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2018年4月27日金曜日

4/25 東京地裁・東京高裁が免職処分を取り消しOさん勝訴

4月25日(水)、Oさんの6月処分取り消し裁判が勝訴

<Oさんの処分>についての経過    近藤徹さんの報告です。
・2014年7月に懲戒免職処分 Oさんが担任の女子生徒に「不適切なメール」を送ったなどとして、都教委が、都立F高校の教員Oさんを懲戒免職処分とした。
Oさんは免職処分取り消しを求め提訴。
・2015年10月 東京地裁判決で免職処分取り消し
・2016年3月 東京高裁で免職処分取り消し。
→都教委は上告せず。
・2016年5月 敗訴した都教委が停職6月の再処分をする
→Oさん停職6月処分取り消しを求め提訴
 (都教委は最高裁に上告せず、高裁判決を受け入れましたが、「違法」な処分をしたこ
とをOさんに謝罪するどころか、「免職処分がだめならより軽い停職処分なら良いだろう」と改めて停職6月の処分を出し直しました。)。
2018年4月25日 処分取り消し判決

◆再処分が断罪され都教委3連敗~恥を知れ!都教委は控訴するな!
4/25の地裁判決は<停職6月>処分取り消しの判決です。
・Oさんは、不当な再処分、それも停職6月という重い処分に衝撃を受けましたが、再処分取り消し、損害賠償を求め、改めて東京地裁に提訴し、4/25の判決を迎え、勝訴した(損害賠償は認められず)のです。
・都教委は、本件処分を担当したAN人事部管理主事(当時・現特別支援学校校長)が証言に立つなど必死の巻き返しを図りましたが、敗訴しました。
都教委は本事件では、最初の免職処分事件で一審、二審で敗訴し、本件再処分事件で地裁で敗訴し、「3連敗」となりました。先ずおのれを顧みて真摯に反省し、原告らに謝罪するべきです。教員を「違法」な処分で脅しイジメる都教委に「道徳」「イジメ根絶」を語る資格はありません。恥を知れ! 都教委は控訴を断念せよ!

◆生徒に寄り添って頑張る教員を免職にした!~免職処分取消事件の地裁法廷から
Oさんは、これまで免職処分前の研修、免職処分、停職処分のため、長期に亘り、授業をすることのもできず「教壇に立てなかったのが一番つらかった」といっていました。停職処分を終えて学校に復帰したOさんは今、学校になくてはならない存在として賢明に働き、教壇にたっています。

<Oさん裁判の法廷での記録から>

生徒本人の事情聴取もせず~地裁では教え子Aさんも法廷で証人として出廷
最初争われた免職処分取消請求事件では、地裁の口頭弁論の中で、「教え子」の生徒Aさんも証人として出廷し、親に学校をやめさせられそうなほどの厳しい家庭環境で、O先生の援助で学校を卒業できて感謝していること、Oさんを免職処分するにあたり、都教委は女生徒本人の事情聴取もしなかったこと、などを証言しました。

●校長は強制されて都教委に出した虚偽の陳述書を撤回した!
また、同地裁でF高校の校長(当時)は、都教委作成の虚偽の陳述書に無理矢理署名・押印させられたが、良心の呵責に耐えかねてその陳述書を撤回する旨の陳述書を裁判所に提出しました。

●都教委のパワーハラスメントだ!
これらの証言などにより、この免職処分が、生徒を思いひたすら生徒に寄り添う教育実践をめざしていたOさんに対する都教委によるパワーハラスメントであることが明らかになりました。

◆「君が代」再処分との闘いに希望を与えるOさんの判決
都教委は、東京「君が代」裁判二次訴訟(7名)、三次訴訟(9名)、四次訴訟(2名)で減給処分を取り消された都立高校教員・18名に再処分(戒告処分)をしています。
Oさんの再処分を取り消した今日の地裁判決は、「君が代」再処分と闘う私たちにも希望と勇気を与えます。