集会決議
安倍政権は憲法改悪を目指して戦争法を強行成立させてきました。日本社会は明らかに戦争に向けて具体的に動き出しています。また今国会に「共謀罪」を上程し、戦争を遂行するための治安体制を強化しようとしています。
そして安倍政権が教育を戦争遂行体制への柱として位置づけてきていることは間違いありません。教科書問題や道徳の教科化など、将来的な兵士一国民総動員を視野に入れた体制に子どもたちを組み込もうとしてきています。教育現場では「防災訓練」や体験学習等として自衛隊が急接近しています。
私たちは「日の丸・君が代」強制を、国家権力による教育現場支配と子どもたちの戦争動員問題として闘わなければならないと考えます。「教え子を戦場に送るな」の理念が真に問われる時代に突入したことを確認しようではありませんか。
教育現場には例え少数であろうとも断固として闘う教組・教職員がいます。私たちは教育の反動化一戦争化と闘う現場教職員に連帯していかなければなりません。教育の戦争化に歯止めをかけていこうではありませんか。
また、子どもたちの戦争動員と闘うということは戦争反対を目指す人々全体の課題です。
教組「教職員の闘いの弱体化のみをあげつらうのではなく、教職員以外の労働者・保護者・地域市民が教育の戦争化に反対する当事者たる自覚をもって闘っていこうではありませんか。広範な労働者・学生・地域市民との共同した闘いが今こそ必要です。ねばり強く「日の丸・君が代」を批判する教職員と地域市民の運動がこれまで以上に求められていることは間違いありません。
そして、反天皇を掲げたデモにたいして警察権力と一体となった民間右翼が襲撃する事態が発生しています。天皇制を前面に押し立てた排外主義と表裏一体の「愛国心」との攻防は先鋭化していかざるを得ません。
本日、私たちは具体的に進行する改憲と戦争情勢下における「日の丸・君が代」強制反対を確認しました。また同時に、排外主義や天皇制を振りかざした右翼が暴力的に登場する情勢を確認しました。そして同時に闘う教職員と広範な人々の共通した闘いとしての「日の丸・君が代」強制反対を確認しました。
私たちは本集会で確認された内容をもって、2017年「日の丸・君が代」強制反対を闘います。
以上決議する。
2017年2・5総決起集会参加者一同
特別決議
愛国心・国家主義を煽り、
暴力で思想・信条・表現の自由の権利を躁瀾する安倍政権・右翼勢力を許さない!
新たな侵略戦争国家づくりにひた走る安倍政権のもと、許しがたい弾圧が沖縄で、東京で、そして全国各地で起こっています。
去る11月20日、吉祥寺で行われた「生前退位?皇族解散だろ!11・20天皇制いらないデモ」に対する右翼、警察一体となっての闘争破壊もその典型です。
デも出発直後、大勢の右翼が機動隊が見守る中で、先頭の宣伝カーのフロントガラスやミラー、拡声器を散々に破壊しました。右翼はその後も解散地点まで約1時間、デモの両側から襲いかかり、横断幕、のぼり、40枚あったメッセージボード、果てはゼッケンまでを次々奪い、破り去りました。沿道に訴えるためのマイクは奪われ壊されました。天皇制批判のデモであることを示すものをすべからく破壊し、奪い去ることを狙ってのことと思われます。
同時機動隊は、デモの両側を壁のように囲んで公衆から隠した上で、高齢者、女性の別なく、「前へ進め」「詰めろ」などと声を荒げて押しまくりました。右翼は車道や歩道を悠々と歩き回り、モノを投げる、殴る、蹴る、引き倒すなど、好き放題に暴力をふるい、けが人も多数でました。
警察は、目の前で暴行、傷害、器物破損、窃盗などが繰り返し行われたにもかかわらず、それを容認し、かつ軌を一にして自らもデモ参加者に罵声を浴びせつつ「規制」と称して暴力的な弾圧をかけました。それは「支配権力に背くもの、国家の秩序を乱すものに人権無し」と言わんばかりの憎悪と差別感に満ちたものであり、沖縄で反基地闘争の参加者を「ボケ、土人」と罵った大阪府警機動隊など警察全体に通じるものです。
今回の右翼・警察が一体となっての闘争潰しは、まさに天皇・天皇制という「不可侵な存在」への真っ向からの異議申し立てに対してかけられた攻撃です。しかし、今回のようなデモへの襲撃を見逃せば、やがてそれはすべての異義申し立て・デモや集会への襲撃に道を開くことになりかねません。
改憲・天皇代替わりに向けて、今回のような事態が強まることを危倶しないわけにはいきません。国会での「代替わり」をめぐる法案審義さえ、静詮を旨とすることで与野党が固まりそうな気配です。「日の丸・君が代」・元号・天皇即位関連の祝賀の強制、さらにはオリンピックを通じた国威発揚、愛国心教育などがさらに強まることは必至です。同時にそれらに異議を申し立てるや否や、「非国民jさらには「テロリスト」などの言葉が浴びせられかねません。少しの抵抗も許さない、そのための見せしめとして、闘う人々への襲撃・弾圧はかけられるのです。
、
都教委による不当な弾圧をはねのけて闘いついできた「日の丸・君が代」への不服従の意義を改めて確認し、ともに闘いを進めましょう。それこそが思想・信条・表現の自由と権利を守る唯一の道です。卑劣な暴力にはともに抗議の声を上げ、弾圧を跳ね返して闘い続けましょう。
以上、決議します。
2・5総決起集会参加者一同(2017.2.5)