした。集団で歩いてくる生徒、自転車で来る生徒は通常は受け取らないが、わざわざ寄ってきて取っていく人もいるし。教員はほとんど受け取らない、通行人は意外と受け取る、という印象でした。保護者は「おめでとうございます」と渡すと、「ありがとうございます」と普通に受け取ります。
途中で起こったエピソードとしては、8時ちょっと過ぎ、副校長らしき人が来て、「迷惑なので正門前でやらないでくれ、以前に近隣から苦情が来たこともある」と言いました。
「迷惑にならないように気をつけて撒きます」と答えました。
次に別の人(女性)が来て、「参考にするのでください」と言いました。2枚セットで渡しました。そのあとしばらくして、「もえる」と大書した紙を貼ったゴミ箱が正門内側におかれました。生徒は捨てていませんでしたが、親で二人、捨てている人がいました。
その二人のうち一人は、私たちのところに抗議に来ました。「生徒たちの晴れの日なのに、考えてやってくれ、ひどいじゃないか」と言いました。「もちろんです。晴れの日であるからこそ、です。」と答えました。もう一人の捨てた人は、抗議には来ず、ただ、雑巾を絞るようにビラをギリギリとねじってから捨てていました。
大きなバンが正門前に止まり、今風の音楽を流しています。5人の若い男女が降りてきて、はしゃぎつつ誰かを待っている様子。一人が「何配ってるんですかー」と来たので、「18歳から有権者なのだからね、高校生もちゃんとニュースを見て、世の中のこととか勉強してくださいね、って、書いてあるんですよ」と2枚セットを渡すと、「ふーん」と読んでいました。
お目あての人は卒業生の女性で、「おめでとう!」と声をかけられて照れていました。皆でいる写真を撮ってくれと頼まれたので数回シャッターを押してあげました。(そのあと彼女は「みんなが来ちゃってー、ごめんなさい」と教師に謝っていました。)
その同じ車は田柄高校の卒業式にも来ていたそうで、彼らは中学校の同級生ではないだろうかと練馬の会の人は言っていました。
すっぴんでこないとダメなんだよー、化粧全部拭き取られるよーと友人に叫んでいる女生徒がいましたから、生活指導にはうるさい(あるいは生活が崩れてしまう生徒に悩まされている)学校のようです。
他にも、(既卒の)卒業生らしき生徒たちが後輩のお祝いに校内に入ろうとして教師に止められたり、明るくて軽くて楽しい雰囲気の会話が聞こえていました。
自転車に乗った警官が一人来て、練馬の会の男性に声をかけ、名前を聞いたり生年月日を聞いたりしていました。そのあと私のところにも来ました。
近隣住民から110番があって、卒業式の門前で妨害していると言われたそうです。光が丘署のTさんという方だそうです。いかにも人の良さそうなおまわりさんで、大汗かいて困りきっている雰囲気でした。地域のおまわりさんですから、私は「いやー私だって、雰囲気壊さないようにスーツ着て来てますし、交通安全にも気を使っているのですよ。自転車と接触しないように1m離れていますし、チラシ欲しい人はわざわざ寄ってきて受け取っていくのですよ、無理に渡すなんてありえないですからー。」などとにこやかに会話をしました。
警官は都教委包囲ネットワークと練馬教育問題交流会の連絡先を書き写していきました。
練馬の会の方によると、警官が来る前に、じっとこちらを見ていた不審な男性がいたので、おそらく彼が公安で、通報して、「名前を聞いておくように」と指示したのではないか?ということでした。
最終的な枚数は、練馬の会の方は「149枚まけた」と言っていました。私が最初に着いて撒いていたので、私は数えていなかったのですが250枚くらい撒きました。
教師らしき人が数人、10時過ぎても門前にいました。その中の先頭にいた人(終始私たちのことは無視していましたが)に、終わる時に「お世話になりました!」と声をかけたら、ニコッと笑って会釈を返してくれました。
<大泉高校>
正門から奥の方へと続く桜並木は蕾でしたが、真っ青な空に映えて、のどかでした。
大泉高校は、ちらしの受け取りが芳しくないし、8時からでは生徒数も少ないような記憶があったので、7時45分に行きました。ちょうど、用務主事が『卒業證書授与式』の立て看板を取り付けているところでした。生徒たちは既に、ちらほら到着していましたが、
期待したほど多くはありませんでした。
大泉高校は入り口が幾つかあるので、違う門を使う生徒が結構いるのでしょうか。
卒業生も在校生も制服なので、「おめでとうございます」と声をかけて渡そうとすると、
「えっ、違います」と言う生徒が続いたので、それからは、「読んでくださいね」とだけ言って配りました。保護者の中に、いったんは受け取って、歩きながら読んで、途中で戻って来て、「こんなもの、いらないよ!」と突き返した人が一人いました。「日の丸」の旗は、門にも校舎の上にもグランドにも、どこにもありませんでした。
9時過ぎに副校長がやって来て、「公道ですから気をつけてください」と穏やかに言いました。私が、「いいことが書いてありますから読んでください」とちらしを渡そうとしたけれど、受け取りませんでした。立て看板の横で記念写真を撮る親子が何組もいました。
最近は、親(保護者)の言うことに従う子どもが随分といるなぁと、不思議な気持ちになりました。ちらしは、大泉高校はこれまで二桁しか撒けなかったので、100枚しか持ってゆきませんでした。保護者の受け取りはまぁまぁだったので、撒き終わってしまい、もう少し持ってゆくべきだったなぁと反省しています。撒き手は4名でした。
<富士森高校>
生徒の受け取りは悪い。しかし、完全無視ではなく敵対的な雰囲気もなく、何となく好意的な雰囲気で笑顔を見せながら軽く会釈して受け取らないという生徒が多い。
生徒数は25学級で1000人弱か。次から次に来る感じ。
年配の教員は受け取りはよいが若い人は受け取りがきわめて悪い。保護者の受け取りもよいとは言えないが、夫婦そろっても多いので受け取りは悪いながらも230枚くらいの枚数になった。
きわめて腰の低い女性の副校長が、敷地内に入らないように、事故のないように、と丁寧に挨拶。校門近くの教員も好意的な感じ。式に出席の町会長が自転車で来て「変態男が近くに来ているので、こっちに来ると思うので厳しく対応して」と私と近くの教員に伝えていく。結局その男は来なかったが、、、。
元同僚の女子教諭もこの3月で配偶者が定年退職するのにあわせて定年前退職するとか。知っている教員がどんどん少なくなります。高校生がやたらにかわいく見えるのは 私が年をとったせいかな。
<町田総合高校>
二人で行きました。8時過ぎ、硬い表情の中間管理職と思しき背広組が「グルッと周り見て」など、数人で学校の周囲に目を光らせている。彼らは、私たちの存在は見て見ぬ振り。何も言わない。
入り口近くのポールに三旗掲揚。看板は「第7回卒業式」で、ほっとする。
教員は、にこやかに受け取ってくれる方と、緊張して顔を背ける人に二分。生徒は最初は警戒している人もいたが「生徒も教員も、いろんな人がいて当たり前。それでいいんだ。
社会はもっと複雑だよ。頑張れ」と声をかけ続けると、明るい笑顔でほぼ全員受け取ってくれる。保護者もうけとり良好。
「日の君」不起立処分を話すと「え?!知らなかった」。「私の子育て中はそんなことなかったのに。 それはなんなのよ」という年配の方。現在80歳とか。「学校は教員をいじめるし、なってない。私は今の教育は『レシピ教育だ』って怒ってるのよ。だから子どもたちは自分で考えて対応できないのよ」などなど憤懣やるかたない様子。おかげで、こちらも元気に。
副校長かナ、が出てきて型どおりの注意。その後、背広にオリンピック紀章つけた
教育委員会と思えるのがタクシーで乗り付け。中間管理職が丁寧にお出迎えして保護者とは別の入り口に案内。「バスで来なさいよ。タクシー使うんじゃないヨ」と一発。
9時すぎには手持ちのほぼ200枚の ビラが底をつき、残念。
「また来年きます」とあいさつすると、中間管理職諸君とは対照的なお二人の教員が笑顔で見送ってくれました。嬉しいビラまきでした。
<豊多摩高校>
3人でまきました。生徒はほとんど受けとらず、受け取ったのは20名ほど。先生で、「頑張ってください」と声をかけてくれる方がいて、2枚とっていきました。
その後、「副校長から言われて1枚渡したのでもう一枚ください」と取りに来ました。
この先生が登校する生徒の指導教員で校門に居たためトラブルはなく、副校長は一度見に来ただけですぐ戻りました。
<小松川高校>
学校に着くと、予備校らしき男性2人がティシュのようなものを渡していた。
先生でビラを受け取る人は60%くらいか。男性教員(校長?)が出勤してきて門にはいるところで「ビラを撒くな」と怒鳴る。立ち止まることもなく、そのうえ、校内を歩きながら「警察を呼ぶぞ」と怒鳴るので、こちらは「どうぞ呼んでください」「警察を呼んでください。待っています」と言う。ティシュ配りはいなくなった。
用務員さんと思われる男性が「第71回卒業式」のタテカンを門にだす。「日の丸」はない。3本ポールもない。非常にすっきりしている。卒業生の何人かはそこで写真を撮っていた。
しばらくすると。自転車の制服警官がきた。「ビラを撒くのをやめてください」と言う。学校に言われてきたと言う。私は「こういうビラまきは違法でもなんでもない。裁判の判決も出ている。この学校だけで撒いているのではない。いろんな高校で撒いているが、警察を呼ぶような校長はいない。だから、校長にそういうことを言ってください」と言うと
警官は「そういうことは私の口からは言えない」と。
ちょうど、私と警官が穏やかにやり取りをしている時、学生が止まり、「今日は卒業式ですからビラを撒かないでください。ビラを撒くなら別の日にしてください」と言う。
私は、「今日は卒業式だから撒きに来ました。別の日にも、別のビラを撒いている学校はあります。あなたの意見はちゃんとみんなに伝えます」と答える。
警官は報告をするために校舎に向かい、玄関ドア-の向こうで男性教員と話していた。戻ってきて、「この学校だけでやってるんじゃないですよね。手分けしてやっているのですか?」などと聞く。「あなたの名前はなんて言うんですか」と言ってから「言いませんよね」と向こうから言う。「当り前じゃありませんか」で終わり。警官は帰っていった。
校長は結局出てこなかった。だから、敷地内で撒くなとかいう注意もなかった。いきなり「警察を呼ぶぞ」とは短気のせいかも。それとも小心なせいか。笑える!
ビラをいらないと返してきた人2人、丸めて返してきた人1人。正門前のテニスコートの網に「進学推進校」というバナーがあった。
<第三商業高校>
今朝、江東区の第三商業高校卒業式(全日制)の校門前で、1人でビラまきをしてきました。この学校は隣は民間マンション、向かいは福山通運の大きな倉庫(東京本部)ですが
1階はミニストップ、大戸屋、福山の企業内保育園などになっています。
8時5分前から撒き始め、9時45分まで配布できました。
開始後45分ほどしたころ(保護者受付開始の30分前)に副校長が現われ、穏やかな口調ではありましたが「敷地内には絶対入らないようにしてください。生徒や保護者には配らないように」との要望がありました。敷地には入らないが、配るためにやってきたのだから「そういうわけにはいきません」と答えておきました。
少しあとに「こういうチラシをわざわざ印刷しているのか。保護者の邪魔にならないように」という方がいたので、てっきり指導部の先生かと思ったら「わたしは用務の者だ。第三者なので公平に見ている」とのことでした。非正規職員の方かもしれません。
4割くらいは自転車通学で、しかも入口が2つあり、わたくしは電車通学の生徒にしか渡せませんでした。いまどきの生徒なので、路上のビラは受け取らないことが条件反射のように身についているようで、こちらが「お早うございます」と呼びかけても目を合わそうとしません。たまたま目が合い、うまく手のあたりにチラシをもっていけた生徒だけ、もらってくれる感じでした。一人が受け取ると、つられて次の生徒も受け取るような、他人の行動に合わせることもいまの風潮のように思いました。
生徒は、男子2割、女子8割ですが、在校生も卒業生も同じ制服なので見分けがつきません。もらったビラをみてまず目に入るのが「ご卒業おめでとうございます」というキャッチなので、ときどき「ワハハ」という笑声が聞こえてきました。たぶん在校生だったのでしょう。晴着を着ている生徒は1人もいませんが、口紅などの化粧をしている女子は大勢いました。生徒に撒けたのはせいぜい50枚くらいだと思います。
教員も路上の通行人と見分けがつかないので、何枚も渡せていないと思います。
保護者は「ご卒業おめでとうございます」と声をかけると、「ありがとうございます」といって受け取ってくれる人が多いのはいままでどおりですが、やはり路上ビラを受け取らない習慣がついていて「ありがとうございます」とだけいって受け取らず通り過ぎる人も2割くらいいました。
「こんなもの気分が悪いから、こんな場所で配るな。あっちで撒け!」と怒って向かってきた若いお父さんが1人いました。校門前で配るのが気に入らなかったようでした。話には聞いたことはありますが、こういう体験はわたくしは10年ほどやっていて初めてでした。
この学校は校門に「卒業証書授与式」という看板は立っていましたが、国旗や校旗はありませんでした。どこにもないわけではなく、はるか遠くのグラウンドの3本の掲揚ポール(校舎の近く)に掲揚されていました。でも、すがすがしい校門前風景でした。
<光が丘高校>(Nさんから)
ビラまきは、練馬教育問題交流会の2人と都教委包囲ネットの人と3人でまきました。
まき手が少なかったので、包囲ネットと、教育問題交流会のビラを一緒にしてまきました。
天気もよく、出足も、歩いてくる生徒はだいたい受け取ってくれて(自転車の人はなかなかとまってくなかったけれど)、最初は順調でした。
だいぶ早い段階で、「交通のジャマにならないように」と教員が言いにきたけれど、すぐに引き下がりました。ところが、生徒に加えて保護者も増え始めた9時すぎぐらいに制服警官が自転車でやってきて、「高校前でビラまきをしているので迷惑している。やめさせてほしい、と匿名通報があった。どういうことでビラをまいているのか」と言ってきた。「交通の妨害にならないようまいている。受け取らない人に強制はしていない」と説明しても、住所や名前を聞いたり、いろいろ言ってきた。
その間もビラまきをOさんが続けておりましたが、特に、トラブルがないようなことを確認すると、去っていきました。その後もビラまきは何事もなく続けられました。
ただし、気がついたら、高校側は玄関前に「燃やす」と紙が貼ったゴミ箱をおきました。
ただし、ビラをそこに入れていった生徒や保護者は少なかったようです(多ければ、回収も考えたのですが)。
警察官の介入がなければ、もっと撒けたのに、とちょっと残念でした。あと、校門前には、事務職員もしくは用務職員が「日の丸」と都旗を掲げました。
<光丘高校>(Hさんから)
(この高校はすでに報告がありましたが、別の方の報告です)
晴れて、寒い日です。光丘高校正門前でまきました。7時44分着、正門には卒業証書授与式のタテカン一つ以外何もなし。
門前には係の在校生が10人ほど。教師は2~4人ぐらい。私のことは無視。47分、いったん立ち去った彼らが正門の上に乗せるアーチを運んできた。
第40回卒業証書授与式(だったかな?)と書いててある。アーチを取り付けたのち、ポールを2本運んできて、かなり大きな旗を2つ、正門の両側に取り付けた。一つは日の丸で、一つは紫色の旗。東京都のマークじゃなさそうだが、校旗なのかな?
これで8時までに準備が整いました。
練馬の会から二人きました。黄色のビラでした。お互いのビラを交換して、黄とピンクを重ね2枚づつまきました。
受け取りは、生徒は「普通」でした。集団で歩いてくる生徒、自転車で来る生徒は通常は受け取らないが、わざわざ寄ってきて取っていく人もいるし。教員はほとんど受け取らない、通行人は意外と受け取る、という印象でした。保護者は「おめでとうございます」と渡すと、「ありがとうございます」と普通に受け取ります。
途中で起こったエピソードとしては、8時ちょっと過ぎ、副校長らしき人が来て、「迷惑なので正門前でやらないでくれ、以前に近隣から苦情が来たこともある」と言いました。
「迷惑にならないように気をつけて撒きます」と答えました。
次に別の人(女性)が来て、「参考にするのでください」と言いました。2枚セットで渡しました。そのあとしばらくして、「もえる」と大書した紙を貼ったゴミ箱が正門内側におかれました。生徒は捨てていませんでしたが、親で二人、捨てている人がいました。
その二人のうち一人は、私たちのところに抗議に来ました。「生徒たちの晴れの日なのに、考えてやってくれ、ひどいじゃないか」と言いました。「もちろんです。晴れの日であるからこそ、です。」と答えました。もう一人の捨てた人は、抗議には来ず、ただ、雑巾を絞るようにビラをギリギリとねじってから捨てていました。
大きなバンが正門前に止まり、今風の音楽を流しています。5人の若い男女が降りてきて、はしゃぎつつ誰かを待っている様子。一人が「何配ってるんですかー」と来たので、「18歳から有権者なのだからね、高校生もちゃんとニュースを見て、世の中のこととか勉強してくださいね、って、書いてあるんですよ」と2枚セットを渡すと、「ふーん」と読んでいました。
お目あての人は卒業生の女性で、「おめでとう!」と声をかけられて照れていました。皆でいる写真を撮ってくれと頼まれたので数回シャッターを押してあげました。(そのあと彼女は「みんなが来ちゃってー、ごめんなさい」と教師に謝っていました。)
その同じ車は田柄高校の卒業式にも来ていたそうで、彼らは中学校の同級生ではないだろうかと練馬の会の人は言っていました。
すっぴんでこないとダメなんだよー、化粧全部拭き取られるよーと友人に叫んでいる女生徒がいましたから、生活指導にはうるさい(あるいは生活が崩れてしまう生徒に悩まされている)学校のようです。
他にも、(既卒の)卒業生らしき生徒たちが後輩のお祝いに校内に入ろうとして教師に止められたり、明るくて軽くて楽しい雰囲気の会話が聞こえていました。
自転車に乗った警官が一人来て、練馬の会の男性に声をかけ、名前を聞いたり生年月日を聞いたりしていました。そのあと私のところにも来ました。
近隣住民から110番があって、卒業式の門前で妨害していると言われたそうです。光が丘署のTさんという方だそうです。いかにも人の良さそうなおまわりさんで、大汗かいて困りきっている雰囲気でした。地域のおまわりさんですから、私は「いやー私だって、雰囲気壊さないようにスーツ着て来てますし、交通安全にも気を使っているのですよ。自転車と接触しないように1m離れていますし、チラシ欲しい人はわざわざ寄ってきて受け取っていくのですよ、無理に渡すなんてありえないですからー。」などとにこやかに会話をしました。
警官は都教委包囲ネットワークと練馬教育問題交流会の連絡先を書き写していきました。
練馬の会の方によると、警官が来る前に、じっとこちらを見ていた不審な男性がいたので、おそらく彼が公安で、通報して、「名前を聞いておくように」と指示したのではないか?ということでした。
最終的な枚数は、練馬の会の方は「149枚まけた」と言っていました。私が最初に着いて撒いていたので、私は数えていなかったのですが250枚くらい撒きました。
教師らしき人が数人、10時過ぎても門前にいました。その中の先頭にいた人(終始私たちのことは無視していましたが)に、終わる時に「お世話になりました!」と声をかけたら、ニコッと笑って会釈を返してくれました。
<大泉高校>
正門から奥の方へと続く桜並木は蕾でしたが、真っ青な空に映えて、のどかでした。
大泉高校は、ちらしの受け取りが芳しくないし、8時からでは生徒数も少ないような記憶があったので、7時45分に行きました。ちょうど、用務主事が『卒業證書授与式』の立て看板を取り付けているところでした。生徒たちは既に、ちらほら到着していましたが、
期待したほど多くはありませんでした。
大泉高校は入り口が幾つかあるので、違う門を使う生徒が結構いるのでしょうか。
卒業生も在校生も制服なので、「おめでとうございます」と声をかけて渡そうとすると、
「えっ、違います」と言う生徒が続いたので、それからは、「読んでくださいね」とだけ言って配りました。保護者の中に、いったんは受け取って、歩きながら読んで、途中で戻って来て、「こんなもの、いらないよ!」と突き返した人が一人いました。「日の丸」の旗は、門にも校舎の上にもグランドにも、どこにもありませんでした。
9時過ぎに副校長がやって来て、「公道ですから気をつけてください」と穏やかに言いました。私が、「いいことが書いてありますから読んでください」とちらしを渡そうとしたけれど、受け取りませんでした。立て看板の横で記念写真を撮る親子が何組もいました。
最近は、親(保護者)の言うことに従う子どもが随分といるなぁと、不思議な気持ちになりました。ちらしは、大泉高校はこれまで二桁しか撒けなかったので、100枚しか持ってゆきませんでした。保護者の受け取りはまぁまぁだったので、撒き終わってしまい、もう少し持ってゆくべきだったなぁと反省しています。撒き手は4名でした。
2019年3月18日月曜日
都立高校卒業式でびらまき その二
都立高校卒業式ビラまき その二
都教委包囲ネットは、都立高校卒業式で撒くビラについて、毎年内容とともに漫画のコンセプトを考え、漫画家(壱花花さん)にお願いして作成しています。
包囲ネットのビラを、大田市民の会、大田9条の会、百万人署名運動、河原井さん根津さんらの「君が代」解雇をさせない会、多摩西部市民の会、授業してたのに処分の会、等々の組織、グループの人たちも撒いて下さっています。皆さんも、来年はぜひご協力ください。なお、ビラまきは8時~10時まで行うことにしています。教職員にも撒く場合は7時30分頃から行います。
各校ともだいたい200枚くらい前後を配布します。今回の場合、一番少ないのは都立西高で25枚、一番多いのは福生校で384枚でした。このことは単に受け取った人が多いか少ないかという数の問題ではなく、教育全体にかかわる問題、社会問題と考えるべきだと思います。
<田園調布高校>
大田市民の会、大田9条の会など4名で配布。生徒も保護者の受け取り状況はまずまず。
8時20分に校長が出てきて、型通りの通告、敷地内に入らないでくださいとか。
4人で撒いたので260枚配布。
<蒲田高校>
小雨降る中、8時から10時まで撒く。大田市民の会と5名で配布。弾圧監視のために弁護士1名。2005年にビラまきを始めてから一貫して、南部法律事務所の弁護士さんは学区の学校に弾圧監視で来てくださる。
生徒の受け取り状況が良くない。保護者はまあまあ。保護者には外国人がちらほら。
8時20分ころ、学校側から型通りの通告。
<田柄高校>
Oさんと二人でビラまきをしました。生憎雨でしたが、雨だったのでかえって受け取りが良かったです(雨だから自転車通学が少なかったため!?)。
卒業生、在校生はともかく、親は完全にビラを撒いているのは学校関係者だと思っていたようです。
学校側の対応は、撒きはじめてしばらくして、校門内に警備係の教員が立っておりましたが、全く何も言ってきませんでした。1時間ぐらいたって、副校長らしい女性教員が出てきて、「交通の邪魔にならないように気をつけてください。」と一言いって、後はしばらく監視はされました。一番むかついたのは、最後の方に警備に出てきた若い教員(新卒くらい)が、「どういうことでまいているのですか?学校の関係の方ですか?」といちゃもんつけてきたので、「いろんな都立高校で配っています。こういうビラです。別に見てもらっても問題ないですよ」とつきつけたら、黙ってしまいました。
ほんと、現在は、若い教師ほど、都教委の顔色をうかがっていて、権力的であることがよくわかりました。
あと、おもしろかったのは、ビラを受け取った女子生徒が、4人ほどビラを返してきたのだけれど、「ご苦労様です。頑張ってください」と言いながら返してきたので、「はて?」と思ったのですが、後から考えて見ると、彼女らは在校生で、「このビラは卒業生でなければ受け取ってはいけない」と思い込んでいたのではないか、と考えました。
また、田柄高校は外国人学生が多く(当然、親も外国人)、特にフィリピン系が多いという印象でした。
二人で配りましたが、そもそも生徒の少ない学校なので、通過した人の半分ぐらいは受け取ったのではないか、と思います。幸先のよいスタートとなりました。
<永山高校>
地域の市民と6人で撒きました。途中、「副校長です」というのが出てきまして、「びらを1枚ください」と言うことで渡しました。それ以上のことはいいませんでした。
女子生徒が2人、校門から少し離れたところで頭にスプレイをかけていたので、「何をしているのかと聞くと」「髪を黒くしているのだ」という。式に出してもらえないというので、「憲法26条に教育を受ける権利があるので、『出さない』といったら憲法26条だ、と言えば良い」と言ったら、「憲法26条ね!」と言いながら校門の中に入っていった。受け取ったびらを返しに起きた生徒と保護者が1人ずついた。
3年ほど前に、校門の中にゴミ箱を置いて、びらを回収していたことがあった。その時、写真を撮るとともに、その教員に「ちょっと出てこい」といって、強く抗議したことがある。それ以来、ゴミ箱はなくなった。
<片倉高校>
3人で配りました。校門前についたときに、ちょうど卒業式の看板をくくりつけていました。その後いつもの副校長が出てきて「自転車で来る生徒に無理に配らないように」といつもの注意をしていきました。
卒業生も在校生もいつもの通り8時頃から大勢来ましたがほとんど受け取ってくれませんでした。教員は早めに来ていたのかいつもより少なめで、受け取りもいつもより悪かったです。それでも8時半近くになるといつものように手を出してチラシを受け取ってくれる生徒たちや自転車を止めて受け取ってくれる生徒たちがいてほっとしました。
8時半を過ぎて生徒たちは一段落。ふと見るとポールに旗が翻っていません。「えっ、今年はないのかしら」とちらっと思いましたが、9時10分前ぐらいにちゃんと揚がりました。9時過ぎからは保護者たちが来はじめて,こちらはほとんどの方が「おめでとうございます」の言葉に「ありがとうございます」と受け取ってくれました。
<西高>
杉並1000人委員会の方と二人でやりました。卒業の女子生徒たちはほとんど和装で校門前に立てられた「卒業式」の看板の前で、保護者も含めて写真を撮ることに夢中で、ビラはほとんど受け取ってくれませんでした。男子生徒は背広姿(一部は羽織袴)が多く、こちらもほとんどビラを受け取ってくれません。
これほど、ビラまきを無視する生徒・保護者もめずらしいです。しかもここは都内でも「学力」トップクラスの高校です。ここはかつては民主的な学校として有名な学校でしたが、今はそうした校風がなくなったのでしょうか。
また、教員もほとんど受け取ってくれませんでした。それでもやはり「ご苦労さまです」と言ってビラを受け取ってくれた教員はいました。残った数少ない良心的な教員なのかもしれません。都合で9時前に終わりにしましたが、撒けたビラはたったの25枚(昨年は78枚)でした。
<八王子北高校>
Sさん、Mさんと3人での配布。受け取りは以前より悪くなってはいるが穏やかで素直な印象の生徒が多い。副校長が穏やかに敷地内に入らないようにの注意をしたくらいか。
「先頭の法則」(注:先頭が取ると後続の人も続いて取る)がかなり生きているように感じました。
雑談:式の始まる少し前くらい(生徒集合には十分に遅刻と思われる時間)に脱色だろうか、見事な金髪?の男子生徒、校門を入ろうとして若い(と私が思う・・30代後半くらいかな)の教員に止められしばらく話している。声を荒げるでなくお互い笑みを浮かべている感じで、人間関係は悪くなさそう。
しばらくして保護者としては若すぎると思われる女性がきて、その教員ともため口で話をしてから男子生徒と一緒に入ろうとする。
教員が止めると「あたしこの子の保護者、この父親と再婚したの」。教員が「だったら早く言ってよ」と。で、生徒も中に無事に入っていきました。
35年くらい前に2学期の始業式に同じように金髪?にしてきた男子生徒を怒鳴って帰したことがある私としてはさて、いま教員だったらどう指導したかなと考えてしまいました。
<足立高校>
先生二人が校舎内外の整備をしていた。「先生」と声をかけると一人が近づいてきて、「ビラはまかないでください」という。「教頭さんですか」と聞くと「いえ、副校長です」と。型通りのやり取り。「ビラをどうぞ」というと、「いらない」と言う。「都教委に提出しなければならないかもしれませんよ」というと受け取る。
その後、もう一人の先生が「卒業証書授与式」と書いてある看板をしっかりととめる作業に来たので、その先生に「卒業証書授与式」とするか「卒業式」とするかは、どこで誰が決めるのかと聞いたが、その先生は全くの無言だった。
実際、男子の卒業生が看板を見て、「なんだ卒業証書授与式なのかよ」と言っていた。確かに「卒業式」と「卒業証書授与式」では生徒にとってもニュアンスが違うと思った。卒業式の方が圧倒的にいいのではないか。
「日の丸」は門にはくくりつけず、門のそばの3本ポールにあった。
副校長が白衣を着た女性教員(理科?)と来て、自転車通学の生徒が多いから気をつけてとかくどくどと言った。「いつも来ているからわかってます」と言うと、「去年は来なかった」と副校長は言う。
白衣を着た女性に「あなたも副校長ですか」と聞くと「いえ、副校長は一人ですからちがいます」と応える。なにしに女性はついてきたのだろう。
近所のおばさんがタブレットをもってごみ収集置き場を写しているようだった。学校前にも来て私を撮ったので、「なんで撮るの」ときくと「うさんくらいから」と言った。
保護者は正面玄関から入るのだが、入口左右に紙を貼ったゴミ箱を置いた。遠くてなんて書いてあるかわからなかったので、外にいた副校長に声をかけて、「なんて書いてあるのか」聞いた。副校長は「用のないものは入れてください」というようなことが書いてあったと言う。私は「ビラを入れさせようとしているのかもしれないが、それはおかしい、姑息だ」という。副校長は「ビラがじゃまかもしれないから」というようなことを言う。私は「こんな紙のどこがじゃまになるんですか」と言う。
生徒の出入口の方にも置いたかもしれない。学校がそんなんでいいのか!
若い教職員はビラをとらない。
学校の校舎に「都教委 中堅校」という垂れ幕が下がっていた。そんなランクを当の学校に出してどうするんだ、励ましとでもいうのか。差別を煽っているに過ぎない。
<足立西高校>
一人で撒いた。
①ビラまきを始めると教員が出てきて、門で隠れていた鉄柵を引き出して「無断立入禁止」警告を見えるようにしていきました。そこには「…許可なく校地校舎内に立ち入ると警備センターを通じて警察へ通報されます。」とありました。
出てきた副校長(50歳代後半、男性)に「いつからこうなったのですか?」と聞いてみました。「だいぶ前に、小学校で子どもが不審者に斬りつけられるという事件などがあって、それからセキュリティが厳しくなった」という返事。
「カメラがあちこちにあるなんて、監視されていて嫌じゃないですか。」と聞くと、「いや、それよりも子どもの安全が一番ですよ」とのこと。「自由じゃないですよね」と言うと、「いや、自由ですよ」ということでした。「監視カメラ~警備会社~警察」で、その気になれば、警察が日常的に学校の中を監視することができる。すぐ警察が学校の中のことに介入できるなど、私などはぞっとする思いですが、それが「子どもの安全のため」にと合理化されている。本当におかしいと思いました。
②この後、また「びっくり」する光景が…。
それは、しばらくすると、7~8人の若い教員たちが現れて、学生をあちこちで取り囲んで「頭髪のチェック」をやり始めたのです。私から見ると黒い髪だしきちんとカットしてあって問題はないと思うのですが、カットの仕方に問題があるらしく、しつこくチェックしていてなかなか門の中に入れてもらえません。とにかく異様な光景でした。
「なぜここまでするのか」と教員に聞いてみると、「校則で決まっている」「何度も注意してきた」とのこと。厳しい理由は「就職試験で困るから」なのだそうです。
そして「注意を聞かず、ひどい場合は別室で卒業式をやる」とのこと。う~ん、これが教育?やっぱり、おかしいー。
都教委包囲ネットは、都立高校卒業式で撒くビラについて、毎年内容とともに漫画のコンセプトを考え、漫画家(壱花花さん)にお願いして作成しています。
包囲ネットのビラを、大田市民の会、大田9条の会、百万人署名運動、河原井さん根津さんらの「君が代」解雇をさせない会、多摩西部市民の会、授業してたのに処分の会、等々の組織、グループの人たちも撒いて下さっています。皆さんも、来年はぜひご協力ください。なお、ビラまきは8時~10時まで行うことにしています。教職員にも撒く場合は7時30分頃から行います。
各校ともだいたい200枚くらい前後を配布します。今回の場合、一番少ないのは都立西高で25枚、一番多いのは福生校で384枚でした。このことは単に受け取った人が多いか少ないかという数の問題ではなく、教育全体にかかわる問題、社会問題と考えるべきだと思います。
<田園調布高校>
大田市民の会、大田9条の会など4名で配布。生徒も保護者の受け取り状況はまずまず。
8時20分に校長が出てきて、型通りの通告、敷地内に入らないでくださいとか。
4人で撒いたので260枚配布。
<蒲田高校>
小雨降る中、8時から10時まで撒く。大田市民の会と5名で配布。弾圧監視のために弁護士1名。2005年にビラまきを始めてから一貫して、南部法律事務所の弁護士さんは学区の学校に弾圧監視で来てくださる。
生徒の受け取り状況が良くない。保護者はまあまあ。保護者には外国人がちらほら。
8時20分ころ、学校側から型通りの通告。
<田柄高校>
Oさんと二人でビラまきをしました。生憎雨でしたが、雨だったのでかえって受け取りが良かったです(雨だから自転車通学が少なかったため!?)。
卒業生、在校生はともかく、親は完全にビラを撒いているのは学校関係者だと思っていたようです。
学校側の対応は、撒きはじめてしばらくして、校門内に警備係の教員が立っておりましたが、全く何も言ってきませんでした。1時間ぐらいたって、副校長らしい女性教員が出てきて、「交通の邪魔にならないように気をつけてください。」と一言いって、後はしばらく監視はされました。一番むかついたのは、最後の方に警備に出てきた若い教員(新卒くらい)が、「どういうことでまいているのですか?学校の関係の方ですか?」といちゃもんつけてきたので、「いろんな都立高校で配っています。こういうビラです。別に見てもらっても問題ないですよ」とつきつけたら、黙ってしまいました。
ほんと、現在は、若い教師ほど、都教委の顔色をうかがっていて、権力的であることがよくわかりました。
あと、おもしろかったのは、ビラを受け取った女子生徒が、4人ほどビラを返してきたのだけれど、「ご苦労様です。頑張ってください」と言いながら返してきたので、「はて?」と思ったのですが、後から考えて見ると、彼女らは在校生で、「このビラは卒業生でなければ受け取ってはいけない」と思い込んでいたのではないか、と考えました。
また、田柄高校は外国人学生が多く(当然、親も外国人)、特にフィリピン系が多いという印象でした。
二人で配りましたが、そもそも生徒の少ない学校なので、通過した人の半分ぐらいは受け取ったのではないか、と思います。幸先のよいスタートとなりました。
<永山高校>
地域の市民と6人で撒きました。途中、「副校長です」というのが出てきまして、「びらを1枚ください」と言うことで渡しました。それ以上のことはいいませんでした。
女子生徒が2人、校門から少し離れたところで頭にスプレイをかけていたので、「何をしているのかと聞くと」「髪を黒くしているのだ」という。式に出してもらえないというので、「憲法26条に教育を受ける権利があるので、『出さない』といったら憲法26条だ、と言えば良い」と言ったら、「憲法26条ね!」と言いながら校門の中に入っていった。受け取ったびらを返しに起きた生徒と保護者が1人ずついた。
3年ほど前に、校門の中にゴミ箱を置いて、びらを回収していたことがあった。その時、写真を撮るとともに、その教員に「ちょっと出てこい」といって、強く抗議したことがある。それ以来、ゴミ箱はなくなった。
<片倉高校>
3人で配りました。校門前についたときに、ちょうど卒業式の看板をくくりつけていました。その後いつもの副校長が出てきて「自転車で来る生徒に無理に配らないように」といつもの注意をしていきました。
卒業生も在校生もいつもの通り8時頃から大勢来ましたがほとんど受け取ってくれませんでした。教員は早めに来ていたのかいつもより少なめで、受け取りもいつもより悪かったです。それでも8時半近くになるといつものように手を出してチラシを受け取ってくれる生徒たちや自転車を止めて受け取ってくれる生徒たちがいてほっとしました。
8時半を過ぎて生徒たちは一段落。ふと見るとポールに旗が翻っていません。「えっ、今年はないのかしら」とちらっと思いましたが、9時10分前ぐらいにちゃんと揚がりました。9時過ぎからは保護者たちが来はじめて,こちらはほとんどの方が「おめでとうございます」の言葉に「ありがとうございます」と受け取ってくれました。
<西高>
杉並1000人委員会の方と二人でやりました。卒業の女子生徒たちはほとんど和装で校門前に立てられた「卒業式」の看板の前で、保護者も含めて写真を撮ることに夢中で、ビラはほとんど受け取ってくれませんでした。男子生徒は背広姿(一部は羽織袴)が多く、こちらもほとんどビラを受け取ってくれません。
これほど、ビラまきを無視する生徒・保護者もめずらしいです。しかもここは都内でも「学力」トップクラスの高校です。ここはかつては民主的な学校として有名な学校でしたが、今はそうした校風がなくなったのでしょうか。
また、教員もほとんど受け取ってくれませんでした。それでもやはり「ご苦労さまです」と言ってビラを受け取ってくれた教員はいました。残った数少ない良心的な教員なのかもしれません。都合で9時前に終わりにしましたが、撒けたビラはたったの25枚(昨年は78枚)でした。
<八王子北高校>
Sさん、Mさんと3人での配布。受け取りは以前より悪くなってはいるが穏やかで素直な印象の生徒が多い。副校長が穏やかに敷地内に入らないようにの注意をしたくらいか。
「先頭の法則」(注:先頭が取ると後続の人も続いて取る)がかなり生きているように感じました。
雑談:式の始まる少し前くらい(生徒集合には十分に遅刻と思われる時間)に脱色だろうか、見事な金髪?の男子生徒、校門を入ろうとして若い(と私が思う・・30代後半くらいかな)の教員に止められしばらく話している。声を荒げるでなくお互い笑みを浮かべている感じで、人間関係は悪くなさそう。
しばらくして保護者としては若すぎると思われる女性がきて、その教員ともため口で話をしてから男子生徒と一緒に入ろうとする。
教員が止めると「あたしこの子の保護者、この父親と再婚したの」。教員が「だったら早く言ってよ」と。で、生徒も中に無事に入っていきました。
35年くらい前に2学期の始業式に同じように金髪?にしてきた男子生徒を怒鳴って帰したことがある私としてはさて、いま教員だったらどう指導したかなと考えてしまいました。
<足立高校>
先生二人が校舎内外の整備をしていた。「先生」と声をかけると一人が近づいてきて、「ビラはまかないでください」という。「教頭さんですか」と聞くと「いえ、副校長です」と。型通りのやり取り。「ビラをどうぞ」というと、「いらない」と言う。「都教委に提出しなければならないかもしれませんよ」というと受け取る。
その後、もう一人の先生が「卒業証書授与式」と書いてある看板をしっかりととめる作業に来たので、その先生に「卒業証書授与式」とするか「卒業式」とするかは、どこで誰が決めるのかと聞いたが、その先生は全くの無言だった。
実際、男子の卒業生が看板を見て、「なんだ卒業証書授与式なのかよ」と言っていた。確かに「卒業式」と「卒業証書授与式」では生徒にとってもニュアンスが違うと思った。卒業式の方が圧倒的にいいのではないか。
「日の丸」は門にはくくりつけず、門のそばの3本ポールにあった。
副校長が白衣を着た女性教員(理科?)と来て、自転車通学の生徒が多いから気をつけてとかくどくどと言った。「いつも来ているからわかってます」と言うと、「去年は来なかった」と副校長は言う。
白衣を着た女性に「あなたも副校長ですか」と聞くと「いえ、副校長は一人ですからちがいます」と応える。なにしに女性はついてきたのだろう。
近所のおばさんがタブレットをもってごみ収集置き場を写しているようだった。学校前にも来て私を撮ったので、「なんで撮るの」ときくと「うさんくらいから」と言った。
保護者は正面玄関から入るのだが、入口左右に紙を貼ったゴミ箱を置いた。遠くてなんて書いてあるかわからなかったので、外にいた副校長に声をかけて、「なんて書いてあるのか」聞いた。副校長は「用のないものは入れてください」というようなことが書いてあったと言う。私は「ビラを入れさせようとしているのかもしれないが、それはおかしい、姑息だ」という。副校長は「ビラがじゃまかもしれないから」というようなことを言う。私は「こんな紙のどこがじゃまになるんですか」と言う。
生徒の出入口の方にも置いたかもしれない。学校がそんなんでいいのか!
若い教職員はビラをとらない。
学校の校舎に「都教委 中堅校」という垂れ幕が下がっていた。そんなランクを当の学校に出してどうするんだ、励ましとでもいうのか。差別を煽っているに過ぎない。
<足立西高校>
一人で撒いた。
①ビラまきを始めると教員が出てきて、門で隠れていた鉄柵を引き出して「無断立入禁止」警告を見えるようにしていきました。そこには「…許可なく校地校舎内に立ち入ると警備センターを通じて警察へ通報されます。」とありました。
出てきた副校長(50歳代後半、男性)に「いつからこうなったのですか?」と聞いてみました。「だいぶ前に、小学校で子どもが不審者に斬りつけられるという事件などがあって、それからセキュリティが厳しくなった」という返事。
「カメラがあちこちにあるなんて、監視されていて嫌じゃないですか。」と聞くと、「いや、それよりも子どもの安全が一番ですよ」とのこと。「自由じゃないですよね」と言うと、「いや、自由ですよ」ということでした。「監視カメラ~警備会社~警察」で、その気になれば、警察が日常的に学校の中を監視することができる。すぐ警察が学校の中のことに介入できるなど、私などはぞっとする思いですが、それが「子どもの安全のため」にと合理化されている。本当におかしいと思いました。
②この後、また「びっくり」する光景が…。
それは、しばらくすると、7~8人の若い教員たちが現れて、学生をあちこちで取り囲んで「頭髪のチェック」をやり始めたのです。私から見ると黒い髪だしきちんとカットしてあって問題はないと思うのですが、カットの仕方に問題があるらしく、しつこくチェックしていてなかなか門の中に入れてもらえません。とにかく異様な光景でした。
「なぜここまでするのか」と教員に聞いてみると、「校則で決まっている」「何度も注意してきた」とのこと。厳しい理由は「就職試験で困るから」なのだそうです。
そして「注意を聞かず、ひどい場合は別室で卒業式をやる」とのこと。う~ん、これが教育?やっぱり、おかしいー。
2019年3月17日日曜日
都立高校卒業式でビラまき その一
都立高校卒業式でビラまき その一
3月1日から都立高校の卒業式が始まりました。最後は3月22日です。
都教委・包囲ネットは今年も、卒業式の日に、正門前で卒業生と保護者に「おめでとう」とともに時代状況を訴えるビラを撒きました。都教委・包囲ネットの他にも「練馬教育問題交流会」や「地域と学校を結ぶ板橋の会」なども地域でチラシ撒きを行いました。
今年で15回目になります。今年は3月8日(金)に49校、3月9日(土)に81校と卒業式が集中したこと等々で、撒く体制が十分取れませんでしたが、それでも約1万枚からのビラを撒きました。
今年もいろいろなことが校門前で起こりました。
ビラまき報告が寄せられたところを紹介します。
■高校ビラまき報告
<青井高校>
4人で、7:55からビラを撒き始めました。教職員が登校していましたが、ビラの受け取りは良くありません。
8:10ころ、二人の教員が出てきて、年配の教員が、「敷地内に入らないでくれ」と言ってきました。そのあと、しばらくして若い教員が2人で「卒業式」と書かれた看板を正門にかかげ、案内係と思われる教員が2人、正門に立ちました。
生徒は次々と登校し、ビラを受けとって行きました。
8:35ころ、ひとりの教員が出てきて、ビラを配っているメンバーひとり一人に「生徒、保護者にはビラを撒かないでくれ」と言ってまわりました。
「ビラをまく自由はあるんじゃないですか?副校長ですか?」と聞くと「校長です。ビラの内容は学校の方針と違うので」と言うので、「ビラをまくなというのは、都教委の方から指導があったのですか?」と聞くと「いや、うちの高校の判断です。警察には連絡しました。」と言って帰っていきました。
高校の敷地外でビラを配るのは自由なので、引き続きビラまきを最後までやりました。
9:45には、生徒も、卒業式に参加する保護者もほぼ校内に入ったので、ビラまきを終了しました。
保護者でビラを見て、返してくる人が3人ほどいましたが、生徒、保護者も結構受け取りが良かったです。
ある生徒は、「沖縄のことが書いてある」といって受けとっていきました。
警察に連絡したと校長は言っていたのですが、警察は来ませんでした。例年、青井高校で撒いていますが、「警察に連絡した」と校長が言ってきたのは初めてでした。
<杉並工業高校>
杉並1000人委員会の方と二人でまきました。職員ではいつも受け取ってくれる方々が今日も笑顔で受け取ってくれました。生徒の受け取りはあまり良くありませんでしたが、それでも、中から出て来て受け取る生徒が2名いました。保護者は殆ど受け取ってくれましたが、1人の保護者がビラを返し、「共産党?」と聞いて来たそうです。
<野津田高校>
町田市にある都立野津田高校にいきました。Kさんと二人で撒きました。この野津田高校は、かつて(ビラまきを始めた頃)、ビラまき逮捕が起こった学校です。
野津田高校のバス停の場所が「学校の私有地(敷地内)」だというので、不法侵入で逮捕されました。バス停の場所が学校の私有地だなんて区別がつかない場所の状況です。
昨年は、警察の車に監視され、帰りの車の後を付けられました。
自転車通学も多く、撒きづらい学校です。途中、副校長が来て、「敷地内に入らないでください」と言いに来ました。
この学校には被処分者のOさんがいて、私達の方に来て、顔を出してくれました。「教員の定数欠員校で、授業を組み合わせて大変だ」といっていました。
<足立新田高校>
この学校は出入り口が3ケ所ある。自転車置き場のところと裏門と正門。それぞれに学生と教員が来る。2人で撒く。
①8時25分までは自転車通学の学生が入る通用門と裏門で撒く。校門の前で撒く。昨年までは通用門のところに私服車が現れていたが、今回は現れなかった。
15分頃に副校長(60歳前後、男性)が出てきて、「自転車の妨害にならないように」としつこく言ってきた。「ビラまきをしてはいけないのか」と聞くと、「いや、それは自由です」「でも向こうの方でやってください」と言ってきた。
副校長が出てくる前は学生にけっこうビラを渡せていたのだが、副校長が出てきてからは副校長がじゃまになり、自転車の安全を考えたりでビラを渡しづらくなってしまった。
②8時30分からは、正門前に移動した。しばらくしてからまた副校長が出てきて、「敷地内に入らないように」「荷物をここへ置かないで」と言うので、「もともとここは誰の土地でもなかったはず」「学校はもっと地域に開かれた場所であるべき」と言ったが黙っていた。
③「敷地に入らないように」とうるさいので、「ちゃんと歩道で撒いているではないですか」と言うと、「さっき校門の中まで入ったではないか!」と怒鳴ってきた。
それは、自転車で入る学生が入りながらビラを受け取りに戻ろうかという仕草をしたので追いかけて渡したときのことを言っていたのだ。その時正門のところに教員はいなかったが、どこかでずっとビラまきを監視していたのだった。
「警察みたいですね」と言うと、「ええ、警察と同じですよ。法令は守らないとね」と躊躇なく即反応したので、「警察と学校はちがうでしょ」とびっくりしてしまった。
こういうのも都教委に報告するんですかと聞くと、それはしないと言った。
④この会話を聞いていた保護者(女性)が、「犯罪から子どもたちを守らなきゃならないし」と言ってきた。「私たちもこうしたものを持たされているんですよ」と首から下げていた通行証を示した。卒業式に参加する保護者は事前にこうしたものを配られているということのようだ。日常的にもそういうことをしているのか、詳しくは聞けなかったが、「犯罪防止」の名のもとに、警察との連携が強まり、さまざまな「自由」を売り渡してしまっている教育現場の現状を改めて目の当たりにした。
⑤2人で撒いたので、持っていったビラ250枚は9時40分にはなくなってしまって残念だった。
<山崎高校>(町田市)
町田市在住者二人でまきました。大規模団地の中の小さくのんびりした雰囲気の学校。
ここは経験上生徒さんの受け取りが良いので、雨でも気楽に行けました。
8時に着いたら、2人がかりで正面の門扉にポールを苦労して縛り付け、「ひのまる」と「校旗」を掲揚中でした。看板は「卒業証書授与式」。
小雨の中でしたが、処分の話をすると立ち止まって聞いてくれる在校生がいたり、自転車を降りて受け取ってくれたり、4分の3程度は受け取ってくれました。笑顔も弾けて学校の雰囲気はそのままでした。教員は出勤が早く、渡せませんでした。
途中で男女二人組が登場し、「通行妨害」「敷地内立ち入り」への注意を述べた。年配の女性に「副校長ですか」と聞くと頷く。あなたの赴任のずっとまえからここにきてるから大丈夫。
それよりなんで女性も「偉くなりたい」なんて思うのかしらねえ、生徒との距離が遠くなるのにと私がこのように話しかけると、すぐに引っ込んでしまった。
9時前に人通りが切れたところで、急に雨脚と北風が強まり、ビラまきは中止にした。
<羽村高校>
雨があがったと思うとまた少し降り始めるという中で行いました。チラシを濡らさないように胸元につけて…。管理職も出てこないし、教員らしい人も「卒業式」の看板と日の丸を出しに来たくらいでほとんど見かけず、保護者も一名「寒い中ご苦労様です」とねぎらいの言葉があったくらいでした。
タクシーから降りた男性2名にチラシを渡そうとしたら、一名がチラッと濃紺の手帳を見せた。ひょっとして…。数年前までは明らかな公安警察が堂々と学校内に入っていましたが、最近は目立たなかったのですが…。
この天候の中では配布できた方かな、と自己評価。
<板橋高校>
包囲ネットのチラシを、国際人権NGOのKさんと君が代裁判原告のHの2人で配りました。「学校と地域を結ぶ板橋の会」の方々が独自チラシを3人で配っていました。
小雨ですが、ひっきりなしですので、傘が手放せない悪条件でした。
チラシは濡れるとよれよれになって渡しづらい。二つ折りで何とか渡せる強さになります。それでも持参した200枚を2人で配りきることが出来ました。板橋の会の方も同じくらいの枚数配れていたと思います。
去年は異様なくらいに受け取りが悪かったのですが、今年は普通でした。
ここは3年前から改築が始まり、ずっと臨時通用門を使っていましたが、今春は真新しい校門前でチラシ配りが出来ました。
15年前、国歌斉唱時に卒業生の9割が一斉に着席した頃とはうって変わって、制服の学校になってしまっているので、生徒が皆同じように見えてしまいます。小雨にもかかわらず、校門の「卒業式」の立て看板の前で、スマホで写真を撮ったりしています。
8時前にこの立て看板を教員3人で出しに来た時、その中の1人が「敷地内に入らないで下さい。生徒には配らないで下さい。よろしくお願いします。」と、声を掛けてきました。全くステレオタイプですね。
こちらからは、次のように言いました。
「卒業式では、生徒や教員の人権を尊重して、国旗国歌への起立斉唱を強制しないで下さい。よろしくお願いします。」
それに対しては、何も答えずに、目を伏せて引き返して行ってしまいました。今日は、東京都教育委員会の定例会とかぶっていたので、私は9時で切り上げて傍聴に行きました。
Kさんが10時まで残って撒き続けてくれました。
<武蔵丘高校>
ビラをまき始めてしばらくすると、数人の教職員が校門のところに、「卒業式」の看板と大きな二本の「日の丸」を掲げにやってきた。そこで、私が「日の丸は戦争の旗です」と言うと、なんか文句(よく聞こえなかった)を言ってきたので、「また昔と同じことを繰り返そうとしている」と言い、ビラまきを続けた。いつも校門の前に来る副校長は今日も出て来て、突っ立っていた。
生徒の反応は全体的にあまり良くないのだが、女子の方が良かった。教職員もあまり良くなかったが、顔見知りの教員が来たので「大変でしょう」と声を掛けると、ビラを受け取りながら「ご苦労様です。言いたいことは沢山あります」と言って中に入って行った。余程嫌なことがあるのだろう。
やがて毎年やってくる安全パトロール(?)の年配の男性がやってきた。お互い「元気ですか」などと言い合い、校門の中で生徒指導(こちらを監視?)している教員の前で、談笑(時には大声で笑い)しながらビラをまき続けた。ビラの受け取りは少し良くなったようだった
3月1日から都立高校の卒業式が始まりました。最後は3月22日です。
都教委・包囲ネットは今年も、卒業式の日に、正門前で卒業生と保護者に「おめでとう」とともに時代状況を訴えるビラを撒きました。都教委・包囲ネットの他にも「練馬教育問題交流会」や「地域と学校を結ぶ板橋の会」なども地域でチラシ撒きを行いました。
今年で15回目になります。今年は3月8日(金)に49校、3月9日(土)に81校と卒業式が集中したこと等々で、撒く体制が十分取れませんでしたが、それでも約1万枚からのビラを撒きました。
今年もいろいろなことが校門前で起こりました。
ビラまき報告が寄せられたところを紹介します。
■高校ビラまき報告
<青井高校>
4人で、7:55からビラを撒き始めました。教職員が登校していましたが、ビラの受け取りは良くありません。
8:10ころ、二人の教員が出てきて、年配の教員が、「敷地内に入らないでくれ」と言ってきました。そのあと、しばらくして若い教員が2人で「卒業式」と書かれた看板を正門にかかげ、案内係と思われる教員が2人、正門に立ちました。
生徒は次々と登校し、ビラを受けとって行きました。
8:35ころ、ひとりの教員が出てきて、ビラを配っているメンバーひとり一人に「生徒、保護者にはビラを撒かないでくれ」と言ってまわりました。
「ビラをまく自由はあるんじゃないですか?副校長ですか?」と聞くと「校長です。ビラの内容は学校の方針と違うので」と言うので、「ビラをまくなというのは、都教委の方から指導があったのですか?」と聞くと「いや、うちの高校の判断です。警察には連絡しました。」と言って帰っていきました。
高校の敷地外でビラを配るのは自由なので、引き続きビラまきを最後までやりました。
9:45には、生徒も、卒業式に参加する保護者もほぼ校内に入ったので、ビラまきを終了しました。
保護者でビラを見て、返してくる人が3人ほどいましたが、生徒、保護者も結構受け取りが良かったです。
ある生徒は、「沖縄のことが書いてある」といって受けとっていきました。
警察に連絡したと校長は言っていたのですが、警察は来ませんでした。例年、青井高校で撒いていますが、「警察に連絡した」と校長が言ってきたのは初めてでした。
<杉並工業高校>
杉並1000人委員会の方と二人でまきました。職員ではいつも受け取ってくれる方々が今日も笑顔で受け取ってくれました。生徒の受け取りはあまり良くありませんでしたが、それでも、中から出て来て受け取る生徒が2名いました。保護者は殆ど受け取ってくれましたが、1人の保護者がビラを返し、「共産党?」と聞いて来たそうです。
<野津田高校>
町田市にある都立野津田高校にいきました。Kさんと二人で撒きました。この野津田高校は、かつて(ビラまきを始めた頃)、ビラまき逮捕が起こった学校です。
野津田高校のバス停の場所が「学校の私有地(敷地内)」だというので、不法侵入で逮捕されました。バス停の場所が学校の私有地だなんて区別がつかない場所の状況です。
昨年は、警察の車に監視され、帰りの車の後を付けられました。
自転車通学も多く、撒きづらい学校です。途中、副校長が来て、「敷地内に入らないでください」と言いに来ました。
この学校には被処分者のOさんがいて、私達の方に来て、顔を出してくれました。「教員の定数欠員校で、授業を組み合わせて大変だ」といっていました。
<足立新田高校>
この学校は出入り口が3ケ所ある。自転車置き場のところと裏門と正門。それぞれに学生と教員が来る。2人で撒く。
①8時25分までは自転車通学の学生が入る通用門と裏門で撒く。校門の前で撒く。昨年までは通用門のところに私服車が現れていたが、今回は現れなかった。
15分頃に副校長(60歳前後、男性)が出てきて、「自転車の妨害にならないように」としつこく言ってきた。「ビラまきをしてはいけないのか」と聞くと、「いや、それは自由です」「でも向こうの方でやってください」と言ってきた。
副校長が出てくる前は学生にけっこうビラを渡せていたのだが、副校長が出てきてからは副校長がじゃまになり、自転車の安全を考えたりでビラを渡しづらくなってしまった。
②8時30分からは、正門前に移動した。しばらくしてからまた副校長が出てきて、「敷地内に入らないように」「荷物をここへ置かないで」と言うので、「もともとここは誰の土地でもなかったはず」「学校はもっと地域に開かれた場所であるべき」と言ったが黙っていた。
③「敷地に入らないように」とうるさいので、「ちゃんと歩道で撒いているではないですか」と言うと、「さっき校門の中まで入ったではないか!」と怒鳴ってきた。
それは、自転車で入る学生が入りながらビラを受け取りに戻ろうかという仕草をしたので追いかけて渡したときのことを言っていたのだ。その時正門のところに教員はいなかったが、どこかでずっとビラまきを監視していたのだった。
「警察みたいですね」と言うと、「ええ、警察と同じですよ。法令は守らないとね」と躊躇なく即反応したので、「警察と学校はちがうでしょ」とびっくりしてしまった。
こういうのも都教委に報告するんですかと聞くと、それはしないと言った。
④この会話を聞いていた保護者(女性)が、「犯罪から子どもたちを守らなきゃならないし」と言ってきた。「私たちもこうしたものを持たされているんですよ」と首から下げていた通行証を示した。卒業式に参加する保護者は事前にこうしたものを配られているということのようだ。日常的にもそういうことをしているのか、詳しくは聞けなかったが、「犯罪防止」の名のもとに、警察との連携が強まり、さまざまな「自由」を売り渡してしまっている教育現場の現状を改めて目の当たりにした。
⑤2人で撒いたので、持っていったビラ250枚は9時40分にはなくなってしまって残念だった。
<山崎高校>(町田市)
町田市在住者二人でまきました。大規模団地の中の小さくのんびりした雰囲気の学校。
ここは経験上生徒さんの受け取りが良いので、雨でも気楽に行けました。
8時に着いたら、2人がかりで正面の門扉にポールを苦労して縛り付け、「ひのまる」と「校旗」を掲揚中でした。看板は「卒業証書授与式」。
小雨の中でしたが、処分の話をすると立ち止まって聞いてくれる在校生がいたり、自転車を降りて受け取ってくれたり、4分の3程度は受け取ってくれました。笑顔も弾けて学校の雰囲気はそのままでした。教員は出勤が早く、渡せませんでした。
途中で男女二人組が登場し、「通行妨害」「敷地内立ち入り」への注意を述べた。年配の女性に「副校長ですか」と聞くと頷く。あなたの赴任のずっとまえからここにきてるから大丈夫。
それよりなんで女性も「偉くなりたい」なんて思うのかしらねえ、生徒との距離が遠くなるのにと私がこのように話しかけると、すぐに引っ込んでしまった。
9時前に人通りが切れたところで、急に雨脚と北風が強まり、ビラまきは中止にした。
<羽村高校>
雨があがったと思うとまた少し降り始めるという中で行いました。チラシを濡らさないように胸元につけて…。管理職も出てこないし、教員らしい人も「卒業式」の看板と日の丸を出しに来たくらいでほとんど見かけず、保護者も一名「寒い中ご苦労様です」とねぎらいの言葉があったくらいでした。
タクシーから降りた男性2名にチラシを渡そうとしたら、一名がチラッと濃紺の手帳を見せた。ひょっとして…。数年前までは明らかな公安警察が堂々と学校内に入っていましたが、最近は目立たなかったのですが…。
この天候の中では配布できた方かな、と自己評価。
<板橋高校>
包囲ネットのチラシを、国際人権NGOのKさんと君が代裁判原告のHの2人で配りました。「学校と地域を結ぶ板橋の会」の方々が独自チラシを3人で配っていました。
小雨ですが、ひっきりなしですので、傘が手放せない悪条件でした。
チラシは濡れるとよれよれになって渡しづらい。二つ折りで何とか渡せる強さになります。それでも持参した200枚を2人で配りきることが出来ました。板橋の会の方も同じくらいの枚数配れていたと思います。
去年は異様なくらいに受け取りが悪かったのですが、今年は普通でした。
ここは3年前から改築が始まり、ずっと臨時通用門を使っていましたが、今春は真新しい校門前でチラシ配りが出来ました。
15年前、国歌斉唱時に卒業生の9割が一斉に着席した頃とはうって変わって、制服の学校になってしまっているので、生徒が皆同じように見えてしまいます。小雨にもかかわらず、校門の「卒業式」の立て看板の前で、スマホで写真を撮ったりしています。
8時前にこの立て看板を教員3人で出しに来た時、その中の1人が「敷地内に入らないで下さい。生徒には配らないで下さい。よろしくお願いします。」と、声を掛けてきました。全くステレオタイプですね。
こちらからは、次のように言いました。
「卒業式では、生徒や教員の人権を尊重して、国旗国歌への起立斉唱を強制しないで下さい。よろしくお願いします。」
それに対しては、何も答えずに、目を伏せて引き返して行ってしまいました。今日は、東京都教育委員会の定例会とかぶっていたので、私は9時で切り上げて傍聴に行きました。
Kさんが10時まで残って撒き続けてくれました。
<武蔵丘高校>
ビラをまき始めてしばらくすると、数人の教職員が校門のところに、「卒業式」の看板と大きな二本の「日の丸」を掲げにやってきた。そこで、私が「日の丸は戦争の旗です」と言うと、なんか文句(よく聞こえなかった)を言ってきたので、「また昔と同じことを繰り返そうとしている」と言い、ビラまきを続けた。いつも校門の前に来る副校長は今日も出て来て、突っ立っていた。
生徒の反応は全体的にあまり良くないのだが、女子の方が良かった。教職員もあまり良くなかったが、顔見知りの教員が来たので「大変でしょう」と声を掛けると、ビラを受け取りながら「ご苦労様です。言いたいことは沢山あります」と言って中に入って行った。余程嫌なことがあるのだろう。
やがて毎年やってくる安全パトロール(?)の年配の男性がやってきた。お互い「元気ですか」などと言い合い、校門の中で生徒指導(こちらを監視?)している教員の前で、談笑(時には大声で笑い)しながらビラをまき続けた。ビラの受け取りは少し良くなったようだった
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