4月17日午後、東京・八王子に於て、
『09年「君が代」判決最高裁確定勝利集会』
(主催:河原井さん根津さんらの「君が代」解雇をさせない会)が開かれ、主催者の予想を超える60人余りが参加しました。(報告は渡部さんです。)
そこでは同時に、ライブ配信の視聴数も350を超えました。
(アーカイブ)⇒ https://youtu.be/4kYrdfqv_VI
冒頭、根津さんの闘いがまとめられたビデオ(21分)が流されました。20年を超える長く厳しい闘いでした。
次いで、岩井弁護士から「この裁判で何を訴えたかったのか」という報告がありました。
①単なる個人の「思想・良心の自由」ではなく
「君が代」強制が「教育の自由への侵害」であること、
②そのために教育者としての人格をかけての闘争であったこと、
③根津さんと河原井さんの不起立は「人格的触れ合い」による教育実践であったこと、
が強調されました。
根津さんの弁護を20年以上やってきた萱野弁護士は、
「最後まで、子どもたちの前で信念を曲げず、教育者として立つことはできないとして、貫きとおしたことのすばらしさ」を讃えました。
また、「2人の闘いを次の世代に引き継ぐために本を出すことを考えている。できれば中・高・大学生など若い世代に読んでもらいたい」と述べました。
岡田正則早大教授
次に、彼女らの裁判に「鑑定意見書」<教育公務員の懲戒処分に関する裁量権の逸脱・濫用の遺法について>を書いてくれた岡田正則早大教授(学術会議被任命拒否者)は、判決の意味について、「教育者としての信念を子どもに伝えることが一番大事だった。将来世代からの呼びかけに答えられてきた」と述べました
また、学術会議被任命拒否問題について、「拒否された6人が内閣府に、4月26日午前中、自己情報(拒否判断根拠資料)開示請求をする」と述べました。
和久田弁護士は、「この勝利を出発点として、若い人たちに引き継ぎ、新しい世の中を作って行かなければならない」と述べました。
根津さん
根津さんは<私の教育活動と『日の丸・君が代』、そして裁判>という文書(B5版10ページ+資料2ページ)を配布しましたが、その最後には次のように書いてありました。
「私の裁判は終了しましたが、『君が代』不起立の戒告処分は適法であり、子どもたちが『国旗に正対し国歌を起立し斉唱』させられている限り、闘い続けねばと思う。闘いを通して、『日の丸・君が代』・天皇制を排斥し、この国に民主主義を定着させていきたい。」
河原井さん
また、河原井さんも<『終わり』ではなく、新しい一歩へ!『やっぱりあきらめない』>という文書(A4版表)を配布しました。
そこには、次のようなことが書いてありました。
(1)「大同団結」をふりかえる~そしてこれからも~
…組織、各裁判の主義主張を越えて共闘できるところは共闘していくことが今不可欠です。(2)全国雑木林行脚は終りのない旅・・・
…2003年から「STOP東京の教育」の想いを大きなリュックに背負い、北は北海道から
南は沖縄まで歩き続け、いまも未踏の地へ「雑木林行脚」を続けています。
…青年たちとスタートした「味噌づくりと憲法学習会は、朝鮮学校無償化裁判と繋がり、 現在は朝鮮学校美術部(中・高)と合同学習になっています。・・
(3)おわりに~さらなる共闘を~
…五次訴訟が「戒告処分の取り消し判決」を目指し動き出します。
さあ!!新しい一歩へ。・・
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根津・河原井さんの裁判闘争勝利は、困難な中に置かれている私たちにとって、希望の光を灯してくれました。
最大の教訓は、教育者としての信念を曲げずに勝利したことだと思います。
本を作ることになりました。
そして、根津さん、河原井さんは、闘いを継続することを述べており、新たな一歩を踏み出そうとしています。
全国の皆さん、「継続こそ力」です。私たちもともに闘い続けましょう。