◆卒業式で起立せず不服従を貫く―都教委、事情聴取を強行
■3月2日から始まった卒業式で、すでに複数名の「君が代」不起立者が出ています。都教委は事情聴取なるものを強行しています。
被処分者の会の近藤徹さんの報告です。
●3月2日に都教委が不「起立者」を事情聴取
10・23通達から13回目の卒業式が各都立高校で行われています。
この中で、「君が代」斉唱時に起立せず、違憲違法な職務命令に従わなかった複数の教員に対して、都教委は3月8日午前、「服務事故」と決めつけ、「事情聴取」を強行しました。
前号で既報の通り、被処分者の会は、1月26日の都教委要請行動で、「校長の職務命令を発出しないこと」「都教育庁関係部署・・・の責任ある職員と被処分者の会・同弁護団との話し合いの場を早期に設定すること」等々を要求していましたが、誠意ある回答もせずに、職務命令に不服従を貫いた教員に対して、ひたすら処分を前提に「事情聴取」をするために呼びつけたのです。
「事情聴取」が行われた都庁35階には、都教委職員14名程が腕章を付け、物々しい雰囲気で廊下に並んでいました。これに対して、被処分者の会事務局のメンバー9名に加えて、弁護団の弁護士が駆け付けて、該当者の代理人として、「事情聴取」への立ち会い・同席を求めました。
ところが、都教委職員が立ちふさがり、その責任者が、「弁護士の同席は都教委の裁量で認めていません」と言い、その理由を尋ねても同じ文言を繰り返すばかりです。
該当者が「弁護士同席で事情聴取を始めてください」と言っても「認めていません。○○先生お入りください」と言うばかりです。30分ほど押し問答を繰り返したあげく、「弁護士同席で事情聴取を始めて・・・」との言葉を遮るように、「これでお引き取りください」と都教委職員(A主任管理主事)が打ち切りました。
以上のようなやり取りは、10・23通達発出後12年間繰り返されて来ました。裁判で都教委は、「○○教諭は事情聴取を拒否した」などと「主張」していますが、実態は「事情聴取」を拒否したのは、都教委に他なりません。
◆都教委に「道徳」や「規範意識」を語る資格なし
石原都政の下で出された10・23通達から12年余り経ち、当時の教育委員、通達発出に係わった教育庁幹部も一人もいません。10・23通達などの「日の丸・君が代」強制に係わる従来の都教委の施策を抜本的に見直すべきよい機会です。しかし、見直すどころか、「機械的に」これまで通りの行政を行っているのです。
最高裁で、教育行政による硬直的な処分に対して反省と改善を求められても無視して、裁判で「違法」とされた処分をしたことを反省・謝罪もせず、再発防止策も講ぜず、処分を繰り返す都教委に「道徳」や「規範意識」を語る資格はないのです。
◆卒業式処分をするな・再発防止研修をするな・入学式処分をするな!都教委要請行動へ!
私たちは決してあきらめず、粘り強く闘います。
都教委は3月24日(予定)の教育委員会定例会で卒業式処分を決めようとしています。そこで例年通り、教育委員会の前に、卒業式処分をするな・再発防止研修をするな・入学式処分をするな!都教委要請行動を行います。多くの参加を切にお願いします。
3月15日(火)
15時45分都庁第1庁舎1Fロビー集合
16時~同庁舎25F211会議室
*呼びかけ 被処分者の会
●報道関係者の取材歓迎!
<今後の予定> 多くの参加を!
●卒業式処分を決定する都教委定例会への行動 都教委は、3月24日の都教委定例会で卒業式処分を決定することが見込まれます。当日、早朝ビラまき、都教委定例会の傍聴を行います。
3月24日(木)→例年通りですとこの日程ですが、まだ確定ではありません。
卒業式処分をするな!早朝都庁前ビラまき(予定)8時
都教委定例会(卒業式処分決定)傍聴行動(予定)
●卒業式処分発令抗議・該当者支援総決起集会 3月31日(木)13時30分 全水道会館
主催:五者卒入学式対策本部