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2017年3月16日木曜日

都立高校卒業式チラシ撒き(その五)

3月3日から行われている都立高校卒業式でのチラシ撒き報告です。

<ケ高校>この高校は「卒業式式場」という看板、他では見ない文言かと思います。
若い教員が一人で看板を門に付けるとき難儀しているので手伝う。
生徒の受け取りはよいとは言えない。副校長かな、にこやかな愛想がいい女性がきわめて丁寧に形ばかりのご注意をしてきた。ここも以前はきわめてとげとげした対応でしたがずいぶんと変わりました。
3名での配布の威力か、受け取りは今ひとつの印象ながら、310枚くらい撒いた。
日の丸は校門にはなく、近くの掲揚塔に半旗で揚がっていました。

<コ高校>
3人で卒業生の登校時に配布した。約90枚。昨年よりは受けとりは良かった。
はかま姿の卒業生が大半、男子は背広ネクタイ、たまに羽織はかまも。教職員で、「ご苦労様」、「拝見します」と言って受け取る人が数名いた。途中副校長が出てきて名乗り、「在校生と参列者に渡さないで。学校の敷地内では配らないように」と通告。形ばかり言い置いて立ち去る。

<サ高校>
7時45分から撒く。しばらくして副校長が来て、「敷地内に入らないでください」とだけ言って入っていきました。
生徒の受け取りは、早い時間に登校の生徒たちはよかったのですが、登校時間近に集団で登校の生徒たちは良くありませんでした。職員は若い職員の受け取りが良くありませんでした。保護者は比較的良く受け取ってくれました。
中に、ぎりぎりにやってきたお母さんが、「うちの子はいろいろと先生の世話になり、今日はどうしても、先生にお礼が言いたくて。」と言ってビラを受け取り中に入っていきました。これこそが血の通った卒業式です。卒業式で「日の丸・君が代」強制に血眼になることが如何に異常かがわかります。都教委のやっている卒業式は物(旗・歌)が第一で、人間は二の次です。これはまともな教育ではありません。一人でしたが約200枚撒けました。

<シ高校>
昨年も同じ高校で1人で撒きましたが今年は2人だったせいか、生徒の受け取りが良く、280枚ほど配布できました。卒業生は、着物と袴、男子生徒も和服が多くいました。保護者も和服が多かったです。校門に出された看板には「卒業式」と書かれており、「卒業証書授与式」ではありませんでした。また、校門に日の丸出ていませんでした。
「おんなじ考え方です」と私に話しかけてきた方保護者もいて、比較的順調でした。

<青山高校>
7時50分に着いたときには正門門扉と3本ポールに日の丸はあった。正門前の敷地部分と歩道の境目に赤の三角コーンが置いてあり、脇の方が通り道として開いていた。そんなことははじめてだったし他の学校でも見たことはない。
8時過ぎに副校長が来て、「敷地内には…」と言った。そのあと副校長はコーンを卒業証書授与式の立て看板(と日の丸)の前にも置いたので、余計ことだとは思ったが、私は「その立て看板の前で生徒さんたちが写真を撮りますよ。三角コーンを置いたらじゃまと思いますよ」と言ったら、副校長も「そうですね」と言ってやめて、写真を撮りやすくするため、むしろ空間を広げた。
玄関の脇にカバン?を持った男性が所在なげにいた。去年もその前年のひどい弾圧があったときもその辺に私服警官がいたので私服警官かと思ったが、それは推測である。その他に警察の動きは感じられなかった。(注:「ひどい弾圧」というのは、校長・副校長が警察に通報してビラまきを弾圧した。私服警官、制服警官は「ビラまきは違法だ」などいうことを言って、ビラまきにまとわりついて妨害した。歩道でのビラまきは最高裁判例で認められている。その後、包囲ネットは、原宿署と学校当局に抗議をした。原宿署は抗議文を受け取ったが、高校は逃げ回り、あれこれ言って会おうとしなかった。そういうことがあった。)
生徒も保護者も教職員もチラシの受け取りはよくない。男子生徒の一人が「許可をとってやってるんですか」「生徒に撒いているでしょ」という。私は「許可は必要ありません」「生徒に撒くのは自由です」と答える。生徒はそれ以上言わず校門の中に入っていった。
歩道を通る人が「卒業式」の看板をみて、笑顔になり「もうそういう季節になったんですね」と言った。また、通行人に渡したら、その人は戻ってきて、「もっとください」と言ったので10枚くらい渡した。
9時過ぎから霧雨が降り出した。9時35分にチラシ撒きをやめた。150枚撒いた。

<ス高校> 
約150枚。雨模様のためやるかどうか迷う。とりあえず行ってみようと8時着。傘を差しながら行うが、そのうち雨も止んでくる。
生徒の受け取りはよくない。ここ数年はこんなもの。看板は大きな字で簡潔に「卒業式」、小さく学校名があるだけで、年度、何回は書いてない。
保護者の受け取りもそれほどはよくない。副校長だろうか、丁寧にありきたりの注意。「2007年からしていますので、心得ています。」と言うと、「そうですね。よろしくお願いします。」と。数年前より職員も快く挨拶してくれる。
帰るときに校門の教員2名に私・福嶋の「授業してたのに処分」のチラシを渡すと「こんなことあったんですか」と少し話になる。
(注:福嶋さんは「不起立」で処分され、その「再発防止研修」の日に、授業が目いっぱいあったので、都教委に、別の日に「再発防止研修をしてください」と頼んだのに都教委は認めなかった。福嶋さんは授業の方を選んで再発防止研修に出なかったところ、そのことでも処分された。)

<セ高校>
雨の中、卒業式チラシまきを「河原井・根津らの『君が代』解雇をさせない会」のメンバー3で、7時50分近くから1時間程行いました。
この学校は教員・生徒とも、いつも受け取りが極端に悪いのですが、今日はさんざんでした。雨だったことや、7時50分にはかなりの教員・生徒が校舎内に入っていたようで、また、卒業学年以外は休みだったようで、手渡したチラシ枚数は何と、教員に3枚、生徒に2枚、通行人に1枚でした。
9時半開式ということでしたが、9時近くになっても保護者は現れず、雨もやまないので、チラシまきを止めて帰ろうとしたところに、中年の男性教員2人がやってきて、 「チラシを1枚ください」と居丈高に言った。この人は副校長なのだろう。「あなたはどなたですか」と返すと、やや置いて、「教員です」「交通の妨害をしないでください」と言う。「交通の妨害を私たちがしましたか。していませんよ。現認してから言うものです」 と返して引き上げました。
この学校の生徒の表情の硬いのが、私達には気になりました。いつも感じてはいたことですが、卒業の喜びも感じさせない表情でした。
(注:大阪府立高校でのチラシまきの報告を読ませてもらって思うことは、チラシの受け取りに違いがある。一言で言えば大阪の生徒は屈託ない感じて受け取っているようだ。その違いは、都教委の独裁支配に慣らされ抵抗しなくなった東京の気質と、橋下府知事を辞任に追い込んだ大阪の人たちの気質の違いなのだろうか…)。

<ソ高校>
包囲ネットの仲間と2人で行った。ここは「進学指導特別推進校」で、校門脇の掲示板に、この10年くらいの進学実績が貼ってある。見ると、棒グラフでこの間「国立大」+「早・慶」+「上智、?」が増えていることがわかる。おそらく受験に特化した授業になっているのだろう。まさに高校の予備校化である。でも、戦争になって徴兵とか学徒動員とかになったら、そのような実績はあまり意味がないだろうにと思う。  
生徒のビラの受け取りは良くないがチラホラ受け取る生徒もいる。しばらくすると副校長が出て来て、「敷地内に入らないでください」と言う。「わかっていますよ」と言うと、「ビラを下さい」というので、「いいですよ。どうぞ。都教委から何か言われているんですか。
警察を呼ぶようにとか」と聞くと、「場合によってはそのように・・」と言う。「何か書類はあるのですか」と聞くと、それには答えず、中に入って行った。
職員や保護者のビラの受け取りもあまり良くなかった。まいたビラは全部で100枚余だった。

2017年3月15日水曜日

3/9 都教委定例会ではなく都総合教育会議 根津公子さんの傍聴記

根津さん「3/9は都教委定例会ではなく同日開催された第3回東京都総合教育会議傍聴記です。

前回2月24日の定例会で担当者が「次回は3月9日午前10時」と通告した。ところがその後、総合教育会議を午前中に入れ、定例会は午後に繰り下げた。この変更について「総合教育会議及び定例会の冒頭、教育長は然るべき説明をするよう、言ってほしい」と私は要求したが、「2日前にネット上に訂正を載せている」と言う。「インターネットが使えない環境にいる者には、傍聴の権利を保障しないということか。傍聴者に毎回、住所・氏名を書かせるのは何のためなのか。傍聴者は数人なのだから、その住所に変更のお知らせを送るくらいの気遣いがあって当然ではないか」と言うと、担当者はぶち切れた。「都民ファースト」ではなく、いつも「都ファースト」。
私は、午後はすでに予定を入れてしまっていたので、都教委定例会は傍聴できず、総合教育会議(10:30~12:00)だけを傍聴した。













職階制、賃金査定、都教委の学校支配の弊害を考えるとき

■議題は1件、「教育管理職の確保について」

 管理職、とりわけ副校長の受験希望者が極端に少なく、受験者を増やすための対策を講じなければならないところに都教委が追い込まれての議題であった。「教育管理職を取り巻く現状と課題」について中井教育長が資料をもとに説明し、その後、参考人として呼ばれた都内公立小・中学校の校長・副校長・教員、男女各1名ずつ計6名の意見を聞くというものだった。
 傍聴して感じたことは、これでは受験希望者は増えない、ということ。6人の教員たちは、都教委の教育施策に批判的な人ではないから抜本的解決には至らない話ばかり。管理職受験希望者だけでなく、新採の受験希望者も非常に少ないのは、都教委の教育施策に批判が多いということ。まずはその批判から学ぶことが、都教委にとって必要なことと私は思うのだが。
 私は、管理職は不要と考えるから、管理職の確保に関心はない。でも、都教委が確保をしたいのならば、ピラミッド組織を止め、都教委が嫌う「鍋蓋」組織に戻すことだ。都教委の指示を受けた管理職がその実行を職員に指示するという上意下達の働かされ方を止め、かつてのように、職員会議で論議し学び合いながら協働する組織に変えること、それが、教員がいきいきと働き、子どもが楽しいと思える学校になるのだ。職階制、賃金査定、都教委の学校支配の弊害を都教委が考えるときなのだ。

■「教育管理職を取り巻く現状と課題」についての説明より
1.教育管理職(校長・副校長)選考の状況
2016年度は、①必要数572人 ②受験者数450人(うち女性は125人) ③合格者数418人(116人) ④不足数=①-③=527-418=154人
不足については、定年退職した再任用校長・副校長で対応していて、現段階では欠員は発生していない。 
2.2017年度の新たな取組
①副校長の多忙解消に向けて、副校長の業務を担う非常勤職員を配置する。2017年度は、1900校のうち小学校6校、中学校6校で試行実施。
②受験できるのはこれまでは主幹教諭だけだったが、これに加え、46歳~53歳の主任教諭まで拡大するよう制度を改正する。これにより、受験有資格者が、これまでの3倍、女性ではこれまでの5倍になる。
③副校長の管理職手当の引き上げ:現行の月72300円を80700円に。校長は現行の月104500円。(中井教育長は「80700円、これで(受験希望者増を」期待するのは無理かと思うが」と付け足した)

■6人の発言
★副校長:土、日も部活をやっている職員がいるから出勤する。地域の行事にも参加する。1日に12~13時間は勤務する。それが教職員には大変に見えるのか。
★校長:声をかけられ、研修センターに通ったことで副校長になった。副校長は女性に向いた仕事だが、子どもの病気のときに困った。
★副校長:多忙解消は、他の人に仕事を振れるかどうかだ。4割位の仕事は振れる。副校長の仕事を経験した人にサポートしてもらえたらありがたい。
★校長:副校長の仕事は我々には到底できないと、教員は思ってしまう。自信が持てないのだ。
★校長:管理職受験を職員に勧めるが、職員は「自信がない」「子どもと関わりたい」「時間が厳しい」と言う。
★副校長:管理職になると子どもから離れるイメージがあるから、私は休み時間は子どもと遊んでいる。
★10年目の教員:研修会に参加して自信が持てるようになったので、管理職になりたいと思っている。
★9年目の教員:子育て・介護で今でも大変だが、管理職の先生が輝いていると、私も管理職になりたいと思うようになる。
★校長:輝くようにしたい。疲れていても化粧して、職員にアドバイスができたり、本来の業務で力を発揮する。業務改善が必要。
★校長:自分がしっかりしたロールモデルにならないと。事務量を軽減し、校長が副校長を育てる。
6人の話を聞いて教育委員たちは、副校長の業務の見直し、女性が働きやすい働き方改革が必要とまとめた。

■職階制の破綻ではないのか

「教諭→主任教諭→主幹教諭・指導教諭→副校長→校長」の職階制を敷き、このコースに乗るための研修体制も整えたが、管理職受験希望者数はこれに反比例したという現実。職階制が破綻したのだ。冒頭に述べた、都教委が嫌う「鍋蓋式学校運営」に戻すことが、この解決につながる。
 === === === ===
小池知事は、10年前にうつ病になり自殺した西東京市の新任教員の自殺訴訟で、業務が原因の公務災害だと認めた東京高裁判決を受け入れ、上告しないことをこの場で話した(今朝の東京新聞はそれを報じている)。この判断は当然ではあるが、都教委のこれまでと比較して評価する。
しかし、新任教員に対して、指導教員が補佐しない・いじめる、校長がパワハラを繰り返し退職に追い込むという現実が相当数あること、それは職階制、業績評価による賃金査定、都教委の学校支配が始まってからの現象であることを、都教委・都知事は認識すべきである。

都立高校卒業式でのチラシ撒き報告(その五)

3月3日から行われている都立高校卒業式でのチラシ撒き報告です。

『週刊金曜日』3月10日号に掲載された小林和子さん執筆の「編集長後記」の記事






2017年3月14日火曜日

都立高校卒業式でのチラシ撒きの報告(その四)

3月3日から始まった都立高校卒業式での都教委包囲ネットのチラシ撒き報告(その四)です。

<ア高校>
快晴だが寒い朝。この学校は校舎入口付近に塀も正門もなく、歩道と敷地の区別がつきにくにので、道路を渡ったところで撒きました。
生徒の受取りは悪く、手を振り「ノー・サンキュー」の仕種をしてくれたり、「大丈夫です」と断ってくれるのはまだよく、当方が透明人間であるかのように無視する生徒が大半でした。こちらが「お早うございます」と呼びかけ、返事してくれたり会釈してくれる生徒は2―3割。受け取ってくれるのはだいたいそういう生徒で大半が女子でした(もっと女子が多い高校ですが)。それでも生徒には60~70枚手渡せたかと思います。教員の受取もあまりよくなかったです。
9時ごろからやってきた保護者は「ご卒業おめでとうございます」と声をかけると、7~8割受け取ってもらえました。
こちらが撒き始めたのと同じくらいの時刻に校門指導の男性教員が1人登場、生徒からビラを受け取りどこかに携帯で連絡、すぐにもう2人現れ何か協議。白ネクタイの男性が「副校長」と名乗り「人通りが多いので、通行の邪魔にならないようにしてください」との要望、「わかりました」と答えて撒き続けました。9時ごろ教員は4人に増えたが保護者への対応要員のようで、それ以上の接触はありませんでした。一人でしたが210枚撒きました。

 <イ高校>
3人でビラまきしましたが生徒も保護者も受け取りが悪く、50~60枚くらいしかまけませんでした。特に生徒は全く受け取ろうとしませんでした。この学校の教員の話では、「受け取らないように」と指導したわけではないようでした。長い当局の指導の中で、画一的な教育が「成果」を上げているというように見るということなのでしょうか。特に進学校ほどその傾向が強いいと感じています。この学校は決して進学校とはいえませんがこうした傾向が浸透している様に思います。
私たちのチラシ行動はまますます重要になってきているように思います。

<ウ高校>
正門前と通用門前で、2名で配りました。毎年、生徒も保護者も、チラシの受け取りがいい学校で、今年も7~8割の生徒、8~9割の保護者が、「卒業おめでとうございます」と配ると受け取ってくれました。単位制高校で、進学でぎすぎすするとかはないようで、全体に落ち着いた明るい高校生たちの学校です。ということで、持って行った280枚のチラシは9:35には配り終わりました。
8時すぎに、正門に「ウ高校卒業証書授与式」の看板が設置されましたが、正門脇の三旗掲揚台には、しばらく何もありませんでした。8:25になって、職員が「日の丸」・「都旗」・「校旗」を半旗状態で上げました。理由を聞いたところ、「指示された」とのことでした。
8:40ごろ、副校長が出てきて、「敷地内で配らないで下さい」と行ってきたので、「承知してますよ」と答えると更に「生徒に配らないで下さい」といってきたので、「読ませないではなく、いろんな意見をよく聞いて、自分の意見を持ちましょうというのが教育じゃないですか?」と質問したところ、「それはあなたの考えだ。」「あなたは誰? 私も名のったので聞かせて」と言ってきたので、「都教委包囲ネットの者です」と答えたところ、更にしつこく「名前は」と聞いてきたので、「チラシ配りを止めるような人には言いません」と断った。
その後、三旗を見ると、半旗をやめて、通常の掲揚に直してあった。(副校長が直した模様)9時頃、再び副校長が現れて、「生徒には配らないで下さい」とまた言ってきたので、「他の学校で、2度も行ってくる学校はないよ」と言い返したが、それ以上、ゴミ箱を置いたり、生徒から取りあげようとはしていなかった。その副校長は細かいところにこだわり、管理的な人という評判らしかった。
生徒や保護者・職員は、全体的に穏やかで感じのいい人が多い学校です。一人の保護者がみんながチラシを持っていたので、「私にもください」と取りに来たので、「どうぞ」と渡したら、「君が代のことが書いてあるチラシだ」と言って返してきました。他に、文句を言ってきた人はいませんでした。昨年よりは受けが良かった。

 <エ高校>
8時~10時 4人で190枚まいた。校長と副校長がそれぞれ、敷地内では撒かないようにとだけ告げる。それ以上は何もなし。静か。生徒数そのものが少ない。生徒の受け取り状況はよくはないが去年よりは良い。 
     
<オ高校>
8時~10時 3人で300枚。校長と副校長ともう一人(主幹か)がそれぞれ、敷地内では撒かないようにと言う。晴れて暖かくなる。毎年この学校の卒業式は晴れ。受け取り状況は生徒が5割、保護者は6~7割。
 
<カ高校>
8時~10時まで4人で280枚まいた。校門に日の丸が2本立っていた。かなり目立つ。
校長と副校長がそれぞれ、「敷地内では撒かないように」と言って来た。それ以上は何もなかった。受け取り状況は生徒はよくない。保護者は6割か。
 
この区では、7校で卒業式ビラ撒きをした。市民の会の人たちが包囲ネットのチラシを一緒にまいてくれた。これからも続けたい。

<板橋高校>の補足
 去年も、今年も、校舎全面建て替え工事が続いていて、臨時通用門前でのチラシ配りとなりました。最終的には、包囲ネット2人、学校と地域をむすぶ板橋の会3人、いたばし9条の会7人の計12人の豪華で賑やかなビラまきになりました。その中で、9条の会が配っているのは、チラシではなく、日弁連発行の『憲法って、何だろう?』という小冊子。
お金がかかってますが、その分有益で受け取ったら永久保存版もの。素敵なアイデアだと思いました。
先の報告にもあるとおり、今年の受け取り状況は、去年までとは様変わり。去年までは、200枚でも300枚でも持っていった分が全部さばけました。ところが今年は、生徒も保護者もなかなか受け取ってくれません。学校側が、事前に何らかの対策を講じたように思われます。

<キ高校>
被処分者のKさんとチラシ配りをしました。8時少し前に門前に着きました。「第〇〇回卒業証書授与式 都立き高校」というパネルが門柱に立てかけられていました。(昨年は普通の立て看だった気がするのですが)毎年使えそうな無味乾燥な感じのものでした。
日の丸はありませんでした。
ポツポツと生徒や教員がやって来はじめました。最初から3人の教員は、「ご苦労様です」と私たちに声をかけて受け取ってくれました。生徒達の受け取りもよく、気持ちよく始められましたが、そのうち大勢来はじめると受け取りはあまりよくありませんでした。それでも教員はかなり受け取ってくれました。卒業生、在校生に120枚ぐらい配りました。
門の中では教員が一人立っていましたが、私たちには何も言いませんでした。その後やってきたもう一人の教員は「危ないので自転車の生徒には渡さないように」と割に丁寧にいいました。10時開式で、保護者にはほとんど渡せませんでした。おもしろい髪型の男の子や化粧しているかなと思われる女の子が多い気がしました。でも市内の他校に比べると生徒の表情が明るくのびのびしていてほっとしました。

<ク高校>
7時半過ぎから2人で撒き始めるとすぐに校舎から男性が出てきて、「チラシをください」と言う。「どなたですか」と聞くと「教員です」。「平教員ではないでしょ。役職は」と返すと少し間を置いて、「副校長です」と言う。 「どうぞ」とチラシを手渡すと、頭を少し下げ、余計なことは言わずに校舎に戻っていった。さらに数分経って、出勤してきた男性がチラシを受け取り、「ここは交通量が多いですから、撒くなとは言いませんが、安全に気をつけてください」。「あなたはどなた」と返すと、「副校長です」。副校長が2名いるとのことでした。
教員の受け取りは7割弱か。手を出さなかった若い教員2人(別々に)に、「あなたは教員でしょ」-「はい」。「ならば、拒否するのではなく、まずは読んで考えてください」と言うと、受け取った。また、「ありがとうございます」と言って受け取った男性は、「都教委はホント、ひどいです。でも、教員は処罰されるから」と言うので、「私は処分され続けました」と返すと、「そうでしたか、子どもが20歳をすぎれば、(不起立を)やるんですが、まだ小学生なので、ごめんなさい、できません」。「それはそうです。そういうことも考えて私は不起立し続けたのです」と私は返した。 こんなふうに考える教員がいたことに心強く思った。
それから、「根津さん!」と女性教員から声をかけられた。私が南大沢学園に回されたときに、ここに在職しておられたという。1年毎に都教委は私を異動させたから、百数十人も職員がいたら覚えられるわけはないのだ。
私は1年毎の異動を繰り返させられたが、そのすべての学校で私の気持ちを職員会議の発言や私が作ったチラシによって伝えた。都教委の根津いじめは成功しなかったのだ。
生徒たちの受け取りもまあまあだった。6~7割は受け取ってくれた。3人の生徒(別々に)は「どういうことが書いてあるんですか」と聞いてきた。「『日の丸・君が代』には教育委員会と異なる意見があるということを書いているの」と答えたら、「読ませてください」と受け取った生徒、片や、受け取らなかった生徒がいる。保護者は「おめでとうございます」の文字に、8割以上が受け取った。
チラシ配りの意味は大きいと思った。

2017年3月13日月曜日

都立高校卒業式 チラシ撒き(その三)

3月3日から始まった都立高校卒業式のチラシ撒き報告(その三)です。

<板橋高校>
正門前に着くと、もう10人ほどの方が到着していました。包囲ネットの他は「いたばし九条の会」と「学校と地域を結ぶ板橋の会」の方たちでした。この日卒業式が行われる板橋区内の都立高はここだけでしたから、それぞれ多くの方が参加されたのでしょう。
包囲ネットは2人で撒きました。空気は少し冷たかったのですが、よく晴れて風もなく絶好の卒業式日和、ビラ撒き日和でした。校舎の建て替え工事中。
この日いちばん驚いたのは、副校長など管理者が何も言ってこなかったことで、こんなことは初めてでした。黙殺というか無視というか、「もはやお前らなんか眼中にない、相手にするまでもない」ということなのでしょうか? それとも愚かなことに気付いたのでしょうか。
生徒たちの受け取りの悪さはこれまでに例のないほどでした。しかもほとんどが「卒業おめでとう」の声掛けにも全く反応せず。教員と保護者は2~3割が受け取ってくれたと思いますが、生徒はせいぜい1割という感じでした。というわけで、包囲ネットのビラは2人で100枚ほどしか撒けなかったと思います。

<Q高校> 
257枚撒く。正門前は住宅地で、車もあまり通らず、通っても正門前で90度曲がっているためゆっくりです。8時過ぎにつくと「東京都Q高等学校卒業式」と1行書きの看板。なかなかいいですね。日の丸は正門にはなく、近くの掲揚塔に挙げられているようでしたが樹木で見えにくくなっています。 
身なり正しい長身の男性(副校長か)が門の中にいるがぽつぽつくる生徒にチラシを渡してもとくにこれと言った動きはない。生徒の受け取りもよい。ただ、自転車の生徒にチラシを渡したときには先の男性が声を荒げ、「自転車の生徒には渡さないでください。事故になります」とはっきりという。「生徒だって判断します。」といっても「小学生も通っています。怪我をさせたら大変です。」とのこと。
自転車の生徒は止まって受け取る者、かなり速度を落として受け取る者、速度を落とさない生徒には渡さないようにはしました。
恰幅のいい男性が「敷地に入らないように」ということを言ったくらいでした。保護者の受け取りもいいですね。

<R高校>
2人で264枚撒く。7時50分につくと卒業証書授与式の看板。歩道が心持ち広くなっていて、以前より配布しやすそう。校門にいた教員が軽い注意にくる。その後 副校長がきて、ありきたりの注意。「十分に注意します」と応える。
教職員の受け取りはよくないが、生徒・保護者の受け取りはこんなものかというところかな。年配の教員が「校長です」と穏やかに言い始めたので「先ほど副校長先生から注意は聞きました。十分に注意して行います。」といったら「よろしくお願いします。」
ここは数年前は主幹のようだがやたらに張り切って「生徒に渡すな、配るな、校門前ではやるな、危ない」などとずっと言い続け、生徒に渡そうとするとその間に割り込むこともあったのですが、ずいぶんやりやすくなりました。
つまらない印象なのですが、遅刻ぎりぎりでくる生徒がほとんどいなくなった。保護者も遅刻する人はほとんどいないように思います。 いいことなのだろうとは思うのですが、、。

<S高校> 
ここは進学校で男女とも和装でにぎやかですが、ビラの受け取りはあまり良いところではありません。しかし今回、杉並1000人委員会の方と二人で205枚まきました。 
ビラまきを始めてしばらくすると副校長が出て来て、「門の前に立たないでください。車の通行が激しいから気を付けてください」と言って中に入っていき、その後は特に何もありませんでした。気づいたのは若い教員のビラの受け取りが悪いということでした。「民主的な教員」ではなく、「官僚的な教員」になりつつあるのでしょう。生徒、保護者はそれなりに受け取ってくれ、こちらが「卒業おめでとうございます」と声を掛けると、「ありがとございます」と返してくれました。

<T高校>
一人で撒いたが約200枚。副校長(女性)がでてきて、「学校の敷地内に入らないでください」「通行のじゃまにならないようにしてください」と言っていく。
校門に立っている若い教員に話しかけても、自分は関心がないという対応だった。

<U高校>
ビラまきを始めてしばらくすると副校長が出て来て、「敷地内に入らないようにして下さい」といってきました。そこで、「都教委からそうした通知が出ているのですか」と聞くと、少しつまって、「通知のようなものは・・」と述べ、その後「慣習ですから」と言ってそそくさと中に入っていきました。
生徒たちは、こちらが「卒業式おめでとうございます」と言ってビラを渡すと、多くは嬉しそうに「ありがとうございます!」と言って受け取りました。約80%の生徒(女子が多かった)が受け取ったと思います。教職員もビラを受け取った方が多く、中にはわざわざ校舎から出て来てビラを受け取っていった方もいました。
9時の段階で足が途絶えたので、保護者が来る前に引き上げました。179枚まきました。

<V高校>
8時に正門前に着くと、すでに正門には、「日の丸」が左右から斜めに取り付けてあり、「平成28年度 卒業式」の看板が立てかけてあった。チラシをまき始めると、男性教員が一人出てきて「敷地内では、・・・」と言い始めたので、「分かってますよ」と返すと、それ以上は言わなかった。「教頭さんですか?」と聞くと「副校長です。」と言って、引き上げました。一応注意はした、という形式的職務態度で、とげとげさはありませんでした。副校長や数人の教員が、10mほど入った校舎入口にずっといたが、監視と言うより生徒・保護者などへの案内のためのようだった。公安警察などの気配はなかった。
生徒・職員の受け取りは、3割程度。(約100枚)。保護者は、5割程度。(約150枚)手持ちのチラシがなくなったので、午前9時半で終了しました。
教職員で「ご苦労様」と言って、受け取ってくれた人が2人ほどいました。例年、突き返してくるとか、文句を言ってくる人が1~2名いるのですが、今年はそのような人はいませんでした。
V高校は、以前制服のない学校だったので、卒業生の服装は袴やパーティー服などとても華やかだったのですが、いまは制服(標準服)が定着した。展望のない社会の反映でもあるのかもしれませんが、明るさや元気さが減ってきているように感じました。

<W高校>
8時少し前、正門前でチラシを撒き始めると5分もしないかで2人の職員がやってきて、
バインダーに止めた紙を見ながら例の「敷地の中に入らないでください。生徒にチラシをまかないでください」と言う。役職を訊いても名乗らず、「今の発言は都教委の指示でのことか」と訊いても、返事をしなかった。
その2人が来るまでに私たち(2人)の前を通った6~7人の職員は一人もチラシを受け取らなかったから、その人達の通報だったのか、それとも、チラシまきに今年も来るだろうと監視カメラの前にいたのか。
2人が引き上げてすぐに、玄関を入ったところにゴミ箱が置かれた。「可燃ごみ用ごみ箱」の表示。玄関からもってきたのだろう。
職員のチラシの受け取りは非常に悪かった。敵視し睨みつけるような目で通る職員もいた。
「ありがとうございます」という職員はほんの数名。一人だけ、「やあ、根津さん!」という方がいらした。
8時半、生徒用昇降口に回り手渡しはじめてしばらく経った頃、いかにも生活指導担当というような一人の職員がやってきて階段上から、下にいる私たちに向かって、「生徒に撒かないでください」と大声で言った。「なぜ撒くなというのですか」と訊くと、「大事な卒業式だから」。「卒業式だから撒いているのです。」と返すと、何か言いたげではあったけれど、校舎方向に戻っていった。
「おめでとうございます」と声をかけると、7割の生徒たちは「ありがとうございます」とにっこりして受け取った。10時半開式ということなので、保護者が来るのは待たずに終了とした。

 <X高校>
午前7時50分~10時まで3人で卒業式のビラまきを行ないました。8時過ぎに、教員が寄ってきたので、「副校長さんですか」と言うと「そうです。」といって、何も言わずに、ビラを受け取っていきました。教員、生徒のビラの受け取りはあまりよくなかったです。保護者の方の受け取りは、まあまあでした。
遅刻してくる生徒もなく、風紀が良い学校に思えましたが、いいことなのか? 保護者も10時前にはすっかり構内に入っていました。ビラまきにも、何も言ってこなくて、淡々とビラまきを行ないました。

<Y高校>
「卒業式」の看板を出していた教員が、「学校の敷地内にはいらない」ことと「自転車の邪魔にならないように」と言ってきた。
正門のすぐ前が大きな自転車置き場なので、そこの管理に教員2人と生徒会の学生3人が出ていた。正門の前にも3人ほど教員がいたが、自分からビラをもらいに来る人はいなかった。こちらが「読んでください」と渡すとだいたい受け取った。読んでいる若い教員もいた。
去年は、私服車が何回かビラまきをしている前を通り過ぎ、少し離れたところで車を止めて監視していたが、今年は私服車はとめずに、10~15分間隔で通過。
保護者の男性がビラを受け取るなり「君が代・日の丸は、国旗、国歌と決まっているんだ。こんなものを撒くな!」とビラを突き返してくるということがあった。
9時50分ごろ、ビラも残り4枚となり保護者もほとんど来なくなったので、そろそろ終わりにしようかなと思っていたころ、正門前にパトカーが1台止まった。何事かと思って見ていたら、中から制服警官2名が出てきて私の方に寄ってきたので、「何ですか」と聞くと、「迷惑行為があったと通報があったので」と言う。そして「何を撒いているのか、見せてください」と言ってきた。同時に、ちょっと離れたところに私服車も止まった。
私は制服警官に「何も警察に見せる必要はない」と言って、帰ることにしたところ、制服警官は「見せないのは怪しい」とか言ってしつこくついてきた。私服車から私服も1人降りてきてもう一人の制服警官と話していたようだ。
その後も大通りに出るまで制服がまとわりついてきた。「通報とは誰からか」と聞くと、「匿名ですから」とのみ。大通りに出たところで「こんなふうにまとわりつくのは違法ですよ、離れなさい!」と大きな声で抗議して駅の方へ向かった。それ以上は追ってこなかった。学校が通報して警察を呼んだのか。こういう弾圧はおかしい。共謀罪国会のさなかのことだ。

<Z高校>
正門と東門に分かれて、「戦争をさせない杉並1000人委員会」の人と包囲ネットで、それぞれ2人づつで撒いた。しかし、生徒の受け取りは悪く50枚足らずだった。5分ぐらい経ってゴミ箱が生徒入口に置かれる。間もなく、副校長が出てきて、「敷地外でお願いします」「生徒には配らないでください」というので、「情けないですね、ごみ箱を出して、捨てろという指導をしているの」というとそれ以上は黙っている。そして、東門の方へ見に行って、また帰ってきて生徒に「おはよう」と声をかけていた。副校長が校内に入ってから生徒の受け取りはややよくなる。何年か前によく見かけた茶髪がほとんどいない。制服もミニスカート。
保護者には2人で126枚まいた。

2017年3月12日日曜日

都立高校卒業式 チラシ撒き報告(その二)

3月3日から始まった都立高校卒業式での包囲ネットのチラシ撒き報告(その二) 

<I高校>
7時55分から10時まで 東京都地域連合労働組合員3人でビラまきを行いました。
8時10分過ぎに、副校長が出てきて、「敷地内に入らないように。生徒にビラを撒かないように」と言ってきました。3~4人の教員が受け取りましたが、受け取りはあまりよくありませんでした。受け取った教員のなかには、「頑張ってください」と声をかけてくれる方もいました。
生徒の受け取りはまあまあでした。自転車通学の生徒が半分くらいいて、自転車に乗ったまま、校門に入っていくので撒きつらかったのですが、それなりに受け取ってくれたと思います。保護者の方も、受け取りは良かったです。
ある保護者は、ビラをじっと見てから「これはここの学校とは関係ないですよね」といってビラを返してきたので、「卒業式に関してのことなので、ぜひ呼んでください。」と対応しましたが、さっさと行ってしまいました。ビラは200枚くらい撒くことができました。

<J高校>
卒業生へのチラシ撒きを2人で行った。J高校の卒業式は公共施設で行われた。生徒の登校は午前中。式は午後だった。生徒の8割は受け取った。妨害はなかった。警察の動きもなかった。

<K高校>
管理職も職員も誰も出てきませんでした。職員の中に、ビラを受け取る時に、丁寧に「ありがとうございます」と言ってくれた方や、「ご苦労様です」と言ってくれた方がありました。生徒たちのビラの受け取りはあまり良くありませんでしたが、それでも自転車を止めてビラを受け取ってくれた生徒もいました。保護者の方は比較的良くビラを受け取ってくれました。
一人でまいたのですが、138枚まけました。クラスは5クラスですから卒業生は200人くらいだったと思います。

<L高校>
卒業式は午後からだった。間違えて朝8時に着いてしまいました。
午後、管理職など職員から ビラ撒きをやめろに類する言動は一切なし。数年前は公安警察と覚しき人物が構内に出入りしていたのに警察関係と覚しき人物も見あたらず、平穏でした。
若い教員と思われる人物が、チラシを受け取りながら低い声で「退職者ですか」「はいそうです」「ご苦労様です。ありがとうございます」
保護者が多くなってきて、忙しいときに車から降りた男性が「PTAの会長をしています。ビラを撒かないでください」。私が言おうとすると「敷地の外、道路の上と言うことも分かっています。撒かないでください。」回りに向かって「これは学校と関係ありません。受け取らないでください。」と繰り返す。しかし、30秒ほどで中に入っていきました。「そういわれたら受け取れないわねえ」と女性の保護者たち。しかし、男性が奥に入った後は皆さん良く受け取ってくれました。296枚撒けました。
 
<M高校>
この学校は進学校。卒業生は例年男女とも派手な和装で、ビラの受け取りが比較的よくないのが特徴です。まき始めてしばらくすると、出勤してきた方が「私は校長だが、門の前から離れてお願いしたい」と言うので「自由です」と言うと、そのまま中に入っていきました。
そのままビラまきを続けていると、自転車に乗った一人の若い警官が目の前に止まりました。私が「ご苦労様。学校から電話があったので来たんですか」と言うと、「いや、匿名で門前で交通の妨害をしている人がいるというので来ました。」と言います。また「ビラまきは何人いるんですか」とも聞いてきました。「一人ですよ。ほら何ら交通の妨害になっていないでしょう。」と言うと、「そうですね」と戸惑っているので、「忙しいのでしょう。帰った方がいいですよ。」と言うと、ノートを出して「名前を教えてください」と言うので、「それは教えられません」と言うと上司に報告する必要があるのか困った顔をするので、「Aさんとしておきなさい」と言ってビラを渡すと、あきらめて帰る支度をしたので、「体に気を付けて、元気で!」と声を掛けました。すると、「お互いに頑張りましょう!」と言って帰って行きました。いいおまわりさんでした。あるいは、警察で弱い者いじめにあっているのかもしれません。
ビラの受け取りは、教職員が比較的良く、「ご苦労様」と言ってくれる方や、「かつてこの学校では『日の丸・君が代』強制反対闘争があった」と語ってくれる方もいました。
生徒の受け取りは例年同様あまり良くありませんでした。なかには、ビラを一度受け取り、返しにきた生徒もいました。保護者も、他の学校に比べ良くありませんでした。

<N高校>
7時45分から正門で始める。生徒も先生も通用門からの入る方が多い。2人で撒く。
8時少し前に、副校長が来て、「ご遠慮ねがいたいのですが」というので「ご遠慮しません」と答える。8時10分頃、校長が出勤してきて、「敷地内に入らないように。保護者と生徒には配らないように」という。「生徒と保護者に配るために来ているんです。ここは歩道で自由です」と答える。
副校長はしばらくして、校舎入口の3ケ所に大きなポリのごみ箱を置く。また、しばらくして、通用門の自転車置き場に2つのポリごみ箱を置く。こっちの方は用務員さんが置いた。しかし、副校長は「込み箱にチラシをいれてください」とも何とも書かなかったので、ほとんどの人は入れなかったようだったが、一人の生徒がごみ箱にチラシを入れたので、「チラシは捨てないで。読んで」と門外から言うと、生徒は拾って持って行った。
教職員はチラシをほとんどとらない。
若い教員で「私は国旗・国歌に賛成であろうと反対だろうと、集団でやると決まったことはやります」と言った人がいた。
生徒が「先生どうしよう」とチラシを受け取るかどうかきくと、聞かれた教員は「自由だよ。でも俺はとらない」と言ったので生徒はとらなかった。
生徒の一人が「強制はしてないでしょ」という。「いえ、強制です。だから先生たちは処分されてるんです。」と言うと「よく考えてみます」と言った。生徒には強制されてはいないと思っているようだった。
先生たちは割と多くが外に出ていたが生徒の服装や髪型のチェックをしていたようだ。
生徒は自転車が多かったがそれなりに受け取った。保護者はほとんど受け取った。通行人にも渡した。通行人のおばさんが、「日の丸と君が代のどこが悪いの。そんなの当たり前でしょ」と言ってチラシを返してきた。約200枚撒いた。

<O高校>
卒業生たち制服で、落ち着いた感じでした。
まき始めるとすぐに副校長さんが出てきましたが、対応は丁寧で、「お約束事」を一回言っておしまい。小さなダンボール箱を持ち出してきたものの、置いただけ。誰も気にせず、何も言わず、用途の表示もない。「教委から言われたように仕事はしていますからね」ということか。正門横のポールに日の丸掲揚。看板は「卒業式」でした。
生徒さん、保護者とものびのびしていて、「ありがとう」と「お断り」が6対4といったところか。自転車通学者には無理をしませんでしたが、わざわざ止めて戻って受け取る生徒もいました。
「在校生」が内容を知って話しかけてきました。開口一番「共産党ですか」。自己紹介をすると「こういうのを配るのは共産党か9条の会あたりだと思ったもので」。「君が代不起立処分」のことを話すと「僕は日本人なら歌う方がいいと思いますが」。「みんな社会のことに関心がなさすぎて」と。「私も何もわからない時はあなたと同様に『日の丸・君が代』が当然と思ってきたけれど…」話し始めたところへ、教員が「係について」と彼を呼び戻しに来てしまいました。「またゆっくりね」でおしまい。会える日を楽しみにしましょう。
保護者の中にも「処分」のことを知っている人はいて、「あれはひどい」「ご苦労様」と応える人も数人いました。不起立処分の話をすると女性がニコニコ笑って「あれって変ですよね」、私「ええ、本当に」。保護者「私『神話』の勉強しているんですけれど、あれって奥が深いでしょう」、私「はぁ?まあ歴史は奥が深く・・」なんて珍妙なやりとりもありましたが。一瞬とはいえ、直接話したり聞いたり、ビラ撒きはいいですね。

<P高校>
8時~10時までで、地域の人達とともに10人で300枚ちかく撒きました。例年必ず来ていた顔見知りの私服も今年は来ていませんでした。
8時過ぎくらいに校長が現れ、「好ましくないものを読ませたくいない」と言ってきました。そこで「こちらは好ましいと思っているから撒いているのだ」と返すと、それ以上言い返してきませんでした。それで、こちらから「校門でゴミ箱を出して回収することはしないように。もしそのような行為があれば写真に撮って証拠にするから」と言ってカメラを見せました。そして「あのね、生徒にも強制をしてはいけないのだからね。」「強制は駄目だよ」と言って聞かせました。
他のメンバーは両側で撒いていましたが、私は校門正面に正対して中を観察(監視)していました。教員はビラを取り上げることもなく、髪の毛チェックをしていたようです。追い返された生徒がいたので、「卒業生なのか?」と聞いたところ「在校生だ」というので苦情を言わなかったのですが、卒業生で帰らされた場合、文句を言う必要があります。

2/25 都教委定例会 根津公子さんの都教委傍聴記

2月25日に都教委定例会が開かれました。その傍聴報告です。


▲手続き




失敗に学ばない新たな施策を次々と

・公開議題は議案は「東京都指定文化財の指定について」、報告が①「商業教育検討委員会報告書と今後の商業教育の方向性について」 ②「東京都におけるチームとしての学校の在り方検討委員会報告書について」 ③「来年度教育庁主要施策について」。
・非公開議題はいつものように議案も報告も「教員の懲戒処分について」。議案にするのは停職・免職事案、報告にするのは戒告・減給処分事案のようだ。「ようだ」としたのは、このことについて私は都教委に何度か質問し説明を求めたが説明をしてもらえず、条文を読んで判断したからである。

①「商業教育検討委員会報告書と今後の商業教育の方向性について」
学識経験者や産業界の代表などからなる商業教育検討委員会が昨年1月から4回の検討を経て出したもの。現行の商業科では資格取得、検定合格等に向けた授業が中心だが、実際のビジネス活動の体験や企業・商店街との連携強化が産業界や保護者のニーズであり、それに応える商業教育の改革をするのだという。都立高校改革推進計画・新実施計画の一環である。具体的取組の一つは、都独自の補助教材「東京のビジネス」(2016年度作成)を使用する科目「ビジネス基礎」及び、都独自の学校設定科目「ビジネスアイデア」を全日制の必修科目とする。2017度は芝商業高校で試行し、2018年度から全商業高校で実施するという。教員の研修は2017年度から2020年まで4年間続く。これで商業高校がよみがえるとはとても思われない。偏差値で商業科、工業科等をつくっていることをそのままにして、「改革」はあり得ないのではないか。

②「東京都におけるチームとしての学校の在り方検討委員会報告書について」
 報告書は「これまでの学校体制」について、次のようにいう。
○ 我が国の学校は、明治期の学制発布以来の民主的かつ平等の名の下に、同じ学校の教職員は、管理職も教員も、その経験や力量、職責や職務内容の違いにかかわらず、対等な立場で学校運営に携わるべきだという考えの下に運営がなされ、そうした考えによる運営を当たり前とする、学校独自の慣習、いわゆる「学校文化」が根付いていた。
○ また、学校の構成員のほとんどが教員であり、学校の意思決定も教員を中心に行われてきた。
○ このため、東京都における「主任制度に関する検討委員会最終報告(平成 14 年1月)」では、三つの学校運営上の問題点が指摘されている。第一に、意思決定のシステムが十分機能していないこと、第二に、教職員間に「横並び意識」が存在していること、第三に、学校がいわゆる「鍋蓋型組織」 になっていることであった。
○ このような状況においては、校長の学校経営方針が教員に十分に浸透せず、教員一人一人が熱心に教育活動に取り組んでも、それぞれの力が統一されずに、学校全体の教育力として高まりにくい状況となっていた。
○ こうした課題に対応するため、平成 20 年度には学校教育法の改正が行われ、新たな職として「副校長」と「主幹教諭」が設置された。この改正のねらいは、学校の組織対応力を高め、課題解決や校務運営を校長・副校長を中心に、主幹教諭が副校長などを補佐しながら、学校運営を進めていく体制づくりにあった。
○ また、子供をめぐる様々な教育課題については、教員の子供に対する熱意と、研修や能力開発により、それぞれが専門以外の知識・技術を身に付けて「多能化」することで解決を図ってきた。
○ 本来「教員免許」を持つ専門職であるはずの教員が、教員免許を持たずともできる業務まで請け負ってきたが、社会が大きく変化し、子供をめぐる課題が複雑化・多様化していくのに伴い、教員の「多能化」には限界が生じ、本来の業務である授業や学習活動に費やす時間が十分に確保できない状況となった。
○ こうした中で、専門家を学校に取り込んでいくこととなり、スクールカウンセラーやスクールソーシャルワーカーなど、様々な専門家を学校に導入している現状はあるものの、教員との連携が十分とは言えない状況も散見される。

この報告も昨年6月から12月まで7回の検討委員会(学識経験者3名+学校関係者3名で構成)を経て出されたもの。文科省に並行して、都教委はこれを先取り実施する。
チーム学校とは、教員を中心とした学校組織から、「教職員が多様な専門人材と連携・協働しながら対応していく新しい学校観」への転換であり、その実現に当たっては、「教員の多能化による組織運営」から「多様な人材との協働による組織運営」へと学校の組織文化の転換が不可欠だという。これまでに都教委は「校長や副校長・教頭に業務が集中する『鍋蓋型組織』の弊害を打破し、職層に応じた業務分担ができる『ピラミッド型組織』に変換を図った」と評価した上で、校長のリーダーシップのもと、チーム学校の実現のためのマネジメント力を強化するのだと言う。「ピラミッド型」学校運営が、子どもの学びの場である学校を、都教委の考えを刷り込む場に化してしまったのに、平然とこう言いのける検討委員会なのだ。
そしてチーム学校を実現するために早急に取り組むべきこと4点を挙げる。 注:( )内    は筆者の言
 1.学校マネジメントの強化=副校長を支援する人材を、非常勤職員で新たに配置する。
  2.小・中学校事務職の1校1人配置を止め、共同実施を進める。「チェック機能を働    かす」ため(というが、人員削減でしかない)。
 3.教員と専門人材の役割分担と連携=部活動指導における外部指導員の活用。
 4.地域との連携=地域の組織をまとめるコーディネーターの育成支援や地域との窓口   となる教員などの育成(さらに忙しさを増すだろうことは必至)。

遠藤委員発言
報告を受けて遠藤教育委員が「地域」について、「地域の父兄(ママ)がサポートするのに、片や、学区自由・学校選択制では、地域はいつまでもお題目だけと私は考える」と、いつもの持論を発言したが、今日もこの一言発言で終わってしまった。この点だけでも徹底的に論議したら、都教委の施策の誤りや矛盾が明らかになるだろうに、そうはしない。一言が報酬分?なのか。論議し、問題点を明らかにすることが教育委員の仕事であることを自覚してほしいものだ。

部活動の外部指導員についてはかなり以前に導入したが、指導手当も少なく、頓挫した。スクールカウンセラーを配置したのに、今年のいじめ調査で、いじめは減少しなかった。11月10日の定例会で担当者は、「教員とスクールカウンセラーが連携して対応した事例のうち、効果が見られた事例の割合が、どういうわけか過去2年間よりも減少した」と不可解そうに報告した。大勢の目で子どもを見守る、相談に乗る、と言えば聞こえはいいが、子どもにとっては“たらい回し”と映るのではないか。その子が最も信頼できる教員・大人がじっくりとかかわってはじめて、子どもは心を開くのだ。こうした失敗に学んでいない「報告と今後の取り組み」である。

③「来年度教育庁主要施策について」
 東京都教育ビジョン(第3次・一部改訂)をもとに、来年度都教委が重点的に取り組む施策を出した。「知」「徳「体」「オリンピック・パラリンピック教育」「学校」「家庭」「地域・社会」の7つの柱に10の取り組みの方向をあげる。そのいくつかを紹介する。
 .10区市を学力ステップアップ推進地域として指定し、小・中学校の算数・数学   及び理科における教員の指導力向上、児童生徒の基礎学力の定着を図る。
 イ.基礎学力の定着が十分でない生徒に対し、「校内寺子屋」を都立高校10校で実施  する。あわせて、生徒が明確な目標を持ち、進路実現に努力できるよう支援するため、  「東京リ・スタディ(仮称)」を作成し、それを活用した「ゆめナビプロジェクト」  を実施する。
 ウ.小学校英語教科化の先行実施に向け、英語教育推進リーダーを配置(来年度は76  名)している10地区を「英語教育推進地域」として継続指定。
 他に、道徳授業地区公開講座の改善・充実を図る 良識ある公民として必要な主権者教育 防災への高い使命感、奉仕の精神を併せ持った防災リーダー育成のため「合同防災キャンプ」の実施  教員が研修履歴を確認できる「マイ・キャリア・ノート」の導入 等々。
 子どもも教員も一層都教委に管理されるのは間違いない。

2017年3月10日金曜日

都立高校卒業式 チラシ撒きの報告

3月3日から都立高校の卒業式が始まりました。今年も都教委包囲ネットをはじめ、いくつかの団体が、卒業式当日に、正門前で「日の丸・君が代」強制と処分反対のチラシを撒きました。その様子を順次報告します。

<A高校>
 8時少し前から撒き始める。8時過ぎから若い教職員が構内に立つ。前は不起立しそうな人を警備係にして外に出したようだが、今はそういう感じではない。普通の日も毎朝、声掛け行動として、何人もの教職員がそのように立っているそうだ。教職員の受け取りが悪い。
女性の副校長ら3人が門に「日の丸」を立てに来た。副校長はチラシを受け取って、「通行の邪魔にならないように」と言うので、「はい、気を付けてやります」というと、それ以上なにも言わなかった。3人で「日の丸」を立てているところを写真に撮ったら、声掛け係の若い男性の教員が飛んできて、「何をするんだ、やめろ」と大声で2回くらい言う。こちらが「そんなことをいう学校はありませんよ」というと、副校長が「大きな声を出さないで」とその教員をたしなめ、こちらに対して「大きな声を出してすみません」と謝ったので、その教員は引っ込む。いったいどういう教員なのかと思う。
さらに男性の副校長が来て、「ビラ撒きは…」と言い始めたので、「先ほど女性の副校長から注意をいわれました」というと、「じゃあ、わかってますね。よろしくお願いします」と言う。
自転車通学者が多いので、受け渡しが難しい。保護者の受け取りはまあまあ。200枚撒く。
「声掛け係」と言うのは実は「見張り係」で生徒の髪型や色、服装をチェックする係。何人かの生徒が引っかかっていた。
例えば、一人の女生徒は髪が黒くなかったようで注意される。生徒は自分のカバンからスプレーを取り出す。先生はそれを髪にかけていた。女性の先生がやっいたがそばに男性の先生が2人ついて、あれこれ言っていた。それで、あとで、こちらが「男性の先生がそばであれこれいうのはどんな気持ちですか」と聞いたら「別に。規則をやらせているので」という答えだった。また別の一人は、軽く化粧をしていたらしく、目の周りや頬の化粧をふかされていた。
男子生徒の一人はチラシを受け取って、「僕、卒業するんです」と嬉しそうに言った。こちらも「おめでとうございます。よかったですね」というと「ありがとうございます」と答えた。そうだ、それでいいんだ。

<B高校>
2人で行いました。交通の便の悪い場所で、自転車やタクシーで来る生徒や保護者が多く、撒きづらかったですが、220~30枚くらい負けました。
この学校は以前にビラまきで、不法侵入で逮捕されたことがあり、警察の車が張り付いて見張っていました。とにかく、バスロータリーの当たりが学校の私有地で、知らなければ境界線を越えるのが自然な場所です。被処分者のaさんがチラシ撒きに挨拶してくれました。10時になりビラまきを終えて、こちらが車で帰るとき、ずっと尾行してきました。人権侵害です。
 補足です。
(1)学校自身の対応は、10時少し前になって「管理職です」という方が出てきて、「卒業式の邪魔になる?」みたいなことを言いかけたけれど、こちらが自己紹介して「話し会いましょう」というと「邪魔とは言っていません。式が始まりますので」と逃げるように去っていく。まるでやる気なく、ビラを進呈したが受け取る手はなぜか震えていました。
思い当たることは、その少し前に「五輪バッチ」をつけた二人組の車が私たちの近くに駐車してしばらく見ていて中へ入って行きました。それが教育委員会だとしたら、学校当局を脅かしたのは、教育委員会に違いないと推察するところです。校門に日の丸はなかったようだ。。
(2)公安はマスクをして、道路に近い敷地内(ビラ撒きの人の真後ろ)に車をとめていました。
 車で来た保護者が私に駐車スペースを質問されたので、教員につなぎました。どこに置いたらいいかの返事が来るまでその保護者と話をしていると、なんとマスク男が車から降りてきて、「公園駐車場はあっちだ」というではありませんか。「あんた誰?」には無言。一瞬、あれ?! 公安がこんなことをしたのは初めて。よほど学校と一体なのか。戻ってきた先生が「公園へ」と言うのをきいて、保護者は駐車場へ。
こちらは声をかけながら「おめでとう」のビラを配るので結構和気あいあいでした。

<C高校>
7時45分~10時まで撒きました。受け取りは良かったです。9割近くの人に撒けたと思います。学校側は、「敷地内でのビラまきはしないでくださいね」と言ってきただけで、それ以上の介入・妨害はありませんでした。
ビラまきの途中に、校舎から先生が出てきて、「このビラに賛同する人がいます。頑張ってください」「都教委のやり方には腹が立ちます」と伝えに来てくれました。
「戦時中は、こんなビラまきもできなかったんだな」と考えながら、一人ひとりにあいさつをしながらビラを渡しました。

<D高校>
正門には「日の丸」なし。看板には「卒業式」。「ボス的な教員」に「正面じゃないのですか」と聞くと、胸を張って「ウチは正門の真横にポールがあって、そこにほら、あげているから」と。ここはずっと門には掲揚していなかった模様。
通学指導中の警備の教員が「ここではビラは巻かないでください」と言う。「表現の権利だから、お役目ご苦労」と返すと、その後は何も言ってこない。「指導」の教員が門の内外に7人近くでっぱって「ネクタイをあげろ」「車に気をつけろ」など怒鳴り声。曰く「いつものこと」だそうだ。ボス的な教員が盛んに「交通の邪魔だ」などと言ってくる。
副校長が登場。門を入って10歩ほどの場所に大小のごみ箱を二つ並べて、副校長がそこに立って「ここへ捨てて」と一人一人に言い始めた。抗議するとその教員は「読んでからいらない人はここへ捨てるように指導しているだけだ」という。「10歩で読めるか」と抗議したら黙るが、その後も「生徒から苦情が来た」という。都教委のマニュアルに忠実なので「この頃副校長になり手が少ないってね」と声をかけると、顔色を変えて「どこで聞いたんだ、そんなことはない」と他の教員の前で必死の抗弁。「大丈夫。あなたはすぐに校長になれるよ」と言えば「なりたいんです。ありがとう」と応える。生徒の登校指導をしているボス的教員も「私も校長になりたい」。「大丈夫。あなたもすぐになれそうよ」。
私が「学校の気に入らないビラはゴミ箱へ、なんておかしい。そんなことを堂々と言える社会って恐ろしくないですか」と話しかけると、副校長はますますカッカして「遅刻しそうな生徒を引き止めるな」と。「これじゃ学校がダメになる」と私。「いい学校ですよ、ここは」と副校長。「学校はいいでしょう。悪いのはあなた」と私。「いや、私、これでも人気あるんだ」と胸を張る副校長。「『人気がある』のを嬉しがる教員て気持ちわる~。」と私。そしたら、さすがに周りの教員が笑い出した。
保護者の中に一人だけ「共産党ね」と受け取りを拒否した方あり。あとはほぼ全員受け取り。生徒は本当に色々。ミニパトが一回巡回。

<G高校>
8時から10時まで 227枚撒き平穏に終わりました。
校長が「生徒に撒かないでいただきたいのですが」と。私「私、『表現の自由』として撒いています。」のやりとり。
校長はもう一度言うので、「都教委から言われているのだと思いますが」と言うと、「そうなんです」とのこと。
一名の男性保護者が「G高校の人か。違うんだったらやめろ」と。警察関係と覚しき人は見ませんでした。   

<H高校>
 看板は「卒業式」。「日の丸」は3本柱。教職員が門の内側に何人か立っていた。副校長は「正門の真中で撒かないでください」「交通の邪魔にならないように」などと言う。この副校長は何回か出てきて、チェックしていた。3回目かに「交通の邪魔になっていると保護者が言うので」と言うので、こちらは「そんなことありませんよ。保護者が直接、撒いている私に言えばいいじゃありませんか。そう伝えてください」というと言うと、それ以上は言わず。
生徒は自転車通学。撒きづらいが、自転車を停めて、よく取ってくれた。さすがに、8時30分の登校時間の時は一斉に来て撒けなかった。保護者は「ご卒業おめでとうございます」の字を見て、「ありがとうございます」とよく取った。一人受け取ってから返しに来た。一人チラシに目をやって、くちゃくちゃにした。一人、「これI先生のでしょ」と言われた。I先生は「元1A」担任として卒業式に参加された。3年前に「担任」になったのに、「君が代」不起立問題が原因で、担任を外され、そのうえ、異動までさせられてしまった。本当にひどい。本来ならI先生は卒業生の担任だったのだ。
学校は「チラシをお入れください」の箱を置いたが、ふと気づくとその紙は裏返しになっていた。その抵抗はあまりにも小さいがすごい抵抗だ。
毎年この学校には警察が中にいたり、外で隠れてチラシ撒きを見張っていたが、今年は見当たらなかった。9時50分には保護者も来なくなったので終わりにした。

2017年2月24日金曜日

都教委の動向 卒業式日時・都教委発表

卒業式を前にした、都教委の動向などです。近藤徹さんから寄せられました。

◆これが「都民ファースト」か~卒業式を前に「職務命令」発出が続く
今、豊洲市場問題で石原都政の「黒い闇」が都民の批判を浴びています。しかし都立高校の卒業式では、小池都政の掲げる「都民ファースト」とは正反対の石原都政の「負の遺産」である「10・23通達」(2003年)に基づく「教育破壊」とも言える状況が進行しています。
石原都政下で都教委が発出した卒業式・入学式などで「日の丸・君が代」を強制する10・23通達(2003年)により、子どもたちの門出を祝うべき「最後の授業」たる卒業式が、「職務命令」を受ける教職員にとって「憂鬱で苦痛の場」に変わって14年たちます。
都立高校の校長は、卒業式の実施要項を式の3週間前までに都教委に提出し、2週間前までに「包括的職務命令」を出し、1週間前までに「個別職務命令」(個々の教職員に渡す「職務命令書」)を出すように都教委に「指導」されています(今や「指導」=「命令」です)。
都立高校の卒業式は、いよいよ来週の3月3日から3月4日、8日、9日、11日をピークに行われます。各学校の卒業式の一覧表は、都教委ホームページで見ることができます。

平成28年度都立高等学校、都立高等学校附属中学校及び都立中等教育学校卒業式日程一覧
http://www.kyoiku.metro.tokyo.jp/pickup/p_gakko/28sotsugyo.html

◆強制のターゲットは生徒 「起立しない生徒がいあたら司会が起立を促す」(式進行表)
保育所、幼稚園でも「国旗・国家」に「親しむ」ことを厚生省の「保育指針」や文科省の「教育要領」で定めようとしていることが問題となっています。2015年6月、下村博文文科大臣(当時)が大学でも「日の丸」掲揚、「君が代」斉唱を「要請」してから国公立大学で「日の丸」掲揚、「君が代」斉唱が激増しました。政府、文科省、教育委員会、厚労省、が一体となって、幼児から大学生まで「日の丸・君が代」で染め上げようとしています。
「日の丸・君が代」強制のターゲットは子ども、生徒、若者です。今や、都立高校卒業式・入学式の進行表に「起立しない生徒がいたら司会が起立を促す」とか「(生徒)全員が起立するまで式を始めない」などと記載している学校がほとんどです。「戦争する国」へと暴走する安倍政権のもと、学校での「日の丸・君が代」強制が子どもたちに愛国心を刷り込み、「お国のために命を投げ出す」子どもづくりの道具になっています。まさに「『日の丸・君が代』は戦争への道」です。
「職務命令」に良心的不服従を貫き処分された教職員は延べ478名にのぼります。年々状況は厳しくなっていますが、「『日の丸・君が代」強制は戦争への道」との思いを胸に、闘いを風化させないと頑張っている仲間もいます。
私たちは、「子どもたちを戦場に送らない」決意で憲法を守る闘いと「日の丸・君が代」強制反対の闘いを一体のものとして「命令と処分」の教育行政の抜本的転換をめざして、あきらめずしなやかに闘い続けます。

◆要請に対しての都教委の不誠実な対応~話し合い、検討さえ拒否
2月15日付で、1月25日の「職務命令を出すな・卒業式処分をするな!都教委要請」への回答が届きました。回答全文は被処分者の会HPで見ていただきたいのですが、前年までとと全く同じ「回答」で、「原告団・弁護団との話し合いの場を設定する考えはない」「教育委員会への本要請の報告・議論はしない」という「話し合い」も「検討」も拒否するばかりか、「教育委員会に報告」もせずに事務局たる教育庁が「回答」する不誠極まりない噴飯ものです。「都民ファースト」どころか、「都教委ファースト」そのものです。
1月25日の要請時に、新しい教育委員(秋山新教育委員)に、「10・23通達、関連訴訟の説明をしているいるのか」という問いにに対して矢野課長は、「事務局として教育庁から説明をしている。その中には最高裁判決についての都教委の議決(2012年1月24日)、訴訟のことなども含まれる」と答えましたが、「説明会」の記録を見ても「10・23通達、1・24都教委議決、関連訴訟の説明」の項目などはありません。
都教委要請書、同回答全文は被処分者の会HPにアップされていますのでご覧ください。
   ↓
http://www7a.biglobe.ne.jp/~hishobunshanokai/
ここでは、要請項目の10~12に対する回答のみを載せますが、「都民ファースト」どころか反都民的な「回答」であることをご確認ください。
・・・・・・・・・・・・・・・・・・
10 最高裁判決に従い、「紛争を解決する」ための具体的改善策を策定すること。
(回答)卒業式等の式典において国歌斉唱時の起立斉唱等を教員に求めた校長の職務命令が合憲であることは、最高裁判決で繰り返し認められているところであり、職務命令違反があった場合には、個々の事案の状況に応じて厳正に対処します。
 また、懲戒処分の取消しは、考えておりません。
 なお、判決が確定した事案については、当該各事案に係る判決の内容に応じて、必要な対応を行っています。(所管:人事部職員課)
(回答)最高裁判決に、本件の紛争の特性に鑑みて付言された補足意見があったことは承知しています。
平成24年1月24日の臨時教育委員会で、委員総意の下、「入学式、卒業式等における国旗掲揚及び国歌斉唱について」が議決されたことを踏まえ、今後も、学習指導要領に基づき、入学式・卒業式等の適正な実施を目指して、学校を指導していきます。(所管:指導部指導企画課)
11 都教育庁関係部署(人事部職員課、指導部指導企画課、教職員研修センター研修部教育経営課など)の責任ある職員と被処分者の会・同弁護団との話し合いの場を早期に設定すること。
(回答) そのような考えはありません。 なお、団体からの要請等については、総務部教育情報課を通じて御意見等をお聞きするとともに、必要に応じて回答をしているところです。(所管:指導部指導企画課、人事部職員課、教職員研修センター研修部教育経営課)
12 本要請書を教育委員会で配付し、慎重に検討し、議論し、回答すること。
(回答) 平成24年1月16日に出された最高裁判所の判決を受け、平成24年1月24日の臨時教育委員会で、委員総意の下、「入学式及び卒業式等における国旗掲揚及び国歌斉唱について」が議決されました。平成25年9月6日に出された最高裁判所の判決についても、10.23通達に基づく職務命令が憲法19条に違反するものではないと、改めて示されています。
 既に方針が決定済みの事項であることから、東京都教育委員会事案決定規程等に基づいて回答します。教育委員会への配付及び教育委員会での検討、議論は行いません。(所管:指導部指導企画課、人事部職員課、教職員研修センター研修部教育経営課)
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◆卒業式処分をするな・再発防止研修をするな・入学式処分をするな!都教委要請行動
卒業式処分を決定する教育委員会(今年は3月23日予定)の前に都教委要請行動を行います。この要請では「卒業式処分をするな、再発防止研修をするな・入学式処分をするな」の3点を中心に要請します。
被処分者の会は、「命令と処分」の東京の教育行政を変えるため、多くの皆さんの参加をお願いします。
★卒業式処分をするな・再発防止研修をするな・入学式処分をするな!都教委要請行動
 3月14日(火)
  14時45分都庁第1庁舎1Fロビー集合 
  15時~同庁舎25階116会議室


せ」、通達関連裁判進行状況等随時更新。
各種判決文、声明文、行動予定、資料等入手可能。
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「日の丸・君が代」不当処分撤回を求める被処分者の会
東京「君が代」裁判原告団
事務局長 近藤 徹
携帯:090-5327-8318
e-mail:qq947sh9@vanilla.ocn.ne.jp
事務所:〒160-0008 新宿区三栄町6 小椋ビル401号
被処◎●裁判傍聴に裁判所へ行こう! ―粘り強く闘われている「日の丸・君が代」強制反対の裁判に絶大なご支援を!●◎
◆「君が代」四次訴訟 3月15日に最終弁論(結審)~傍聴支援を!
★東京「君が代」裁判第四次訴訟・最終弁論
 (東京地裁民事11部。2010~13年処分取消請求、原告14名)
 *いよいよ結審です。
 3月15日(水)
  10時30分 傍聴希望者集合(抽選なし・先着順) 
  11時 開廷
  東京地裁527号(定員42名)
  報告集会:弁護士会館5階508ABC

◆再雇用三次訴訟高裁控訴審判決 逆転勝訴をめざしています~駆け付けてください!

★東京「再雇用拒否」第三次訴訟・高裁控訴審判決
 (東京高裁第5民事部。2011年再雇用拒否の損害賠償請求、原告3名)
 *いよいよ高裁(控訴審)判決。逆転勝訴を!
 3月22日(水)
  12時30分 弁護士会館より高裁に向けて入廷行動
  12時45分 傍聴希望者集合(抽選なし・先着順)
  13時15分 開廷・判決
  東京高裁511号(定員42名) 
  報告集会:場所未定。追って連絡。

 <東京地裁・高裁への行き方> 地下鉄霞ヶ関A1出口。徒歩1分。

1・25都教委要請書、同都教委回答掲載。
「お知ら
分者の会HP↓(2月21日更新。下の青のアドレスをクリック・アクセス可)
http://www7a.biglobe.ne.jp/~hishobunshanokai/

2017年2月19日日曜日

根津さんの2/9都教委定例会の報告の③に副校長の手当の問題があります。
そのことに関する2/18東京新聞1面の記事です。
副校長のなり手がないのは手当のせいか。東京都の教育の制度、内容そのもののせいではないのか。



2/9 都教委定例会 根津公子さんの傍聴記

2月9日(木)都教委定例会が開かれました。 根津公子の傍聴記です。

いじめに向き合うことのないいじめ対策

公開議案は 「東京都特別支援教育推進計画(第二期)・第一次実施計画」の策定について 「いじめ総合対策〈第2次〉」の策定について 管理職手当支給に関する規則の一部を改正する規則の制定について。公開報告が「教育支援センター(適応指導教室)等充実方策検討委員会報告書」について。教員等の懲戒処分については議案が4件、報告は何件だか明らかではないが、今回もある。
    「東京都特別支援教育推進計画(第二期)・第一次実施計画――共生社会の実現に向けた特別支援教育の推進」の策定について
11月の定例会で提案され、12月にパブリックコメントを募り(これについては、1月26日に報告があって、パブコメの半数以上が教員からだったというもの)、今回206ページにわたる計画(書)が提案された。パブコメや議会の意見を取り入れて策定したというが、前回の傍聴報告に記したように、特別支援という名の分離教育路線は堅持したまま。この計画では、「共生社会の実現」には向かわないことは明らかだ。


    「いじめ総合対策〈第2次〉」の策定について

これも、11月に提案され、11月終わりからパブコメを募集、そして今回上下2巻の冊子を作り、全教員に配布し、学校・教員がいじめ防止・解決に向けた取り組みをするよう指示する。実施期間は来年度から向こう4年間。

「いじめ防止等の対策を推進する6つのポイント」だとして次を挙げる。

「軽微ないじめも見逃さない《教職員の鋭敏な感覚によるいじめの認知》」
「教員一人で抱え込まず、学校一丸となって取り組む《『学校いじめ対策委員会』を核とした組織的対応》」
「相談しやすい環境の中で、いじめから子供を守り通す《学校教育相談の充実》」
子供たち自身が、いじめについて考え行動できるようにする《いじめの解決に向けて、主体的に行動しようとする態度の育成》

「保護者の理解と協力を得て、いじめの解決をする《保護者との信頼関係に基づく対応》」
「社会全体の力を結集し、いじめに対峙する《地域、関係機関等との連携》」
 上巻は未然防止、早期発見、早期対応、重大事態への対応の、4つの段階に応じた、学校がすべき具体的取組を説明する。
例えば、重大事態への対応では、「問題を明らかにし、いじめを繰り返さない学校づくり」をサブタイトルにあげ、「年間3回以上実施する校内研修のうち、1回以上、・・・『重大事態』・・・の内容を確認し、理解を深める」「重大事態の対処に係る責任は、学校のみならず、所管教育委員会や地方の公共団体の長にまで及ぶことを十分に理解することが必要である」「子供や保護者から申し立てがあった場合は、必ず重大事態が発生したものとして、調査・報告に当たることを、共通理解しておく」と記す。
下巻の前半は、小学校低学年・高学年・中学校・高校・特別支援学校別に授業教材・資料を示し、その授業の展開例、板書例を4例ずつ示す。都教委が用意した教材・資料を使って、全都一斉の授業を行えということのようだ。「教員が自信を持って授業をできるよう、都教委は学校・教職員を支援する」というが、子どもたちの生活の中で起きているいじめの現実に蓋をしているのでは、いじめは解決しない。現実に起きている学級・学年でのいじめに子どもと教員が向き合うことが大事であり、必要なのだ。文科省・都教委がいじめ調査を年に数度してもいじめがなくならないのはなぜか、福島から避難した子どもたちが教員からもいじめを受けるのはなぜかについて、まともに考えたなら、子どもや教員が目の前で起きているいじめに向き合うに至らなかったことがわかるのではないか、と思う。
下巻の後半は年間3回以上実施する校内研修のプログラム及び、いじめに対処した成功事例をあげる。2冊で260ページに及ぶ。忙しい中で、しっかり読む教員がどれほどいるだろうか。
冊子について、どの教育委員も「充実した内容」「素晴らしい資料」と絶賛したが、都教委事務方も教育委員も自身のすべきことを棚に上げて、何をか言わんや、である。上記した重大事態への対応を読めば、子どもや保護者からの訴えにはその意思を尊重して丁寧に当たること、学校及び教育委員会は責任を持って対処することは自明であろう。しかし、一昨年9月、いじめが原因で自殺した小山台高校生の遺族が昨年2月に高校に調査結果を求めたが提供されなかったため、4月に都教委に情報開示請求をしたところ、都教委は「調査部会が干渉や圧力を受ける恐れがある」として、24ページの一部あるいは全てを黒塗り回答(=遺族に情報を開示しない)した(1225日付東京新聞)。都教委事務方及び各教育委員は「真相を究明したい」という遺族の気持ちを踏みつけたのだ。
都教委のすべきことは、この事件について一刻も早く、遺族に対して情報を提供したうえで、東京のすべての学校に、身近なところで起きてしまったいじめの実態を知らせるとともに、教員研修、授業の取り組みを促すことである。そうすることによって、冊子が「絵に描いた餅」ではなく、活かされるのだ。
このことを、都教委関係者に喚起したい。

    管理職手当支給に関する規則の一部を改正する規則の制定について
都教委にとっては、この件が今日のメインではなかったのか、と思わせる提案だった。12月22日に行われた第2回教育総合会議の席上、この4月にでも、定年退職をした再任用者を充てても、副校長に欠員が生じるのではないかと思わせるような中井教育長の発言があり、前回1月26日の定例会では来年度事業予算に「多様な人材を活用して学校組織運営や学校と地域の連携・協働を推進するとともに、学校運営の中心的な役割を担う副校長を支援する学校マネジメント強化モデル事業」に75億1600万円を計上するという議案が可決されていた。

 そして今日のこの議案である。「改正」内容は、副校長の管理職手当を現行月額72300円から改正後80700円(再任用副校長では53000円から59200円)に上げるというもの。
 この程度のお金で、釣られる教員がどれほどいるだろうか。主任教諭、主幹も含め、管理職のなり手が少ない現状の中、今後は副校長の受験資格を現行の主幹(*)だけではなく、主任教諭からの登用も考えたいとも、人事部提案者は言っていた。都教委が学校支配をやめ、各学校に決定権を返さない限り、管理職の受験倍率も、新採用教員の受験倍率(12月22日、中井教育長はこの件でも大きな課題と発言した)も上がるはずがないと思うのだが。
(*)教員職は、教諭→主任教諭→主幹→副校長→校長→統括校長 となっている。

2017年2月8日水曜日

2/5総決起集会で採択された二つの決議

                                       集会決議

安倍政権は憲法改悪を目指して戦争法を強行成立させてきました。日本社会は明らかに戦争に向けて具体的に動き出しています。また今国会に「共謀罪」を上程し、戦争を遂行するための治安体制を強化しようとしています。

そして安倍政権が教育を戦争遂行体制への柱として位置づけてきていることは間違いありません。教科書問題や道徳の教科化など、将来的な兵士一国民総動員を視野に入れた体制に子どもたちを組み込もうとしてきています。教育現場では「防災訓練」や体験学習等として自衛隊が急接近しています。
                                        
私たちは「日の丸・君が代」強制を、国家権力による教育現場支配と子どもたちの戦争動員問題として闘わなければならないと考えます。「教え子を戦場に送るな」の理念が真に問われる時代に突入したことを確認しようではありませんか。

教育現場には例え少数であろうとも断固として闘う教組・教職員がいます。私たちは教育の反動化一戦争化と闘う現場教職員に連帯していかなければなりません。教育の戦争化に歯止めをかけていこうではありませんか。

また、子どもたちの戦争動員と闘うということは戦争反対を目指す人々全体の課題です。
教組「教職員の闘いの弱体化のみをあげつらうのではなく、教職員以外の労働者・保護者・地域市民が教育の戦争化に反対する当事者たる自覚をもって闘っていこうではありませんか。広範な労働者・学生・地域市民との共同した闘いが今こそ必要です。ねばり強く「日の丸・君が代」を批判する教職員と地域市民の運動がこれまで以上に求められていることは間違いありません。

そして、反天皇を掲げたデモにたいして警察権力と一体となった民間右翼が襲撃する事態が発生しています。天皇制を前面に押し立てた排外主義と表裏一体の「愛国心」との攻防は先鋭化していかざるを得ません。

本日、私たちは具体的に進行する改憲と戦争情勢下における「日の丸・君が代」強制反対を確認しました。また同時に、排外主義や天皇制を振りかざした右翼が暴力的に登場する情勢を確認しました。そして同時に闘う教職員と広範な人々の共通した闘いとしての「日の丸・君が代」強制反対を確認しました。

私たちは本集会で確認された内容をもって、2017年「日の丸・君が代」強制反対を闘います。

以上決議する。
                     2017年2・5総決起集会参加者一同


                   特別決議

  愛国心・国家主義を煽り、
     暴力で思想・信条・表現の自由の権利を躁瀾する安倍政権・右翼勢力を許さない!


 新たな侵略戦争国家づくりにひた走る安倍政権のもと、許しがたい弾圧が沖縄で、東京で、そして全国各地で起こっています。
 去る11月20日、吉祥寺で行われた「生前退位?皇族解散だろ!11・20天皇制いらないデモ」に対する右翼、警察一体となっての闘争破壊もその典型です。

 デも出発直後、大勢の右翼が機動隊が見守る中で、先頭の宣伝カーのフロントガラスやミラー、拡声器を散々に破壊しました。右翼はその後も解散地点まで約1時間、デモの両側から襲いかかり、横断幕、のぼり、40枚あったメッセージボード、果てはゼッケンまでを次々奪い、破り去りました。沿道に訴えるためのマイクは奪われ壊されました。天皇制批判のデモであることを示すものをすべからく破壊し、奪い去ることを狙ってのことと思われます。
 同時機動隊は、デモの両側を壁のように囲んで公衆から隠した上で、高齢者、女性の別なく、「前へ進め」「詰めろ」などと声を荒げて押しまくりました。右翼は車道や歩道を悠々と歩き回り、モノを投げる、殴る、蹴る、引き倒すなど、好き放題に暴力をふるい、けが人も多数でました。
 警察は、目の前で暴行、傷害、器物破損、窃盗などが繰り返し行われたにもかかわらず、それを容認し、かつ軌を一にして自らもデモ参加者に罵声を浴びせつつ「規制」と称して暴力的な弾圧をかけました。それは「支配権力に背くもの、国家の秩序を乱すものに人権無し」と言わんばかりの憎悪と差別感に満ちたものであり、沖縄で反基地闘争の参加者を「ボケ、土人」と罵った大阪府警機動隊など警察全体に通じるものです。
 今回の右翼・警察が一体となっての闘争潰しは、まさに天皇・天皇制という「不可侵な存在」への真っ向からの異議申し立てに対してかけられた攻撃です。しかし、今回のようなデモへの襲撃を見逃せば、やがてそれはすべての異義申し立て・デモや集会への襲撃に道を開くことになりかねません。
 改憲・天皇代替わりに向けて、今回のような事態が強まることを危倶しないわけにはいきません。国会での「代替わり」をめぐる法案審義さえ、静詮を旨とすることで与野党が固まりそうな気配です。「日の丸・君が代」・元号・天皇即位関連の祝賀の強制、さらにはオリンピックを通じた国威発揚、愛国心教育などがさらに強まることは必至です。同時にそれらに異議を申し立てるや否や、「非国民jさらには「テロリスト」などの言葉が浴びせられかねません。少しの抵抗も許さない、そのための見せしめとして、闘う人々への襲撃・弾圧はかけられるのです。
                   、
 都教委による不当な弾圧をはねのけて闘いついできた「日の丸・君が代」への不服従の意義を改めて確認し、ともに闘いを進めましょう。それこそが思想・信条・表現の自由と権利を守る唯一の道です。卑劣な暴力にはともに抗議の声を上げ、弾圧を跳ね返して闘い続けましょう。

以上、決議します。
                   2・5総決起集会参加者一同(2017.2.5)




2017年2月7日火曜日

2/5総決起集会(その二)

集会の<現場からの報告>では、次の方々が報告されました。
その中から特に印象に残った部分を紹介します。
















【「日の丸・君が代」日処分者の現職高校教員・Kさん】
 2004年に処分され、10年間担任からはずされた。2013年に担任となった。担任がいかに特別なものかに気づいた。3年間、HRや授業、修学旅行(沖縄)で「平和学習」をやった。法廷闘争をしていることを知った生徒たちは励ましてくれた。
 昨年は校長から起立を頼まれたが、信念を曲げたらこれまで生徒に言ってきたことが嘘になると思った。従順で権力の思いのままになることはできない。現職の使命は大きい。
農業高校の生徒は楢葉町へ花を植える民泊に生かされた。しかし、そこの人は帰っていない。危険な作業に高校生を送り込む。まじめな生徒たちは希望し、保護者は「大丈夫だと思った」と言っていた。
 戦争は普通の顔をしてやってくる。今、何かをしなければ危険だ。「10・23通達以後、思考停止の教員が多くなった。このことが戦争を可能にする。平和の種をまき続けねばならない。

【河原井・根津停職処分で高裁勝利判決確定の根津公子さん】
 これについては多くのところで報告されていますので割愛させてもらいます。

【高校生へのオリンピック教育反対のチラシまき・Kさん】
 これについても割愛させてもらいます。

<さまざまな闘いの現場から>の報告では次の方々が発言されました。

【学校現場を翻弄する自衛隊入隊者獲得の実態・Sさん】
 練馬には2つの自衛隊基地(練馬と朝霞)がある。自衛隊員に話を聞くと「本音は子どもは自衛隊員にしたくない」という言葉か返って来る。「体験入隊」は少なくなった。代わりに自衛隊員が学校に出かけている。家族に安保法制の説明文が来たが、「あんな文書」と言っていた。現職で裁判闘争を起こしている人もいる。志気は低下しており、応募も少なくなっている。

【労働運動・市民運動の解体ねらう共謀罪・Iさん】
 今国会に必ず上程される。公明党は修正案で合意しそうだ。争点に条件をつければ危なくなる。「テロ等準備罪」は限定されない。何にでも適用できる。日本は世界的にも安全な国だ。また、国際的には法律があってもテロは防げていない。天皇代替わり、ラグビー世界選手権、オリンピック、などを口実に成立させようとしている。反対する人々が連携・共闘を深めなければならない。

【東京オリンピックおことわり宣言・Mさん】
 半年の準備期間をもって1月22日に「おことわリンク集会」を持った。これは緩やかなネットワークだ。基本は「返上」だ。1940年の東京大会は2年前になって返上された。
 2020年のオリンピックも必ず開かれるとは限らない。オリンピックは「災害」のデパートだ。東京では反対が少ないかもしれないが、福島・関西などでは反対が多い。世界的にも反対運動が起きている。2020東京オリンピックが一つのターゲットになっている。
 (「復興」、「共謀罪」、「天皇代替わり」、「改憲」などなど)だから様々な立場から反対の声を上げることが重要だ。

【天皇制反対デモへの弾圧・Iさん】
 11月にデモをやったところ右翼により暴行・傷害・器物破損などがやられた。「天皇制やめるべきでは」と言うと街頭での権利はほとんどない状態だ。
 司会者が「学校の前で憲法は立ち止まる」と言われたが、「天皇制の前で憲法は立ち止まる」だ。8月8日の天皇メッセージは、直接的天皇制支持の強制だ。「天皇制いらない」の声を上げていくことが大事だ。
 小1の娘がいるが、「一人でも不起立の先生がいたら学校に希望が持てる。」

【相模原やまゆり園事件について・Yさん】
 (心神喪失者医療観察法(予防拘禁法を許すな!ネットワーク)
 医療観察法ネットとは、12年前に成立した医療観察法の廃案闘争を闘った、精神障碍者・精神医療従事者・弁護士・労働組合活動家が、法の廃止を目指して活動を続けている。
 相模原事件に関しては、・障害者を障害があることを理由に殺害 / ・実際に接している職員による犯行 / ・事件が大規模施設で起きたこと / ・優生思想等の問題がある。
 しかし、障害者は、役に立たない、迷惑をかける、で存在を否定されたくない。社会は人のためにある、手助けが必要な人のために各種制度がある。精神障害者は、殺されるという怖さもあり、調子を崩す人も出ている。そして、「相模原事件検討チーム」の検討の大部分は、容疑者の措置入院についての調査と検討になっている。再発防止策を精神障害者対策である措置入院の強化に求めるのは、精神障害者に対する差別と偏見だ。
 今国会に「精神保健福祉法改定」が上程される予定だ。しかし、概要には、・二度と同様の事件が発生しないよう法整備、/ ・犯罪防止は医療の役割ではない、とある。しかしこの二つは矛盾するのではないか。


















その後、大阪から参加された二人に大阪の状況を報告してもらいました。大阪でもこの間、「君が代」不起立で戒告58人、減給3人が出ており、それに関し「研修」や「意向確認書」、「再任用拒否」問題も起きており、それらに対する裁判闘争、大衆闘争、情報公開などが報告されました。
 
その後、当面の「行動提起」が行われ、「集会決議」・「特別決議」(包囲ネットのブログに掲載)が採択され、力強い「団結頑張ろう!」で、集会を終えました。


















今回の集会は、卒・入学式に向けての「決起集会」でしたが、情勢の発展によってそれだけにとどまらず、<共通の敵「アベを倒す!」ための闘う統一戦線>の様相を示す集会でもあったと思います。
これにさらに、労働戦線が加われば、この統一戦線は大衆的かつ盤石な統一戦線となるでしょう。日本人口の80%は賃金労働者<正規・非正規含む>です。

2/5都教委包囲ネット 2.5総決起集会の報告 (その一)

2月5日(日)、第13回目になる『2・5総決起集会』(主催:都教委包囲首都圏ネットワーク)が、東京しごとセンターで開かれ、120名が集いました。
集会では、主催者挨拶の後、<現場からの報告><様々な闘いの現場から>が行われ、その後に<北村小夜さん(91歳)>の講演「改めていま『教室から戦争がはじまる』」が行われましたが、最初に北村さんの講演から紹介します。

北村さんの講演

北村さんは2月5日の朝まで新潟での日教組教研に参加され、駆け足で東京に戻られて講演してくださいました。そして冒頭、次のようなことを述べました。
「日教組教研に右翼が来ていない。1台だけ見たが3台くらい来たらしい。右翼も相手にしなくなった。参加者も少なかった。」

















「改めていま『教室から戦争がはじまる』」  北村小夜さん

「今は、私が育った時代と同じような状況になっている」として、当時の資料(これは大変参考になるものでした)を参考に多くの事を語ってくれました。
 
○まず、「昭和18(1943)年3月31日発行の『写真週報』(情報局編集)に大きく掲げられた<時の立札>というものを紹介しました。
























そして次のように述べました。
★この年は学制が変えられ5年生が4年生になった。早く兵隊に行かせるためだった。自 分が女学校の時代、勉強をしていなかった。工場で兵隊の服の修理をやらされていた。
 当時まだ大正デモクラシーの雰囲気が残っており、親や教師は疑問や批判を持っていた。
 しかし、子どもたちはそうした親や教師をまどろしく感じた。
 当時、もう少し大人がしっかりと子どもたちに教えてくれれば良かった。今も同じだ、 子どもたちは小学生の時から「日の丸・君が代」で入学式卒業式をしており、それが当 たり前になっている。(たしかに、それを批判する大人を批判したりします。:渡部注)

★その後、2016年の言葉として、イギリスのオックスフォード英語辞書が「Postーtruth (ポスト真実」を選んだことを紹介され、同時に二つの短歌(科学者・歌人の永田和宏 氏作)も紹介されました。
 <不時着と言い替えられて海さむし言葉の危機が時代の危機だ>
 <Postーtruth他所事ならず無表情に衝突と言ひて去りゆく女人>
 そうして、次のように述べられました。
 現代の「嘘がまかり通る時代」を糾すには事実を示し続けるしかありません。
 リテラシー(読み書き能力)をつかさどる教育の役割がますます重視されます。
 
★その後、北村さんは<軍国少女のへの道>と題して以下のような話をされました。
 まず、<軍国少女への道 ~その1>」です。





・日本の所に銃剣に「正義」の旗を 掲げる日本兵
・ロシアの所に銃剣を持つロシア兵 ・中国の所に青竜刀を持つ中国兵 ・アメリカの所にピストルを持つアメリカ兵




 北村さん
「戦争には「嘘と監視」がつきものです。真実を教えてくれる人がいなければ子どもは従っていきます。・・これ(上の絵)を見た幼い私は、なぜだかわかりませんが、正義の 日本が狙われていると理解しました。
★第一次上海事件で爆弾三勇士
北村さん
「小学校就学直前の1932年、第一次上海事件で爆弾三勇士(彼女の故郷の久留米市の工兵隊から出征)が戦死し、その功を讃える旗行列(回覧板で回る)がありましたが、家の人は参加するつもりはありませんでした。しかし当日に町内の世話役のおじさんが束にした「日の丸」の小旗を抱え回ってきたとき「お嬢さんだけでのいいですよ」と言って旗を持たせ、おじさんについて旗行列に参加した。おじさんは彼女を高く抱えて旗の波を見せてくれた」
「上から見る旗の波は美しく私の心がそそられます。すっかり日の丸に魅せられてしまいました。軍国少女の始まりです。
 年始に、ふと宮中参賀のニュースを見て、この大きな旗の波、上からはどう見えるのだろうと考えます。

 「1925年生まれですが、その年に「治安維持法」ができ、すでに物が言えにくくなっており、子どもが何か疑問をもったりすると、大人は<シー>と指をたてた。今も同じことが起こりつつある。大人の役割は大事だ。

<心と体が国に奪われる 軍国少女への道 ~その2(心)>
ここは資料から以下は抜粋で紹介します。
 
★「戦争をするためには国民の逆らわない心と丈夫な体が必要です。私が小学校で学んだのは1932年ー38年で日本が戦争に向かう時でいたが、大正デモクラシーの名残もありました。教えてくれた先生たちもすべてが戦争推進派ではありませんでしたが、子どもたちは日に日に軍国少年少女に育っていきました。・・
どこの学校にも奉安殿が出来、御真影・教育勅語への敬意の表明を厳しくしつけられました。修身の時間は天皇の赤子として生まれたことのありがたさを教えられました。・・
 綴り方の時間には満州の兵隊さんへ慰問文を書き、図工では戦車や飛行機を描いたり模型を作ったりしました。・・
 ・・四大節(一月一日、紀元節、天長節、明治節)には、奉安殿から運ばれた御真影の前で君が代を歌い厳かに読まれる教育勅語をきき講和があり式歌を歌いました。~いま都教委が強制している卒業式は御真影を日の丸に代えてこの形を模しています。
 
★ひたすら皇民教育を受けるうちに、戦争は天皇の宣戦布告に始まり講和条約締結で終わること、戦争には日本が勝ち領土が広まることと覚えました。そして「天皇陛下の為に命を投げ出すこと」こそ最高の善だと思うようになりました。
 それでも子どもです。忠孝一致と言われても、楽はしたいし、欲しい物は欲しい、親孝行どころか親を困らせることもたびたびで、忠義などできそうにありません。深入りしてはいけないことのようですが、「現人神」という天皇は人間ではないのかなどなど、折々に悩みました。(先生に質問)
 「修身の本に書いてあることはみんな本当のことですか?」と聞きました。先生は驚いたようで「本当に決まっています。そんなこと考えて勉強していたの?がっかりした」と言われました。私は即座に「ウサギとカメもですか?」と聞きました。
 担任先生が黙ると隣の組の若い先生が「みんなが親孝行で、みんなが忠臣だったら教科書には載らないよ」「親孝行してもらいたいから、忠臣になってもらいたいからだよ」と言ってくれました。
 途端に長年の疑問が解けたような気がしました。・・でも重ねて「誰が?」と聞くと「それは自分で考えなさい」と言いました。今考えるとよく言ってくれたと思います。でももう一歩踏み込んでくれていたら私の生き方は違っていただろうとも考えます。

<軍国少女への道 ~その3(体)>から、
 
★戦争準備は国民の体力づくりからです。1928年昭和天皇の大典の記念行事としてラジオ体操がはじまり、1930年には「日本一健康優良児」表彰制度(1976年まで)がスタートします。今は学校表彰だけですが、全国の小学校6年生から男女1名ずつ選び、その中から県知事が各1名健代表として選び、その中から日本一を決めます。成績優秀で家庭も健全でなければいけません。
 1938年には厚生省が出来ます。同年にできた国家総動員法はいざという時国家は物的人的資源を自由に調達できるというものですが、厚生省はその人的資源を担当しました。
 1939年には「産めよ増やせよ国のため」という標語が出来ました。そして1940年の「国民体力法」です。
 1条に「政府は国民の体力の向上を図るため、国民の体力を管理する」とあるように 一人一人の国民の意思に関係なくその体力を検査してその向上にかかる必要な措置をするというものです。健康増進法は十分にその機能を持っています。
 私が小学校を終え県立高等女学校を受験したのは1938年でしたが、突如入試制度が変わり口頭試問と体力検査で筆記試験がなくなりました。
 入学してもスカートを穿くことは少なく普段はセーラーの上着にもんぺ(錬成服と呼んでいました)を穿いていました。それを自分で勇ましく感じていました。(「得意になる」とも話されました)・・体育には薙刀(なぎなた)がありました。袴を着けて薙刀を持つともうそれだけで献身奉公・攻撃精神が心身にみなぎるように感じました。

★戦後、GHQの指示によって軍国主義的教育が払拭され、武道の授業は禁止されました。
 それが復活するのは1949年の中華人民共和国の成立、1950年の朝鮮戦争等を契機にアメリカの対日戦略の変更によるもので、1950に柔道・1951に弓道、1953に剣道と順次正式に学校体育の教材「格技」として再登場しました。さらに、卒業式等で国旗の掲揚と国歌斉唱の指導を指示し国家主義的な道徳教育の強化を図る1989年改訂学習指導要領で中・高の保健体育の「格技」を「武道」に改めました。
最後に北村さんは、サトウ・八チローの詩を紹介し、次のように述べました。
 国策・国威発揚にはいつも子どもが狙われます。学校教育は勿論ですが、あらゆる手段で。少年倶楽部は特集を組みました。たくさんの写真を載せ奮い立たせるような文章を添えられていました。
 入場式の場面には「秩父宮殿下から賜った大日章旗を先頭にひるがえしたわが代表選手・役員171名が、威風堂々入場してくる光景をご覧ください。「皆さん、この写真をじっと見つめていると、瞼が熱くなってきますね。」といった具合です。ジーンとこないと日本人じゃないみいな書き方です。
それに輪をかけるのが先に読んだサトウ・ハチローです。
 
    詩人 サトウ・ハチローの翼賛ぶり
 1932年7月、ロサンゼルスオリンピック陸上三段跳びの場面の放送を聞きながら (『 』内は現地からのアナウンス)

 「『一等南部忠平君(日本) 記録は15メートル72、オリンピック並びに世界新記録。二等スヴェン    ソン・・・・』
  もうどうでもいい、スヴェンソンも何もあるものか、南部が勝ったのだ、勝ったのだ。
 『いま、するするとマスト高く日章旗があがりました』
 バンザイ、僕だって唄うぞ君が代を、君が代を。
 『つづいてスエーデンの旗、次に又日本の旗、南部、大島両君は、直立不動ビクトリー・マストの日章旗を仰いでいます』
 僕は目に浮かぶ、同胞の歓喜のさまが、歓呼の声が。優勝した南部は、何百というカメラにかこまれた。トーキー会社は南部をカメラの前に立たした。
 『どうか一言おっしゃって下さい』
 南部は何と言ったか。
 『只今、南部忠平優勝いたしました』
  この言葉をよく聞け諸君、この言葉は南部が、いかに国を愛しているか、いかに陛下のよき民であるかをはっきりとしめすものである。
 『只今、南部忠平が優勝いたしました』
 誰に報告しているのであろうか。天皇陛下へである。そうして、日本国民へである。そうして、その後に大きな声で『日本万歳』と言ったそうである。
 南部!!! 僕の南部、日本の南部、世界の南部、僕は君を愛する。
 僕は君の友情と優勝に感謝する。僕は日本の詩人として、
 君の美しい友情と優勝を、讃美歌となすつとめを持つた。」

  1932、少年倶楽部10月号、南部の優勝を聞く サトウ・ハチロー
 
北村さんは
「この手は今も子どもたちに向かってしきりに使われています。すでに届いています。
そして次のように結ばれました。
 「子どもたちはすでに前に進んでいます。大人が嘘の何倍も正しいことを言わなければならない。」
以上が91歳の北村さんが、力を入れてまとめられた貴重な資料と、大変教訓深い話の概略でした。
北村さん本当にありがとうございました。
    

2017年2月1日水曜日

緊急のお知らせ 2/5総決起集会

3月の卒業式での「日の丸・君が代」強制に反対する総決起集会が開かれます。
10.23通達撤回を求めて、集会は13回になります。
トランプ政権、安倍政権はともに戦争への流れを加速させると思います。
みなさん!2/5総決起集会にご参加ください。

オリンピック教育批判ビラ 第3弾

オリンピック教育批判ビラの第3弾を出しました。高校正門前で撒き始めました。
ご活用ください。

安倍首相は国会答弁で、「共謀罪」(現代の治安維持法とも言われる)を通そうとして「オリンピックを開くには共謀罪が必要」といったことを言っています。とんでもないことです。
オリンピックについてよくよく考えましょう。




2017年1月29日日曜日

1/26 都教委定例会 根津公子さんの傍聴記

1月26日(木)都教委の定例会が開かれました。根津さんの報告です。












パブリックコメントでしか発言できない教職員

教育委員会の様子

公開議題は、「学校職員の定数に関する条例の一部を改正する条例の立案以来について」の議案と、2つの報告「東京都特別支援教育推進計画(第二期)・第一次実施計画(案)の骨子に対する意見等について」「来年度教育庁所管事業予算・職員定数等について」)。それと非公開議案が教員の懲戒処分等2件。

報告について紹介します。
★東京都特別支援教育推進計画(第二期)・第一次実施計画(案)の骨子に対する意見等について」
2004年度からの都特別支援教育推進計画(第一期)が終わり、来年度から向こう10年間の第二期に向けての計画案が出され(11月)、それに対するパブリックコメント公募(12月)の結果が報告された
その結果に入る前に、「東京都特別支援教育推進計画(第二期)・第一次実施計画(案)の骨子」について簡単に紹介すると――。
 第一期の<主な成果>は ○知的障害特別支援学校の企業就労率の上昇 35.2%(H19)
 → 46.4%(H27) ○知的障害特別支援学校の普通教室数の増加 736教室(H16)
  → 1239教室(H28) ○スクールバスの平均乗車時間の短縮 72分(H16)→ 60分(H28)

★第二期は、「障害者権利条約の批准と関連する国内法の整備や、インクルーシブ教育システムに関する国の動向、障害者差別解消法の施行など、障害者を取り巻く環境は大きく変化。また、主権者教育の推進等の新たな課題への適切な対応が求められるほか、オリンピック・パ ラリンピックの開催、『2020年に向けた実行プラン(仮称)」の策定』」という状況変化に対応した特別支援教育を推進すると謳う。そして、「知的障害のある児童・生徒を中心に、今後も在籍者数の増加が見込まれる。」と言い、発達障害の児童・生徒への特別支援、副籍制度による交流(「障害のある子供たちと障害のない子供たちの相互理解や、思いやりの気持ちを育て、将来の共生社会を実現するための取組」)や「視覚・聴覚障害特別支援学校における進学指導の充実」などの「キャリア教育の充実」、そのための「専門性の高い教員の確保・育成」等を挙げる。

インクルーシブ教育、共生社会と言いながら、どの子も一緒に育つという発想が都教委には(文科省も)まったくない。報告者は、「副籍制度による交流をする際に、偏見を取り除くよう指導が必要となる」と平然と言った。なぜ、偏見が温存されてきたのかについて、全く疑問を持たないといった様子だ。

障がい者に対する差別・偏見を解消するためには、障がいを持った子どもも地域でともに遊び、ともに学ぶこと、同じ学校で遊び学ぶことが大事なのではないか。長い間一緒にいれば、思いやりの気持ちは育つはずなのに、学校(=生活空間)を分けられていては、その心の育つ環境が奪われる。相模原事件の背景に、障がい者を隔離してきたこの社会が関係することを、都教委は考えようとしないのだ。そうした指摘がされてきたにも関わらず。それは、差別解消を本気で考えてはいないということだ。文科省や都教委が学校を分けるのは、その方が安上がりだからか。

寄せられた意見は303件。
★内訳は、児童・生徒が1件、特別支援学校の児童・生徒の保護者が38件、小学生・中学生の保護者が19件、高校生の保護者が6件、そして何と、学校関係者が158件。
「学校関係者が158件」について、「現場の声を吸い上げるのができていないということ。都教委は日頃から現場の声を聞く努力をしてほしい」(山口委員)と発言があった。それは正しい指摘であるが、現場の声を吸い上げなくなった原因が何にあるのかを問題にしてほしかった。

★2006年に都教委が「職員会議での採決禁止」を出して以来、東京の公立学校では教職員が議論を重ね、総意としての意見・要求を校長が都教委に持っていくという、それ以前は普通に行われていたことが全く行われなくなったのだ。また、都教委の考えに反対する意見を言えば、業績評価に影響するかもしれない。そうしたことから、現場の教職員はパブリックコメントとして意見を寄せるしかなかったのだろう。教育委員にそこを考えてもらえたら、都教委の学校支配の酷さが垣間見えたのではないかと思った。

意見の幾つかを紹介したい。
多様性を尊重する態度の育成や障害のある子供たちとの交流及び共同学習を重視するのであれば、障害のある子供とない子供の学ぶ場を分けずに共に学べる環境整備を行うべきである。(小学生又は中学生の保護者)
基本理念の「活躍できる」「貢献できる」という言葉の裏には、「役に立たない」人間はだめだという考え方があるのではないか。一人一人の発達を保障する障害児教育を進めることこそ、基本理念として位置付けられるべきである。(学校関係者)
通常の学級において一つの普通教室を間仕切りして使用している教室、特別教室等から転用した普通教室の解消については、確実かつ早急に実行してもらいたい。(学校関係者)
病院内に設置されている分教室の中には小・中学部しかないところもある。この場合、高校生は病院内訪問教育を利用することとなるが、単位が足りない。高等部も設置してほしい。(高校生)
外部専門家の導入で教員が削減されたが、重い障害のある子供たちを1人の担任で見られるわけがない。外部専門家より、毎日子供に接してくれる教員の加配をお願いしたい。(特別支援学校の児童・生徒の保護者)

「来年度教育庁所管事業予算・職員定数等について」
 事業予算(1191億2400万円)のうち「新規事業」の一例と予算額を紹介する。
★「基礎・基本の定着と学ぶ意欲の向上」では、「学力に課題がある小中学校における児童・生徒の学力向上のために、新たに25人の教員を加配し、学校の学力向上への取り組みを支援」「高校生に向け、都独自の給付型奨学金の創設」等、9つの事業に46億900万円を計上。「理数教育の推進」では、「理数イノベーション校等の指定校以外の理数への興味・関心を持つ都立高校生に対して、大学等の研究施設で高度な研究活動を行う理数研究ラボを実施し、探求する力や学びに向かう力を高める」等5つの事業に3億2000万円、「『使える英語』を習得させる実践的教育の推進」では、「小学校3,4年生を対象として、オリンピック・パラリンピックに向けた国際理解教育の推進、日本・東京の文化等の理解の促進を図るとともに、英語で発信できる力の育成を図る都独自の英語教材『Welcome to Tokyo(Beginner)』を作成」等4つの事業で32億8400万円を計上ほか。

★「学校運営力の向上」では、「教育の質の向上を実現するために、多様な人材を活用して学校組織運営や学校と地域の連携・協働を推進するとともに、学校運営の中心的な役割を担う副校長を支援する学校マネジメント強化モデル事業を実施」に75億1600万円を計上。また、「小中学校の耐震化、トイレ改修(洋式化等)及びマンホールトイレ等災害用トイレの整備を実施する区市町村を支援」に402億4000万円を計上とのことであった。

例えば、最初に挙げた「教員の加配」では、学校はその「成果」が求められる。となれば、子どもたちは頑張りを求められ、追い詰められるのではないかと懸念する。また、副校長のなり手がいないという切迫した問題がモデル事業で解決に向かうとは思われない。

2017年1月27日金曜日

1/22 ≪オリンピック災害おことわり!集会≫の報告

安倍首相は国会答弁で「オリンピックを成功させるためには共謀罪が必要だと言っています。渡部さんの報告です。
安倍首相は通常国会(1月20日開会)に「共謀罪」を提出するにあたり、「2020東京五輪・パラリンピック」の成功のためにも国際的なテロに備えるためにも法整備が必要だと言っています。オリンピックを「共謀罪」成立の為に政治利用しようというのです。

≪オリンピック災害おことわり!集会≫
これに対し1月22日(日)東京で、≪オリンピック災害おことわり!集会≫が開かれました。集会には140人が集まり、2020年東京オリンピックに疑義を持つ人々の運動がスタートしました。
私が会場に着いた時、周辺には異常に多い公安と警察がおりました。
何でも集会前の「反五輪の会」のデモで、一人が警察に逮捕されたという事です。いかにオリンピックが<言論の自由>を制限し、「共謀罪」にも利用されるかを示していると思いました。

集会主催者の鵜飼哲さん(元一橋大学)の挨拶
「1964年東京五輪は旧教育基本法下でのオリンピックで 『参加することに意義がある』というようなことが言われた。しかし2020年東京五輪は改悪教育基本法下での『愛国心』を煽るオリンピックだ。また復興五輪というが、実際は復興妨害五輪だ。『2020年までに被災者をゼロにする』などと言っている。被災者を侮辱している。」
というようなことを述べた。
そして1月9日の「東京新聞」に載った川柳を紹介。
 <原発の 被爆者置き去り 江戸五輪>
 <避難者が 消されるリミット 2020>

その後、「リード・イン・スピーク・アウト」として、以下の方々が話されました。
 ・谷口源太郎(スポーツジャーナリスト)
 ・アツミマサズミ(東京にオリンピックはいらないネット)
 ・北村小夜(元教員)
 ・山本敦久(成城大学教員)
 ・江沢正雄(オリンピックいらない人たちネットワーク)
 ・友常勉(東京外国語大学教員)
 ・なすび(被ばく労働を考えるネットワーク)
 ・いちむらみさこ(Planetary No Olympics Network)
 ・(ピョンチャン冬季五輪反対ビデオ)
 ・脇義重(元いらんばい!福岡オリンピックの会)<ビデオ>
 ・金満里(劇団態変)<ビデオ>
 ・井上森(立川自衛隊監視テント村)
 ・池田五律(戦争に協力しない・させない練馬アクション)
 ・根津公子(「日の丸・君が代」被処分元教員)
 ・小川てつオ(反五輪の会)
そして最後に、

 ・山本太郎参議院議員も、五輪反対の立場で出てき、「国会で一人になっても頑張る」と言っていました。

何れの発言も具体的で内容があり、オリンピックの問題点が色々な立場から浮き彫りにされたと思います。「日比谷野音で全国集会が出来れば」とも思わせる内容でした。
その中からいくつか紹介したいのですが、膨大になりますので、ここでは、1925年生まれの北村小夜さんが読まれた資料だけを紹介します。

北村小夜さんが紹介した<詩人 サトウ・ハチローの翼賛ぶり>
 1932年7月、ロサンゼルスオリンピック陸上三段跳びの場面の放送を聞きながら (『 』内は現地からのアナウンス)
 「『一等南部忠平君(日本) 記録は15メートル72、オリンピック並びに世界新記録。二等スヴェンソン・・・・』 
もうどうでもいい、スヴェンソンも何もあるものか、南部が勝ったのだ、勝ったのだ。
 『いま、するするとマスト高く日章旗があがりました』 バンザイ、僕だって唄うぞ君が代を、君が代を。 
 『つづいてスエーデンの旗、次に又日本の旗、南部、大島両君は、直立不動ビクトリー・マストの日章旗を仰いでいます』
僕は目に浮かぶ、同胞の歓喜のさまが、歓呼の声が。
優勝した南部は、何百というカメラにかこまれた。トーキー会社は南部をカメラの前に立たした。
 『どうか一言おっしゃって下さい』
 南部は何と言ったか。
『只今、南部忠平優勝いたしました』
 この言葉をよく聞け諸君、この言葉は南部が、いかに国を愛しているか、いかに陛下のよき民であるかをはっきりとしめすものである。
 『只今、南部忠平が優勝いたしました』
 誰に報告しているのであろうか。天皇陛下へである。そうして、日本国民へである。
 そうして、その後に大きな声で『日本万歳』と言ったそうである。
 南部!!! 僕の南部、日本の南部、世界の南部、僕は君を愛する。
 僕は君の友情と優勝に感謝する。僕は日本の詩人として、
 君の美しい友情と優勝を、讃美歌となすつとめを持つ。」

  1932、少年倶楽部10月号、南部の優勝を聞く サトウ・ハチロー
~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~
ここには、オリンピックがいかに子どもたちの「愛国心」発揚に利用されるか、があらわれています。同じことがまた繰り返されようとしています。

最後に、「東京オリンピックおことわり宣言」が採択
一部抜粋
 「私たちは、東京オリンピックを『祝祭』ではなく『災害』として捉えかえしてみた。
 起点は安倍首相の「Under Control」発言であった。まさにこの発言が 東京オリンピックを象徴していると言えるだろう。・・・
  
 近代オリンピックは常に居住者の生活を破壊し、追い出し、そして自然を破壊しながら新規施設やインフラを構築してきた。
 ・・・東京でも新国立競技場建設による都営霞ヶ丘アパート300世帯の立ち退き、明治公園における野宿者強制排除と日体協・JOCビル建設のための公園廃止など現住者の生活権を剥奪する暴挙が行わている。まさしくそれは『オリンピック災害』だ!
 
 一方、臨時国会では上程されなかったが、東京オリンピックにおける『テロ対策』を大義名分とした共謀罪が登場しようとしている。私たちのこうした会議でさえ数多くの公安刑事が監視の目を光らせている。何でも『テロ対策』と言えばまかり通るとでも思っているかのごとくだ。多くの『反オリンピック』を抑え込む市民監視が精微化されようとしている。これも『オリンピック災害』だ!
 
教育現場においても『オリンピック読本』や『学習ノート』などが都教委からばらまかれ、年間35時間の関連授業を強制されている。すでに『オリンピックは嫌だ』という声を上げられない雰囲気作りが進められつつある。
 オリンピックへの生徒・児童の動員体制も強制されそうだ。これも子どもに対する『オリンピック災害』だ!・・・」
「私たちは決して孤立していない。多くの未だ見ぬ『おことわり宣言者』との出会いを求めて私たちは本日自らの『おことわり』を高らかに宣言する!『東京オリンピックなんていらない』と。」

この集会に寄せられたメッセージ、
・フランスのジャン=マリ・ブローム氏
 (モンペリエ大学社会学名誉教授で反五輪のフランスにおける中心的論客)
 から、<東京五輪ボイコット委員会への支援メッセージ>
「オリンピックのプロパガンダに反対し、公共資源の無駄遣いに反対し、攻撃的なスポーツ・ナショナリズムとメダル数の排外主義に反対して、東京五輪ボイコット委員会との、
広汎な国際連帯の運動を組織することは緊急の課題です。」

・フランスの雑誌『スポーツといってもどんな?』の発行人のファビアン・オリエ氏から、
 <放射能まみれのオリンピック競技にノンを!>
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「ナショナリズム」を煽る安倍政権による2020東京五輪は、もはや国内だけの問題ではなく、国際的な問題になりつつあり、そのための「国際連帯」も求められる時代になってきたようです。
ちなみに、採択された「東京オリンピックおことわり宣言」には英文訳(A Declaration No Thank You to Tokyo Olympics)もありました。

2017年1月14日土曜日

1月12日 都庁前ビラまき 『君が代」解雇させない会



















◆<河原井さん・根津さんらの『君が代』解雇をさせない会>の都庁前ビラまき

そのビラでは12月22日に行われた「総合教育会議」での中井教育長の発言が以下のように紹介されていました。
 「仕事が忙しすぎて、教員のなり手がない。特に小学校では受験倍率が2.8倍。この  倍率では、『この人でいい』という教育力のある人を必要数確保することはできない。
  働き方改革、職場環境を能くする必要がある。また、校長、副校長のなり手がない。   現職だけでは足りず、今は再任用で確保しているが、それでは持たない。
  副校長の仕事の軽減、見直しなどの抜本的対策が必要だ。」(要旨)
そして、ビラでは
 「来年か再来年にも、副校長の欠員がでるのではないかと思わせるような発言だった」と述べてありました。
そのビラで、「日の丸・君が代…考え方」のパンフも紹介したところ、ビラを受け取った都庁で働く方から根津さんのところに注文があったそうです。中学生のお子さんを持つ方のようでした。
その他、この間、パンフ(発行元)のあきる野市の谷口和憲さんにも、
・東京教組関係の方、・市民・「日の丸・君が代」強制反対・大阪ネットの方、
・香川県で教科書問題等で闘われている方などから注文があったそうです。
<びらまき交流実行委員会>でも、近く、卒業式に向けて「オリンピック教育批判ビラ」第三弾を作り、その中でもこのパンフを紹介していきたいと思っています。

◆都庁職の組合のビラ

昨日早朝のビラまきの時、「都庁職」の方々もビラをまいていました。そのビラでは、小池都政に対しいくつかの問題点が述べられていました。

例えば、<都民の信頼に応える都政を>という見出しの所には
 「国家戦略特区の活用や国際金融・経済都市への傾斜は、極めて危うい方向性であると 指摘せざるを得ません。
 規制緩和や国際競争力の強化は、消費者・労働者保護行政を委縮させ、結果として経済 格差の拡大や無権利労働の温床になる危険性があります。」

<プランを執行する体制の確立が必要>という見出しの所には、
 「2017年度予算・人員の知事査定がこの実行プラン(12月に発表された)をもとに行 われています。従来の予算編成のスタイルが変更され、査定状況が当該局ですら把握で きない状態や復活予算の廃止等、職場では混乱と不安が蔓延しています。」

<根本的な超勤縮減策を>という見出しの所では、
 「20時完全退庁の実施後、20時半過ぎの退庁者数は徐々に増加してる傾向が見られま す。…20時半以降に退庁した人の平均退庁時間が22時40分となっているなど、…深 夜労働が増加している懸念があります。」 
 
<一方的な「働き方改革」は認めない>という見出しの所では
 「当局からモバイルワークなどの働き方の検討など、都における働き方改革の推進につ いて言及がありましたが、勤務時間は労使交渉の最たるもので、拙速で一方的な変更は
 認められず、労使協議で決定する必要があります。」

都庁内部から、実質アベノミクスの先取りのような小池都政に対するこのような批判が出てきたことは大変良いことだと思います。
というのは、最近都庁に行くたびに、そこの職員の人たちから、「小池になっても何も変わっていない」、「都庁は腐っている」、「下の言う事など聞いてもらえない」、「上のものはエリート意識があり、下のものを馬鹿にしている」、「最近では管理職のなり手もなくなりつつある」(学校現場と同じだ!)などの声をよく聞くようになっているからです

2017年1月12日 都教委定例会 根津公子さんの傍聴記



1月12日の都教委定例会の傍聴記です。

子どもたちは都教委の競走馬ではない


公開議題は
①今年度東京都教育委員会児童・生徒等表彰について
②今年度東京都児童・生徒体力・運動能力、生活・運動習慣等調査結果についての報告。
非公開議題は懲戒処分の議案1件。



1 今年度東京都教育委員会児童・生徒等表彰について
 
「東京都における学校教育の一層の充実に資するため」、
「ア.地道な活動を継続的に行い、範となる者」
「イ.他の児童・生徒の行動や取組に良い影響を与えた者」
「ウ.地域における活動を継続的に実践した者」
「エ.スポーツ・文化活動において著しい成果を上げた者」
「オ.人命救助、これに類する行為を行った者」
の個人・組・団体を教育長が表彰すると言う。1984年度から開始し、今年度は211名(うち、エが146名)を決定した。表彰式を2月11日に行うとの報告。
エは、東京2020オリンピック開催も影響して昨年度に比べ1.5倍に増加、全国大会での成績とその回数を判断基準にして決めたとのこと。ウの活動では、清掃等のボランティアや和太鼓等の継承が目立つ。こちらも、都教委の施策に合致した活動が表彰対象になっている。

高校入試にはこうした功績が加点されてきたし、大学入試でも「得点化する」(遠藤教育委員 日本学生支援機構理事長)中、その弊害は大きく、「学校教育の一層の充実に資す」はずはない。表彰などされなくても、自身の中に達成感や充実感を持ち、自己形成を図っていくことはできる。そのことが大事なのだ。また、周りの子どもたちはその行為をきちんと評価するはずだ。表彰は、当該者・周りの者の、その気持をねじれさせてしまうと私は思う。

2 今年度東京都児童・生徒体力・運動能力、生活・運動習慣等調査結果について

 2011年度から始めた、全児童・生徒を対象とした「東京都統一体力テスト」の今年度の報告。握力、持久走、50m走等文科省指定の8種目のテスト結果、及び生活・運動習慣等の実態に関する質問調査結果を、小中学校は区市町村ごとに、高校は学校ごとに集計し、東京の平均結果を出し、経年変化、全国標準との比較、全国での順位を出している。
 そのうえで、「東京都統一体力テストを始めた平成23年(2011年)度と比較すると、全学年ともに向上傾向にあり、体力合計点平均値も上昇している」などの「成果と課題」を示し、来年度の重点的取り組みとして「体力向上のモデル校において、体力を向上させるための指導法の工夫や運動部活動加入の促進等の、体力向上の取組をさらに充実させ、その成果を全中学校へ発信する」等を挙げる。

小学校1年生から結果を求められ評定をされ続けたら、良い結果が出せなかった子どもが運動することの楽しさを持ち続けることはできるであろうか。否。劣等感を持ち、運動嫌いにさせてしまうだけだ。そのことが都教委指導部や教育委員にわからないはずはない、と思う。とすれば、都教委の狙いは、どの子にも運動を楽しむ生活習慣をつけることではなく、都教委の施策によって全国順位を上げたこと、トップ選手を育成した成果を世に誇示することなのではないか。そこにしか、都教委の関心はないのではないかとさえ思ってしまう。 

 都教委は、「低学力」校の学校予算を削り、「高学力」校・生徒にその予算を充てる「都立高校改革」をしてきたが、そのことと同じ思考・施策で体力・運動面についても当たっているのだ。子どもたちは、都教委の競走馬ではない。

2017年1月13日金曜日

「日の丸・君が代について考える」パンフの紹介

パンフの紹介

「~卒業式・入学式の前に~日の丸・君が代について考える」というパンフが発行されました(2016年12月18日)。発行は<卒業式・入学式の『日の』『君が代』について考える保護者の会>です。
このパンフはわずか12頁のものですが、現在一般の人々が「日の丸・君が代」に関して持っている「素朴」な疑問に、昨年起きた、根津さん・河原井さんの最高裁確定判決や、アメフトのキャパニック選手の「国歌斉唱」不起立、なども紹介しながら、分かりやすく答えるものとなっています。








































以下、質問項目だけを紹介します。

Q1 卒業式・入学式の君が代斉唱のとき、教師が起立を拒否して座っているのは、
   子どもたちに失礼ではないでしょうか?マナー違反ではないですか?
Q2 公務員なのだから、国旗・国歌を尊重するのは当たり前ではないですか?
   いやなら私立の学校に勤務すればよいのではないでしょうか?
Q3 一度、皆で決めたことは、従うのが当たり前です。
   それが民主主義ではないのでしょうか?
Q4 君が代は、たかが40秒程度のこと。それぐらい我慢すべきではないですか?
   また、不起立によって、周りの人を不快にさせるのはよくないのでは?
Q5 オリンピックでも国旗を掲揚し、国歌を歌うのは当たり前に行われています。
   入学式・卒業式も同じではないでしょうか?
Q6 ニューヨークの国連本部には多数の国旗と一緒に日の丸が掲げてあり、
   また、日本の学校の運動会では万国旗に日の丸がありますが、
   これについてはどう思いますか?
Q7 どこの国でも国旗・国歌は尊重されています。起立しなかったり、
   歌わなかったりしたら、罰せられるのではないでしょうか?
   また、卒業式・入学式でも国旗を掲げ、国歌を歌うということは
   普通にやられているのではないのでしょうか?
Q8 1999年に国旗国歌法ができたのだから、
   国民はそれを尊重すべきではないでしょうか?
Q9 最高裁で、君が代斉唱時の起立についての
   校長の教員への職務命令は合憲と判断されました。
   これに教員は従うべきではないでしょうか?
Q10 「日の丸」「君が代」に反対しているひとたちに愛国心はないのですか?
Q11 2012年につくられた自民党の憲法草案には、「第1章 天皇」の中で
   「第3条 国旗は日章旗とし、国歌は君が代とする。日本国民は、国旗及び
   国歌を尊重しなければならない」とありますが、
   これについてはどう思いますか?

このパンフは2017年春の率・入学式に向けて、きわめてタイムリーなものになっていると思います。一部、100円です。是非、「日の丸・君が代」強制反対の方々に読んでいただき、周りの方々にも普及していただきたいと思います。
 2・5総決起集会でも販売します。

連絡先は、以下の通りです。
こちらから郵送します。(10部以上は郵送料は要りません)
①根津公子さん(取次) nedukimiko@ybb.ne.jp
                              携帯 090-3543-8743
②谷口和憲法さん(発行元) taniguchik@nifty.com
      電話 042-559-6941

2017年1月12日木曜日

お知らせなど

近藤徹さんからのメールをアップします。

新しい年が幕を明けました。今年最初の配信です。

◆沖縄とつながるこの空にオスプレイはいらない!

1月6日、私が住む船橋市の住居密集地の上空を至近距離で自衛隊機やヘリコプターが耳を覆うような爆音をたてて飛び交っていました。自衛隊第1空挺団の習志野演習場(船橋市・八千代市)の訓練です。ご存知の通り自衛隊の空挺団は米軍海兵隊と同じく戦地(主に敵地)に投入する通称「殴り込み部隊」です。第1空挺団は自衛隊の「最強部隊」と言われています。
1月8日には同演習場で同空挺団の「降下訓練始め」の一般公開があり、沖縄から米陸軍特殊部隊(通称「グリーンベレー」。かつてベトナム戦争でその凶暴さ故に有名になった)が参加し、降下訓練をするとのことです(「しんぶん赤旗」1月6日付)。この船橋市で日米の軍事協力の連携・一体化のための軍事訓練が行われるのです。
また今年1月には、千葉県木更津市の陸上自衛隊木更津駐屯地を整備拠点にして米海兵隊のオスプレイの定期整備が始まる予定です。更に、今年自衛隊が購入するオスプレイの整備も木更津駐屯地を使用するとのことです。整備終了後、横田、岩国などにオスプレイが配備されることになっています。

◆「君が代」訴訟も結審、判決へ

今年は「君が代」訴訟も重要な節目の年になります。
3月15には、東京「君が代」裁判第四次訴訟が東京地裁で結審し、その後判決を迎えることになります。3月22日には、東京「再雇用拒否」第三次訴訟・東京高裁(控訴審)判決があり、逆転勝訴をめざしています。また、再雇用拒否撤回を求める第二次訴訟は、高裁で敗訴した都側が上告受理申立をし、最高裁第1小法廷に係属しており、最高裁の動きを注視しているところです。
卒入学式などで「日の丸・君が代」を強制する10・23通達(2003年)から14年目となります。これまでの最高裁判決・高裁判決・地裁判決で減給処分・停職処分述べ67件・57名の処分取消が確定しています。しかし私たちは、最高裁で違憲判断を勝ち取り、戒告処分を含む全ての処分が取り消されるまで粘り強く闘いを継続します。
「日の丸・君が代」強制は戦争への道です。「日の丸・君が代」を道具にした「お国のために命を投げ出す」子どもづくりに絶対に加担できません。学校現場に憲法を取り戻すためにこれまで以上のご支援を切にお願いいたします。

★東京「君が代」裁判第四次訴訟・最終弁論
 (東京地裁民事11部。2010~13年処分取消請求、原告14名)
 *いよいよ結審です。
 3月15日(水)
  10時30分 傍聴希望者集合(抽選なし・先着順) 
  11時 開廷
  東京地裁527号(定員42名)
  報告集会:場所未定。追って連絡。

★東京「再雇用拒否」第三次訴訟・高裁控訴審判決
 (東京高裁第5民事部。2011年再雇用拒否の損害賠償請求、原告3名)
 *いよいよ高裁(控訴審)判決。逆転勝訴を!
 3月22日(水)
  12時45分(予定) 傍聴希望者集合(抽選なし・先着順)
  13時15分 開廷・判決
  東京高裁511号(定員42名) 
  報告集会:場所未定。追って連絡。
  *当日の行動の詳細は追って連絡します。

◆10・23通達から14回目の卒入学式が近付いてきました。2月から各学校で起立斉唱を強制する職務命令が出されようとしています。それを前にして闘いの炎を受け継ぎ、被処分者の会及び五者卒入学式対策本部による「職務命令を出すな・卒業式処分をするな!都教委要請行動」を行います。皆さんの参加をお願いします。

★職務命令を出すな・卒業式処分をするな!都教委要請行動
 1月25日(水)
  14時45分都庁第1庁舎1Fロビー集合
  15時~同庁舎28F102会議室

2017年1月11日水曜日

2・5総決起集会に参加と賛同をお願いします

新しい年が明けました。今年は今まで以上の激動の年になることが予想されます。私たちの生き方、闘い方、その思想が問われることになるでしょう。

今年もよろしくお願いします。

2017年2月5日(日)に「日の丸・君が代」強制・処分反対!10・23通達撤廃!2.5総決起集会を開きます。ぜひ、集会参加と賛同をお願いいたします。

2017年2・5総決起集会にご参加、ご賛同を!