■1月19日(土)、大阪「君が代」起立斉唱条例から2度目の卒業式シーズンを迎え、大阪で、昨年度の「君が代」不起立の被処分者たちの神事委員会申し立て者を支援する集会が開かれました。集会に参加した青木さんから報告が寄せられました。
◆「君が代」不起立処分撤回!人事委不服申立者を支援する集い、開かれる
★2013年1月19日(土)午後、JR大阪環状線天満駅すぐ近くの大阪国労会館で、「日の丸・君が代」強制反対ホットライン大阪とグループZAZA(「君が代」不起立処分大阪府人事委員会不服申立当該7名)主催の「『君が代』不起立処分撤回!人事委不服申立者を支援する集い」が開かれ、支援者など約130名が集まった。
★2011年6月に、橋下府政下の大阪府議会で「君が代」起立・斉唱条例が成立した後の最初の卒業式では、府立学校で29名、大阪市立学校で2名、府下の公立学校で3名、合計34名に戒告処分が出され、入学式での2名を加えて、全部で36名が懲戒処分を受けた。この内、8名が人事委員会に不服審査を申し出た。大阪府の人事委員会に不服申し立てを行った7名は、連携して行動し、グループZAZAという緩やかな組織をつくって活動を開始している。
ちなみにZAZAとは座座(不起立)という意味のこと。
★集会の前日18日には、午後4時から府教委前で、署名提出と要請行動及び集会が行われた。寒い風が吹き付ける中、約30人が要請にかけつけ、処分撤回と再任用拒否撤回を求める署名4378筆を提出した。
19日の「支援する集い」は、ホットライン代表の黒田さんの挨拶のあと、ホットライン事務局から経過報告があった。今年は昨年の府教委の1.17通達のあと、新しい通達を出す動きはないが、府教委としてはこの通達が今年も生きていると解している、市教委の方は現在のところ動きはない、とのことである。続いて、人事委員会審理を担当する冠木弁護士から「『日の丸・君が代』訴訟最近の状況」についての短い講演があった。
★短い休憩のあと、人事委員会闘争を闘う7人の被処分者から挨拶と決意表明。
卒業式における不起立の府立高校のKさん、Uさん、府立支援学校のOさん、府下の市立小学校のSさん、府立支援学校のYさん、府下市立小学校のYさん、入学式不起立の府立高校のTさんの合計7名(このうち2名が再任用拒否)である。話はそれぞれに実に個性豊かな内容であり、人柄がにじみ出たものであった。「会」とはせずに「グループ」としたことの理由もうなずけた。
★続いて、各地からの連帯の挨拶。東京から特別支援校のTSさん。「日の丸・君が代」強制への違和感、不起立へのためらい、先輩に励まされての行動、現時点での思いなどが縷々語られた。その後、東京の被処分者のNさんが、最近の東京の状況について力強く語り、大阪の運動に対して激励した。
寒い日だったが、大阪国労会館内は終始熱気がこもっていた。
大阪からの反撃第2弾は、2月11日の全国集会である。全国からかけつけよう!
『日の丸・君が代』強制ええんかい!『競争』『強制』の教育でええんかい! 私たちは黙らない!2・11全国集会
日時 2013年2月11日(月) 開場12:00 開会13:00
内容 講演 田中伸尚さん
被処分者からのアピール
全国からの発言
橋下「教育改革」等に反対する人々からの発言
場所 大阪市天王寺区民センター ホール
地下鉄・谷町線「四天王寺夕陽ケ丘」下車
集会資料代 1000円
主催 私たちは黙らない!2・11集会実行委員会